JP3146646B2 - 画像撮像装置 - Google Patents
画像撮像装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光沢のある被撮像物体
の表面反射光の影響を除いた画像を得るようにした撮像
装置に関する。
の表面反射光の影響を除いた画像を得るようにした撮像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被撮像物体を撮像して、その画面
から撮像物体の位置、姿勢を判定したり、ガイドライン
を検出してそのガイドラインに沿って自動車を誘導した
りすることが行われている。このような場合には、被撮
像物体上の所定のマークを精度良く検出することが重要
である。
から撮像物体の位置、姿勢を判定したり、ガイドライン
を検出してそのガイドラインに沿って自動車を誘導した
りすることが行われている。このような場合には、被撮
像物体上の所定のマークを精度良く検出することが重要
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被撮像
物体に光沢がある場合、表面反射光の影響のために、被
撮像物体上の所定マークや物体の外形形状の検出が困難
となる場合が多い。このような場合には、表面反射光成
分を除くために、偏光フィルタを撮像装置のレンズの前
面に設置する方法が、従来、採用されている。しかしな
がら、この方法は、特定角度範囲の表面反射光の除去に
しか効果がないという問題点がある。
物体に光沢がある場合、表面反射光の影響のために、被
撮像物体上の所定マークや物体の外形形状の検出が困難
となる場合が多い。このような場合には、表面反射光成
分を除くために、偏光フィルタを撮像装置のレンズの前
面に設置する方法が、従来、採用されている。しかしな
がら、この方法は、特定角度範囲の表面反射光の除去に
しか効果がないという問題点がある。
【0004】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、表面反射光を除去した被
撮像物体の画像を得ることにより、光沢のある被撮像物
体であっても正確な画像を得ることを目的とする。
れたものであり、その目的は、表面反射光を除去した被
撮像物体の画像を得ることにより、光沢のある被撮像物
体であっても正確な画像を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、被撮像物体の画像を偏光素子の偏光方
向を変えて、次のように偏光した光の画像を撮像し、そ
れらの画像から表面反射光を除去した画像を得るように
したことである。
の発明の構成は、被撮像物体の画像を偏光素子の偏光方
向を変えて、次のように偏光した光の画像を撮像し、そ
れらの画像から表面反射光を除去した画像を得るように
したことである。
【0006】第1に、偏光素子の偏光方向を、それぞ
れ、制御して、反射光のp成分の強度Cp の撮像素子の
受光面上の分布、反射光のs成分の強度Cs の撮像素子
の受光面上の分布、又は、反射光のすべての偏光成分の
強度Cの撮像素子の受光面上の分布のうち少なくとも2
つの分布を検出する成分検出手段を設けた。但し、反射
光のp成分及びs成分は、それぞれ、反射光の電気ベク
トルが、被撮像物体の各反射領域の法線とその各反射領
域から撮像素子の受光面における各反射領域に対応した
各領域へ至る反射光の中心線とを含む面(反射面)に平
行及び垂直な成分と定義される。
れ、制御して、反射光のp成分の強度Cp の撮像素子の
受光面上の分布、反射光のs成分の強度Cs の撮像素子
の受光面上の分布、又は、反射光のすべての偏光成分の
強度Cの撮像素子の受光面上の分布のうち少なくとも2
つの分布を検出する成分検出手段を設けた。但し、反射
光のp成分及びs成分は、それぞれ、反射光の電気ベク
トルが、被撮像物体の各反射領域の法線とその各反射領
域から撮像素子の受光面における各反射領域に対応した
各領域へ至る反射光の中心線とを含む面(反射面)に平
行及び垂直な成分と定義される。
【0007】第2に、各反射領域の法線方向と、撮像素
子の各反射領域に対応する各領域へ入射する反射光の中
心線とがなす反射角θを求める反射角検出手段を設け
た。
子の各反射領域に対応する各領域へ入射する反射光の中
心線とがなす反射角θを求める反射角検出手段を設け
た。
【0008】第3に、反射角θによって定められる係数
Kと、p成分の強度Cp の分布、s成分の強度Cs の分
布、又は、強度Cの分布のうちの2つの分布を用いて、 Cb=Cp −K・(Cs −Cp ) 但し、C=Cp +Cs の関係式により補正値Cbの撮像素子の受光面上の分布
を演算する演算手段を設けた。
Kと、p成分の強度Cp の分布、s成分の強度Cs の分
布、又は、強度Cの分布のうちの2つの分布を用いて、 Cb=Cp −K・(Cs −Cp ) 但し、C=Cp +Cs の関係式により補正値Cbの撮像素子の受光面上の分布
を演算する演算手段を設けた。
【0009】
【作用】被撮像物体からの反射光を最表面で反射された
表面反射光と内部(例えば、塗膜と物体との界面)で反
射された内部反射光とに別けて考える。内部反射光は、
塗膜等の表面層の通過中に媒体により散乱を受けるので
反射光強度はp成分、s成分ともに等しくCb であると
仮定される。よって、反射光のp成分の強度Cpおよび
s成分の強度Cs は、それぞれ、物体表面での電気ベク
トルが入射面に平行な成分のエネルギー反射率Rp 、垂
直な成分のエネルギー反射率Rs を用いて、
表面反射光と内部(例えば、塗膜と物体との界面)で反
射された内部反射光とに別けて考える。内部反射光は、
塗膜等の表面層の通過中に媒体により散乱を受けるので
反射光強度はp成分、s成分ともに等しくCb であると
仮定される。よって、反射光のp成分の強度Cpおよび
s成分の強度Cs は、それぞれ、物体表面での電気ベク
トルが入射面に平行な成分のエネルギー反射率Rp 、垂
直な成分のエネルギー反射率Rs を用いて、
【0010】
【数1】Cp =IRp /2+Cb
【数2】Cs =IRs /2+Cb と表すことができる。ただし、入射光はほぼ無偏光とし
て、入射光の強度Iは、p成分とs成分とが等しく、と
もにI/2であると仮定される。両式からIを消去する
と、
て、入射光の強度Iは、p成分とs成分とが等しく、と
もにI/2であると仮定される。両式からIを消去する
と、
【0011】
【数3】 Cb =(Cp −(Rp /Rs )Cs )/(1−Rp /Rs ) =Cp −((Rp /Rs )/(1−Rp /Rs ))(Cs −Cp ) =Cp −K・(Cs −Cp ) 但し、
【0012】
【数4】K=(Rp /Rs )/(1−Rp /Rs ) Rp /Rs は、図5に示すように、反射角θ(公知のよ
うに表面反射光は入射角と反射角が等しい)が決まると
一意に決めることが可能である。
うに表面反射光は入射角と反射角が等しい)が決まると
一意に決めることが可能である。
【0013】よって、偏光素子の偏光方向を変化させ
て、反射光のp成分の強度Cpの受光面上の分布、およ
び、s成分の強度Csの受光面上の分布を求め、撮像素
子の受光面の各領域に入射する反射光の反射角θとか
ら、内部反射光の強度Cbの受光面上での分布が上式に
より求められる。尚、偏光素子を通過する前の反射光の
強度Cは、C=Cp+Csの関係があるから、CとC
p、CとCsとからでも内部反射光Cbによる画像が求
められる。
て、反射光のp成分の強度Cpの受光面上の分布、およ
び、s成分の強度Csの受光面上の分布を求め、撮像素
子の受光面の各領域に入射する反射光の反射角θとか
ら、内部反射光の強度Cbの受光面上での分布が上式に
より求められる。尚、偏光素子を通過する前の反射光の
強度Cは、C=Cp+Csの関係があるから、CとC
p、CとCsとからでも内部反射光Cbによる画像が求
められる。
【0014】
【発明の効果】上記のように、偏光素子による偏光方向
を変化させて、反射光による画像を求めることで、表面
反射光を除去した内部反射光のみによる画像が得られ
る。従って、光沢のある被撮像物体であってもハレーシ
ョンの防止された精度の高い画像を得ることができる。
を変化させて、反射光による画像を求めることで、表面
反射光を除去した内部反射光のみによる画像が得られ
る。従って、光沢のある被撮像物体であってもハレーシ
ョンの防止された精度の高い画像を得ることができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例として、建物内の光沢のあ
るプラスチック材料製の平面形状の床面に引かれた白線
を画像処理によって認識しながら自動走行する自律走行
車の画像撮像装置に、本発明の撮像装置を適用した場合
について説明する。図2に示すように、床面10は、天
井11に取付けられた複数の照明灯12によって照明さ
れており、これらの照明灯12はほぼ無偏光の光を放出
するものとする。この場合に通常の撮像装置を用いる
と、撮像で得られた画像に天井の照明灯12が床面10
に正反射した光、すなわち表面反射光によるハレーショ
ンのため、画像処理によって白線を検出することが困難
な場合が多い。通常の撮像装置のレンズの前に偏光フィ
ルタを取付けてその偏光透過軸方向を適切に調節するこ
とにより、このハレーションの一部は取り除くことはで
きるが、全体を取り除くことはできないので、やはり白
線の検出は困難な場合が多い。
るプラスチック材料製の平面形状の床面に引かれた白線
を画像処理によって認識しながら自動走行する自律走行
車の画像撮像装置に、本発明の撮像装置を適用した場合
について説明する。図2に示すように、床面10は、天
井11に取付けられた複数の照明灯12によって照明さ
れており、これらの照明灯12はほぼ無偏光の光を放出
するものとする。この場合に通常の撮像装置を用いる
と、撮像で得られた画像に天井の照明灯12が床面10
に正反射した光、すなわち表面反射光によるハレーショ
ンのため、画像処理によって白線を検出することが困難
な場合が多い。通常の撮像装置のレンズの前に偏光フィ
ルタを取付けてその偏光透過軸方向を適切に調節するこ
とにより、このハレーションの一部は取り除くことはで
きるが、全体を取り除くことはできないので、やはり白
線の検出は困難な場合が多い。
【0016】プラスチック、紙、ペイント、セラミック
など表面近くの層が媒質と色素のような異なった成分材
料から構成されている物質からの反射光は、表面反射光
と内部反射光との和と考えることができるといわれてい
る。このうち表面反射光が光沢によるハレーションの原
因となると考えられる。そこで、表面反射光を取り除い
た画像を撮像することができれば、光沢によるハレーシ
ョンのない画像を得ることができる。
など表面近くの層が媒質と色素のような異なった成分材
料から構成されている物質からの反射光は、表面反射光
と内部反射光との和と考えることができるといわれてい
る。このうち表面反射光が光沢によるハレーションの原
因となると考えられる。そこで、表面反射光を取り除い
た画像を撮像することができれば、光沢によるハレーシ
ョンのない画像を得ることができる。
【0017】図5に、一例として、屈折率が1.5の物
体表面へ入射角i(deg)で入射した光の、物体表面
での、電気ベクトルが入射面に平行な成分のエネルギー
反射率Rp 、垂直な成分のエネルギー反射率Rs 、およ
び比Rp /Rs の入射角依存性を示す。なお、同図は電
磁気学において公知の式から計算したものである。同図
から、入射角が50から60度の近辺で、Rp はほぼゼ
ロになることが分かる。従って、撮像装置のレンズの前
に電気ベクトルが入射面に平行なRp 成分のみを透過す
るように偏光フィルタを取り付けて撮像を行うことによ
り、反射角(公知のように表面反射光は入射角と反射角
が等しい)が50から60度の近辺ではハレーションを
取り除くことが可能であるが、この角度からはずれるに
したがってハレーションの除去効果が少なくなるという
問題点がある。
体表面へ入射角i(deg)で入射した光の、物体表面
での、電気ベクトルが入射面に平行な成分のエネルギー
反射率Rp 、垂直な成分のエネルギー反射率Rs 、およ
び比Rp /Rs の入射角依存性を示す。なお、同図は電
磁気学において公知の式から計算したものである。同図
から、入射角が50から60度の近辺で、Rp はほぼゼ
ロになることが分かる。従って、撮像装置のレンズの前
に電気ベクトルが入射面に平行なRp 成分のみを透過す
るように偏光フィルタを取り付けて撮像を行うことによ
り、反射角(公知のように表面反射光は入射角と反射角
が等しい)が50から60度の近辺ではハレーションを
取り除くことが可能であるが、この角度からはずれるに
したがってハレーションの除去効果が少なくなるという
問題点がある。
【0018】本発明では、以下の原理により表面反射光
を除去し、内部反射光による画像を得ている。反射光L
を表面反射光La と内部反射光Lb との和に分解する
と、
を除去し、内部反射光による画像を得ている。反射光L
を表面反射光La と内部反射光Lb との和に分解する
と、
【0019】
【数5】 L( λ, i, e, g)=La(λ, i, e, g)+Lb(λ, i, e, g) ここで、λは光の波長、i, e, gはそれぞれ入射角、
反射角、位相角を表す。2 色反射モデルによると、表面
反射光La および内部反射光Lb をそれぞれ幾何学的パ
ラメータによる成分ma(i,e,g)およびmb(i,e,g)と分光
分布ca(λ) およびcb(λ) との積に分解することがで
きる。従って、
反射角、位相角を表す。2 色反射モデルによると、表面
反射光La および内部反射光Lb をそれぞれ幾何学的パ
ラメータによる成分ma(i,e,g)およびmb(i,e,g)と分光
分布ca(λ) およびcb(λ) との積に分解することがで
きる。従って、
【0020】
【数6】 L( λ, i, e, g)=ma(i,e,g)ca(λ) +mb(i,e,g)cb(λ) 表面反射光La を、p成分Lapとs成分Lasとの和に分
解すると、
解すると、
【数7】 La(λ, i,e,g)=Lap( λ, i,e,g) +Las( λ,i,e,g) 内部反射光Lb は、媒質内の色素でランダムに散乱され
ているので、特定の方向に偏光していないと仮定され
る。よって、
ているので、特定の方向に偏光していないと仮定され
る。よって、
【0021】
【数8】 Lbp( λ,i,e,g) =Lbs( λ,i,e,g) =Lb(λ,i,e,g) /2 従って、反射光Lのp成分をLp 、s成分をLs とする
と、
と、
【数9】 Lp(λ,i,e,g) =Lap( λ,i,e,g) +Lb(λ,i,e,g) /2
【数10】 Ls(λ,i,e,g) =Las( λ,i,e,g) +Lb(λ,i,e,g) /2
【0022】いま、入射光のp成分の強度をIp(λ) 、
s成分の強度をIs(λ) とするとき、Ip(λ) の分光分
布とIs(λ) の分光分布が等しいと仮定し、Ip(λ) と
Is(λ) の比をIp(λ) /Is(λ) =ηと表すとする。
さらに、正反射方向から角度sだけずれた方向への表面
反射光の輝度が、偏光方向にかかわらず正反射方向の表
面反射光の輝度のA(s) 倍(A(s) ≦ 1)であると仮定
する。すると、2 色反射モデルによると、表面反射光L
a の分光分布ca(λ) は物体を見る方向や照明の角度に
関係なく入射光Iの分光分布と同一であることから、
s成分の強度をIs(λ) とするとき、Ip(λ) の分光分
布とIs(λ) の分光分布が等しいと仮定し、Ip(λ) と
Is(λ) の比をIp(λ) /Is(λ) =ηと表すとする。
さらに、正反射方向から角度sだけずれた方向への表面
反射光の輝度が、偏光方向にかかわらず正反射方向の表
面反射光の輝度のA(s) 倍(A(s) ≦ 1)であると仮定
する。すると、2 色反射モデルによると、表面反射光L
a の分光分布ca(λ) は物体を見る方向や照明の角度に
関係なく入射光Iの分光分布と同一であることから、
【数11】 Las( λ,i,e,g) =Is(λ) Rs(i)A(s) /2
【数12】 Lap( λ,i,e,g) =Ip(λ) Rp(i)A(s) /2 =ηIs(λ) /2・Rp(i)A(s) よって、
【0023】
【数13】 Lap( λ,i,e,g) =η・Rp(i)/Rs(i)・Las( λ,i,e,g) 数9、数10、数13から、LapおよびLasを消去する
ことにより、
ことにより、
【数14】 Lp(λ,i,e,g) =μ(e) Ls(λ,i,e,g)+Lb(λ,i,e,g) (1−μ(e))/2 ただし、
【数15】μ(e) =ηRp(i)/Rs(i) が得られる。よって、
【0024】
【数16】 Lb(λ,i,e,g)=2(Lp(λ,i,e,g)−μ(e)Ls(λ,i,e,g))/(1−μ(e))) 両辺をλ, i, gで積分すると、
【数17】 ∫∫∫Lb(λ,i,e,g)S(λ)dλdidg= ∫∫∫(2(Lp(λ,i,e,g)-μ(e)Ls(λ,i,e,g)))/(1-μ(e))・S(λ)dλdidg ここで、S( λ) は、撮像装置の光学系と撮像素子の波
長特性を表すものである。
長特性を表すものである。
【0025】
【数18】 ∫∫∫Lb(λ,i,e,g)S(λ)dλdidg=2Cb(e)
【数19】∫∫∫Lp(λ,i,e,g)S(λ)dλdidg=Cp(e)
【数20】∫∫∫Ls(λ,i,e,g)S(λ)dλdidg=Cs(e) とおくと、
【0026】
【数21】 Cb(e)=(Cp(e)−μ(e) Cs(e))/(1 −μ(e) ) =Cp(e)−(μ(e) /(1−μ(e) ))(Cs(e)−Cp(e)))
【0027】Cp(e), Cs(e)は、反射面の法線方向を知
ることができれば、偏光フィルターを用いて撮像装置で
測定可能な量である。従って、反射面の放線方向、反射
角e、物質の屈折率n、および入射光のp成分とs成分
の強度比ηを知ることができれば、表面反射光が除去さ
れた内部反射光のみの画像Cb(e)を、偏光フィルターを
使って撮像した画像から上式によって計算することがで
きる。なお、太陽光、電球、蛍光灯など一般に用いられ
る照明光の多くは、ほぼ無偏光とみなすことができ、η
=1とみなすことができる。
ることができれば、偏光フィルターを用いて撮像装置で
測定可能な量である。従って、反射面の放線方向、反射
角e、物質の屈折率n、および入射光のp成分とs成分
の強度比ηを知ることができれば、表面反射光が除去さ
れた内部反射光のみの画像Cb(e)を、偏光フィルターを
使って撮像した画像から上式によって計算することがで
きる。なお、太陽光、電球、蛍光灯など一般に用いられ
る照明光の多くは、ほぼ無偏光とみなすことができ、η
=1とみなすことができる。
【0028】前述の自律走行車の画像撮像手段に、図1
に示す本発明による撮像装置20を用いることにより、
表面反射光が除かれた画像を得ることが可能となり、画
像処理によって白線を検出することが可能となる。同図
において、偏光フィルタ1はこれを透過することができ
る光の偏光透過軸方向を電子信号によって制御すること
が可能な偏光フィルタである。レンズ2は被撮像物の床
面10の像を撮像素子3の画像面上に結像させるように
調節されている。偏光フィルタ1はレンズ2の前面に設
置されており、レンズ2には偏光フィルタ1を透過した
光だけが入射するように構成されている。撮像素子3は
2次元の画像が得られるCCD撮像素子である。A/D
変換器4は、撮像素子3から読み出されたアナログ画像
信号を画素単位でデジタル信号に変換して出力するもの
である。画像メモリ5は、A/D変換器4によってデジ
タル化された画像データを記憶することができるビット
マップ形式のメモリである。演算装置6は、A/D変換
器4の出力データと、画像メモリ5から読み出されたデ
ータとが入力され、制御装置7の制御によって演算を行
ない、結果を出力する。制御装置7は、本装置20の各
ユニットを後述のように動作させる。
に示す本発明による撮像装置20を用いることにより、
表面反射光が除かれた画像を得ることが可能となり、画
像処理によって白線を検出することが可能となる。同図
において、偏光フィルタ1はこれを透過することができ
る光の偏光透過軸方向を電子信号によって制御すること
が可能な偏光フィルタである。レンズ2は被撮像物の床
面10の像を撮像素子3の画像面上に結像させるように
調節されている。偏光フィルタ1はレンズ2の前面に設
置されており、レンズ2には偏光フィルタ1を透過した
光だけが入射するように構成されている。撮像素子3は
2次元の画像が得られるCCD撮像素子である。A/D
変換器4は、撮像素子3から読み出されたアナログ画像
信号を画素単位でデジタル信号に変換して出力するもの
である。画像メモリ5は、A/D変換器4によってデジ
タル化された画像データを記憶することができるビット
マップ形式のメモリである。演算装置6は、A/D変換
器4の出力データと、画像メモリ5から読み出されたデ
ータとが入力され、制御装置7の制御によって演算を行
ない、結果を出力する。制御装置7は、本装置20の各
ユニットを後述のように動作させる。
【0029】本撮像装置20は、図2に示すように、レ
ンズ光軸14が被撮像物である床面10の法線13と角
度θo をなすように位置決めされて自律走行車15に取
付けられている。また、撮像素子3は、その受光面がレ
ンズ光軸14に垂直で、かつ、撮像素子3の受光セルア
レイの横方向が床面10と平行するように位置決めされ
ている。
ンズ光軸14が被撮像物である床面10の法線13と角
度θo をなすように位置決めされて自律走行車15に取
付けられている。また、撮像素子3は、その受光面がレ
ンズ光軸14に垂直で、かつ、撮像素子3の受光セルア
レイの横方向が床面10と平行するように位置決めされ
ている。
【0030】本撮像装置20は、図3のタイミングチャ
ートに示すように、制御装置7の制御によって次のよう
に動作する。まず、床面10の反射光16のp成分によ
る画像を撮像するために、制御装置7から偏光フィルタ
1に送られる電子信号によって、偏光フィルタ1の偏光
透過軸方向を、光の電気ベクトルが床面10の法線13
とレンズ光軸14とを含む面に平行な成分を透過する方
向に設定し、制御装置7から出力される撮像素子制御信
号によって撮像素子3で撮像を行う。この撮像で得られ
たアナログ画像信号は、制御装置7からの撮像素子制御
信号によって撮像素子3から順次読み出されてA/D変
換器4に転送される。A/D変換器4は、制御装置7か
ら与えられるサンプリング信号に同期して、入力された
アナログ画像信号を画素毎にデジタルデータCp (x,
y)にA/D変換し、順に画像メモリ5のデータ入力端
子に転送する。ここで(x,y)は画素位置を示す。同
時に、画像メモリ5のアドレス端子には、画素(x,
y)に該当するメモリアドレスが制御装置7から与えら
れる。画像メモリ5は、制御装置7からの書込信号によ
って、データ入力端子に与えられたデジタルデータCp
(x,y)を画素位置(x,y)に該当するアドレスに
記憶する。
ートに示すように、制御装置7の制御によって次のよう
に動作する。まず、床面10の反射光16のp成分によ
る画像を撮像するために、制御装置7から偏光フィルタ
1に送られる電子信号によって、偏光フィルタ1の偏光
透過軸方向を、光の電気ベクトルが床面10の法線13
とレンズ光軸14とを含む面に平行な成分を透過する方
向に設定し、制御装置7から出力される撮像素子制御信
号によって撮像素子3で撮像を行う。この撮像で得られ
たアナログ画像信号は、制御装置7からの撮像素子制御
信号によって撮像素子3から順次読み出されてA/D変
換器4に転送される。A/D変換器4は、制御装置7か
ら与えられるサンプリング信号に同期して、入力された
アナログ画像信号を画素毎にデジタルデータCp (x,
y)にA/D変換し、順に画像メモリ5のデータ入力端
子に転送する。ここで(x,y)は画素位置を示す。同
時に、画像メモリ5のアドレス端子には、画素(x,
y)に該当するメモリアドレスが制御装置7から与えら
れる。画像メモリ5は、制御装置7からの書込信号によ
って、データ入力端子に与えられたデジタルデータCp
(x,y)を画素位置(x,y)に該当するアドレスに
記憶する。
【0031】次に、床面10の反射光16のs成分によ
る画像を撮像するために、制御装置7から偏光フィルタ
1へ出力される電子信号によって、偏光フィルタ1の偏
光透過軸方向を、電気ベクトルが床面の法線とレンズ光
軸とを含む面に垂直な成分を透過する方向に設定し、制
御装置7から出力される撮像素子制御信号によって撮像
素子3で撮像を行う。この撮像で得られたアナログ画像
信号は、制御装置7からの撮像素子制御信号によって撮
像素子3から順次読み出されてA/D変換器4に転送さ
れる。A/D変換器4は、制御装置7から与えられるサ
ンプリング信号に同期して、入力されたアナログ画像信
号を画素毎にデジタルデータCs (x,y)にA/D変
換し、順に演算装置6に転送する。これに同期して、画
像メモリ5のアドレス端子には、画素(x,y)に該当
するメモリアドレスが制御装置7から与えられ、制御装
置7からの読出信号によって、データCp (x,y)が
画像メモリ5から読み出されて演算装置6に転送され
る。同時に、演算装置6に転送されたデータが画素位置
(x,y)のものであることを示す信号が制御装置7か
ら演算装置6に入力される。演算装置6は、入力された
これらデータおよび信号から後述する方法で演算した結
果をその画素の撮像データとして出力する。
る画像を撮像するために、制御装置7から偏光フィルタ
1へ出力される電子信号によって、偏光フィルタ1の偏
光透過軸方向を、電気ベクトルが床面の法線とレンズ光
軸とを含む面に垂直な成分を透過する方向に設定し、制
御装置7から出力される撮像素子制御信号によって撮像
素子3で撮像を行う。この撮像で得られたアナログ画像
信号は、制御装置7からの撮像素子制御信号によって撮
像素子3から順次読み出されてA/D変換器4に転送さ
れる。A/D変換器4は、制御装置7から与えられるサ
ンプリング信号に同期して、入力されたアナログ画像信
号を画素毎にデジタルデータCs (x,y)にA/D変
換し、順に演算装置6に転送する。これに同期して、画
像メモリ5のアドレス端子には、画素(x,y)に該当
するメモリアドレスが制御装置7から与えられ、制御装
置7からの読出信号によって、データCp (x,y)が
画像メモリ5から読み出されて演算装置6に転送され
る。同時に、演算装置6に転送されたデータが画素位置
(x,y)のものであることを示す信号が制御装置7か
ら演算装置6に入力される。演算装置6は、入力された
これらデータおよび信号から後述する方法で演算した結
果をその画素の撮像データとして出力する。
【0032】撮像素子3の画素位置(x,y)に結像さ
れている床面10上の点をQ(x,y)とするとき、点
Q(x,y)とレンズ2の物体側主点Hとを結ぶ線が点
Q(x,y)における床面10の法線13となす角度を
θe (x,y)とすると、角度θe (x,y)は次に示
す式によってx、yの値から計算することが可能であ
る。すなわち、レンズの焦点距離をf、撮像素子3の受
光面での横方向および縦方向の画素間隔をそれぞれDx
,Dy 、レンズ光軸14に対応する画素位置を(xo
,yo )とすると、画素(x,y)に対応する点の角
度θe (x,y)は、光学において公知であるレンズ近
軸領域の結像関係に基づいて、
れている床面10上の点をQ(x,y)とするとき、点
Q(x,y)とレンズ2の物体側主点Hとを結ぶ線が点
Q(x,y)における床面10の法線13となす角度を
θe (x,y)とすると、角度θe (x,y)は次に示
す式によってx、yの値から計算することが可能であ
る。すなわち、レンズの焦点距離をf、撮像素子3の受
光面での横方向および縦方向の画素間隔をそれぞれDx
,Dy 、レンズ光軸14に対応する画素位置を(xo
,yo )とすると、画素(x,y)に対応する点の角
度θe (x,y)は、光学において公知であるレンズ近
軸領域の結像関係に基づいて、
【0033】
【数22】 θe(x,y)=cos-1{cos[tan-1[(x-xo)Dx/f]]cos[θo-tan-1[(y−yo)Dy/f]]} と計算することが可能である。さらに、(x−xo )D
x ≪f,(y−yo )Dy ≪fのとき、
x ≪f,(y−yo )Dy ≪fのとき、
【0034】
【数23】θe(x,y)≒θo −(y−yo )Dy /f と近似的に計算することが可能である。なお、焦点距離
f、画素間隔Dx ,Dy、および画素位置(xo ,yo
)は、あらかじめ公知の手段によって測定しておくも
のとする。
f、画素間隔Dx ,Dy、および画素位置(xo ,yo
)は、あらかじめ公知の手段によって測定しておくも
のとする。
【0035】演算装置は、画素(x,y)に対して数2
1式に相当する以下に示す計算式によってCb (x,
y)の値を計算し、これを画素(x,y)の撮像データ
として出力する。すなわち、
1式に相当する以下に示す計算式によってCb (x,
y)の値を計算し、これを画素(x,y)の撮像データ
として出力する。すなわち、
【数24】 Cb (x, y)=Cp(x,y)−K(θe )・(Cs(x,y)−Cp(x,y)) ただし
【数25】K(θe )=μ(e) /(1−μ(e) ) で、照明光をほぼ無偏光とみなしη=1とすると、数1
5式より、
5式より、
【数26】 K(θe )=(Rp (θe)/Rs(θe)) /(1−Rp(θe)/Rs(θe))
【数27】 Rp(θe)=tan2(θe−sin-1(sinθe/n))/tan2(θe+sin-1(sinθe/n))
【数28】 Rs(θe)=sin2(θe−sin-1(sinθe/n))/sin2(θe+sin-1(sinθe/n))
【0036】である。なお、Rp (θe )およびRs
(θe )はそれぞれ、屈折率nの物体表面に入射角θe
で光が入射した場合における、電気ベクトルが入射面に
平行な成分および垂直な成分のエネルギー反射率であ
り、電磁気学によって公知の式である。本実施例の場
合、nは理想的には被撮像物である床材の屈折率を用い
ることが好ましいが、これを知ることが難しい場合には
本装置の撮像結果を見ながら試行錯誤的にnの値を定め
ることも可能である。プラスチック材料の場合にはn=
1.5とすることにより、多くの場合良い結果が得られ
た。
(θe )はそれぞれ、屈折率nの物体表面に入射角θe
で光が入射した場合における、電気ベクトルが入射面に
平行な成分および垂直な成分のエネルギー反射率であ
り、電磁気学によって公知の式である。本実施例の場
合、nは理想的には被撮像物である床材の屈折率を用い
ることが好ましいが、これを知ることが難しい場合には
本装置の撮像結果を見ながら試行錯誤的にnの値を定め
ることも可能である。プラスチック材料の場合にはn=
1.5とすることにより、多くの場合良い結果が得られ
た。
【0037】上記の実施例では、係数K(θe )を計算
によって求める方法を示したが、実験的にこれを求める
ようにしても良い。上記の実施例では、被撮像物が平面
である場合について述べたが、被撮像物が平面ではない
場合にも本発明を実施することは可能である。すなわ
ち、被撮像物の形状が既知の場合には、撮像装置と被撮
像物との幾何学的位置関係が既知であれば、公知の幾何
学的計算方法によって、撮像素子の受光面上の各画素に
対応する被撮像物の反射面領域の法線(ただし、この反
射面領域が平面ではない場合には、この面を近似する平
面の法線)の向き、およびこの法線とレンズの物体側主
点とを結ぶ線とがなす角度θe を求めることが可能であ
るからである。また、形状が既知ではない場合、公知の
形状測定手段によってこれらを求めてこれを利用するこ
とも可能である。
によって求める方法を示したが、実験的にこれを求める
ようにしても良い。上記の実施例では、被撮像物が平面
である場合について述べたが、被撮像物が平面ではない
場合にも本発明を実施することは可能である。すなわ
ち、被撮像物の形状が既知の場合には、撮像装置と被撮
像物との幾何学的位置関係が既知であれば、公知の幾何
学的計算方法によって、撮像素子の受光面上の各画素に
対応する被撮像物の反射面領域の法線(ただし、この反
射面領域が平面ではない場合には、この面を近似する平
面の法線)の向き、およびこの法線とレンズの物体側主
点とを結ぶ線とがなす角度θe を求めることが可能であ
るからである。また、形状が既知ではない場合、公知の
形状測定手段によってこれらを求めてこれを利用するこ
とも可能である。
【0038】また、簡便な方法として、互いに異なる3
通りの偏光透過軸φ1、φ2、φ3について各偏光成分
の画像を撮像し、各画素について、3成分の強度をそれ
ぞれC1、C2、C3とするとき、図4に示すように方
向がφ1、φ2、φ3で長さがC1、C2、C3である
ベクトルの各頂点を通り重心が原点にある楕円の長軸方
向の半径をra 、短軸方向の半径をrb とするとき、各
画素についてp成分の強度Cp をrb 、s成分の強度C
s をra とすることも可能である。
通りの偏光透過軸φ1、φ2、φ3について各偏光成分
の画像を撮像し、各画素について、3成分の強度をそれ
ぞれC1、C2、C3とするとき、図4に示すように方
向がφ1、φ2、φ3で長さがC1、C2、C3である
ベクトルの各頂点を通り重心が原点にある楕円の長軸方
向の半径をra 、短軸方向の半径をrb とするとき、各
画素についてp成分の強度Cp をrb 、s成分の強度C
s をra とすることも可能である。
【0039】次に、他の実施例について説明する。全成
分の強度Cは、C=Cp +Cs であるのでCs =C−C
p 、これをCp −K・(Cs −Cp )のCs に代入する
ことにより、Cp −K・(C−2Cp )が得られる。そ
こで、前記実施例の偏光フィルタ1を、p成分のみを透
過したり全偏光成分を透過したりするように電子信号に
よって制御することが可能な偏光フィルタに置き換え、
s成分の画像Cs の代わりに全成分の画像Cを撮像する
ようにし、演算装置で行う計算を、次式で行うようにし
ても良い。
分の強度Cは、C=Cp +Cs であるのでCs =C−C
p 、これをCp −K・(Cs −Cp )のCs に代入する
ことにより、Cp −K・(C−2Cp )が得られる。そ
こで、前記実施例の偏光フィルタ1を、p成分のみを透
過したり全偏光成分を透過したりするように電子信号に
よって制御することが可能な偏光フィルタに置き換え、
s成分の画像Cs の代わりに全成分の画像Cを撮像する
ようにし、演算装置で行う計算を、次式で行うようにし
ても良い。
【0040】
【数29】 Cb(x,y)=Cp(x,y)−K(θe)・(C(x,y)−2Cp(x,y))
【0041】また、前記Cp =C−Cs をCp −K・
(Cs −Cp )のCp に代入することにより、C−Cs
−K・(2Cs −C)が得られる。そこで、前記実施例
の偏光フィルタ1を、s成分のみを透過したり全偏光成
分を透過したりするように電子信号によって制御するこ
とが可能な偏光フィルタに置き換え、p成分の画像Cp
の代わりに全成分の画像Cを撮像するようにし、演算装
置で行う計算を、次式で行うようにしても良い。
(Cs −Cp )のCp に代入することにより、C−Cs
−K・(2Cs −C)が得られる。そこで、前記実施例
の偏光フィルタ1を、s成分のみを透過したり全偏光成
分を透過したりするように電子信号によって制御するこ
とが可能な偏光フィルタに置き換え、p成分の画像Cp
の代わりに全成分の画像Cを撮像するようにし、演算装
置で行う計算を、次式で行うようにしても良い。
【数30】 Cb(x,y)=C(x,y)-Cs(x,y)-K(θe)・(2Cs(x,y)−C(x,y))
【0042】また、本発明から、例えば、表面反射光の
みによる画像を撮像する装置を構成することも可能であ
る。すなわち、前述のように本発明によって内部反射光
Cbを、
みによる画像を撮像する装置を構成することも可能であ
る。すなわち、前述のように本発明によって内部反射光
Cbを、
【数31】Cb =Cp −K・(Cs −Cp ) と計算することが可能である。Cb は内部反射光の一偏
光成分についての強度であるので、表面反射光の一偏光
成分についての強度Ca は両成分の和(Cs +Cp )の
一偏光成分についての強度(Cs +Cp )/2から非表
面反射成分Cb を引くことに求めることができる。即
ち、
光成分についての強度であるので、表面反射光の一偏光
成分についての強度Ca は両成分の和(Cs +Cp )の
一偏光成分についての強度(Cs +Cp )/2から非表
面反射成分Cb を引くことに求めることができる。即
ち、
【数32】 Ca =(Cs +Cp )/2−Cb =(K+1/2)(Cs −Cp ) よって、前記の実施例において、演算装置で行う演算
を、次式で行う。
を、次式で行う。
【数33】 Ca(x,y)=(K(θe)+1/2)・(Cs(x,y)−Cp(x,y)) ただし、
【数34】 K(θe)=(Rp(θe)/Rs(θe))/(1−Rp(θe)/Rs(θe)) 以上のようにして、表面反射光による画像を得ることが
可能である。この撮像装置により表面反射光の画像を使
って、例えば、表面反射光の量に基づいて被撮像物の材
質の分類を行うことができる。
可能である。この撮像装置により表面反射光の画像を使
って、例えば、表面反射光の量に基づいて被撮像物の材
質の分類を行うことができる。
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る撮像装置の構
成を示したブロック図。
成を示したブロック図。
【図2】同装置で被撮像物体を撮像する場合の位置関係
を示した説明図。
を示した説明図。
【図3】同装置の動作を説明するタイミングチャート。
【図4】他の実施例に係る内部反射光による画像を求め
る方法を示した説明図。
る方法を示した説明図。
【図5】表面反射光のp成分、s成分、p成分のs成分
に対する比の反射角依存性を示した特性図。
に対する比の反射角依存性を示した特性図。
1…偏光フィルタ(偏光素子) 2…レンズ 3…撮像素子 4…A/D変換器 5…画像メモリ 6…演算装置(演算手段) 7…制御装置(成分検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−71849(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G06T 1/00 H04N 7/18
Claims (1)
- 【請求項1】 ほぼ無偏光の照明光によって照明されて
いる対象物からの反射光を撮像素子で検出して対象物の
画像を出力する撮像装置において、 被撮像物体の各反射領域からの反射光を受光して受光面
上に像を形成する撮像素子と、 前記撮像素子の前に設置され、前記反射光のうち特定方
向に偏光した光のみを透過させることのできる偏光素子
と、 前記偏光素子の偏光方向を、それぞれ、制御して、前記
反射光のp成分(反射光の電気ベクトルが、被撮像物体
の各反射領域の法線とその各反射領域から前記撮像素子
の受光面における前記各反射領域に対応した各領域へ至
る前記反射光の中心線とを含む面に平行な成分)の強度
Cp の前記撮像素子の受光面上の分布、前記反射光のs
成分(反射光の電気ベクトルが、被撮像物体の各反射領
域の法線とその各反射領域から前記撮像素子の受光面に
おける前記各反射領域に対応した各領域へ至る前記反射
光の中心線とを含む面に垂直な成分)の強度Cs の前記
撮像素子の受光面上の分布、又は、前記反射光のすべて
の偏光成分の強度Cの前記撮像素子の受光面上の分布の
うち少なくとも2つの分布を検出する成分検出手段と、 前記各反射領域の法線方向と、前記撮像素子の各反射領
域に対応する各領域へ入射する反射光の中心線とがなす
反射角θを求める反射角検出手段と、 前記反射角θによって定められる係数Kと、前記p成分
の強度Cp の分布、前記s成分の強度Cs の分布、又
は、強度Cの分布のうちの2つの分布を用いて、 Cb=Cp −K・(Cs −Cp ) 但し、C=Cp +Cs の関係式により補正値Cbの前記撮像素子の受光面上の
分布を演算する演算手段とを有する画像撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17611392A JP3146646B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 画像撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17611392A JP3146646B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 画像撮像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05340728A JPH05340728A (ja) | 1993-12-21 |
JP3146646B2 true JP3146646B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=16007918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17611392A Expired - Fee Related JP3146646B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 画像撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146646B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3701417A1 (en) | 2017-10-27 | 2020-09-02 | 3M Innovative Properties Company | Optical sensor systems |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP17611392A patent/JP3146646B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05340728A (ja) | 1993-12-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |