JP3145529U - 掛止具 - Google Patents

掛止具 Download PDF

Info

Publication number
JP3145529U
JP3145529U JP2008005276U JP2008005276U JP3145529U JP 3145529 U JP3145529 U JP 3145529U JP 2008005276 U JP2008005276 U JP 2008005276U JP 2008005276 U JP2008005276 U JP 2008005276U JP 3145529 U JP3145529 U JP 3145529U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
hook
horizontal axis
attached
latch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2008005276U
Other languages
English (en)
Inventor
由紀子 高橋
Original Assignee
大一鋼業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大一鋼業株式会社 filed Critical 大一鋼業株式会社
Priority to JP2008005276U priority Critical patent/JP3145529U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3145529U publication Critical patent/JP3145529U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supports Or Holders For Household Use (AREA)

Abstract

【課題】天井または天板の下面に取付けても、被掛止物を脱落不能に掛止できることによって使用範囲が拡大されるとともに、被掛止物に外力が作用しても掛止体と被掛止物との相対移動を抑制して、揺動による被掛止物の脱落を回避することができる掛止具を提供する。
【解決手段】掛止具1は、裏面に被着体への取付部2を設けたベース3と、被掛止物11を掛脱可能に掛止する上向きのフック部4が先端側に設けられて、投影側面形状が略釣針形の掛止体5とを備え、該掛止体5は、左右一対の基端部を幅方向にのびる第1水平軸線6まわりの回転を自在にベース3の盲貫孔に挿入する。
【選択図】図2

Description

本考案は、掛止具に係り、詳しくは、壁面、柱、天井や天板の下面などに貼着して、額ぶちやカレンダーなどを掛脱可能に支持または吊持状態で掛け止める掛止具に関するものである。
従来の掛止具として、たとえば図14,図15に示す掛止具50が知られている。
掛止具50は、ホットメルト接着材層からなる被着体への取付部51を裏面に設けた樹脂製のベース52と、額ぶちやカレンダーなど掛止物(図示省略)を掛脱可能に支持または吊持状態で掛け止める上向きU字状のフック部53が下端側に設けられ、かつ、上端部を下向き鉤形の基端部54とし、この基端部54とフック部53が上下にのびる胴部55を介して連続する投影側面形状が略釣針形で鋼板製の掛止体56とを備え、この掛止体56は、基端部54および胴部55を嵌合溝57に嵌合した鉛直な姿勢でベース52に取り付けられて、フック部53をベース52の下側で該ベース52の表面52aから前方に離間させた状態で上向きに開放させている。
前記構成の掛止具50は、被着体への取付部51をライターの火焔などで炙って軟化溶融させたのち、図16に示すように、ベース52を壁や柱などの被着体58の鉛直な表面58aに押し付けた状態で被着体への取付部51を冷却固化させることで、鉛直な表面58aに強固に取り付けることができ、このように取り付けられた掛止具50のフック部53で額ぶちやカレンダーなどの被掛止物を掛脱可能に支持または吊持状態で直接掛け止めたり、フック部53で被掛止物である棚を掛脱可能に支持状態で掛け止め、この棚の物品載置面にたとえば台所用品や日用品などの物品を載置することができる。
特になし。
前記従来の掛止具50は、掛止体56が揺動不能にベース52に取り付けられて、そのフック部53がベース52の表面52aから前方に離間した状態で上向きに開放しているので、図16に示す壁や柱などの被着体58の鉛直な表面58aに取り付けて額ぶちやカレンダーあるいは棚などの被掛止物を掛脱可能に支持または吊持状態で掛け止めるのにすこぶる好適であるといえる。ところが、図17に示すように、被着体59が天井または天板であると、掛止具50は、被着体59の水平な下向きの面59aに取り付けられてフック部53が横向きに開放することになる。このように、フック部53が横向きに開放した状態では、このフック部53で被掛止物を吊持状態で掛け止めても、小さな外力によって簡単に脱落する。したがって、従来の掛止具50は、図17に示す天井または天板のように水平な下向きの面59abを有する被着体59への取り付けが制約されて、使用範囲が図16に示す鉛直な表面58aを有する壁や柱などの被着体58のみの狭い範囲に制限される。
一方、図16に示す従来の掛止具50のフック部53に吊持状態で掛け止めされている被掛止物(図示省略)に何等かの外力が作用して、被掛止物がベース52の前後方向に揺動(矢印R1参照)すると、掛止体56が揺動不能にベース52に取り付けられていることによって、被掛止物とフック部53との間に揺動方向(前後方向)の相対移動が生じる。そのため、被掛止物がベースの前後方向へ大きい振幅で揺動したり、あるいは初期の小さい振幅が経時によって増幅されて大きくなると、被掛止物がフック部53から脱落するおそれを有しているので、フック部53の先端上げ代hを大きく設定する必要があり、それだけ掛止具50が大型化されて外観を低下させる一因になる。
他方、前記図示していない被掛止物に何等かの外力が作用して被掛止物がベース52の幅方向(図15の矢印R2参照)に揺動すると、被掛止物とフック部53との間にフック部53の軸まわりの相対移動が生じる。この場合、図示していない被掛止物の上端に設けた下向きのフック部がフック部53に吊持状態で掛け止めされていると、該被掛止物がフック部の軸まわりに大きい振幅で揺動したり、あるいは初期の小さい振幅が経時によって増幅されて大きくなることで、前記下向きのフック部がフック部53から外れて、被掛止物が脱落するおそれを有している。
本考案は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、天井または天板の下面に取り付けても、被掛止物を脱落不能に掛止できることによって使用範囲が拡大されるとともに、被掛止物に外力が作用しても掛止体と被掛止物との相対移動を抑制して、揺動による被掛止物の脱落を回避することができる掛止具を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の掛止具は、裏面に被着体への取付部を設けたベースと、被掛止物を掛脱可能に掛止するフック部が先端側に設けられた掛止体とを備える掛止具であって、
前記掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に前記ベースに取り付けられていることを特徴としている。
これによれば、掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在にベースに取り付けられていることで、ベースの姿勢がどのように変換されても掛止体は常時鉛直な姿勢でベースに保持されることになる。そのため、ベースを天井または天板などの下面に取り付けても、フック部によって被掛止物を脱落不能に掛止することができるので、掛止具の使用範囲が拡大する。
また、掛止体の基端部が第1水平軸線まわりの回転を自在にベースに取り付けられていることで、フック部に吊持状態で掛け止めされている被掛止物に第1水平軸線まわりの外力が作用しても、被掛止物と掛止体が同時に第1水平軸線まわりに揺動することになって、被掛止物と掛止体との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、フック部から被掛止物が脱落するのを回避できる。そのため、フック部の先端上げ代を小さく設定できるので、それだけ掛止具が小型化されて外観を向上させる。
前記目的を達成するために、請求項2に記載の掛止具は、裏面に被着体への取付部を設けたベースと、被掛止物を掛脱可能に掛止するフック部が先端側に設けられた掛止体とを備える掛止具であって、
前記ベースの表面に掛止体受けが設けられ、前記掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に前記掛止体受けに取り付けられていることを特徴としている。
これによれば、掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に掛止体受けに取り付けられていることで、ベースの姿勢がどのように変換されても掛止体は常時鉛直な姿勢で掛止体受けに保持されることになる。そのため、ベースを天井または天板の下面に取り付けても、フック部によって被掛止物を脱落不能に掛止することができるので、掛止具の使用範囲が拡大する。
また、掛止体の基端部が第1水平軸線まわりの回転を自在に掛止体受けに取り付けられていることで、フック部に吊持状態で掛け止めされている被掛止物に第1水平軸線まわりの外力が作用しても、被掛止物と掛止体が同時に第1水平軸線まわりに揺動することになって、被掛止物と掛止体との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、上向きのフック部から被掛止物が脱落するのを回避できる。そのため、フック部の先端上げ代を小さく設定できるので、それだけ掛止具が小型化されて外観を向上させる。
前記目的を達成するために、請求項3に記載の掛止具は、裏面に被着体への取付部を設けたベースと、被掛止物を掛脱可能に掛止するフック部が先端側に設けられた掛止体とを備える掛止具であって、
前記ベースの表面に掛止体受けが設けられ、前記掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に前記掛止体受けに取り付けられているとともに、この掛止体受けは、前記ベースの前後方向にのびる第2水平軸線まわりの回転を自在に該ベースに取り付けられていることを特徴としている。
これによれば、掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に掛止体受けに取り付けられていることで、ベースの姿勢がどのように変換されても掛止体は常時鉛直な姿勢で掛止体受けに保持されることになる。そのため、ベースを天井または天板の下面に取り付けても、フック部によって被掛止物を脱落不能に掛止することができるので、掛止具の使用範囲が拡大する。
また、掛止体の基端部が第1水平軸線まわりの回転を自在に掛止体受けに取り付けられていることで、フック部に吊持状態で掛け止めされている被掛止物に第1水平軸線まわりの外力が作用しても、被掛止物と掛止体が同時に第1水平軸線まわりに揺動することになって、被掛止物と掛止体との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、フック部から被掛止物が脱落するのを防止できる。そのため、フック部の先端上げ代を小さく設定できるので、それだけ掛止具が小型化されて外観を向上させる。
さらに、掛止体受けは、ベースの前後方向にのびる第2水平軸線まわりの回転を自在に該ベースに取り付けられていることで、掛止具が壁や柱などの被着体の鉛直な表面に取り付けられて、フック部に吊持状態で掛け止めされている被掛止物に第2水平軸線まわりの外力が作用しても、被掛止物と掛止体および掛止体受けが同時に第2水平軸線まわりに揺動することになって、被掛止物と掛止体との相対移動が抑制される。その結果、第2水平軸線まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅され、しかも、被掛止物は、その上端に設けた下向きのフック部が掛止体のフック部に吊持状態で掛け止めされていても、被掛止物側の下向きのフック部と掛止体のフック部との掛け止めが外れて、フック部から被掛止物が脱落するのを回避できる。
請求項1,請求項2または請求項3に記載の係る掛止具では、前記掛止体を、塑性加工された鋼板または鋼線によって構成することが望ましい。これによると、耐荷重性を向上させて重量の重い被掛止物の掛止を許容できる掛止体の成形が容易であるとともに、掛止体の加工性および生産性が向上する。
本考案に係る掛止具によれば、掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在にベースまたは掛止体受けに取り付けられていることで、ベースの姿勢がどのように変換されても掛止体は鉛直な姿勢で保持されることになる。そのため、ベースを天井または天板などの下面に取り付けても、フック部によって被掛止物を脱落不能に掛止することができるので、使用範囲が拡大されるとともに、被掛止物に外力が作用しても掛止体と被掛止物との相対移動を抑制して、揺動による被掛止物の脱落を回避することができる。
以下、本考案の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は請求項1に記載の掛止具の実施形態を示す正面図、図2は図1の右側面図である。
これらの図において、掛止具1は、被着体への取付部2を裏面に設けたベース3と、被掛止物を掛脱可能に掛止する上向きのフック部4が先端側に設けられて、投影側面形状が略釣針形の掛止体5とを備えている。
被着体への取付部2は、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系のEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)などの樹脂材や合成ゴム材などのホットメルト接着材層からなり、ベース3の裏面に貼着して形成されている。
ベース3は、四つのコーナ部3a〜3dが面取りされた略正方形を呈する樹脂製の角盤からなり、その中心Oを通る水平線6上で互いに対向する二つのコーナ部3b,3dには、水平線6を中心軸線とした盲貫孔7が形成されている。
掛止体5は、塑性加工された一連のステンレス鋼線からなり、前記上向きのフック部4は、ベース3の中心Oを通って前記水平線6に直交する鉛直線8の前方に位置しており、上向きに湾曲して前後にのびる底部4aと、この底部4aの前側に連続して略鉛直に上方へのびる前部4bおよび底部4aの後側に連続して略鉛直に上方へ少しのびる後部4cとを備えている。そして、後部4cの上端をベース3の幅方向に拡開させて、ベース3のコーナ部3cと二つのコーナ部3a,3dとを結ぶ下向きの二辺3e,3fに近接してのびる拡開部5a,5aが形成され、各拡開部5a,5aの上端を互いに対向する方向へ水平に折り曲げることで左右一対の基端部5b,5bを形成しており、各基端部5b,5bは、前記ベース3における二つのコーナ部3b,3dに形成した盲貫孔7に軸線まわりの回転を自在に挿入されている。これにより、掛止体5の基端部5b,5bは、前記水平線6をベース3の幅方向にのびる第1水平軸線6として、該第1水平軸線6まわりの回転を自在にベース3に取り付けられることになる。
前記掛止具1は、被着体への取付部2をライターの火焔などで炙って軟化溶融させたのち、ベース3を壁や柱などの被着体9の鉛直な表面9aに押し付けた状態で被着体への取付部2を冷却固化させることで、前記鉛直な表面9aに強固に取り付けることができ、このように取り付けられた掛止具1のフック部4で額ぶちやカレンダーなどの被掛止物(図示省略)を掛脱可能に支持または吊持状態で直接掛け止めたり、フック部4で被掛止物である棚(図示省略)を掛脱可能に支持状態で掛け止め、この棚の物品載置面にたとえば台所用品や日用品などの物品を載置することができる。
一方、掛止体5の上端に形成した左右一対の基端部5b,5bがベース3の幅方向にのびる第1水平軸線6まわりの回転を自在にベース3に取り付けられていることで、ベース3の姿勢がどのように変換されても掛止体5は常時鉛直な姿勢でベース3に保持されることになる。そのため、ベース3を図3に示す天井または天板などの被着体10の下面10aに取り付けても、上向きのフック部4によって被掛止物11を脱落不能に掛止することができるので、掛止具1の使用範囲が拡大する。
他方、図2の状態で、上向きのフック部4に吊持状態で掛け止めされている被掛止物11に、第1水平軸線6まわりの外力が作用しても、掛止体5の左右一対の基端部5b,5bが第1水平軸線6まわりに回動することによって、被掛止物11と掛止体5が同時に第1水平軸線6まわりに揺動(矢印R1参照)することになって、被掛止物11と掛止体5との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線6まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、上向きのフック部4から被掛止物11が脱落するのを回避できる。そのため、フック部4の前部4bの上げ代h、つまり、フック部4の先端上げ代hを小さく設定できるので、それだけ掛止具1が小型化されて外観がよくなる。
また、図3の状態で、上向きのフック部4に吊持状態で掛け止めされている二点鎖線で示す被掛止物11に、第1水平軸線6まわりの外力が作用しても、掛止体5の左右一対の基端部5b,5bが第1水平軸線6まわりに回動することによって、被掛止物11と掛止体5が同時に第1水平軸線6まわりに揺動(矢印R2参照)することになって、被掛止物11と掛止体5との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線6まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、上向きのフック部4から被掛止物11が脱落するのを回避できる。そのため、フック部4の前記前部上げ代hが小さく設定されていてもよい。
つぎに、請求項2に記載の掛止具について説明する。
図4は請求項2に記載の掛止具の実施形態を示す正面図、図5は図4の右側面図である。なお、前記図1〜図3で説明した請求項1に記載の掛止具と同一または相当部分には同一符号を付して重複する構造の説明は省略する。
図4,図5において、掛止具1は、円盤形のベース3と、該ベース3の表面に形成した円柱形の掛止体受け12とを備え、掛止体受け12の外径は、ベース3の外径よりも十分に小さい値に設定されており、掛止体5の各基端部5b,5bは、掛止体受け12に形成した盲貫孔7に軸線まわりの回転を自在に挿入されている。
このような構成であれば、掛止体5における拡開部5a、5aの拡開度(開き角度)を図1〜図3で説明した請求項1に記載の掛止具1における拡開部5a、5aの拡開度(開き角度)よりも小さく抑えることができるので、シンプルな構造の掛止体5の使用が可能になる。
また、掛止体5の基端部5a、5aが幅方向にのびる第1水平軸線6まわりの回転を自在に掛止体受け12に取り付けられていることで、ベース3の姿勢がどのように変換されても掛止体5は鉛直な姿勢で保持されることになる。そのため、ベース3を図6のように、天井または天板などの被着体10の下面10aに取り付けても、上向きのフック部4によって被掛止物11を脱落不能に掛止することができるので、使用範囲が拡大される。
一方、図5において、上向きのフック部4に吊持状態で掛け止めされている被掛止物11に、第1水平軸線6まわりの外力が作用しても、掛止体5の左右一対の基端部5b,5bが第1水平軸線6まわりに回動することによって、二点鎖線で示す被掛止物11と掛止体5が同時に第1水平軸線6まわりに揺動(矢印R1参照)することになって、被掛止物11と掛止体5との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線6まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、上向きのフック部4から被掛止物11が脱落するのを回避できる。そのため、フック部4の前部4bの上げ代h、つまり、フック部4の先端上げ代hを小さく設定できるので、それだけ掛止具1が小型化されて外観がよくなる。
他方、図6の状態で、上向きのフック部4に吊持状態で掛け止めされている被掛止物11に、第1水平軸線6まわりの外力が作用しても、掛止体5の左右一対の基端部5b,5bが第1水平軸線6まわりに回動することによって、被掛止物11と掛止体5が同時に第1水平軸線6まわりに揺動(矢印R2参照)することになって、被掛止物11と掛止体5との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線6まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、上向きのフック部4から被掛止物11が脱落するのを回避できる。そのため、フック部4の前部上げ代hが小さく設定されていてもよい。
つぎに、請求項3に記載の掛止具について説明する。
図7は請求項3に記載の掛止具の第1実施形態を示す正面図、図8は図7の右側面図である。なお、前記図1〜図3で説明した請求項1に記載の掛止具および図4〜図6で説明した請求項2に記載の掛止具と同一または相当部分には同一符号を付して重複する構造の説明は省略する。
図7,図8において、掛止具1は、角盤からなるベース3と、このベース3と略同じ大きさと形状を有する角盤からなり、ベース3の表面側に配置される掛止体受け12を備え、この掛止体受け12は、回転機構13を介してベース3の前後方向にのびる第2水平軸線14まわりの回転を自在に該ベースに取り付けられており、第2水平軸線14は中心Oを通って前記第1水平軸線6に直交している。
このような構成であれば、掛止体5の基端部5b、5bが幅方向にのびる第1水平軸線6まわりの回転を自在に掛止体受け12に取り付けられていることで、ベース3の姿勢がどのように変換されても掛止体5は鉛直な姿勢で保持されることになる。そのため、ベース3を図9のように、天井または天板などの被着体10の下面10aに取り付けても、上向きのフック部4によって被掛止物11を脱落不能に掛止することができるので、使用範囲が拡大される。
一方、図8において、上向きのフック部4に吊持状態で掛け止めされている被掛止物11に、第1水平軸線6まわりの外力が作用しても、掛止体5の基端部5b,5bが第1水平軸線6まわりに回動することによって、被掛止物11と掛止体5が同時に第1水平軸線6まわりに揺動(矢印R1参照)することになって、被掛止物11と掛止体5との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線6まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、上向きのフック部4から被掛止物11が脱落するのを回避できる。そのため、フック部4の前部4bの上げ代h、つまり、フック部4の先端上げ代hを小さく設定できるので、それだけ掛止具1が小型化されて外観がよくなる。
他方、図9の状態で、上向きのフック部4に吊持状態で掛け止めされている被掛止物11に、第1水平軸線6まわりの外力が作用しても、掛止体5の基端部5b,5bが第1水平軸線6まわりに回動することによって、被掛止物11と掛止体5が同時に第1水平軸線6まわりに揺動(矢印R2参照)することになって、被掛止物11と掛止体5との相対移動が抑制される。その結果、第1水平軸線6まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅されても、上向きのフック部4から被掛止物11が脱落するのを回避できる。そのため、フック部4の前部上げ代hが小さく設定されていてもよい。
さらに、掛止体受け12は、ベース3の前後方向にのびる第2水平軸線14まわりの回転を自在に該ベース3に取り付けられていることで、図7,図8のように、掛止具1が壁や柱などの被着体9の鉛直な表面9aに取り付けられて、フック部4に吊持状態で掛け止めされている被掛止物11に第2水平軸線14まわりの外力が作用しても、被掛止物11と掛止体5および掛止体受け12が同時に第2水平軸線まわりに揺動(矢印R3参照)することになって、被掛止物11と掛止体5との相対移動が抑制される。その結果、第2水平軸線14まわりの揺動振幅が大きくても、あるいは初期の小さい揺動振幅が経時によって増幅され、しかも、被掛止物11は、図10に示すように、その上端に設けた下向きのフック部11aが掛止体5の上向きのフック部4の底部4aに隙間15を有して吊持状態で掛け止めされていても、下向きのフック部11aと上向きのフック部4の底部4aとの掛け止めが外れて、上向きのフック部4から被掛止物11が脱落するのを回避できる。
図11は請求項3に記載の掛止具の第2実施形態を示す正面図、図12は図11の右側面図、図13は天井または天板などの下面に取り付けた状態の説明図である。なお、前記図7〜図9で説明した第1実施形態と同一または相当部分には同一符号を付して重複する構造の説明は省略する。図11〜図13に示すように構成された第2実施形態の掛止具1であっても、図7〜図10で説明した第1実施形態の掛止具1と同様の作用・効果を奏することができる。
前記実施形態で説明したように、掛止体5が塑性加工されたステンレス鋼線によって構成されていることにより、耐荷重性を向上させて重量の重い被掛止物の掛止を許容できる掛止体5の成形が容易であるので、掛止体5の加工性および生産性が向上する。これらの効果は、掛止体5を塑性加工されたステンレス鋼板によって構成しても発揮することができる。
前記実施形態では、被着体への取付部2をホットメルト接着材層によって構成しているが、被着体が着磁性を有する金属であれば、被着体への取付部2を永久磁石で構成すればよい。
請求項1に記載の掛止具の実施形態を示す正面図である。 図1の右側面図である。 図1の掛止具を天井または天板などの下面に取付けた状態の説明図である。 請求項2に記載の掛止具の実施形態を示す正面図である。 図4の右側面図である。 図4の掛止具を天井または天板などの下面に取付けた状態の説明図である。 請求項3に記載の掛止具の第1実施形態を示す正面図である。 図7の右側面図である。 図7の掛止具を天井または天板などの下面に取付けた状態の説明図である。 被掛止物の下向きフック部が掛止体の上向きフック部に吊持状態で掛け止められた状態の一例を拡大して示す説明図である。 請求項3に記載の掛止具の第2実施形態を示す正面図である。 図11の右側面図である。 図11の掛止具を天井または天板などの下面に取付けた状態の説明図である。 従来例を裏側から見た斜視図である。 従来例を表側から見た斜視図である。 従来例を被着体の鉛直な表面に取付けた状態の説明図である。 従来例を天井または天板などの下面に取付けた状態の説明図である。
符号の説明
1 掛止具
2 被着体への取付部
3 ベース
4 上向きのフック部
5 掛止体
5b 掛止体の基端部
6 第1水平軸線
11 被掛止物
12 掛止体受け
14 第2水平軸線

Claims (4)

  1. 裏面に被着体への取付部を設けたベースと、被掛止物を掛脱可能に掛止するフック部が先端側に設けられた掛止体とを備える掛止具であって、
    前記掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に前記ベースに取り付けられていることを特徴とする掛止具。
  2. 裏面に被着体への取付部を設けたベースと、被掛止物を掛脱可能に掛止するフック部が先端側に設けられた掛止体とを備える掛止具であって、
    前記ベースの表面に掛止体受けが設けられ、前記掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に前記掛止体受けに取り付けられていることを特徴とする掛止具。
  3. 裏面に被着体への取付部を設けたベースと、被掛止物を掛脱可能に掛止するフック部が先端側に設けられた掛止体とを備える掛止具であって、
    前記ベースの表面に掛止体受けが設けられ、前記掛止体の基端部が幅方向にのびる第1水平軸線まわりの回転を自在に前記掛止体受けに取り付けられているとともに、この掛止体受けは、前記ベースの前後方向にのびる第2水平軸線まわりの回転を自在に該ベースに取り付けられていることを特徴とする掛止具。
  4. 請求項1,請求項2または請求項3に記載の掛止具において、
    前記掛止体は、塑性加工された鋼板または鋼線からなることを特徴とする掛止具。
JP2008005276U 2008-07-30 2008-07-30 掛止具 Expired - Lifetime JP3145529U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008005276U JP3145529U (ja) 2008-07-30 2008-07-30 掛止具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008005276U JP3145529U (ja) 2008-07-30 2008-07-30 掛止具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3145529U true JP3145529U (ja) 2008-10-09

Family

ID=43295298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008005276U Expired - Lifetime JP3145529U (ja) 2008-07-30 2008-07-30 掛止具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3145529U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2005100126A3 (en) Stroller with cup holder
JP3145529U (ja) 掛止具
JP4943388B2 (ja) 掛止具
US20040195477A1 (en) Device for hanging articles
JP3117535U (ja) ベルト用工具吊具
JP5930851B2 (ja) 吊掛装置
KR20120005945U (ko) 스케치북 걸이용 게시판
JP2006130263A (ja) コップ安定置き台
JP6587311B2 (ja) フック部材及びこれを備える商品吊り下げ具
KR20160059635A (ko) 진열대용 상품 걸이대
JP5531564B2 (ja) 商品陳列用吊下げ具
JP2010208412A (ja) 車両用傘立て
JP4933677B1 (ja) 耳たぶ補強具
JPH032877Y2 (ja)
JP2006129997A (ja) カバー用具保持具
US20160106230A1 (en) Model and method for attaching an object to a railing
JP2004216052A (ja) 棚部材の取付構造
JP3084243U (ja) 組立棚用のロールブラインドおよびその取付構造
JP3170121U (ja) カーテン吊下具
JP3142651U (ja) 耐震吊具
IE921479A1 (en) A hanger
JP4757485B2 (ja) 陳列装置用係合部材
JP3175294U (ja) 懸垂用鉢受け金具
JPH07236551A (ja) 物品展示用具
JP5821077B1 (ja) ドア取り付け用花差し部材

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term