JP3147025B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3147025B2
JP3147025B2 JP07715597A JP7715597A JP3147025B2 JP 3147025 B2 JP3147025 B2 JP 3147025B2 JP 07715597 A JP07715597 A JP 07715597A JP 7715597 A JP7715597 A JP 7715597A JP 3147025 B2 JP3147025 B2 JP 3147025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタとMOSトランジスタを用いた複合回路に係り、
更にそれを用いた半導体集積回路装置及びシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタとバイポーラトラン
ジスタからなり、出力段が2ケのNPNトランジスタ(以
下、NPNと略す)で構成されたトーテムポール出力型
BiCMOS論理回路は特開昭59−11034 号他で公知
である。トーテムポール出力型の回路は5V近傍の電源
電圧では十分高速性を発揮できるが、次世代の標準電源
電圧とみられる3V近傍、又はそれ以下の電源電圧では
高速性能の特長が急速に失われるという問題点がある。
この主原因は、トーテムポール出力回路のプルダウ用NP
Nのベース電流を供給するNMOSトランジスタ(以
下、NMOSと略す)のゲート・ソース間電圧が、電源
電圧の低下とともに、減少し、プルダウン用NPNに十
分なベース電流を供給できなくなることにある。
【0003】このため、低電源電圧時代のBiCMOS回路と
してプルアップをNPN,プルダウンをNMOSで行う
BiNMOS型回路と、プルアップをNPN,プルダウンをP
NPトランジスタ(以下PNPと略す)で行うコンプリ
メンタリーエミッタフォロワ型回路が有望視されてい
る。BiNMOS型回路は高負荷領域で駆動能力が低下するた
め、高負荷領域ではコンプリメンタリーエミッタフォロ
ワ型が有利である。コンプリメンタリーエミッタフォロ
ワ型BiCMOS回路の代表的な公知技術を以下に示す。
【0004】図30:特開昭54−148469号公報の図3 図31:特開昭60−141018号公報の図5 図32:USP4,682,054のfig.1 図33:アイイーイーイー 1989 バイポーラ サ
ーキッツ アンドテクノロジー ミーティング 198
9年9月 p229〜p232(IEEE 1989 Bipolar Ci
rcuits and Techrology Meeting Sept 1989.p229〜p23
2)のfig.1 その他、1990年シンポジウム オン ブイエルエス
アイ サーキッツp89−p90 6月(1990 Symbosiu
m on VLSI Circuits p89−p90 Jure)にもコンプリメン
タリーエミッタフォロワ型のBiCMOS回路が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術には超高速性能を実現する上で解決すべき共通
の問題点がいくつかある。
【0006】第1の問題点は、プルアップ用NPNのベ
ースとプロダウン用PNPのベースが直接あるいはダイ
オード手段を介して電気的に結合されていることであ
る。このため、プルアップ用NPNをオンさせるとき、
ベース駆動用のPMOSトランジスタ(以下PMOSと
略す。)はNPNのベースノードに結合されるすべての
寄生容量の充電に加えて、プルダウン用PNPトランジ
スタのベースノードに結合されるすべての寄生容量を余
分に充電しなければならない。
【0007】また、プルダウン用PNPをオンさせると
き、ベース駆動用のNMOSはPNPのベースノードに結
合されるすべての寄生容量の放電に加えて、プルアップ
用NPNトランジスタのベースノードに結合されるすべ
ての寄生容量を余分に放電しなければならない。
【0008】したがって、入力信号が印加されてから、
NPNとPNPが動き始めるまでの時間が長くなり、高
速応答性が阻害される。
【0009】第2の問題点は、プルダウン用PNPトラ
ンジスタは、一般にNPNトランジスタに比べてfT
低いことである。このため、入力信号の急峻な変化に対
してPNPトランジスタのレスポンスはNPNトランジ
スタのレスポンスより遅くなる。
【0010】したがって、従来の回路はPNPトランジ
スタの性能が回路性能の上限を決めることになり、PN
Pトランジスタの性能を越えた高速性能を実現すること
は不可能である。
【0011】以上のように、従来のコンプリメンタリー
エミッタフォロワ型BiCMOS回路は入力信号の変化に対し
てバイポーラトランジスタのレスポンスが遅くなるとい
う問題があった。また、プルダウン用のPNPトランジ
スタはNPNトランジスタに比べてfT が低いため、回
路性能の上限がPNPトランジスタの性能で抑えられる
という問題があった。
【0012】本発明の目的は入力信号の変化に対してバ
イポーラトランジスタのレスポンスをより速くしたコン
プリメンタリーエミッタフォロワ型BiCMOS論理回路を提
供することにある。
【0013】本発明の他の目的はPNPトランジスタに
より抑えられている回路性能の限界を越えられるコンプ
リメンタリーエミッタフォロワ型BiCMOS論理回路を提供
することにある。
【0014】本発明の他の目的は種々のスイッチング回
路を構成する上で有用なPNPトランジスタとMOSト
ランジスタを組合せた回路を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、PNPトランジスタ
とMOSトランジスタを組合せた複合回路を用いた半導
体集積回路装置及びシステムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するために、本発明ではプルアップ用のNPNのベー
スとプルダウン用PNPのベースが電気的に絶縁される
ように夫々独立のベース駆動回路を構成し、さらに、P
NPのベースにはベースプリチャージ手段を設ける。ま
た、プルダウン用PNPトランジスタのエミッタとコレ
クタ間に入力信号により制御されるNMOS論理回路を
設けたものである。
【0017】プルアップ用のNPNのベースとプルダウ
ン用のPNPのベースは電気的に絶縁されているため、
夫々のベースノードの充電又は放電は自身のベース廻り
の寄生容量だけを充電又は放電するだけでよい。また、
プルダウン用PNPのエミッタ・コレクタ間に設けたN
MOS論理回路は入力信号の変化に対してPNPよりも
速いレスポンスを示し、プルダウンの速度と負荷駆動能
力を向上させる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施例を示
す。以下の説明では同一部分は同一記号で示すことにす
る。
【0019】図1において、Q1 はコレクタが電源VC
に、エミッタが出力OUTに接続されたNPN、Q2
エミッタが出力OUTに、コレクタが基準電位に接続さ
れたPNP、11はCMOS論理回路であり、入力信号
INに応答してNPNQ1のベースを“1”レベル又は
“0”に駆動する。12はPNPQ2 のベースと基準電
位間に接続されたNMOS論理回路であり、入力信号I
Nに応答してPNPQ2のベース電流をオン又はオフに制御
する。13はPNPQ2 がオフのとき、そのベース電位
を所定の値に設定するベースプリチャージ手段であり、
略エミッタ電位に等しいか、それより低い電位に設定さ
れる。
【0020】次に、本実施例の動作を説明する。いま、
入力信号INが“1”レベルから“0”レベルにスイッ
チした場合を考えると、NMOS論理回路12がオフに
より、PNPQ2 もオフになる。一方、CMOS論理回
路11の出力は“0”レベルから“1”レベルにスイッ
チし、NPNQ1 をオンさせる。その結果、出力OUT
は“1”レベルにスイッチする。なお、このとき、ベー
スプリチャージ手段13はPNPQ2 のベース電位を所
定のレベルまでプリチャージする。このレベルはPNP
2 をカットオフするには必要なレベルで且つ、過大な
カットオフを起さないようにすることが重要である。
【0021】次に、入力信号INが“0”レベルから
“1”レベルにスイッチした場合を考える。このとき、
CMOS論理回路11の出力は“0”レベルにスイッチ
し、これによりNPNQ1 はオフになる。一方、NMO
S論理回路12がオンになるため、PNPQ2はベース
電流が流れてオンになる。その結果、出力OUTは
“0"レベルにスイッチする。
【0022】ここで、本発明の特徴の1つは、プルアッ
プ用のNPNQ1 とプルダウン用のPNPQ2 が夫々、
CMOS論理回路11とNMOS論理回路12によって
独立に駆動され、NPNQ1 のベースとPNPQ2 のベ
ースは電気的に分離されていることである。このため、
出力OUTを“1”レベルにスイッチさせるとき、CM
OS論理回路11はNPNQ1 のベース廻りに結合する
寄生容量だけを充電すればよく、NPNQ1 を高速にオ
ンさせることができる。同様に、出力OUTを“0”レ
ベルにスイッチさせるとき、NMOS論理回路12はP
NPQ2 のベース廻りに結合する寄生容量だけを充電す
ればよく、PNPQ2 を高速にオンさせることができ
る。なお、ここで寄生容量の代表的なものはNPNQ1,PNP
Q2,CMOS論理回路11,NMOS論理回路12の接合容
量である。
【0023】さらに、ベースプリチャージ手段13はQ
2 がオフの時のベース電位が過大にならないように所定
のレベルに設定する。したがって、NMOS論理回路1
2がオンしてPNPQ2 をオンさせるとき、PNPQ2
のベース電位を“0”レベルにスイッチする時間が速く
なり、PNPQ2 をより高速にオンさせることができ
る。
【0024】なお、図1の実施例では入力信号INが1
本だけ示されているが、本発明はそれに限定されるもの
ではなく、一般にN入力が実現できるものである。ちな
みにN入力のとき、CMOS論理回路11とNMOS論
理回路12は夫々N入力の論理回路となる。以下の実施
例では説明を簡潔にして理解を容易にするために、すべ
て1入力の場合を例にとって説明することにする。
【0025】図2に本発明の第2の実施例を示す。図に
おいて、Q1 はコレクタが電源VCに、エミッタが出力
OUTに接続されたNPN、Q2 はエミッタが出力OU
Tに、コレクタが基準電位に接続されたPNP、21は
ソース,ゲート,ドレインが夫々電源VC ,入力IN,
NPNQ1 のベースに接続されたPMOS、22はドレ
イン,ゲート,ソースが夫々NPNQ1 のベース,入力
IN,基準電位に接続されたNMOS、23はドレイ
ン,ゲート,ソースが夫々PNPQ2 のベース,入力I
N,基準電位に接続されたNMOS、24はドレイン,
ゲート,ソースが夫々出力OUT,NPNQ1のベー
ス,PNPQ2のベースに接続されたNMOSである。
【0026】ここで、PMOS21とNMOS22は図1のCMOS
論理回路11に相当し、NMOS23はNMOS論理回路12
に相当する。また、NMOS24は図1のベースプリチャージ
手段13に相当する。
【0027】この回路の動作は次のようになる。まず、
入力INが“1”から“0”レベルにスイッチした場合
を考える。このとき、NMOS22,23がオフになり、PNP
2もベース電流が流れないため、オフになる。一方、P
MOS21がオンになり、NPNQ1もオンになり、出力OUTを
“1”レベルにスイッチする。このときNMOS24もオンに
なり、出力OUTからNMOS24を通して、PNPQ2 のベ
ースに充電電流が流れ、ベース電位をNMOSのゲート
電圧より、Vthだけ低いレベルまでプリチャージする
(VthはMOSトランジスタの閾値)。したがって、P
NPQ2 のベース電位は電圧VC よりVthだけ低い所定
のレベルにプリチャージされる。
【0028】次に、入力INが“0”から“1”レベル
にスイッチした場合、PMOS21,NPNQ1がオフになり、NMOS
22,23がオンになる。その結果NMOS24はオフ、PNPQ
2 はオンになり、出力OUTを“0”レベルにスイッチ
する。
【0029】この回路ではNPNQ1 とPNPQ2 が独
立に駆動され、夫々のベースは電気的に分離されている
ので余分な寄生容量の充電、又は放電が不要になり、出
力OUTのプルアップ,プルダウン共に従来回路よりも
高速になるという特長がある。
【0030】また、PNPQ2 はオフ時のベース電位が
電源VC の電位よりVthだけ低いレベルプリチャージさ
れるため、次にオンするときベース廻りの寄生容量の放
電時間が短くなり、高速なレスポンスが得られるという
特長がある。
【0031】図3に図2の回路のデバイス断面構造の一
例を示す。図において、201はP型半導体基板であ
り、基板電位は接地(GND)電位に固定されている。
NPNQ1はN型半導体層207をコレクタ、P型半導体層
209をベース、N+ 型半導体層212をエミッタとし
て形成され、コレクタ電極とベース電極は夫々、N+
半導体層204,P+ 型半導体層211から取り出され
る。
【0032】PNPQ2 はP型半導体層208をコレク
タ,N型半導体層210をベース,P+ 型半導体層21
4をエミッタとして形成され、ベース電極はN+ 型半導
体層213から取り出される。また、N型半導体層20
5はN+ 型半導体層225を介して電源VC が接続され
ている。
【0033】PMOS21はN型半導体層206を基板、P+
型半導体層215,217を夫々ソースおよびドレイン
として形成され、ゲート電極216は例えばポリシリコ
ンなどで形成される。また、N型の基板206はN+
半導体層227を介して電圧VC に接続されている。
【0034】NMOS22,23,24はP型半導体層201を共
通の基板として形成されており、219はNMOS22のドレ
インとなるN+ 型半導体層、218はNMOS22とNMOS23の
共通ソースとなるN+ 型半導体層、220はNMOS23のド
レインとNMOS24のソースが共通に形成されるN+ 型半導
体層、221はNMOS24のドレインとなるN+ 型拡散層で
ある。また、NMOS22,23,24のゲート222,223,
224は例えばポリシリコンなどで形成される。
【0035】ここで、重要なことは、PNPQのコレク
タを形成するP型半導体層208は、半導体基板のP型
半導体層201とはN型半導体層205によって分離さ
れていることである。このため、PNPQ2 のコレクタ
に大きな放電電流が流れても半導体基板201は電位変
動は起こらない。したがって、同一チップ上の他のトラ
ンジスタに無用の干渉を起こしたり、ラッチアップを起
こしたりすることがない。
【0036】図4に本発明の第3の実施例を示す。図に
おいて、34はドレイン,ゲート,ソースが夫々電源V
C ,NPNQ1 のベース,PNPQ2 のベースに接続さ
れたNMOSであり、その他の回路要素および論理回路
としての機能及び特長は図2の実施例と同じである。NM
OS34はPNPQ2 がオフの時にオンになり、この時、電
源VC からNMOS34を通してPNPQ2 のベースをゲート
電圧よりもVthだけ低い電位にプリチャージするための
ものである。
【0037】図5に、本発明の第4の実施例を示す。図
において、44はドレイン,ゲート,ソースが夫々PN
PQ2 のベース,入力IN,出力OUTに接続されたPM
OSであり、その他の回路要素および論理回路としての機
能及び特長は図2の実施例と同じである。PMOS44はPN
PQ2 がオフの時にオンになり、この時、出力OUTか
らPMOS44を通してPNPQ2 のベース電位を出力OUT
と同じレベルまで充電するためのものである。
【0038】図6に本発明の第5の実施例を示す。図に
おいて、54はドレインとゲートが出力OUTに、ソー
スがPNPQ2 のベースに接続されたNMOSであり、
その他の回路要素及び論理回路としての機能および特長
は図2の実施例と同じである。
【0039】NMOS54はPNPQ2 がオフのとき、出力O
UTからPNPQ2 のベースへ充電電流を流し、出力O
UTよりVthだけ低いレベルにプリチャージする。
【0040】図7に本発明の第6の実施例を示す。図に
おいて、64はソースが出力OUTに、ゲート及びドレ
インがPNPQ2 のベースに接続されたPMOSであ
り、その他の回路要素及び論理回路としての機能、特長
は図2の実施例と同じである。PMOS64はPNPQ2 がオ
フのとき、出力OUTからPNPQ2 のベースへ充電電
流を流し、出力OUTよりVthだけ低いレベルにプリチ
ャージする。
【0041】図8に本発明の第7の実施例を示す。図に
おいて、74はドレイン及びゲートが出力OUTに、ソ
ースがPNPQ2 のベースに接続されたNMOS、75
はソースが出力OUTに、ゲート及びドレインがPNP
2 のベースに接続されたPMOSであり、その他の回
路要素及び論理回路としての機能,特長は図2の実施例
と同じである。NMOS74とPMOS75はPNPQ2 がオフのと
き、出力OUTからPNPQ2 のベースへ充電電流を流
し、出力OUTよりVthだけ低いレベルにプリチャージ
する。
【0042】図9に本発明の第8の実施例を示す。図に
おいて、91はソース,ゲート,ドレインが夫々電源V
C ,入力IN,出力OUTに接続されたPMOS、92
はソース,ゲート,ドレインが夫々出力OUT,入力I
N,PNPQ2 のベースに接続されたPMOS、93は
ドレイン,ゲート,ソースが夫々PNPQ2 のベース,
入力IN,基準電位に接続されたNMOS、Q2 はコレ
クタ及びエミッタが基準電位と出力に接続されたPNP
である。
【0043】この回路の動作は次のようである。まず、
入力INが“1”から“0”レベルにスイッチした場合
を考える。このとき、NMOS93がオフになり、PNPQ2
もオフになる。一方、PMOS91がオンになり、出力OUT
を“1”レベルにスイッチする。この時、同時にPMOS92
もオンになり、出力OUTからPNPQ2 のベースへ充
電電流を流し、出力OUTと同じレベルにプリチャージ
する。
【0044】次に、入力INが“0”から“1”レベル
にスイッチした場合を考える。このとき、PMOS91,92が
オフになり、NMOS93がオンになる。その結果、PNPQ
2 がオンになり出力OUTを“0”レベルにスイッチす
る。本実施例では、PNPQ2 のベース電位はエミッタ電位
と同レベルまでしか充電されないので、次にオンすると
きのベースノードの放電時間が短くなり、出力OUTの
プルダウンを高速に行える。
【0045】図10に本発明の第9の実施例を示す。図
において、Q1 はコレクタが電源VC に、エミッタが出
力OUTに接続されたNPN、Q2 はコレクタが基準電
位に、エミッタが出力OUTに接続されたPNP、10
1はPMOS論理回路であり、入力信号INに応答して
NPNQ1 のベース電流をオン又はオフに制御する。1
02はPNPQ2 のベースと基準電位間に接続されたN
MOS論理回路であり、入力信号INに応答してPNP
2 のベース電流をオン又はオフに制御する。さらに、
103は出力OUTと基準電位間に接続されたNMOS
論理回路であり、入力信号INに応答して、PNPQ2
と共に出力OUTを“0”にスイッチする役目を担う。
【0046】次に、本実施例の動作を説明する。いま、
入力信号INが“1”レベルから“0”レベルにスイッ
チした場合を考える。このとき、NMOS論理回路10
2,103はオフになり、PNPQ2 もオフになる。一
方、PMOS論理回路101がオンになり、NPNQ1
ベース電流を流すため、NPNQ1 がオンになり、出力
OUTは“1”レベルにスイッチする。
【0047】次に入力信号が“0”レベルから“1”レ
ベルにスイッチした場合を考える。このとき、PMOS
論理回路101がオフになり、NPNQ1 もオフにな
る。一方、NMOS論理回路102,103が共にオン
になり、PNPQ2 もオンになる。その結果、出力OU
Tは“0”レベルにスイッチする。
【0048】ここで、本実施例の特徴は出力OUTを
“1”から“0”レベルにスイッチするとき、PNPQ
2 とNMOS論理回路103がそれぞれの特徴を活かし
てその役割を分担することである。その結果、本実施例
によれば、従来のPNPQ2 だけによるプルダウンに比
べてより高速に、より強力にプルダウンすることが可能
になる。
【0049】図11は本発明の第10の実施例である。
図において、111はドレイン,ゲート,ソースが夫々
出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNMOS
であり、図10のNMOS論理回路103に相当し、そ
の他の回路要素及び論理回路としての機能は図2の実施
例と同じである。本実施例を含む以下の実施例では出力
のプルダウンをNMOSで駆動されるPNPとNMOS
論理回路両方で行うことにより高速化を実現するもので
あるため、以下の説明では出力プルダウン時の動作につ
いてのみ説明する。
【0050】いま、入力INが“0”から“1”レベル
にスイッチする場合を考える。入力INが、NMOS23と1
11のVthよりも高くなるとNMOS23と111の両方が導
通し始め、まず、出力OUTからNMOS111 を通ってプル
ダウン電流が流れる。一方、NMOS23のドレイン電流によ
りPNPQ2 のベース電位は下がり始めるが、ベース電
位がPNPQ2 のエミッタ電位よりVBEだけ下がらない
というPNPはオンしない。したがって、NMOS111によ
るプルダウン電流よりも遅れてPNPQ2によるプルダ
ウン電流が流れる。別の見方をすれなNMOS111 によるプ
ルダウン電流によって、従来のPNPだけによるプルダ
ウンより先行してプルダウン電流が流れるため、プルダ
ウンの高速化が図られることになる。
【0051】また、PNPQ2 のターン,オンの速度は
T に依存するが、一般にPNPはNPNに比べて約1
/3からそれ以下のfT のものしか実現できないことか
ら、従来の回路ではNPNによるプルアップの速度に比
べてPNPにするプルダウンの速度の低さが顕著であ
り、PNPの性能によって論理回路のスイッチング性能
が律速されることになる。
【0052】図28(a),(b)はNMOSとPNPの
プルダウン電流の時間応答を示したものである。図示の
ように、時間t0 で入力INが“0”から“1”レベル
にスイッチしたとき、NMOSによるプルダウン電流は
時間t1 から流れ始め、時間t4 まで流れる。一方、P
NPによるプルダウン電流はそれより遅れて時間t2
ら流し始め、時間t3 まで流れる。これより、プルダウ
ン電流は時間t1 からt2 までがNMOSだけに流れ、
時間t2 からt3 までがNMOSとPNPの両方に流
れ、t3 からt4 ではNMOSだけに流れる。なお、P
NPのプルダウン電流が時間t3 で流れなくなるのはプ
ルダウンによって出力OUTのレベルが下がり、PNP
のエミッタ・ベース間電位が約0.7V まで下がるため
である。
【0053】この図で明らかなように、本発明によると
NMOSによるプルダウン電流がPNPによるプルダウ
ン電流に先行して流れるため、PNPの性能によって律
速されるプルダウンの性能限界を打ち破ることができ
る。また、別の効果としてPNPがプルダウン電流を流
す期間はNMOSも同時にプルダウン電流を流すため、
PNP単独の場合より強力な駆動能力を得ることができ
る。さらに、別の効果として、出力の“0”レベルはN
MOSの作用により基準電位まで下げることができる。
【0054】図12に本発明の第11の実施例を示す。
図において、121はドレイン,ゲート,ソースが夫々
出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNMOS
であり、その他の回路要素及び論理回路としての機能,
特徴は図4の実施例と同じである。
【0055】本実施例によると図11の説明と同様に出
力OUTのプルダウンがNMOS121 とPNPQ2 の両方で
実行されるため、従来に比べて高速レスポンス,高駆動
能力の論理回路を実現できる。
【0056】図13に本発明の第12の実施例を示す。
図において、131はドレイン,ゲート,ソースが夫々
出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNMOS
であり、その他の回路要素及び論理回路としての機能,
特徴は図5の実施例と同じである。
【0057】本実施例によると図11の説明と同様に出
力OUTのプルダウンがNMOS131 とPNPQ2 の両方で
実行されるため、従来に比べて高速レスポンス,高駆動
能力の論理回路を実現できる。
【0058】図14に本発明の第13の実施例を示す。
図において、141はドレイン,ゲート,ソースが夫
々、出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNM
OSであり、その他の回路要素及び論理回路としての機
能,特徴は図6の実施例と同じである。本実施例による
と図11の説明と同様に出力OUTのプルダウンがNMOS
141 とPNPQ2 の両方で実行されるため、従来に比べ
て高速レスポンス,高駆動能力の論理回路を実現でき
る。
【0059】図15に本発明の第14の実施例を示す。
図において、151はドレイン,ゲート,ソースが夫々
出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNMOS
であり、その他の回路要素及び論理回路としての機能,
特徴は図7の実施例と同じである。
【0060】本実施例によると図11の説明と同様に、
出力OUTのプルダウンがNMOS151とPNPQ2 の両方
で実行されるため、従来に比べて高速レスポンス,高駆
動能力の論理回路を実現できる。
【0061】図16に本発明の第15の実施例を示す。
図において、161はドレイン,ゲート,ソースが夫々
出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNMO
S、162は出力OUTとPNPQ2のベース間に接続
された抵抗であり、PNPQ2がオフの時、エミッタと
ベース間を同電位にする働きを持つ。
【0062】本実施例も図11〜図15の実施例と同様
に、出力OUTのプルダウンがNMOS161 とPNPQ2
両方で実行されるため、従来に比べて高速レスポンス,
高駆動能力の論理回路を実現できる。
【0063】図17は本発明の第16の実施例を示す。
図において、171はドレイン,ゲート,ソースが夫々
出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNMOS
であり、その他の回路要素及び論理回路の機能,特徴は
図8の実施例と同じである。本実施例によると図11の
説明と同様に出力OUTのプルダウンがNMOS161,PN
PQ2 の両方で行われるため、高速レスポンス,高駆動
能力の論理回路を実現できる。
【0064】図18に本発明の第17の実施例を示す。
図において、191はドレイン,ゲート,ソースが夫々
に出力OUT,入力IN,基準電位に接続されたNMO
Sであり、その他の回路要素及び論理回路としての機
能,特徴は図9の実施例と同じである。
【0065】本実施例によると、図11の説明と同様
に、出力OUTのプルダウンがNMOS191 とPNPQ2
両方で実行されるため、高速レスポンス,高駆動能力の
論理回路を実現できる。
【0066】図19は本発明の第18の実施例である複
合トランジスタ回路を示す。この回路は図5からPMOS4
4,NMOS24,PNPQ2 を抜き出したものであり、その動作
は次のようである。いま、入力INが“1”から“0”
レベルにスイッチした場合、NMOS24がオフになり、PN
PQ2 もオフになる。一方、PMOS44がオンになり、PN
PQ2 のエミッタ,ベース間を短絡させる。次に、入力
INが“0”から“1”レベルにスイッチした場合、PM
OS44はオフになる。一方、NMOS24がオンになり、PNP
2 もオンになる。
【0067】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0068】図20は本発明の第19の実施例である複
合トランジスタ回路を示す。この回路は図6からNMOS5
4,23,PNPQ2 を抜き出したものであり、その動作は次
のようである。いま、入力INが“1”から“0”レベ
ルにスイッチした場合、NMOS23がオフになり、PNPQ
2 もオフになる。このとき、NMOS54はダイオード接続に
なっているため、PNPQ2 のベースをエミッタよりV
thだけ低い電位にプリチャージし、PNPQ2 のオフを
確実なものとする。
【0069】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0070】図21は本発明の第20の実施例を示す複
合トランジスタ回路を示す。この回路は図7からPMOS6
4,NMOS23,PNPQ2 を抜き出したものであり、その動作
は次のようである。いま、入力INが“1”から“0”
レベルにスイッチした場合、NMOS23がオフになり、PN
PQ2 もオフになる。このとき、PMOS64はダイオード接
続になっているため、PNPQ2 のベースをエミッタよ
りVthだけ低い電位にプリチャージし、PNPQ2 のオ
フを確実なものとする。
【0071】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0072】図22は本発明の第21の実施例を示す複
合トランジスタ回路を示す。この回路は図8の実施例か
らNMOS74,23,PMOS75,PNPQ2 を抜き出したものであ
り、その動作は次のようである。いま、入力INが
“1”から“0”レベルにスイッチした場合、NMOS23が
オフになり、PNPQ2 もオフになる。このとき、NMOS
74とPMOS75はPNPQ2 のベースをエミッタよりVthだけ低
いレベルにプリチャージし、PNPQ2 のオフを確実な
ものとする。
【0073】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0074】図23は本発明の第22の実施例で示す複
合トランジスタ回路である。この回路は図11の実施例
からNMOS23,111,PNPQ2を抜き出したものであり、その
動作は次のようである。いま、入力が“1”から“0”
レベルにスイッチした場合、NMOS23,111 が共にオフに
なり、PNPQ2 もオフになる。一方、入力INが
“0”から“1”レベルにスイッチした場合、NMOS23,
111 が共にオンになり、PNPQ2 もオンになる。
【0075】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0076】図24に本発明の第23の実施例を示す複
合トランジスタ回路である。この回路は図13の実施例
からPMOS44,NMOS23,NMOS131 ,PNPQ2 を抜き出したも
のであり、その動作は次のとおりである。いま、入力I
Nが“1”から“0”レベルにスイッチした場合、NMOS
23,131がオフになり、PNPQ2もオフになる。このと
き、PMOS44がオンになり、PNPQ2 のエミッタ,ベー
ス間を短絡してPNPQ2のオフを確実なものとする。一
方、入力INが“0”から“1”レベルにスイッチした
とき、PMOS44がオフになりNMOS23,111 がオンになる。
【0077】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0078】図25は本発明の第24の実施例を示す複
合トランジスタ回路である。この回路は図14の実施例
からPMOS54,NMOS23,141 ,PNPQ2 を抜き出したもので
あり、その動作は次のようである。いま、入力INが
“1”から“0”レベルにスイッチした場合、NMOS23,
141 がオフになり、PNPQ2 もオフになる。このと
き、PMOS54はダイオード接続されているためPNPQ2
のベースをエミッタよりVthだけ低いレベルにプリチャ
ージし、PNPQ2 のオフを確実なものにする。一方、
入力INが“0”から“1”レベルにスイッチするとNM
OS23,141 が共にオンになりPNPQ2 もオンになる。
【0079】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0080】図26は本発明の第25の実施例を示す複
合トランジスタ回路である。この回路は図15の実施例
からPMOS64,NMOS23,151 ,PNPQ2 を抜き出したもので
あり、その動作は次のようである。いま、入力INが
“1”から“0”レベルにスイッチした場合、NMOS23,
151 が共にオフになり、PNPQ2 もオフになる。この
とき、PMOS64はダイオード接続されているため、PNP
2 のベースをエミッタよりVthだけ低いレベルにプリ
チャージし、PNPQ2 のオフを確実なものとする。一
方、入力INが“0”から“1”レベルにスイッチした
場合、NMOS23,151が共にオンになり、PNPQ2
オンになる。
【0081】したがって、本実施例は高入力インピーダ
ンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路の
コンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0082】図27は本発明の第26の実施例を示す場
合トランジスタ回路である。この回路は、図16の実施
例から抵抗162,NMOS23,101,PNPQ2 を抜き出したもの
であり、その動作は次のようである。いま、入力INが
“1”から“0”レベルにスイッチしたとき、NMOS23,
161 が共にオフになり、PNPQ2 もオフになる。この
とき、抵抗162はPNPQ2 のベースをエミッタと同
電位までプリチャージし、PNPQ2 のオフを確実なも
のにする。
【0083】一方、入力INが“0”から“1”レベル
にスイッチするとNMOS23,161 が共にオンになり、PN
PQ2 もオンになる。
【0084】したがって、本実施例は、高入力インピー
ダンス,低オン抵抗のスイッチとして作用し、電子回路
のコンポーネントとして種々の応用が可能である。
【0085】図29は本発明によるバイポーラトランジ
スタとMOSトランジスタの複合回路をマイクロプロセ
ッサの主要部に適用した例を示す。
【0086】図において、340はマイクロプロセッサ
であり、単一又は複数の半導体チップ上に形成される。
【0087】341はクロック分配器であり、基準クロ
ックCLKを図中斜線で示すドライバを介してその出力
351〜1〜351〜nを複数の機能回路ブロックに分配
する。
【0088】342はプログラムカウンタであり、命令
を読出すためのアドレス352を出力する。343は命
令キャッシュであり、プログラムカウンタの出力352
で指定されたアドレスの命令を読出し、斜線部の出力ド
ライバを介して出力する。
【0089】344は命令制御部であり、命令データを
解釈して、演算器を制御するための信号354や、レジ
スタファイルの動作を制御する信号355、その他の制
御信号を斜線部のドライバを介して出力する。
【0090】345は演算器であり、バス356から演
算を受取り、加減算やシフト演算などを実行し、斜線部
のドライバを介して結果をバス357に出力する。
【0091】346はレジスタファイルであり、演算結
果のデータをバス357から受取って記憶し、必要に応
じて斜線部のドライバを介してバス356に読出す。
【0092】347はデータキャッシュであり、演算用
の入力データ,演算結果の出力データが記憶される。
【0093】データキャッシュ347の読出しデータは
斜線部のドライバからバス359を経てバス356に結
合され、演算器345の入力データになる。
【0094】348は入出力制御部であり、データキャ
ッシュの出力の外部バス358へ読出しや、外部バス3
58からのデータの命令キャッシュ343やデータキャ
ッシュ347への書込みなどを実行する。
【0095】ここで、各機能ブロックの斜線部で示した
出力ドライバは2〜3pF前後から10pF前後の重負
荷を高速に駆動するために設けられており、出力のプル
アップをNPN,プルダウンをPNPで行う図1から図
8に示した回路又は出力のプルアップをNPN,プルダ
ウンをPNPとNMOSの両方で行う図10から図17
の回路が用いられる。
【0096】なお、349はマイクロプロセッサ340
に電力を供給する電源であり、斜線部の出力ドライバー
の高速性を維持するため、3.5V〜2.5V近傍の電源
電圧を用いる。
【0097】これらにより、演算速度向上のボトルネッ
クの一つになっている重負荷信号のプルアップ,プルダ
ウンの両方を高速に行うことができるため、マイクロプ
ロセッサのマシンサイクルの短縮に効果が大である。
【0098】また、本発明のマイクロプロセッサは3.
5V〜2.5V近傍の低電圧電源で動作させることがで
きるため、次世代の超高速,超高集マイクロプロセッサ
実現上のもう一つのボトルネックである消費電力も大幅
に低減できる効果がある。
【0099】この他、本発明にかかるバイポーラトラン
ジスタとMOSトランジスタの複合回路はマイクロプロ
セッサに限らず、各種半導体集積回路装置(例えば、メ
モリ等)、システムに広く適用可能である。
【0100】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よるコンプリメンタリーエミッタフォロワ型BiCMOS論理
回路はプルアップ用のNPNトランジスタとプルアップ
用PNPトランジスタをCMSO論理回路とNMOS論理
回路で独立に駆動する構成としたことにより、入力信号
の変化に対して高速に応答できるため、高速スイッチン
グ特性が得られるという効果がある。また、拡張された
本発明によるとプルダウン用NMOS論理回路が、プル
ダウン用PNPトランジスタに先行して動作するため、
PNPトランジスタのスイッチング性能を越えた高速ス
イッチング性能が得られるという効果がある。
【0101】さらに、また、本発明で開示したバイポー
ラトランジスタとMOSトランジスタの複合トランジス
タ回路は高入力インピーダンス,低オン抵抗の特徴を持
つスイッチ回路として広汎な応用が期待できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例を示す図である。
【図3】図2の実施例のデバイス断面構造を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例を示す図である。
【図5】本発明の実施例を示す図である。
【図6】本発明の実施例を示す図である。
【図7】本発明の実施例を示す図である。
【図8】本発明の実施例を示す図である。
【図9】本発明の実施例を示す図である。
【図10】本発明の実施例を示す図である。
【図11】本発明の実施例を示す図である。
【図12】本発明の実施例を示す図である。
【図13】本発明の実施例を示す図である。
【図14】本発明の実施例を示す図である。
【図15】本発明の実施例を示す図である。
【図16】本発明の実施例を示す図である。
【図17】本発明の実施例を示す図である。
【図18】本発明の実施例を示す図である。
【図19】本発明の実施例を示す図である。
【図20】本発明の実施例を示す図である。
【図21】本発明の実施例を示す図である。
【図22】本発明の実施例を示す図である。
【図23】本発明の実施例を示す図である。
【図24】本発明の実施例を示す図である。
【図25】本発明の実施例を示す図である。
【図26】本発明の実施例を示す図である。
【図27】本発明の実施例を示す図である。
【図28】プルダウン電流の時間応答を示す図である。
【図29】本発明によるバイポーラトランジスタとMO
Sトランジスタの複合回路をマイクロプロセッサに適用
した図である。
【図30】従来のバイポーラトランジスタとMOSトラ
ンジスタの複合回路を示す図である。
【図31】従来のバイポーラトランジスタとMOSトラ
ンジスタの複合回路を示す図である。
【図32】従来のバイポーラトランジスタとMOSトラ
ンジスタの複合回路を示す図である。
【図33】従来のバイポーラトランジスタとMOSトラ
ンジスタの複合回路を示す図である。
【符号の説明】
11…CMOS論理回路、12…NMOS論理回路、1
3…ベースプリチャージ回路、Q1 …NPNトランジス
タ、Q2 …PNPトランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 和孝 東京都青梅市今井2326番地 株式会社 日立製作所 デバイス開発センタ内 (56)参考文献 特開 昭63−287051(JP,A) 特開 昭62−219555(JP,A) 特開 平1−205459(JP,A) 特開 平3−27567(JP,A) 特開 昭61−276359(JP,A) 特開 昭62−9663(JP,A) 特開 昭63−161658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8249 H01L 27/06 H01L 29/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】P型の半導体基板に、PNPバイポーラト
    ランジスタと、NMOSトランジスタと、を備え、前記
    半導体基板に形成されるN型半導体層にPMOSトラン
    ジスタを備え、 前記PNPトランジスタのコレクタが、他のN型半導体
    層により、前記半導体基板と分離され、 前記N型半導体層と前記他のN型半導体層の電位を電源
    の電位とし、前記半導体基板の電位を基準電位とするこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記NMOSトランジ
    スタのチャネル部分が前記半導体基板の表面であること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
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