JP3146764B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

Info

Publication number
JP3146764B2
JP3146764B2 JP12686293A JP12686293A JP3146764B2 JP 3146764 B2 JP3146764 B2 JP 3146764B2 JP 12686293 A JP12686293 A JP 12686293A JP 12686293 A JP12686293 A JP 12686293A JP 3146764 B2 JP3146764 B2 JP 3146764B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
wheel
transmission ratio
angle
steering angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12686293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06336175A (ja
Inventor
浩志 津田
徳久 伊藤
健 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP12686293A priority Critical patent/JP3146764B2/ja
Publication of JPH06336175A publication Critical patent/JPH06336175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3146764B2 publication Critical patent/JP3146764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の操舵装置に関する
ものであり、詳しくは、自動車のハンドルの操舵角に対
する車輪の転舵角の伝達比を変化させる操舵装置に用い
られるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングハンドルの操舵角と
車輪の転舵角への伝達比を可変にするギア比可変ステア
リングの制御方法として、特開昭61−122074号
公報に記載される様に、車速に応じて伝達比を可変にす
るものがある。しかし、車速に応じて伝達比が変化する
ため、走行中におけるステアリングハンドルの操舵角が
一定でも車輪の転舵角は車速に応じて変化することとな
り、コーナーリング時の際には、車速の変化に応じて伝
達比が変化し、ステアリングハンドルの操舵角と車輪の
転舵角との関係を一定に保つことが困難であるという問
題が生じていた。
【0003】そこで、特開昭62−46773号公報に
記載されるように、操舵角センサを用いてステアリング
ハンドルの操舵角を検出し、このステアリングハンドル
の操舵角がゼロ付近の微小操舵角を越えるステアリング
ハンドル操舵時には、伝達比の変化を禁止する制御方法
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ステアリング
ハンドルの操舵角がゼロ付近の微小操舵角を越えている
操舵時とは、コーナリング時(ステアリングハンドルが
直進中立位置からずれているとき)とみなしている。し
かしながら、上述した従来の制御方法のように、操舵角
センサを用いてステアリングハンドルの直進中立位置か
らのずれ(コーナリング時)を検出するためには、絶対
操舵角の検出が必要である。ところが、操舵角センサを
用いて、絶対操舵角を検出するためには、車両の直進中
立時の操舵角をコンピュータ等により演算処理し、絶対
操舵角の値を得らねばならない。そのため、簡単な処理
により絶対操舵角を検出することは困難であるという問
題が生じている。
【0005】そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされ
たものであり、比較的簡単な処理によりコーナーリング
時か直進時かの判定を行い、コーナリング時の際に、ス
テアリングハンドルの操舵角と車輪の転舵角との関係を
一定に保つことができる車両の操舵装置を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、ステ
アリングハンドルの操舵角と車輪の転舵角との伝達比を
変化させる伝達比可変手段と、ステアリングハンドルの
操舵力を検出し、この検出した操舵力に基づいた信号を
出力するハンドル操舵力検出手段と、前記伝達比可変手
段を車速に応じて制御するとともに、前記ハンドル操舵
力検出手段からの出力信号を取り入れ、前記ステアリン
グハンドルの操舵力が所定値を越える操舵力が検出され
た際に、前記伝達比可変手段の伝達比を変化させること
を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする車輪の
操舵装置を採用するものである。
【0007】
【作用】上記構成により、ステアリングハンドルを操舵
して車輪を転舵する場合、制御手段が車速に応じて伝達
比可変手段を制御し、ステアリングハンドルの操舵に応
じて車輪が転舵されることになる。このとき、ハンドル
操舵力検出手段は、ステアリングハンドルの操舵力を検
出し、この検出した操舵力に基づいた信号を出力する手
段である。そのため、コーナリング時か直進時かの判定
を行う際に、絶対操舵角の検出を行う必要がなく、この
絶対操舵角の検出に必要なコンピュータ等による演算処
理を行う必要がない。したがって、操舵力に基づいた信
号を取り入れ直接処理できることから、比較的簡単な処
理によりコーナリング時か直進時かの判定を行える。
【0008】そして、制御手段はハンドル操舵力検出手
段からの出力信号に基づき、ステアリングハンドルの操
舵力が所定値を越えるコーナーリング時であれば、伝達
比可変手段に対し、車速に応じて伝達比を変化させるこ
とを禁止する。そのため、コーナーリング時に車速が変
化しても、ステアリングハンドルの操舵角と車輪の転舵
角との伝達比は一定であり、安定した操舵フィーリング
を得ることができる。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、簡
単な処理によりコーナリング時か直進時かを判定するこ
とができる。そのため、コーナリング時の際に、ステア
リングハンドルの操舵角と車輪の転舵角との関係を一定
に保つことができ、安定した操舵フィーリングを得るこ
とができるという優れた効果がある。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例を表す操舵装置100
の全体構成を示したもので、図2は支点16付近を別の
面から見た形を拡大して示したものである。図1に示す
ように、装置ハンドル1の軸2の一端には操舵トルクセ
ンサ3が設置されており、他端にはピニオン4が取り付
けられている。また、軸2には公知の油圧式パワーステ
アリング装置のロータリ型サーボ弁5が付設されてい
る。ピニオン4は、図1において左右の方向に移動が可
能なように図示しない手段によって支持されている操舵
ラック6と噛み合っている。
【0011】また、一対の車輪7の図示しないナックル
アームは、タイロッド8やジョイント9等を介して共通
のリレーロッド10に連結しているが、図示例の場合
は、リレーロッド10にパワーステアリング装置のパワ
ーシリンダ11が付設されており、図示しない油圧ポン
プによって加圧された作動油がサーボ弁5によって断続
され、或いは方向を切り換えられて、リレーロッド10
に取り付けられたピストン11aの両側の室11b又は
11cの一方へ選択的に供給され、リレーロッド10の
方向の力を発生し、運転者の手からハンドル1、ピニオ
ン4、操舵ラック6、摺動ピン15、とよびリンク12
を経てリレーロッド10に伝えられる操舵力を強めるよ
うに構成されている。
【0012】さらに、図1において、リレーロッド10
に対してリンク12の一端がピン13によって枢着され
ている。リンク12に形成されたスリット状の長穴14
には、操舵ラック6に取り付けられたピン15が摺動可
能に係合している。図2に詳細にしめすように、長穴1
4にはナット16と一体化された支点ピン17も摺動可
能に係合している。ナット16は、図示しない手段によ
って回転可能に、且つ操舵ラック6及びリレーロッド1
0の双方に対して垂直の方向に支持されている送りねじ
18に螺合しており、送り捻子18は、制御装置23に
よって正逆回転方向に駆動される電動モータ19によっ
て、その軸に取り付けられたウオーム20とウオームホ
イール21を介して回転駆動され、ナット16と支点ピ
ン17長穴14内で移動させることができる。従って、
リンク12は位置決めされた支点ピン17を中心として
揺動回転することができる。
【0013】次に、上記構成の操舵装置100の作動を
説明する。操舵ラック6とリレーロッド10は平行に支
持されており、どのような作動状態においてもそれらの
間隔は一定であるが、電動モータ19が制御装置23か
らの信号に基づいていずれかの方向に回転すると、ウオ
ーム20とウオームホイール21の噛み合いによって減
速されて回転する送りねじ18により、ナット16と一
体の支点ピン17が送りねじ18の方向に移動するそれ
によって支点ピン17と操舵ラック6との間隔aと、支
点ピン17とリレーロッド10との間隔bは相補的に増
減する。そこで、制御装置23によって電動モータ19
を駆動して支点ピン17を図1の場合よりも上方へ移動
させた場合、ステアリングハンドル1の同じ操舵角に対
して、リレーロッド10の移動量と車輪7の転舵角が共
に大きくなり、ハンドル1の比較的小さな操舵回転によ
って車輪7が比較的大きく転舵されることになる。一
方、図1の場合よりも下方へ移動させた場合、ステアリ
ングハンドル1の操舵角に対する車輪7の転舵角の変化
が小さくなる。
【0014】つまり、電動モータ19を駆動して支点ピ
ン17を送りねじ18上で移動させることにより、ステ
アリングハンドル1の操舵角と車輪7の転舵角との伝達
比Nを走行中に自由に変更することができる。次に、図
3のフローチャートに基づき、上記構成における制御装
置23の作動を説明する。図3は、制御装置23の作動
を示すフローチャートであり、電源供給により実行開始
される。
【0015】まず、ステップ10において、車速センサ
22からの出力信号に基づき、車速Vを読み込む。ステ
ップ20において、ステップ10で読み込んだ車速Vに
対応して、ステアリングハンドル1の操舵角と車輪7の
転舵角との伝達比Nを決定する。次に、ステップ30に
おいて、操舵トルクセンサ3からの出力信号に基づき、
操舵トルクTを読み込む。このとき、車両が直進中であ
る場合、ステアリングハンドル1を介して伝達される操
舵力は微小値であることから、操舵トルクセンサ3から
の出力信号は、トルクが微小値であることを示す。一
方、車両がコーナリング時である場合、ステアリングハ
ンドル1を介して伝達される操舵力は比較的大きな値で
あることから、操舵トルクセンサ3からの出力信号は、
トルクが比較的大きな値であることを示す。
【0016】次に、ステップ40において、操舵トルク
Tが任意の設定値α以下か否かの判定を行う。このと
き、操舵トルクTが任意の設定値α以下である場合、ス
テップ50において、電動モータ19を駆動させ、伝達
比Nを変化させる。一方、操舵トルクTが任意の設定値
αを越える場合、ステップ60において、電動モータ1
9を停止させ、伝達比Nを固定する。
【0017】この実施例では、以上の処理を繰り返すこ
とにより、ステアリングハンドル1の操舵角に対して車
輪7の転舵角を制御している。つまり、操舵トルクTが
任意の設定値α以下か否かの判定を行うことによって、
コーナーリング時か直進時かの判定を行っている。直進
時である場合には、電動モータ19の駆動によって、車
速に応じてステアリングハンドル1の操舵角と車輪7の
転舵角との関係を可変にし、コーナリング時である場合
には、電動モータ19の駆動を停止させることによっ
て、ステアリングハンドル1の操舵角と車輪7の転舵角
との関係を一定に保っている。
【0018】そして、本実施例の操舵装置100におい
て注目すべき点は、制御装置23の処理動作を比較的簡
単な処理によって行っていることである。これは、ステ
アリングハンドル1を介して伝達される操舵力の検出に
操舵トルクセンサ3を使用していることによるものであ
る。つまり、コーナリング時か直進時かの判定を行う際
に、操舵角がゼロである絶対操舵角の検出を行う必要が
なく、この絶対操舵角の検出に必要な処理をコンピュー
タ等による演算処理を行わなくても、直接操舵トルクセ
ンサ3が検出した出力信号を使用して、コーナリング時
か直進時かの判定することができることである。
【0019】したがって、比較的簡単な処理によりコー
ナリング時か直進時かを判定し、コーナリング時の際
に、ステアリングハンドルの操舵角と車輪の転舵角との
関係を一定に保ち、安定した操舵フィーリングを得るこ
とができる。なお、上記実施例では、伝達比可変手段
が、リンク12、支点ピン17及び電動モータ19に相
当し、ハンドル操舵力検出手段が操舵トルクセンサ3に
相当し、制御手段が制御装置23に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての操舵装置を表す構成
図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す側面図である。
【図3】制御装置23の作動を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
3 操舵トルクセンサ 12 リンク 17 支点ピン 19 電動モータ 23 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−310475(JP,A) 特開 昭62−46773(JP,A) 特開 平4−310474(JP,A) 特開 平5−105103(JP,A) 特開 平5−105106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルの操舵角と車輪の
    転舵角との伝達比を変化させる伝達比可変手段と、 ステアリングハンドルの操舵力を検出し、この検出した
    操舵力に基づいた信号を出力するハンドル操舵力検出手
    段と、 前記伝達比可変手段を車速に応じて制御するとともに、
    前記ハンドル操舵力検出手段からの出力信号を取り入
    れ、前記ステアリングハンドルの操舵力が所定値を越え
    る操舵力が検出された場合に、前記伝達比可変手段の伝
    達比を変化させることを禁止する制御手段と、 を備えたことを特徴とする車輪の操舵装置。
JP12686293A 1993-05-28 1993-05-28 車両の操舵装置 Expired - Lifetime JP3146764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12686293A JP3146764B2 (ja) 1993-05-28 1993-05-28 車両の操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12686293A JP3146764B2 (ja) 1993-05-28 1993-05-28 車両の操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06336175A JPH06336175A (ja) 1994-12-06
JP3146764B2 true JP3146764B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=14945687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12686293A Expired - Lifetime JP3146764B2 (ja) 1993-05-28 1993-05-28 車両の操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3146764B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06336175A (ja) 1994-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7065436B2 (en) Variable ratio steering system
JP4294389B2 (ja) 車両用操舵装置
EP1325857B1 (en) Variable ratio steering system
JPS6410395B2 (ja)
JP2002012159A (ja) 車輌用自動操舵装置
JP2004338562A (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JPH07186994A (ja) 車両用電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH05105103A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3146764B2 (ja) 車両の操舵装置
JP2008201205A (ja) 車両用操舵装置
JPH0230913B2 (ja)
JP3564612B2 (ja) 後輪操舵装置の制御方法
JP4803338B2 (ja) 車両の操舵装置
JP2964728B2 (ja) 四輪操舵装置
JP2599075B2 (ja) 走行車両の操縦装置
JP2784586B2 (ja) 後輪操舵装置
JPH05254453A (ja) パワーステアリング装置
KR101020538B1 (ko) 차량용 조타 토크 저감장치
JPH05124533A (ja) 車両の操舵制御装置
JP2539097Y2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2817143B2 (ja) 4輪操舵装置
KR100518347B1 (ko) 지능형 4륜 조향 시스템
JP2982584B2 (ja) 位置制御装置
JP3038930B2 (ja) 四輪操舵車両のモータ制御装置
KR200174702Y1 (ko) 외력에 의한 4륜 조향시스템의 능동제어장치

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term