JP3145214B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP3145214B2
JP3145214B2 JP33291992A JP33291992A JP3145214B2 JP 3145214 B2 JP3145214 B2 JP 3145214B2 JP 33291992 A JP33291992 A JP 33291992A JP 33291992 A JP33291992 A JP 33291992A JP 3145214 B2 JP3145214 B2 JP 3145214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前面に食器を出し入れ
するためのドアを有する洗浄槽内に収容された食器に洗
浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗浄機に係り、特に
食器に洗浄水を噴射する洗浄機構の動作を電気的に制御
する電気制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器洗浄機の電気制御装置は、洗
浄機構の作動開始及び作動停止を指示する操作スイッチ
と、この操作スイッチによる作動開始指示に応答して洗
浄機構を制御して食器の洗浄動作を開始させるとともに
予め決められた一連の洗浄動作後に洗浄動作を自動的に
終了させる洗浄動作制御手段と、前記操作スイッチによ
る作動停止指示に応答して前記洗浄動作制御手段を制御
し食器の洗浄動作を一時停止させる停止制御手段とを備
えていた。そして、この種の電気制御装置を有する食器
洗浄機の通常の使用にあたっては、ドアを開いて食器を
洗浄槽内に収容し、同ドアを閉じた後前記操作スイッチ
を操作して洗浄機構の作動を開始させる。一方、このよ
うな洗浄動作中に食器を追加する場合には、前記操作ス
イッチを操作して洗浄機の作動を一時停止させておき、
この停止中に食器をドアを開いて洗浄槽に入れ、同ドア
を閉じた後前記操作スイッチを再び操作して洗浄機の作
動を再開させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
においては、洗浄動作中に食器を追加する場合、洗浄動
作を一時的に停止させて洗浄槽内に食器を入れた後、洗
浄動作を再開させるための操作スイッチの操作を忘れる
ことがよくある。したがって、このような場合には、食
器が洗浄されないまま放置されてしまうことになる。特
に、給湯器からの高温の洗浄水を利用して食器を洗浄す
る食器洗浄機においては、洗浄水も長い間放置される結
果、洗浄水の温度が下がってしまい、長時間後に操作ス
イッチを操作して洗浄動作を再開させても、洗浄効果が
上がらないという問題があった。本発明は上記問題に対
処するためになされたもので、その目的は、洗浄動作を
再開させるための操作スイッチの操作を忘れても洗浄動
作が自動的に再開されるようにした食器洗浄機を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、前面に食器を出し入れするためのドアを
有する洗浄槽と、洗浄槽内に収容された食器に洗浄水
を噴射して洗浄する洗浄機構と、洗浄機構の作動を電
気的に制御する電気制御装置とを備えた食器洗浄機にお
いて、電気制御装置を、前記洗浄機構の作動開始及び作
動停止を指示する操作スイッチと、操作スイッチによ
る作動開始指示に応答して洗浄機構を制御して食器の洗
浄動作を開始させるとともに予め決められた一連の洗浄
動作後に前記洗浄動作を自動的に終了させる洗浄動作制
御手段と、前記操作スイッチによる作動停止指示に応答
して洗浄動作制御手段を制御し食器の洗浄動作を一時停
止させる停止制御手段と、前記ドアの開閉を検出する検
出スイッチと、前記停止制御手段により食器の洗浄動作
が一時停止している状態で前記検出スイッチによってド
アが閉じられたことが検出されたとき時間の計測を開始
するタイマ手段と、前記タイマ手段が所定時間を計測し
終えたとき停止制御手段による一時停止を解除して前記
食器の洗浄動作を再開させる停止解除手段とにより構成
したことを特徴とする食器洗浄機を提供するものであ
る。
【0005】
【0006】
【発明の作用・効果】上記のように構成した食器洗浄機
においては、食器洗浄中に洗浄槽内に新たな食器を追加
するために操作スイッチを操作して洗浄動作を一時停止
せて食器を洗浄槽内に追加した後にドアを閉めれば、
検出スイッチによるドアが閉じたことの検出に応答し、
タイマ手段が時間の計測を開始して所定時間を計測し終
えたとき、停止解除手段が停止制御手段による一時停止
を解除して食器の洗浄動作を再開させる。したがって、
使用者が食器を洗浄槽内に追加して入れた後に、洗浄動
作を再開させるために操作スイッチを操作し忘れても、
洗浄動作は自動的に再開されて食器は自動的に洗浄さ
れ、洗浄動作が停止した状態にて洗浄水が長時間放置さ
れるのを回避することができる。
【0007】
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係る食器洗浄機の全体を概略
的に示している。この食器洗浄機は、箱状のハウジング
10内に収容された洗浄槽20を備えている。洗浄槽2
0の前面にはドア21が設けられ、同ドア21はヒンジ
(図示しない)により下端を中心に回転可能に洗浄槽2
0に組付けられている。ドア21の上方に位置する洗浄
槽20の内側にはドアスイッチ22が組み付けられ、同
スイッチ22はドア21が開かれているときオフしてい
て同ドア21が閉じられるとオンする。洗浄槽20の内
部には食器Aを載せるラック23が収容されているとと
もに、その上面及び下面にて一対の洗浄ノズル24,2
5が支持されている。洗浄ノズル24,25は、循環ポ
ンプ26の作動により、洗浄槽20の底部に形成した洗
浄水タンク27から循環パイプ28を介して循環供給さ
れる洗浄水を回転しながら食器Aに向けて噴射する。洗
浄槽20の背壁20aには給水パイプ31がその出口部
にて接続されていて、同給水パイプ31は外部給水源
(図示しない)に接続された給湯機32から高温の洗浄
水を給水弁33を介して洗浄水タンク27に供給する。
洗浄槽20の背壁20aに設けた開口部20bには乾燥
器を構成するヒータ34及び電動ファン35が組み付け
られている。
【0009】循環パイプ28からは排水パイプ36及び
サブタンク用パイプ37が分岐している。排水パイプ3
6には排水ポンプ41が介装されており、同ポンプ41
はその作動により洗浄水タンク27内の洗浄水を排水パ
イプ36を介して機外へ排出する。サブタンク用パイプ
37の先端はサブタンク42に連通していて、同タンク
42内にはフロートスイッチ43が収容されている。フ
ロートスイッチ43は洗浄水タンク27内の洗浄水の水
面が洗浄等に必要な高さを示す基準レベルに達したこと
を検出するもので、同水面の高さが基準レベルより高け
ればオン状態になり、かつ同水面の高さが基準レベルよ
り低ければオフ状態になるものである。
【0010】次に、上記のように構成した食器洗浄機を
電気的に制御するための電気制御装置について図面を用
いて説明すると、図2は同装置をブロック図により示し
ている。この電気制御装置は制御回路50を備え、同回
路50には入力母線L1,L2を介して電力が供給される
ようになっている。入力母線L1には120ボルトの交
流が付与されるとともに、入力母線L2は接地されてい
る。入力母線L1,L2間には電源スイッチ51及びリレ
ースイッチ52のコイルX1 が直列に接続されている。
電源スイッチ51は手動操作によりオンオフされる可動
接点51aと、一端にて制御回路50に接続されかつ他
端にて可動接点51aとコイルX1 との接続点に接続さ
れて励磁により可動接点51aをオフするコイル51b
とを備えている。リレースイッチ52のコイルX1 は、
励磁により、制御回路50に両端を接続した常開接点X
11をオンするものである。
【0011】入力母線L1 と制御回路50の出力側との
間には排水ポンプ41の電動モータ41aが接続され、
電源スイッチ51の可動接点51a及びリレースイッチ
52のコイルX1 の接続点と制御回路50の出力側との
間には、循環ポンプ26の電動モータ26a、給水弁3
3の電磁ソレノイド33a、ヒータ34、電動ファン3
5、表示器53及び警報器54が接続されている。ま
た、制御回路50の入力側には、前述したドアスイッチ
22及びフロートスイッチ43の他に、スタート/スト
ップスイッチ55、コース選択スイッチ56及び乾燥モ
ード選択スイッチ57が接続されている。制御回路50
はCPU、ROM、RAM、タイマ、I/Oなどからな
るマイクロコンピュータで構成され、図3〜12に示し
たフローチャートに対応したプログラムを実行する。
【0012】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。制御回路50に入力母線L1,L2を介して
電力が供給されると、同回路50は図3のステップ10
0にて「メインプログラム」の実行を開始し、ステップ
102にて第1,2,5,8,9フラグFLG1,FLG2,FLG
5,FLG8,FLG9を「0」に初期設定するとともに、洗浄に
おける標準、強力及びすすぎの各コースを表す洗浄コー
ス番号M並び乾燥におけるヒータ乾燥、送風乾燥及び乾
燥なしの各乾燥モードを表す乾燥モード番号Nを「0」
に初期設定した後、ステップ104〜148からなる循
環処理を繰り返し実行する。また、この入力母線L1
2への電力の供給により電動モータ41aが作動可能
となる。
【0013】この循環処理においては、ステップ104
にてリレースイッチ52の常開接点X11の状態により電
源スイッチ51がオンされているか否かを判定する。電
源スイッチ51がオンされるまで、制御回路50はステ
ップ104にて「NO」と判定し続けて同ステップ10
4の判定処理を実行し続ける。使用者が洗浄槽21内に
食器Aを載置したラック23を収容するとともに洗剤を
入れた後、電源スイッチ51の可動接点51aをオンす
ると、電磁ソレノイド33a、ヒータ34、電動フアン
35、電動モータ26a、表示器53及び警報器54が
作動可能になるとともに、リレースイッチ52のコイル
1 が励磁されて常開接点X11がオンする。これによ
り、制御回路50はステップ104にて「YES」と判
定してプログラムをステップ106,108へ進める。
【0014】ステップ106にて第10フラグFLG10
が”1”に設定され、ステップ108にて図4の「作動
制御プログラム」及び図10の「乾燥モード選択プログ
ラム」の割込みが許容される。この割込みの許容によ
り、以降割込みが禁止されるまで、タイマの作用により
所定時間毎に前記両プログラムが割込み実行されるよう
になる。これらのステップ106,108の処理後、第
1フラグFLG1が”0”である限り、ステップ110〜1
20からなる循環処理が実行され続けて、ステップ11
0〜116の処理によってコース選択スイッチ56のオ
ン操作毎に洗浄コース番号Mが順次「0」〜「2」のい
ずれかに変更されるとともに、ステップ118の処理に
よって洗浄コース番号Mに基づいて洗浄コース名が表示
器53にて表示される。この洗浄コース名の表示におい
ては、洗浄コース番号Mが「1」であれば、標準コース
を表す文字又は数字が表示器53にて表示される。洗浄
コース番号Mが「2」であれば、強力コースを表す文字
又は数字が表示器53にて表示される。洗浄コース番号
Mが「0」であれば、すすぎコースを表す文字又は数字
が表示器53にて表示される。
【0015】このようなステップ110〜120の循環
処理中、タイマの作用により、図4の「作動制御プログ
ラム」が所定時間毎に実行される。この「作動制御プロ
グラム」の実行は図4のステップ200にて開始され、
ステップ202にて第10フラグFLG10 が”1”である
か否かを判定する。この場合、第10フラグFLG10 は前
記ステップ106(図3)の処理により”1”に設定さ
れたままであるので、ステップ202にて「YES」と
判定してプログラムをステップ203へ進める。ステッ
プ203においては第2フラグFLG2が”1”であるか否
かを判定する。この場合、第2フラグFLG2は前記ステッ
プ102(図3)の処理により”0”に設定されている
ので、同ステップ203にて「NO」と判定してプログ
ラムをステップ204に進める。ステップ204におい
ては、スタート/ストップスイッチ55がオン操作され
たか否かを判定する。同スイッチ55がオン操作されな
ければ、ステップ204にて「NO」と判定してステッ
プ252にて「作動制御プログラム」の実行を終了す
る。一方、スタート/ストップスイッチ55がオン操作
されれば、ステップ204にて「YES」と判定し、ス
テップ206にて第2フラグFLG2を”1”に設定してプ
ログラムをステップ220に進める。ステップ220に
おいてはドアスイッチ22がオンしているか否か、すな
わちドア22が閉じているか否かを判定する。ドア22
が閉じていてドアスイッチ22がオンしていれば、ステ
ップ220にて「YES」と判定してプログラムをステ
ップ222に進める。ステップ222においては第1フ
ラグFLG1を”1”に設定し、ステップ224,226の
処理後、ステップ252にて「作動制御プログラム」の
実行を終了する。このようにして、第1フラグFLG1が”
1”に設定されると、前記図3のステップ120にて
「YES」と判定し、ステップ122にて第10フラグ
FLG10 を”0”に変更した後、プログラムをステップ1
24,126に進める。
【0016】このとき、ドア22が開いていれば、図4
のステップ220にて「NO」と判定してプログラムを
ステップ228に進める。ステップ228においては第
1フラグFLG1を”0”に設定して、ステップ230〜2
38の処理後、ステップ252にて「作動制御プログラ
ム」を終了する。この場合には、スタート/ストップス
イッチ55がオン操作されたにもかかわらず、図3のス
テップ110〜120の循環処理が繰り返し実行され続
ける。一方、この循環処理中における「作動制御プログ
ラム」においては、第10フラグFLG10 及び第2フラグ
FLG2は共に”1”に設定されたままであるので、ステッ
プ202,203にて共に「YES」と判定され、ドア
22が開いている限り、ステップ220における「N
O」との判定の基に、前記ステップ228〜238の処
理が実行される。そして、前記ステップ230〜234
の処理により、スタート/ストップスイッチ55がオン
操作された時点から第7タイマT7 の作動が開始され、
同スイッチ55のオン操作時点から所定時間が経過する
と、ステップ230,236,238の処理によって警
報器54が作動される。なお、この第7タイマT7 及び
その他のタイマは図示しないプログラム処理により時間
経過を計測するものである。この警報器54の作動によ
り、使用者がドア22が開いていることに気付いて同ド
ア22を閉めると、ステップ220にて「YES」と判
定してプログラムをステップ222以降へ進める。ステ
ップ222においては前記と同様に第1フラグFLG1を”
1”に設定し、ステップ224にて警報器54の作動を
停止させ、かつステップ226にて前記第7タイマT7
の作動に利用した第9フラグFLG9を”0”に戻して、ス
テップ252にて「作動制御プログラム」を終了する。
これにより、この場合も、前記図3のステップ120に
て「YES」と判定され、ステップ122にて第10フ
ラグFLG10 が”0”に変更されて、プログラムはステッ
プ124,126に進められる。
【0017】ステップ124,126においては洗浄コ
ース番号Mが「1」であるか、「2」であるか、又は
「0」であるかを判定する。洗浄コース番号Mが「1」
であれば、ステップ124にて「YES」と判定してプ
ログラムをステップ128に進め、同ステップ128に
て「標準コースルーチン」を実行する。「標準コースル
ーチン」は図6(A)に詳細に示されているように、制御
回路50はその実行をステップ300にて開始し、ステ
ップ301にて「給湯ルーチン」を実行する。この「給
湯ルーチン」は図7のステップ400にて開始され、ス
テップ401にて第1フラグFLG1が”1”であるか否か
を判定する。この場合、第1フラグFLG1は前述のよう
に”1”に設定されているので、同ステップ401にて
「YES」と判定してプログラムをステップ402に進
める。ステップ402においては、電磁ソレノイド33
aを励磁することにより給水弁33をオンする。これに
より、給湯器32から高温の清浄な洗浄水が給水パイプ
31を介して洗浄水タンク27に流れ込む。前記ステッ
プ402の処理後、ステップ404にてフロートスイッ
チ43がオンしているか否かを判定する。洗浄水タンク
27内の洗浄水が少なくてフロートスイッチ43がオン
していなければ、ステップ404にて「NO」と判定し
てステップ401,402,404からなる循環処理を
繰り返し実行し続ける。そして、この循環処理中、洗浄
水タンク27内の洗浄水が基準レベルまで達すると、ス
テップ404にて「YES」と判定してプログラムをス
テップ405に進める。ステップ405においては、電
磁ソレノイド33aの励磁を解除することにより給水弁
33をオフする。これにより、洗浄水タンク27への洗
浄水の供給が停止する。前記ステップ405の処理後、
ステップ406にてこの「給湯ルーチン」が終了され
る。
【0018】この「給湯ルーチン」の実行後、制御回路
50は図6(A)のステップ302にて第1タイマT1
計測時間値を3分に設定して、ステップ303にて「洗
浄ルーチン」を実行する。この「洗浄ルーチン」は図8
のステップ410にて開始され、ステップ411にて第
1タイマT1 の時間計測を開始させ、ステップ412に
て第3フラグFLG3を”1”に設定した後、ステップ41
3にて第1フラグFLG1が”1”であるか否かを判定す
る。この場合、第1フラグFLG1は前述のように”1”に
設定されているので、同ステップ413にて「YES」
と判定してプログラムをステップ414に進める。ステ
ップ414においては第3フラグFLG3が”1”であるか
否かを判定する。この場合も、第3フラグFLG3は前述の
ように”1”に設定されているので、同ステップ414
にて「YES」と判定してプログラムをステップ417
に進める。ステップ417においては、電動モータ26
aを作動させることにより循環ポンプ26をオンする。
これにより、洗浄水タンク27内の洗剤を含んだ洗浄水
は循環パイプ28を介して洗浄ノズル24,25に圧送
され、洗浄ノズル24,25は回転しながら洗浄水を食
器Aに噴射して洗浄する。前記ステップ417の処理
後、ステップ422にて第1タイマT1 が3分の時間計
測を終了したか否かを判定する。第1タイマT1 が3分
の時間計測を終了していなければ、ステップ422にて
「NO」と判定してステップ413,414,417,
422からなる循環処理を繰り返し実行し続ける。そし
て、この循環処理中、第1タイマT1 が3分の時間計測
を終了すると、ステップ422にて「YES」と判定し
てプログラムをステップ423に進める。ステップ42
3においては、電動モータ26aの作動を停止させるこ
とにより循環ポンプ28をオフする。これにより、洗剤
を含んだ洗浄水による3分間の食器洗浄が終了する。前
記ステップ423の処理後、ステップ424にてこの
「洗浄ルーチン」が終了される。
【0019】この「洗浄ルーチン」の実行後、制御回路
50は図6(A)のステップ304にて第2タイマT2
計測時間値を排水に必要な30秒に設定して、ステップ
305にて「排水ルーチン」を実行する。この「排水ル
ーチン」は図9のステップ430にて開始され、ステッ
プ431にて第2タイマT2 の時間計測を開始させ、ス
テップ432にて第4フラグFLG4を”1”に設定した
後、ステップ433にて第1フラグFLG1が”1”である
か否かを判定する。この場合も、第1フラグFLG1は前述
のように”1”に設定されているので、同ステップ43
3にて「YES」と判定してプログラムをステップ43
4に進める。ステップ434においては第4フラグFLG4
が”1”であるか否かを判定する。この場合も、第4フ
ラグFLG4は前述のように”1”に設定されているので、
同ステップ434にて「YES」と判定してプログラム
をステップ437に進める。ステップ437において
は、電動モータ41aを作動させることにより排水ポン
プ41をオンする。これにより、洗浄水タンク27内の
洗浄水は排水パイプ36を介して外部へ排水される。前
記ステップ437の処理後、ステップ442にて第2タ
イマT2 が30秒の時間計測を終了したか否かを判定す
る。第2タイマT2 が30秒の時間計測を終了していな
ければ、ステップ442にて「NO」と判定してステッ
プ433,434,437,442からなる循環処理を
繰り返し実行し続ける。そして、この循環処理中、第2
タイマT2 が排水に必要な30秒の時間計測を終了する
と、ステップ442にて「YES」と判定してプログラ
ムをステップ443に進める。ステップ443において
は、電動モータ41aの作動を停止させることにより排
水ポンプ41をオフする。これにより、洗浄タンク27
内の汚れた洗浄水は全て外部へ排出される。前記ステッ
プ443の処理後、ステップ444にてこの「排水ルー
チン」が終了される。
【0020】次に、制御回路50は図6(A)のステップ
306にて前記ステップ301と同様な「給湯ルーチ
ン」を実行する。これにより、洗浄タンク27内には高
温の清浄な洗浄水が供給される。このステップ306の
「給湯ルーチン」の実行後、制御回路50はステップ3
07にて第1タイマT1 の計測時間値を30秒に設定し
て、ステップ308にて前記同様の「洗浄ルーチン」を
実行する。これにより、洗浄水タンク27内の清浄な洗
浄水が循環パイプ28を介して洗浄ノズル24,25に
30秒間圧送され、洗浄ノズル24,25が回転しなが
ら同洗浄水を食器Aに噴射するので、食器Aが30秒間
すすぎ洗いされる。その後、制御回路50は、前記ステ
ップ304,305と同様なステップ309,310の
処理により、前記すすぎ洗いに利用された洗浄水を30
秒間で外部へ排出する。このステップ310の「排水ル
ーチン」の実行後、制御回路50はステップ311〜3
15にて前記ステップ306〜310と同様な処理を実
行するので、食器Aは30秒間ふたたびすすぎ洗いされ
て、ステップ316にて「標準コースルーチン」の実行
を終了する。その結果、この標準コースにおいては、食
器Aは洗剤の入った洗浄水で3分間洗浄された後、30
秒間ずつ2回に渡ってすすぎ洗いされる。
【0021】また、前記ステップ110〜116(図
3)の処理によって洗浄コース番号Mが「2」に設定さ
れていれば、ステップ126にて「YES」と判定して
プログラムをステップ130に進め、同ステップ130
にて「強力コースルーチン」を実行する。この「強力コ
ースルーチン」は図6(B)に詳細に示すようにステップ
320〜336からなり、前記「標準コースルーチン」
と比べて、ステップ322にて第1タイマT1の計測時
間値を10分に設定する点で相違するのみである。これ
により、この強力コースにおいては、食器Aは洗剤の入
った洗浄水で10分間洗浄された後、30秒間ずつ2回
に渡ってすすぎ洗いされる。
【0022】さらに、前記ステップ110〜116(図
3)の処理によって洗浄コース番号Mが「0」に設定さ
れていれば、ステップ124,126にて共に「NO」
と判定してプログラムをステップ132に進め、同ステ
ップ132にて「すすぎコースルーチン」を実行する。
この「すすぎコースルーチン」は、図6(C)に詳細に示
すように、前記「標準コースルーチン」のステップ30
6〜315と同様なステップ341〜350からなる。
これにより、このすすぎコースにおいては、食器Aは3
0秒間ずつ2回に渡ってすすぎ洗いされるのみである。
【0023】前記のような図3のステップ128〜13
2の「標準コースルーチン」、「強力コースルーチン」
又は「すすぎコースルーチン」の終了後、制御回路50
はステップ134にて第5フラグFLG5を”1”に設定す
る。次に、ステップ136,138にて乾燥モード選択
番号Nが「1」であるか、「2」であるか、又は「0」
であるかを判定する。この乾燥モード選択番号Nは乾燥
モード選択スイッチ57のオン操作に応答して図10の
「乾燥モード選択プログラム」の実行により変更される
もので、初期状態においては前記ステップ102(図
3)の処理により「0」に設定されている。「乾燥モー
ド選択プログラム」は、「メインプログラム」(図3)
にて割込みが許容されているとき、タイマの作用により
所定時間毎に実行される。この「乾燥モード選択プログ
ラム」の実行は図10のステップ500にて開始され、
制御回路50はステップ501にて第5フラグFLG5が”
1”であるか否かを判定する。第5フラグFLG5が”1”
であれば、ステップ501にて「YES」と判定してプ
ログラムをステップ507に進め、ステップ507にて
「乾燥モード選択プログラム」を終了する。この第5フ
ラグFLG5は”1”により食器Aの乾燥動作中を表すもの
で、前記ステップ501の処理によって食器Aの乾燥動
作中には乾燥モード番号Nの変更が禁止される。
【0024】第5フラグFLG5が”1”でなければ、ステ
ップ501にて「NO」と判定してプログラムをステッ
プ502に進める。ステップ502においては乾燥モー
ド選択スイッチ57がオン操作されたか否かを判定す
る。乾燥モード選択スイッチ57がオン操作されなけれ
ば、同ステップ502にて「NO」と判定してプログラ
ムをステップ507に進めて、同ステップ507にて
「乾燥モード選択プログラム」を終了する。一方、乾燥
モード選択スイッチ57がオン操作されると、ステップ
502にて「YES」と判定し、ステップ503〜50
5の処理により乾燥モード選択番号Nを同スイッチ57
のオン操作毎に順次「0」〜「2」のいずれかに変更す
るとともに、ステップ506の処理によって乾燥モード
選択番号Nに基づいて乾燥モード名を文字又は数字によ
り表示器53にて表示する。
【0025】ふたたび、図3の「メインプログラム」の
説明に戻ると、このようにして設定された乾燥モード番
号Nが「1」であれば、スイッチ136にて「YES」
と判定してプログラムをステップ140に進める。ステ
ップ140においては「ヒータ乾燥ルーチン」を実行す
る。この「ヒータ乾燥ルーチン」は図11のステップ5
10にて開始され、ステップ511にて第3タイマT3
の計測時間値を30分に設定して、ステップ512にて
同タイマT3 の時間計測を開始させる。次に、ステップ
513にて第6フラグFLG6を”1”に設定した後、ステ
ップ514にて第1フラグFLG1が”1”であるか否かを
判定する。この場合、第1フラグFLG1は前述のように”
1”に設定されているので、同ステップ514にて「Y
ES」と判定してプログラムをステップ515に進め
る。ステップ515においては第6フラグFLG6が”1”
であるか否かを判定する。この場合も、第6フラグFLG6
は前述のように”1”に設定されているので、同ステッ
プ515にて「YES」と判定してプログラムをステッ
プ518,519に進める。ステップ518においては
電動ファン35をオンし、ステップ519においてはヒ
ータ34に通電する。これにより、洗浄槽20の背壁2
0aに設けた開口部20bから熱風が洗浄槽20内に吹
き込まれ、洗浄後の食器Aは熱風によりヒータ乾燥され
始める。前記ステップ519の処理後、ステップ525
にて第3タイマT3 が30分の時間計測を終了したか否
かを判定する。第3タイマT3 が30分の時間計測を終
了していなければ、ステップ525にて「NO」と判定
してステップ514,515,518,519,525
からなる循環処理を繰り返し実行し続ける。そして、こ
の循環処理中、第3タイマT3 が30分の時間計測を終
了すると、ステップ525にて「YES」と判定してプ
ログラムをステップ526,527に進める。ステップ
526においては電動ファン35をオフし、ステップ5
27においてはヒータ34の通電を解除する。これによ
り、熱風による30分間の食器乾燥が終了する。前記ス
テップ527の処理後、ステップ528にてこの「ヒー
タ乾燥ルーチン」が終了される。
【0026】また、前記図3の「乾燥モード選択プログ
ラム」の処理によって乾燥モード番号Nが「2」に設定
されていれば、ステップ138(図3)にて「YES」
と判定してプログラムをステップ142に進め、同ステ
ップ142にて「送風乾燥ルーチン」を実行する。この
「送風乾燥ルーチン」は図12に詳細に示すようにステ
ップ530〜545からなり、前記「ヒータ乾燥ルーチ
ン」と比べて、第3タイマT3の代わりに第4タイマT4
が用いられている点、第6フラグFLG6の代わりに第7フ
ラグFLG7が用いられている点、及びステップ519,5
24,527のヒータ34に関する処理が省略されてい
る点で相違するのみである。これにより、この「送風乾
燥ルーチン」においては、ステップ531〜535,5
38,543,544の処理により、電動モータ35に
よる送風のみによって食器乾燥が30分間行われる。さ
らに、前記「乾燥モード選択ルーチン」(図10)の処
理によって乾燥モード番号Nが「0」に設定されていれ
ば、ステップ136,138にて共に「NO」と判定し
て、ステップ140の「ヒータ乾燥ルーチン」及びステ
ップ142の「送風乾燥ルーチン」を実行しないでプロ
グラムをステップ144に進める。これにより、この場
合には、食器乾燥は行われない。
【0027】前記ステップ136〜144(図3)の食
器乾燥制御処理後、ステップ144にてオートオフ処理
を実行する。このオートオフ処理においては、電源スイ
ッチ51の電磁ソレノイド51bを励磁して、可動接点
51aをオフさせる。これにより、排水ポンプ41の電
動モータ41aを除く、給水弁33の電磁ソレノイド3
3a、ヒータ34、電動ファン35、循環ポンプ26の
電動モータ26a、表示器53及び警報器54が入力母
線L1 から切り離される。次に、ステップ146にて第
1,2,5,8,9フラグFLG1,FLG2,FLG5,FLG8,FLG9
を”0”に初期設定し、ステップ148にて「作動制御
プログラム」(図4,5)及び「乾燥モード選択プログ
ラム」(図10)のタイマ割り込みを禁止した後、プロ
グラムをステップ104に戻して、電源スイッチ51が
オン操作されるまでステップ104の判定処理を繰り返
し実行する。そして、電源スイッチ51が再びオン操作
すると、ステップ106〜142からなる一連の処理が
再び実行されて食器Aが洗浄及び乾燥されるとともに、
「作動制御プログラム」及び「乾燥モード選択プログラ
ム」のタイマ割り込みも許容されるようになる。
【0028】次に、ステップ122にて第10フラグFL
G10 が”0”に設定された後、ステップ124〜142
からなる食器Aの洗浄動作又は乾燥動作中に、食器Aを
洗浄槽20内に追加して入れるために、スタート/スト
ップスイッチ55がオン操作された場合について説明す
る。この場合、「作動制御プログラム」(図4)の実行
がステップ200にて開始されると、前記”0”に設定
されている第10フラグFLG10 に基づき、ステップ20
2にて「NO」と判定されてプログラムはステップ20
8以降へ進められる。ステップ208においてはスター
ト/ストップスイッチ55がオン操作されたか否かを判
定する。スタート/ストップスイッチ55がオン操作さ
れていなければ、ステップ208にて「NO」と判定し
てプログラムをステップ218へ進める。ステップ21
8においては第2フラグFLG2が”1”であるか否かを判
定する。この食器Aの洗浄動作又は乾燥動作中にあって
は、同フラグFLG2は”1”に設定されているので、ステ
ップ218にて「YES」と判定してプログラムをステ
ップ220以降へ進め、上述したステップ220〜23
8の処理を実行してステップ252にて「作動制御プロ
グラム」の実行を終了する。
【0029】一方、スタート/ストップスイッチ55が
オン操作されると、ステップ208にて「YES」と判
定してプログラムをステップ210に進め、同ステップ
210にて第2フラグFLG2が”0”であるか否かを判定
する。第2フラグFLG2は上述のステップ206にて”
1”に設定されているので、ステップ210にて「N
O」と判定してプログラムをステップ212,214に
進める。ステップ212においては第2フラグFLG2を”
0”に設定し、ステップ214においては第8フラグFL
G8を”0”に設定する。次に、ステップ218にて第2
フラグFLG2が”0”であることに基づいて「NO」と判
定し、ステップ240にて第1フラグFLG1を”0”に設
定して、ステップ242にて第8フラグFLG8が”0”で
あるか否かを判定する。この場合、前記ステップ214
の処理により第8フラグFLG8は”0”に設定されている
ので、ステップ242にて「YES」と判定してプログ
ラムをステップ244,246に進める。ステップ24
4においては第6タイマT6 の時間計測を開始させ、ス
テップ246においては第8フラグFLG8を”1”に変更
する。そして、ステップ252にて「作動制御プログラ
ム」を終了する。次に、「作動制御プログラム」が開始
されると、第2フラグFLG2は”0”に設定されているの
で、ステップ218にて「NO」と判定されて、プログ
ラムはステップ240以降へ進められる。このとき、第
8フラグFLG8が前記処理により”1”に設定されている
ので、ステップ242にて「NO」と判定し、プログラ
ムはステップ248に進められる。ステップ248にお
いては第6タイマT6 が予め決めた所定時間(例えば5
分)の計測を終了したか否かを判定する。そして、第6
タイマT6 が前記所定時間の計測を終了していなけれ
ば、ステップ248にて「NO」と判定してプログラム
をステップ252に進め、同ステップ252にて「作動
制御プログラム」の実行を終了する。以降、スタート/
ストップスイッチ55がオン操作されるまで、又は第6
タイマT6 が前記所定時間の計測を終了するまで、この
「作動制御プログラム」において前記ステップ202,
208,218,240,242,248の処理が実行
されて、第1及び第2フラグFLG1,FLG2 が”0”に保た
れ続ける。
【0030】一方、このような状態で、スタート/スト
ップスイッチ55がふたたびオン操作されると、ステッ
プ208にて「YES」と判定してプログラムをステッ
プ210に進める。この場合、第2フラグFLG2は”0”
に保たれているので、同ステップ210にて「YES」
と判定して、ステップ216にて第2フラグFLG2を”
1”に変更する。この第2フラグFLG2の”1”への変更
により、ステップ218にて「YES」と判定してプロ
グラムをステップ220以降へ進める。そして、ドア2
1が閉まっていてドアスイッチ22がオンしていれば、
ステップ220における「YES」と判定の基にプログ
ラムをステップ222に進め、同ステップ222にて第
1フラグFLG1を”1”に変更する。また、ドア21が開
いていてドアスイッチ22がオフしていれば、同スイッ
チ22がオンするまでステップ228以降の処理を実行
し、同スイッチ22がオンした後にステップ222の処
理によって第1フラグFLG1を”1”に変更する。したが
って、食器Aの洗浄動作中又は乾燥動作中に、スタート
/ストップスイッチ55がオン操作されると第1及び第
2フラグFLG1,FLG2 は”0”に設定され、その後、同ス
イッチ55がふたたびオン操作されると両フラグFLG1,F
LG2 は”1”に戻される。
【0031】また、第1及び第2フラグFLG1,FLG2 が”
0”に設定された後、長時間が経過しても、スタート/
ストップスイッチ55がオン操作されなければ、前記ス
テップ244の作動開始処理から時間計測を続けている
第6タイマT6 の時間計測値は大きくなる。そして、同
計測値が所定時間値(例えば5分)より大きくなると、
ステップ248にて「YES」と判定してプログラムを
ステップ250に進め、同ステップ250にて第2フラ
グFLG2を”1”に変更する。これにより、次に「作動制
御プログラム」が実行されたとき、前記場合と同様にし
て、ステップ222にて第1フラグFLG1は”1”に変更
される。したがって、食器Aの洗浄動作中又は乾燥動作
中に、スタート/ストップスイッチ55がオン操作され
ると第1及び第2フラグFLG1,FLG2 は”0”に設定さ
れ、その後、同スイッチ55がふたたびオン操作されな
くても、所定時間(例えば5分)が経過すると、両フラ
グFLG1,FLG2 は自動的に”1”に戻される。
【0032】このように、スタート/ストップスイッチ
55のオン操作によって第1及び第2フラグFLG1,FLG2
が”0”に設定されたとき、洗浄槽20に給湯中すなわ
ち制御回路50が図7の「給湯ルーチン」のステップ4
01,402,404の循環処理を実行中であれば、ス
テップ401にて「NO」と判定してプログラムをステ
ップ403に進め、同ステップ403にて電磁ソレノイ
ド33aへの通電を解除することにより給水弁33をオ
フする。そして、以降、ステップ401,403,40
4の循環処理を繰り返し実行するので、洗浄槽20への
洗浄水の供給が停止される。一方、スタート/ストップ
スイッチ55のオン操作又は第6タイマT6 の作用によ
って第1フラグFLG1が”1”に戻されると、ステップ4
01にて「YES」と判定してプログラムをステップ4
02に進め、同ステップ402にて給水弁33をオンす
る。そして、フロートスイッチ43がオンするまで、ス
テップ401,402,404の循環処理をふたたび実
行するようになり、洗浄水タンク27に充分な水が満た
された時点で、この「給湯ルーチン」の実行を終了す
る。
【0033】また、スタート/ストップスイッチ55の
オン操作によって第1及び第2フラグFLG1,FLG2 が”
0”に設定されたとき、食器Aの洗浄中すなわち制御回
路50が図8の「洗浄ルーチン」の前記ステップ41
3,414,417,422からなる循環処理を実行中
であれば、ステップ413にて「NO」と判定してプロ
グラムをステップ418以降に進める。ステップ418
においては第3フラグFLG3が”1”であるか否かを判定
する。最初、第3フラグFLG3は上述したステップ412
の処理により”1”に設定されているので、ステップ4
18にて「YES」と判定してプログラムをステップ4
19,420に進める。ステップ419においては洗浄
時間を規定する第1タイマT1 の作動を停止し、ステッ
プ420においては第3フラグFLG3を”0”に設定す
る。次に、ステップ421にて電動モータ41aへの通
電を解除することにより循環ポンプ41の作動を停止
し、ステップ422にて第1タイマT1 が設定時間(3
分又は10分)の計測を終了しているか否かを判定す
る。この場合、第1タイマT1 は当然設定時間の計測を
終了していないので、ステップ422にて「NO」と判
定してプログラムをステップ413に戻す。そして、第
1及び第3フラグFLG1,FLG3 は”0”であるので、ステ
ップ413にて「NO」と判定するとともに、ステップ
418にて「NO」と判定して、前記ステップ413,
418,421,422からなる循環処理を繰り返し実
行する。このとき、循環ポンプ41は停止しているの
で、洗浄動作は一時停止する。
【0034】一方、前記循環処理中、前述のように、ス
タート/ストップスイッチ55のオン操作又は第6タイ
マT6 の作用によって第1フラグFLG1が”1”に戻され
ると、ステップ413にて「YES」と判定してプログ
ラムをステップ414以降へ進める。ステップ414に
おいては、第3フラグFLG3が”1”であるか否かを判定
する。この第3フラグFLG3は前記ステップ420の処理
により”0”に設定されたままであるので、ステップ4
14にて「YES」と判定してプログラムをステップ4
15,416に進める。ステップ415においては第1
タイマT1 による時間計測動作を新たに開始し直し、ス
テップ416においては第3フラグFLG3を”1”に設定
する。次に、ステップ417にて電動モータ41aに通
電することにより循環ポンプ41の作動を開始させ、第
1タイマT1 による時間計測終了まで、上述したステッ
プ413,414,417,422からなる循環処理を
ふたたび繰り返し実行する。そして、第1タイマT1
よる時間計測が終了すると、ステップ422にて「YE
S」と判定してプログラムをステップ423以降へ進
め、「洗浄ルーチン」の実行を終了する。これにより、
洗浄動作は改めて最初から行われる。
【0035】また、スタート/ストップスイッチ55の
オン操作によって第1及び第2フラグFLG1,FLG2 が”
0”に設定されたとき、洗浄水タンク27内の洗浄水の
排水中すなわち制御回路50が図9の「排水ルーチン」
の前記ステップ433,434,437,442の循環
処理を実行中であれば、前記「洗浄ルーチン」の場合と
同種のステップ433,438〜442の処理により、
排水動作を一時停止する。そして、スタート/ストップ
スイッチ55のオン操作又は第6タイマT6 の作用によ
って第1フラグFLG1が”1”に戻されると、ステップ4
33〜437,442の処理により、排水動作が改めて
最初から行われる。
【0036】また、スタート/ストップスイッチ55の
オン操作によって第1及び第2フラグFLG1,FLG2 が”
0”に設定されたとき、洗浄後の食器Aの熱風によるヒ
ータ乾燥中すなわち制御回路50が図11の「ヒータ乾
燥ルーチン」の前記ステップ514,515,518,
519,525からなる循環処理を実行中であれば、前
記「洗浄ルーチン」の場合と同種のステップ514,5
20〜525の処理により、ヒータ乾燥動作を一時停止
する。そして、スタート/ストップスイッチ55のオン
操作又は第6タイマT6 の作用によって第1フラグFLG1
が”1”に戻されると、ステップ514〜519,52
5の処理により、ヒータ乾燥動作が改めて最初から行わ
れる。
【0037】さらに、スタート/ストップスイッチ55
のオン操作によって第1及び第2フラグFLG1,FLG2 が”
0”に設定されたとき、洗浄後の食器Aの送風のみによ
る乾燥中すなわち制御回路50が図12の「送風乾燥ル
ーチン」の前記ステップ534,535,538,54
3の循環処理を実行中であれば、前記「洗浄ルーチン」
の場合と同種のステップ534,539〜543の処理
により、送風乾燥動作を一時停止する。そして、スター
ト/ストップスイッチ55のオン操作又は第6タイマT
6 の作用によって第1フラグFLG1が”1”に戻される
と、ステップ534〜538,543の処理により、送
風乾燥動作が改めて最初から行われる。
【0038】上記動作説明からも理解できるとおり、食
器Aの洗浄中又は乾燥中に洗浄槽20内に新たな食器A
を追加し又は同洗浄槽20内から食器Aを出すためにス
タート/ストップスイッチ55をオン操作して洗浄又は
乾燥動作を一時停止させた後、同スイッチ55をふたた
びオン操作すれば前記洗浄又は乾燥動作が再開されるの
で、食器洗浄機の一連の洗浄動作中に洗浄槽20内の食
器Aを出し入れ可能となり、食器Aの洗浄に便利であ
る。また、前記食器Aの出し入れ後に洗浄動作を再開さ
せるためのスタート/ストップスイッチ55のオン操作
を忘れても、第6タイマT6 の作用により食器の洗浄動
作が自動的に再開されて食器Aの一連の洗浄動作が完了
する。
【0039】なお、上記実施例における図5に示す「作
動制御プログラム」の一部を図13に示すプログラムで
置換するようにしてもよい。この変形例においては、ス
テップ240にて第1フラグFLG1を”0”に変更した
後、ステップ602にてドアスイッチ22がオンしてい
るか否かを判定する。ドア21が開いていてドアスイッ
チ22がオフしていれば、ステップ602における「N
O」との判定の基に、ステップ608〜614からなる
処理を実行する。ステップ608においてはドア21が
開いていれば、第8フラグFLG8を”0”に保っておく。
また、ステップ610〜618の処理は上記実施例のス
テップ230〜238(図4)の処理と同じであり、こ
の処理により、ドア21が長時間開いた状態にあれば警
報器54が作動する。一方、ドア21が閉じられると、
ステップ602における「YES」との判定の基に、ス
テップ604,606,242〜250の処理を実行す
る。ステップ604,606の処理は上記実施例のステ
ップ224,226(図4)と同じであり、この処理に
より、ドア21が閉じた時点で警報器54の作動が停止
する。また、ステップ242〜250の処理により、ド
ア21が閉じられた時点で、上記実施例と同様に第6タ
イマT6 の時間計測が開始されるとともに所定時間後に
第2フラグFLG2が”1”に変更される。これにより、食
器Aの洗浄槽20への出し入れに長時間が費やされ、か
つドア21を閉めた後にスタート/ストップスイッチ5
5のオン操作を忘れても、適度な時間に食器Aの一連の
洗浄動作が再開されるようになる。
【0040】また、上記実施例においては、スタート/
ストップスイッチ55を洗浄動作の開始指示及び一時停
止指示に兼用して利用するようにしたが、この洗浄動作
の開始指示及び一時停止指示を異なる2つのスイッチで
それぞれ別々に行うようにしてもよい。さらに、上記実
施例においては、一時停止後に洗浄動作が再開された場
合、再開された洗浄、排水、乾燥などの各処理を一時停
止されない規定通りの時間だけ行うようにしたが、再開
後の処理時間を、残り時間又はそれより多少長い時間だ
け行うように上記実施例の場合に比べて一連の洗浄動作
における時間の短縮を図るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る食器洗浄機を概略的
に示す縦断側面図である。
【図2】 同食器洗浄機のための電気制御装置のブロッ
ク図である。
【図3】 図2の制御回路により繰り返し実行される
「メインプログラム」のフローチャートである。
【図4】 同制御回路により割り込み実行される「作動
制御プログラム」のフローチャートの一部分である。
【図5】 同「作動制御プログラム」のフローチャート
の他の部分である。
【図6】 (A)は図3の「標準コースルーチン」の詳細
を示すフローチャートであり、(B)は図3の「強力コー
スルーチン」の詳細を示すフローチャートであり、(C)
は図3の「すすぎコースルーチン」の詳細を示すフロー
チャートである。
【図7】 図6(A)(B)(C)の「給湯ルーチン」の詳細
を示すフローチャートである。
【図8】 図6(A)(B)(C)の「洗浄ルーチン」の詳細
を示すフローチャートである。
【図9】 図6(A)(B)(C)の「排水ルーチン」の詳細
を示すフローチャートである。
【図10】図2の制御回路により割り込み実行される
「乾燥モード選択プログラム」のフローチャートであ
る。
【図11】図3の「ヒータ乾燥ルーチン」の詳細を示す
フローチャートである。
【図12】図3の「送風乾燥ルーチン」の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図13】図5の「作動制御プログラム」のフローチャ
ートの他の部分の変形例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A…食器、20…洗浄漕、21…ドア、22…ドアスイ
ッチ、24,25…洗浄ノズル、26…循環ポンプ、2
6a…電動モータ、27…洗浄水タンク、32…給湯
器、33…給水弁、33a…電磁ソレノイド、34…ヒ
ータ、35…電動ファン、41…排水ポンプ、41a…
電動モータ、42…サブタンク、43…フロートスイッ
チ、50…制御回路(マイクロコンピュータ)、51…
電源スイッチ、53…表示器、54…警報器、55…ス
タート/ストップスイッチ、56…コース選択スイッ
チ、57…乾燥モード選択スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に食器を出し入れするためのドアを
    有する洗浄槽と、洗浄槽内に収容された食器に洗浄水
    を噴射して洗浄する洗浄機構と、洗浄機構の作動を電
    気的に制御する電気制御装置とを備えた食器洗浄機にお
    いて、前記電気制御装置を、 前記洗浄機構の作動開始及び作動停止を指示する操作ス
    イッチと、 操作スイッチによる作動開始指示に応答して前記洗浄
    機構を制御して食器の洗浄動作を開始させるとともに予
    め決められた一連の洗浄動作後に前記洗浄動作を自動的
    に終了させる洗浄動作制御手段と、 前記操作スイッチによる作動停止指示に応答して前記洗
    浄動作制御手段を制御し食器の洗浄動作を一時停止させ
    る停止制御手段と、 前記ドアの開閉を検出する検出スイッチと、 前記停止制御手段により食器の洗浄動作が一時停止して
    いる状態で前記検出スイッチによってドアが閉じられた
    ことが検出されたとき時間の計測を開始するタイマ手段
    と、 タイマ手段が所定時間を計測し終えたとき前記停止制
    御手段による一時停止を解除して前記食器の洗浄動作を
    再開させる停止解除手段とにより構成したことを特徴と
    する食器洗浄機。
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