JP2002215242A - 圧力調整弁およびそれを用いた衛生洗浄装置 - Google Patents

圧力調整弁およびそれを用いた衛生洗浄装置

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JP2002215242A
JP2002215242A JP2001008636A JP2001008636A JP2002215242A JP 2002215242 A JP2002215242 A JP 2002215242A JP 2001008636 A JP2001008636 A JP 2001008636A JP 2001008636 A JP2001008636 A JP 2001008636A JP 2002215242 A JP2002215242 A JP 2002215242A
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flow path
valve
pressure
diaphragm
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JP2001008636A
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Kaoru Futamura
馨 二村
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Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 較的簡単な構造で2次側の負荷が高くなって
も極端な2次側圧力の上昇がなく、安定した流量を確保
する。 【解決手段】 弁本体2の内部流路を流通孔8を有する
隔壁3によって1次側流路4と2次側流路5に仕切る。
1次側流路4を弁本体2の上面開口部26に連通させ、
この開口部26をダイアフラム7によって覆い、ダイア
フラムの上面を大気に開放させ、下面に給水圧力(1次
側圧力)P1 を加える。流通孔8を進退自在に貫通する
弁棒24をダイアフラム7に一体的に設け、この弁棒2
4の下端側に設けたフランジ35に弾性材からなる弁体
37を嵌着する。弁体37の流通孔8と対向する面の外
周縁部に複数の通路溝38を放射状に設け、弁体37が
流通孔8に押しつけれて弾性変形すると、通路溝38の
開口面積を変化させ、これによって2次側流量を調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1次側圧力の変動
に応じて2次側圧力を調整し、安定した流量を確保し得
る圧力調整弁およびそれを用いた衛生洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】洋式の便器に設置され用便後の身体の局
部を洗浄する衛生洗浄装置としては、温水タンク内の洗
浄水を給水経路を通って洗浄ノズルに送り、洗浄ノズル
から身体の局部に向けて洗浄水を吐水して局部を洗浄す
るものが広く知られている。洗浄に際しては、洗浄ノズ
ルから吐出される吐出圧力(2次側圧力)が給水圧力
(1次側圧力)によって変動すると、ノズル吐出量が変
動して使用者に不快感を与えるため、減圧弁、定流量弁
等によってノズル吐出量を安定化させるようにしてい
る。
【0003】図8は衛生洗浄装置に用いられている従来
の減圧弁を示す断面図である。この減圧弁1は、弁本体
2の内部を隔壁3によって1次側流路4と、2次側流路
5に仕切り、2次側流路5に弁体6が一体的に設けられ
たダイアフラム7を配設し、前記弁体6を前記隔壁3に
設けられ1次側流路4と2次側流路5を連通させる流通
孔8に摺動自在に貫通させ、ダイアフラム7を圧縮コイ
ルばね9によって弁体6側に付勢している。弁体6は、
円錐形の流量調整部11を一体に有して一次側流路3内
にOリング12を介して配設され、下面には奥端が隔壁
3より上方に位置し2次側流路5に連通するパイロット
孔13が形成されている。
【0004】このような減圧弁1において、洗浄水10
は1次側流路4から流通孔8と弁体6の流量調整部11
との隙間−流通孔8を通って2次側流路5に流入する。
洗浄水10が2次側流路5に流入すると、2次側流路5
内の圧力(2次側圧力)P2が上昇するため、ダイアフ
ラム7は圧縮コイルばね9の付勢力に抗して上方に弾性
変形し、流通孔8と弁体6の流量調整部11との隙間が
狭まると、言い換えれば流通孔8の流路面積が減少する
と、2次側流路5に流入する洗浄水10の流量が減少す
る。このため、2次側圧力P2 が低下し、ダイアフラム
7が圧縮コイルばね9の力によって下降し、流通孔8の
流路面積を増大させる。つまり、ダイアフラム7に作用
する圧縮コイルばね9の付勢力と2次側圧力P2 とがバ
ランスするように流通孔8の流路面積を調整する。した
がって、洗浄水10が洗浄ノズルに供給されている状態
では、1次側圧力P1 が変動すると流通孔8の流路面積
が連続的に変化し、2次側圧力P2 は一定になるように
制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の減圧弁1は、ダイアフラム7を2次側流路5に
配置し、2次側圧力P2 の変動を圧縮コイルばね9のば
ね力とバランスさせて流通孔8を絞る構造を採用してい
るため、圧縮コイルばね9を必要とし、また弁体6に流
量調整部11やパイロット孔13を設けたり、弁体6の
下端部にOリング12を設けたりする必要があるため、
部品点数が増加して構造が複雑化するばかりか、弁体6
の製造コストが高くなるという問題があった。
【0006】一方、定流量弁は、弁前後の差圧により絞
りを開閉する構造を採用しているため、構造が簡単で安
価に製作することができる反面、構造的に2次側に過負
荷が掛かると、2次側圧力が高くなるため流量が減少し
定流量弁としての機能が半減するという問題があった。
このような問題を解決するためには、安全弁を設けて洗
浄ノズルに導かれる洗浄水の一部を排水路から廃棄する
などしなければならないため、洗浄水の使用量が増加し
不経済である。
【0007】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、比較的
簡単な構造で2次側に過負荷が掛かっても2次側圧力の
上昇を抑えることができ、安定した流量を確保し得るよ
うにした流量調整弁およびそれを用いた衛生洗浄装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明に係る圧力調整弁は、流通孔を有する隔壁
によって内部が1次側流路と2次側流路に仕切られた弁
本体と、前記1次側流路に配設されて表面側が大気に開
放され、裏面側によって前記流通孔を閉塞するダイアフ
ラムと、前記流通孔を進退自在に貫通して一端が前記ダ
イアフラムに連結され、他端が前記2次側流路内に位置
してフランジを有する弁棒と、前記フランジの前記流通
孔と対向する面に設けられた弾性材からなる弁体とを備
え、前記弁体の外周縁に前記流通孔に押し付けられて弾
性変形することにより開口面積が変化する複数の通路溝
を放射状に形成したものである。
【0009】第2の発明に係る圧力調整弁は、流通孔を
有する隔壁によって内部が1次側流路と2次側流路に仕
切られた弁本体と、前記2次側流路に配設されて表面側
が大気に開放され、裏面側によって前記流通孔を閉塞す
るダイアフラムと、前記流通孔を進退自在に貫通して一
端が前記ダイアフラムに連結され、他端が前記1次側流
路内に位置してフランジを有する弁棒と、前記フランジ
の前記流通孔と対向する面に設けられた弾性材からなる
弁体とを備え、前記弁体の外周縁に前記流通孔に押し付
けられて弾性変形することにより開口面積が変化する複
数の通路溝を放射状に形成したものである。
【0010】第3の発明に係る衛生洗浄装置は、上記第
1または第2の発明に係る圧力調整弁を介して、洗浄水
供給源と洗浄装置本体とを接続するものである。
【0011】第1、第2の発明において、一次側流路に
供給された流体(洗浄液)はダイアフラムを弾性変形さ
せ、流通孔を通って2次側流路に流入する。つまり、ダ
イアフラムは1次側圧力と大気圧がバランスするように
弾性変形する。弁体はダイアフラムの弾性変形に伴い流
通孔に押し付けられると弾性変形し、通路溝の開口面積
を変化させる。これにより、1次側圧力に圧力変動があ
っても、2次側圧力は一定になるように制御され、2次
側流量を調整する。2次側に過負荷が掛かると、2次側
圧力が高くなる。しかし、通常は2次側に関係なく1次
側圧力の大きさでダイアフラムが弾性変形し、絞りを開
閉するため、2次側の負荷によって極端に2次側圧力が
上昇することがない。また、2次側圧力が上昇すると、
その圧力が弁棒およびダイアフラムに作用し、弁体を流
通孔に押し付けるため、流路溝の開口面積が減少し、1
次側流路から2次側流路に流入する流体の流量が減少し
て2次側圧力の上昇を抑える。
【0012】第1の発明において、ダイアフラムを1次
側流路に配置すると、1次側の高い圧力を受けるため、
大きな強度が要求されるが、第2の発明のように2次側
流路に配置すると、2次側圧力を受けて変形することが
多くなるため、1次側流路に配置した場合に比べてダイ
アフラムの強度を弱く設定することができる。つまり、
流量中心より圧力中心の圧力調整弁とすることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る衛
生洗浄装置の概略図、図2は本発明に係る圧力調整弁の
一実施の形態を示す無通水時の状態の断面図、図3は同
圧力調整弁の低給水時の通水状態を示す断面図、図4は
同圧力調整弁の高給水時の通水状態を示す断面図、図5
は弁体の平面図、図6は図4のA部の拡大断面図であ
る。なお、従来技術で示した構成部材と同一または同等
のものについては同一符号をもって示し、その説明を適
宜省略する。
【0014】図1において、符号14で示すものは衛生
洗浄装置で、洗浄装置本体15とコントローラ16を備
え、洗浄装置本体15が洗浄水供給源28に電磁弁22
と圧力調整弁23を介して接続されている。また、洗浄
装置本体15は、洗浄ノズル18、温水タンク19、流
量調整弁21、洗浄ノズルを進退させるモータM等で構
成されている。洗浄ノズル18は、モータMによって所
定の位置に伸出し、温水タンク19および流量調整弁2
1を通って供給される洗浄水を噴出口から局部(尻また
はビデ)に向けて吐出する。前記温水タンク19、電磁
弁22およびモータMは、前記コントローラ16によっ
て制御される。洗浄水供給源28は、例えば水道管、タ
ンク等である。
【0015】図2において、前記圧力調整弁23は、弁
本体2と、この弁本体2の上面を覆う上蓋25とを備
え、内部にダイアフラム7と弁棒24が一体的に結合さ
れて配設されている。弁本体2は、上面中央に開口部2
6を有し、内部に隔壁3が設けられ、この隔壁3によっ
て弁本体2の内部流路を1次側流路4と2次側流路5と
に仕切っている。1次側流路4は、一端が弁本体2の一
側面2aに開口し、他端が前記開口部26に連通してい
る。2次側流路5は、一端が弁本体2の他側面2bに開
口し、他端が前記隔壁3の上面に設けた流通孔8を介し
て前記開口部26に連通している。前記上蓋25はカッ
プ状に形成されて上面中央に大気開放孔31を有し、こ
れによってダイアフラム7の上面が大気に開放されてい
る。
【0016】前記ダイアフラム7は、ステンレス等の薄
い金属板またはゴム等の弾性材によって円板状に形成さ
れ、外周縁部が前記弁本体2の上面に上蓋25によって
押し付けられて固定されることにより1次側流路4に配
置され、弁本体2の前記開口部26を覆っている。ダイ
アフラム7の上面中央には、受圧プレート33が固定さ
れている。
【0017】前記弁棒24は、ステンレス等によって形
成され、上端部が雄螺子部24aを形成し、中間部と下
端部外周にフランジ34,35がそれぞれ一体に設けら
れている。雄螺子部24aは、前記ダイアフラム7およ
び受圧プレート33の中央に設けた孔を貫通して上方に
突出し、ナット36が螺合されることにより、前記受圧
プレート33に固定されている。前記中間のフランジ3
4は、ダイアフラム7の下面に密接されることにより、
前記受圧プレート33とともにダイアフラム7の中央部
を挟持している。下端側のフランジ35は、前記流通孔
8より下方に位置している。また、このフランジ35は
流通孔8の穴径より大きな外径を有し、上面に2次側流
路5に流入する洗浄水10の流量を前記流通孔8ととも
に制御する弁体37が配設されている。
【0018】前記弁体37は、ゴム等の弾性部材によっ
て前記フランジ35と略同一の大きさのリング状に形成
され、外周縁部に可変絞りを構成する通路溝38が形成
されている。この通路溝38は、弁体37の上面と外周
面を連通させるV字状の溝からなり、周方向に等間隔を
おいて4つ放射状に形成されている。弁体37の中心か
ら通路溝38までの距離Dは、前記流通孔8の半径rよ
り小さく設定されている。
【0019】前記流通孔8の上側開口端面8aは、無通
水時においてダイアフラム7を支承し、これによって振
動等によるダイアフラム7の上下動を防止している。な
お、前記上側開口端面8aは、絞りとして機能しないよ
うに平面視形状が小判形、十字形等に形成されることに
より、弁棒24との間に十分な隙間を確保している。流
通孔8の下側開口端面8bは、前記弁体37が着座する
着座面を形成している。
【0020】前記弁本体2の下面中央には弁棒24を組
込むための開口39が形成されており、この開口39に
は栓40がシール部材41を介して嵌合され、開口39
を液密に閉塞している。
【0021】ここで、本実施の形態においては、流通孔
8をV字状の溝として示したが、本発明はこれに何等限
定されるものではなく、平面視形状が矩形やU字状の溝
であってもよく、またその数も4個に限らず弁体37の
硬度、通路溝38の形状、深さ、幅等によって適宜増減
することができる。
【0022】次に、上記構造からなる圧力調整弁23の
動作について説明する。図2は無通水時(不使用時)に
おける状態を示す。このとき、図1に示した電磁弁22
はOFFの状態に保持されており、洗浄水供給源28か
らの洗浄水10が圧力調整弁23には供給されていな
い。このため、ダイアフラム7は流通孔8の上側開口端
面8aによって支持され、流通孔8を閉塞している。こ
の状態において、弁体37は流通孔8の着座面8bから
最も離間している。
【0023】図3は低給水圧時の通水状態を示す図で、
洗浄開始によって電磁弁22が開くと、低い給水圧力P
1 (1次側圧力)の洗浄水10が洗浄水供給源28より
電磁弁22を通って圧力調整弁23の1次側流路4に供
給される。すると、1次側流路4内の圧力が上昇するた
め、ダイアフラム7は1次側圧力P1 によって上方に押
し上げられ、流通孔8から離間し、1次側流路4と2次
側流路5を連通させる。したがって、1次側流路4に供
給された洗浄水10は、流通孔8−流通孔8と弁体37
の隙間および通路溝38を通って2次側流路5に導かれ
る。一方、弁棒24はダイアフラム7の上方への弾性変
形に伴いこれと一体に上方に移動するため、弁体37の
上面が図3に示すように流通孔8の着座面8bに接触ま
たは近接し、通路溝38の開口面積が減少する。言い換
えれば、流通孔8の流路面積が減少する。
【0024】洗浄水10の流入によって2次側流路5内
の圧力(2次側圧力)P2 が徐々に上昇して通路溝38
の開口面積が減少すると、2次側流路5に流入する洗浄
水10の流量は減少する。このため、2次側圧力P2 が
低下し、ダイアフラム7が下降して弁棒24を下降さ
せ、通路溝38の開口面積を再び増大させる。つまり、
ダイアフラム7は1次側圧力P1 と大気圧Poがバラン
スするように上下に弾性変形して流路溝38の開口面積
を調整する。したがって、洗浄水10が洗浄装置本体1
5に供給されている状態では、流路溝38の開口面積が
連続的に変化し、1次側圧力P1 に圧力変動があって
も、2次側圧力P2 は一定になるように制御され、一定
の流量が洗浄装置本体15の洗浄ノズル18に供給され
る。
【0025】図4は高給水圧時の通水状態を示す図で、
洗浄開始によって高い給水圧力(1次側圧力)P3 の洗
浄水10が洗浄水供給源28から減圧弁22を通って圧
力調整弁23の1次側流路4に供給されると、1次側流
路4内の圧力が上昇する。このため、ダイアフラム7は
1次側圧力P3 によって上方に押し上げられ、流通孔8
から離間し、1次側流路4と2次側流路5を連通させ
る。したがって、1次側流路4に供給された洗浄水10
は、流通孔8−流通孔8と弁体37の隙間および通路溝
38を通って2次側流路5に流入する。一方、弁棒24
は、ダイアフラム7の上方への弾性変形に伴いこれと一
体に上方に移動するため、弁体37の上面が図4に示す
ように流通孔8の着座面8bに押し付けられて弾性変形
し、流路溝38の開口面積が図3に示した低給水圧時よ
りもさらに減少する。
【0026】洗浄水10の流入によって2次側流路5内
の圧力(2次側圧力)P2 が上昇して流通路38の開口
面積が減少すると、2次側流路5に流入する洗浄水10
の流量は減少する。このため、2次側圧力P2 が低下
し、ダイアフラム7が下降して弁棒24を下降させる。
したがって、流路溝38の開口面積が増大する。つま
り、ダイアフラム7は1次側圧力P3 と大気圧Poがバ
ランスするように上下に弾性変形して流路溝38の開口
面積を調整する。したがって、洗浄水10が洗浄装置本
体15に供給されている状態では、流路溝38の開口面
積が連続的に変化し、1次側圧力P3 に圧力変動があっ
ても、2次側圧力P2 は一定になるように制御され、一
定の流量が洗浄装置本体15の洗浄ノズル18に供給さ
れる。
【0027】このように本発明に係る圧力調整弁23
は、ダイアフラム7の弾性変形によって給水圧力(1次
側圧力)と大気圧Poをバランスさせ、弁体37の流路
溝38の開口面積を変化させるように構成したので、1
次側圧力に圧力変動があっても、2次側圧力P2 を一定
にすることができ、一定の流量を洗浄ノズル18に供給
することができる。また、給水圧力(1次側圧力)と大
気圧Poをバランスさせているので、ダイアフラム7を
付勢する圧縮コイルばねを必要とせず、またフランジ3
5の下面に2次側圧力P2 が作用するため、弁体24に
流量調整部やパイロット孔を設ける必要がなく、構造が
簡単で、弁棒24を安価に製作することができる。
【0028】また、本発明に係る圧力調整弁23におい
ては、2次側に過負荷が掛かっても2次側圧力P2 の急
激な圧力上昇を抑えることができる。すなわち、通常は
2次側に関係なく1次側圧力の大きさでダイアフラム7
が弾性変形し、流路溝38の開口面積を変化させるた
め、従来の定流量弁のように2次側負荷によって極端に
2次側圧力が左右されることがない。また、過負荷によ
って2次側圧力が上昇すると、フランジ35の下面に2
次側圧力が作用して弁棒24を押上げ、絞りを閉じる方
向、すなわち流路溝38の開口面積を減少させるので、
1次側流路4から2次側流路5に流入する洗浄水10の
流量が減少して2次側圧力の上昇を抑える。それ故、安
全弁を設けて捨て水等を行う必要がなく、2次側流量を
一定にすることができる。
【0029】図7は本発明の他の実施の形態を示す概略
断面図である。この実施の形態では、1次側流路4と2
次側流路5を上記した実施の形態とは左右逆にしてい
る。また、ダイアフラム7を前記2次側流路5に配設し
て表面側を大気に開放し、裏面によって流通孔8を閉塞
するようにしている。さらに、前記流通孔8を進退自在
に貫通する弁棒24を1次側流路4内に配置して一端を
前記ダイアフラム7に連結し、他端側にフランジ35を
設け、このフランジ35に前弁体37を前記流通孔8と
対向するように配設している。すなわち、本実施の形態
は、ダイアフラム7を2次側流路5に設け、弁棒24を
1次側流路4に設けた点が図1に示した実施の形態と異
なるもので、その他の構造は同様である。
【0030】図1に示した実施の形態においては、ダイ
アフラム7を1次側流路4に配置しているため、1次側
の高い圧力を受け、大きな強度が要求されるが、本実施
の形態においては、ダイアフラム7を2次側流路5に配
置しているため、ダイアフラム7が2次側圧力を受けて
変形することが多くなる。このため、1次側流路4に配
置した場合に比べてダイアフラム7の強度を弱く設定す
ることが可能である。
【0031】なお、上記した実施の形態においては、圧
力調整弁23を衛生洗浄装置14に用いた例について説
明したが、本発明はこれに何等限定されるものではな
く、1次側圧力の変動に応じて2次側圧力を調整し、安
定した流量を確保する必要がある製品、機器、例えば洗
濯機、給湯器等にもそのまま使用することができる。ま
た、水圧式の洗浄ノズル18を備えた衛生洗浄装置14
について説明したが、モータ等の駆動装置によって洗浄
ノズルを進退させるように構成した洗浄装置であっても
よい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る圧力調
整弁およびそれを用いた衛生洗浄装置によれば、圧力調
整弁の構造が簡単で部品点数が少なく、安定した2次側
流量を確保することができ、また、2次側に過負荷が掛
かってもダイアフラムは1次側圧力または2次側圧力よ
って弾性変形して流路溝の開口面積を変化させるので、
2次側圧力の極端な上昇を抑えることができる。したが
って、捨て水等によって流量を一定に保つようにしたり
する必要がなく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る衛生洗浄装置の一実施の形態を
示す概略図である。
【図2】 圧力調整弁の無通水時の状態の断面図であ
る。
【図3】 同圧力調整弁の低給水時の通水状態を示す断
面図である。
【図4】 同圧力調整弁の高給水時の通水状態を示す断
面図である。
【図5】 弁体の平面図である。
【図6】 図3のA部の拡大断面図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態を示す概略断面図で
ある。
【図8】 従来の減圧弁の断面図である。
【符号の説明】
2…弁本体、3…隔壁、4…1次側流路、5…2次側流
路、7…ダイアフラム、8…流通孔、8b…着座面、1
4…衛生洗浄装置、15…洗浄装置本体、18…洗浄ノ
ズル、23…圧力調整弁、24…弁棒、26…開口部、
28…洗浄水供給源、37…弁体、38…通路溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D038 JA00 JB05 JF00 JH12 3H052 AA01 BA03 BA25 CA03 DA01 EA02 3H056 AA02 BB24 BB32 CA07 CB03 CD06 EE06 GG05 GG11 5H316 AA07 BB08 EE02 EE10 EE12 EE18 EE20 EE30 JJ11 KK01 KK02 KK04 KK10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流通孔を有する隔壁によって内部が1次
    側流路と2次側流路に仕切られた弁本体と、 前記1次側流路に配設されて表面側が大気に開放され、
    裏面側によって前記流通孔を閉塞するダイアフラムと、 前記流通孔を進退自在に貫通して一端が前記ダイアフラ
    ムに連結され、他端が前記2次側流路内に位置してフラ
    ンジを有する弁棒と、 前記フランジの前記流通孔と対向する面に設けられた弾
    性材からなる弁体とを備え、 前記弁体の外周縁に前記流通孔に押し付けられて弾性変
    形することにより開口面積が変化する複数の通路溝を放
    射状に形成したことを特徴とする圧力調整弁。
  2. 【請求項2】 流通孔を有する隔壁によって内部が1次
    側流路と2次側流路に仕切られた弁本体と、 前記2次側流路に配設されて表面側が大気に開放され、
    裏面側によって前記流通孔を閉塞するダイアフラムと、 前記流通孔を進退自在に貫通して一端が前記ダイアフラ
    ムに連結され、他端が前記1次側流路内に位置してフラ
    ンジを有する弁棒と、 前記フランジの前記流通孔と対向する面に設けられた弾
    性材からなる弁体とを備え、 前記弁体の外周縁に前記流通孔に押し付けられて弾性変
    形することにより開口面積が変化する複数の通路溝を放
    射状に形成したことを特徴とする圧力調整弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の圧力調整弁を介
    して、洗浄水供給源と洗浄装置本体とを接続することを
    特徴とする衛生洗浄装置。
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