JP3146384U - 水電池 - Google Patents

Abstract

【課題】再使用可能で無公害である水電池を提供する。
【解決手段】携帯できる水活性電源すなわち水電池は、絶縁体と、少なくとも１つの炭素棒と、金属体と、ベースと、カバーとを有する。絶縁体は、水を収容する少なくとも１つの側面スロットと、水を収容し、側面スロットに連通する中央スロットと、側面スロットに伸びた少なくとも１つの陽極端子と、中央スロットに伸びた陰極端子とを有する。炭素棒は、側面スロットに対応して配置され、陽極端子に接続されている。金属体は、中央スロットに配置され、陰極端子に接続されている。ベースは、絶縁体の底部表面に取り付けられている。カバーは絶縁体の上部表面に取り付けられ、スロットにそれぞれ対応する注水穴を有する。
【選択図】図２

Description

本考案は、電源に関し、特に再使用可能な携帯できる水活性電源(water-activated power supply)すなわち水電池に関する。

環境意識の増加に起因して、人々は、環境を汚染するプラスチックバッグおよび電池の使用を減らすことを推進している。

生分解性のバッグは、人間の生活に大きなそして負の影響を与えることなく、プラスチックバッグと容易に置き換えることができる。しかし、再充電可能な電池およびリチウムイオン電池のような電池は、ただ寿命を延ばしただけであり、寿命を使い切った後もなお環境への汚染物質である。

本考案は前記の問題点を改善する水電池を提供する。

本考案の目的は、再使用可能な無公害の水電池を提供することである。

本考案に係る水電池は、絶縁体と、少なくとも１つの炭素棒と、金属体と、ベースと、カバーとを有する。

前記絶縁体は、少なくとも１つの側面スロットと、中央スロットと、少なくとも１つの陽極端子と、陰極端子とを有する。前記側面スロットは、前記絶縁体の上面に形成され、水を収容する。前記中央スロットは、前記絶縁体の前記上面および底面に形成され、前記側面スロットのいずれかに連通されている。前記陽極端子は、前記絶縁体の外側に伸び部分的に露出され、前記側面スロットに伸びている。前記陰極端子は、前記絶縁体の外側に取り付けられ、部分的に露出され、前記中央スロットに伸びている。

前記炭素棒は、前記側面スロットに配置され、前記陽極端子に接続されている。

前記金属体は、前記中央スロットに配置され、前記陰極端子に接続されている。

前記ベースは、前記絶縁体の底面に取り付けられている。

前記カバーは、前記絶縁体の上面に取り付けられ、複数の注水穴および複数の上部タップを有する。前記注水穴は、前記カバーに形成され、前記側面スロットおよび前記中央スロットのそれぞれに対応している。前記上部タップは、前記注水穴にそれぞれ取り外し可能に取り付けられている。

水電池の内部の全ての材料は、環境に無公害である水電池として再使用が可能である。

本考案の他の目的、利点及び新規の特徴は、添付の図面に関する以下の詳細な説明からより明らかになる。

図１ないし図３を参照して、本考案に係る水電池は、絶縁体１０と、少なくとも１つの炭素棒１５と、金属板１７と、ベース２０と、カバー３０とを含む。

絶縁体１０は、上面と、底面と、少なくとも１つの側面スロット１１と、中央スロット１２と、少なくとも１つの任意の取り付け穴１１１と、少なくとも１つの任意の取り付けタップ１６と、少なくとも１つの陽極端子１６１と、２つのガイドレール１２１すなわちスライドレール１２１と、金属シート１２２と、陰極端子１２３と、複数の流路１３と、少なくとも１つのフィルター１３１とを有する。

さらに図４および図５を参照して、側面スロット１１は、絶縁体１０の前記上面に形成され、水を収容し、さらに活性炭１８を収容する。
導電率を良くするために、前記活性炭を側面スロット１１に置く前に食塩水に浸し、その後乾燥させ、もしくは、過マンガン酸カリウムを側面スロット１１の液の中に直接加えてもよい。好ましくは２つの側面スロット１１は、互いに平行に配置されている。

中央スロット１２は、絶縁体１０の前記上面および前記底面に形成され、側面スロット１１に連通され、できれば２つの側面スロット１１の間で連通されてもよい。

取り付け穴１１１は、絶縁体１０の側面の表面に形成され、側面スロット１１に連通されている。

取り付けタップ１６は、取り付け穴１１１に対応するように取り付けられている。

陽極端子１６１は、絶縁体１０の外側に部分的に露出され、側面スロット１１まで伸び、取り付けタップ１６に対応して取り付けられている。

陽極端子１６１、取り付け穴１１１および取り付けタップ１６の数は、側面スロット１１の数に対応し、好ましくは２つの陽極端子１６１、２つの取り付け穴１１１および２つの取り付けタップが設けられている。
したがって、２つの取り付け穴１１１は、それぞれ側面スロット１１に連通されている。２つの取り付けタップ１６は、それぞれ取り付け穴１１１に取り付けられている。陽極端子１６１は、それぞれ取り付けタップ１６に取り付けられている。

２つのスライドレール１２１は、それぞれ中央スロット１２の側壁に取り付けられ、互いに向き合っている。

金属シート１２２は、スライドレール１２１の１つに取り付けられている。

陰極端子１２３は、絶縁体１０の外側に取り付けられ、部分的に露出され、中央スロット１２に伸び、金属シート１２２に接続されている。

流路１３は、側面スロット１１と、側面スロットに割り当てられた中央スロット１２との間に形成され、中央スロット１２と互いに連通している。

フィルター１３１は、中央スロット１２で形成された金属酸化物の粒子が側面スロット１１に侵入するのを防ぐために、側面スロット１１および中央スロット１２の流路１３に対してそれぞれ配置されている。

炭素棒１５は、側面スロット１１に配置され、陽極端子１６１に接続され、取り付けタップ１６に取り付けられている。炭素棒１５の数は、陽極端子１６１の数に対応し、好ましくは２つの炭素棒１５が設けられ、陽極端子１６１にそれぞれ接続されている。

金属板１７は、中央スロット１２に配置され、陰極端子１２３に接続され、２つのスライドレール１２１の間に配置され、マグネシウム板であってもよい。

ベース２０は、中央スロット１２の底部開口を覆うために絶縁体１０の底面に取り付けられている。

カバー３０は、絶縁体１０の上面に取り付けられ、複数の注水穴３１、３２と、複数の上部タップ３３とを有する。注水穴３１、３２は、カバー３０に形成され、側面スロット１１および中央スロット１２にそれぞれ対応し、スロット１１、１２を水で満たすことができる。上部タップ３３は、注水穴３１、３２にそれぞれ取り外し可能に取り付けられている。

図６ないし図８を参照して、本考案の他の実施例において、絶縁体１０は流路１３およびフィルター１３１に代わる、複数のフィルター穴１４を備えてもよい。フィルター穴１４は、中央スロット１２と側面スロット１１とを連結するように、中央スロット１２と、側面スロット１１のいずれか１つとの間に形成されている。各フィルター穴１４は活性炭１８の粒子よりも小さい。

水が側面スロット１１および中央スロット１２の少なくとも１つに加えられかつ流れるとき、電流が炭素棒１５、金属板１７および水の化学反応により生成される。そして、前記電流は、陽極端子１６１および陰極端子１２３に伝えられる。金属板１７は、電力供給の間、中央スロット１２において、金属酸化物の粒子を生ずる。中央スロット１２が絶縁体１０の前記底面に形成されるので、金属酸化物の粒子はベース２０に沈殿する。したがって使用者は、絶縁体１０からベース２０を一時的に取り外すことにより前記金属酸化物を取り除くことができる。

複数の水電池が、高電圧直流バッテリーモジュールとなるように、様々な方法で組まれる。

本考案の水電池は、炭素やマグネシウムのような材料から構成され、水によって活性化され、水を繰り返し加えること、金属酸化物を取り除くこと、または酸化された金属板１７を取り換えることにより再使用される。水電池の内部の全ての材料は、環境に無公害である水電池として再使用が可能である。

本考案の様々な特徴や利点を詳細な構造や機能とともに上記にて説明してきたが、開示は一例にすぎない。変更すること、特に形状や大きさ、部品の配置を変更することは、添付の請求項が表現する言葉の広い解釈により定められる範囲を超えない限り可能である。

本考案に係る水電池の斜視図。 本考案に係る水電池の分解斜視図。 本考案に係る水電池の部分分解斜視図。 本考案に係る水電池の正面部分断面図。 本考案に係る水電池の平面部分断面図。 本考案に係る水電池の第２実施例の部分分解斜視図。 本考案に係る水電池の第２実施例の正面部分断面図。 本考案に係る水電池の第２実施例の平面部分断面図。

符号の説明

１０ 絶縁体
１１ 側面スロット
１２ 中央スロット
１３ 流路
１４ フィルター穴
１５ 炭素棒
１６ 取り付けタップ
１７ 金属板
１８ 活性炭
２０ ベース
３０ カバー
３１、３２ 注水穴
３３ 上部タップ
１１１ 取り付け穴
１２１ スライドレール
１２２ 金属シート
１２３ 陰極端子
１３１ フィルター
１６１ 陽極端子

Claims (15)

1. 上面と、底面と、前記上面に形成され、水を収容する少なくとも１つの側面スロットと、前記上面および前記底面に形成され、前記側面スロットのいずれかに連通する中央スロットと、外側に部分的に露出され、前記側面スロットに伸びる少なくとも１つの陽極端子と、外側に取り付けられ、部分的に露出され、前記中央スロットに伸びる陰極端子とを有する絶縁体と、
   前記側面スロットに対応して配置され、前記陽極端子に接続された少なくとも１つの炭素棒と、
   前記中央スロットに配置され、前記陰極端子に接続された金属体と、
   前記絶縁体の前記底面に取り付けられたベースと、
   前記絶縁体の前記上面に取り付けられ、前記カバーに形成され、前記中央スロットおよび前記側面スロットにそれぞれ対応する複数の注水穴と、該注水穴にそれぞれ取り外し可能に取り付けられた複数の上部タップとを有するカバーとを含む水電池。
2. ２つの側面スロットが配置され、前記中央スロットは前記側面スロットの間に形成され、
   前記絶縁体は、側面の表面に形成され、前記側面スロットにそれぞれ連通する２つの取り付け穴と、前記取り付け穴にそれぞれ取り付けられた取り付けタップとを有し、
   ２つの陽極端子がそれぞれ前記取り付けタップに取り付けられ、
   ２つの炭素棒がそれぞれ前記取り付けタップに取り付けられ、前記陽極端子に接続されている、請求項１に記載の水電池。
3. 前記絶縁体は、それぞれ前記中央スロットの側壁に取り付けられ、互いに向き合っている２つのスライドレールと、該スライドレールの１つに取り付けられ、前記陰極端子に接続された金属シートとを有し、
   前記金属体は、前記スライドレールの間に設置されている、請求項１に記載の水電池。
4. 前記絶縁体は、それぞれ前記中央スロットの側壁に取り付けられ、互いに向き合っている２つのスライドレールと、該スライドレールの１つに取り付けられ、前記陰極端子に接続された金属シートとを有し、
   前記金属体は、前記スライドレールの間に設置されている、請求項２に記載の水電池。
5. 前記絶縁体は、前記中央スロットと前記側面スロットのいずれか１つとの間で形成された複数の流路と、該流路に対して前記側面スロットおよび前記中央スロットにそれぞれ配置された複数のフィルターとを有する、請求項３に記載の水電池。
6. 前記絶縁体は、前記中央スロットと前記側面スロットのいずれか１つとの間に形成された複数の流路と、該流路に対して前記側面スロットおよび前記中央スロットにそれぞれ配置された複数のフィルターとを有する、請求項４に記載の水電池。
7. 前記絶縁体は、複数のフィルター穴を有し、
   前記フィルター穴は、前記中央スロットと前記側面スロットのいずれか１つとの間に形成されている、請求項３に記載の水電池。
8. 前記絶縁体は、複数のフィルター穴を有し、
   前記フィルター穴は、前記中央スロットと前記側面スロットのいずれか１つとの間に形成されている、請求項４に記載の水電池。
9. 前記側面スロットは活性炭が収容されている、請求項３に記載の水電池。
10. 各側面スロットは活性炭が収容されている、請求項４に記載の水電池。
11. 前記活性炭は、前記側面スロットに置く前に、食塩水に浸し、それから乾燥される、請求項９に記載の水電池。
12. 前記活性炭は、各側面スロットに置く前に、食塩水に浸し、それから乾燥される、請求項１０に記載の水電池。
13. 過マンガン酸カリウムが前記側面スロットと前記中央スロットの水の中に加えられた、請求項９に記載の水電池。
14. 過マンガン酸カリウムが前記側面スロットと前記中央スロットの水の中に加えられた、請求項１０に記載の水電池。
15. 前記金属体はマグネシウム板である、請求項１に記載の水電池。

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