JP3146541U - 命綱支持装置 - Google Patents

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寛之 田名瀬
武 後藤
利浩 虎澤
正道 新留
裕 小田嶋
清司 稲川
謙二 藤井
正純 山口
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NISSHIN KOKAN CO., LTD.
Parker Corp
Central Nippon Highway Engineering Nagoya Co Ltd
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NISSHIN KOKAN CO., LTD.
Parker Corp
Central Nippon Highway Engineering Nagoya Co Ltd
Nihon Parkerizing Hiroshima Works Co Ltd
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Abstract

【課題】危険箇所における作業者の安全を確保するための命綱を確実に支持でき、また作業性にも優れている命綱支持装置を提供する。
【解決手段】通路の進行方向に沿ってスリット状の開口部1aが設けられた筒状体1と、この筒状体1の中に挿入され、かつ筒状体内を自在に摺動する摺動体2とからなり、前記摺動体2の側面部に設けられている命綱の先端のフックを係止するためのリング部3が前記開口部1aを通じて外側に突設されているものとした。また摺動体2は、筒状体1の内壁面を転がる車輪を支持する車輪支持部材4と、リング部3を保持するプレート部材5からなるものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、危険箇所における作業者の安全を確保するための命綱を確実に支持でき、また作業性にも優れている命綱支持装置に関するものである。
従来から、電柱等の高所作業所や橋梁の監視員通路のような危険な作業箇所においては、作業者の安全を確保する目的でワイヤロープ等の命綱を作業者と支持装置間に連結することが行われている。
このような支持装置としては、例えば特許文献1や特許文献2に示されるように、命綱の先端にフックを設けこのフックを固定物に引っ掛けるだけの単純なものが普通である。また、橋梁や高速道路やトンネル内等の監視員通路のような作業箇所においては、特別な支持装置はなく手摺や欄干等が支持具として利用されており、命綱の一方を作業者に、また、他方のフックを手摺等に掛けて両者を連結していた。
しかしながら、橋梁や高速道路やトンネル内等の監視員通路のような作業箇所では作業者が通路に沿いつつ作業場を移動して行くので、手摺等の支柱や連結部等があると、そこでフックが止められてそれ以上は摺動移動できなくなるという現象があった。そこで、作業者はその都度フックを手摺等から外して支柱や保持具を跨いだうえ再び手摺等にフックを掛け直す必要があった。
この結果、作業が頻繁に中断されて作業性に劣るという問題点や、フックの掛け直しの際に瞬間的に連結状態が開放されるため、安全性の確保ができなくなるという問題点が生じていた。
更に、通常トンネル内には幅1m程度の監査廊が設けられているが、柵や手摺がないため歩行時において、走行車両の風圧により作業者がバランスを崩したり、点検作業で脇見をしてつまずいたりして危険であるという問題点もあった。
特開平7−299153号公報 特開2003−135613号公報
本考案は上記のような問題点を解決して、作業の途中において命綱の先端にあるフックを手摺に掛け直す手間がなく優れた作業性を発揮することができ、また命綱の連結状態が常時確保されていて優れた安全性を確保することができる命綱支持装置を提供することを目的として完成されたものである。
上記課題を解決するためになされた本考案の命綱支持装置は、通路の進行方向に沿ってスリット状の開口部が設けられた筒状体と、この筒状体の中に挿入され、かつ筒状体内を自在に摺動する摺動体とからなり、前記摺動体の側面部に設けられている命綱の先端のフックを係止するためのリング部が前記開口部を通じて外側に突設されていることを特徴とするものである。
また、前記摺動体は、筒状体の内壁面を転がる車輪を支持する車輪支持部材と、リング部を保持するプレート部材からなり、この車輪支持部材とプレート部材とは前後にある2個の連結片で連結されて、車輪支持部材は筒状体内に、一方、プレート部材は筒状体外に位置するよう構成されているものとすることができ、これを請求項2に係る考案とする。
また、前記車輪支持部材には、水平方向に回転する車輪と垂直方向に回転する車輪の2種類が装着されているものとすることができ、これを請求項3に係る発明とする。更に、平方向に回転する車輪が前後に2個装着され、その中間に垂直方向に回転する車輪が1個装着されているものを請求項4に係る考案とする。
また、連結片には屈曲部が形成されており、この屈曲部を筒状体の開口部に位置させてあるものとすることができ、これを請求項5に係る考案とする。
更に、筒状体が手摺を兼ねるものとすることや、筒状体が手摺と平行して設けられたものとすることもでき、それぞれ請求項6および請求項7に係る発明とする。
本考案では、通路の進行方向に沿ってスリット状の開口部が設けられた筒状体と、この筒状体の中に挿入され、かつ筒状体内を自在に摺動する摺動体とからなり、前記摺動体の側面部に設けられている命綱の先端のフックを係止するためのリング部が前記開口部を通じて外側に突設されているものとしたので、リング部と命綱のフックの連結を簡単に行うことができ、また筒状体内を摺動体が移動するので前記フックの付け替えを行う必要がなく常に連結状態が確保されて安全である。
また、請求項2に係る考案では、摺動体は、筒状体の内壁面を転がる車輪を支持する車輪支持部材と、リング部を保持するプレート部材からなり、この車輪支持部材とプレート部材とは前後にある2個の連結片で連結されて、車輪支持部材は筒状体内に、一方、プレート部材は筒状体外に位置するよう構成されているものとしたので、車輪により筒状体内における摺動体の移動を滑らかなものとすることができる。
また、請求項3に係る考案では、車輪支持部材には、水平方向に回転する車輪と垂直方向に回転する車輪の2種類が装着されているものとしたので、リング部が外方向へ引っ張られている状態の場合は水平方向に回転する車輪の回転により、一方、リング部が引っ張られずに摺動体の自重のみが作用している状態の場合は垂直方向に回転する車輪の回転により、摺動体はいずれの場合も筒状体の内壁面をほとんど抵抗なく、滑らかに移動することができる。
また、請求項4に係る考案では、水平方向に回転する車輪が前後に2個装着され、その中間に垂直方向に回転する車輪が1個装着されているものとしたので、摺動体を簡単な構造のものとすることができる。
また、請求項5に係る考案では、連結片には屈曲部が形成されており、この屈曲部を筒状体の開口部に位置させてあるものとしたので、前後にある2個の連結片が開口部に接して安定した状態を保持することができ、また、連結片の摩擦も小さくなり摺動体の移動をより滑らかなものとすることができる。
また、請求項6に係る考案では、筒状体が手摺を兼ねるものとしたので、構造上、大きな変更を加えることなく支持装置の取り付けが可能となる。また、請求項7に係る考案では、筒状体を手摺と平行して設けられたものとしたので、既存の手摺に筒状体を取り付けるのみで支持装置の取り付けができることとなる。
以下に、図面を参照しつつ本考案の好ましい実施の形態を示す。
図1は本考案の実施の形態を示す斜視図、図2は図1のA−A断面図であり、図において1は通路の進行方向に沿って設けられた筒状体、1aはこの筒状体1に通路の進行方向に沿って設けられたスリット状の開口部、2はこの筒状体1の中に挿入され、かつ筒状体内を自在に摺動する摺動体である。また、この摺動体1の側面部には作業者に連結した命綱の先端のフックを係止するためのリング部3が前記開口部1aの外側に設けられた構造となっている。
このような構造により、命綱の先端のフックは摺動体1とともに筒状体内を移動するので、従来のようにフックの掛け直しを行う必要がなく、常に連結状態が確保されているうえに、作業の中断もなく優れた作業性を発揮することとなる。
図3に摺動体の正面図、図4にその平面図を示す。
この摺動体2は、筒状体の内壁面を転がる車輪を支持する車輪支持部材4と、リング部3を保持する上下一対のプレート部材5、5からなり、この車輪支持部材4とプレート部材5とは前後部において連結片6、6で連結された構造となっている。また、車輪支持部材4は筒状体内に位置し、一方、プレート部材5は筒状体外に位置するよう構成されている。なお、5aは一対のプレート部材5、5を結合するボルト・ナットのような連結具である。
また、前記車輪支持部材4には、水平方向に回転する車輪7と垂直方向に回転する車輪8の2種類が装着され、摺動体2が筒状体1の内壁面をほとんど抵抗なく移動することができるよう構成されている。
図示のものでは、水平方向に回転する車輪7が前後に2個装着され、その中間に垂直方向に回転する車輪8が1個装着されている。この場合、車輪支持部材4は、水平方向に回転する車輪7を支持する第1支持部材4aと、垂直方向に回転する車輪8を支持する第2支持部材4bと、これら第1支持部材4aと第2支持部材4bを連結するブロック4cからなり、水平方向に回転する車輪7は第1支持部材4aと連結片6の間で回転自在に枢着され、また、垂直方向に回転する車輪8は一対の第2支持部材4b、4b間で回転自在に枢着された構造となっている。
また、前後にある2個の連結片6には屈曲部6aが形成されており、この屈曲部6aを筒状体1の開口部1aに位置させてある。これにより、前後にある2個の連結片が開口部に接して安定した状態を保持することができ、また連結片6と筒状体1との摩擦力も小さくして摺動体2の移動をより滑らかなものとしている。
このように構成された本考案の命綱支持装置は、例えば図5に示されるように、トンネル内の監査廊のような危険箇所において使用に供される。この場合は、監査廊に沿って本考案の筒状体1を新設するものであり、この筒状体1に摺動自在な摺動体2が挿入してある。従来の手摺では、手摺の外周に命綱のフックを直接引っ掛けていたので、支柱11があるとそれ以上は摺動移動できなくなり、作業者はその都度フックを手摺等から外して支柱11を跨いで再び手摺にフックを掛け直す必要があったのに対し、本考案では筒状体1の内部を摺動体2が移動していくので、フックを掛け直し作業がなく作業効率がよく、また命綱の連結状態も常時確保されるので安全性も高いものである。
図6〜図7は、橋梁の作業員用通路のような高所の危険箇所において使用した場合を示すものである。この場合は、通路に沿って設けられた手摺12(または欄干)と平行して、本考案の筒状体1が附設してあり、この筒状体1に摺動自在な摺動体2が挿入してある。この場合も、作業者は命綱の先端のフックを筒状体1より突出しているリング部3に掛けるのみで、確実に安全性の確保を図ることができる。
その他、図8〜図9に示すように、作業員用道路が車両通行用の道路とコンクリート堰13で区分けされている場合の前記コンクリート堰13や、図10に示すように、道路側壁の崩れ防止壁にある作業員用道路のコンクリート壁面14等に筒状体1を附設して、安全性の確保を図ることもできる。その他、図示しないが、道路側部にある種々の作業員用道路において本考案の命綱支持装置を採用することができることは言うまでもない。
以上の説明からも明らかなように、本考案では通路の進行方向に沿ってスリット状の開口部が設けられた筒状体と、この筒状体の中に挿入され、かつ筒状体内を自在に摺動する摺動体とからなり、前記摺動体の側面部に設けられている命綱の先端のフックを係止するためのリング部が前記開口部を通じて外側に突設されているものとしたので、作業の途中において命綱の先端にあるフックを手摺に掛け直す手間がなく優れた作業性を発揮することができ、また命綱の連結状態が常時確保されていて優れた安全性を確保することができることとなる。
本考案の実施の形態を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 摺動体を示す正面図である。 摺動体を示す平面図である。 本考案をトンネルの監査廊で使用した場合を示す説明図である。 本考案を橋梁で使用した場合を示す説明図である。 図6の要部の説明図である。 その他の使用例を示す説明図である。 図8の要部の断面図である。 その他の使用例を示す説明図である。
符号の説明
1 筒状体
1a スリット状の開口部
2 摺動体
3 リング部
4 車輪支持部材
5 プレート部材
6 連結部
6a 屈曲部
7 水平方向に回転する車輪
8 垂直方向に回転する車輪
20 命綱

Claims (7)

  1. 通路の進行方向に沿ってスリット状の開口部が設けられた筒状体と、この筒状体の中に挿入され、かつ筒状体内を自在に摺動する摺動体とからなり、前記摺動体の側面部に設けられている命綱の先端のフックを係止するためのリング部が前記開口部を通じて外側に突設されていることを特徴とする命綱支持装置。
  2. 摺動体は、筒状体の内壁面を転がる車輪を支持する車輪支持部材と、リング部を保持するプレート部材からなり、この車輪支持部材とプレート部材とは前後にある2個の連結片で連結されて、車輪支持部材は筒状体内に、一方、プレート部材は筒状体外に位置するよう構成されている請求項1に記載の命綱支持装置。
  3. 車輪支持部材には、水平方向に回転する車輪と垂直方向に回転する車輪の2種類が装着されている請求項2に記載の命綱支持装置。
  4. 水平方向に回転する車輪が前後に2個装着され、その中間に垂直方向に回転する車輪が1個装着されている請求項3に記載の命綱支持装置。
  5. 連結片には屈曲部が形成されており、この屈曲部を筒状体の開口部に位置させてある請求項2に記載の命綱支持装置。
  6. 筒状体が手摺を兼ねるものである請求項1に記載の命綱支持装置。
  7. 筒状体が手摺と平行して設けられたものである請求項1に記載の命綱支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013002160A1 (ja) * 2011-06-27 2013-01-03 株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド 転倒防止装置及び浮体構造物用タンク
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