JP3145100B2 - Icカードの製造方法 - Google Patents
Icカードの製造方法Info
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Description
製造方法に関するものである。
第5図に示すように、ICカード1を構成するカード基材
2は、表オーバレイフィルム5,センタコア6,塩化ビニー
ルシート8,補強材10および裏オーバレイフィルム7で構
成され、表オーバレイフィルム5およびセンタコア6に
は、所定位置に予めICモジュール3の嵌め込み用穴11が
打抜きまたはエンドミル加工により形成されている。IC
モジュール3の上面にはコンタクト9が設けられてお
り、表オーバレイフィルム5には所定位置に磁気テープ
および印刷によるデザインが施されている。
重ね、その際各層間には接着剤を用い、ICモジュール3
を嵌め込んだ後、所要の温度,圧力,時間で熱プレスを
行いICカードを作成していた。
性接着剤を用い一度の熱プレスで一体化していた。この
ためICカード成形時の熱プレスによりICカードが反った
り、ICカードの裏面に凹凸や気泡が生じていた。また、
補強材としてはプラスチック板,金属板が用いられてい
るがICカードの反りによりカード裏面に凹凸や補強板の
エッジ形状が現れ外観を悪化させていた。
って、曲げ応力に強く、しかも外観の良好なICカードを
提供しようとするものである。
表オーバレイフィルムおよびセンタコアと下側にICモジ
ュール補強フィルムを仮接着した下オーバレイフィルム
を塩化ビニールシートで作成し、これらを下オーバレイ
フィルム,センタコア,表オーバレイフィルムの順に重
ねて、底面に熱硬化型接着剤を塗布したICモジュールを
前記穴に嵌め込み温度125〜130℃の条件で第1回熱プレ
スを行って自己融着して一体化するとともに、ICモジュ
ール補強フィルムを下オーバレイフィルムに埋設したIC
カード中間体を形成し、このICカード中間体の下オーバ
レイフィルム側に、接着剤を塗布した裏オーバレイフィ
ルムを重ねて、温度60〜70℃の条件で第2回熱プレスを
行って一体化したICカードの製造方法である。
温プレスであり、表オーバレイフィルム,センタコアお
よび下オーバレイフィルムを自己熱融着で一体化すると
ともに、ICモジュール補強フィルムを下オーバレイフィ
ルムに埋設してICカード中間体を作成しているので、IC
カードの剛性を上げることができるとともにICモジュー
ル補強フィルムと下オーバレイフィルムとの段差をなく
すことができ、次に第2回熱プレス(低温プレス)で裏
オーバレイフィルムを常温硬化型接着剤でICカード中間
体の下オーバレイフィルムに一体化し、接着時にICカー
ド中間体と裏オーバレイフィルムの収縮が小さくなるよ
うにしてICカードを製造したものである。
ーバレイフィルムを鏡面板で直接挾持し、熱プレスする
のではなく熱プレス補助材としてPETシート、PVCシート
を鏡面板と裏オーバレイフィルムまたは表オーバレイフ
ィルムの間に介在使用することによってICカードの表お
よび裏側は非常に平滑に形成され、ICモジュール跡も顕
出せず外観上優れたものが製造できるものである。
ると、第1図〜第3図に示すように、表オーバレイフィ
ルム1は、透明塩化ビニール(PVC)シート,厚み100μ
mの裏面にUVインキで所望の印刷11を施こすと共に、表
面の所定位置に磁気テープ12を仮貼合する。さらに所望
の位置にICモジュールを嵌入する穴13を打抜き形成す
る。センタコア2は、骨白塩化ビニール(PVC)シー
ト,厚み560μmから成り、ICモジュールを嵌入する穴2
1を所望の位置に打抜き形成する。センタコア2は厚さ
が560μmあればよく、単層または多層で形成してもよ
い。下オーバレイフィルム3は、透明塩化ビニール(PV
C)シート,厚み50μmで構成される。
タレート(PET)フィルム,厚み25μmからなり、表面
に熱硬化型ウレタン系接着剤41を5〜10μm塗布する。
大きさはICモジュールの嵌入用穴13,21より若干大きい
ものとする。裏オーバレイフィルム5は、透明塩化ビニ
ール(PVC)シート,厚み50μmの表面にUVインキで所
望の印刷51を施こし、この印刷51面に常温硬化型ウレタ
ン系接着剤52を塗布する。ICモジュール6の底部には熱
硬化型接着剤61が塗布され、上面にはコンタクト62が形
成されている。
7,厚さ188μm,上表面にマット加工81(微細な凹凸)を
施したPETシート8,厚さ50μmのPVCシート9および鏡面
板(鏡面加工が施された金属板)10,緩衝材11を用意す
る。
と、第1図に示すように、上側から表オーバレイフィル
ム1,センタコア2,下オーバレイフィルム3の順序に積重
ね、ICモジュール嵌入用の穴13,21を通してICモジュー
ル6の熱硬化型接着剤61を介して下オーバレイフィルム
3に仮接着する。さらに、下オーバレイフィルム3の裏
側で、ICモジュールを嵌入するための穴13,21に対向す
る部分にICモジュール補強フィルム4を熱硬化型接着剤
41で仮止めする。
1を施した側に載置し、表オーバレイフィルム1の上側
にはPETシート7を載置し、これら全体の上下面に鏡面
板10および緩衝材11を介して熱プレスを行う。この時の
熱プレスは、温度125〜130℃で圧力25kg/cm2、時間15分
で加熱し、次いで圧力25kg/cm2、時間15分の冷却の1サ
イクルの条件で行う。その結果、第2図に示すようにIC
カードの中間体Aが作成される。
各塩化ビニールシート(1,2,3)が、自己融着する温度
で通常125〜130℃であればよい。表オーバレイフィルム
1,センタコア2,下オーバレイフィルム3は熱融着により
一体化してICカード中間体Aが形成され、ICモジュール
補強フィルム4は下オーバレイフィルム3層に埋設され
る。
施されたPETフィルム8を用いるのは、次の工程で裏オ
ーバレイフィルム5との接着強度を上げること、ICモジ
ュール6をプレス圧から保護すること、およびプレス後
の離型を容易にすること、のためである。
ム7を用いるのは、ICモジュール6を静電気から保護す
ること、すなわち鏡面板10とICモジュール6の外部コン
タクト61が直接接触することを防止するものである。さ
らに、ICカードの表面および裏面を平滑にするためであ
る。
接着剤52層に載置し、これらの上下にPETシート7,PVCシ
ート9,鏡面板10,緩衝材11の順に介在させて熱プレスを
行う。この熱プレスは、温度60〜70℃,圧力25kg/cm2,
時間15分で加熱し、次いで、圧力25kg/cm2,時間15分の
冷却の1サイクルの条件で行う。その結果第4図に示す
ようなICカードが形成される。
ルム5は接着剤52により下オーバレイフィルム3に接着
されて一体化する。ICモジュール補強フィルム4はPET
フィルムのため接着強度が小さいが、下オーバレイフィ
ルム3と裏オーバレイフィルム5との間に挟まれた構成
としてその接着強度を増大したものである。またPVCシ
ート9をPETシート7と鏡面板10との間に介在させたの
はICモジュール6をプレス圧から保護するためである。
ア,下オーバレイフィルムを高温プレスで行い自己熱融
着により一体化してICカード中間体を作成し、次いで、
裏オーバレイフィルムを常温硬化型接着剤でICカード中
間体の下オーバレイフィルムに低温プレスで接着一体化
してICカードを製作したから、丈夫で曲げ応力に強く、
しかもICカード外表面は平滑でICカードの裏面にICモジ
ュール跡も顕出しない外観上も優れたICカードの製造方
法を提供するものである。
第1図はICカード中間体の成形説明図、第2図はICカー
ド中間体の断面図、第3図はICカードの成形説明図、第
4図はICカードの断面図、第5図は従来方法で製作され
たICカード断面説明図である。 1……表オーバレイフィルム、2……センタコア、3…
…下オーバレイフィルム、4……ICモジュール,補強フ
ィルム、5……裏オーバレイフィルム、6……ICモジュ
ール、7,8……PETシート、9……PVCシート、10……鏡
面板、11……緩衝材。
Claims (1)
- 【請求項1】所定位置にICモジュール嵌入用穴を設けた
表オーバレイフィルムおよびセンタコアと下側にICモジ
ュール補強フィルムを仮接着した下オーバレイフィルム
を塩化ビニールシートで作成し、これらを下オーバレイ
フィルム、センタコア、表オーバレイフィルムの順に重
ねて、底面に熱硬化型接着剤を塗布したICモジュールを
前記穴に嵌め込み温度125〜130℃の条件で第1回熱プレ
スを行って自己融着して一体化するとともに、ICモジュ
ール補強フィルムを下オーバレイフィルムに埋設したIC
カード中間体を形成し、このICカード中間体の下オーバ
レイフィルム側に、常温硬化型接着剤を塗布した裏オー
バレイフィルムを重ねて、温度60〜70℃の条件で第2回
熱プレスを行って一体化したことを特徴とするICカード
の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23458090A JP3145100B2 (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | Icカードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23458090A JP3145100B2 (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | Icカードの製造方法 |
Publications (2)
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---|---|
JPH04115996A JPH04115996A (ja) | 1992-04-16 |
JP3145100B2 true JP3145100B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=16973245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23458090A Expired - Lifetime JP3145100B2 (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | Icカードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3145100B2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-06 JP JP23458090A patent/JP3145100B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04115996A (ja) | 1992-04-16 |
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