JP3147014B2 - ロータリージョイント - Google Patents

ロータリージョイント

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JP3147014B2
JP3147014B2 JP32322796A JP32322796A JP3147014B2 JP 3147014 B2 JP3147014 B2 JP 3147014B2 JP 32322796 A JP32322796 A JP 32322796A JP 32322796 A JP32322796 A JP 32322796A JP 3147014 B2 JP3147014 B2 JP 3147014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば衛星通信用
のパラボラアンテナを回転体に搭載する場合に使用して
好適なロータリージョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロータリージョイント
は、同軸型のロータリージョイントとして図18に示す
ように構成されている。同図において、符号200で示
すロータリージョイントは、筐体101と筐体102が
ベアリング103を介して回転自在に組み合わせた構造
となっている。
【0003】ベアリング103は、内外2つの環状体か
らなる止め板104,105によって筐体101と筐体
102に取り付けられている。筐体101内には、同軸
中心導体106と円筒状の誘電体107が同心円状に組
み込まれている。同様に、筐体102内にも、同軸中心
導体108と円筒状の誘電体109が同心円状に組み込
まれている。
【0004】筐体101の上方端部および筐体102の
下方端部には、コネクタ(図示せず)に接続するねじ部
112,113が設けられている。なお、筐体101と
筐体102が互いに対向する各面間の軸線方向距離dを
十分に小さい寸法に設定すると、これら各面がコンデン
サの役割を果たし、高周波電力を通過させることがで
き、同軸外導体として機能する。
【0005】同軸中心導体106と同軸中心導体108
との間には、図19に示すように接触針110と圧縮コ
イルスプリング111が配設されている。スプリング1
11は、同軸中心導体108と接触すると共に、接触針
110を上方に押圧して同軸中心導体106と接触針1
10の接触が良好に保たれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のロー
タリージョイントにおいては、同軸中心導体106と同
軸中心導体108との電気的な接続が接触針110と圧
縮コイルスプリング111を介在させて行なわれている
ため、部品点数が嵩み、構造全体が複雑になるばかり
か、コスト高になるという問題があった。なお、同軸外
部導体に電流を流すロータリージョイントでは、高周波
損失を抑制するために構造が一層複雑になる。
【0007】また、静電容量によって高周波電力を伝達
するものであるため、同軸中心導体106と同軸中心導
体108間の軸線方向寸法が狭く、高電力を扱う場合に
スパークが発生してしまうという問題もあった。
【0008】さらに、同軸中心導体106と同軸中心導
体108との接触部(接触針110と圧縮コイルスプリ
ング111)においては、高電力を通過させる場合に圧
縮コイルスプリング111として大きい弾撥力をもつス
プリングを必要とし、一方筐体101と筐体102との
回転部においては、ジョイント組立時にジョイント全体
の回転軸とベアリング103の回転軸とを一致させるこ
とを困難なものとしていた。この結果、ジョイント側に
機械的ストレスが加わって接触針110を含むジョイン
ト構成部品が消耗し易くなり、ロータリージョイントと
しての寿命が低下するという不都合があった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、構造の簡素化およびコストの低廉化を図ること
ができると共に、高電力を扱う場合のスパーク発生を防
止することができ、かつ高寿命化を図ることができるロ
ータリージョイントの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のロータリージョイントは、
回転するアンテナ用のロータリジョイントであって、導
電性部材からなるグランド板と、このグランド板に垂直
に立設され、キャビティ回転用の中心軸線となる第1ポ
ールアンテナと、この第1ポールアンテナの周囲に回転
自在に配設され、かつ前記グランド板の上方に保持され
た導電性部材からなる有頭筒状のキャビティと、このキ
ャビティ内に垂設され、前記第1ポールアンテナと平行
な第2ポールアンテナとを備え、前記グランド板と前記
キャビティの開口側端部を近接させて前記第1ポールア
ンテナの先端部と前記第2ポールアンテナの先端部とが
互いに所定の長さだけ重なって並立されるよう構成とし
てある。したがって、ジョイント内における電気的な接
続が各々互いに所定の間隔をもって並立する第1ポール
アンテナと第2ポールアンテナ間おける高周波電力の伝
達によって行われる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のロ
ータリージョイントにおいて、第2ポールアンテナを、
第1ポールアンテナから等しい間隔をもって並立する複
数のポールアンテナからなる構成としてある。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載のロ
ータリージョイントにおいて、第2ポールアンテナを、
第1ポールアンテナから互いに異なる間隔をもって並立
する複数のポールアンテナからなる構成としてある。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載のロータリージョイントにおいて、各第2ポールア
ンテナのポール長を等しい寸法に設定した構成としてあ
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2または3
記載のロータリージョイントにおいて、各第2ポールア
ンテナのポール長を互いに異なる寸法に設定した構成と
してある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。図1〜図3は本発明の第1実
施形態に係るロータリージョイントを示す斜視図と断面
図と平面図、図4は同じく本発明の第1実施形態に係る
ロータリージョイントにおける第2ポールアンテナとコ
ネクタとの接続状態を示す断面図、図5は本発明の第1
実施形態に係るロータリージョイントにおけるキャビテ
ィの回転構造を示す断面図である。同図において、符号
100で示すロータリージョイントは、グランド板1と
第1モノポールアンテナ2とキャビティ5と第2モノポ
ールアンテナ6とを備えている。
【0016】グランド板1は、上下方向に開口する貫通
孔1aを有し、全体が矩形状の金属からなる導電性部材
によって形成されている。
【0017】第1モノポールアンテナ2は、グランド板
1に垂直に立設されており、全体がキャビティ回転用の
中心軸線A−Aに沿って上下方向に延在する円柱状の導
電性部材によって形成されている。この第1モノポール
アンテナ2のポール長L1は、使用する高周波電力の波
長をλとすると、約0.20〜0.25λに設定されて
いる。第1モノポールアンテナ2の下方端部には、図4
に示すようにコネクタ導体12を介してコネクタ7が接
続されている。コネクタ導体12は、グランド板1の貫
通孔1aに誘電体11を介して挿通されており、軸線方
向寸法が約0.25λに設定されている。
【0018】キャビティ5は、第1モノポールアンテナ
2の周囲に回転自在に配設され、かつグランド板1の上
方に金属製の止め板16によって保持されており、全体
が上下方向に開口する円筒体5aおよびこの円筒体5a
の上方開口部を閉塞する頭部カバー4からなる金属等の
導電性部材によって一体形成されている。このキャビテ
ィ5の内径Dは約0.5λに設定されており、深さHが
約0.3λに設定されている。キャビティ5の開口端部
には、図5に示すように外径方向に突出する被支承部と
してのフランジ5bが一体に形成されている。このフラ
ンジ5bには、例えばフッ素樹脂(商品名「テフロ
ン」)からなる環状の低摩擦部材13〜15が貼付され
ている。これら低摩擦部材13〜15の厚さ方向寸法d
は、d≦0.02λを満足する程度の寸法に設定されて
いる。これにより、キャビティ5とグランド1間の寸法
がdとなり、キャビティ5とグランド1との電気的接触
を必要としない。
【0019】なお、キャビティ5の回転構造としては、
低摩擦部材13〜15を用いる代わりに図6に示すよう
にベアリング17を用いてもよい。同図において、符号
5で示すキャビティの外周面には外径方向に突出する被
支承部としてのフランジ5cが一体に形成されており、
開口端面にはフランジ5cにベアリング17を介して対
向する金属等の環状部材からなる止め板18が固定され
ている。グランド1には上方に開口し止め板18が臨む
凹部1bが設けられており、この凹部1bの開口周縁に
は止め板18に対応する金属等の環状部材からなる止め
板19が固定されている。この場合、止め板18とグラ
ンド板1との距離dがd≦0.02λを満足する程度の
寸法に設定されている。
【0020】第2モノポールアンテナ6は頭部カバー4
の内面に垂設されており、全体が上下方向に延在する円
柱状の導電性部材によって形成されている。この第2モ
ノポールアンテナ6は第1モノポールアンテナ2から径
方向に距離Sとして約0.05〜0.1λだけ離間する
位置に位置し、ポール長L2が約0.25λに設定され
ている。また、第2モノポールアンテナ6は、第1モノ
ポールアンテナ2と並立する部分の長さL12が約0.2
λに設定されている。第2モノポールアンテナ6の上方
端部には、第1モノポールアンテナ2と同様にしてコネ
クタ8が接続されている。なお、第1モノポールアンテ
ナ2と第2モノポールアンテナ6との間の距離Sは、キ
ャビティ5の回転によって変化することはない。
【0021】このように構成されたロータリージョイン
トにおいて、コネクタ7を入力側とし、コネクタ8を出
力側とすると、コネクタ7から給電された高周波電力が
第1モノポールアンテナ2によってキャビティ5内に放
射され、この電波が第2モノポールアンテナ6によって
受信・吸収され、コネクタ8に出力される。
【0022】この場合における入力インピーダンスは、
第1モノポールアンテナ2および第2モノポールアンテ
ナ6が導体からなるキャビティ5内に配置され、かつ各
モノポールアンテナ2,6が互いに接近する位置に位置
付けられているため、通常モノポールアンテナが自由空
間に配置された場合における入力インピーダンスと多少
異なり、第1モノポールアンテナ2と第2モノポールア
ンテナ6の長さ,両モノポールアンテナ2,6間の距離
S,キャビティ5(円筒体5a)の高さHおよび内径D
によって調整可能である。
【0023】図1〜図3において、実際に試作すると、
以下に示す範囲でパラメータは変化する。 L1=0.2〜0.3λ,L2=0.2〜0.3λ,a
(モノポール直径)=0.05λ,L12=0.15〜
0.25λ,S=0.02〜0.2λ,D=0.3〜
0.6λ,H=0.25〜0.35λ,d≦0.02λ なお、本実施形態におけるロータリージョイントの伝送
損失は、2GHz帯で約0.1dB程度まで達成可能で
ある。
【0024】次に、本発明の第2実施形態につき、図7
〜図9を参照して説明する。図7〜図9は本発明の第2
実施形態に係るロータリージョイントを示す斜視図と断
面図と平面図で、同図において図1〜図6と同一の部材
については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
同図において、符号31および32で示す第2モノポー
ルアンテナは、キャビティ5の中心軸線(第1モノポー
ルアンテナ2)に関し対照な位置すなわち図9に示すよ
うに第1モノポールアンテナ2から等しい間隔をもって
並立するB−B線上の位置に配設されている。各第2モ
ノポールアンテナ31,32の上方端部には、第1モノ
ポールアンテナ2と同様にしてコネクタ33,34が接
続されている。各第2モノポールアンテナ31,32の
ポール長は、第1モノポールアンテナ2のポール長と同
様に約0.25λに設定されている。
【0025】なお、第1モノポールアンテナ2と第2モ
ノポールアンテナ31および第1モノポールアンテナ2
と第2モノポールアンテナ32との間の距離Sは、第1
実施形態と同様にキャビティ5の回転によって変化する
ことはない。
【0026】このように構成されたロータリージョイン
トにおいて、コネクタ7を入力側とし、コネクタ31,
32を出力側とすると、コネクタ7から給電された高周
波電力が第1モノポールアンテナ2によってキャビティ
5内に放射され、この電波が第2モノポールアンテナ3
1,32によって受信・吸収され、コネクタ31,32
に出力される。この場合、コネクタ33,34には、第
2モノポールアンテナ31,32のポール長が同一であ
るため、位相差および振幅差が無い高周波電力が出力さ
れる。
【0027】なお、入力インピーダンスが、第1モノポ
ールアンテナ2と第2モノポールアンテナ31,32の
長さ,第1モノポールアンテナ2と第2モノポールアン
テナ31間の距離S,第1モノポールアンテナ2と第2
モノポールアンテナ32間の距離S,キャビティ5の高
さHおよび内径Dによって調整可能であることは、第1
実施形態と同様である。
【0028】次に、本発明の第3実施形態につき、図面
を参照して説明する。図10は本発明の第3実施形態に
係るロータリージョイントを示す断面図で、同図におい
て図1〜図6と同一に部材については同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。同図において、符号41お
よび42で示す第2モノポールアンテナは、キャビティ
5の中心軸線(第1モノポールアンテナ2)に関し対照
な位置すなわち第1モノポールアンテナ2から等しい間
隔sをもって並立する位置に配設されている。各第2モ
ノポールアンテナ31,32の上方端部には、第1モノ
ポールアンテナ2と同様にしてコネクタ43,44が接
続されている。第2モノポールアンテナ41のポール長
41は0.25λより大きい寸法に設定され、第2モノ
ポールアンテナ42のポール長L51は0.25λより小
さい寸法に設定されている。これにより、コネクタ43
の出力を使用中心周波数より若干低い周波数帯として良
好な損失特性を得ることが、コネクタ44の出力を使用
中心周波数より若干高い周波数帯として良好な損失特性
を得ることが可能である。
【0029】なお、第1モノポールアンテナ2と第2モ
ノポールアンテナ41および第1モノポールアンテナ2
と第2モノポールアンテナ42との間の距離Sは、第1
実施形態と同様にキャビティ5の回転によって変化する
ことはない。
【0030】このように構成されたロータリージョイン
トにおいて、コネクタ7を入力側とし、コネクタ43,
44を出力側とすると、コネクタ7から給電された高周
波電力が第1モノポールアンテナ2によってキャビティ
5内に放射され、この電波が第2モノポールアンテナ4
1,42によって受信・吸収され、コネクタ43,44
に出力される。この場合、コネクタ43,44には、第
2モノポールアンテナ41,42の各ポール長が互いに
異なる寸法であるため、各周波数特性が互いに異なる高
周波電力が出力される。
【0031】例えば、コネクタ7より入力される高周波
電力の周波数および波長を各々f0とλ0とすると、第1
モノポールアンテナ2のポール長は約λ0/4となる。
これに対し、コネクタ43において周波数f0より若干
低い周波数f1(波長λ1)とし、またコネクタ44にお
いて周波数f0より若干高い周波数f2(波長λ2)とし
て伝送損失の周波数特性を最良にしたい場合には、第2
モノポールアンテナ41,42のポール長を各々約λ1
/4とλ2/4とする。
【0032】これにより、第1モノポールアンテナ2よ
りキャビティ5内に放射された高周波電力は、周波数f
1の付近では第2モノポールアンテナ41において、ま
た周波数f2の付近では第2モノポールアンテナ42に
おいて最小の伝送損失特性を示す。
【0033】次に、本発明の第4実施形態につき、図面
を参照して説明する。図11は本発明の第4実施形態に
係るロータリージョイントを示す断面図で、同図におい
て図1〜図6と同一の部材については同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。同図において、符号51お
よび52で示す第2モノポールアンテナは、各々が第1
モノポールアンテナ2から所定の間隔S1,S2をもって
互いに異なる位置に並立して配設されている。各第2モ
ノポールアンテナ51,52の上方端部には、第1モノ
ポールアンテナ2と同様にしてコネクタ53,54が接
続されている。第2モノポールアンテナ51,52のポ
ール長L51,L52は、等しい寸法に設定されている。
【0034】このように構成されたロータリージョイン
トにおいて、コネクタ7を入力側とし、コネクタ53,
54を出力側とすると、コネクタ7から給電された高周
波電力が第1モノポールアンテナ2によってキャビティ
5内に放射され、この電波が第2モノポールアンテナ5
1,52によって受信・吸収され、コネクタ53,54
に出力される。この場合、コネクタ53,54には、各
位相が互いに異なる出力が得られる。これら各出力の位
相差は、位相差=2π(S1−S2)/λ0(度)の式か
ら得られる。ここで、S1>S2であると、コネクタ53
の出力の位相がコネクタ54の出力の位相より遅れる。
【0035】また、各第2モノポールアンテナ61,6
2と第1モノポールアンテナ2との距離がキャビティ5
の回転によって変化しないから、エネルギー伝搬につい
ても変化せず、常時一定のリターンロス特性および伝達
損失特性が得られる。
【0036】なお、本実施形態においては、各第2モノ
ポールアンテナ51,52と第1モノポールアンテナ2
との間の距離S1,S2のみを互いに異なる寸法に設定し
た場合について説明したが、本発明はこれに限定され
ず、これら距離S1,S2および各ポール長L1,L51
52を互いに異なる寸法に設定したロータリージョイン
トも用途により考えられる。
【0037】また、本実施形態においては、第2モノポ
ールアンテナ51,52を第1モノポールアンテナ2か
ら等しい間隔をもって並立するB−B線上の位置に配設
する例を示したが、図12に示すように第2モノポール
アンテナ61,62をキャビティ5の中心軸線(第1モ
ノポールアンテナ2)を通るC−C線とD−D線(これ
ら直線の一交角をθとする。)上の位置に配設してもよ
い。この場合、第2モノポールアンテナ61と第1モノ
ポールアンテナ2間の距離S3および第2モノポールア
ンテナ62と第1モノポールアンテナ2間の距離S4
各々が互いに異なる寸法に設定してもよいし、あるいは
等しい寸法に設定してもよい。すなわち、距離S1,S2
および交角θは、求める特性に応じて適宜選択すること
が可能である。
【0038】次に、本発明の第5実施形態につき、図面
を参照して説明する。図13〜図15は本発明の第5実
施形態に係るロータリージョイントを示す斜視図と断面
図と平面図で、同図において図1〜図6と同一の部材に
ついては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。同
図において、符号71〜73で示す第2モノポールアン
テナは、各々が第1モノポールアンテナ2から所定の間
隔をもって互いに異なる位置に並立して配設されてい
る。各第2モノポールアンテナ71〜73の第1モノポ
ールアンテナ2からの距離は、必要に応じて任意の寸法
に設定される。各第2モノポールアンテナ71〜73の
上方端部には、第1モノポールアンテナ2と同様にして
コネクタ74〜76が接続されている。第2モノポール
アンテナ71〜73のポール長は、0.15〜0.3λ
程度の寸法に設定されている。
【0039】このように構成されたロータリージョイン
トにおいて、コネクタ7を入力側とし、コネクタ74〜
76を出力側とすると、コネクタ7から給電された高周
波電力が第1モノポールアンテナ2によってキャビティ
5内に放射され、この電波が第2モノポールアンテナ7
1〜73によって受信・吸収され、コネクタ74〜76
に出力される。この場合、各伝搬特性は、各物理的条件
や各モノポールアンテナ間の相互結合によって決定され
る。
【0040】このようなロータリージョイントすなわち
図16に示すようにキャビティ側に複数のコネクタを有
するロータリージョイント84においては、パッチアン
テナ81〜83で受信された信号がコネクタ85〜87
に入力され、ジョイント内で合成された後、コネクタ8
8に出力される。
【0041】これに対し、図17に示すように従来のロ
ータリージョイント90においては、パッチアンテナ8
1〜83で受信された信号がデバイダー/コンバイナー
89を介してコネクタ91に入力され、ジョイント内で
合成された後、コネクタ92に出力される。したがっ
て、ロータリージョイント84においては、従来のよう
にデバイダー/コンバイナー89が不要となり、複数の
アンテナ素子を実装する場合に構造全体の簡素化が図れ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
電性部材からなるグランド板と、このグランド板に垂直
に立設されキャビティ回転用の中心軸線となる第1ポー
ルアンテナと、この第1ポールアンテナの周囲に回転自
在に配設されかつグランド板の上方に保持された導電性
部材からなる有頭筒状のキャビティと、このキャビティ
内に垂設され第1ポールアンテナと平行な第2ポールア
ンテナとを備えたので、ジョイント内における電気的な
接続が各々が互いに所定の間隔をもって並立する第1ポ
ールアンテナと第2ポールアンテナ間における高周波電
力の伝達によって行なわれる。
【0043】したがって、ジョイント部分における電気
的な接続に従来必要とした接触針および圧縮コイルスプ
リングが不要になるから、部品点数を削減することがで
き、構造の簡素化およびコストの低廉化を図ることがで
きる。
【0044】また、第1ポールアンテナと第2ポールア
ンテナ間を広い寸法に設定して高周波電力を伝達させる
ことができるから、高電力を扱う場合のスパーク発生を
防止することができる。
【0045】さらに、従来のように例えばジョイント組
立時にジョイント全体の回転軸とベアリングの回転軸と
を一致させる必要がないから、ジョイント構成部品の消
耗を抑制することができ、ロータリージョイントとして
の高寿命化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るロータリージョイ
ントを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るロータリージョイ
ントを示す縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るロータリージョイ
ントを示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るロータリージョイ
ントにおける第2ポールアンテナとコネクタとの接続状
態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るロータリージョイ
ントにおけるキャビティの回転構造(1)を示す縦断面
図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るロータリージョイ
ントにおけるキャビティの回転構造(2)を示す縦断面
図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るロータリージョイ
ントを示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るロータリージョイ
ントを示す縦断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るロータリージョイ
ントを示す平面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るロータリージョ
イントを示す縦断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係るロータリージョ
イントを示す縦断面図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係るロータリージョ
イントにおける第2ポールアンテナの配置例を示す平面
図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係るロータリージョ
イントを示す斜視図である。
【図14】本発明の第5実施形態に係るロータリージョ
イントを示す縦断面図である。
【図15】本発明の第5実施形態に係るロータリージョ
イントを示す平面図である。
【図16】本発明におけるロータリージョイントを用い
た追尾式アンテナを示す斜視図である。
【図17】従来におけるロータリージョイントを用いた
追尾式アンテナを示す斜視図である。
【図18】従来におけるロータリージョイントを示す縦
断面図である。
【図19】従来におけるロータリージョイントにおける
同軸中心導体の接続部分を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 グランド板 2 第1モノポールアンテナ 4 頭部カバー 5 キャビティ 5a 円筒体 6 第2モノポールアンテナ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するアンテナ用のロータリジョイン
    トであって、 導電性部材からなるグランド板と、 このグランド板に垂直に立設され、キャビティ回転用の
    中心軸線となる第1ポールアンテナと、 この第1ポールアンテナの周囲に回転自在に配設され、
    かつ前記グランド板の上方に保持された導電性部材から
    なる有頭筒状のキャビティと、 このキャビティ内に垂設され、前記第1ポールアンテナ
    と平行な第2ポールアンテナとを備え、前記グランド板
    と前記キャビティの開口側端部を近接させて前記第1ポ
    ールアンテナの先端部と前記第2ポールアンテナの先端
    部とが互いに所定の長さだけ重なって並立されるよう
    成としたことを特徴とするロータリージョイント。
  2. 【請求項2】 前記第2ポールアンテナを、前記第1ポ
    ールアンテナから等しい間隔をもって並立する複数のポ
    ールアンテナによって構成したことを特徴とする請求項
    1記載のロータリージョイント。
  3. 【請求項3】 前記第2ポールアンテナを、前記第1ポ
    ールアンテナから互いに異なる間隔をもって並立する複
    数のポールアンテナによって構成したことを特徴とする
    請求項1記載のロータリジョイント。
  4. 【請求項4】 前記各第2ポールアンテナのポール長を
    等しい寸法に設定したことを特徴とする請求項2または
    3記載のロータリージョイント。
  5. 【請求項5】 前記各第2ポールアンテナのポール長を
    互いに異なる寸法に設定したことを特徴とする請求項2
    または3記載のロータリージョイント。
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