JP3146265B2 - 定電流回路 - Google Patents

定電流回路

Info

Publication number
JP3146265B2
JP3146265B2 JP20864892A JP20864892A JP3146265B2 JP 3146265 B2 JP3146265 B2 JP 3146265B2 JP 20864892 A JP20864892 A JP 20864892A JP 20864892 A JP20864892 A JP 20864892A JP 3146265 B2 JP3146265 B2 JP 3146265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
collector
current
pnp
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20864892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06168045A (ja
Inventor
武稔 佐々木
元晴 永瀬
Original Assignee
日本電気エンジニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電気エンジニアリング株式会社 filed Critical 日本電気エンジニアリング株式会社
Priority to JP20864892A priority Critical patent/JP3146265B2/ja
Publication of JPH06168045A publication Critical patent/JPH06168045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3146265B2 publication Critical patent/JP3146265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電流回路に関し、特に
集積回路の定電流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に定電流回路は、第1枝路の基準
電流をデバイスパラメータの絶対値とは無関係に、第2
枝路にも正確に発生することができる。このような回路
構成は、モノリシック素子間の整合性や追従性の良さの
範囲で回路の直流バイアスレベルを決定できるのでアナ
ログ回路設計において特に有効なブロックである。
【0003】この種の従来の定電流回路について、回路
図を参照して説明する。
【0004】図5は従来の定電流回路の一例を示す回路
図である。
【0005】図5において、バイアス電流値を決定する
pnpトランジスタ(以下、トランジスタという)Q1
とバイアス電流を流すトランジスタQ2とは、同じ形、
同じ大きさのトランジスタを同一方向に配置するので同
じ電気的特性を持ち、トランジスタQ1及びトランジス
タQ2の増幅率βは十分大きく、ベース電流はコレクタ
電流に対して非常に小さく無視できる。また、トランジ
スタQ2のコレクタ電位は、トランジスタQ1及びトラ
ンジスタQ2のベース電位よりも低くなるように、電流
源回路A及び負荷回路Bは設計されている。
【0006】まず、この従来の定電流回路の構成につい
て述べる。
【0007】トランジスタQ1のエミッタ及びトランジ
スタQ2のエミッタは、電源Vの正端子に接続されてい
る。トランジスタQ1のベースとコレクタ及びトランジ
スタQ2のベースは、電流源回路Aに接続されている。
トランジスタQ2のコレクタは、負荷回路Bに接続され
ている。
【0008】次に、この従来の定電流回路の動作につい
て説明する。
【0009】電源VからトランジスタQ1のエミッタと
トランジスタQ2のエミッタに、電源電圧VCCを供給
する。全ベース電流IBは IB=IB1+IB2 (1) となり、トランジスタQ1とトランジスタQ2とは同じ
電気的特性を持っているので IB1=IB2 (2) となる。トランジスタQ1のコレクタ電流IC1は IC1=IB1×β (3) となる。電流源電流I1は I1=IC1+IB (4) となる。トランジスタQ2のコレクタ電流IC2は IC2=IB2×β (5) となり、負荷回路Bに流れ込む。トランジスタQ1とト
ランジスタQ2は同じ電気的特性を持つので、トランジ
スタQ1のベース電流IB1とトランジスタQ2のベー
ス電流IB2は等しい。よって、式(2),(3),
(5)よりトランジスタQ1のコレクタ電流IC1は IC1=IC2 (6) となる。全ベース電流IBはトランジスタQ1のコレク
タ電流IC1に対して非常に小さく無視できるので、電
流源電流I1は I1=IC1 (7) となる。トランジスタQ1のコレクタ電流IC1とトラ
ンジスタQ2のコレクタ電流IC2は等しいので、式
(6),(7)より電流源電流I1は I1=IC2 (8) となる。
【0010】すなわち、この種の定電流回路は、電流源
電流I1と同じ電流値の電流を負荷回路Bに流すことが
できる回路となっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この従来の定電流回路
は、図5に示すように、トランジスタQ2のコレクタ電
流IC2と負荷回路BとによってトランジスタQ2のコ
レクタ電位が決まるため、温度変化や構成素子のバラツ
キによってトランジスタQ2のコレクタに接続される負
荷が変化し、トランジスタQ2のコレクタ電位が変動し
てトランジスタQ1とトランジスタQ2のベース電位よ
り高くなると、トランジスタQ2が飽和する可能性があ
るという問題点がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本第1の発明の定電流回
路は、バイアス電流値を決定する第1のpnpトランジ
スタと、バイアス電流を流す第2のpnpトランジスタ
とを有し、前記第1のpnpトランジスタのエミッタを
電源の正端子に接続し、前記第1のpnpトランジスタ
のベースとコレクタとを一定の電流を流す電流源回路の
正端子と前記第2のpnpトランジスタのベースに接続
し、前記第2のpnpトランジスタのエミッタを前記電
源の正端子に接続し、前記第2のpnpトランジスタの
コレクタを負荷回路に接続する集積回路のバイアス電流
を設定する定電流回路において、前記第2のpnpトラ
ンジスタのベースとコレクタとが同電位になったとき、
コレクタからエミッタに電流を流すnpnトランジスタ
と、前記npnトランジスタに電流が流れることによっ
て電位差を発生する抵抗と、前記抵抗に電位差が発生す
ることによりエミッタからコレクタに電流を流すことが
でき、前記第2のpnpトランジスタの飽和を防止する
第3のpnpトランジスタと、前記第2のpnpトラン
ジスタのベースとコレクタとが同電位になったとき、前
記npnトランジスタに電流が流れるように電圧を設定
する電圧源とを備え、前記第3のpnpトランジスタの
エミッタを前記電源の正端子に接続し、前記第3のpn
pトランジスタのベースを前記抵抗と前記npnトラン
ジスタのコレクタに接続し、前記第3のpnpトランジ
スタのコレクタを前記第2のpnpトランジスタのベー
スと、前記第1のpnpトランジスタのベースとコレク
タと、電流源回路の正端子とに接続し、前記npnトラ
ンジスタのベースを前記第2のpnpトランジスタのコ
レクタと、負荷回路とに接続し、前記npnトランジス
タのエミッタを電圧源の正端子に接続し、前記電圧源の
負端子をグランドに接続し、前記抵抗のもう一方の端子
を前記電源の正端子に接続している。
【0013】本第2の発明の定電流回路は、バイアス電
流値を決定する第1のpnpトランジスタと、バイアス
電流を流す複数の第2のpnpトランジスタとを有し、
前記第1のpnpトランジスタのエミッタを電源の正端
子に接続し、前記第1のpnpトランジスタのベースと
コレクタとを一定の電流を流す電流源回路の正端子と前
記複数の第2のpnpトランジスタのベースとに接続
し、前記複数の第2のpnpトランジスタのエミッタを
前記電源の正端子に接続し、前記複数の第2のpnpト
ランジスタのコレクタを負荷回路に接続する集積回路の
バイアス電流を設定する定電流回路において、前記複数
の第2のpnpトランジスタのベースとコレクタとが同
電位になったとき、コレクタからエミッタに電流を流す
複数のnpnトランジスタと、前記複数のnpnトラン
ジスタに電流が流れることによって電位差を発生する抵
抗と、前記抵抗に電位差が発生することによりエミッタ
からコレクタに電流を流すことができ、前記複数の第2
のpnpトランジスタの飽和を防止する第3のpnpト
ランジスタと、前記複数の第2のpnpトランジスタの
ベースとコレクタとが同電位になったとき、前記複数の
npnトランジスタに電流が流れるように電圧を設定す
る電圧源とを備え、前記第3のpnpトランジスタのエ
ミッタを前記電源の正端子に接続し、前記第3のpnp
トランジスタのベースを前記抵抗と前記複数のnpnト
ランジスタのコレクタとに接続し、前記第3のpnpト
ランジスタのコレクタを前記複数の第2のpnpトラン
ジスタのベースと、前記第1のpnpトランジスタのベ
ースとコレクタと、電流源回路の正端子とを接続し、前
記複数のnpnトランジスタのベースを前記複数の第2
のpnpトランジスタのコレクタと、負荷回路とに接続
し、前記複数のnpnトランジスタのエミッタを電圧源
の正端子に接続し、前記電圧源の負端子をグランドに接
続し、前記抵抗のもう一方の端子を前記電源の正端子に
接続している。
【0014】本第3の発明の定電流回路は、バイアス電
流値を決定する第1のpnpトランジスタと、バイアス
電流を流す第2のpnpトランジスタとを有し、前記第
1のpnpトランジスタのエミッタを電源の正端子に接
続し、前記第1のpnpトランジスタのベースとコレク
タとを一定の電流を流す電流源回路の正端子と前記第2
のpnpトランジスタのベースに接続し、前記第2のp
npトランジスタのエミッタを前記電源の正端子に接続
し、前記第2のpnpトランジスタのコレクタを負荷回
路に接続する集積回路のバイアス電流を設定する定電流
回路において、前記第2のpnpトランジスタのベース
とコレクタとが同電位になったとき、コレクタからエミ
ッタに電流を流すnpnトランジスタと、前記npnト
ランジスタに電流が流れることによって電位差を発生す
る抵抗と、前記抵抗に電位差が発生することによりドレ
インからソースに電流を流すことができ、前記第2のp
npトランジスタの飽和を防止するpチャネルMOSト
ランジスタと、前記第2のpnpトランジスタのベース
とコレクタとが同電位になったとき、前記npnトラン
ジスタに電流が流れるように電圧を設定する電圧源とを
備え、前記pチャネルMOSトランジスタのドレイン
を、前記電源の正端子に接続し、前記pチャネルMOS
トランジスタのゲートを前記抵抗と前記npnトランジ
スタのコレクタとに接続し、前記pチャネルMOSトラ
ンジスタのソースを前記第2のpnpトランジスタのベ
ースと、前記第1のpnpトランジスタのベースとコレ
クタと、電流源回路の正端子とに接続し、PN接合分離
させるためにN形領域に最高電位を印加する端子を電源
に接続し、前記npnトランジスタのベースを前記第2
のpnpトランジスタのコレクタと負荷回路とに接続
し、前記npnトランジスタのエミッタを電圧源の正端
子に接続し、前記電圧源の負端子をグランドに接続し、
前記抵抗のもう一方の端子を前記電源の正端子に接続し
ている。
【0015】本第4の発明の定電流回路は、バイアス電
流値を決定する第1のpnpトランジスタと、バイアス
電流を流す複数の第2のpnpトランジスタとを有し、
前記第1のpnpトランジスタのエミッタを電源の正端
子に接続し、前記第1のpnpトランジスタのベースと
コレクタとを一定の電流を流す電流源回路の正端子と前
記複数の第2のpnpトランジスタのベースとに接続
し、前記複数の第2のpnpトランジスタのエミッタを
前記電源の正端子に接続し、前記複数の第2のpnpト
ランジスタのコレクタを負荷回路に接続する集積回路の
バイアス電流を設定する定電流回路において、前記複数
の第2のpnpトランジスタのベースとコレクタとが同
電位になったとき、コレクタからエミッタに電流を流す
複数のnpnトランジスタと、前記複数のnpnトラン
ジスタに電流が流れることによって電位差を発生する抵
抗と、前記抵抗に電位差が発生することによりドレイン
からソースに電流を流すことができ、前記複数の第2の
pnpトランジスタの飽和を防止するpチャネルMOS
トランジスタと、前記複数の第2のpnpトランジスタ
のベースとコレクタとが同電位になったとき、前記複数
のnpnトランジスタに電流が流れるように電圧を設定
する電圧源とを備え、前記pチャネルMOSトランジス
タのドレインを、前記電源の正端子に接続し、前記pチ
ャネルMOSトランジスタのゲートを前記抵抗と前記複
数のnpnトランジスタのコレクタに接続し、前記pチ
ャネルMOSトランジスタのソースを前記複数の第2の
pnpトランジスタのベースと、前記第1のpnpトラ
ンジスタのベースとコレクタと、電流源回路の正端子と
に接続し、PN接合分離させるためにN形領域に最高電
位を印加する端子を電源に接続し、前記複数のnpnト
ランジスタのベースを前記複数の第2のpnpトランジ
スタのコレクタと負荷回路とに接続し、前記複数のnp
nトランジスタのエミッタを電圧源の正端子に接続し、
前記電圧源の負端子をグランドに接続し、前記抵抗のも
う一方の端子を前記電源の正端子に接続している。
【0016】
【実施例】本発明について図面を参照して説明する。
【0017】図1は本第1の発明の一実施例を示す回路
図である。
【0018】図1において、Q1は本実施例の定電流回
路のバイアス電流値を決定するpnpトランジスタ(以
下トランジスタと記す)、Q2はバイアス電流を流すト
ランジスタ、Q3は前記バイアス電流を流すトランジス
タQ2のコレクタ電位がベース電位より高くなったとき
電流が流れるnpnトランジスタ、Q4は前記バイアス
電流を流すトランジスタQ2の飽和を防止するトランジ
スタ、R1はトランジスタQ3に電流が流れたときトラ
ンジスタQ4に電流を流すために必要な電位差を発生す
る抵抗、VDはトランジスタQ2のコレクタ電位がベー
ス電位より高くなったときトランジスタQ3に電流を流
すような電圧を設定する電圧源、Aは一定の電流を流す
電流源回路、Bは温度や構成素子のバラツキによりトラ
ンジスタQ2のコレクタ電位が上がってしまうような負
荷回路、Vは電圧VCCを供給する電源である。
【0019】次に、本実施例の定電流回路の接続につい
て説明する。
【0020】トランジスタQ1,Q2,Q4のエミッタ
と抵抗R1とはそれぞれ電源Vの正端子に接続され、ト
ランジスタQ1のベースとコレクタはトランジスタQ2
のベースとトランジスタQ4のコレクタと電流源回路A
の正端子とに接続される。トランジスタQ4のベースは
抵抗R1の電源Vと接続されていない端子とトランジス
タQ3のコレクタとに接続される。トランジスタQ2の
コレクタはトランジスタQ3のベースと負荷回路Bとに
接続される。トランジスタQ3のエミッタは電圧源VD
の正端子に接続されている。負荷回路Bのトランジスタ
Q2のコレクタに接続されていない方の端子と、電源V
と電圧源VDと電流源回路Aのそれぞれの負端子は、グ
ランドに接続されている。
【0021】次に、本実施例の定電流回路の動作につい
て説明する。
【0022】まず、トランジスタQ2のコレクタとベー
スとが同電位になったときトランジスタQ3に電流が流
れるように電圧源VDを設定する。
【0023】電源Vから、トランジスタQ1のエミッタ
とトランジスタQ2のエミッタとトランジスタQ4のエ
ミッタとに、電源電圧VCCを供給する。トランジスタ
Q2のコレクタ電位VC2がトランジスタQ1及びトラ
ンジスタQ2のベース電位VBより低いとき、トランジ
スタQ2のコレクタ電位VC2は、トランジスタQ3に
電流を流すことができるベース電位より低くなる。
【0024】トランジスタQ2のコレクタ電位VC2が
トランジスタQ3に電流を流すことができる電圧より低
くなると、トランジスタQ3には電流が流れないのでト
ランジスタQ4のベース電位VRは電源電圧VCCと同
電位になる。トランジスタQ4のベース電位VRが電源
電圧VCCと同電位になると、トランジスタQ4のコレ
クタには電流は流れないので全ベース電流IBは、 IB=IB1+IB2 (1) となり、従来例より I1=I2 (8) となる。トランジスタQ3のベースに電流は流れないの
で、負荷電流I2は I2=IC2 (9) となり、式(8),(9)より負荷電流I2は I2=I1 (10) となる。
【0025】温度変化や構成素子のバラツキによって負
荷回路Bの負荷が変化し、トランジスタQ2のコレクタ
電位VC2が上昇し、トランジスタQ1及びトランジス
タQ2のベース電位VBと同電位になると、トランジス
タQ3に電流が流れ、抵抗R1で発生する電位差によっ
てトランジスタQ4のベース電位VBが電源電圧VCC
より低くなってトランジスタQ4に電流が流れるので、
全ベース電流は IB=IB1+IB2+I4 (11) となり、全ベース電流IBはトランジスタQ1のコレク
タ電流IC1に対して非常に小さく無視できるので、電
流源電流I1は I1=IC1+I4 (12) となる。
【0026】よってトランジスタQ4に電流が流れるこ
とにより、トランジスタQ1のコレクタ電流IC1が減
少し、トランジスタQ2のコレクタ電流IC2も減少す
る。トランジスタQ2のコレクタ電流I2が減少する
と、負荷電流IC2も減少し、トランジスタQ2のコレ
クタ電位VC2の上昇はトランジスタQ1とトランジス
タQ2のベース電位VBで止まる。
【0027】すなわち温度変化や構成素子のバラツキに
よってトランジスタQ2に接続する負荷回路Bの負荷が
変化し、トランジスタQ2のコレクタ電位VC2が上昇
した場合に、トランジスタQ4に流れる電流I4によっ
て負荷電流I2を制御し、トランジスタQ2のコレクタ
電位VC2をトランジスタQ1及びトランジスタQ2の
ベース電位VBより高くならないようにすることで、ト
ランジスタQ2の飽和を防止することができる。
【0028】図2は本第2の発明の一実施例を示す回路
図である。
【0029】図2において、Q1は定電流回路のバイア
ス電流値を決定するpnpトランジスタ(以下トランジ
スタと記す)、Q2とQ5はバイアス電流を流すトラン
ジスタ、Q3は前記バイアス電流を流すトランジスタQ
2のコレクタ電位がベース電位より高くなったとき電流
が流れるnpnトランジスタ、Q6は前記バイアス電流
を流すトランジスタQ5のコレクタ電位がベース電位よ
り高くなったとき電流が流れるnpnトランジスタ、Q
4は前記バイアス電流を流すトランジスタQ2及びQ5
の飽和を防止するトランジスタ、R1はトランジスタQ
3に電流が流れたときトランジスタQ4に電流を流すた
めに必要な電位差を発生する抵抗、VDはトランジスタ
Q2のコレクタ電位がベース電位より高くなったときト
ランジスタQ3に電流を流し、またトランジスタQ5の
コレクタ電位がベース電位より高くなったときトランジ
スタQ6に電流を流すような電圧を設定する電圧源、A
は一定の電流を流す電流源回路、Bは温度や構成素子の
バラツキのどによりトランジスタQ2のコレクタ電位が
上がってしまうような負荷回路、Cは温度や構成素子の
バラツキなどによりトランジスタQ5のコレクタ電位が
上がってしまうような負荷回路、Vは電圧VCCを供給
する電源である。
【0030】次に、本実施例の定電流回路の接続につい
て説明する。
【0031】トランジスタQ1,Q2,Q4,Q5の各
エミッタと抵抗R1とはそれぞれ電源Vの正端子に接続
され、トランジスタQ1のベース及びコレクタはトラン
ジスタQ2のベースとトランジスタQ5のベースとトラ
ンジスタQ4のコレクタと電流源回路Aの正端子とに接
続される。
【0032】トランジスタQ4のベースは抵抗R1の電
源Vに接続されていない端子とトランジスタQ3のコレ
クタとトランジスタQ6のコレクタとに接続される。ト
ランジスタQ2のコレクタはトランジスタQ3のベース
と負荷回路Bとに接続される。トランジスタQ5のコレ
クタはトランジスタQ6のベースと負荷回路Cとに接続
される。トランジスタQ3及びトランジスタQ6のエミ
ッタは電圧源VDの正端子に接続されている。
【0033】負荷回路BのトランジスタQ2のコレクタ
に接続されていない方の端子と、負荷回路Cのトランジ
スタQ5のコレクタに接続されていない方の端子と、電
源Vと電圧源VD及び電流源回路Aのそれぞれの負端子
は、グランドに接続されている。
【0034】次に、本実施例の定電流回路の動作につい
て説明する。
【0035】まず、トランジスタQ2のコレクタとベー
スとが同電位になったときトランジスタQ3に電流を流
し、またトランジスタQ5のコレクタとベースとが同電
位になったときトランジスタQ6に電流が流すように電
圧源VDを設定する。
【0036】電源Vから、トランジスタQ1,Q2,Q
4,Q5のそれぞれのエミッタに、電源電圧VCCを供
給する。トランジスタQ2のコレクタ電位VC2がトラ
ンジスタQ1及びトランジスタQ2のベース電位VBよ
り低いとき、トランジスタQ2のコレクタ電位VC2
は、トランジスタQ3に電流を流すことができるベース
電位より低くなる。またトランジスタQ5のコレクタ電
位VC5がトランジスタQ1及びトランジスタQ5のベ
ース電位VBより低いとき、トランジスタQ5のコレク
タ電位VC5は、トランジスタQ6に電流を流すことが
できるベース電位より低くなる。トランジスタQ2のコ
レクタ電位VC2がトランジスタQ3に電流を流すこと
ができる電圧より低くなると、トランジスタQ3には電
流が流れない。
【0037】またトランジスタQ5のコレクタ電位VC
5がトランジスタQ6に電流を流すことができる電圧よ
り低くなると、トランジスタQ6にも電流が流れない。
そのためトランジスタQ4のベース電位VRは電源電圧
VCCと同電位になる。トランジスタQ4のベース電位
VRが電源電圧VCCと同電位になると、トランジスタ
Q4のコレクタには電流は流れないので全ベース電流I
Bは、 IB=IB1+IB2+IB5 (13) となり、従来例と同様に I1=IC2=IC5 (14) となる。トランジスタQ3とトランジスタQ6のベース
に電流は流れないので、負荷電流I2および負荷電流I
5は I2=IC2 (15) I5=IC5 (16) となり、式(14),(15),(16)より負荷電流
I2及び負荷電流15は I2=I1 (17) I5=I1 (18) となる。
【0038】温度変化や構成素子のバラツキによって負
荷回路Bの負荷が変化し、トランジスタQ2のコレクタ
電位VC2が上昇し、トランジスタQ1及びトランジス
タQ2のベース電位VBと同電位になると、トランジス
タQ3に電流が流れ、抵抗R1で発生する電位差によっ
てトランジスタQ4のベース電位VBが電源電圧VCC
より低くなってトランジスタQ4に電流が流れるので、
全ベース電流は IB=IB1+IB2+IB5+I4 (19) となり、全ベース電流IBはトランジスタQ1のコレク
タ電流IC1に対して非常に小さく無視できるので、電
流源電流I1は I1=IC1+I4 (20) となる。
【0039】よってトランジスタQ4に電流が流れるこ
とにより、トランジスタQ1のコレクタ電流IC1が減
少し、トランジスタQ2のコレクタ電流IC2も減少す
る。トランジスタQ2のコレクタ電流IC2が減少する
と、負荷電流I2も減少し、トランジスタQ2のコレク
タ電位VC2の上昇はトランジスタQ1とトランジスタ
Q2のベース電位VBで止まる。
【0040】また温度変化や構成素子のバラツキによっ
て負荷回路Cの負荷が変化し、トランジスタQ5のコレ
クタ電位VC5が上昇し、トランジスタQ1及びトラン
ジスタQ5のベース電位VBと同電位になると、トラン
ジスタQ6に電流が流れ、抵抗R1で発生する電位差に
よってトランジスタQ4のベース電位VBが電源電圧V
CCより低くなってトランジスタQ4に電流が流れるの
で、全ベース電流は IB=IB1+IB2+IB5+I4 (21) となり、全ベース電流IBはトランジスタQ1のコレク
タ電流IC1に対して非常に小さく無視できるので、電
流源電流I1は I1=IC1+I4 (22) となる。
【0041】よってトランジスタQ4に電流が流れるこ
とにより、トランジスタQ1のコレクタ電流IC1が減
少し、トランジスタQ5のコレクタ電流IC5も減少す
る。トランジスタQ5のコレクタ電流IC5が減少する
と、負荷電流I5も減少し、トランジスタQ5のコレク
タ電位VC5の上昇はトランジスタQ1とトランジスタ
Q5のベース電位VBで止まる。
【0042】すなわち温度変化や構成素子のバラツキに
よってトランジスタQ2に接続する負荷回路Bの負荷が
変化し、トランジスタQ2のコレクタ電位VC2が上昇
した場合に、トランジスタQ4に流れる電流I4によっ
て負荷電流I2を制御し、トランジスタQ2のコレクタ
電位VC2をトランジスタQ1及びトランジスタQ2の
ベース電位VBより高くならないようにすることで、ト
ランジスタQ2の飽和を防止することができる。
【0043】同様に温度変化や構成素子のバラツキによ
ってトランジスタQ5に接続する負荷回路Cの負荷が変
化し、トランジスタQ5のコレクタ電位VC5が上昇し
た場合に、トランジスタQ4に流れる電流I4によって
負荷電流I5を制御し、トランジスタQ5のコレクタ電
位VC5をトランジスタQ1及びトランジスタQ5のベ
ース電位VBより高くならないようにすることで、トラ
ンジスタQ5の飽和を防止することができる。
【0044】図3は本第3の発明の一実施例を示す回路
図である。
【0045】図3において、Q1は定電流回路のバイア
ス電流値を決定するpnpトランジスタ(以下トランジ
スタと記す)、Q2はバイアス電流を流すトランジス
タ、Q3は前記バイアス電流を流すトランジスタQ2の
コレクタ電位がベース電位より高くなったとき電流が流
れるnpnトランジスタ、M4は前記バイアス電流を流
すトランジスタQ2の飽和を防止するpチャネルMOS
トランジスタ(以下MOSトランジスタと記す)、R1
はトランジスタQ3に電流が流れたときMOSトランジ
スタM4に電流を流すために必要な電位差を発生する抵
抗、VDはトランジスタQ2のコレクタ電位がベース電
位より高くなったときトランジスタQ3に電流を流すよ
うな電圧を設定する電圧源、Aは一定の電流を流す電流
源回路、Bは温度や構成素子のバラツキなどによりトラ
ンジスタQ2のコレクタ電位が上がってしまうような負
荷回路、Vは電圧VCCを供給する電源である。
【0046】次に、本実施例の定電流回路の接続につい
て説明する。
【0047】トランジスタQ1,Q2のエミッタとMO
SトランジスタM4のドレインと抵抗R1とはそれぞれ
電源Vの正端子に接続され、トランジスタQ1のベース
及びコレクタはトランジスタQ2のベースとMOSトラ
ンジスタM4のソースと電流源回路Aの正端子とに接続
される。MOSトランジスタM4のゲートは抵抗R1の
電源Vに接続されていない端子とトランジスタQ3のコ
レクタとに接続される。トランジスタQ2のコレクタは
トランジスタQ3のベースと負荷回路Bとに接続され
る。
【0048】トランジスタQ3のエミッタは電圧源VD
の正端子に接続されている。負荷回路Bのトランジスタ
Q2のコレクタに接続されていない方の端子と、電源V
と電圧源VD及び電流源回路Aのそれぞれの負端子は、
グランドに接続されている。
【0049】次に、本実施例の定電流回路の動作につい
て説明する。
【0050】まず、トランジスタQ2のコレクタとベー
スとが同電位になったとき、トランジスタQ3に電流が
流れるように電圧源VDを設定する。
【0051】電源Vから、トランジスタQ1のエミッタ
とトランジスタQ2のエミッタとMOSトランジスタM
4のドレインとに、電源電圧VCCを供給する。トラン
ジスタQ2のコレクタ電位VC2がトランジスタQ1及
びトランジスタQ2のベース電位VBより低いとき、ト
ランジスタQ2のコレクタ電位VC2は、トランジスタ
Q3に電流を流すことができるベース電位より低くな
る。トランジスタQ2のコレクタ電位VC2がトランジ
スタQ3に電流を流すことができる電圧より低くなる
と、トランジスタQ3には電流が流れないのでMOSト
ランジスタM4のゲート電位VRは電源電圧VCCと同
電位になる。MOSトランジスタM4のゲート電位VR
が電源電圧VCCと同電位になると、MOSトランジス
タM4のソースには電流が流れないので全ベース電流I
Bは、 IB=IB1+IB2 (23) となり、従来例より I1=IC2 (24) となる。トランジスタQ3のベースに電流は流れないの
で、負荷電流I2は I2=IC2 (25) となり、式(8),(9)より負荷電流I2は I2=I1 (26) となる。
【0052】温度変化や構成素子のバラツキによって負
荷回路Bの負荷が変化し、トランジスタQ2のコレクタ
電位VC2が上昇し、トランジスタQ1及びトランジス
タQ2のベース電位VBと同電位になると、トランジス
タQ3に電流が流れ、抵抗R1で発生する電位差によっ
てMOSトランジスタM4のゲート電位VGが電源電圧
VCCより低くなってMOSトランジスタM4に電流が
流れるので、全ベース電流は IB=IB1+IB2+I4 (27) となり、全ベース電流IBはトランジスタQ1のコレク
タ電流IC1に対して非常に小さく無視できるので、電
流源電流I1は I1=IC1+I4 (28) となる。
【0053】よってMOSトランジスタM4に電流が流
れることにより、トランジスタQ1のコレクタ電流IC
1が減少し、トランジスタQ2のコレクタ電流IC2も
減少する。トランジスタQ2のコレクタ電流IC2が減
少すると、負荷電流I2も減少し、トランジスタQ2の
コレクタ電位VC2の上昇はトランジスタQ1及びトラ
ンジスタQ2のベース電位VBで止まる。
【0054】すなわち温度変化や構成素子のバラツキに
よってトランジスタQ2に接続する負荷回路Bの負荷が
変化し、トランジスタQ2のコレクタ電位VC2が上昇
した場合に、MOSトランジスタM4に流れる電流I4
によって負荷電流I2を制御し、トランジスタQ2のコ
レクタ電位VC2をトランジスタQ1とトランジスタQ
2のベース電位VBより高くならないようにすること
で、トランジスタQ2の飽和を防止することができる。
【0055】図4は本第4の発明の一実施例を示す回路
図である。
【0056】図4において、Q1は定電流回路のバイア
ス電流値を決定するpnpトランジスタ(以下トランジ
スタと記す)、Q2及びQ5はバイアス電流を流すトラ
ンジスタ、Q3は前記バイアス電流を流すトランジスタ
Q2のコレクタ電位がベース電位より高くなったとき電
流が流れるnpnトランジスタ、Q6は前記バイアス電
流を流すトランジスタQ5のコレクタ電位がベース電位
より高くなったとき電流が流れるnpnトランジスタ、
M4は前記バイアス電流を流すトランジスタQ2とQ5
の飽和を防止するpチャネルMOSトランジスタ(以下
MOSトランジスタと記す)、R1はトランジスタQ3
に電流が流れたときMOSトランジスタM4に電流を流
すために必要な電位差を発生する抵抗、VDはトランジ
スタQ2のコレクタ電位がベース電位より高くなったと
きトランジスタQ3に電流を流し、またトランジスタQ
5のコレクタ電位がベース電位より高くなったときトラ
ンジスタQ6に電流を流すような電圧を設定する電圧
源、Aは一定の電流を流す電流源回路、Bは温度や構成
素子のバラツキなどによりトランジスタQ2のコレクタ
電位が上がってしまうような負荷回路、Cは温度や構成
素子のバラツキなどによりトランジスタQ5のコレクタ
電位が上がってしまうような負荷回路、Vは電圧VCC
を供給する電源である。
【0057】次に、本実施例の定電流回路の接続につい
て説明する。
【0058】トランジスタQ1,Q2,Q5のエミッタ
とMOSトランジスタM4のドレインと抵抗R1とはそ
れぞれ電源Vの正端子に接続され、トランジスタQ1の
ベースとコレクタはトランジスタQ2のベースとトラン
ジスタQ5のベースとMOSトランジスタM4のソース
と電流源回路Aの正端子とに接続される。MOSトラン
ジスタM4のゲートは、抵抗R1の電源Vに接続されて
いない端子と、トランジスタQ3のコレクタと、トラン
ジスタQ6のコレクタとに接続される。トランジスタQ
2のコレクタはトランジスタQ3のベースと負荷回路B
とに接続される。トランジスタQ5のコレクタはトラン
ジスタQ6のベースと負荷回路Cとに接続される。トラ
ンジスタQ3及びトランジスタQ6のエミッタは電圧源
VDの正端子に接続されている。
【0059】負荷回路BのトランジスタQ2のコレクタ
に接続されていない方の端子と、負荷回路Cのトランジ
スタQ5のコレクタに接続されていない方の端子と、電
源Vと電圧源VD及び電流源回路Aのそれぞれの負端子
は、グランドに接続されてい。
【0060】次に、本実施例の定電流回路の動作につい
て説明する。
【0061】まず、トランジスタQ2のコレクタとベー
スとが同電位になったとき、トランジスタQ3に電流を
流し、またトランジスタQ5のコレクタとベースとが同
電位になったとき、トランジスタQ6に電流が流れるよ
うに電圧源VDを設定する。
【0062】電源Vから、トランジスタQ1,Q2,Q
5のそれぞれのエミッタとMOSトランジスタM4のド
レインに、電源電圧VCCを供給する。トランジスタQ
2のコレクタ電位VC2がトランジスタQ1及びトラン
ジスタQ2のベース電位VBより低いとき、トランジス
タQ2のコレクタ電位VC2は、トランジスタQ3に電
流を流すことができるベース電位より低くなる。またト
ランジスタQ5のコレクタ電位VC5がトランジスタQ
1及びトランジスタQ5のベース電位VBより低いと
き、トランジスタQ5のコレクタ電位VC5は、トラン
ジスタQ6に電流を流すことができるベース電位より低
くなる。
【0063】トランジスタQ2のコレクタ電位VC2が
トランジスタQ3に電流を流すことができる電圧より低
くなると、トランジスタQ3には電流が流れない。また
トランジスタQ5のコレクタ電位VC5がトランジスタ
Q6に電流を流すことができる電圧より低くなると、ト
ランジスタQ6にも電流が流れない。そのためMOSト
ランジスタM4のゲート電位VRは電源電圧VCCと同
電位になる。MOSトランジスタM4のゲート電位VR
が電源電圧VCCと同電位になると、MOSトランジス
タM4のソースには電流は流れないので全ベース電流I
Bは、 IB=IB1+IB2+IB5 (13) となり、従来例と同様に I1=IC2=IC5 (14) となる。トランジスタQ3とトランジスタQ6のベース
に電流は流れないので、負荷電流I2および負荷電流I
5は I2=IC2 (15) I5=IC5 (16) となり、式(14),(15),(16)より負荷電流
I2及び負荷電流15は I2=I1 (17) I5=I1 (18) となる。
【0064】温度変化や構成素子のバラツキによって負
荷回路Bの負荷が変化し、トランジスタQ2のコレクタ
電位VC2が上昇し、トランジスタQ1及びトランジス
タQ2のベース電位VBと同電位になると、トランジス
タQ3に電流が流れ、抵抗R1で発生する電位差によっ
てMOSトランジスタM4のゲート電位VGが電源電圧
VCCより低くなってMOSトランジスタM4に電流が
流れるので、全ベース電流は IB=IB1+IB2+IB5+I4 (19) となり、全ベース電流IBはトランジスタQ1のコレク
タ電流IC1に対して非常に小さく無視できるので、電
流源電流I1は I1=IC1+I4 (20) となる。
【0065】よってMOSトランジスタM4に電流が流
れることにより、トランジスタQ1のコレクタ電流IC
1が減少し、トランジスタQ2のコレクタ電流IC2も
減少する。トランジスタQ2のコレクタ電流IC2が減
少すると、負荷電流I2も減少し、トランジスタQ2の
コレクタ電位VC2の上昇はトランジスタQ1とトラン
ジスタQ2のベース電位VBで止まる。
【0066】また温度変化や構成素子のバラツキによっ
て負荷回路Cの負荷が変化し、トランジスタ電位VC5
が上昇し、トランジスタQ1及びトランジスタq5のベ
ース電位VBと同電位になると、トランジスタQ6に電
流が流れ、抵抗R1で発生する電位差によってMOSト
ランジスタM4のゲート電位VGが電源電圧VCCより
低くなってMOSトランジスタM4に電流が流れるの
で、全ベース電流は IB=IB1+IB2+IB5+I4 (21) となり、全ベース電流IBはトランジスタQ1のコレク
タ電流IC1に対して非常に小さく無視できるので、電
流源電流I1は I1=IC1+I4 (22) となる。
【0067】よってMOSトランジスタM4に電流が流
れることにより、トランジスタQ1のコレクタ電流IC
1が減少し、トランジスタQ5のコレクタ電流IC5も
減少する。トランジスタQ5のコレクタ電流IC5が減
少すると、負荷電流I5も減少し、トランジスタQ5の
コレクタ電位VC5の上昇はトランジスタQ1とトラン
ジスタQ5のベース電位VBで止まる。
【0068】すなわち温度変化や構成素子のバラツキに
よってトランジスタQ2に接続する負荷回路Bの負荷が
変化し、トランジスタQ2のコレクタ電位VC2が上昇
した場合に、MOSトランジスタM4に流れる電流I4
によって負荷電流I2を制御し、トランジスタQ2のコ
レクタ電位VC2をトランジスタQ1及びトランジスタ
Q2のベース電位VBより高くならないようにすること
で、トランジスタQ2の飽和を防止することができる。
【0069】同様に温度変化や構成素子のバラツキによ
ってトランジスタQ5に接続する負荷回路Cの負荷が変
化し、トランジスタQ5のコレクタ電位VC5が上昇し
た場合に、MOSトランジスタM4に流れる電流I4に
よって負荷電流I5を制御し、トランジスタQ5のコレ
クタ電位VC5をトランジスタQ1及びトランジスタQ
5のベース電位VBより高くならないようにすること
で、トランジスタQ5の飽和を防止することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明の定電流回路
は、pnpトランジスタまたはpチャネルMOSトラン
ジスタと、npnトランジスタと抵抗とを使用して、負
荷に流れるバイアス電流を制御することにより、バイア
ス電流を流すpnpトランジスタのコレクタ電位をベー
ス電位より高くならないようにすることができて、バイ
アス電流を流すpnpトランジスタの飽和を防止するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本第2の発明の一実施例を示す回路図である。
【図3】本第3の発明の一実施例を示す回路図である。
【図4】本第4の発明の一実施例を示す回路図である。
【図5】従来の定電流回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
Q1,Q2,Q4,Q5 pnpトランジスタ Q3,Q6 npnトランジスタ M4 pチャネルMOSトランジスタ R1 抵抗 V 電源 VD 電圧源 A 電流源回路 B,C 負荷回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 3/26 H02J 1/04 H03F 3/343

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイアス電流値を決定する第1のpnp
    トランジスタと、バイアス電流を流す第2のpnpトラ
    ンジスタとを有し、前記第1のpnpトランジスタのエ
    ミッタを電源の正端子に接続し、前記第1のpnpトラ
    ンジスタのベースとコレクタとを一定の電流を流す電流
    源回路の正端子と前記第2のpnpトランジスタのベー
    スに接続し、前記第2のpnpトランジスタのエミッタ
    を前記電源の正端子に接続し、前記第2のpnpトラン
    ジスタのコレクタを負荷回路に接続する集積回路のバイ
    アス電流を設定する定電流回路において、前記第2のp
    npトランジスタのベースとコレクタとが同電位になっ
    たとき、コレクタからエミッタに電流を流すnpnトラ
    ンジスタと、前記npnトランジスタに電流が流れるこ
    とによって電位差を発生する抵抗と、前記抵抗に電位差
    が発生することによりエミッタからコレクタに電流を流
    すことができ、前記第2のpnpトランジスタの飽和を
    防止する第3のpnpトランジスタと、前記第2のpn
    pトランジスタのベースとコレクタとが同電位になった
    とき、前記npnトランジスタに電流が流れるように電
    圧を設定する電圧源とを備え、前記第3のpnpトラン
    ジスタのエミッタを前記電源の正端子に接続し、前記第
    3のpnpトランジスタのベースを前記抵抗と前記np
    nトランジスタのコレクタに接続し、前記第3のpnp
    トランジスタのコレクタを前記第2のpnpトランジス
    タのベースと、前記第1のpnpトランジスタのベース
    とコレクタと、電流源回路の正端子とに接続し、前記n
    pnトランジスタのベースを前記第2のpnpトランジ
    スタのコレクタと、負荷回路とに接続し、前記npnト
    ランジスタのエミッタを電圧源の正端子に接続し、前記
    電圧源の負端子をグランドに接続し、前記抵抗のもう一
    方の端子を前記電源の正端子に接続することを特徴とす
    る定電流回路。
  2. 【請求項2】 バイアス電流値を決定する第1のpnp
    トランジスタと、バイアス電流を流す複数の第2のpn
    pトランジスタとを有し、前記第1のpnpトランジス
    タのエミッタを電源の正端子に接続し、前記第1のpn
    pトランジスタのベースとコレクタとを一定の電流を流
    す電流源回路の正端子と前記複数の第2のpnpトラン
    ジスタのベースとに接続し、前記複数の第2のpnpト
    ランジスタのエミッタを前記電源の正端子に接続し、前
    記複数の第2のpnpトランジスタのコレクタを負荷回
    路に接続する集積回路のバイアス電流を設定する定電流
    回路において、前記複数の第2のpnpトランジスタの
    ベースとコレクタとが同電位になったとき、コレクタか
    らエミッタに電流を流す複数のnpnトランジスタと、
    前記複数のnpnトランジスタに電流が流れることによ
    って電位差を発生する抵抗と、前記抵抗に電位差が発生
    することによりエミッタからコレクタに電流を流すこと
    ができ、前記複数の第2のpnpトランジスタの飽和を
    防止する第3のpnpトランジスタと、前記複数の第2
    のpnpトランジスタのベースとコレクタとが同電位に
    なったとき、前記複数のnpnトランジスタに電流が流
    れるように電圧を設定する電圧源とを備え、前記第3の
    pnpトランジスタのエミッタを前記電源の正端子に接
    続し、前記第3のpnpトランジスタのベースを前記抵
    抗と前記複数のnpnトランジスタのコレクタとに接続
    し、前記第3のpnpトランジスタのコレクタを前記複
    数の第2のpnpトランジスタのベースと、前記第1の
    pnpトランジスタのベースとコレクタと、電流源回路
    の正端子とを接続し、前記複数のnpnトランジスタの
    ベースを前記複数の第2のpnpトランジスタのコレク
    タと、負荷回路とに接続し、前記複数のnpnトランジ
    スタのエミッタを電圧源の正端子に接続し、前記電圧源
    の負端子をグランドに接続し、前記抵抗のもう一方の端
    子を前記電源の正端子に接続することを特徴とする定電
    流回路。
  3. 【請求項3】 バイアス電流値を決定する第1のpnp
    トランジスタと、バイアス電流を流す第2のpnpトラ
    ンジスタとを有し、前記第1のpnpトランジスタのエ
    ミッタを電源の正端子に接続し、前記第1のpnpトラ
    ンジスタのベースとコレクタとを一定の電流を流す電流
    源回路の正端子と前記第2のpnpトランジスタのベー
    スに接続し、前記第2のpnpトランジスタのエミッタ
    を前記電源の正端子に接続し、前記第2のpnpトラン
    ジスタのコレクタを負荷回路に接続する集積回路のバイ
    アス電流を設定する定電流回路において、前記第2のp
    npトランジスタのベースとコレクタとが同電位になっ
    たとき、コレクタからエミッタに電流を流すnpnトラ
    ンジスタと、前記npnトランジスタに電流が流れるこ
    とによって電位差を発生する抵抗と、前記抵抗に電位差
    が発生することによりドレインからソースに電流を流す
    ことができ、前記第2のpnpトランジスタの飽和を防
    止するpチャネルMOSトランジスタと、前記第2のp
    npトランジスタのベースとコレクタとが同電位になっ
    たとき、前記npnトランジスタに電流が流れるように
    電圧を設定する電圧源とを備え、前記pチャネルMOS
    トランジスタのドレインを、前記電源の正端子に接続
    し、前記pチャネルMOSトランジスタのゲートを前記
    抵抗と前記npnトランジスタのコレクタとに接続し、
    前記pチャネルMOSトランジスタのソースを前記第2
    のpnpトランジスタのベースと、前記第1のpnpト
    ランジスタのベースとコレクタと、電流源回路の正端子
    とに接続し、PN接合分離させるためにN形領域に最高
    電位を印加する端子を電源に接続し、前記npnトラン
    ジスタのベースを前記第2のpnpトランジスタのコレ
    クタと負荷回路とに接続し、前記npnトランジスタの
    エミッタを電圧源の正端子に接続し、前記電圧源の負端
    子をグランドに接続し、前記抵抗のもう一方の端子を前
    記電源の正端子に接続することを特徴とする定電流回
    路。
  4. 【請求項4】 バイアス電流値を決定する第1のpnp
    トランジスタと、バイアス電流を流す複数の第2のpn
    pトランジスタとを有し、前記第1のpnpトランジス
    タのエミッタを電源の正端子に接続し、前記第1のpn
    pトランジスタのベースとコレクタとを一定の電流を流
    す電流源回路の正端子と前記複数の第2のpnpトラン
    ジスタのベースとに接続し、前記複数の第2のpnpト
    ランジスタのエミッタを前記電源の正端子に接続し、前
    記複数の第2のpnpトランジスタのコレクタを負荷回
    路に接続する集積回路のバイアス電流を設定する定電流
    回路において、前記複数の第2のpnpトランジスタの
    ベースとコレクタとが同電位になったとき、コレクタか
    らエミッタに電流を流す複数のnpnトランジスタと、
    前記複数のnpnトランジスタに電流が流れることによ
    って電位差を発生する抵抗と、前記抵抗に電位差が発生
    することによりドレインからソースに電流を流すことが
    でき、前記複数の第2のpnpトランジスタの飽和を防
    止するpチャネルMOSトランジスタと、前記複数の第
    2のpnpトランジスタのベースとコレクタとが同電位
    になったとき、前記複数のnpnトランジスタに電流が
    流れるように電圧を設定する電圧源とを備え、前記pチ
    ャネルMOSトランジスタのドレインを、前記電源の正
    端子に接続し、前記pチャネルMOSトランジスタのゲ
    ートを前記抵抗と前記複数のnpnトランジスタのコレ
    クタに接続し、前記pチャネルMOSトランジスタのソ
    ースを前記複数の第2のpnpトランジスタのベース
    と、前記第1のpnpトランジスタのベースとコレクタ
    と、電流源回路の正端子とに接続し、PN接合分離させ
    るためにN形領域に最高電位を印加する端子を電源に接
    続し、前記複数のnpnトランジスタのベースを前記複
    数の第2のpnpトランジスタのコレクタと負荷回路と
    に接続し、前記複数のnpnトランジスタのエミッタを
    電圧源の正端子に接続し、前記電圧源の負端子をグラン
    ドに接続し、前記抵抗のもう一方の端子を前記電源の正
    端子に接続することを特徴とする定電流回路。
JP20864892A 1992-08-05 1992-08-05 定電流回路 Expired - Fee Related JP3146265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20864892A JP3146265B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 定電流回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20864892A JP3146265B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 定電流回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06168045A JPH06168045A (ja) 1994-06-14
JP3146265B2 true JP3146265B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=16559733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20864892A Expired - Fee Related JP3146265B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 定電流回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3146265B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06168045A (ja) 1994-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4399399A (en) Precision current source
JPH08234853A (ja) Ptat電流源
JPH02220114A (ja) 電圧安定器
JPH05173659A (ja) バンドギャップ参照回路装置
JP2759905B2 (ja) 相補性mos技術による回路装置
US4362985A (en) Integrated circuit for generating a reference voltage
US6288525B1 (en) Merged NPN and PNP transistor stack for low noise and low supply voltage bandgap
US6465998B2 (en) Current source with low supply voltage and with low voltage sensitivity
EP0352044B1 (en) Transistor base current compensation circuitry
US4786856A (en) Temperature compensated current source
US3536986A (en) Low level costant current source
KR19990007418A (ko) 정전류 회로
US6903609B2 (en) Operational amplifier
JPH07212156A (ja) リミッタ回路
JP3146265B2 (ja) 定電流回路
US4172992A (en) Constant current control circuit
US4381484A (en) Transistor current source
JP2002323928A (ja) 基準電圧発生回路
US5764105A (en) Push-pull output circuit method
JPH0413692Y2 (ja)
JP2776709B2 (ja) 電流切換回路
US7411441B2 (en) Bias circuitry
JP2851754B2 (ja) 安定化電源回路用半導体集積回路
US3701031A (en) Complementary power amplifier
US6204655B1 (en) Voltage-controlled current source with variable supply current

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001107

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees