JP3146911U - 食品包装容器用圧力抜きラベルセット及び圧力抜きラベル付き食品包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】密封容器のままで加熱調理する場合に、圧力抜きが円滑に行える圧力抜き機構に用いる粘着力の弱い圧力抜きラベルを保護する保護フィルムを用いることによって、食品を収納した圧力抜きラベル付き食品包装容器の流通、陳列、保存の取扱において、圧力抜き機構が損傷しない保護機構を有する圧力抜きラベル付き食品包装容器を提供することを目的とする。
【解決手段】食品包装容器に小さい通気孔を設け、この通気孔を封鎖する圧力抜きラベルの裏面を、強い接着力部分と弱い接着力部分に区分する円滑な圧力抜き機構を有するラベルの上に貼着するために、該ラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムを前記ラベルに組み合わせた圧力抜きラベルセットによって課題を解決した。
【選択図】図6
【解決手段】食品包装容器に小さい通気孔を設け、この通気孔を封鎖する圧力抜きラベルの裏面を、強い接着力部分と弱い接着力部分に区分する円滑な圧力抜き機構を有するラベルの上に貼着するために、該ラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムを前記ラベルに組み合わせた圧力抜きラベルセットによって課題を解決した。
【選択図】図6
Description
本考案は食品包装容器用圧力抜きラベルセット及び圧力抜きラベル付き食品包装容器に関する。さらに詳しくは、食品を包装容器内に収納したままで、食品包装容器を加熱調理したときに、空気又は水蒸気の膨脹圧力が大気圧よりも僅かに大きくなったときに、ラベルが剥がれて圧力を抜いて、内部の水蒸気の圧力で容器が破裂したり、内容物が吹きこぼれたりすることを防止する圧力抜きラベル機構を有する食品包装容器及びこの容器の圧力抜き機構に用いる圧力抜きラベルセットの考案である。
従来より、容器の通気孔を剥離性接着剤である粘着剤を塗布したラベルで封口して、電子レンジで加熱したときに、内部の圧力でラベルが剥離して通気孔からの蒸気が抜ける機構を有する食品包装容器は知られている(特許文献1、2、3、4及び5参照)。
これらの従来技術は、粘着剤層の種類は1種類であり、圧力抜き機構としてはラベルが剥がれるときの圧力を調節するのが容易ではなかった。
例えば、特許文献1の容器の場合は、通気孔の上に貼着するラベルの裏面に、三角形状の粘着剤が塗布されていない部分を設けて、三角形状の先端から水蒸気の抜け道を誘導することを企図したものが開示されている。しかし、実際には、必ずしも、三角形状の先端角から水蒸気が抜けるようにはならない。これらの公知文献等ではクサビ形の非粘着区分の先端からラベルの剥離が伸展すると考えているが、実際の剥離はクサビ形の先端は両側の接着剤で押さえられて、ラベルの剥離は伸展しない。これら公知文献では材料の亀裂の伸展現象と剥離の伸展現象を同一と誤解している。
また、この方式の圧力抜きラベルにおいては、粘着剤層非塗布部分とラベル外縁との距離を1mm程度まで短縮すると圧力抜きラベルは少しの圧力で剥離するが、当該距離を約1mm前後で調節することは、ラベルの製造上も困難であり、正確に1mmの間隔を実現して均一な圧力抜き性能を達成するのが困難である。
また、特許文献2の場合は、温度があがると粘着剤の粘着力が低下するが100℃で接着力を消失する適切な粘着剤の選択が困難であった。また、封口に用いた粘着ラベルが100℃で脱落して、調理中に容器の通気孔が開口したまま露出する。
その結果、接着剤の接着剤力の強さによっては、調理時に圧力が上がり過ぎて、容器が水蒸気の圧力で大きく膨張したり、ラベルの剥離と同時に容器内部で蒸気が突沸したりして円滑な圧力抜きが達成できないおそれがあった。
また、食品包装容器には、スープ、汁粉等殆どが水分のもので、温度が100℃以上で通気孔が開放すると突沸する恐れのあるもの及び水分が殆どない食品、特に冷凍食品等を加熱調理する場合には、できるだけ100℃近くの温度で、水蒸気で内部を蒸らして長く加熱調理する必要がある。
従来の圧力抜き機構では、内容物に応じて、圧力抜きの圧力及び抜ける蒸気量を調節することはできなかった。
本考案者は、これらの従来技術の欠点を解決するために、先に、特許第3621071号の出願を行い、特許を得ている(特許文献6参照)。
しかしながら、この特許技術のラベルは、裏面の全面が粘着剤層ではなく、弱粘着剤層部分及び粘着剤層の塗布していない面を有しているために、圧力抜きラベル貼着した食品包装容器の保存、運送、陳列の際の取扱において、圧力抜きラベルとして機能する前に剥がれやすいという重大な欠点がある。
特許第3133193号公報
特開平11−91835号公報
実開昭63−156978号公報
特開2001−213483号公報
特開平11−70977号公報
特許第3621071号公報
これらの従来技術は、粘着剤層の種類は1種類であり、圧力抜き機構としてはラベルが剥がれるときの圧力を調節するのが容易ではなかった。
例えば、特許文献1の容器の場合は、通気孔の上に貼着するラベルの裏面に、三角形状の粘着剤が塗布されていない部分を設けて、三角形状の先端から水蒸気の抜け道を誘導することを企図したものが開示されている。しかし、実際には、必ずしも、三角形状の先端角から水蒸気が抜けるようにはならない。これらの公知文献等ではクサビ形の非粘着区分の先端からラベルの剥離が伸展すると考えているが、実際の剥離はクサビ形の先端は両側の接着剤で押さえられて、ラベルの剥離は伸展しない。これら公知文献では材料の亀裂の伸展現象と剥離の伸展現象を同一と誤解している。
また、この方式の圧力抜きラベルにおいては、粘着剤層非塗布部分とラベル外縁との距離を1mm程度まで短縮すると圧力抜きラベルは少しの圧力で剥離するが、当該距離を約1mm前後で調節することは、ラベルの製造上も困難であり、正確に1mmの間隔を実現して均一な圧力抜き性能を達成するのが困難である。
また、特許文献2の場合は、温度があがると粘着剤の粘着力が低下するが100℃で接着力を消失する適切な粘着剤の選択が困難であった。また、封口に用いた粘着ラベルが100℃で脱落して、調理中に容器の通気孔が開口したまま露出する。
その結果、接着剤の接着剤力の強さによっては、調理時に圧力が上がり過ぎて、容器が水蒸気の圧力で大きく膨張したり、ラベルの剥離と同時に容器内部で蒸気が突沸したりして円滑な圧力抜きが達成できないおそれがあった。
また、食品包装容器には、スープ、汁粉等殆どが水分のもので、温度が100℃以上で通気孔が開放すると突沸する恐れのあるもの及び水分が殆どない食品、特に冷凍食品等を加熱調理する場合には、できるだけ100℃近くの温度で、水蒸気で内部を蒸らして長く加熱調理する必要がある。
従来の圧力抜き機構では、内容物に応じて、圧力抜きの圧力及び抜ける蒸気量を調節することはできなかった。
本考案者は、これらの従来技術の欠点を解決するために、先に、特許第3621071号の出願を行い、特許を得ている(特許文献6参照)。
しかしながら、この特許技術のラベルは、裏面の全面が粘着剤層ではなく、弱粘着剤層部分及び粘着剤層の塗布していない面を有しているために、圧力抜きラベル貼着した食品包装容器の保存、運送、陳列の際の取扱において、圧力抜きラベルとして機能する前に剥がれやすいという重大な欠点がある。
本考案は、食品を収納した食品包装容器において、密封容器のままで加熱調理する場合に、内部温度が100℃近く又は100℃以上になったときに、圧力抜きが円滑に行える圧力抜き構造を達成することによって、調理温度を100℃近くに維持するとともに、温度が上がり過ぎて容器が膨張して破裂したり又は圧力抜きの瞬間に暴発的に沸騰する危険性のない圧力抜きラベルによる圧力抜き機構付き食品包装容器及びこれに用いる食品包装容器用圧力抜きラベルセットであって、圧力抜き機構に用いた粘着力の弱い圧力抜きラベルを保護する保護フィルムを付加したものである。そして本考案は、円滑な圧力抜き機構付き食品包装容器であって、食品を収納した圧力抜きラベル付き食品包装容器の流通、陳列、保存の取扱において、圧力抜き機構が損傷しない保護機構を有する圧力抜きラベル付き食品包装容器を提供することを目的とするものである。
本考案者は、食品包装容器に小さい通気孔を設け、この通気孔を封鎖する圧力抜きラベルの裏面を、強い接着力部分と弱い接着力部分に区分して、強い接着力面は約100℃前後の圧力においても剥離することなく接着させて、弱い接着力面のみを円滑に容器面から剥離させることによって、蒸気を通気孔から弱い接着面を経由して外部に発散させることを企図した。
しかしながら、この強弱の接着剤層を区分して設けるために接着力の相違する2種の接着剤を設ける方法及び一方を熱シールにする方法が考えられる。
前者の方法で、ラベルの裏面に2種の粘着剤を2度塗りによって塗布することは、最初に塗布した粘着剤の粘着性が2度目の粘着工程を困難にするので採用できない。
また、後者の方法は、通気孔の上にラベルを熱シールしたのちに粘着剤を塗布することは不可能であり、粘着剤塗布後に熱シールする方法も粘着剤層が熱シールを妨害するので採用できない。
そこで、本考案者は、粘着剤層の粘着力は、粘着剤層の厚さによって変化することに着目して、かつ、グラビヤ印刷方式によれば、1種類の粘着剤を、ラベルの裏面の所定の区分毎に厚さを変えて1度塗りで塗布できることに着目して、ラベル裏面の粘着剤層の薄い区分から蒸気を円滑に抜き出す通路を形成する特許第3621071号公報の手段を案出するに至った。この手段では、厚さの厚い粘着剤層は、100℃前後の温度でも強い接着力を維持するのに対して、薄い粘着剤層は、100℃近くの圧力及び温度では粘着力が低下して、ラベルの裏面にかかる内部圧力でラベルが剥離して、薄い粘着剤層の区分に蒸気が抜ける通路を形成する。そして、加熱後容器を外に出したときに、圧力抜きラベルは通気孔を再度閉鎖して容器は密封される。
しかしながら、この手段を用いた圧力抜きラベル付き食品包装容器の圧力抜きラベルは裏面には粘着力の弱い面積が存在するので、保存、運送、陳列等の取扱作業において、剥がれやすい。また、上記取扱作業中に、外力によって、裏面の粘着剤の粘着面は、剥離しない場合であっても、圧力抜きラベルの中心部が通気孔の位置からずれて、圧力抜きラベルの所定の円滑な圧力抜き機構が発揮されないおそれが生じる。
本考案は、圧力抜きラベル食品包装容器の圧力抜きラベルより寸法の大きく、裏面に粘着剤層を有する保護フィルムを圧力抜きラベルの上から被せて、圧力抜きラベルの面よりはみ出した保護フィルムの裏面の粘着剤層の粘着力によって、食品包装容器の通気孔の周りの表面に保護フィルムとともに、圧力抜きラベルを食品包装容器に貼着して、圧力抜きラベルに係る外力による圧力抜きラベルの剥がれ及びズレを保護フィルムによって防止することを達成した考案である。同時に、食品包装容器を加熱調理する直前に、保護フィルムを剥がして、圧力抜きラベルを露出させるときに、剥がれ易い圧力抜きラベルが、保護フィルムの剥がしに同伴して剥がれないようにするために、圧力抜きラベルの表面に剥離剤を塗布する手段によって、圧力抜きラベルが保護フィルムと同伴して剥がれやすい欠点を解決した。
すなわち、本考案は、次各項の考案よりなる。
(1)ラベルの表面には剥離剤層を有し、ラベルの裏面には、粘着剤層を有する強粘着区分、粘着剤層を有する弱粘着区分及び粘着剤層のない非粘着区分があり、非粘着区分は圧力抜きラベル裏面の内部に圧力抜きラベル外縁と接しない位置に存在し、弱粘着区分は非粘着区分と圧力抜きラベル外縁の間及び強粘着区分の間に存在し、強粘着区分は弱粘着区分に接する位置関係にあり、弱粘着区分には強粘着区分の厚さより薄い粘着剤層を設けてなる圧力抜き機構を有する圧力抜きラベルと、該圧力抜きラベルの上に貼着されるフィルムであって、該圧力抜きラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムとを組み合わせたことを特徴とする食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(2)ラベルの表面には剥離剤層を有し、ラベルの裏面には強粘着区分及び弱粘着区分があり、弱粘着区分はラベル裏面の略中央部からラベル外縁の間に存在し、強粘着区分は弱粘着区分に接する位置関係にあり、強粘着区分の粘着剤層及び弱粘着区分の粘着剤層をグラビヤ印刷方式で塗布することによって、弱粘着区分には強粘着区分の厚さより薄い粘着剤層を設けてなる圧力抜き機構を有する圧力抜きラベルと、該圧力抜きラベルの上に貼着されるフィルムであって、該圧力抜きラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムとを組み合わせたことを特徴とする食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(3)粘着剤層の厚さがグラビヤ方式の粘着剤の塗布に用いる印刷版の深度に換算して、弱粘着区分の印刷版部分の深度が強粘着区分の印刷版部分の深度の1〜90%である第1又は2項記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(4)弱粘着区分の粘着剤の厚さをラベル外縁からラベルの中央部に向かうに従って薄くすることを特徴とする第1又は2項記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(5)保護フィルム裏面の粘着剤層の粘着力が、少なくとも圧力抜きラベルの裏面の強粘着区分の粘着力である第1〜4項のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(6)圧力抜きラベルが長尺の剥離紙シート面に多数枚の圧力抜きラベルが規則的に貼着されてなるものであり、かつ、保護フィルムが長尺の剥離紙シート面に多数枚の保護フィルムが規則的に貼着されてなるものである第1〜5項のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(7)食品包装容器に開けた通気孔に、第1〜5項のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセットの圧力抜きラベルが貼着されてなる圧力抜き機構が形成されてなり、かつ該圧力抜きラベルの上に、前記ラベルセットの保護フィルムが貼着されてなる保護機構を有することを特徴とする圧力抜きラベル付き食品包装容器。
しかしながら、この強弱の接着剤層を区分して設けるために接着力の相違する2種の接着剤を設ける方法及び一方を熱シールにする方法が考えられる。
前者の方法で、ラベルの裏面に2種の粘着剤を2度塗りによって塗布することは、最初に塗布した粘着剤の粘着性が2度目の粘着工程を困難にするので採用できない。
また、後者の方法は、通気孔の上にラベルを熱シールしたのちに粘着剤を塗布することは不可能であり、粘着剤塗布後に熱シールする方法も粘着剤層が熱シールを妨害するので採用できない。
そこで、本考案者は、粘着剤層の粘着力は、粘着剤層の厚さによって変化することに着目して、かつ、グラビヤ印刷方式によれば、1種類の粘着剤を、ラベルの裏面の所定の区分毎に厚さを変えて1度塗りで塗布できることに着目して、ラベル裏面の粘着剤層の薄い区分から蒸気を円滑に抜き出す通路を形成する特許第3621071号公報の手段を案出するに至った。この手段では、厚さの厚い粘着剤層は、100℃前後の温度でも強い接着力を維持するのに対して、薄い粘着剤層は、100℃近くの圧力及び温度では粘着力が低下して、ラベルの裏面にかかる内部圧力でラベルが剥離して、薄い粘着剤層の区分に蒸気が抜ける通路を形成する。そして、加熱後容器を外に出したときに、圧力抜きラベルは通気孔を再度閉鎖して容器は密封される。
しかしながら、この手段を用いた圧力抜きラベル付き食品包装容器の圧力抜きラベルは裏面には粘着力の弱い面積が存在するので、保存、運送、陳列等の取扱作業において、剥がれやすい。また、上記取扱作業中に、外力によって、裏面の粘着剤の粘着面は、剥離しない場合であっても、圧力抜きラベルの中心部が通気孔の位置からずれて、圧力抜きラベルの所定の円滑な圧力抜き機構が発揮されないおそれが生じる。
本考案は、圧力抜きラベル食品包装容器の圧力抜きラベルより寸法の大きく、裏面に粘着剤層を有する保護フィルムを圧力抜きラベルの上から被せて、圧力抜きラベルの面よりはみ出した保護フィルムの裏面の粘着剤層の粘着力によって、食品包装容器の通気孔の周りの表面に保護フィルムとともに、圧力抜きラベルを食品包装容器に貼着して、圧力抜きラベルに係る外力による圧力抜きラベルの剥がれ及びズレを保護フィルムによって防止することを達成した考案である。同時に、食品包装容器を加熱調理する直前に、保護フィルムを剥がして、圧力抜きラベルを露出させるときに、剥がれ易い圧力抜きラベルが、保護フィルムの剥がしに同伴して剥がれないようにするために、圧力抜きラベルの表面に剥離剤を塗布する手段によって、圧力抜きラベルが保護フィルムと同伴して剥がれやすい欠点を解決した。
すなわち、本考案は、次各項の考案よりなる。
(1)ラベルの表面には剥離剤層を有し、ラベルの裏面には、粘着剤層を有する強粘着区分、粘着剤層を有する弱粘着区分及び粘着剤層のない非粘着区分があり、非粘着区分は圧力抜きラベル裏面の内部に圧力抜きラベル外縁と接しない位置に存在し、弱粘着区分は非粘着区分と圧力抜きラベル外縁の間及び強粘着区分の間に存在し、強粘着区分は弱粘着区分に接する位置関係にあり、弱粘着区分には強粘着区分の厚さより薄い粘着剤層を設けてなる圧力抜き機構を有する圧力抜きラベルと、該圧力抜きラベルの上に貼着されるフィルムであって、該圧力抜きラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムとを組み合わせたことを特徴とする食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(2)ラベルの表面には剥離剤層を有し、ラベルの裏面には強粘着区分及び弱粘着区分があり、弱粘着区分はラベル裏面の略中央部からラベル外縁の間に存在し、強粘着区分は弱粘着区分に接する位置関係にあり、強粘着区分の粘着剤層及び弱粘着区分の粘着剤層をグラビヤ印刷方式で塗布することによって、弱粘着区分には強粘着区分の厚さより薄い粘着剤層を設けてなる圧力抜き機構を有する圧力抜きラベルと、該圧力抜きラベルの上に貼着されるフィルムであって、該圧力抜きラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムとを組み合わせたことを特徴とする食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(3)粘着剤層の厚さがグラビヤ方式の粘着剤の塗布に用いる印刷版の深度に換算して、弱粘着区分の印刷版部分の深度が強粘着区分の印刷版部分の深度の1〜90%である第1又は2項記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(4)弱粘着区分の粘着剤の厚さをラベル外縁からラベルの中央部に向かうに従って薄くすることを特徴とする第1又は2項記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(5)保護フィルム裏面の粘着剤層の粘着力が、少なくとも圧力抜きラベルの裏面の強粘着区分の粘着力である第1〜4項のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(6)圧力抜きラベルが長尺の剥離紙シート面に多数枚の圧力抜きラベルが規則的に貼着されてなるものであり、かつ、保護フィルムが長尺の剥離紙シート面に多数枚の保護フィルムが規則的に貼着されてなるものである第1〜5項のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
(7)食品包装容器に開けた通気孔に、第1〜5項のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセットの圧力抜きラベルが貼着されてなる圧力抜き機構が形成されてなり、かつ該圧力抜きラベルの上に、前記ラベルセットの保護フィルムが貼着されてなる保護機構を有することを特徴とする圧力抜きラベル付き食品包装容器。
本考案は、圧力抜きラベル付き食品包装容器の保存中、運送中、陳列販売中の取扱作業において、圧力抜きラベルが剥れたり、脱落することを防止できる効果がある。
また、上記取扱作業中に、外力によって圧力抜きラベルの中心部が通気孔の位置からずれたりして、本考案の円滑な圧力抜き機構が崩壊することを防止する効果がある。
また、上記取扱作業中に、外力によって圧力抜きラベルの中心部が通気孔の位置からずれたりして、本考案の円滑な圧力抜き機構が崩壊することを防止する効果がある。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器は、水分を含有する食品を包装する容器であって、電子レンジ、オーブンレンジ等の加熱調理において、容器に入れたまま加熱して調理することができる容器であり、箱型又は袋状のものを使用することができる。容器の材質は、電子レンジ用の場合は、合成樹脂シート製又は合成樹脂フィルム製の容器を使用することができる。また、オーブンレンジ用の場合は、合成樹脂製容器又は金属製容器も使用することができる。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器は、例えば、図5で示す電子レンジ加熱用樹脂製容器の場合は、フランジ部1'付き本体容器1に蓋材2の周縁がフランジ部分で熱融着して密封されているものである。蓋材シートの中央部に点線で示す通気孔3があり、この通気孔3の上に圧力抜きラベル4が裏面の粘着剤層によって貼着されていて、該圧力抜きラベルの上に、圧力抜きラベルより寸法の大きい保護フィルムが裏面に塗布された粘着剤層によって、圧力抜きラベルを完全に封鎖して貼着されている。
保護フィルムの裏面に塗布される粘着剤層は、圧力抜きラベルの裏面に塗布される強粘着剤層の粘着力以上の粘着力を有することが望ましい。
本考案の圧力抜きのための通気孔は、図5のように、食品を収納した場合の容器の上部の空間に面する部分に設けられている。
通気孔の形状は、特に制限はなく、円、楕円、三角、四角、多角形、星形などどのような形状でも適宜選択することができる。特に、打抜工程に便利な形状、例えば、十字形状、棒形状なども好適である。本考案の圧力抜きラベルは、通気孔の形状に応じて強粘着区分、弱粘着区分及び非粘着区分の形状を印刷方式で行って、通気孔の細部の形状について対応できる点に特徴がある。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器の通気孔の大きさ及び数には特に制限はないが、平均直径1〜10mm程度、好ましくは、2〜7mm程度の孔を1〜4個程度設けることができる。通気孔の数が多いと安全であるが、製造に手間がかかる。本考案の場合は、圧力抜きが円滑に進行するので、通常は通気孔は1個でも圧力抜き機構は十分作動する。圧力抜きの確実性を確保したい場合は、食品包装容器の離れた位置に2個設けるのが望ましい。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器は、例えば、図5で示す電子レンジ加熱用樹脂製容器の場合は、フランジ部1'付き本体容器1に蓋材2の周縁がフランジ部分で熱融着して密封されているものである。蓋材シートの中央部に点線で示す通気孔3があり、この通気孔3の上に圧力抜きラベル4が裏面の粘着剤層によって貼着されていて、該圧力抜きラベルの上に、圧力抜きラベルより寸法の大きい保護フィルムが裏面に塗布された粘着剤層によって、圧力抜きラベルを完全に封鎖して貼着されている。
保護フィルムの裏面に塗布される粘着剤層は、圧力抜きラベルの裏面に塗布される強粘着剤層の粘着力以上の粘着力を有することが望ましい。
本考案の圧力抜きのための通気孔は、図5のように、食品を収納した場合の容器の上部の空間に面する部分に設けられている。
通気孔の形状は、特に制限はなく、円、楕円、三角、四角、多角形、星形などどのような形状でも適宜選択することができる。特に、打抜工程に便利な形状、例えば、十字形状、棒形状なども好適である。本考案の圧力抜きラベルは、通気孔の形状に応じて強粘着区分、弱粘着区分及び非粘着区分の形状を印刷方式で行って、通気孔の細部の形状について対応できる点に特徴がある。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器の通気孔の大きさ及び数には特に制限はないが、平均直径1〜10mm程度、好ましくは、2〜7mm程度の孔を1〜4個程度設けることができる。通気孔の数が多いと安全であるが、製造に手間がかかる。本考案の場合は、圧力抜きが円滑に進行するので、通常は通気孔は1個でも圧力抜き機構は十分作動する。圧力抜きの確実性を確保したい場合は、食品包装容器の離れた位置に2個設けるのが望ましい。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器のラベルに用いる粘着剤の種類は、特に制限がなく、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等公知の粘着剤を使用することができる。
本考案には、通常の接着剤は圧力抜き機構が円滑に進行しないので使用できない。
また、本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器の圧力抜きラベルの基材は、通常ラベルに使用されている公知の基材は特に制限なく使用することができ、特に熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド並びにこれらの樹脂のブレンド物又は積層シート、さらに、公知の合成紙を使用することができる。特に、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。
また、これらの樹脂の耐熱性を向上させるために、無機充填剤を1〜60重量%配合することができる。無機粉末としては、炭酸カルシウム、クレー、酸化チタン等を適宜使用することができる。さらに、これらの基材を延伸によって発泡させたボイド率60%以下の基材を使用することができる。
本考案は圧力抜きラベルの裏面に設ける粘着剤層を所定の区分毎に厚さを変更する点に第1の特徴がある。そして、この厚さの変更をグラビヤ印刷方式で粘着剤を塗布することによって行う点に第2の特徴がある。すなわち、グラビヤ印刷方式での塗布の際に、印刷版の深度を変更することによって、区分毎に粘着剤層の厚さを所望の厚さに塗布することができる。本考案において、該当区分の粘着剤層の厚さはグラビヤ印刷方式の塗布の際の印刷版の深度と一致する。粘着剤が溶剤を含む場合は、溶剤の蒸散分だけ粘着剤の厚さは、印刷版の深度より減少する。しかし、深度の比率は、厚さの比率と殆ど変化しない。
印刷版の弱粘着区分に相当する部分の深度は、強粘着区分に相当する印刷版の部分の深度の1〜90%、好ましくは10〜60%、特に好ましくは20〜40%にすることができる。
本考案には、通常の接着剤は圧力抜き機構が円滑に進行しないので使用できない。
また、本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器の圧力抜きラベルの基材は、通常ラベルに使用されている公知の基材は特に制限なく使用することができ、特に熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド並びにこれらの樹脂のブレンド物又は積層シート、さらに、公知の合成紙を使用することができる。特に、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。
また、これらの樹脂の耐熱性を向上させるために、無機充填剤を1〜60重量%配合することができる。無機粉末としては、炭酸カルシウム、クレー、酸化チタン等を適宜使用することができる。さらに、これらの基材を延伸によって発泡させたボイド率60%以下の基材を使用することができる。
本考案は圧力抜きラベルの裏面に設ける粘着剤層を所定の区分毎に厚さを変更する点に第1の特徴がある。そして、この厚さの変更をグラビヤ印刷方式で粘着剤を塗布することによって行う点に第2の特徴がある。すなわち、グラビヤ印刷方式での塗布の際に、印刷版の深度を変更することによって、区分毎に粘着剤層の厚さを所望の厚さに塗布することができる。本考案において、該当区分の粘着剤層の厚さはグラビヤ印刷方式の塗布の際の印刷版の深度と一致する。粘着剤が溶剤を含む場合は、溶剤の蒸散分だけ粘着剤の厚さは、印刷版の深度より減少する。しかし、深度の比率は、厚さの比率と殆ど変化しない。
印刷版の弱粘着区分に相当する部分の深度は、強粘着区分に相当する印刷版の部分の深度の1〜90%、好ましくは10〜60%、特に好ましくは20〜40%にすることができる。
本考案の圧力抜きに用いる圧力抜きラベルの第1の態様は、ラベルの裏面を、強粘着区分、弱粘着区分及び非粘着区分に分けた態様である。
図1は本考案の圧力抜きラベル裏面の区分の1例である。図1に示される圧力抜きラベルの裏面は、2区分の強粘着区分Aと2区分の弱粘着区分Bと1区分の中央部の非粘着区分Cに分割されている。
図1の圧力抜きラベルの裏面の非粘着区分Cは、圧力抜きラベル外縁には接しない中央部に存在し、非粘着区分Cの外側周縁は、二つの弱粘着区分Bと二つの強粘着区分Aに接している。弱粘着区分Bは、圧力抜きラベルの外縁Dと非粘着区分Cの間に存在し、その両側は強粘着区分Aとの境界で区切られている。
圧力抜きラベルは、容器の通気孔の上に非粘着区分Cの面の中央部の位置合わせをして貼着される。非粘着区分Cの寸法が通気孔の直径より大きいと、容器を逆さまにしても中の食品が圧力抜きラベルの粘着剤層に接することがない。しかし、いずれにしても衛生上の問題のない粘着剤を使用するので、粘着剤層が通気孔の上に存在してもあまり問題とならない。通気孔が非粘着区分Cの領域から外れないように貼着しないと、本考案の圧力抜き機構が円滑に作動しない。
容器が加熱されたとき、圧力抜きラベルも加熱され、粘着剤層の粘着力は全体的に低下する。そして、容器内部の水蒸気圧力が上がったときに、内部圧力は通気孔の上にある非粘着区分Cにかかり、圧力抜きラベル裏面の非粘着区分Cを持ち上げる力が作用する。この圧力が増大すると、非粘着区分Cと弱粘着区分Bの境界線から圧力抜きラベルが剥がれ出し、直ちに圧力抜きラベルの外縁Dまで水蒸気の通路が開放される。強粘着区分Aは、水蒸気の通路の両側を形成している。
図1は本考案の圧力抜きラベル裏面の区分の1例である。図1に示される圧力抜きラベルの裏面は、2区分の強粘着区分Aと2区分の弱粘着区分Bと1区分の中央部の非粘着区分Cに分割されている。
図1の圧力抜きラベルの裏面の非粘着区分Cは、圧力抜きラベル外縁には接しない中央部に存在し、非粘着区分Cの外側周縁は、二つの弱粘着区分Bと二つの強粘着区分Aに接している。弱粘着区分Bは、圧力抜きラベルの外縁Dと非粘着区分Cの間に存在し、その両側は強粘着区分Aとの境界で区切られている。
圧力抜きラベルは、容器の通気孔の上に非粘着区分Cの面の中央部の位置合わせをして貼着される。非粘着区分Cの寸法が通気孔の直径より大きいと、容器を逆さまにしても中の食品が圧力抜きラベルの粘着剤層に接することがない。しかし、いずれにしても衛生上の問題のない粘着剤を使用するので、粘着剤層が通気孔の上に存在してもあまり問題とならない。通気孔が非粘着区分Cの領域から外れないように貼着しないと、本考案の圧力抜き機構が円滑に作動しない。
容器が加熱されたとき、圧力抜きラベルも加熱され、粘着剤層の粘着力は全体的に低下する。そして、容器内部の水蒸気圧力が上がったときに、内部圧力は通気孔の上にある非粘着区分Cにかかり、圧力抜きラベル裏面の非粘着区分Cを持ち上げる力が作用する。この圧力が増大すると、非粘着区分Cと弱粘着区分Bの境界線から圧力抜きラベルが剥がれ出し、直ちに圧力抜きラベルの外縁Dまで水蒸気の通路が開放される。強粘着区分Aは、水蒸気の通路の両側を形成している。
強粘着区分Aの粘着剤層の厚さは、100℃の温度でも接着力を有する厚さに形成されており、粘着剤の接着力に応じて適宜選択することができる。
弱粘着区分Bの粘着剤層の厚さが厚いと、圧力抜きの圧力が高くなり、薄いと低い圧力で剥がれて、密封性が低い温度で消失して食品の加熱調理が不十分となる。
弱粘着区分Bの粘着剤の厚さは、圧力抜きラベルの非粘着区分C及び弱粘着区分Bの配置状況によっても、適宜変更することができる。
例えば、圧力抜きラベル裏面の非粘着区分Cと弱粘着区分Bの境界線の長さが長いと、低い圧力でも圧力抜きラベルの剥離が開始される。また、図1のように、弱粘着区分Bが圧力抜きラベルの外縁に向かって広がる形状の場合には、弱粘着区分Bと非粘着区分Cの境界線が剥離すると直ちに通路は外縁まで開放される。圧力抜きの剥離の開始は、この境界線の長さで決まるので、この境界線の長さを適宜設定することができる。
図3のように、弱粘着区分Bの形状が圧力抜きラベル外縁Dの方向に向かって狭くなる形状の場合は、圧力抜きラベル外縁D部分の剥離の抵抗が大きくなる。この抵抗によって、開放圧力が調節できる。圧力抜き機構の作動は、圧力抜きラベルの外縁の弱粘着区分Bの長さによって調節できる。
図2の圧力抜きラベルの裏面の区分図は、強粘着区分Aが圧力抜きラベル両側に存在し、非粘着区分Cは、弱粘着区分Bに囲まれていて、強粘着区分Aには接していない事例である。
図2の場合は、非粘着区分Cと弱粘着区分Bの境界線が長く、剥離の開始が起こり易く、圧力抜き機構が円滑に作動する。
図3の事例は、強粘着区分Aが1区分からなり、強粘着区分Aが弱粘着区分Bの通路を圧力抜きラベル外縁Dに向かうにしたがって狭めている。
そして、弱粘着区分Bの粘着剤層の厚さを非粘着区分Cとの境界線では薄くして、外縁Dに向かうにつれて、粘着剤層の厚さを増大させることによって、水蒸気を脱気するときの圧力を圧力抜きラベルの外縁部分の剥離抵抗で調節することができる。本考案の圧力抜き機構は、圧力抜きラベルが剥がれるきっかけの剥離が起こると直ちに円滑な剥離が開始する。
弱粘着区分Bの粘着剤層の厚さが厚いと、圧力抜きの圧力が高くなり、薄いと低い圧力で剥がれて、密封性が低い温度で消失して食品の加熱調理が不十分となる。
弱粘着区分Bの粘着剤の厚さは、圧力抜きラベルの非粘着区分C及び弱粘着区分Bの配置状況によっても、適宜変更することができる。
例えば、圧力抜きラベル裏面の非粘着区分Cと弱粘着区分Bの境界線の長さが長いと、低い圧力でも圧力抜きラベルの剥離が開始される。また、図1のように、弱粘着区分Bが圧力抜きラベルの外縁に向かって広がる形状の場合には、弱粘着区分Bと非粘着区分Cの境界線が剥離すると直ちに通路は外縁まで開放される。圧力抜きの剥離の開始は、この境界線の長さで決まるので、この境界線の長さを適宜設定することができる。
図3のように、弱粘着区分Bの形状が圧力抜きラベル外縁Dの方向に向かって狭くなる形状の場合は、圧力抜きラベル外縁D部分の剥離の抵抗が大きくなる。この抵抗によって、開放圧力が調節できる。圧力抜き機構の作動は、圧力抜きラベルの外縁の弱粘着区分Bの長さによって調節できる。
図2の圧力抜きラベルの裏面の区分図は、強粘着区分Aが圧力抜きラベル両側に存在し、非粘着区分Cは、弱粘着区分Bに囲まれていて、強粘着区分Aには接していない事例である。
図2の場合は、非粘着区分Cと弱粘着区分Bの境界線が長く、剥離の開始が起こり易く、圧力抜き機構が円滑に作動する。
図3の事例は、強粘着区分Aが1区分からなり、強粘着区分Aが弱粘着区分Bの通路を圧力抜きラベル外縁Dに向かうにしたがって狭めている。
そして、弱粘着区分Bの粘着剤層の厚さを非粘着区分Cとの境界線では薄くして、外縁Dに向かうにつれて、粘着剤層の厚さを増大させることによって、水蒸気を脱気するときの圧力を圧力抜きラベルの外縁部分の剥離抵抗で調節することができる。本考案の圧力抜き機構は、圧力抜きラベルが剥がれるきっかけの剥離が起こると直ちに円滑な剥離が開始する。
従って、円滑な圧力抜きのためには、弱粘着区分Bと非粘着区分Cの境界線の剥離抵抗を少なくするのが望ましい。本考案では、弱粘着区分Bの粘着剤層の厚さは非粘着区分Cの境界線では、圧力抜きラベル外縁Dでの粘着剤層の厚さの1〜50%とすることができ、特に1〜20%にすることができる。
そして、該境界線から圧力抜きラベル外縁に向かって、連続的又は段階的に粘着剤の厚さを増加させることができる。
図3の事例は、弱粘着区分Bの境界線上の粘着剤層の厚さを薄くして、圧力抜きのきっかけの剥離を容易にして、剥離抵抗を通路の幅を狭めること及び粘着剤層の厚さを増大させることによって大きくして、圧力抜きが起こるまでの加熱温度を調節する作用を達成したものである。
非粘着区分Cと弱粘着区分Bで形成される圧力抜きラベルの外縁Dへ抜ける蒸気の通路が図3では1方向であり、図1〜2では2方向である。また、これを3方向以上にすることもできる。通路が多いほど圧力抜き機構の安全性は増大するが、3方向以上にしても安全性増大の効果はあまりない。
また、圧力抜きラベルの形状は、円形ラベルに限らず、楕円、四角、三角等適宜選択することができる。
本考案の第2の態様は、圧力抜きラベルの区分が強粘着区分Aと弱粘着区分Bとの2種類の区分で分割されているものである。
前記の図1〜3の非粘着区分Cを弱粘着区分Bと併せて、弱粘着区分Bとしたものに相当する。
そして、該境界線から圧力抜きラベル外縁に向かって、連続的又は段階的に粘着剤の厚さを増加させることができる。
図3の事例は、弱粘着区分Bの境界線上の粘着剤層の厚さを薄くして、圧力抜きのきっかけの剥離を容易にして、剥離抵抗を通路の幅を狭めること及び粘着剤層の厚さを増大させることによって大きくして、圧力抜きが起こるまでの加熱温度を調節する作用を達成したものである。
非粘着区分Cと弱粘着区分Bで形成される圧力抜きラベルの外縁Dへ抜ける蒸気の通路が図3では1方向であり、図1〜2では2方向である。また、これを3方向以上にすることもできる。通路が多いほど圧力抜き機構の安全性は増大するが、3方向以上にしても安全性増大の効果はあまりない。
また、圧力抜きラベルの形状は、円形ラベルに限らず、楕円、四角、三角等適宜選択することができる。
本考案の第2の態様は、圧力抜きラベルの区分が強粘着区分Aと弱粘着区分Bとの2種類の区分で分割されているものである。
前記の図1〜3の非粘着区分Cを弱粘着区分Bと併せて、弱粘着区分Bとしたものに相当する。
本考案の第2の態様は、例えば、図1〜3の圧力抜きラベルの裏面の非粘着区分をなくした圧力抜きラベルを用いたものであり、裏面の区分を弱粘着区分と強粘着区分のみにしたものである。弱粘着区分は、ラベル裏面の略中央部からラベル外縁の間に存在し、強粘着区分は弱粘着区分に接する位置関係にあり、強粘着区分の粘着剤層及び弱粘着区分の粘着剤層をグラビヤ印刷方式で塗布することによって、弱粘着区分には強粘着区分の厚さより薄い粘着剤層を設けてなる圧力抜きラベルを用いることを特徴とする圧力抜きラベル付き食品包装容器である。
本考案の第2の態様は、通気孔の縁が圧力抜きラベルと粘着剤で接着されているので、圧力抜きラベルの剥離の開始のきっかけが起こりにくくなる可能性があるが、弱粘着区分の中央部の粘着剤層を薄くすることによって、解消することができる。
本考案の圧力抜きラベルは、表面に剥離剤層を有することが必要である。
この剥離剤層は、保護フィルムを、加熱調理の寸前に剥離するときに、保護フィルムとともに圧力抜きラベルが容器面から剥離することを防止する役割を果す。剥離剤層としては、慣用のシリコン系剥離剤を塗布して設けることがもっとも簡単であるが、圧力抜きラベルが脱落しない程度に、ラベル表面と保護フィルムの粘着剤の粘着力を低下させる作用があれば、特に制限なく、いかなる剥離層も使用することができる。
本考案の圧力抜きラベル機構に使用する圧力抜きラベルシートは、次の工程で製造することができる。
(イ)長尺のプラスチックフィルムの表面側に、等間隔で反復する多数列の圧力抜きラベルの印刷パターンP及びシリコン系剥離剤を塗布して、剥離剤層を設け、長尺プラスチックフィルムの側縁に沿って該印刷パターンを感知するための光電マークRを印刷する。
(ロ)次いで、該印刷を施工した長尺プラスチックフィルムを繰り出して、その裏面側に粘着剤をグラビヤ印刷方式で塗布する。
グラビヤ印刷の版深度を圧力抜きラベルの区分毎に変更することによって、各区分毎に決められた所定の厚さに粘着剤を塗布することができる。
印刷は、長尺のプラスチックフィルムの側縁の光電マークRを検知して、各ラベルの裏面の所定の区分に、区分毎に決められた所定の厚さの粘着剤をグラビヤ印刷方式で正確に塗布することができる。
本考案の第2の態様は、通気孔の縁が圧力抜きラベルと粘着剤で接着されているので、圧力抜きラベルの剥離の開始のきっかけが起こりにくくなる可能性があるが、弱粘着区分の中央部の粘着剤層を薄くすることによって、解消することができる。
本考案の圧力抜きラベルは、表面に剥離剤層を有することが必要である。
この剥離剤層は、保護フィルムを、加熱調理の寸前に剥離するときに、保護フィルムとともに圧力抜きラベルが容器面から剥離することを防止する役割を果す。剥離剤層としては、慣用のシリコン系剥離剤を塗布して設けることがもっとも簡単であるが、圧力抜きラベルが脱落しない程度に、ラベル表面と保護フィルムの粘着剤の粘着力を低下させる作用があれば、特に制限なく、いかなる剥離層も使用することができる。
本考案の圧力抜きラベル機構に使用する圧力抜きラベルシートは、次の工程で製造することができる。
(イ)長尺のプラスチックフィルムの表面側に、等間隔で反復する多数列の圧力抜きラベルの印刷パターンP及びシリコン系剥離剤を塗布して、剥離剤層を設け、長尺プラスチックフィルムの側縁に沿って該印刷パターンを感知するための光電マークRを印刷する。
(ロ)次いで、該印刷を施工した長尺プラスチックフィルムを繰り出して、その裏面側に粘着剤をグラビヤ印刷方式で塗布する。
グラビヤ印刷の版深度を圧力抜きラベルの区分毎に変更することによって、各区分毎に決められた所定の厚さに粘着剤を塗布することができる。
印刷は、長尺のプラスチックフィルムの側縁の光電マークRを検知して、各ラベルの裏面の所定の区分に、区分毎に決められた所定の厚さの粘着剤をグラビヤ印刷方式で正確に塗布することができる。
本考案の製造方法によって、接着力の相違する粘着剤層を1回の印刷方式による塗布工程で施工することができる。
粘着剤の塗布後、剥離紙シートを粘着剤層のある面に貼り合わせて、本考案の圧力抜きラベルシートを製品として提供することができる。この圧力抜きラベルシートの各圧力抜きラベルパターンの周縁を、圧力抜きラベルのみを打ち抜いて本考案の圧力抜きラベルシートを長尺の剥離紙シートに付着したロール状に巻き取った製品として提供できる。
図4は、本考案の製造方法で製造された実施例の長尺の剥離紙シートに、多数枚の圧力抜きラベルが規則的に貼着されている製品の平面図である。長尺の製品は、ロール巻き状にして保存するのがオートラベラーによって、容器の通気孔に貼着するために好ましい。
各圧力抜きラベルの印刷パターンPは、この場合は円形となっている。この円形の印刷パターンの裏面に、前記図1〜3で示されるような区分毎に厚さが相違する粘着剤層が設けられている。長尺の製品としては、ラベルの余白部分もそのまま貼着したものを製造する。
圧力抜きラベルシートのロールを圧力抜きラベルの1列毎の幅でロール巻状態のまま切断して、1列分の圧力抜きラベルが剥離紙シートに貼着されている圧力抜きラベルシートをオートラベラーに仕込んで、余白部分を剥離しながら容器の通気孔に圧力抜きラベルを連続的に貼着することができる。
圧力抜きラベルシートは、各圧力抜きラベルの周縁を圧力抜きラベルのみを打ち抜いたときの余白部をシートからはぎ取って除去して、圧力抜きラベルのみが残っている圧力抜きラベルシートをオートラベラーに供給して剥離紙シート上の各圧力抜きラベルを連続的に容器の通気孔の上に貼着することができる。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器の圧力抜きラベルは、保護フィルムによって、保護する点に特徴がある。
図6に示すように、本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器に用いる保護フィルム5は、圧力抜きラベル4の上に被せて、粘着剤層7によって、圧力抜きラベル4とともに、容器壁6に貼着して、圧力抜きラベル4の全面を外気に露出しないように完全に隠すように固定する。保護フィルム5によって、圧力抜きラベル4に懸かる外力を遮断して、外力によって圧力抜きラベル4が剥がれたり、ずれたりすることを防止する。圧力抜きラベルの端が外部に露出していると、剥がれ防止及びズレ防止効果が低下する。
粘着剤の塗布後、剥離紙シートを粘着剤層のある面に貼り合わせて、本考案の圧力抜きラベルシートを製品として提供することができる。この圧力抜きラベルシートの各圧力抜きラベルパターンの周縁を、圧力抜きラベルのみを打ち抜いて本考案の圧力抜きラベルシートを長尺の剥離紙シートに付着したロール状に巻き取った製品として提供できる。
図4は、本考案の製造方法で製造された実施例の長尺の剥離紙シートに、多数枚の圧力抜きラベルが規則的に貼着されている製品の平面図である。長尺の製品は、ロール巻き状にして保存するのがオートラベラーによって、容器の通気孔に貼着するために好ましい。
各圧力抜きラベルの印刷パターンPは、この場合は円形となっている。この円形の印刷パターンの裏面に、前記図1〜3で示されるような区分毎に厚さが相違する粘着剤層が設けられている。長尺の製品としては、ラベルの余白部分もそのまま貼着したものを製造する。
圧力抜きラベルシートのロールを圧力抜きラベルの1列毎の幅でロール巻状態のまま切断して、1列分の圧力抜きラベルが剥離紙シートに貼着されている圧力抜きラベルシートをオートラベラーに仕込んで、余白部分を剥離しながら容器の通気孔に圧力抜きラベルを連続的に貼着することができる。
圧力抜きラベルシートは、各圧力抜きラベルの周縁を圧力抜きラベルのみを打ち抜いたときの余白部をシートからはぎ取って除去して、圧力抜きラベルのみが残っている圧力抜きラベルシートをオートラベラーに供給して剥離紙シート上の各圧力抜きラベルを連続的に容器の通気孔の上に貼着することができる。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器の圧力抜きラベルは、保護フィルムによって、保護する点に特徴がある。
図6に示すように、本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器に用いる保護フィルム5は、圧力抜きラベル4の上に被せて、粘着剤層7によって、圧力抜きラベル4とともに、容器壁6に貼着して、圧力抜きラベル4の全面を外気に露出しないように完全に隠すように固定する。保護フィルム5によって、圧力抜きラベル4に懸かる外力を遮断して、外力によって圧力抜きラベル4が剥がれたり、ずれたりすることを防止する。圧力抜きラベルの端が外部に露出していると、剥がれ防止及びズレ防止効果が低下する。
本考案の保護フィルムとしては、可撓性があるシートであって、表面に粘着剤又は剥離剤層を設けることができるものであれば、材質に特に制限がなく使用できる。例えば保護フィルムとしては、紙、合成紙、プラスチックフィルム、不織布等を使用することができる。特に、耐水性又は耐蒸気性の点で、厚さ50〜500μmのプラスチックフィルム又は合成紙の裏面に粘着剤層を有する保護フィルムが好適である。プラスチックフィルムを用いる場合は、収納する食品に応じて、耐バリヤ性フィルムが好適であり、さらに、取扱い中の強度が必要な場合には、強度があるポリエステルフィルム又はナイロンフィルムが好適である。
本考案の保護フィルムの寸法としては、圧力抜きラベルの寸法より、少なくとも10%以上、好ましくは、20%以上の寸法のものを使用することが望ましい。
保護フィルムの裏面に塗布する粘着剤の粘着力は、圧力抜きラベルの裏面の粘着剤層による粘着力と少なくとも同等以上であることが望ましい。圧力抜きラベルの粘着力より小さいときは、圧力抜きラベルの剥がれ及びズレ防止効果が十分でないおそれが生じる。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器に用いる圧力抜きラベル及びその保護フィルムは、別々に製造され、圧力抜きラベルを容器の通気孔に貼着したのちに、保護フィルムをその上に貼着する。
また、この保護フィルム粘着剤層に、バージンシール機構を設けることができる。バージンシール機構は、公知の機構を特に制限なく用いることができるが、保護フィルムを剥離すると、開封済みの文字が浮き出すもの又は印刷模様が崩壊する開封識別機構が好ましい。
本考案の保護フィルムの製造も、圧力抜き機構の圧力抜きラベルと同様に、長尺の剥離紙シートに多数枚を規則的に貼着して、図4の形態の長尺のロール巻き状の製品とすることができる。これによって、圧力抜きラベルのロール状製品と、保護フィルムのロール巻き製品を1組のオートラベラー仕込材料セットとして製造販売することができる。これを購入した圧力抜きラベル付き食品包装容器製造業者が、オートラベラーを用いて食品包装容器の通気孔に、圧力抜きラベル及び保護フィルムを順次貼着することができる。
従って、本考案の圧力抜きラベルと保護フィルムの1組のセットは、圧力抜きラベル付き食品包装容器の孔の寸法さえ、圧力抜きラベルの寸法に適合すれば、殆ど全ての圧力抜きラベル付き食品包装容器に共通して使用することができる。
また、本考案の圧力抜きラベルと保護フィルムの1組のセットを用いて、長尺のプラスチックフィルムの所定の位置に、一定間隔で1〜10mm程度の径の通気孔を設け、該通気孔の上に、圧力抜きラベル及び保護フィルムを順次貼着した長尺のプラスチックフィルムを製造して、この長尺プラスチックフィルムを用いて、慣用の連続式製袋方法によってプラスチック包装袋を製造することができる。
また、圧力抜きラベルと保護フィルムを貼着した長尺プラスチックフィルムを、ピロー包装袋の原反として用いると、自動包装した商品を収納したピロー包装袋を製造することができる。すなわち、当該長尺プラスチックフィルムを原反として用いれば、圧力抜きラベルが貼着されてなる圧力抜き機構と該ラベルセットの保護フィルムが貼着されてなる保護機構を有する圧力抜きラベル付き食品包装袋を直接製造することができる。
本考案の保護フィルムの寸法としては、圧力抜きラベルの寸法より、少なくとも10%以上、好ましくは、20%以上の寸法のものを使用することが望ましい。
保護フィルムの裏面に塗布する粘着剤の粘着力は、圧力抜きラベルの裏面の粘着剤層による粘着力と少なくとも同等以上であることが望ましい。圧力抜きラベルの粘着力より小さいときは、圧力抜きラベルの剥がれ及びズレ防止効果が十分でないおそれが生じる。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器に用いる圧力抜きラベル及びその保護フィルムは、別々に製造され、圧力抜きラベルを容器の通気孔に貼着したのちに、保護フィルムをその上に貼着する。
また、この保護フィルム粘着剤層に、バージンシール機構を設けることができる。バージンシール機構は、公知の機構を特に制限なく用いることができるが、保護フィルムを剥離すると、開封済みの文字が浮き出すもの又は印刷模様が崩壊する開封識別機構が好ましい。
本考案の保護フィルムの製造も、圧力抜き機構の圧力抜きラベルと同様に、長尺の剥離紙シートに多数枚を規則的に貼着して、図4の形態の長尺のロール巻き状の製品とすることができる。これによって、圧力抜きラベルのロール状製品と、保護フィルムのロール巻き製品を1組のオートラベラー仕込材料セットとして製造販売することができる。これを購入した圧力抜きラベル付き食品包装容器製造業者が、オートラベラーを用いて食品包装容器の通気孔に、圧力抜きラベル及び保護フィルムを順次貼着することができる。
従って、本考案の圧力抜きラベルと保護フィルムの1組のセットは、圧力抜きラベル付き食品包装容器の孔の寸法さえ、圧力抜きラベルの寸法に適合すれば、殆ど全ての圧力抜きラベル付き食品包装容器に共通して使用することができる。
また、本考案の圧力抜きラベルと保護フィルムの1組のセットを用いて、長尺のプラスチックフィルムの所定の位置に、一定間隔で1〜10mm程度の径の通気孔を設け、該通気孔の上に、圧力抜きラベル及び保護フィルムを順次貼着した長尺のプラスチックフィルムを製造して、この長尺プラスチックフィルムを用いて、慣用の連続式製袋方法によってプラスチック包装袋を製造することができる。
また、圧力抜きラベルと保護フィルムを貼着した長尺プラスチックフィルムを、ピロー包装袋の原反として用いると、自動包装した商品を収納したピロー包装袋を製造することができる。すなわち、当該長尺プラスチックフィルムを原反として用いれば、圧力抜きラベルが貼着されてなる圧力抜き機構と該ラベルセットの保護フィルムが貼着されてなる保護機構を有する圧力抜きラベル付き食品包装袋を直接製造することができる。
本考案の圧力抜きラベル付き食品包装容器は、食品を収納したまま、保存して、運送、陳列販売、消費者で保存後に調理される加熱調理用食品包装容器である。
特に、長期間冷凍保存して、そのまま、電子レンジに掛けて加熱して調理する食品包装容器として適している。冷凍レトルト食品の産業への利用可能性が大きい。
さらに、大量の食品包装容器として用いるプラスチック容器、プラスチック袋の製造業界への利用も膨大である。特に、食品分野において、自動包装で食品商品が包装されるピロー式包装袋への応用は特に有望である。
特に、長期間冷凍保存して、そのまま、電子レンジに掛けて加熱して調理する食品包装容器として適している。冷凍レトルト食品の産業への利用可能性が大きい。
さらに、大量の食品包装容器として用いるプラスチック容器、プラスチック袋の製造業界への利用も膨大である。特に、食品分野において、自動包装で食品商品が包装されるピロー式包装袋への応用は特に有望である。
1 本体容器
1' 本体容器フランジ部
2 蓋材
3 通気孔
4 圧力抜きラベル
5 保護フィルム
6 容器壁
7 粘着剤層
8 剥離剤層
A 強粘着区分
B 弱粘着区分
C 非粘着区分
D 圧力抜きラベル外縁
P 印刷パターン
R 光電マーク
1' 本体容器フランジ部
2 蓋材
3 通気孔
4 圧力抜きラベル
5 保護フィルム
6 容器壁
7 粘着剤層
8 剥離剤層
A 強粘着区分
B 弱粘着区分
C 非粘着区分
D 圧力抜きラベル外縁
P 印刷パターン
R 光電マーク
Claims (7)
- ラベルの表面には剥離剤層を有し、ラベルの裏面には、粘着剤層を有する強粘着区分、粘着剤層を有する弱粘着区分及び粘着剤層のない非粘着区分があり、非粘着区分は圧力抜きラベル裏面の内部に圧力抜きラベル外縁と接しない位置に存在し、弱粘着区分は非粘着区分と圧力抜きラベル外縁の間及び強粘着区分の間に存在し、強粘着区分は弱粘着区分に接する位置関係にあり、弱粘着区分には強粘着区分の厚さより薄い粘着剤層を設けてなる圧力抜き機構を有する圧力抜きラベルと、該圧力抜きラベルの上に貼着されるフィルムであって、該圧力抜きラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムとを組み合わせたことを特徴とする食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
- ラベルの表面には剥離剤層を有し、ラベルの裏面には強粘着区分及び弱粘着区分があり、弱粘着区分はラベル裏面の略中央部からラベル外縁の間に存在し、強粘着区分は弱粘着区分に接する位置関係にあり、強粘着区分の粘着剤層及び弱粘着区分の粘着剤層をグラビヤ印刷方式で塗布することによって、弱粘着区分には強粘着区分の厚さより薄い粘着剤層を設けてなる圧力抜き機構を有する圧力抜きラベルと、該圧力抜きラベルの上に貼着されるフィルムであって、該圧力抜きラベルより大きい面積寸法を有し、裏面に剥離紙を貼着した粘着剤層を有する保護フィルムとを組み合わせたことを特徴とする食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
- 粘着剤層の厚さがグラビヤ方式の粘着剤の塗布に用いる印刷版の深度に換算して、弱粘着区分の印刷版部分の深度が強粘着区分の印刷版部分の深度の1〜90%である請求項1又は請求項2記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
- 弱粘着区分の粘着剤の厚さをラベル外縁からラベルの中央部に向かうに従って薄くすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
- 保護フィルム裏面の粘着剤層の粘着力が、少なくとも圧力抜きラベルの裏面の強粘着区分の粘着力である請求項1〜4のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
- 圧力抜きラベルが長尺の剥離紙シート面に多数枚の圧力抜きラベルが規則的に貼着されてなるものであり、かつ、保護フィルムが長尺の剥離紙シート面に多数枚の保護フィルムが規則的に貼着されてなるものである請求項1〜5のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセット。
- 食品包装容器に開けた通気孔に、請求項1〜5のいずれか記載の食品包装容器用圧力抜きラベルセットの圧力抜きラベルが貼着されてなる圧力抜き機構が形成されてなり、かつ該圧力抜きラベルの上に、前記ラベルセットの保護フィルムが貼着されてなる保護機構を有することを特徴とする圧力抜きラベル付き食品包装容器。
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JP2008006744U JP3146911U (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 食品包装容器用圧力抜きラベルセット及び圧力抜きラベル付き食品包装容器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019073343A (ja) * | 2014-03-25 | 2019-05-16 | 株式会社フジシール | マイクロ波処理用通蒸ラベル、マイクロ波処理用包装体及び通蒸ラベル連続体の製造方法 |
JP7132558B1 (ja) | 2021-06-15 | 2022-09-07 | 株式会社友功社 | 脱気シール及び脱気シールセット |
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2008
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019073343A (ja) * | 2014-03-25 | 2019-05-16 | 株式会社フジシール | マイクロ波処理用通蒸ラベル、マイクロ波処理用包装体及び通蒸ラベル連続体の製造方法 |
JP7132558B1 (ja) | 2021-06-15 | 2022-09-07 | 株式会社友功社 | 脱気シール及び脱気シールセット |
JP2022191128A (ja) * | 2021-06-15 | 2022-12-27 | 株式会社友功社 | 脱気シール及び脱気シールセット |
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