JP3147032B2 - 磁気潜像現像用トナー - Google Patents

磁気潜像現像用トナー

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JP3147032B2
JP3147032B2 JP10013297A JP10013297A JP3147032B2 JP 3147032 B2 JP3147032 B2 JP 3147032B2 JP 10013297 A JP10013297 A JP 10013297A JP 10013297 A JP10013297 A JP 10013297A JP 3147032 B2 JP3147032 B2 JP 3147032B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法、磁気記録法などに用いられる現像
剤に関し、そして特に磁気記録法に用いられる磁気潜像
現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録法は、記録媒体である磁気ドラ
ム上に磁気ヘッドを使用して磁気潜像を書き込み、磁性
粉を含む1成分系トナーで現像し、転写し、定着する方
法である(特開昭54−32328号参照)。この方法
は1回の磁気潜像の形成により多数の複写物を得る事が
でき、また電子写真方式のような感光体疲労がなく、数
万枚コピーごとの感光体の交換が不要であり、メンテナ
ンスが容易であるという利点を有する。
【0003】また最近環境破壊の問題からオゾン発生の
少ないプリンターが望まれており、この方式では転写プ
ロセスとして樹脂ローラー等で紙などの記録媒体の背面
より圧接するプロセスを用いるため、オゾン発生はほと
んどなく、最近特に注目されている方法である。この方
法に用いられる磁気潜像現像用トナーは、最終の記録紙
等に定着させる定着樹脂と磁気潜像の現像を可能とする
磁気特性及び現像部位への搬送性を満足する磁性粉を含
有する。
【0004】また最近の高画質化の要求により文字のシ
ャープさが求められており、さらに近年省エネルギー、
高速化の要求が高まり、低温でも十分定着し良好な画像
性を持ったトナーが求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】転写プロセスに関し樹
脂ローラー等で紙などの記録媒体の背面より圧接するプ
ロセスにおいては、記録媒体の種類や紙厚により大きく
画像濃度が変化し、文字のシャープさが変化するという
欠点があった。さらに転写電圧を大きくすると記録媒体
の種類や紙厚による変化は少なくなるものの、トナーと
記録媒体表面で放電現象が発生し、転写電圧を大きくで
きず結果的に反射濃度が低下するという問題があった。
そのためトナーの電気抵抗値は比較的低い方が好まし
い。
【0006】トナーの電気抵抗値を下げる方法として、
例えば特開平2−7071号公報に記載されているよう
に、トナー表面に導電性物質を加える方法が提案されて
いる。しかしながら、この方法では多量の導電性物質を
トナー表面に加えなければならず、トナーの流動性の悪
化が起き、また導電性物質がトナーから分離し記録媒体
に転写することで、文字のシャープさが劣化するという
欠点があった。
【0007】特開平4−151166号公報に示される
ようにカーボンブラックを含有して電気抵抗を下げる方
法は、比表面積、吸油量の大きいカーボンブラックを使
用するために、定着率が低下しかつ文字のシャープさが
劣るものであった。
【0008】そのため上記課題を解決するために、本発
明者等はすでに出願した特願平7−182765号に示
すように帯電防止剤である四級アンモニウム塩基含有共
重合体を含有し、樹脂自体の電気抵抗値を下げることで
紙の種類によらず良好な画像性を有し、かつ高速プリン
トでも十分な定着性を有し、ヘッド汚れを生じない磁気
潜像用トナーを得ることが可能となった。
【0009】さらに特願平7−320246号に示すよ
うに四級アンモニウム塩基含有重合体を含むトナー表面
に、導電性粉末を微量添加することで四級アンモニウム
塩基含有重合体の含有量を減らし、四級アンモニウム塩
基に起因する保存性の悪化を低減した。しかしながら四
級アンモニウム塩基含有重合体は高価であり、さらに四
級アンモニウム塩基含有共重合体は保存時にブロッキン
グを生じやすいため添加量を極力抑えなければならず、
そのために十分に電気抵抗値を下げられないという問題
があった。
【0010】本発明はこの問題点を解決するため、記録
媒体である紙の種類や厚みによらず良好な画像性を有
し、高速プリントでも十分な定着性を有し、かつヘッド
汚れを生じなく、さらに保存安定性の良好な磁気潜像現
像用トナーを鋭意研究し、そしてこのものを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討する中で、トナー中に使用
する樹脂の構造により電気抵抗値の下がり方が大きく異
なることを新たに見いだし、本発明を完成するにいたっ
た。
【0012】すなわち本発明は、(1)樹脂、磁性粉か
ら主として構成される磁気潜像現像用トナーにおいて、
樹脂が少なくとも水酸基及びエーテル基を含有し酸価が
1以下かつ水酸基価が150以上のポリエーテルポリオ
ールを含有し、帯電防止剤及び/または導電性粉末を含
有し、トナーの電気抵抗値が106 〜1014Ωcmの範囲
にある磁気潜像現像用トナーに関する。
【0013】本発明は、また、(2)トナーの鉄粉との
摩擦帯電量が外添剤及び/または電荷制御剤によって−
5〜5μC/gの範囲にある磁気潜像現像用トナー、
(3)トナーに用いられる帯電防止剤が四級アンモニウ
ム塩基含有共重合体である磁気潜像現像用トナー、並び
に(4)トナーに用いられる導電性粉末がカーボンブラ
ック、導電性酸化錫、導電性酸化チタン及び導電性磁性
体から選ばれる磁気潜像現像用トナーに関する。
【0014】樹脂中に水酸基及びエーテル基を含有し、
酸価が1以下かつ水酸基価が150以上のポリエーテル
ポリオール樹脂は、特に分子中に多くの水酸基が存在す
る。水酸基は静電的相互作用や水素結合などによって水
分子と弱い結合をつくり、水に対して親和性を示す。そ
のため水分を吸収しやすい構造を持っている。この水酸
基を多量に含有する樹脂は空気中の水分を吸収しやす
く、そのため樹脂自体の電気抵抗値が下がりやすい構造
を持っていると考えられる。
【0015】本発明に使用されるポリエーテルポリオー
ル樹脂は、水酸基価が150以上あり、空気中の水分を
吸収し容易に電気抵抗値を下げることが出来る。本発明
の目的からすると水酸基価は高い方が好ましい。しか
し、水酸基価が150以下であると電気抵抗値を下げる
効果が減少し、好ましいものではない。
【0016】本発明における水酸基価は全エステル化法
を用いて測定した。すなわち規定量の樹脂にピリジン無
水酢酸を作用させ水酸基、エポキシ基、酸基等をエステ
ル化した後、過剰の酢酸を水酸化カリウム/エタノール
溶液で電位差滴定して全エステル化当量を求め、エポキ
シ当量、酸価を補正して求めた。
【0017】また本発明では前記ポリエーテルポリオー
ル樹脂に帯電防止剤及び/または導電性粉末を含有する
ことが重要である。ポリエーテルポリオール樹脂は吸湿
により電気抵抗は下がるものの、その効果だけでは十分
に電気抵抗値は下がらない。そのため帯電防止剤及び/
又は導電性粉末を含有させる必要がある。帯電防止剤は
電気抵抗値を下げる効果があるが、しかし多量に含有す
ると保存性の悪化、吸湿による流動性の悪化が起こりや
すい。本発明はポリエーテルポリオール樹脂を用いるこ
とでその含有量を低減させ、保存性、流動性の悪化を解
決した。また導電性粉末を含有することでも、電気抵抗
値を下げることができる。しかしながら導電性粉末は含
有量が増加すると相対的に樹脂の比率が減り定着性の悪
化さらに文字のシャープさが損なわれる。
【0018】本発明はポリエーテルポリオール樹脂を用
いることにより導電性粉末の含有量を低減でき定着性、
文字のシャープさを維持出来るようにした。本発明にお
いて、帯電防止剤、導電性粉末のいずれかまたは両者を
使用して磁気潜像現像用トナーの電気抵抗値を106
1014Ωcmの範囲で使用できる。
【0019】本発明に係る磁気潜像現像用トナーについ
て、より詳しく説明する。本発明に使用する樹脂は水酸
基及びエーテル基を含有し、酸価が1以下かつ水酸基価
が150以上のポリエーテルポリオールを含有するが、
一般に電子写真用に使用されるほとんどの樹脂と混合し
て使用でき、定着方式等に従って選定して使用すること
ができる。例えば、ポリスチレン樹脂、スチレンとアク
リル酸あるいはメタクリル酸の各種エステル類と共重合
したスチレン/アクリル樹脂、及びこれらスチレン系重
合体の一部を架橋したもの、さらにはポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹
脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂等が例示でき
る。これらの樹脂は、本発明の目的からしてポリエーテ
ルポリオール樹脂に対し20%以下で用いるのが好まし
い。
【0020】本発明に使用する磁性粉としては、Ni,
Zn,Cu,Co,Fe,Mg、フェライトFe、マグ
ネタイト、γ−フェマタイト等金属化合物が挙げられ
る。使用する磁性粉は平均粒径が0.07〜0.35μ
mの範囲であって、磁性粉のBET法による比表面積が
7.0m2 /g以上あることが好ましい。磁性粉の平均
粒径が0.07μm以下であると、磁性粉の凝集が強く
なり均一に分散しずらくなり、トナー中で凝集した状態
で存在しやすくなる。磁性体の平均粒径が0.35μm
以上でるあと、微粒子トナーでの組成の不均一が起こ
り、繰り返し使用において画像の変化が起こる。またB
ET法による比表面積が7.0m2 /gよりも小さくな
ると、磁性粉が樹脂で完全に覆われてしまい帯電しやす
くなり、かぶりを起こしやすくなる。
【0021】本発明の磁気潜像現像用トナーの飽和磁化
は30emu /g以上が好ましいが、更に好ましくは40
emu /g以上である。飽和磁化の値が小さいと磁気潜像
に引きつけられるトナー量が減り、画像濃度の低下がみ
られ、かつかぶりが増加しやすくなり好ましくない。
【0022】またトナーを小粒径化することにより、相
対的にトナーの摩擦帯電量が増加する。トナーの摩擦帯
電が増加すると、静電気的に磁気記録媒体へトナーが付
着しやすくなり、かぶりが増加する傾向が見られる。こ
の静電気的な付着力を低減防止するために、トナーの摩
擦帯電量は小さい方が好ましい。さらに磁気ヘッドが磁
気記録媒体表面に極わずかに浮上しながら記録すること
からトナーの摩擦帯電量が大きい場合、トナーが磁気ヘ
ッドに付着し、浮上が不安定になり、磁気記録媒体と磁
気ヘッドとの間隔が不均一になり画像性が劣化する。こ
のため磁気潜像現像用トナーの摩擦帯電量は−5〜5μ
C/gとするのが好ましい。
【0023】トナーの帯電量をコントロールする方法と
して、外添剤および電荷制御剤による方法がある。疎水
性シリカや酸化アルミニウム、酸化チタン等無機微粒子
を加えることで摩擦帯電量を−5〜5μC/gにコント
ロールすることができる。またこの場合の無機微粒子の
表面は、カップリング剤等で処理されていても良い。こ
れらの無機微粒子は複数使用しても同様の結果が得られ
ることは明らかである。
【0024】外添剤として使用できる市販品としては、
例えば日本アエロジル(株)製「RA200H」やワッ
カーケミカルズ イーストアジア(株)製「HDKH2
050EP」、「HDKH2015EP」等の疎水性シ
リカや、日本アエロジル(株)製「RFY−C」等の酸
化アルミニウム、日本アエロジル(株)製「T−80
5」等の酸化チタン等の無機微粒子が本発明において使
用できる。
【0025】また電荷制御剤を用い磁気潜像現像用トナ
ーを−5〜5μc/gにコントロールすることも可能で
ある(特開平3−210568号公報)。電荷制御剤と
してはニグロシン、第四級アンモニウム化合物、トリフ
ェニルメタン染料等を使用することができる。電荷制御
剤の市販品としては、例えばオリエント化学(株)製の
「ボントロンN−01」、「ボントロンN−04」やヘ
キストジャパン(株)製の「コピーブルーPR」等が挙
げられる。このように外添剤および電荷制御剤により、
本発明のトナーの帯電量を調節することができる。
【0026】本発明に用いられる帯電防止剤は、ポリエ
ーテルエステルアミド、ポリエーテルアミドイミドに代
表されるポリエーテル系、四級アンモニウム塩基含有
(メタ)アクリレート共重合体、四級アンモニウム塩基
含有マレイミド共重合体、四級アンモニウム塩基含有メ
タクリルイミド共重合体、または特開平4−19830
8、特開平6−271780、特開平6−32992
3、特開平6−179716号公報にそれぞれ示された
四級アンモニウム塩基含有共重合体、ポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム等の一般にプラスチックの永久帯電防
止剤として使用される帯電防止剤が使用可能である。こ
の帯電防止剤は樹脂との相溶性、軟化点、分子量等によ
って選択することが出来る。
【0027】また本発明に使用される導電性粉末は、カ
ーボンブラック、導電性酸化錫、導電性酸化チタン、導
電性磁性体等が使用できる。例えば、市販品ではカーボ
ンブラックとしてデグサ製「Printex L6」、
「Printex XE2」等が使用でき、導電性酸化
錫としては触媒化成工業製「ELCOMTL−30」
等、導電性酸化チタンとしてはチタン工業製「EC−3
00」、石原産業製「FT−1000」等、また導電性
磁性体としてはチタン工業製「RB−BL」等が使用で
きる。
【0028】本発明において、オフセットや定着性改良
のためにポリオレフィンを含有することもできる。本発
明に使用できるポリオレフィンとしてはポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
プロピレン−アクリル酸メチル共重合体、ポリプロピレ
ン−塩化ビニル共重合体、プロピレン−メタアクリル酸
エチル共重合体、プロピレン−酢酸ビニル−アクリル酸
メチル共重合体等が挙げられる。着色剤としてはカーボ
ンブラックやその他染顔料が使用でき電気抵抗調整剤と
しての役割も果たす事ができる。
【0029】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが本発明
の範囲を超えない限りこれに限定されるものではない。
さらに本発明は低抵抗トナー、導電性トナーとして応用
可能であることは自明である。 実施例 1 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) TK−97022 140重量部 (三井石油化学工業製ポリエーテルポリオール樹脂) ハイワックスNP−055 10重量部 (三井石油化学工業製ポリプロピレンワックス) Printex L6 4重量部 (デグサ製カーボンブラック) 上記成分を混合、溶融混練し室温まで冷却した後、粗粉
砕、中粉砕したのちジェットミルで微粉砕、分級し平均
粒径9ミクロンの磁気潜像現像用トナーを得た。このト
ナーに[T−805](日本アエロジル(株)製酸化チ
タン)0.8重量部、「Printex L6」(デグ
サ製カーボンブラック)0.2重量部を外添混合して実
施例1の磁気潜像現像用トナーとした。このポリエーテ
ルポリオール樹脂は重量平均分子量が33190 MW
/MN 10.8 Tg 64℃であり、酸価は0.1
(KOHmg/g)、水酸基価は210(KOHmg/g)
であった。なおこの磁気潜像現像用トナーの電気抵抗値
は7.6×1013Ω・cmであり、帯電量は−4.2μC
/gであった。
【0030】 実施例 2 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) 71W−1476 140重量部 (三井石油化学工業製ポリエーテルポリオール樹脂) ハイワックスNL−500 10重量部 (三井石油化学工業製ポリエチレンワックス) レオレックスAS−170 4重量部 (第一工業製薬製4級アンモニウム塩基含有帯電防止剤) 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして実施例
2の磁気潜像現像用トナーとした。このポリエーテルポ
リオール樹脂は重量平均分子量が16260 MW/M
N4.2 Tg 60℃であり、酸価は0.1(KOH
mg/g)、水酸基価は180(KOHmg/g)であっ
た。なおこの磁気潜像現像用トナーの電気抵抗値は8.
9×1012Ω・cmであり、帯電量は−2.4μc/gで
あった。
【0031】 実施例 3 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) TK−97022 140重量部 (三井石油化学工業製ポリエーテルポリオール樹脂) ハイワックスNP−055 10重量部 (三井石油化学工業製ポリプロピレンワックス) レオレックスAS−170 8重量部 (第一工業製薬製4級アンモニウム塩基含有帯電防止剤) Printex L6 4重量部 (デグサ製カーボンブラック) 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして実施例
3の磁気潜像現像用トナーとした。なおこの磁気潜像現
像用トナーの電気抵抗値は3.4×108 Ω・cmであ
り、帯電量は−1.1μc/gであった。
【0032】 実施例 4 MTS−010(前記) 250重量部 71W−1476(前記) 140重量部 ハイワックスNL−500(前記) 10重量部 レオレックスAS−170(前記) 8重量部 コピーブルーPR(ヘキストジャパン製 電荷制御剤) 8重量部 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして、実施
例4の磁気潜像現像用トナーとした。なおこの時の電気
抵抗値は5.6×108 Ωcmであり帯電量は+1.7 μC
/gであった。
【0033】 比較例 1 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) 71W−1476 140重量部 (三井石油化学工業製ポリエーテルポリオール樹脂) ハイワックスNL−500 10重量部 (三井石油化学工業製ポリエチレンワックス) 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして比較例
1の磁気潜像現像用トナーとした。なおこの磁気潜像現
像用トナーの電気抵抗値は1.0×1015Ω・cm以上で
あり、帯電量は−5.7μc/gであった。
【0034】 比較例 2 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) FC−888 100重量部 (三菱レイヨン製線状ポリエステル樹脂) FC−344 40重量部 (三菱レイヨン製架橋ポリエステル樹脂) ハイワックスNL−500 10重量部 (三井石油化学工業製ポリエチレンワックス) Printex L6 4重量部 (デグサ製カーボンブラック) 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして比較例
2の磁気潜像現像用トナーとした。FC−888は重量
平均分子量 5600 MW/MN 1.9 Tg 6
2℃であり、酸価は17(KOHmg/g)、水酸基価は
23(KOHmg/g)であった。FC−344は重量平
均分子量 111300 MW/MN 23.8Tg
68℃であり、酸価は6(KOHmg/g)、水酸基価は
96(KOHmg/g)であった。なおこの磁気潜像現像
用トナーの電気抵抗値は1.0×1015Ω・cm以上であ
り、帯電量は−5.3μc/gであった。
【0035】 比較例 3 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) FC−888 100重量部 (三菱レイヨン製線状ポリエステル樹脂) FC−344 40重量部 (三菱レイヨン製架橋ポリエステル樹脂) ハイワックスNL−500 10重量部 (三井石油化学工業製ポリエチレンワックス) レオレックスAS−170 4重量部 (第一工業製薬製4級アンモニウム塩基含有帯電防止剤) 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして比較例
3の磁気潜像現像用トナーとした。なおこの磁気潜像現
像用トナーの電気抵抗値は2.7×1014Ω・cmであ
り、帯電量は−2.7μc/gであった。
【0036】 比較例 4 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) FC−888 100重量部 (三菱レイヨン製線状ポリエステル樹脂) FC−344 40重量部 (三菱レイヨン製架橋ポリエステル樹脂) ハイワックスNL−500 10重量部 (三井石油化学工業製ポリエチレンワックス) レオレックスAS−170 16重量部 (第一工業製薬製4級アンモニウム塩基含有帯電防止剤) 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして比較例
4の磁気潜像現像用トナーとした。なおこの磁気潜像現
像用トナーの電気抵抗値は7.4×108 Ω・cmであ
り、帯電量は−0.4μc/gであった。
【0037】 比較例 5 MTS−010 250重量部 (戸田工業製四三酸化鉄) FC−888 100重量部 (三菱レイヨン製線状ポリエステル樹脂) FC−344 40重量部 (三菱レイヨン製架橋ポリエステル樹脂) ハイワックスNL−500 10重量部 (三井石油化学工業製ポリエチレンワックス) Printex L6 20重量部 (デグサ製カーボンブラック) 上記成分を使用した以外は実施例1と同様にして比較例
5の磁気潜像現像用トナーとした。なおこの磁気潜像現
像用トナーの電気抵抗値は4.2×107 Ω・cmであ
り、帯電量は−3.4μc/gであった。
【0038】次に岩崎通信機株式会社製MG−8100
型プリンターを用い、上記実施例及び各比較例で得た磁
気潜像現像用トナーの画像出力を測定した。その結果を
表−1に示す。
【表1】
【0039】なお、評価方法は次の通りである。 1)画像濃度 マクベス反射濃度計RD−918(阪田商会製)を使用
し、1cm×1cmのベタ濃度を測定した。 2)摩擦帯電量 粒径200〜300メッシュの範囲にある表面酸化鉄粉
(パウダーテック社製[TEFV])100重量部と各
磁気潜像現像用トナー3重量部を、100mlのガラス容
器にて10分間混合し、東芝ケミカル社製ブローオフ帯
電量測定装置で測定した。
【0040】3)ヘッド汚れ 各トナーを使用し1記録1出力を5000回繰り返し、
磁気ヘッドへのトナーの付着、ならびに出力サンプルの
画像異常を確認した。 4)電気抵抗 磁気潜像現像用トナーを、3ton /cm2 の圧力で径が5
cmで厚みが5.0mmになるように成形し、測定した。 5)定着率 プリントされた1×1cmのベタの反射濃度を測定し、そ
の後セロハンテープを貼り付け上から10kg/cmの圧力
で押し付けた後、1cm/sの速度で剥がし反射濃度を測
定した。その結果を(セロハンテープ剥離後の反射濃
度)/(セロハンテープ剥離前の反射濃度)×100
(%)に代入し求めた。
【0041】6)保存性 磁気潜像現像用トナーを45℃一定の恒温槽に1週間安
置した後、ホソカワミクロン製パウダーテスターを使用
して凝集度を測定した。 ○ 凝集度が5%以下。 △ 凝集度が5〜20%の範囲。 × 凝集度が20%以上。 7)文字のシャープさ ○ 文字周辺にトナーの飛散がない、または極僅かの飛
散がある。 △ 文字周辺にトナーの飛散がある。 × 文字周辺にトナーの飛散が非常に多く、文字がにじ
んで見える。
【0042】
【発明の効果】本発明により用紙の種類や厚みによらず
文字がシャープで良好な画像性を有し、ヘッド汚れもな
く保存安定性の良好な磁気潜像現像用トナーを提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 19/00 B41J 3/16 A (56)参考文献 特開 平9−34169(JP,A) 特開 平4−151166(JP,A) 特開 平3−210568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 G03G 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂、磁性粉から主として構成される磁
    気潜像現像用トナーにおいて、該トナーは、酸価が1以
    下かつ水酸基価が150以上である水酸基及びエーテル
    基を有するポリエーテルポリオール樹脂を含有し、そし
    て帯電防止剤及び/または導電性粉末を含有し、更に電
    気抵抗値が106 〜1014Ωcmの範囲にあることを特徴
    とする磁気潜像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 該トナーの鉄粉との摩擦帯電量が外添剤
    及び/または電荷制御剤によって−5〜5μC/gの範
    囲にあることを特徴とする請求項1記載の磁気潜像現像
    用トナー。
  3. 【請求項3】 該トナーに含有される帯電防止剤が四級
    アンモニウム塩基含有共重合体である請求項1記載の磁
    気潜像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 該トナーに含有される導電性粉末がカー
    ボンブラック、導電性酸化錫、導電性酸化チタン、及び
    導電性磁性体から選ばれる請求項1記載の磁気潜像現像
    用トナー。
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