JP3145917B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3145917B2
JP3145917B2 JP06776996A JP6776996A JP3145917B2 JP 3145917 B2 JP3145917 B2 JP 3145917B2 JP 06776996 A JP06776996 A JP 06776996A JP 6776996 A JP6776996 A JP 6776996A JP 3145917 B2 JP3145917 B2 JP 3145917B2
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達実 冨林
英之 苅田
浩 古田
幸一 池田
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  • Baking, Grill, Roasting (AREA)
  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で用いら
れるホットプレート,電気鍋等の調理器に関し、更に詳
しくは保管する際の収納空間を節減しうるように立てて
(倒立)支持する収納スタンドを具備する調理器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、収納スタンドを具備した調理器と
しては調理器本体と蓋とを組み合わせた状態で両者を倒
立挟持するものが見られるが(例えば実公平4−151
39号公報)、この収納スタンドは調理器と分離したも
のであるため、調理中は収納スタンド自体を保管する必
要があると共に紛失のおそれもあり、使い勝手が悪いと
いう欠点があった。
【0003】又、この欠点を解決すべく、調理中には収
納スタンドを調理器本体下面に収納して収納スタンドが
邪魔にならず紛失のおそれがないようにした考案がなさ
れている(実公昭64−2655号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実公昭64−26
55号公報に開示されている調理器では収納スタンドが
調理器本体と蓋とを挟持する構成になっておらず、収納
スタンドとは別個に蓋を調理器本体に係止するためのロ
ック体が蓋の取手に回動自在に設けられており、収納時
には蓋を調理器本体に係止するロック体の操作と収納ス
タンドのセット操作とを必要とするため保管時の使い勝
手が悪く、収納保管機能に係る部品点数が多いため製造
コストが高くなるという欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の調理器は上記の
ような課題を解決したもので、請求項1記載の発明は、
調理器本体に設けたプレート等の器体と、該器体の上面
を覆う蓋体と、上記調理器本体の外底部に格納可能とし
た収納スタンドとを具備してなる調理器において、上記
収納スタンドは、上記調理器保管時に調理器本体と蓋体
とを挟持する支軸部及び挟持部を具備するとともに、該
支軸部及び挟持部にて挟持した調理器本体と蓋体とを立
てて(倒立)支持する脚部を具備し、該挟持部に立てて
(倒立)支持する状態において調理器の重力に対するク
ッション性を有する折曲部を具備してなるものである。
【0006】又、請求項2記載の発明は、調理器本体よ
り分離可能にしたプレートと、該器体の上面を覆う蓋体
と、上記調理器本体の外底部に進退自在かつ回動自在に
遊嵌した収納スタンドとを具備してなる調理器におい
て、上記収納スタンドは、上記調理器保管時に調理器本
体と蓋体とを挟持する支軸部及び挟持部を具備するとと
もに、該支軸部及び挟持部にて挟持した調理器本体と蓋
体とを立てて(倒立)支持する脚部を具備し、該挟持部
に立てて(倒立)支持する状態において調理器の重力に
対するクッション性を有する折曲部を具備してなるもの
である。
【0007】そして又、請求項3記載の発明は、請求項
1若しくは請求項2記載の発明において、収納スタンド
を1本の線材にて形成してなるものである。
【0008】更に、請求項4記載の発明は、請求項1若
しくは請求項2又は請求項3記載の発明において、折曲
部が少なくとも上記脚部に近い部分を挟持方向へ折曲さ
せた第1の折曲部と、該第1の折曲部と先端との間に該
第1の折曲部とは略反対方向に折曲させた第2の折曲部
とを具備してなるものである。
【0009】本発明の調理器は上記構成にて、調理器の
保管時には、収納スタンドを引き出して挟持部を上方へ
(調理器上方へ)90度若しくは270度回動し、収納
スタンドを押し込むことによって支軸部と挟持部とで本
体外底部と蓋体とを挟持して調理器を約90度立てる
(倒立する)と、収納スタンドの脚部と側壁面とによっ
て立てた(倒立)状態に保持される。又、調理器の使用
に際しては、収納スタンドを手前に引き抜いて挟持状態
を解除し、挟持部を下方へ270度若しくは90度回動
して本体外底部へ押込み格納する。
【0010】更に、調理器の立てて(倒立)支持する状
態において調理器の重力に対するクッション(衝撃吸
収)性を生み出し、軽度の落下や衝撃に対しても調理器
本体、プレート及び蓋体をその損傷から保護することが
でき、又、1本の線材の曲げ加工により形成することに
より、重力や衝撃に対して特定部分への応力集中が起こ
りにくく、線材の弾性限界内で衝撃を吸収して、プレー
ト及び蓋体をしっかり挟持するというロック機能も併せ
持たすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の調理器の一実施の形態であ
るプレート分離型ホットプレートの収納スタンドを保管
形態にセットした状態の要部側断面図、図2は収納スタ
ンドを本体下面へ格納した状態の要部側断面図、図3は
同じく収納スタンドを本体下面へ格納した状態の要部下
面図であり、図において、1は樹脂成型された外装体
2,薄板メッキ鋼板製の内装体3,反射板4,パイプヒ
ータ5等からなるホットプレート本体で、6はヒータ5
の上に載置されたホットプレート、7はホットプレート
6の上面を覆う蓋体である。
【0013】8が本発明に係る収納スタンドであり、外
径5ミリ程度の丸棒鋼材を折り曲げ加工にて図示した
(特には図3に示す)平面的な形状に形成し、クロムメ
ッキしたものである。該収納スタンド8は外装体2の外
底に設けた軸受け9に進退自在かつ回動自在に遊嵌され
た支軸部8aと保管時に脚となる脚部8bと保管形態に
セットしたとき支軸部8aと共働してプレート分離型ホ
ットプレートを挟持する挟持部8cとからなる。
【0014】上記支軸部8aの先端には、軸受け9から
抜けるのを防止する折曲部8eが設けられており、この
折曲部8eはホットプレート保管時に支軸部収容溝10
の端部側壁10aに当接して収納スタンドに加わる荷重
を受ける。補強リブ11を設けた外装体2底面の板厚に
よって受けるので強度的に強い構造となる。
【0015】又、図1に示すように上記挟持部8cには
ホットプレート6の側端縁6aを支持する「く」の字状
のプレート支持部8dが形成されており、ホットプレー
トを保管するために倒立したときに加わるプレート6の
大荷重を支持し、保管時に加わる衝撃及び振動に強い構
造となる。
【0016】上記軸受け9は外装体2に形成されたU字
状溝12と支軸押え部材13とからなり、支軸押え部材
13はU字状溝12に支軸部8aを嵌め込んだ後、ビス
14により止着されている。
【0017】図3における半球状の突起15は、格納さ
れた収納スタンド8の挟持部8cが上下に微動しないよ
うに挟持部8cを外装体2下面に押圧保持するために、
軸受け9の中心線より反対側の支軸部8aを持ち上げる
機能をするものである。
【0018】又、16はブリッジ状に成型された挟持部
支持部であり、格納された挟持部18cの回動を防止す
るものである。
【0019】尚、図1に示す符号17は挟持部の先端部
に被着された軟質塩化ビニール製キャップであり、保管
形態にしたときに蓋体7の表面を傷付けないためのもの
で、符号18は外装体2と一体成型された脚、符号19
は収納スタンド8を保管形態にする際に引き出して回動
するときの折曲部8eの逃がし穴である。
【0020】次に図4及び図5を参照して収納スタンド
8の保管形態及び格納状態への操作を説明する。
【0021】まず、ホットプレートを保管する場合には
図4(a)に示すように本体の下面左右2箇所に格納さ
れている収納スタンド8・8を止まるまで手前に引き出
し、図4(b)に示すように各々外側に90度回動さ
せ、図4(c)に示すように蓋体7を手で押えながら収
納スタンド8・8を止まるまでしっかり押し込んで本体
と蓋体とを収納スタンド8・8のバネ性でもって挟持す
ることにより保管形態にセットし、図4(d)に示すよ
うに倒立(起立)させて保管する。この倒立状態で外装
体底面側に3度〜5度傾けることにより、店頭で展示し
たときに手前に倒れにくい上、見る人に安心感を与え
る。
【0022】保管形態のホットプレートを使用する場合
には図5(a)に示すように蓋体7を手で押さえながら
収納スタンド8・8を止まるまで手前に引き抜き、図5
(a)に示すように各々内側に90回動させて水平状態
にし、本体の下面にしっかりと押し込んで格納する。
【0023】尚、丸形ホットプレートの場合には収納ス
タンドの前後移動量を大きく採れないため、上記図4
(b),図5(b)に示す回動操作は図示とは反対方向
に270度回動させざるを得ない場合が生じる。又、上
記軸受けは調理器本体の外底部と一体であっても別体で
あっても良く、又、上記収納スタンドは線材製に限定さ
れるものではなく、樹脂成型したものでも良い。又、収
納スタンドの本数は2本が標準であるが1本であっても
良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、調理器の
保管時には調理器本体と調理器本体より分離可能にした
プレート等の器体と該プレート等の器体の上面を覆う蓋
体とを容易且つ確実に一体的に立てて(倒立)支持させ
ることができ、収納空間を節減しうると共に、調理時に
は収納スタンドが本体下面に格納されて邪魔にならず、
又、収納スタンドの紛失のおそれもなく、簡単操作にて
極めて使い勝手の良い収納スタンドを具備した調理器を
安価に提供できる。
【0025】更に、調理器の立てて(倒立)支持する状
態において調理器の重力に対するクッション(衝撃吸
収)性を生み出し、軽度の落下や衝撃に対しても調理器
本体、プレート及び蓋体をその損傷から保護することが
でき、又、1本の線材の曲げ加工により形成することに
より、重力や衝撃に対して特定部分への応力集中が起こ
りにくく、線材の弾性限界内で衝撃を吸収して、プレー
ト及び蓋体をしっかり挟持するというロック機能も併せ
持たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるプレート分離型ホ
ットプレートの収納スタンドを保管形態にセットした状
態の要部側断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるプレート分離型ホ
ットプレートの収納スタンドを本体下面へ格納した状態
の要部側断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるプレート分離型ホ
ットプレートの収納スタンドを本体下面へ格納した状態
の要部下面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるプレート分離型ホ
ットプレートの収納スタンドを保管状態にする操作説明
図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるプレート分離型ホ
ットプレートの収納スタンドを本体下面へ格納する操作
説明図である。
【符号の説明】
1 ホットプレート本体(調理器本体) 6 ホットプレート(器体) 7 蓋体 8 収納スタンド 8a 支軸部 8b 脚部 8c 挟持部 8d プレート支持部 8e 折曲部(支軸部端部) 9 軸受け 10 支軸部収容溝 10a 支軸部収容溝の端部側壁
フロントページの続き (72)発明者 池田 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−168429(JP,U) 実公 平4−15139(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 47/16 A47J 37/06 321

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理器本体に設けたプレート等の器体
    と、該器体の上面を覆う蓋体と、上記調理器本体の外底
    部に格納可能とした収納スタンドとを具備してなる調理
    器において、 上記収納スタンドは、上記調理器保管時に調理器本体と
    蓋体とを挟持する支軸部及び挟持部を具備するととも
    に、該支軸部及び挟持部にて挟持した調理器本体と蓋体
    とを立てて支持する脚部を具備し、該挟持部に立てて支
    持する状態において調理器の重力に対するクッション性
    を有する折曲部を具備してなることを特徴とする調理
    器。
  2. 【請求項2】 調理器本体より分離可能にしたプレート
    等の器体と、該器体の上面を覆う蓋体と、上記調理器本
    体の外底部に進退自在かつ回動自在に遊嵌した収納スタ
    ンドとを具備してなる調理器において、 上記収納スタンドは、上記調理器保管時に調理器本体と
    蓋体とを挟持する支軸部及び挟持部を具備するととも
    に、該支軸部及び挟持部にて挟持した調理器本体と蓋体
    とを立てて支持する脚部を具備し、該挟持部に立てて支
    持する状態において調理器の重力に対するクッション性
    を有する折曲部を具備してなることを特徴とする調理
    器。
  3. 【請求項3】 上記収納スタンドを1本の線材にて形成
    してなることを特徴とする請求項1若しくは請求項2記
    載の調理器。
  4. 【請求項4】 上記折曲部が少なくとも上記脚部に近い
    部分を挟持方向へ折曲させた第1の折曲部と、該第1の
    折曲部と先端との間に該第1の折曲部とは略反対方向に
    折曲させた第2の折曲部とを具備してなることを特徴と
    する請求項1若しくは請求項2又は請求項3記載の調理
    器。
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