JP3145672U - 配管断熱カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】水道管や給湯管などの配管並びに空調用の熱媒給送管等の配管を保温のために外装被覆する配管断熱カバーにおいて、重ね合わせ部分の防水性及び防腐性を高めた配管断熱カバーを提供する。
【解決手段】水道管や給湯管並びに空調用の熱媒給送管等の配管の外周囲を発泡スチロールや無機質繊維クロス等の断熱材で被覆した後、前記断熱材を巻き付けるようにして外装材を外側に装着する。その際、外装材の重ね合わせ部分である巻き付け一方端部5と巻き付け他方端部6を係合させると、前記巻き付け一方端部5の折り返し部分7内側に縦方向に沿って接着されている弾性シール材8を押し潰しながら切欠き凹部10が先端部分9に引っ掛かりハゼカケ結合され外れないようになる。
【選択図】図3

Description

本考案は、水道管や給湯管などの配管並びに空調用の熱媒給送管等の配管を保温のために外装被覆する配管断熱カバーに関する。
従来、外装材の取り付け取り外しを簡単容易にできる配管の断熱構造が一般的に知られている(特許文献1を参照)。
この公知技術では、配管に装着された断熱材の外周に設ける外装材として、表面に金属層を設けた無機質繊維クロスを使用すると共に、外装材の円周方向および軸線方向の重ね合わせ端部に面ファスナーをそれぞれ取り付け、前記面ファスナーの結合により、外装材を断熱材の外周に取り付けるものである。
また、環境破壊物質を使用せず、かつ充分な物理的・熱的特性を有する炭酸ガス発泡の硬質ポリウレタンフォームでなる成形断熱材を備えた低温流体輸送配管の断熱構造が知られている(特許文献2を参照)。
この公知技術は、配管の外周を割り筒形断熱材で被覆し、その外周を防湿材及び/又は外装材で被覆し、かつ外装材の合わせ目部分の隙間を粘着テープで密封して構成するものである。
本出願人は、施工現場において高度な熟練を要することなく簡単に、且つ確実に被覆を施すことができる曲管断熱カバーを発明した(特許文献3を参照)。
この公知技術は、表面に断熱防水シートが仮接着された半割体を、開いた状態で水道管、給湯管等又は空調用の熱媒給送管等の曲げ配管を挟み、半割体を閉じることにより水道管、給湯管等又は空調用の熱媒給送管等の曲げ配管の外周面に断熱防水シート付きの断熱材円筒体が被覆され、そして断熱防水シートの延長部分の未剥離両面接着テープを囲むように全面に塩化ビニル樹脂系接着剤を塗布し、未剥離両面接着テープの剥離紙を剥がして断熱材円筒体外側の断熱防水シートの重ね合わせ表面に塩化ビニル樹脂系接着剤とともに貼り付け、水道管、給湯管等または空調用の熱媒給送管等の曲げ配管の曲管断熱カバーで被覆するものである。
実用新案登録第3051581号公報 特開2002−39495号公報 特許第3059440号公報
本考案は、水道管や給湯管などの配管並びに空調用の熱媒給送管等の配管を保温のために外装被覆する配管断熱カバーにおいて、重ね合わせ部分の防水性及び防腐性を高めた配管断熱カバーを提供することを目的とする。
本考案の配管断熱カバーは、亜鉛引き鉄板等の薄い金属板からなる外装材を断熱材の外周囲を被覆できるように円筒状に折曲げ、前記断熱材の外周囲に巻き付け、外装材の巻き付け方向の軸線方向端部をハゼカケ手段によって重ね合わせ結合する構造となっている配管断熱カバーにおいて、前記外装材の巻き付け一方端部は、軸線方向に所定幅で円筒体の内壁面に沿って折曲げ、折曲げ片の略中間部分で端部方向へ逆に折り返して折り返し部分を形成し、該折り返し部分には弾性シーリング材が挿入できる空間部を形成し、前記巻き付け一方端部の折り返し部分内側に縦方向に沿って弾性シーリング材が接着され、さらに先端部分を内側に折り返して折り返し部分側に入るように折曲げる一方、前記外装材の巻き付け他方端部は、前記巻き付け一方端部の折り返し部分側の先端部分に係合するコ字状の切欠き凹部を先端部分から軸線方向に沿って所定幅で多数個を等間隔で設けられ、前記コ字状の切欠き凹部は前記巻き付け一方端部の折り返し部分側の先端部分に係合するように湾曲面の内側に突出し、重ね合わせる際に、断熱材に巻き付けるように外装材の巻き付け一方端部と巻き付け他方端部を係合させると、切欠き凹部が先端部分に引っ掛かりハゼカケ結合され外れないようになるものである。
前記外装材の円周方向の上方端部は、外装材同士を上下に連結させるために前記上方端部から所定の長さで前記ハゼカケ手段のない部分を形成し、前記巻き付け一方端部と巻き付け他方端部から傾斜状にそれぞれ切欠き部分を形成するものである。
一方の切欠き部分は、前記巻き付け一方端部の円筒体の内側と円筒体に沿って折曲げた折り返し部分の隙間に挿入され、他方の切欠き部分は、前記巻き付け他方端部の内側と前記巻き付け一方端部の先端部分との隙間に挿入されて上下の配管断熱カバーが結合されるものである。
前記外装材の円周方向の下方端部は、外側に突出する環状凸部を形成し、その内側の凹所には弾性シール材を接着固定するものである。
本考案の配管断熱カバーは、防水性が優れているため、保温効果を維持することができ、且つ腐食を防止することができる効果がある。
本考案の配管断熱カバーの一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1の斜視図に示すように、水道管や給湯管並びに空調用の熱媒給送管等の配管1の外周囲を発泡スチロールや無機質繊維クロス等の断熱材2で被覆し、さらに該断熱材2の外装材として、本考案の配管断熱カバー3が重ね合わせ外装被覆される。
本考案の配管断熱カバー3は、図2の組み立て説明図に示すように、亜鉛引き鉄板等の薄い金属板からなる外装材4を前記断熱材2の外周囲を被覆できるように円筒状に折曲げ、前記断熱材2の外周囲に巻き付け、外装材4の巻き付け方向の軸線方向端部をハゼカケ手段によって重ね合わせ結合する構造となっている。
図3の横断面図に示すように、前記外装材4の巻き付け一方端部5は、軸線方向に所定幅で円筒体の内壁面に沿って折曲げ、折曲げ片の略中間部分で端部方向へ逆に折り返して折り返し部分7を形成し、該折り返し部分7には弾性シーリング材8が挿入できる空間部を形成し、前記巻き付け一方端部5の折り返し部分7内側に縦方向に沿って弾性シーリング材8が接着され、さらに先端部分9を内側に折り返して折り返し部分7側に入るように折曲げ、一方、前記外装材4の巻き付け他方端部6は、前記巻き付け一方端部5の折り返し部分7側の先端部分9に係合するコ字状の切欠き凹部10を先端部分11から軸線方向に沿って所定幅で多数個を等間隔で設けられる。
図4の図3B−B矢視断面図に示すように、前記コ字状の切欠き凹部10は前記巻き付け一方端部5の折り返し部分7側の先端部分9に係合するように湾曲面の内側に突出し、重ね合わせる際に、断熱材2に巻き付けるように外装材4の巻き付け一方端部5と巻き付け他方端部6を係合させると、切欠き凹部10が先端部分9に引っ掛かりハゼカケ結合され外れないようになる。
なお、前記弾性シーリング材8は、巻き付け一方端部5の折り返し作業時に、ハゼカケ結合部分から雨水等が入り込まないように前記巻き付け一方端部5の折り返し部分7内側に縦方向に沿って接着されている。
図2に示すように、前記外装材4の円周方向の上方端部12は、外装材4、4同士を上下に連結させるために前記上方端部12から所定の長さで前記ハゼカケ手段のない部分を形成し、前記巻き付け一方端部5と巻き付け他方端部6から傾斜状にそれぞれ切欠き部分13、14を形成する。
そして、図5の拡大斜視図に示すように、前記切欠き部分13は前記巻き付け一方端部5の円筒体の内側と円筒体に沿って折曲げた折り返し部分7の隙間15に挿入され、前記切欠き部分14は前記巻き付け他方端部6の内側と前記巻き付け一方端部5の先端部分9との隙間16に挿入されて上下の外装材4、即ち上下の配管断熱カバー3が結合される。
図6の図2A−A断面図に示すように、前記外装材4の円周方向の下方端部17は、外側に突出する環状凸部18を形成し、その内側の凹所には弾性シール材19を接着固定する。
本考案の配管断熱カバーの操作動作を添付図面に基づいて、以下に説明する。
水道管や給湯管並びに空調用の熱媒給送管等の配管1の外周囲を発泡スチロールや無機質繊維クロス等の断熱材2で被覆した後、前記断熱材2を巻き付けるようにして外装材4を外側に装着する。
その際、図7の部分断面図に示すように、(a)、(b)、(c)と順に前記外装材4の重ね合わせ部分である巻き付け一方端部5と巻き付け他方端部6を係合させると、弾性シール材8を押し潰しながら切欠き凹部10が先端部分9に引っ掛かりハゼカケ結合され外れないようになる。
そして、配管断熱カバー3、3同士の結合は、図5に示すように、前記切欠き部分13は前記巻き付け一方端部5の円筒体の内側と円筒体に沿って折曲げた折り返し部分7の隙間15に挿入され、前記切欠き部分14は前記巻き付け他方端部6の内側と前記巻き付け一方端部5の先端部分9との隙間16に挿入されて結合される。
また、配管断熱カバー3、3同士の円周方向の防水性は、前記外装材4の円周方向外側に突出する環状凸部18の凹所に設けた弾性シール材19のシール効果により行う。
本考案の配管断熱カバーの使用状態を示す斜視図である。 外装材の組立を示す斜視図である。 図2の横断面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 本考案の配管断熱カバー同士の結合を示す拡大斜視図である。 図2のB−B矢視断面図である。 外装材のハゼカケ結合を示す断面図である。
符号の説明
1 配管
2 断熱材
3 配管断熱カバー
4 外装材
5 巻き付け一方端部
6 巻き付け他方端部
7 折り返し部分
8 弾性シーリング材
9 先端部分
10 切欠き凹部
11 先端部分
12 上方端部
13 切欠き部分
14 切欠き部分
15 隙間
16 隙間
17 下方端部
18 環状凸部
19 弾性シール材

Claims (4)

  1. 亜鉛引き鉄板等の薄い金属板からなる外装材を断熱材の外周囲を被覆できるように円筒状に折曲げ、前記断熱材の外周囲に巻き付け、外装材の巻き付け方向の軸線方向端部をハゼカケ手段によって重ね合わせ結合する構造となっている配管断熱カバーにおいて、前記外装材の巻き付け一方端部は、軸線方向に所定幅で円筒体の内壁面に沿って折曲げ、折曲げ片の略中間部分で端部方向へ逆に折り返して折り返し部分を形成し、該折り返し部分には弾性シーリング材が挿入できる空間部を形成し、前記巻き付け一方端部の折り返し部分内側に縦方向に沿って弾性シーリング材が接着され、さらに先端部分を内側に折り返して折り返し部分側に入るように折曲げる一方、前記外装材の巻き付け他方端部は、前記巻き付け一方端部の折り返し部分側の先端部分に係合するコ字状の切欠き凹部を先端部分から軸線方向に沿って所定幅で多数個を等間隔で設けられ、前記コ字状の切欠き凹部は前記巻き付け一方端部の折り返し部分側の先端部分に係合するように湾曲面の内側に突出し、重ね合わせる際に、断熱材に巻き付けるように外装材の巻き付け一方端部と巻き付け他方端部を係合させると、切欠き凹部が先端部分に引っ掛かりハゼカケ結合され外れないようになることを特徴とする配管断熱カバー。
  2. 前記外装材の円周方向の上方端部は、外装材同士を上下に連結させるために前記上方端部から所定の長さで前記ハゼカケ手段のない部分を形成し、前記巻き付け一方端部と巻き付け他方端部から傾斜状にそれぞれ切欠き部分を形成することを特徴とする請求項1記載の配管断熱カバー。
  3. 一方の切欠き部分は前記巻き付け一方端部の円筒体の内側と円筒体に沿って折曲げた折り返し部分の隙間に挿入され、他方の切欠き部分は前記巻き付け他方端部の内側と前記巻き付け一方端部の先端部分との隙間に挿入されて上下の配管断熱カバーが結合されることを特徴とする請求項1記載の配管断熱カバー。
  4. 前記外装材の円周方向の下方端部は、外側に突出する環状凸部を形成し、その内側の凹所には弾性シール材を接着固定することを特徴とする請求項1記載の配管断熱カバー。
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