JP3145320B2 - 調整弁 - Google Patents

調整弁

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JP3145320B2
JP3145320B2 JP29030196A JP29030196A JP3145320B2 JP 3145320 B2 JP3145320 B2 JP 3145320B2 JP 29030196 A JP29030196 A JP 29030196A JP 29030196 A JP29030196 A JP 29030196A JP 3145320 B2 JP3145320 B2 JP 3145320B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートリングお
よび該シートリングと当接するプラグを備え、前記シー
トリングと前記プラグとの間の間隙を調整することで上
流側から下流側への流体流出量を調整する調整弁に関
し、特にU字状をなす流路が形成される場合の当該流路
底部に残留して堆積することのある異物を除去するため
のメンテナンス作業を不要にできる調整弁に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7の(a)は、複座弁として構成され
た従来の調整弁の断面構成を示す正面図、同図(b)は
その側面図である。図において、1は調整弁本体、2は
上流側の流体流入口、3は下流側の流体流出口、4は調
整弁本体1にボルトにより固定された下蓋、5は調整弁
本体1にボルトにより固定された上蓋、6は調整弁本体
1と下蓋4との間の水密性を維持するためのガスケッ
ト、7は調整弁本体1と上蓋5との間の水密性、気密性
を維持するためのガスケット、8は流体流出口3と連通
している上側流出方向変更室、9は同様に流体流出口3
と連通している下側流出方向変更室、10は第1のプラ
グ、11は第1のプラグ10と一体的に形成された第2
のプラグ、12は第1のプラグ10と密着することで上
側流出方向変更室8と流体流入口2との間を遮断する第
1のシートリング、13は第2のプラグ11と密着する
ことで下側流出方向変更室9と流体流入口2との間を遮
断する第2のシートリングである。これら第1のシート
リング12および第2のシートリング13は、調整弁本
体1にそれぞれネジにより固定されている。14は第1
のプラグ10および第2のプラグ11と一体的に形成さ
れたプラグ上端部、15はプラグ上端部と連結されたプ
ラグ駆動ロッド、16はプラグ駆動ロッド15、第1の
プラグ10および第2のプラグ11を垂直に上下移動さ
せるためのダイヤフラム操作器、17はダイヤフラム操
作器16による第1のプラグ10および第2のプラグ1
1の垂直方向の移動量を指示するスケール部である。
【0003】次に動作について説明する。この調整弁
は、通常、ダイヤフラム操作器16内に配置されている
図示していない押圧スプリングにより第1のプラグ10
および第2のプラグ11が垂直に下方向に押圧されてお
り、この結果、第1のプラグ10が第1のシートリング
12と密着するとともに第2のプラグ11が第2のシー
トリング13と密着して、上側流出方向変更室8および
下側流出方向変更室9と流体流入口2との間を遮断した
状態にしている。この状態で、ダイヤフラム操作器16
が動作すると垂直に第1のプラグ10および第2のプラ
グ11を上方向に引き上げる力が発生し、プラグ駆動ロ
ッド15とともに第1のプラグ10および第2のプラグ
11を垂直に上方向に移動させる。この結果、第1のプ
ラグ10と第1のシートリング12との間、および第2
のプラグ11と第2のシートリング13との間にギャッ
プが生じ、上側流出方向変更室8および下側流出方向変
更室9と流体流入口2との間が連通して流路が形成され
る。この場合、第1のプラグ10と第1のシートリング
12との間、および第2のプラグ11と第2のシートリ
ング13との間に生じるギャップの大きさはダイヤフラ
ム操作器16により制御可能であり、弁開度としてフレ
キシブルに調整される。
【0004】第1のプラグ10と第1のシートリング1
2との間に生じたギャップを経由して上昇し上側流出方
向変更室8へ流れ込む流体の流れの方向は上側流出方向
変更室8内を今度は下方へ向い流体流出口3から下流側
へ送られる。この場合、上側流出方向変更室8へ流れ込
んで流体流出口3から下流側へ送られる流体の流路は逆
U字状になるため、流体内に比重の異なる異物が混在し
ていても前記異物は流体流出口3から下流側へ押し流さ
れてしまう。一方、第2のプラグ11と第2のシートリ
ング13との間に生じたギャップを経由して下側流出方
向変更室9へ流れ込む流体の流れの方向は、下側流出方
向変更室9内を今度は上方へ向い流体流出口3から下流
側へ送られる。この場合、流体内に比重の異なる異物が
混在していると、下側流出方向変更室9へ流れ込んで流
体流出口3から下流側へ送られる流体の流路がU字状に
なるため、前記上側流出方向変更室8の場合とは異なり
前記異物は下側流出方向変更室9内の最も低い位置に堆
積しやすい状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の調整弁は以上の
ように構成されているので、長い時間経過すると下側流
出方向変更室9内に前記異物が堆積して下側流出方向変
更室9内を塞いでしまう結果となるため、定期的に下蓋
4を調整弁本体1から取り外し、下側流出方向変更室9
内に堆積した異物を排除するメンテナンス作業が必要と
なる課題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、下側流出方向変更室内に堆異物
が堆積するのを防止して異物を排除するためのメンテナ
ンス作業を不要にする調整弁を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る弁装置
は、上下二つのシートリングと、該シートリングが配置
された軸線上を同期して移動し前記シートリングのそれ
ぞれと密着することにより上流側と下流側との間の流路
を遮断する二つのプラグとを有し、前記プラグを上昇さ
せたときに前記プラグと前記シートリングとの間に生じ
るそれぞれの隙間により前記上流側と前記下流側とを連
通させ、前記隙間を経た前記流体をそれぞれ上側流出方
向変更室及び下側流出方向変更室へと導く調整弁におい
て、前記隙間から前記流体が前記上側流出方向変更室へ
流れ込む位置を前記上側流出方向変更室の中央位置に設
けると共に、下側流出方向変更室の内面形状を流体が前
記下側流出方向変更室へ流れ込む位置に対して非対称に
構成することで、前記隙間から前記流体が前記下側流出
方向変更室へ流れ込む位置を前記下側流出方向変更室の
中央から偏心させた位置に設けるようにしたものであ
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は複座弁として構成されたこの実施
の形態1の調整弁の断面構成図である。図において、1
は調整弁本体、2は上流側の流体流入口、3は下流側の
流体流出口、4は調整弁本体1にボルトにより固定され
た下蓋、5は調整弁本体1にボルトにより固定された上
蓋、6は調整弁本体1と下蓋4との間の水密性、気密性
を維持するためのガスケット、7は調整弁本体1と上蓋
5との間の水密性、気密性を維持するためのガスケッ
ト、8は流体流出口3と連通している上側流出方向変更
室、61は同様に流体流出口3と連通している下側流出
方向変更室、10は第1のプラグ、11は第1のプラグ
10と一体的に形成された第2のプラグ、12は第1の
プラグ10と密着することで上側流出方向変更室8と流
体流入口2との間の流路を遮断する第1のシートリン
グ、13は第2のプラグ11と密着することで下側流出
方向変更室61と流体流入口2との間の流路を遮断する
第2のシートリングである。これら第1のシートリング
12および第2のシートリング13は別個独立であっ
て、調整弁本体1にそれぞれネジにより固定されてい
る。14は第1のプラグ10および第2のプラグ11と
一体的に形成されたプラグ上端部、15はプラグ上端部
と連結されたプラグ駆動ロッド、16はプラグ駆動ロッ
ド15、第1のプラグ10および第2のプラグ11を垂
直に引き上げ移動させるためのダイヤフラム操作器、1
7はダイヤフラム操作器16による第1のプラグ10お
よび第2のプラグ11の垂直方向の移動量を指示するス
ケール部である。
【0011】この調整弁における下側流出方向変更室6
1は、図1の(b)に示すように調整弁本体1の一方の
側面方向に張り出した構成である。図2は下側流出方向
変更室61を下蓋4の方向から見たときの平面図であ
り、62は第2のシートリング13の内径を示してい
る。63は第2のシートリング13から下側流出方向変
更室61内へ流出した流体の下側流出方向変更室61内
での流れの方向を示している。64は流体に混在してい
る異物である。図2に示すように、下側流出方向変更室
61に対する第2のシートリング13の位置関係は、下
側流出方向変更室61中央に対し偏心しており、下側流
出方向変更室61の一方の内側面に近い位置にあり、流
体流入口2から流入した流体は第2のシートリング13
と第2のプラグ11との間隙を通って下側流出方向変更
室61内の一方の内側面に近い位置へ流出する構成であ
る。
【0012】次に動作について説明する。ダイヤフラム
操作器16により第1のプラグ10および第2のプラグ
11が垂直に上方向へ引き上げられると、第1のプラグ
10と第1のシートリング12との間および第2のプラ
グ11と第2のシートリング13との間に間隙が生じ、
上側流出方向変更室8および下側流出方向変更室61と
流体流入口2との間に流路が形成される。流体流入口2
から流入した流体は第2のシートリング13と第2のプ
ラグ11との間隙を通って下側流出方向変更室61内の
一方の内側面に近い下側流出方向変更室61の底面位置
へ流出する。下側流出方向変更室61内へ流出した流体
は、下側流出方向変更室61内への流出中心が下側流出
方向変更室61の内側面61aに近い位置にあるため、
下側流出方向変更室61の内側面61aの方向へ流出す
る流体が受ける抵抗は、下側流出方向変更室61の内側
面61bの方向へ流出する流体が受ける抵抗より大き
く、このため下側流出方向変更室61の内側面61aの
方向へ流出する流体の速度は下側流出方向変更室61の
内側面61bの方向へ流出する流体の速度より大きくな
る。また、第2のシートリング13から下側流出方向変
更室61へ流れ込み、下側流出方向変更室61の底面付
近を放射状に流体が広がると、下側流出方向変更室61
の内側面に対する流体の流れの方向は、下側流出方向変
更室61の内側面61a付近では一定しておらず乱れて
いる状態にあるのに対し、内側面61bから内側面61
aへ内側面に沿って流れの方向が時計回りに規制され、
下側流出方向変更室61の内側面61b付近では流体流
出口3へ向った方向性が付与される。この結果、第2の
シートリング13から下側流出方向変更室61へ流れ込
んだ流体は、第2のシートリング13から下側流出方向
変更室61へ流れ込む位置を中心にした時計回りの渦を
形成しながら流体流出口3へ流出する。この渦は、下側
流出方向変更室61の底部に残留する異物を攪拌し、前
記異物を流体流出口3へ流出させやすくする作用を発生
させ、下側流出方向変更室内61の底部に異物が堆積す
るのを防止して異物を排除するためのメンテナンス作業
が不要になる。
【0013】なお、以上の説明では、下側流出方向変更
室61は、前記実施の形態1と同様に調整弁本体1の一
方の側面方向に張り出す構成にすることで、下側流出方
向変更室61に対する第2のシートリング13の位置関
係を下側流出方向変更室61中央に対し偏心させるもの
であったが、下側流出方向変更室61の内面形状を第2
のシートリング13の位置に対し非対称に構成すること
で、下側流出方向変更室61に対する第2のシートリン
グ13の位置関係を下側流出方向変更室61中央に対し
偏心させるようにしてもよい。
【0014】実施の形態2.この実施の形態2の調整弁
は、第1のシートリング12と第2のシートリング13
とを一体にして1つのシートリング51とした構成であ
り、下側流出方向変更室61の構成は、前記実施の形態
1と同様である。図3において図1と同一または相当の
部分については同一の符号を付し説明を省略する。
【0015】図4はシートリング51の構成を示す斜視
断面図、図5、図6はシートリングの他の形態を示す斜
視断面図である。図4に示すシートリング51は、第1
のプラグ10と密着する第1シートリング構成部51
a、第2のプラグ11と密着する第2シートリング構成
部51bを有しており、これら第1シートリング構成部
51aと第2シートリング構成部51bは円筒形状の連
結部51cにより一体的に連結され構成されている。連
結部51cは第1シートリング構成部51aおよび第2
シートリング構成部51bと同一の材質、または異なっ
た材質いずれにより構成されていてもよく、同一の材質
により構成されている場合には、旋盤加工などにより一
体的に削り出すことが可能である。51dは上流側の流
体流入口2から流入する流体を、第1のプラグ10と第
1シートリング構成部51aとの間に形成された間隙お
よび第2のプラグ11と第2シートリング構成部51b
との間に形成された間隙へ導くための孔であり、図2に
示すシートリング51は大口径の孔51dが1つ形成さ
れている構造である。この場合、孔51dの口径、形
状、位置を変えることで流路の特性を調整することも可
能である。51eおよび51fは調整弁本体1側に形成
された雌ネジ部へシートリング51を螺合させ固定する
ための雄ネジ部である。51gはシートリングを回して
調整弁本体1に対するシートリング51の垂直方向の取
付位置調整を行うための凹部であり、シートリング51
の上端面に形成されている。この凹部51gには上方か
ら挿入された取付位置調整爪の先端を係合させ、前記取
付位置調整爪を回転させてシートリング51を回してシ
ートリング51が調整弁本体1にネジ込まれる量を調整
し、調整弁本体1に対するシートリング51の垂直方向
の取付位置調整を行う。
【0016】また、図5に示すシートリング52は、第
1のプラグ10と密着する第1シートリング構成部52
a、第2のプラグ11と密着する第2シートリング構成
部52bを有しており、これら第1シートリング構成部
52aと第2シートリング構成部52bは円筒形状の連
結部52cにより一体的に連結され構成されている。連
結部52cは第1シートリング構成部52aおよび第2
シートリング構成部52bと同一の材質、または異なっ
た材質いずれにより構成されていてもよく、同一の材質
により構成されている場合には、旋盤加工などにより一
体的に削り出すことが可能である。52dは上流側の流
体流入口2から流入する流体を、第1のプラグ10と第
1シートリング構成部52aとの間に形成された間隙お
よび第2のプラグ11と第2シートリング構成部52b
との間に形成された間隙へ導くための孔であり複数形成
されている。そして、孔52dはディフューザとしての
機能を備えている。52eおよび52fは調整弁本体1
側に形成された雌ネジ部へシートリング52を螺合させ
固定するための雄ネジ部である。52gはシートリング
52を回して調整弁本体1に対するシートリング52の
垂直方向の取付位置調整を行うための凹部であり、シー
トリング52の上端面に形成されている。この凹部52
gには上方から挿入された取付位置調整爪の先端を係合
させ、前記取付位置調整爪を回転させてシートリング5
2を回してシートリング52が調整弁本体1にネジ込ま
れる量を調整し、調整弁本体1に対するシートリング5
2の垂直方向の取付位置調整を行う。
【0017】また、図6に示すシートリング53は、第
1のプラグ10と密着する第1シートリング構成部53
a、第2のプラグ11と密着する第2シートリング構成
部53bを有しており、これら第1シートリング構成部
53aと第2シートリング構成部53bは連結部53c
により一体的に連結され構成されている。連結部53c
は第1シートリング構成部53aおよび第2シートリン
グ構成部53bと同一の材質、または異なった材質いず
れにより構成されていてもよく、同一の材質により構成
されている場合には、旋盤加工などにより一体的に削り
出すことが可能である。53dは上流側の流体流入口2
から流入する流体を、第1のプラグ10と第1シートリ
ング構成部53aとの間に形成された間隙および第2の
プラグ11と第2シートリング構成部53bとの間に形
成された間隙へ導くための流導孔である。53eおよび
53fは調整弁本体1側に形成された雌ネジ部へシート
リング53を螺合させ固定するための雄ネジ部である。
53gはシートリング53を回して調整弁本体1に対す
るシートリング53の垂直方向の取付位置調整を行うた
めの凹部であり、シートリング53の上端面に形成され
ている。この凹部53gには上方から挿入された取付位
置調整爪の先端を係合させ、前記取付位置調整爪を回転
させてシートリング53を回してシートリング53が調
整弁本体1にネジ込まれる量を調整し、調整弁本体1に
対するシートリング53の垂直方向の取付位置調整を行
う。
【0018】なお、以上説明したシートリング51,5
2,53において雄ネジ部51e,52e,53eと雄
ネジ部51f,52f,53fのいずれか一方および当
該雄ネジ部と螺合する調整弁本体1側の雌ネジ部は必要
に応じて設けなくてもよく、このように構成したときに
は、雄ネジ部51e,52e,53eと雄ネジ部51
f,52f,53fを共に形成する場合に比べシートリ
ング51,52,53の製作が簡略化され容易になる。
また、以上説明した実施の形態では、上蓋5を調整弁本
体1から取り外してシートリング51,52,53を上
方から調整弁本体1内部にネジ込む構成として説明した
が、下蓋4を調整弁本体1から取り外してシートリング
51,52,53を下方から調整弁本体1内部にネジ込
む構成であってもよい。
【0019】この実施の形態2の調整弁でも、第2シー
トリング構成部51b,52b,53bから下側流出方
向変更室61へ流れ込んだ流体は、第2シートリング構
成部51b,52b,53bから下側流出方向変更室6
1へ流れ込む位置を中心にした時計回りの渦を形成しな
がら流体流出口3へ流出する。この渦は、下側流出方向
変更室61の底部に残留する異物を攪拌し、前記異物を
流体流出口3へ流出させやすくする作用を発生させ、下
側流出方向変更室内61の底部に異物が堆積するのを防
止して異物を排除するためのメンテナンス作業が不要に
なる。なお、上記に種々の実施の形態を示したが、この
発明の要旨を変えない範囲で任意に変更可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、上下
二つのシートリングが配置された軸線上を同期して移動
し、それらのシートリングに密着することで上流側と下
流側の流路を遮断する二つのプラグが上昇したときに、
そのプラグと前記シートリングとの間に生じる隙間から
上側流出方向変更室と下側流出方向変更室とに流体を導
く調整弁において、前記隙間から前記流体が前記上側流
出方向変更室へ流れ込む位置を前記上側流出方向変更室
の中央位置に設けると共に、下側流出方向変更室の内面
形状を流体が前記下側流出方向変更室へ流れ込む位置に
対して非対称に構成することで、前記隙間から前記流体
が前記下側流出方向変更室へ流れ込む位置を前記下側流
出方向変更室の中央から偏心させた位置に設けるように
構成したので、上側流出方向変更室の内部では流体の旋
回流を発生させず、かつ下側流出方向変更室の内部での
み流体の旋回流を発生させ、その旋回流により、前記下
側流出方向変更室の内部に流れ込んだ流体に含まれる異
物を巻き上げて流体と共に流出させることができる。こ
のとき、下側のプラグが下側流出方向変更室の内部に発
生する流体の旋回流から直接的に回転力あるいは振動力
を受けるという不具合が発生せず、かつ下側流出方向変
更室の底部に異物が残留・堆積するのを防止できるとい
う作用効果を奏する。
【0021】
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による調整弁を示す断
面構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による調整弁の下側流
出方向変更室を下蓋の方向から見たときの平面図であ
る。
【図3】この発明の実施の形態2による調整弁を示す断
面構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2による調整弁のシート
リングを示す斜視断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2による調整弁のシート
リングを示す斜視断面図である。
【図6】この発明の実施の形態2による調整弁のシート
リングを示す斜視断面図である。
【図7】従来の調整弁を示す断面構成図である。
【符号の説明】
1 調整弁本体 2 流体流入口 3 流体流出口 10 第1のプラグ 11 第2のプラグ 13 第2のシートリング 51,52,53 シートリング 51b,52b,53b 第2シートリング構成部 61 下側流出方向変更室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−91429(JP,A) 特開 昭59−140972(JP,A) 実開 昭58−150671(JP,U) 実開 昭58−178563(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/00 F16K 51/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下二つのシートリングと、該シートリ
    ングが配置された軸線上を同期して移動し前記シートリ
    ングのそれぞれと密着することにより上流側と下流側と
    の間の流路を遮断する二つのプラグを有し、前記プラ
    グを上昇させたときに前記プラグと前記シートリングと
    の間に生じるそれぞれの隙間により前記上流側と前記下
    流側とを連通させ、前記隙間を経た前記流体をそれぞれ
    上側流出方向変更室及び下側流出方向変更室へ導く調
    整弁において、前記隙間から前記流体が前記上側流出方向変更室へ流れ
    込む位置を前記上側流出方向変更室の中央位置に設ける
    と共に、下側流出方向変更室の内面形状を流体が前記下
    側流出方向変更室へ流れ込む位置に対して非対称に構成
    することで、 前記隙間から前記流体が前記下側流出方向
    変更室へ流れ込む位置を前記下側流出方向変更室の中
    ら偏心させた位置に設けることを特徴とする調整弁。
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