JP3146126U - ラケットグリップの補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】特別な熟練を必要とせずに、イースタングリップにより、速く、強く、確実に、打球出来るバドミントンやテニス等に使用するラケット用のグリップ補助具を提供する。
【解決手段】天然又は合成の繊維、樹脂、皮革、その他弾性の素材からなる帯をループ状にしたバンド部4と、該バンド部の左右両端に設けて、親指と人差指を掛けるための指掛部2、3と、該指掛部付のバンド部を、ラケットグリップに取り付ける着脱手段を備える。一連のラケットスイングの過程で、インパクトの直前に、親指と人差指を強く握る事によって、グリップが左下方に傾斜し、無理なく、前腕・手首による回内動作に結び、強く、確実なラケットスイングが出来る。
【選択図】図1
【解決手段】天然又は合成の繊維、樹脂、皮革、その他弾性の素材からなる帯をループ状にしたバンド部4と、該バンド部の左右両端に設けて、親指と人差指を掛けるための指掛部2、3と、該指掛部付のバンド部を、ラケットグリップに取り付ける着脱手段を備える。一連のラケットスイングの過程で、インパクトの直前に、親指と人差指を強く握る事によって、グリップが左下方に傾斜し、無理なく、前腕・手首による回内動作に結び、強く、確実なラケットスイングが出来る。
【選択図】図1
Description
本考案は、ラケットスイングを確実、効率的に行うためのグリップ補助具に関する。
バドミントンラケット、テニスラケットなど、グリップを持って利用する運動具の場合、単に、プレーヤーが良好なグリップ感を感じるのみならず、力を入れやすく、滑り止め、等の使用効果も期待されるところであり、又、運動具の性能向上、技術進歩によって、以前よりも素早い反応が求められている状況にも対処しなけれならない。
バドミントンやテニスなど、ラケットを振ってボールを打つ運動では、その力量で、ボールを飛ばすので、ラケットを振りかぶってから、打球するまでの運動過程を、最速、効率化する必要があり、本考案のグリップ補助具は、速く、強く、確実に行うべき打球動作に対するプレーヤーのニーズに対応するものである。
ラケットスポーツの一つであるバドミントンの場合、最も基本となるストロークで打つショットには、クリアー、スマッシュ、ドロップ、カット、などがある。
この場合、まずネットに対して横向きになり、右足に体重を乗せて、ためを作り、肘を後ろに引いて、ラケットを自分の後方に落とし、徐々に左足に体重を移動しながら、胸を張って体をネット方向へ開きつつ、肘を上に突き出し、ラケットを引き上げ、上腕・前腕の、回旋・回内運動により、ラケット面を、しっかり、シャトルに当てる。この場合、グリップの部分をギュッと握らず、小指、薬指、中指で、グリップを握り、親指、人差指を軽く添えて、インパクトの直前に力を入れる。
バドミントンでのラケットの持ち方は、基本的には、イースタングリップと呼ばれる包丁を握る時の握り方で、ラケットを振りかぶってから、シャトルにヒットする直前までは、シャトルを打つラケットのガット面が正面から見えず、横を向いている状態で、その横を向いているラケットのガット面を、飛んでくるシャトルにヒットする直前に、正面に向ける。ウェスタングリップという持ち方もあり、フライパンを握る時と同じで、床に置いたラケットを拾う時の握りが、ウエスタングリップである。
バドミントンでは、フォアハンド、バックハンドのストロークで、イースタン、ウエスタンの両方を、状況に応じて使い分けることになるが、先ず、イースタングリップによる基本的なトロークを、確実に出来る事が肝心である。
バドミントンの基本ストロークとしては、オーバヘッドストローク、アンダーハンドストローク、サイドアームストローク、があり、オーバヘッドストロークは、最も基本となるストロークで、これで打つショットには、クリアー、ドロップ、カット、スマッシュ、等がある。アンダーハンドストロークは、ネットより低く落とされたシャトル等に対して使い、サイドアームストロークは自分の真横あたりにシャトルが来た時に使う、いずれも、守備的な要素の強いストロークである。
ショットの種類には、サーブ、クリアー、ハイクリアー、カット、ドロップ、スマッシュ、ドライブ、プッシュ、ロブ、ヘアピン、レシーブ、等がある。
最も基本となるストロークであるオーバヘッドストロークのラケットスイングは、各関節をリラックスさせ、脊柱(椎骨と言われる骨が連結し柱状になったもので、一般的には、背骨(せぼね))の軸回転によって、ラケットを持つ利き腕のテイクバック動作(ラケットを持つ利き腕を振り上げ、ラケットを後方に落とす)を、速く、大きく行い、上腕(肩から肘)の内旋運動、前腕(肘から手首)の回内動作によって、肘→手首→ラケットヘッドの順で、ラケットを前方へ出し、力強く、打球する。又、人それぞれのフォームは、いつも同じ状態とは限らないので、時間と共に、常に自分のフォームの変化を意識しなければならないし、その適切なラケットスイングの習熟には、相応の時間が必要で、簡単ではない。
バドミントンは、現在世界154の国と地域で、競技人口は5000万人を超えるという人気のスポーツで、今後も愛好者が増え続けると考えられる。初心者でも、又、握力の弱い、子供、女性、高齢者、ハンディのある方などでも気軽に利用できるような補助具が用意され、手指を支える手首、前腕の負担を緩和して、腱鞘炎や肘痛、等を予防し、又、うっかりしたり、握力低下による脱落を防止すると共に、トレーニング負荷を軽減し、且つ、パワーアップが体感出来るようになる事が望ましい。
本考案は、上記のような状況、問題に対応するもので、上腕(肩)、前腕(肘)、手首の3つの動作要素がうまく組み合わされて、パワーが生み出されるバドミントンのラケットスイングで、シャトルを打つ場合、インパクトの直前に、親指と人差指を掛けた、指掛け部を強く握り、その結果、下方に押し下げ可能な親指側の指掛部、下方に押し下げる余地が少ない人差指側の指掛け部の、当該補助具の形態上、人差指の押し下げ力による外(右)方向へのラケットの傾きが抑制される一方、親指の指掛部の押し下げにより、親指の指掛部の、下方への移動と、それに伴うバンドの引っ張り力で、グリップが下方即ち内側(左)方向へ動いて、ラケットが内側に傾き始める。そして、そのまま、その後の回内動作にスムーズに移行する効果をもたらす。
従って、テイクバック(ラケットを持つ利き腕を振り上げ、ラケットを後方に落とす)から始まる一連のスイング動作速度を維持しながら、親指の押し下げによるグリップの内側(左)への移動とそれに伴うラケットの内側への傾きが、前腕の回内動作に結びついて、スイングを加速させる効果をもたらし、必ずしも特に熟練を必要とせずに、イースタングリップにより、早く、強く、確実に、シャトルを打つ事が出来る。
本考案は、天然又は合成の、繊維、樹脂、皮革、その他弾性体からなる帯をループ状にしたバンドで、その左右両端に、親指と人差指を掛けるための指掛部を持ち、一連のスイングの過程で、インパクトの直前に、親指と人差指を強く握る事によって、グリップが下方(左)側に傾斜し始め、そのまま、前腕・手首による回内動作に結びつき、確実、強力なスイングに有効なものとなる。
又、習熟度によるニーズの変化に応じて、指掛部を親指のみとする事も出来る。
本考案において、ラケットグリップに取り付けるため、バンド部分に、ファスナーマジックテープ(登録商標)を使用の連結部を設ける事も、また、その他着脱自在の連結具を設けることも、可能であり、該連結具の代わりに、バンドの素材を弾性に富んだものとすれば、その弾力性を利用し、ラケットグリップの下端から、バンドを取り付ける事も出来る。
上腕(肩)、前腕(肘)、手首の3つの動作要素がうまく組み合わされて、パワーが生み出されるラケットスイングで、テイクバック(ラケットを持つ利き腕を振り上げ、ラケットを後方に落とす)から始まる一連のスイング動作速度を維持しながら、親指の押し下げによるグリップの内側(左)への移動とそれに伴うラケットの内側への傾きに、スムーズに、前腕の回内動作が結びつき、スイングを加速させる効果をもたらし、必ずしも特に熟練を必要とせず、イースタングリップにより、早く、強く、確実に、シャトルを打つ事が出来る。
以下、図面を参照し、本考案の実施例を説明する。
図1は、バドミントンラケットのグリップにおける実施例であり、ラケットグリップの上部に、グリップ補助具を巻着の例である。
1 グリップ補助具、2 親指・指掛部、3 人差指・指掛部、4 バンド部を示し、通常の場合、図1におけるグリップに巻着の4:バンドの裏側のバンド部分に、面ファスナーやその他着脱自在の連結具を設けるか、該連結具の代わりに、バンドの素材を弾力に富んだものを用い、グリップ部下端から、バンドを取り付ける事も出来る。両方の指掛け部は、(ラケットを裏返せば)、親指、又は、人差指の、いずれにも使用出来るし、連結具を設けた場合も、支障は無い。
図2は、グリップ補助具の上面図を示す。
5,6は、面ファスナーを用いる連結部分の例である。
7は、親指及び人差指の、指掛部である。
指掛部は、押し下げに対して、しなる程度の適当な反発力を持つ事が望ましく、一例として、天然又は合成の繊維、樹脂、皮革、その他弾性体からなる帯の複数部分を束ねて、指掛部を構成する形式の場合、その重ね部分を、縫合、留め金締め、その他接着剤接合、等で固着する。
図3は、グリップ補助具の上面図の例(1)、(2)、(3)を示す。
8の指掛部は、帯の一部を加工して、複数束ねたもの、9の指掛部は、帯を複数束ねたものと同程度以上の、押し下げに対して、しなる程度の反発力を持つ内包物を、帯の一部と束ねたもの、10の指掛部は、帯の一部を複数束ねたものである。
図4は、バドミントンラケットのグリップにおける一実施例であり、ラケットグリップの上部に、グリップ補助具を巻着の例である。
バンド部、親指・指掛部、を示し、通常の場合、グリップに巻着のバンドの裏側の部分に、面ファスナーやその他着脱自在の連結具を設けるか、該連結具の代わりに、バンドの材料を弾力に富んだものを用い、グリップ部の下端から、バンドを取り付ける事も出来る。
図5は、グリップ補助具の上面図の例を示す。
親指のみの指掛部、及び、面ファスナーを用いる連結部分の例、及び、面ファスナーやその他着脱自在の連結具の代わりに、バンド部分に適切な弾性の素材を使用し、グリップ部下端から、バンドを取り付ける事も出来る例を示す。
上記は、バドミントンのラケットのグリップにおける実施例であるが、その他にもグリップを用いる運動具においては、実施が可能である。
前述の通り、本考案は明らかに先進性と実用効果を有し、本考案者が全て考案したものであって、実用新案の条件に合致することが明らかであり、所定の手続きに基づき実用新案の登録を申請する。
なお、上述の説明は本考案の一実施例であり、該実施例は、本考案の目的、技術手段と構造を説明するための一例にすぎず、本考案の保護範囲を限定するものではない。本考案の説明、および登録請求の範囲で指定した内容に基づいた変更や応用も含め、全て本考案の保護範囲とする。
1 グリップ補助具
2 親指・指掛部
3 人差指・指掛部
4 バンド部
5 面ファスナー
6 面ファスナー
7 指掛部の内包物
Claims (6)
- 天然又は合成の繊維、樹脂、皮革、その他弾性の素材からなる帯をループ状にしたバンド部と、該バンドの左右両端に設けて、親指と人差指を掛けるための指掛部と、該バンドをラケットグリップに取り付ける着脱手段を備えるグリップ補助具。
- 前記着脱手段は、前記バンド部の両端に設けられる面ファスナーであり、該面ファスナーにより、前記バンド部を、ラケットグリップ部分を周回した状態に定着することを特徴とする前記請求項1に記載のグリップ補助具。
- 前記ループ状にしたバンド部が、ラケットグリップ部分を周回する該バンドの両端を予め接合し、ラケットグリップの下端から取り付け、ラケットグリップ部分を周回した状態に定着出来る弾性の素材から成る事を特徴とする前記請求項1に記載のグリップ補助具。
- 前記指掛部が、親指用のみである事を特徴とする前記請求項1に記載のグリップ補助具。
- 前記指掛部が、前記バンド部の帯を複数部分束ねて、縫合、金止め、接着剤で接着の手段によって成形する事を特徴とする前記請求項1に記載のグリップ補助具。
- 前記指掛部が、前記バンド部の帯と、その他弾性の素材からなる内包物との組み合わせである事を特徴とする前記請求項5に記載のグリップ補助具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008005592U JP3146126U (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | ラケットグリップの補助具 |
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JP3146126U true JP3146126U (ja) | 2008-11-06 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010284499A (ja) * | 2008-08-30 | 2010-12-24 | Mitsuhiro Aida | ラケットグリップの補助具 |
JP2011161202A (ja) * | 2009-05-13 | 2011-08-25 | Mitsuhiro Aida | ラケットグリップの補助具及びグリップ |
KR20220055043A (ko) * | 2020-10-26 | 2022-05-03 | 삼육대학교산학협력단 | 스윙 연습용 테니스 라켓 |
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2008
- 2008-08-11 JP JP2008005592U patent/JP3146126U/ja not_active Expired - Fee Related
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