JP2018147552A - マグネシウム燃料体、マグネシウム空気電池及び電子機器 - Google Patents

マグネシウム燃料体、マグネシウム空気電池及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】扱いが容易なマグネシウム燃料体等を提供する。【解決手段】マグネシウム燃料体100は、マグネシウム薄板101と、セパレータ102と、電解液袋103と、電解液104と、を備える。セパレータ102はイオンを透過する透過フィルムを含み、マグネシウム薄板101を覆う。電解液袋103はセパレータ102に接続され、電解液104が封入されている。電解液袋103から流出した電解液104がマグネシウム薄板101とセパレータ102とを濡らすことが可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、マグネシウム燃料体、マグネシウム空気電池及び電子機器に関する。
空気中の酸素を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池の一例として、特許文献1には、マグネシウム合金板を利用したマグネシウム空気電池が開示されている。特許文献1に記載のマグネシウム空気電池は、負極端子を取り付けたマグネシウム合金板に、電解液保持シートと、炭素繊維シートと、正極端子とを層状に巻き付けて構成されている。
特開2011−181382号公報
引用文献1に記載のマグネシウム空気電池は、正極や負極がむき出しであったり、消耗する電解液やマグネシウムの交換が考慮されていなかったりするなど、実際の使用を考慮したものではない。マグネシウム空気電池の実用化のために、実際の使用を考慮し、容易に扱うことができるマグネシウム空気電池を実現することが望まれているが、これは未だ達成されていない。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであって、扱いが容易なマグネシウム燃料体、そのマグネシウム燃料体を備えるマグネシウム空気電池、及びそのマグネシウム空気電池を備える電子機器、を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るマグネシウム燃料体は、
マグネシウムを含むマグネシウム薄板と、
イオンを透過する透過フィルムを含み、前記マグネシウム薄板を覆うセパレータと、
前記セパレータに接続された電解液袋と、
前記電解液袋に封入された電解液と、を備え、
前記電解液袋から流出した前記電解液が前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らすことが可能である、
ことを特徴とする。
前記セパレータは、導電性フィルム含んでもよい。
前記マグネシウム薄板の表面上に亜鉛薄膜が形成されてもよい。
本発明の第2の観点に係るマグネシウム空気電池は、
本発明の第1の観点に係るマグネシウム燃料体と、
導電性を有する素材から形成され、酸素に電子を供給する正極と、
導電性を有する素材から形成される負極と、を備え、
前記正極と前記負極とに接するように前記マグネシウム燃料体を配置すると、前記電解液袋が圧迫されて前記電解液袋から前記電解液が流出し、前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らす、
ことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るマグネシウム空気電池は、
本発明の第1の観点に係るマグネシウム燃料体と、
導電性を有する素材から形成され、酸素に電子を供給する正極と、
導電性を有する素材から形成される負極と、
前記マグネシウム燃料体と前記正極とを隔離する絶縁シートと、を備え、
前記正極と、前記絶縁シートと、前記マグネシウム燃料体と、前記負極とが積み重なるように配置され、
前記絶縁シートを引き抜くと、前記正極と前記マグネシウム燃料体が接し、前記電解液袋が圧迫されて前記電解液袋から前記電解液が流出し、前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らす、
ことを特徴とする。
本発明の第4の観点に係るマグネシウム空気電池は、
本発明の第1の観点に係るマグネシウム燃料体と、
導電性を有する素材から形成され、酸素に電子を供給する正極と、
導電性を有する素材から形成される負極と、
前記正極が設置される支持部と、
前記支持部と折り畳み可能に接続され、前記負極が設置される蓋部と、を備え、
前記支持部に設置された前記正極に接するように前記マグネシウム燃料体を配置し、前記マグネシウム燃料体と前記負極とが接するように前記蓋部を折り畳むと、前記電解液袋が圧迫されて前記電解液袋から前記電解液が流出し、前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らす、
ことを特徴とする。
前記正極は炭素、金属、マンガン酸化物のうち少なくとも一つから形成されてもよい。
電子機器と電気的に接続されるコネクタをさらに備えてもよい。
本発明の第5の観点に係る電子機器は、
本発明の第2−第4の観点に係るマグネシウム空気電池を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、扱いが容易なマグネシウム燃料体、そのマグネシウム燃料体を備えるマグネシウム空気電池、及びそのマグネシウム空気電池を備える電子機器、を提供できる。
実施形態1に係るマグネシウム燃料体の概略構成を示す(a)平面図及び(b)側面図である。 実施形態2に係る携帯電話機の概略構成を示す側面図である。 実施形態2に係るマグネシウム空気電池及び携帯電話機の概略構成を示す断面図である。 実施形態3に係るマグネシウム空気電池の概略構成を示す斜視図である。 実施形態4に係るマグネシウム空気電池の(a)開いた状態及び(b)閉じた状態の概略構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るマグネシウム燃料体、マグネシウム空気電池、及び電子機器について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
まず、マグネシウム燃料体100の構成について説明する。図1は、マグネシウム燃料体100の概略構成を示す(a)平面図及び(b)側面図である。図1(a),(b)に示すように、マグネシウム燃料体100は、マグネシウム薄板101と、セパレータ102と、電解液袋103と、電解液104と、を備える。マグネシウム燃料体100は、マグネシウム空気電池の燃料として機能する。
マグネシウム薄板101は、金属マグネシウムの薄板である。マグネシウム薄板101の大きさは、典型的には厚さが0.5mm、表面積が18cm程度であり、一般的な携帯電話機やスマートフォンの内部に配置することが可能なものである。マグネシウム薄板101は、セパレータ102に覆われている。
マグネシウム薄板101の表面には亜鉛の薄膜が形成されている。薄膜がない場合、空気中でマグネシウム薄板101の表面に絶縁体の酸化マグネシウムの被膜が形成され、酸化還元反応が阻害されてしまうことがある。表面に亜鉛の薄膜を形成すると、酸化亜鉛の被膜が形成された場合でも、酸化亜鉛は導体であるので、内部のマグネシウムの反応が阻害されることはない。
セパレータ102は、マグネシウム空気電池のセパレータとして機能する。セパレータ102は、酸化還元反応に必要なイオンを透過する透過フィルムを含み、透過フィルムとは例えば不織布、イオン交換樹脂等である。また、セパレータ102の一部は、導電性を有する素材、例えば導電性フィルム等から形成されている。セパレータ102は、マグネシウム空気電池から電流が取り出され、酸化還元反応が進行して水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム等の生成物が生じても、生成物がセパレータ102の内部にとどまり、漏れ出さないように形成される。
電解液袋103は、セパレータ102に接続された、内部に電解液104が封入される袋である。電解液袋103とセパレータ102との接続部分は、他の部分と比べて薄かったり、電解液104が漏れ出さない程度の切れ込みが入っていたりして、破れやすいように形成されている。電解液袋103は、自身が圧迫されて破れやすい部分が破れることによって封入された電解液104が流出し、マグネシウム薄板101とセパレータ102とを濡らすことが可能なように形成される。
電解液104は、マグネシウム燃料体100と正極との間のイオンの交換を可能にする電解液である。また、電解液104に含まれる水は、マグネシウム空気電池の正極で酸素が還元される反応に使われる。電解液104は、例えば塩化ナトリウム水溶液、ゲルであるが、これに限られるものではない。
マグネシウム燃料体100は、消耗品であるマグネシウム薄板101と電解液104とを、セパレータ102と電解液袋103とで包んで構成されている。そのため、利用者が、マグネシウム空気電池の燃料として使用する際や、流通、販売する際における扱いが容易である。例えば、マグネシウム薄板101はセパレータ102に覆われているため、使用時や保管時にこすれてマグネシウム粉を生じたりすることがなく、取り扱いが容易かつ安全である。また、電解液104は電解液袋103に封入されているため、マグネシウム空気電池に液体を直接注いだりする必要がない。
また、マグネシウム燃料体100は、上記のような構成により、酸化還元反応によって生じた生成物等がセパレータ102の内部にとどまるため、使い切った後の交換や回収が容易である。回収された反応後の生成物は、還元することでマグネシウム燃料体100を製造する際の原料とすることができ、資源を効率よく利用することが可能となる。
このように、マグネシウム燃料体100は、電子機器等の電源としてマグネシウム空気電池を用いる際に、容易に取り扱うことが可能である。
(実施形態2)
次に、マグネシウム燃料体100を燃料として使用するマグネシウム空気電池について説明する。
図2は、携帯電話機500の概略構成を示す側面図であり、図3は、携帯電話機500及びマグネシウム空気電池200の概略構成を示す、図2のA−A’矢視断面図である。なお、図3においては、携帯電話機500がその内部に備える基板等は省略されている。図3に示すように、マグネシウム空気電池200は携帯電話機500の内部に設置されている。マグネシウム空気電池200は、マグネシウム燃料体100と、正極201と、負極202と、を備える。
正極201は、導電性を有する素材で形成され、マグネシウム空気電池200の正極活物質である空気中の酸素に電子を供給する。正極201は、セパレータ102のイオン透過する部分と接触する。正極201は、酸素を還元する反応を促進するため、表面積が大きく酸素を吸着しやすいことが望ましい。正極201を形成する素材としては、例えば炭素、金属、マンガン化合物、及びこれらを組み合わせたもの等が挙げられるが、これに限られるものではない。このうち炭素に関しては、活性炭、炭素粉末、炭素繊維、カーボンナノチューブ、カーボンフェルト等の形態を取りうる。
負極202は、導電性を有する素材で形成され、セパレータ102の導電性を有する部分と接触することで、マグネシウム燃料体100に電気的に接続される。
マグネシウム燃料体100の正極201と接する側のセパレータ102はイオンを透過する素材から形成されており、負極302と接する側のセパレータ102は導電性を有する素材から形成されている。
正極201と負極202とは、携帯電話機500の内部の基板等に電気的に接続され、マグネシウム空気電池200から取り出された電流をその基板等に供給する。
図2に示すように、携帯電話機500の一つの側面には導入口501が形成され、導入口501は図3に示す携帯電話機500の内部の空隙502につながっている。マグネシウム燃料体100は、導入口501を通じて携帯電話機500の内部のマグネシウム空気電池200に挿入され、マグネシウム空気電池200の燃料として機能する。空隙502は、挿入されたマグネシウム燃料体100の電解液袋103が圧迫され、電解液104が流出されるように構成されている。また、起電力を生じて消耗したマグネシウム燃料体100は、導入口501を通じて引き出され、交換される。
次に、マグネシウム燃料体100を燃料として利用し、マグネシウム空気電池200が起電力を生じる方法について説明する。
マグネシウム燃料体100が、導入口501を通じて携帯電話機500の内部のマグネシウム空気電池200に挿入されると、電解液袋103が圧迫されて破れ、流出した電解液104がマグネシウム薄板101とセパレータ102とを濡らす。その上で、マグネシウム燃料体100が、マグネシウム空気電池200の正極201及び負極202と接触することで、酸化還元反応が開始され、起電力が生じる。
このように、携帯電話機500の内部に構成されたマグネシウム空気電池200にマグネシウム燃料体100を挿入することで、マグネシウムを燃料として携帯電話機500を稼働させることが可能になる。
反応が終わり、起電力が生じなくなったら(電池がなくなったら)、消耗したマグネシウム燃料体100を取り出し、別のマグネシウム燃料体100を挿入することで、継続して携帯電話機500を稼働させることができる。また、取り出したマグネシウム燃料体100を回収すれば、新たなマグネシウム燃料体100を製造する際の原料として再利用することができる。
マグネシウム空気電池200は、携帯電話機500の内部に構成されているため、使用者がマグネシウム燃料体100を挿入するだけで起電力を生じさせ、電源として使用することができ、取り扱いが容易である。
(実施形態3)
次に、マグネシウム燃料体100を燃料として使用する他のマグネシウム空気電池について説明する。
図4は、マグネシウム空気電池300の概略構成を示す斜視図である。図4に示すように、マグネシウム空気電池300は、マグネシウム燃料体100と、正極301と、負極302と、コネクタ303と、絶縁シート304と、を備える。
正極301及び負極302の構成は、実施形態2の正極201及び負極202とそれぞれ同様である。
正極301と、絶縁シート304と、マグネシウム燃料体100と、負極302とは積み重なるように配置されている。マグネシウム燃料体100の正極301と接する側のセパレータ102はイオンを透過する素材から形成されており、負極302と接する側のセパレータ102は導電性を有する素材から形成されている。
コネクタ303は、携帯電話機600に電気的に接続されるコネクタである。コネクタ303は、携帯電話機600のコネクタに接続可能なように構成されている。実際に接続され、起電力を生じることで、携帯電話機600が内蔵する二次電池を充電する。
絶縁シート304は、マグネシウム燃料体100と正極301とを絶縁するフィルムである。絶縁シート304は、例えばプラスチックフィルム、紙等で形成されている。絶縁シート304は、マグネシウム燃料体100と正極301とを隔離し、酸化還元反応が起こらないようにする。絶縁シート304は、マグネシウム燃料体100の電解液袋103と接続され、絶縁シート304を引くと電解液袋103が圧迫されて破れ、封入されていた電解液104が流出するように構成される。
次に、マグネシウム燃料体100を燃料として利用し、マグネシウム空気電池300が起電力を生じて、携帯電話機600を充電する方法について説明する。
まず、コネクタ303を携帯電話機600のコネクタに接続する。
次に、絶縁シート304を抜き取る。これによって、マグネシウム燃料体100と正極301とが接触するとともに、電解液袋103が破れて電解液104が流出して酸化還元反応が起こり、マグネシウム空気電池300が起電力を生じる。
そして、コネクタ303を通じて携帯電話機600に電力が供給され、携帯電話機600が充電される。
このように、コネクタ303を携帯電話機600に接続して絶縁シート304を抜き取ることで、マグネシウムを燃料として携帯電話機600を充電することが可能になる。
消耗したマグネシウム空気電池300を回収すれば、正極301、負極302、コネクタ303はそのまま再使用することができ、マグネシウム燃料体100は、新たなマグネシウム燃料体100を製造する際の原料として再利用することができる。
マグネシウム空気電池300は、マグネシウム燃料体100と、正極301と負極302とを含む電極と、コネクタ303と、を備えているため、携帯電話機600を充電するための電池として、使用、持ち運び、及び回収が容易である。また、絶縁シート304を抜き取ることで酸化還元反応が起こり、起電力を生じさせることができるため、簡易な操作によって使用することができるうえ、使用しないときの保管も容易である。
(実施形態4)
次に、マグネシウム燃料体100を燃料として使用する他のマグネシウム空気電池について説明する。
図5は、マグネシウム空気電池400の(a)開いた状態及び(b)閉じた状態の概略構成を示す斜視図である。図5(a),(b)に示すように、マグネシウム空気電池400は、マグネシウム燃料体100と、正極401と、負極402と、コネクタ403と、支持部404と、蓋部405と、を備える。
正極401及び負極402の構成は、実施形態2の正極201及び負極202とそれぞれ同様である。また、コネクタ403の構成は、実施形態3のコネクタ303と同様である。
マグネシウム燃料体100の正極401と接する側のセパレータ102はイオンを透過する素材から形成されており、負極402と接する側のセパレータ102は導電性を有する素材から形成されている。
支持部404は、正極401が取り付けられ、正極401に接するように配置されるマグネシウム燃料体100を支持する筐体である。支持部404は、少なくとも正極401及びマグネシウム燃料体100と接触する箇所は絶縁性を有する素材で形成されており、例えば樹脂等で形成されている。
蓋部405は、支持部404に折り畳み可能に接続され、負極402が取り付けられた筐体である。支持部404を形成する素材は、蓋部405を形成する素材と同様のものから選ばれる。
支持部404と蓋部405とは、支持部404に取り付けられた正極401の上にマグネシウム燃料体100を配置し、蓋部405を折り畳む(蓋を閉じる)と、マグネシウム燃料体100が固定されるように構成される。また、蓋を閉じると、支持部404と蓋部405とによってマグネシウム燃料体100の電解液袋103が圧迫されて破れ、封入されていた電解液104が流出するように構成される。
次に、マグネシウム燃料体100を燃料として利用し、マグネシウム空気電池400が起電力を生じて、携帯電話機600を充電する方法について説明する。
まず、コネクタ403を携帯電話機600のコネクタに接続する。
次に、支持部404に取り付けられた正極401の上にマグネシウム燃料体100を配置し、蓋部405を閉じる。これによって、マグネシウム燃料体100と正極401及び負極402とが接触するとともに、電解液袋103が破れて電解液104が流出して酸化還元反応が起こり、マグネシウム空気電池400が起電力を生じる。
そして、コネクタ403を通じて携帯電話機600に電力が供給され、携帯電話機600が充電される。
このように、コネクタ403を携帯電話機600に接続して、マグネシウム燃料体100を支持部404と蓋部405とで挟むことで、マグネシウムを燃料として携帯電話機600を充電することが可能になる。
反応が終わり、起電力が生じなくなったら、蓋部405を開放して(蓋を開いて)消耗したマグネシウム燃料体100を取り出し、別のマグネシウム燃料体100を配置して蓋を閉じることで、継続して携帯電話機600を充電することができる。また、取り出したマグネシウム燃料体100を回収すれば、新たなマグネシウム燃料体100を製造する際の原料として再利用することができる。
マグネシウム空気電池400は、マグネシウム燃料体100と、正極401と負極402とを含む電極と、コネクタ403と、支持部404と蓋部405とを含む筐体と、を備えているため、携帯電話機600を充電するための電池として、使用、持ち運び、及び回収が容易である。また、マグネシウム燃料体100を支持部404と蓋部405とで挟むことで酸化還元反応が起こり、起電力を生じさせることができるため、簡易な操作によって使用することができるうえ、使用しないときの保管も容易である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
マグネシウム薄板101は金属マグネシウムの薄板であるとしたが、これに限られるものではない。例えば、マグネシウム燃料体101はマグネシウムイオンを溶出するものであればよく、マグネシウムを含む合金や、マグネシウム化合物から形成されていてもよい。
また、マグネシウム薄板101の表面に亜鉛の薄膜が形成されているとしたが、これに限られるものではない。例えば、マグネシウム薄板101の表面に他の金属の薄膜が形成されていてもよく、また、表面に金属の薄膜が形成されないマグネシウム薄板であってもよい。
また、電解液袋103は、自身が破れることによって封入された電解液104が流出するとしたが、これに限られるものではない。例えば、電解液袋103が開口とその開口を塞ぐ栓とを備え、電解液袋103が圧迫されることでその栓が開放され、開口から電解液104が流出してもよい。また、電解液袋103が弁を有する開口を備え、電解液袋103が圧迫されることで開口から弁を通って電解液104が流出してもよい。
また、電解液袋103は、内部に電解液104が封入される袋であるとしたが、これに限られるものではない。例えば、内部に電解液104が封入されるカプセル、マイクロカプセル等であってもよい。
また、電解液袋103は、マグネシウム薄板101の側面に位置するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、正極201,301,401又は負極202,302,402と接するマグネシウム薄板101の表面(裏面)に位置していてもよい。このとき、電解液袋103はセパレータ102と同様の素材で形成されるか、電解液袋103がセパレータ102の内部に位置するように構成される。
また、実施形態2において、正極201と負極202とは、携帯電話機500の内部の基板等に電気的に接続され、マグネシウム空気電池200から取り出された電流をその基板等に供給するとしたが、これに限られるものではない。例えば、携帯電話機500が備える二次電池等に接続され、この二次電池を充電するものであってもよい。
また、実施形態3において、マグネシウム空気電池300は、マグネシウム燃料体100、正極301、及び負極302をそれぞれ一つ備えるものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、マグネシウム燃料体100、正極301、及び負極302をそれぞれ複数備え、これらを直列又は並列に接続したものであってもよい。このとき、絶縁シート304はそれぞれの正極とマグネシウム燃料体との間に挟まれることが望ましい。
また、実施形態3において、マグネシウム空気電池300を回収するとしたが、これに限られるものではない。例えば、マグネシウム空気電池300からマグネシウム燃料体100を使用者が取り出すことができる構成とし、マグネシウム燃料体100を回収するようにしてもよい。
また、実施形態2−4において、マグネシウム空気電池200,300,400は正極201,301,401と負極202,302,402と一つずつ備えるものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、二つの正極201,301,401を備え、マグネシウム燃料体100を挟むように構成されていてもよい。このとき、負極202,302,402は正極201,301,401と短絡しないように取り付けられる。このように構成した場合、マグネシウム燃料体100の両面で酸化還元反応が進行することになり、反応の効率を高めることができる。
さらに、例えば、n個のマグネシウム燃料体100と正極201,301,401と負極202,302,402とを備え、それらが直列又は並列に接続されていてもよい。このとき、面積を1/nとし、n個を直列に接続すれば、面積と厚さとを変えずに電圧をn倍にすることができる。この方法は、昇圧回路を用いて電圧を上げる方法よりも高効率である。
また、実施形態2においてはマグネシウム空気電池200が携帯電話機500の内部に設置されるとし、実施形態3,4においてはマグネシウム空気電池300,400が、携帯電話機600のコネクタに接続されるコネクタ303,304を備えるとしたが、これに限られるものではない。例えば、マグネシウム空気電池200が携帯電話機500のコネクタに接続されるコネクタを備えていてもよいし、マグネシウム空気電池300,400が携帯電話機600の内部に設置されていてもよい。
また、マグネシウム空気電池が電源として用いられる対象を携帯電話機としたが、これに限られるものではない。例えば、スマートフォン、PDA、電子辞書、携帯ゲーム機、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤ、ノートパソコン、ウェアラブル機器といった任意の電子機器を対象としてもよい。マグネシウム薄板101や正極201等の要素はそれぞれ厚さ0.5mm以下で形成されることも可能であり、マグネシウム空気電池は厚さ1mm程度で構成されうる。本願出願人は0.2−0.5A/cmの電流密度を実験で得ており、実施形態に係るマグネシウム空気電池は大出力と薄さとの両立を強く求められるウェアラブル機器に特に好適である。さらに、電気自動車のような電気で駆動する大型の装置を対象としてもよい。
100 マグネシウム燃料体
101 マグネシウム薄板
102 セパレータ
103 電解液袋
104 電解液
200,300,400 マグネシウム空気電池
201,301,401 正極
202,302,402 負極
303,403 コネクタ
304 絶縁シート
404 支持部
405 蓋部
500,600 携帯電話機
501 導入口
502 空隙

Claims (9)

  1. マグネシウムを含むマグネシウム薄板と、
    イオンを透過する透過フィルムを含み、前記マグネシウム薄板を覆うセパレータと、
    前記セパレータに接続された電解液袋と、
    前記電解液袋に封入された電解液と、を備え、
    前記電解液袋から流出した前記電解液が前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らすことが可能である、
    ことを特徴とするマグネシウム燃料体。
  2. 前記セパレータは導電性フィルムを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウム燃料体。
  3. 前記マグネシウム薄板の表面上に亜鉛薄膜が形成される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネシウム燃料体。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のマグネシウム燃料体と、
    導電性を有する素材から形成され、酸素に電子を供給する正極と、
    導電性を有する素材から形成される負極と、を備え、
    前記正極と前記負極とに接するように前記マグネシウム燃料体を配置すると、前記電解液袋が圧迫されて前記電解液袋から前記電解液が流出し、前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らす、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のマグネシウム燃料体と、
    導電性を有する素材から形成され、酸素に電子を供給する正極と、
    導電性を有する素材から形成される負極と、
    前記マグネシウム燃料体と前記正極とを隔離する絶縁シートと、を備え、
    前記正極と、前記絶縁シートと、前記マグネシウム燃料体と、前記負極とが積み重なるように配置され、
    前記絶縁シートを引き抜くと、前記正極と前記マグネシウム燃料体が接し、前記電解液袋が圧迫されて前記電解液袋から前記電解液が流出し、前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らす、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載のマグネシウム燃料体と、
    導電性を有する素材から形成され、酸素に電子を供給する正極と、
    導電性を有する素材から形成される負極と、
    前記正極が設置される支持部と、
    前記支持部と折り畳み可能に接続され、前記負極が設置される蓋部と、を備え、
    前記支持部に設置された前記正極に接するように前記マグネシウム燃料体を配置し、前記マグネシウム燃料体と前記負極とが接するように前記蓋部を折り畳むと、前記電解液袋が圧迫されて前記電解液袋から前記電解液が流出し、前記マグネシウム薄板と前記セパレータとを濡らす、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池。
  7. 前記正極は炭素、金属、マンガン酸化物のうち少なくとも一つから形成される、
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載のマグネシウム空気電池。
  8. 電子機器と電気的に接続されるコネクタをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載のマグネシウム空気電池。
  9. 請求項4から7のいずれか1項に記載のマグネシウム空気電池を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
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