JP2002232201A - 非接触ロータリージョイント - Google Patents

非接触ロータリージョイント

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JP2002232201A
JP2002232201A JP2001147905A JP2001147905A JP2002232201A JP 2002232201 A JP2002232201 A JP 2002232201A JP 2001147905 A JP2001147905 A JP 2001147905A JP 2001147905 A JP2001147905 A JP 2001147905A JP 2002232201 A JP2002232201 A JP 2002232201A
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coaxial
metal
cavity
conductor
line
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JP2001147905A
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Hiroyuki Omine
裕幸 大嶺
Toru Fukazawa
徹 深沢
Masataka Otsuka
昌孝 大塚
Moriyasu Miyazaki
守▲泰▼ 宮▲崎▼
Hidetsugu Morimoto
英嗣 森本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/06Movable joints, e.g. rotating joints
    • H01P1/062Movable joints, e.g. rotating joints the relative movement being a rotation
    • H01P1/066Movable joints, e.g. rotating joints the relative movement being a rotation with an unlimited angle of rotation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸プローブの位置ずれが発生した場合でも
伝送損失の増加が少なくかつ小形の非接触ロータリージ
ョイントを提供する。 【解決手段】 内径または導波管幅が伝送信号の波長λ
の1/4より短く、少なくとも対向する一対の面を有す
る金属キャビティ5と、この金属キャビティの対向する
一対の面の一方に、同軸外導体が固定され同軸内導体が
上記金属キャビティ内に挿入され約λ/4の線路長の同
軸給電プローブを形成するように設けられた第1の同軸
線路と3、この第1の同軸線路と反対側から上記金属キ
ャビティの対向する一対の面の他方に、同軸外導体が回
転可能に、同軸内導体が上記第1の同軸線路の同軸給電
プローブと接触しないように軸芯をずらしかつ軸方向に
関して間隔をあけて重なるように上記金属キャビティ内
に挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成
するように設けられた第2の同軸線路9とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部と、固定部
に回転自在に支持された回転部との間で高周波信号を伝
送する非接触ロータリージョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、BS(Broadcasting Satellite)、
CS(Communication Satellite)等の衛星通信が普及
し、またデジタルBS、デジタルCS、さらに地上波デ
ジタル放送も計画されており、自動車などの移動体でも
放送受信あるいは通信を行う要望は今後益々高くなる。
【0003】ここで、これらの放送、通信を十分な強度
で受信するためには、ビーム幅の狭い高利得のアンテナ
を用いなければならない。一方、自動車などの移動体で
は、衛星の方向が車両の走行に伴い変化する。そこで、
移動体において、放送を受信するためには、移動体の動
きに応じてビームの方位角および仰角を制御して、常に
ビームを衛星方向に保つ必要がある。
【0004】このうち、方位角については水平面内の全
ての方向にビームを向ける必要があるため、アンテナ素
子を方位角面において機械的に回転させる方法が一般に
使用されている。従って、アンテナ素子で信号を受信あ
るいは送信するために、回転自在のロータリージョイン
トが必要になる。
【0005】高周波信号を伝送するロータリージョイン
トには、大別して、 (1)機械的な接点によって信号を伝送するもの(接触型) (2)電磁結合によって非接触で信号を伝送するもの(非
接触型) の2種類がある。
【0006】このうち(1)の接触型は、伝送特性は優れ
ているが接点の摩耗により使用回転数が制限される。こ
のため、移動体の走行に伴い始終ビームの方向を変更す
る移動体搭載用アンテナとしては限界がある。従って、
移動体用アンテナとしては、(2)の非接触型が好まし
い。
【0007】一方、移動体用アンテナの非接触型のロー
タリージョイントに要求されることとして、 (1)伝送損失が少ない (2)回転によるレベル変動等の方向依存性が少ない (3)所望帯域内での伝送特性の周波数特性の変化が少な
い ことが重要である。
【0008】従来例として、図15に示すように、同軸
線路を非接触にて接続する構成がある。第1の同軸線路
内導体50に凸部、第2の同軸線路内導体51に凹部を
設け、両者を空気層、あるいは誘電体層を挟んで勘合さ
せることで非接触にて接続される。この凹凸部分52の
長さは伝送信号の波長をλとすると約λ/4とすること
でチョークが構成されるため、非接触でありながら外部
への漏洩が少ない。
【0009】又、第1の同軸線路外導体53と第2の同
軸線路外導体54も同様に相補うように凹凸部分55
(切り欠き部)を設けることで非接触にて接続される。こ
のような非接触ロータリージョイントによれば、自由に
回転でき、高周波信号を非接触で伝送できる。特に、小
形化できる特徴を持っている。
【0010】又、導波管を用いた従来例を図16に示
す。円形キャビティ60の中央部に両側から同軸プロー
ブを挿入した構成である。円形キャビティはTM01モ
ードにより励振されるため、磁界はプローブの回りに対
称に周回するように分布するため、プローブは非接触に
より結合される。61は回転部を保持するチョーク構造
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示すの従来の構成では、凹凸部分の加工精度、組立て
精度が重要であり、同軸線路の中心軸ずれにより特性が
大きく変化する問題がある。軸ずれが大きくなると非接
触部に接触が生じ、特性が大きく変化する。特に低周波
数帯では、凹凸部分が長くなるため、軸ずれが大きな問
題となる。
【0012】又、図16に示した従来の構成では、TM
01モードを利用するため、キャビティ直径が約λ(1
波長)程度になり(モードkc=2.40)、更に回転部に
はチョーク構造が必要であるため、特に周波数が低くな
るに従い、装置全体の寸法が大幅に大きくなる問題があ
った。
【0013】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであり、同軸プローブの位置ずれが発生した
場合でも伝送損失の増加が少なくかつ小形の非接触ロー
タリージョイントを提供することを目的とする。
【0014】また、同軸線路外導体および内導体に凹凸
部を設ける非接触ロータリージョイントにおいて、特に
線路内導体を細径化できかつ加工が比較的容易な非接触
ロータリージョイントを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明は、内径または導波管幅が伝送信号の波長λの1/
4より短く、少なくとも対向する一対の面を有する金属
キャビティと、この金属キャビティの対向する一対の面
の一方に、同軸外導体が固定され同軸内導体が上記金属
キャビティ内に挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プ
ローブを形成するように設けられた第1の同軸線路と、
この第1の同軸線路と反対側から上記金属キャビティの
対向する一対の面の他方に、同軸外導体が回転可能に、
同軸内導体が上記第1の同軸線路の同軸給電プローブと
接触しないように軸芯をずらしかつ軸方向に関して間隔
をあけて重なるように上記金属キャビティ内に挿入され
約λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成するように
設けられた第2の同軸線路と、を備えたことを特徴とす
る非接触ロータリージョイントにある。
【0016】また、内径または導波管幅が伝送信号の波
長λの1/4より短く、少なくとも対向する一対の面を
有する金属キャビティと、この金属キャビティの対向す
る一対の面の一方に、同軸外導体が固定され同軸内導体
が上記金属キャビティ内に挿入され約λ/4の線路長の
同軸給電プローブを形成するように設けられた第1の同
軸線路と、この金属キャビティの対向する一対の面の他
方の外側にこれにほぼ平行に回転可能に配置され金属キ
ャビティの面との間の隙間で約λ/4の長さのチョーク
構造を形成する金属板と、上記第1の同軸線路と反対側
から上記金属板に、同軸外導体がこの金属板と共に回転
可能なように固定され、同軸内導体が上記第1の同軸線
路の同軸給電プローブと接触しないように軸芯をずらし
かつ軸方向に関して間隔をあけて重なるように金属板を
貫通し上記金属キャビティ内に挿入され約λ/4の線路
長の同軸給電プローブを形成するように設けられた第2
の同軸線路と、を備えたことを特徴とする非接触ロータ
リージョイントにある。
【0017】また、上記第2の同軸線路の同軸給電プロ
ーブを金属キャビティの中心に配置したことを特徴とす
る請求項1又は2に記載の非接触ロータリージョイント
にある。
【0018】また、上記金属キャビティの面と金属板の
隙間に誘電体スペーサを全体に挿入したことを特徴とす
る請求項3に記載の非接触ロータリージョイントにあ
る。
【0019】また、上記金属キャビティ形状が円柱形で
前記金属板が円盤形であり、上記金属板が、先端を延長
して金属キャビティ形状に沿って間に隙間を設けるよう
にして折り曲げた折り曲げ部を有し、この折り曲げ部と
金属キャビティの間に誘電体スペーサを設けたことを特
徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の非接触ロ
ータリージョイントにある。
【0020】また、上記金属キャビティ形状が円柱形で
前記金属板が円盤形であり、上記金属板が、先端を延長
して金属キャビティ形状に沿って間に隙間を設けるよう
にして折り曲げた折り曲げ部を有し、上記金属キャビテ
ィが外側に上記金属板の折り曲げ部の外側に折り曲げら
れて延びる鍔部を有し、上記折り曲げ部と鍔部の隙間の
折り曲げ部の付け根側にベアリングが挿入され、上記第
2の同軸線路の同軸内導体の中心から上記ベアリングま
での距離を約λ/2としたことを特徴とする請求項2な
いし4のいずれかに記載の非接触ロータリージョイント
にある。
【0021】また、上記同軸給電プローブの先端を太く
したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
載の非接触ロータリージョイントにある。
【0022】また、上記同軸給電プローブの先端に小金
属板を装荷し容量装荷したことを特徴とする請求項1な
いし6のいずれかに記載の非接触ロータリージョイント
にある。
【0023】また、上記第1の同軸線路の同軸給電プロ
ーブの先端を上記金属キャビティ内部で短絡したことを
特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の非接触
ロータリージョイントにある。
【0024】また、上記キャビティ内の空間形状を変え
るインピーダンス整合用機構を備えたことを特徴とする
請求項1ないし9のいずれかに記載の非接触ロータリー
ジョイントにある。
【0025】また、互いに対向して填め合わされて内部
に内径が伝送信号の波長λの1/4より短い空間を形成
する、それぞれ円形の底面とその周囲に沿って延びる側
面からなる径の異なる2つの金属性カップ形状部材と、
一方の金属性カップ形状部材の底面に、同軸外導体が固
定され同軸内導体が上記金属キャビティ内に挿入され約
λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成するように設
けられた第1の同軸線路と、この第1の同軸線路と反対
側から他方の金属性カップ形状部材の底面に、同軸外導
体が回転可能に、同軸内導体が上記第1の同軸線路の同
軸給電プローブと接触しないように軸芯をずらしかつ軸
方向に関して間隔をあけて重なるように上記金属キャビ
ティ内に挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プローブ
を形成するように設けられた第2の同軸線路と、上記2
つの金属性カップ形状部材の側面同士の隙間に設けられ
た誘電体スペーサと、を備えたことを特徴とする非接触
ロータリージョイントにある。
【0026】また、2本の同軸線路を軸芯を中心に回転
可能に接続する非接触ロータリージョイントであって、
双方の同軸線路の同軸外導体先端に互いに相補いかつ間
に隙間を設け回転可能なように切り欠き部が設けられ、
かつ回転しない同軸線路の同軸内導体の先端を、回転す
る同軸線路の同軸内導体の先端と近接させて電磁結合さ
せるように折り曲げたことを特徴とする非接触ロータリ
ージョイントにある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る非接触型ロ
ータリージョイントを各実施の形態に従って図面に基づ
いて説明する。
【0028】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1を示す概略構成図であり、(a)は斜視図、(b)上面
図、(c)はA−A’断面図である。図において、1は第
1の同軸外導体、2は第1の同軸内導体であり、両者で
3の第1の同軸線路を構成している。4は第1の同軸給
電プローブ、5は金属キャビティ、6は金属キャビティ
5と第1の同軸外導体1を接続する固定接続部である。
【0029】7は第2の同軸外導体、8は第2の同軸内
導体であり、両者から9の第2の同軸線路を構成する。
10は第2の同軸給電プローブ、11は回転部である。
【0030】次に動作について説明する。この例は、移
動体搭載用のアンテナに用いるロータリージョイントで
あり、第1の同軸線路3は移動体に固定された固定部側
に接続されるものであり、第2の同軸線路9は回転可能
に支持された回転部であり、回転するアンテナに接続さ
れる。
【0031】第1の同軸線路3の外導体1は金属キャビ
ティ5に接続固定され、内導体2の先端はキャビティ5
内部に第1の同軸給電プローブ4として挿入される。プ
ローブの先端は開放されており、このプローブ長を伝送
信号の波長をλとすると約λ/4程度とすると、キャビ
ティ5内部に強く放射される。
【0032】一方、対向した位置から同様に第2の同軸
線路9の内導体8が第2の同軸給電プローブ10として
挿入される。第1と第2の同軸給電プローブ4,10は
接触しないように軸芯をずらしかつ軸方向に関して間隔
をあけて重なるように配置する。軸方向に関してプロー
ブの先端同士が互いに重なるようにすることで、電磁結
合する配置となり、プローブ間の結合が強くなる特徴が
ある。
【0033】ここで、着目すべき点はキャビティ5の内
径(内側の直径)をλ/4より短くすることである。従来
のような導波管キャビティを用いたロータリージョイン
トは基本的にキャビティ内の電磁界モードに対応した寸
法で構成したため、カットオフを避けるためには最低で
も内径がλ/2以上(kc=1.84)であり、従来使われ
ているTM01モードでは、内径が約λすなわち約1波
長程度になる。
【0034】この実施の形態では、給電プローブの中心
位置を互いにずらすことで、このキャビティ寸法を小さ
くし内径を約λ/4〜約λ/6以下にすることができ
る。2つの給電プローブ間より近づけることで結合が大
きくなり、キャビティも対応して小さくすることができ
る。この場合、キャビティとしてはカットオフ以下にな
り、キャビティとしても共振モードが存在しない大きさ
であり、従来のようにキャビティの共振を利用したもの
とは動作が異なる。すなわち本発明は、給電プローブを
近接させたことで密結合させる方式であり、キャビティ
はこの結合を補助するためのものである。よってキャビ
ティ寸法には大きく依存しない特徴がある。
【0035】2つの給電プローブ4、10を近づけて配
置し、両プローブ間の重なり部分をλ/4に近づけるこ
とで、キャビティの共振を利用せずに、結合させること
ができ、電磁結合により高周波信号の伝送が行われる。
なお、第2の同軸線路9は外導体7だけを回転させるよ
うにしてもよい。
【0036】よって、キャビティの共振を利用せずに、
電磁結合により高周波信号の伝送が行われるため、従来
に比べて同軸プローブの位置ずれが発生した場合でも伝
送損失の増加が少なく、また大幅に小形化できる効果が
ある。
【0037】実施の形態2.図2および図3にこの発明
の実施の形態2の構成を示す。図2の(a)は斜視図、
(b)はA−A’断面図、図3の(a)は伝送特性、(b)は
帯域幅を示しており、上記実施の形態と同一もしくは相
当部分は同一符号で示す。12は金属板、14はキャビ
ティ上面であり、両者間に隙間部分を支えるスペーサ1
3を設けている。15はチョーク構造である。
【0038】第2の同軸外導体7は金属板12に固定さ
れ、これらは回転部となる。この金属板12には同軸外
導体7とほぼ同等の寸法の穴が設けられており、同軸内
導体8は貫通してキャビティ5内部に挿入され、第2の
同軸給電プローブ10として動作する。
【0039】ここで、第2の同軸内導体8の中心から金
属板12とキャビティ上面14とで構成される隙間の端
部までの距離を約λ/4とすると、λ/4からなるチョ
ーク構造15になる。すなわち、この隙間からの放射を
抑制することができる。チョーク構造の長さは約λ/4
であり、誘導体スペーサ等の構成によりチョーク部から
の放射を低減するように最適な寸法にすればよい。
【0040】一例として、図に示した本実施の形態の非
接触ロータリージョイントの伝送特性の計算値と測定値
を図3の(a)に示す。キャビティの内径は約λ/4と小
さいが、良好な伝送特性が得られていることがわかる。
又、計算値と測定値はよく一致している。図3の(a)で
は一例を示したが、キャビティ内径をλ/6程度にして
も広帯域な特性が得られることを計算により確認してい
る。図3の(b)は、キャビティ寸法を変えた場合の帯域
幅の計算値を示している。ここで帯域幅は、通過損が
0.5dB以下となる帯域を示している。図より、キャ
ビティ寸法を0.25波長程度したときが最も広帯域と
なっている。ここ場合、約60%と極めて広帯域な特性
が得られる。キャビティ寸法を0.3波長程度にしても
広帯域特性が得られるが、より小形化するためには、
0.25波長以下が望ましい。
【0041】図4は、方形キャビティ17を用いた場合
の実施の形態を示している。この場合も方形導波管幅W
(2本の給電プローブを結ぶ線方向と直交する方向のキ
ャビティ内側の幅)をλ/4より短くすることでカット
オフになるが、プローブ間を近づけて配置することで電
磁界的な結合とすることで小形化を図ることができる。
又、方形導波管長Lも2つの給電プローブを近接させる
ことでλ/2より短くすることができる。
【0042】よって、このチョーク構造により、隙間部
分からの放射を大幅に低減することができる効果があ
る。
【0043】実施の形態3.図5にこの発明の実施の形
態3の構成を示す。第2の同軸外導体7、内導体8、給
電プローブ10からなる第2の同軸線路9を金属キャビ
ティ5の中心部に配置する。これにより、第2の同軸内
導体8の中心から金属板12とキャビティ上面14とで
構成される隙間の端部までの距離を約λ/4とすること
で構成されたチョーク構造が対称になる。
【0044】よって、第2の同軸線路をキャビティの中
心部にすることで、対称性が良くなり、回転に依存しな
い特性が得られる効果がある。
【0045】実施の形態4.図6にこの発明の実施の形
態4の構成を示す。実施の形態2及び3では、チョーク
構造とするために、キャビティ内径よりも、チョーク構
造の直径の方が大きくなる。チョーク構造を得るために
は、直径で約λ/2程度になるため、このチョーク構造
で大きさが制限される。そこで、第2の同軸内導体8の
中心から金属板12とキャビティ上面14とで構成され
る隙間に誘電体スペーサ18を全体に挿入したチョーク
構造19とした。この誘電率を大きくすることでチョー
ク寸法を小さくすることができる。空気中等の自由空間
での伝送信号の波長をλとすると誘電体スペーサを挿入
した場合の波長はλgでλgはλより小さい。すなわち
λg=λ/√εr(εr:誘電体の非導電率)となる。
【0046】よって、チョーク構造に誘電体スペーサを
挿入することで小形化を図ることができる。
【0047】実施の形態5.図7にこの発明の実施の形
態5の構成を示す。図において、25は金属板12先端
の折り曲げ部である。実施の形態4では、誘電体スペー
サ18を全体に挿入することで小形化を図ったが、長期
間使用すると誘電体スペーサ18との隙間のため、ガタ
ツキが生じ性能が変化することがある。そこで、金属板
12の先端を延長して折り曲げ部25を設け、第2の同
軸内導体8の中心から折り曲げ部25の金属板の先端ま
での距離をλ/4程度とすることで小形化を図ることが
できる。
【0048】なお、折り曲げ部25と金属キャビティ5
の間にも隙間を設け、ここに誘電体スペーサ72を挿入
している。また、金属キャビティ5の形状が円柱形で金
属板12が円盤形である必要がある。
【0049】よって、金属板12の先端を折り曲げたチ
ョーク構造にすることで小形化することができ、隙間の
変化に対して性能が変化しない効果がある。
【0050】実施の形態6.図8にこの発明の実施の形
態6の構成を示す。図において、26はベアリングであ
る。実施の形態2から5では、第2の同軸内導体8の中
心からチョーク構造先端までの距離をλ/4とし、先端
を開放としたオープンチョークとした。この実施の形態
では、さらに先端を延ばして短絡したλ/2のショート
チョークとした。
【0051】金属キャビティ5の形状は円柱形であり金
属板12が円盤形である必要がある。金属板12は先端
を延長して金属キャビティ5形状に沿って間に隙間を設
けるようにして折り曲げた折り曲げ部25を有してい
る。また、金属キャビティ5が外側に金属板12の折り
曲げ部25の外側に折り曲げられて延びる鍔部81を有
し、折り曲げ部25と鍔部81の隙間の折り曲げ部25
の付け根側、すなわち短絡部分にはベアリングを挿入
し、回転を容易にする機能を兼ね備えている。第2の同
軸線路9の同軸内導体8の中心からベアリング26まで
の距離は約λ/2とした。
【0052】よって、λ/2長のショートチョークとす
ることで、完全に放射を抑制することができ、シールド
構造が得られ効果がある。
【0053】実施の形態7.図9にこの発明の実施の形
態7の構成を示す。図において、27は第1の先端を太
くした同軸給電プローブ、28は第2の先端を太くした
同軸給電プローブである。プローブ先端を太くすること
で、伝送信号の周波数帯域幅を広くすることができ、広
帯域化を図ることができる。
【0054】よって、先端を太くしたプローブとするこ
とで動作周波数帯域の広帯域化を図ることができる効果
がある。
【0055】実施の形態8.図10にこの発明の実施の
形態8の構成を示す。図10の(a)において、30は第
1の容量装荷給電プローブ、31は第2の容量装荷給電
プローブである。図10の(b)、(c)にこの容量装荷給
電プローブ30、31の拡大図と断面図を示す。図にお
いて、34は各同軸線路3,9の同軸内導体、35は容
量を装荷するための小金属板、36、37は整合用のシ
ョートピンである。
【0056】一般的に金属キャビティ5内の給電プロー
ブ長としては伝送信号のλ/4の高さが必要であるが、
先端に小金属板35等を装荷することで容量を増加さ
せ、全長を短くすることができる。全長を短くするとイ
ンピーダンスも小さくなるため、同軸線路3,9との整
合を取るためには、整合用のショートピン36,37を
設ける。
【0057】よって、容量装荷給電プローブを用いるこ
とで、プローブ高を低くすることができ、従って金属キ
ャンビティ高も大幅に小さくできる効果がある。
【0058】実施の形態9.図11にこの発明の実施の
形態9の構成を示す。図において、38は先端短絡型給
電プローブである。第1の同軸線路3の同軸給電プロー
ブは固定するため、先端を金属キャビティ5の内側に短
絡させて給電する。この給電により磁界が発生するた
め、第2の同軸給電プローブ10が励振される。この第
1の同軸線路3の同軸給電プローブは金属キャビティ5
の内側側面に接近して構成でいるため、小形化しやす
い。
【0059】よって、先端短絡型給電プローブを用いる
ことで、プローブ寸法を小さくすることができ、金属キ
ャビティを小さくできる効果がある。
【0060】実施の形態10.図12にこの発明の実施
の形態10の構成を示す。図において、40a、40
b、40c、40dは金属キャビティ5内に設けた整合
用ブロックである。キャビティを小さくすることで、同
軸給電プローブのインピーダンスが変化し、整合が取り
にくくなる。そこで、キャビティ内にインピーダンス整
合用の整合用ブロック40a、40b、40c、40d
を設けたり、あるいは金属キャビティ5内側を段差構造
とすることで(これらをインピーダンス整合用機構とす
る)、整合を取り易くする。
【0061】よって、整合用ブロック等のインピーダン
ス整合用機構をキャビティ内に設けることでキャビティ
を小さくしてもインピーダンス整合が取れる効果があ
る。
【0062】実施の形態11.図13にこの発明の実施
の形態11の構成を示す。図6の実施の形態4において
誘電体スペーサを用いてチョーク構造を小さくした装置
を示したが、図13に示すような構成にしても同様に可
能である。
【0063】図13において、91および92は互いに
対向して填め合わされて内部に内径がλ/4より短い空
間を形成する、それぞれ円形の底面とその周囲に沿って
延びる側面からなる径の異なる2つの金属性カップ形状
部材であり、2つの金属性カップ形状部材91,92の
側面同士の隙間には誘電体スペーサ70が挿入されてい
る。そして金属性カップ形状部材91には第1の同軸線
路3が固定され、金属性カップ形状部材92は第2の同
軸線路9に工程され同軸線路9と共に回転するように構
成されている。
【0064】このように構成しても、誘電体スペーサを
用いて誘電率を大きくすることによりチョーク構造を小
さくすることができる。
【0065】実施の形態12.図14にこの発明の実施
の形態12の構成を示す。この実施の形態は同軸線路外
導体および内導体に凹凸部を設ける非接触ロータリージ
ョイントに関するもので、図において、41は第1の同
軸給電プローブ、42は第2の同軸給電プローブ、43
は非接触部、44は凹凸(切り欠き部)を設けた第1の同
軸外導体、45は凹凸を設けた第2の同軸外導体、46
はチョーク部である。
【0066】第1の同軸外導体44を固定し、第2の同
軸外導体45を回転させる。よって、第2の同軸給電プ
ローブ42は外導体の中心に位置している。一方、第1
の同軸給電プローブ41は非接触とするために、先端を
折り曲げて、第2の給電プローブと接触しないように電
磁結合させている。
【0067】言い換えると、2本の同軸線路を軸芯を中
心に回転可能に接続する非接触ロータリージョイントに
おいて、双方の同軸線路の同軸外導体先端に互いに相補
いかつ間に隙間を設け回転可能なようにチョーク構造を
構成する切り欠き部Kが設けられ、かつ回転しない同軸
線路の同軸内導体先端に、回転する同軸線路の同軸内導
体が接触しないように軸芯をずらしかつ軸方向に関して
間隔をあけて重なるようにクランク状に折り曲げられた
先端折り曲げ部Lを設けた。又、上述のキャビティを小
さくし、同軸外導体と同じ寸法にしたものとも考えられ
る。又ここでは、クランク状に折り曲げた例を示した
が、滑らかに折り曲げたものでもよく、ようするに2つ
の給電プローブを接触しないように、近接させて電磁結
合させるようにすればよい。
【0068】よって、給電プローブ先端を折り曲げて非
接触で給電する構成であるため、同軸内導体ひいては同
軸線路の細径化が図れ、また製造が容易になる効果があ
る。
【0069】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、内径ま
たは導波管幅が伝送信号の波長λの1/4より短く、少
なくとも対向する一対の面を有する金属キャビティと、
この金属キャビティの対向する一対の面の一方に、同軸
外導体が固定され同軸内導体が上記金属キャビティ内に
挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成す
るように設けられた第1の同軸線路と、この第1の同軸
線路と反対側から上記金属キャビティの対向する一対の
面の他方に、同軸外導体が回転可能に、同軸内導体が上
記第1の同軸線路の同軸給電プローブと接触しないよう
に軸芯をずらしかつ軸方向に関して間隔をあけて重なる
ように上記金属キャビティ内に挿入され約λ/4の線路
長の同軸給電プローブを形成するように設けられた第2
の同軸線路と、を備えたことを特徴とする非接触ロータ
リージョイントとしたので、キャビティの共振を利用せ
ずに、電磁結合により高周波信号の伝送が行われるた
め、同軸プローブの位置ずれが発生した場合でも伝送損
失の増加が少なく、また従来に比べて大幅に小形化でき
る効果がある。
【0070】また、内径または導波管幅が伝送信号の波
長λの1/4より短く、少なくとも対向する一対の面を
有する金属キャビティと、この金属キャビティの対向す
る一対の面の一方に、同軸外導体が固定され同軸内導体
が上記金属キャビティ内に挿入され約λ/4の線路長の
同軸給電プローブを形成するように設けられた第1の同
軸線路と、この金属キャビティの対向する一対の面の他
方の外側にこれにほぼ平行に回転可能に配置され金属キ
ャビティの面との間の隙間で約λ/4の長さのチョーク
構造を形成する金属板と、上記第1の同軸線路と反対側
から上記金属板に、同軸外導体がこの金属板と共に回転
可能なように固定され、同軸内導体が上記第1の同軸線
路の同軸給電プローブと接触しないように軸芯をずらし
かつ軸方向に関して間隔をあけて重なるように金属板を
貫通し上記金属キャビティ内に挿入され約λ/4の線路
長の同軸給電プローブを形成するように設けられた第2
の同軸線路と、を備えたことを特徴とする非接触ロータ
リージョイントとしたので、このチョーク構造により、
隙間部分からの放射を大幅に低減することができる効果
がある。
【0071】また、上記第2の同軸線路の同軸給電プロ
ーブを金属キャビティの中心に配置したので、対称性が
良くなり、回転に依存しない特性が得られる効果があ
る。
【0072】また、上記金属キャビティの面と金属板の
隙間に誘電体スペーサを全体に挿入したので、誘電率を
大きくすることで小形化を図ることができる。
【0073】また、上記金属キャビティ形状が円柱形で
前記金属板が円盤形であり、上記金属板が、先端を延長
して金属キャビティ形状に沿って間に隙間を設けるよう
にして折り曲げた折り曲げ部を有し、この折り曲げ部と
金属キャビティの間に誘電体スペーサを設けたので、小
形化することができ、特に金属板と金属キャビティの間
の隙間の変化に対して性能が変化しない効果がある。
【0074】また、上記金属キャビティ形状が円柱形で
前記金属板が円盤形であり、上記金属板が、先端を延長
して金属キャビティ形状に沿って間に隙間を設けるよう
にして折り曲げた折り曲げ部を有し、上記金属キャビテ
ィが外側に上記金属板の折り曲げ部の外側に折り曲げら
れて延びる鍔部を有し、上記折り曲げ部と鍔部の隙間の
折り曲げ部の付け根側にベアリングが挿入され、上記第
2の同軸線路の同軸内導体の中心から上記ベアリングま
での距離を約λ/2としたので、λ/2長のショートチ
ョークとすることで、完全に放射を抑制することがで
き、シールド構造が得られ効果がある。
【0075】また、上記同軸給電プローブの先端を太く
したので、動作周波数帯域の広帯域化を図ることができ
る効果がある。
【0076】また、上記同軸給電プローブの先端に小金
属板を装荷し容量装荷したので、プローブ高を低くする
ことができ、従って金属キャンビティ高も大幅に小さく
できる効果がある。
【0077】また、上記第1の同軸線路の同軸給電プロ
ーブの先端を上記金属キャビティ内部で短絡したので、
プローブ寸法を小さくすることができ、金属キャビティ
を小さくできる効果がある。
【0078】上記キャビティ内の空間形状を変えるイン
ピーダンス整合用機構を備えたので、キャビティを小さ
くしてもインピーダンス整合が取れる効果がある。
【0079】また、互いに対向して填め合わされて内部
に内径が伝送信号の波長λの1/4より短い空間を形成
する、それぞれ円形の底面とその周囲に沿って延びる側
面からなる径の異なる2つの金属性カップ形状部材と、
一方の金属性カップ形状部材の底面に、同軸外導体が固
定され同軸内導体が上記金属キャビティ内に挿入され約
λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成するように設
けられた第1の同軸線路と、この第1の同軸線路と反対
側から他方の金属性カップ形状部材の底面に、同軸外導
体が回転可能に、同軸内導体が上記第1の同軸線路の同
軸給電プローブと接触しないように軸芯をずらしかつ軸
方向に関して間隔をあけて重なるように上記金属キャビ
ティ内に挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プローブ
を形成するように設けられた第2の同軸線路と、上記2
つの金属性カップ形状部材の側面同士の隙間に設けられ
た誘電体スペーサと、を備えた非接触ロータリージョイ
ントとしたので、誘電体スペーサを用いて誘電率を大き
くすることによりチョーク構造を小さくすることができ
る。
【0080】また、2本の同軸線路を軸芯を中心に回転
可能に接続する非接触ロータリージョイントであって、
双方の同軸線路の同軸外導体先端に互いに相補いかつ間
に隙間を設け回転可能なように切り欠き部が設けられ、
かつ回転しない同軸線路の同軸内導体の先端を、回転す
る同軸線路の同軸内導体の先端と近接させて電磁結合さ
せるように折り曲げたことを特徴とする非接触ロータリ
ージョイントとしたので、同軸内導体ひいては同軸線路
の細径化が図れ、また製造が容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による非接触ロータ
リージョイントを説明するための図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による非接触ロータ
リージョイントを説明するための図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による非接触ロータ
リージョイントを説明するための図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による非接触ロータ
リージョイントの別の例の概略構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による非接触ロータ
リージョイントの概略構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による非接触ロータ
リージョイントの概略構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による非接触ロータ
リージョイントの概略構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による非接触ロータ
リージョイントの概略構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による非接触ロータ
リージョイントの概略構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による非接触ロー
タリージョイントを説明するための図である。
【図11】 この発明の実施の形態9による非接触ロー
タリージョイントの概略構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態10による非接触ロ
ータリージョイントの概略構成を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態11による非接触ロ
ータリージョイントの概略構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態12による非接触ロ
ータリージョイントの概略構成を示す図である。
【図15】 同軸線路を非接触にて接続する構成からな
る従来の非接触ロータリージョイントの概略構成を示す
図である。
【図16】 導波管を用いた従来の非接触ロータリージ
ョイントの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の同軸外導体、2 第1の同軸内導体、3 第
1の同軸線路、4 第1の同軸給電プローブ、5 金属
キャビティ、6固定接続部、7 第2の同軸外導体、8
第2の同軸内導体、9 第2の同軸線路、10 第2
の同軸給電プローブ、11 回転部、12 金属板、1
3 スペーサ、14 キャビティ上面、15,19 チ
ョーク構造、17 方形キャビティ、18,70,72
誘電体スペーサ、25 折り曲げ部、26 ベアリン
グ、27,28 同軸給電プローブ、30 第1の容量
装荷給電プローブ、31 第2の容量装荷給電プロー
ブ、34 同軸線路、35 小金属板、36,37 シ
ョートピン、38 先端短絡型給電プローブ、40a〜
40d 整合用ブロック、81 鍔部、91,92金属
性カップ形状部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 昌孝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮▲崎▼ 守▲泰▼ 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森本 英嗣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J011 EA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径または導波管幅が伝送信号の波長λ
    の1/4より短く、少なくとも対向する一対の面を有す
    る金属キャビティと、 この金属キャビティの対向する一対の面の一方に、同軸
    外導体が固定され同軸内導体が上記金属キャビティ内に
    挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成す
    るように設けられた第1の同軸線路と、 この第1の同軸線路と反対側から上記金属キャビティの
    対向する一対の面の他方に、同軸外導体が回転可能に、
    同軸内導体が上記第1の同軸線路の同軸給電プローブと
    接触しないように軸芯をずらしかつ軸方向に関して間隔
    をあけて重なるように上記金属キャビティ内に挿入され
    約λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成するように
    設けられた第2の同軸線路と、 を備えたことを特徴とする非接触ロータリージョイン
    ト。
  2. 【請求項2】 内径または導波管幅が伝送信号の波長λ
    の1/4より短く、少なくとも対向する一対の面を有す
    る金属キャビティと、 この金属キャビティの対向する一対の面の一方に、同軸
    外導体が固定され同軸内導体が上記金属キャビティ内に
    挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成す
    るように設けられた第1の同軸線路と、 この金属キャビティの対向する一対の面の他方の外側に
    これにほぼ平行に回転可能に配置され金属キャビティの
    面との間の隙間で約λ/4の長さのチョーク構造を形成
    する金属板と、 上記第1の同軸線路と反対側から上記金属板に、同軸外
    導体がこの金属板と共に回転可能なように固定され、同
    軸内導体が上記第1の同軸線路の同軸給電プローブと接
    触しないように軸芯をずらしかつ軸方向に関して間隔を
    あけて重なるように金属板を貫通し上記金属キャビティ
    内に挿入され約λ/4の線路長の同軸給電プローブを形
    成するように設けられた第2の同軸線路と、 を備えたことを特徴とする非接触ロータリージョイン
    ト。
  3. 【請求項3】 上記第2の同軸線路の同軸給電プローブ
    を金属キャビティの中心に配置したことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の非接触ロータリージョイント。
  4. 【請求項4】 上記金属キャビティの面と金属板の隙間
    に誘電体スペーサを全体に挿入したことを特徴とする請
    求項3に記載の非接触ロータリージョイント。
  5. 【請求項5】 上記金属キャビティ形状が円柱形で前記
    金属板が円盤形であり、上記金属板が、先端を延長して
    金属キャビティ形状に沿って間に隙間を設けるようにし
    て折り曲げた折り曲げ部を有し、この折り曲げ部と金属
    キャビティの間に誘電体スペーサを設けたことを特徴と
    する請求項2ないし4のいずれかに記載の非接触ロータ
    リージョイント。
  6. 【請求項6】 上記金属キャビティ形状が円柱形で前記
    金属板が円盤形であり、上記金属板が、先端を延長して
    金属キャビティ形状に沿って間に隙間を設けるようにし
    て折り曲げた折り曲げ部を有し、上記金属キャビティが
    外側に上記金属板の折り曲げ部の外側に折り曲げられて
    延びる鍔部を有し、上記折り曲げ部と鍔部の隙間の折り
    曲げ部の付け根側にベアリングが挿入され、上記第2の
    同軸線路の同軸内導体の中心から上記ベアリングまでの
    距離を約λ/2としたことを特徴とする請求項2ないし
    4のいずれかに記載の非接触ロータリージョイント。
  7. 【請求項7】 上記同軸給電プローブの先端を太くした
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
    非接触ロータリージョイント。
  8. 【請求項8】 上記同軸給電プローブの先端に小金属板
    を装荷し容量装荷したことを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載の非接触ロータリージョイント。
  9. 【請求項9】 上記第1の同軸線路の同軸給電プローブ
    の先端を上記金属キャビティ内部で短絡したことを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれかに記載の非接触ロー
    タリージョイント。
  10. 【請求項10】 上記キャビティ内の空間形状を変える
    インピーダンス整合用機構を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし9のいずれかに記載の非接触ロータリージ
    ョイント。
  11. 【請求項11】 互いに対向して填め合わされて内部に
    内径が伝送信号の波長λの1/2より短い空間を形成す
    る、それぞれ円形の底面とその周囲に沿って延びる側面
    からなる径の異なる2つの金属性カップ形状部材と、 一方の金属性カップ形状部材の底面に、同軸外導体が固
    定され同軸内導体が上記金属キャビティ内に挿入され約
    λ/4の線路長の同軸給電プローブを形成するように設
    けられた第1の同軸線路と、 この第1の同軸線路と反対側から他方の金属性カップ形
    状部材の底面に、同軸外導体が回転可能に、同軸内導体
    が上記第1の同軸線路の同軸給電プローブと接触しない
    ように軸芯をずらしかつ軸方向に関して間隔をあけて重
    なるように上記金属キャビティ内に挿入され約λ/4の
    線路長の同軸給電プローブを形成するように設けられた
    第2の同軸線路と、 上記2つの金属性カップ形状部材の側面同士の隙間に設
    けられた誘電体スペーサと、 を備えたことを特徴とする非接触ロータリージョイン
    ト。
  12. 【請求項12】 2本の同軸線路を軸芯を中心に回転可
    能に接続する非接触ロータリージョイントであって、双
    方の同軸線路の同軸外導体先端に互いに相補いかつ間に
    隙間を設け回転可能なように切り欠き部が設けられ、か
    つ回転しない同軸線路の同軸内導体の先端を、回転する
    同軸線路の同軸内導体の先端と近接させて電磁結合させ
    るように折り曲げたことを特徴とする非接触ロータリー
    ジョイント。
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