JP3144942U - 調理用排気装置 - Google Patents

調理用排気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3144942U
JP3144942U JP2008004670U JP2008004670U JP3144942U JP 3144942 U JP3144942 U JP 3144942U JP 2008004670 U JP2008004670 U JP 2008004670U JP 2008004670 U JP2008004670 U JP 2008004670U JP 3144942 U JP3144942 U JP 3144942U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
exhaust
cooking
arm
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008004670U
Other languages
English (en)
Inventor
裕美子 浅井
Original Assignee
裕美子 浅井
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 裕美子 浅井 filed Critical 裕美子 浅井
Priority to JP2008004670U priority Critical patent/JP3144942U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3144942U publication Critical patent/JP3144942U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Abstract

【課題】排煙ダクト等の複雑な付帯設備を設けなくても簡易且つ安価に排気処理を行うことのできる調理用排気装置を提供する。
【解決手段】フード取付部材6は略ヘ字形に形成され、その上端側に延設された水平部分には、2組のビス孔(アーム連結孔)に対応する、4個の取付孔が穿設されている。当該水平部分を水平方向にシフト移動させて、所望の取付け位置でビス止めすることにより、排気フードの連結位置(水平方向位置)を適宜、選択することができ、調理位置に応じて排気フード1の前後位置をシフト自在にして排気処理を円滑に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、焼肉用テーブル、七輪、調理鍋、釜等の調理装置を用いて、焼肉、焼き魚、煮物等の調理を行う際に発生する煙、湯気、蒸気等の調理排ガスを排気する調理用排気装置に関し、特には、店舗や家庭内において簡単に設置可能な調理用排気装置に関する。
例えば、焼肉店においては、客席の焼肉テーブルで発生する煙を排気処理するために、店舗内に設置した換気扇により煙を吸収して室外排気したり、焼肉テーブル上方に設置した集煙筒を通じて上方から煙を吸引、排気したりしている。
また、特許文献1に示されるように、調理テーブル内部に吸煙装置を設けて、煙をテーブル内に吸収し、排気する排煙装置が提案されている。
特願2007−244718号公報
前記集煙筒は焼肉テーブルから発生する煙を上方から吸引するので、換気扇より効率よく排煙できるが、室内の各テーブルからの煙を収集して集合排気するための排煙ダクトを店舗の天井部等に設置する必要があり、ダクト設備コストが嵩む問題があった。また、吸煙装置を内蔵した焼肉テーブルでは、専用テーブルに限られ、しかも、天井ダクトは不要であるもののテーブルの排煙通路から床下に排煙する排煙設備を施工する必要があった。
殊に、焼肉専門店でない店舗等で、小規模に焼肉コーナーを設ける場合などにおいては、大掛かりな排煙ダクトや排煙設備等を設置すること自体が困難となっていた。更に、家庭等の室内で七輪を用いて焼肉料理をする場合にも、室内換気扇の近くで行う必要があり、キッチン等に調理場所が限られる問題があった。
本考案の目的は、上記課題に鑑み、排煙ダクト等の複雑な付帯設備を設けなくても簡易且つ安価に排気処理を行うことのできる調理用排気装置を提供することである。
本考案の第1の形態は、下方に向けて拡開された排気フードと、吸引ファンを内蔵した吸引装置と、前記排気フードの排気口と前記吸引装置の吸引口とを連通させる排気管と、前記排気フードが取り付けられ、且つアーム先端側に延設されたフード取付部と、前記フード取付部から連続して下方に延長された支杆部とからなるフード支持アームと、前記フード支持アームを支持するように前記支杆部と連結される、前記吸引装置に設けられたアーム支持部とを有し、前記排気フードの下方に調理装置を配置したときに、前記調理装置から発生する調理排ガスを、前記吸引ファンの吸引作動により前記排気フードから吸い込み、前記排気管を通じて前記吸引装置の放出口から排気する排煙装置である。
本考案の第2の形態は、前記第1の形態において、前記排気フードの取付位置を前記延設方向に前後位置調整するフード位置調整手段と、前記排気フードの高さ位置を調整するために、前記支杆部を所定範囲内で伸縮調整する伸縮調整手段とを備えた排煙装置である。
本考案の第3の形態は、前記第2の形態において、前記フード位置調整手段は、前記フード取付部において、前記延設方向の複数箇所に設けられたフード固定部からなり、いずれかのフード固定部に前記排気フードを固定して取り付けることにより前記排気フードの前後位置を調整可能にした排煙装置である。
本考案の第4の形態は、前記第2の形態において、前記フード位置調整手段は、前記排気フードの前後位置を調整するために、前記フード取付部を所定範囲内で伸縮調整する伸縮手段からなり、前記伸縮手段による伸縮長さに応じて前記排気フードの前後位置を調整可能にした調理用排気装置である。
本考案の第5の形態は、前記第2〜第4のいずれかの形態において、前記フード支持アームは、管径の異なる前記フード取付部側の金属管と前記下部側の金属管とからなり、前記伸縮調整手段は、いずれか一方の金属管を他方の金属管に外嵌して摺動自在にした2重管連結構造により構成され、いずれか一方の金属管に少なくとも1個の貫通孔を穿設し、且つ他方の金属管に複数の貫通孔を穿設し、一方の金属管の貫通孔を他方の金属管のいずれかの貫通孔に位置合わせし、各貫通孔に締結具を挿着して、前記フード取付部に取り付けた前記排気フードの高さ位置を設定する調理用排気装置である。
本考案の第6の形態は、前記第3の形態において、前記排気フードは、逆椀形状のフードと、前記フード上部に設けられ、前記排気口を有する排気筒と、前記フード内に取り付けたフィルタと、前記フードと前記排気筒の間に形成したフランジ部とからなり、前記フランジ部に穿設したアーム連結孔と、前記延設方向に沿って前記フード取付部に穿設した複数個の取付孔とにより、複数の前記フード固定部を構成し、いずれかの取付孔を前記アーム連結孔に位置合わせし、前記アーム連結孔及び前記取付孔に締結具を挿着して、前記排気フードを前記フード取付部に取着することにより前記排気フードの前後位置を設定する調理用排気装置である。
本考案の第7の形態は、前記第1〜第6のいずれかの形態において、各フード支持アームを連結部材により、互いに並行に連結配置した、一対の前記フード支持アームを有し、前記アーム支持部は、前記吸引装置に突設された一対のアーム下端受部からなり、前記一対のフード支持アーム夫々の下端を各アーム下端受部に装着し、夫々の前記フード取付部が前記排気筒を挟むようにして前記フランジ部に取着された調理用排気装置である。
本考案の第8の形態は、前記第1〜第7のいずれかの形態において、建屋内部に設置したとき、前記吸引装置の前記放出口を、前記建屋の隔壁に設けられた外気導入口を介して外気と連通させ、前記吸引装置の排気を外気に放出させる外気排気管を備えた排気装置である。
本考案の第1の形態によれば、前記吸引装置を所望の床面等に設置して、前記支杆部を前記アーム支持部により連結、支持して前記フード支持アームを立設し、前記フード取付部に取り付けた前記排気フードの下方に調理装置を配置することにより、前記調理装置から発生する調理排ガスを、前記吸引ファンの吸引作動により前記排気フードから吸い込み、前記排気管を通じて前記吸引装置の放出口から排気する排気設備を簡易に組み立てて、簡易且つ安価に排気処理を行うことができる。
本考案に係る前記フード支持アームは、例えば、前記フード取付部と前記支杆部を直角に折り曲げたアーム形態にして用い前記支杆部を床面等に垂設することができる。あるいは、前記フード取付部側が前傾し全体として弓形、湾曲形、略ヘ字形等に形成したアーム形態にすれば、先端側に取り付けた前記排気フードを前記吸引装置から離れた位置に配置でき、調理装置の設置場所を取り囲む座席等のスペースをより広く確保することができ、しかもファンモータ等の作動騒音から遠い位置にて調理することができる。
また、前記アーム支持部は、前記吸引装置の筐体等に一体化して形成することができる。例えば、前記吸引装置の主要部材である前記吸引ファン及びその駆動モータ部が載置される底板材に前記アーム支持部を設けることにより、前記吸引装置を床面等にセットして、前記アーム支持部に前記支杆部の下部を装着するだけで、前記フード支持アームを簡易に立設でき、設置及び組み立てが簡便になる。
調理排ガスは前記吸引装置の放出口より直接室外に排気してもよいが、例えば、前記放出口に室外用排気管を連結し、その排気管を、建屋の隔壁に設けられている外気導入口又は通気口、例えばエアコン排気口等を利用して外気に連通させることにより、排煙通路を簡単に確保することができ、例えば、大掛かりな排煙ダクト設備がない専門店舗でなくとも、本形態に係る排気装置を客席テーブルなどに自在に配置するだけで焼肉等の調理コーナーを簡易且つ付設することができる。また、設置コストのかかる天井排煙ダクト等の付帯設備を用いなくて済むため、家庭内でもキッチン以外の居宅内部で、食卓テーブル付近に、本形態に係る排気装置を自在にセットするだけで、室内に煙が篭らず焼肉等の調理を楽しむことができる。特に、前記排気フード、前記フード支持アーム及び前記吸引装置を互いに分離可能な構成にでき、分解、組み立て、収納が簡易となるコンパクト収納可能な排気装置を提供することができる。
本考案の第2の形態によれば、前記排気フードの取付位置を前記延設方向に前後位置調整するフード位置調整手段と、前記排気フードの高さ位置を調整するために、前記支杆部を所定範囲内で伸縮調整する伸縮調整手段とを備えているので、前記フード支持アームを前記アーム支持部により前記吸引装置に支持するとともに、アーム先端側に延設された前記フード取付部における前記排気フードの取り付け位置を前記フード位置調整手段により前後方向に調整可能にし、前記伸縮調整手段により前記支杆部を伸縮自在にして、前記排気フードの高さ位置を調整可能にしたので、前記前記吸引装置を居室等の床面上に設置した状態で、前記排気フードを調理場所に向けてセットする際、そのセット位置を前後及び/又は上下に調整して組み立てることができる。従って、焼肉テーブルや七輪等の調理場所・調理器具が種々、異なっても、前記放出口を外気側に向けて前記吸引装置を据え付け、その調理場所に対して前記排気フードの位置・高さ等を所望の状態に調整でき、排気ダクト等の複雑且つ高価な付帯設備を施工することなく簡易且つ安価に排気処理を行うことができる。
本考案の第3の形態によれば、前記フード取付部に設けた、いずれかのフード固定部に前記排気フードを固定して取り付けることにより前記排気フードの前後位置を調整できるので、設置専門業者でなくても簡単に前記排気フードの設置・調整作業をすることができる。
本考案の第4の形態によれば、前記伸縮手段により、前記フード取付部を所定範囲内で伸縮調整して、その伸縮長さに応じて前記排気フードの前後位置を調整できるので、設置専門業者でなくても簡単に前記排気フードの設置・調整作業をすることができる。
本考案の第5の形態によれば、前記支杆部の前記伸縮調整手段を、いずれか一方の金属管を他方の金属管に外嵌して摺動自在にした2重管連結構造としたので、管軸方向にスライド自在にして、金属管夫々の前記貫通孔のうち所望の貫通孔に位置合わせして締結するだけで、アーム長さを可変にすることができる。従って、前記排気フードの高さセット位置を簡便に調整することができ、調理器具の大きさや使用スペース等によって変わる調理位置に自在に対応して排煙処理を円滑に行うことができる。
本考案の第6の形態によれば、前記フード取付部に前記延設方向に沿って穿設した複数個の取付孔のうち所望の取付孔を前記アーム連結孔に位置合わせして締結するだけで、前記排気フードの連結位置をシフト移動させて可変することができるので、前記排気フードの前後位置を簡便に調整することができ、調理装置の大きさ等によって変わる調理位置に応じて排煙処理を円滑に行うことができる。前記排気フードのフード開口部は、焼網、調理鍋、調理釜等の調理装置の設置場所上方に配設されるが、そのフード形態は、下方に拡開された円錐台形や角錐台形等に限らず、集煙性のある逆椀形状等であればよい。
本考案に係る排気フードは単一のフード支持アームにより支持されてもよいが、本考案の第7の形態によれば、前記連結部材により並設連結された、一対の前記フード支持アームを用いて、夫々の前記上端部が前記排気筒を挟むようにして前記フランジ部に取着されることにより、より強固且つ安定に前記排気フードを支持するフード支持構造を得ることができる。
本考案の第8の形態によれば、前記外気排気管によって、前記吸引装置の前記放出口を前記建屋の隔壁に設けられた外気導入口を介して外気と連通させるので、建屋内部の所望の調理場所に設置する際に、前記外気排気管の長さを調整するだけで、前記隔壁の前記外気導入口を利用して排気経路を簡単に形成することができる。なお、本考案に係る、前記排気フードの排気口と前記吸引装置の吸引口とを連通させる前記排気管及び前記前記外気排気管には、長さや向きを自由に変更できる蛇腹式管等の可撓性管材で構成するのが好ましい。
本考案の実施形態に係る排気装置を図面を参照して以下に説明する。
図1は本実施形態の排気装置の概略構成を示す。この排気装置は、排気フード1と、吸引ファン13を内蔵した吸引装置11と、排気フード1の排気口29と吸引装置11の吸引口とを連通させる排気管18を有する。
図2は排気フード1の構成を示す。排気フード1は逆椀状の略円錐台形のフード形態を有し、上部に排気筒部2を備える。排気筒部2の下部はフード内排気筒27に連通し、排気筒部2の側部には排気口29用の外延部28が一体形成されている。フード内排気筒27の下端側には、油除去フィルタ23を把持する把持脚(図示せず)が四方に垂下されている。油除去フィルタ23は円筒ないし四面体形状の網材からなり、前記把持脚により抱持される。
排気筒部2の下部外周には、油除去フィルタ23の下端を油受皿24に当接した状態で、油受皿24をフィルタ下端に押し付けるフック部材25がワンタッチフック金具26を介して4組取り付けられている。油受皿24は油除去フィルタ23から垂れ落ちる、排煙中に含まれた油類を回収、除去するためのものである。フック部材25の先端を油受皿24の外周端に引っ掛けた状態でワンタッチフック金具26を締結することにより、油受皿24が引き上げられてフィルタ下端側に押し付けられ、油除去フィルタ23及び油受皿24の脱落が強固に防止される。清掃時には、ワンタッチフック金具26のフック解除を行うことにより、油除去フィルタ23及び油受皿24を取り外すことができる。
図4は排気筒部2の一部水平断面を示す。排気筒部2及び逆椀形状のフード部分は板金成形加工によって形成されている。排気筒部2の下側外周にはフランジ部3が段差状に形成されている。フランジ部3は前記フード部分と一体成形されており、後述のフード保持アームAのフード取付部材6に固定、連結するための、2組のビス孔(アーム連結孔)40、41と、42、43が排気筒部2を挟んで穿設されている。排気フード1をフランジ部3で連結、支持するために一対のフード保持アーム対が使用される。
図3はフード保持アームAの構成を示す。各フード保持アームAは、互いに分離したフード取付部材6及び支杆部材7からなり、金属パイプの管材で構成されている。図3の(3A)の上面図及び(3B)の側面図に示すように、フード取付部材6同士は連結パイプ30、31により互いに並行に連結されている。連結パイプ30、31の幅は排気筒部2の外径より若干大きく、連結パイプ30、31の両端は各フード取付部材6の管側部にスポット溶接されている。
フード取付部材6は略ヘ字形に形成され、その上端側に延設された水平部分の突端はキャップ材で封止され、前記水平部分には、2組のビス孔(アーム連結孔)40、41又は42、43に対応する、4個の取付孔32、33、34、35が穿設されている。排気フード1のセッティングにおいて、調理場所に応じた取付孔をフランジ部3の前記アーム連結孔に位置合わせして、それらの取付孔を挿通する蝶ビス8、9をナットとともに締結することにより、フード取付部材6によるフード連結位置(前後位置)を適宜、選択することができる。図1では2箇所(蝶ビス8、9)締結しているが1箇所で締着することができ、排気フード1の前後シフト位置を4箇所(4段階)に簡易に調整することができる。排気フード1の下方に、図1に示すように、焼網46を載せた七輪45あるいは焼肉テーブル、鍋等の調理装置を配置して使用するが、その大きさ等によって変わる調理位置に対応すべく排気フード1の前後位置をシフト自在にして排煙処理を円滑に行うことができる。
しかも、一対のフード支持アーム対を用いて、夫々のフード取付部材6が排気筒部2を挟んでフランジ部3にビス止めにより取着されるので、より強固且つ安定に排気フード1を支持するフード支持構造を得ることができる。
前記水平部分より略ヘ字形に屈曲した、フード取付部材6の屈曲部5の上方に前記連結パイプ31が橋架されている。図3の(3C)の側面図に示すように、支杆部材7は鉛直に形成された下端部から上方に折れ曲がった略く字形状を有し、その外径はフード取付部材6の内径より小さく、屈曲部5が支杆部材7の前傾部47に外嵌可能になっている。屈曲部5と前傾部47は、本考案に係るフード支持アームの支杆部を構成し、これらの外嵌関係により、フード取付部材6及び支杆部材7の2重管連結構造を形成する。屈曲部5の下端側には連結用貫通孔36が穿設され、前傾部47の中間部には、調整用貫通孔37、38、39が穿設されている。貫通孔37を上限位置とし、且つ、貫通孔39を下限位置として、前記支杆部の長さが伸縮可能に構成されている。
屈曲部5を前傾部47に外嵌してスライド自在にした2重管連結構造により、管軸方向にスライドさせて、調整用貫通孔37〜39のうち所望の貫通孔に位置合わせして、それらの貫通孔を挿通する蝶ビス10をナットとともに締結することにより、支杆部材7によるフード取付部材6の取付け位置を上下方向に調整することができる。従って、排気フード1の高さ位置を簡便に調整して、調理装置の大きさ等によって変わる調理高さに応じて排煙処理を円滑に行うことができる。
吸引装置11が搭載される据付底板16は設置床面44に設置される。据付底板16は吸引装置11の収納筐体より大きい矩形形状を有する。据付底板16の端部には、上方に開口した筒形状のアーム下端受部15が突設されている。吸引装置11は、筐体内に内蔵された吸引ファン13及びそのファンモータ14からなる。
フード取付部材6と支杆部材7をビス結合した、略ヘ字形のアーム連結状態において、支杆部材7の下端の鉛直短部をアーム下端受部15に挿入して挿着することにより、当該アーム連結状態が立設保持される。その立設保持状態においては、屈曲部5及び前傾部47による前傾作用によって鉛直支持する場合よりも、排気フード1を吸引装置11から離れた位置に配置でき、ファンモータ14等の作動騒音から遠い位置にて調理でき、また調理器具周辺のスペースも広くすることができる。
図1に示す当該排気装置の組み立て完了状態において、フード取付部材6の最先端位置に排気フード1を取り付けたときが、排気フード1の荷重による回転モーメントが最大負荷として吸引装置11側に作用する。従って、前記立設保持状態におけるアーム傾斜角度は、アーム下端受部15側を支点として回転する前記回転モーメントに抗して、吸引装置11の自重による、逆向きの回転モーメントが打ち勝つ限界を基準にして設定することができる。吸引装置11内蔵の吸引ファン13及びそのファンモータ14の自重は、排気フード1と比べて数倍ないし10倍以上であり、またアーム長さを余分に長くすると収納等で負担になるので、屈曲部5及び前傾部47による、フード支持アームの支杆部の最大長を、例えば、50〜70cmとするときには、前記アーム傾斜角度を10°〜30°に設定することができる。
吸引装置11の筐体上部には、吸引筒12が吸引ファン13に連通形成されている。排気筒部2側部の外延部28には、排気管18の前方連結部4が装着され、また吸引筒12の上端には、排気管18の後端部が装着される。排気管18には長さ・向きの調整が自在な蛇腹式排気管を使用するのが好ましい。吸引ファン13には、低速回転で音の静かな多翼ファンを使用することができ、殊に小型、軽量のシロッコファンが好ましい。吸引装置11の筺体側部には放出口17が設けられている。放出口17に外気排気管19を連結し、居宅外壁20に設けたエアコン排気口等の通気口21より、外気排気管19の開放口22を外気側に延出させて、図1の矢印に示すように戸外に排気させることができる。外気排気管19についても長さ・向きの調整が自在な蛇腹式排気管を使用するのが好ましい。
上記構成の排気装置を使用するとき、例えば、七輪45を配置する設置床面44に吸引装置11を設置し、外気排気管19の開放口22を通気口21から戸外に延出させる。更に、七輪45を取り囲む食事スペース等を勘案して、上記前後位置及び高さ位置調整をし、好適な吸引位置に排気フード1をセットする。調理の開始とともに、吸引ファン13の吸引作動により、排気フード1から吸い込んだ煙等を排気管18を通じて吸引装置11の放出口17から外気側に調理排ガスを強制排気することができる。
上記実施形態においては、フード取付部材6の前記水平部分に、取付孔32、33、34、35を穿設して、いずれかの取付孔を前記アーム連結孔に位置合わせしてビス止めする前後位置調整機構を用い、排気フード1のセッティングを、フード取付部材6によるフード取付位置を前後にシフトさせて行うが、排気フード1をフード取付部材に予め固定して前後位置調整するようにしてもよい。
図5は排気フード固定による前後位置調整機構例を示す。この例では、一対のフード取付部材が、排気筒部(図示せず)を挟んで、フランジ部3と同様のフランジ部48にビス止めにより取着される。各フード取付部材は、フランジ部48にビス52、53により固定される外管50、51と、外管50、51にスライド自在に内挿される内管58、59からなる2重管構造を有する。
内管58、59の一端は連結管56に連続的に形成されている。連結管56の中間には支杆部材57の先端部が一体的に結合されており、図5におけるフード支持アーム49は全体として、支杆部材57の先端から、2重管構造の各フード取付部材に二股状に分岐した形態を備える。支杆部材57は、図示しないが、前記実施形態と同様に、上下位置が調整可能な2重連結管構造を有する。外管50、51における支杆部材57側の端部は縮径可能な絞り加工が施されており、外嵌された絞りリング54、55が取り付けられている。絞りリング54、55を所定方向に回すことにより、外管50、51の端部が縮径されて、内管58、59に圧着される。
上記構成において、外管50、51をフランジ部48にビス固定して、排気フードがフード取付部材に予め固定される。排気フード1のセッティングの際には、絞りリング54、55を緩めて2重管構造の内管58、59を外管50、51に挿脱可能にし、所望の位置に移動させて行う。セット位置(長さ)が決まれば、絞りリング54、55を回して、外管50、51の端部を内管58、59に圧着して保持する。従って、内管58、59及び外管50、51からなるフード取付部材は、当該2重管構造による伸縮機構を備えるため、ビス止め作業を行うことなく、前記フード取付部材を所定範囲内でスライド調整するだけで、その伸縮長さに応じて前記排気フードの前後位置を簡単に調整することができる。
尚、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
本考案によれば、大掛かりな排煙ダクト設備を有しない店舗あるいは家庭内でも簡便且つ安価に設置可能で、焼肉、煮炊き等の調理に好適な排気装置を実現することができる。
本考案の一実施形態である排気装置の概略構成図である。 前記排気装置に用いる排気フード1の構成図である。 前記排気装置に用いるフード保持アームの外観構成図である。 前記排気装置に用いる排気筒部2の一部水平断面図である。 本考案に係る排気フード固定による前後位置調整機構を示す上面図である。
符号の説明
1 排気フード
2 排気筒部
3 フランジ部
4 前方連結部
5 屈曲部
6 フード取付部材
7 支杆部材
8 蝶ビス
9 蝶ビス
10 蝶ビス
11 吸引装置
12 吸引筒
13 吸引ファン
14 ファンモータ
15 アーム下端受部
16 据付底板
17 放出口
18 排気管
19 外気排気管
20 居宅外壁
21 通気口
22 開放口
23 油除去フィルタ
24 油受皿
25 フック部材
26 ワンタッチフック金具
27 フード内排気筒
28 外延部
29 排気口
30 連結パイプ
31 連結パイプ
32 取付孔
33 取付孔
34 取付孔
35 取付孔
36 貫通孔
37 貫通孔
38 貫通孔
39 貫通孔
40 アーム連結孔
41 アーム連結孔
42 アーム連結孔
43 アーム連結孔
44 設置床面
45 七輪
46 焼網
47 前傾部
48 フランジ部
49 フード支持アーム
50 外管
51 外管
52 ビス
53 ビス
54 絞りリング
55 絞りリング
56 連結管
57 支杆部材
58 内管
59 内管
A フード保持アーム

Claims (8)

  1. 下方に向けて拡開された排気フードと、吸引ファンを内蔵した吸引装置と、前記排気フードの排気口と前記吸引装置の吸引口とを連通させる排気管と、前記排気フードが取り付けられ、且つアーム先端側に延設されたフード取付部と、前記フード取付部から連続して下方に延長された支杆部とからなるフード支持アームと、前記フード支持アームを支持するように前記支杆部と連結される、前記吸引装置に設けられたアーム支持部とを有し、前記排気フードの下方に調理装置を配置したときに、前記調理装置から発生する調理排ガスを、前記吸引ファンの吸引作動により前記排気フードから吸い込み、前記排気管を通じて前記吸引装置の放出口から排気することを特徴とする調理用排気装置。
  2. 前記排気フードの取付位置を前記延設方向に前後位置調整するフード位置調整手段と、前記排気フードの高さ位置を調整するために、前記支杆部を所定範囲内で伸縮調整する伸縮調整手段とを備えた請求項1に記載の調理用排気装置。
  3. 前記フード位置調整手段は、前記フード取付部において、前記延設方向の複数箇所に設けられたフード固定部からなり、いずれかのフード固定部に前記排気フードを固定して取り付けることにより前記排気フードの前後位置を調整可能にした請求項2に記載の調理用排気装置。
  4. 前記フード位置調整手段は、前記排気フードの前後位置を調整するために、前記フード取付部を所定範囲内で伸縮調整する伸縮手段からなり、前記伸縮手段による伸縮長さに応じて前記排気フードの前後位置を調整可能にした請求項2に記載の調理用排気装置。
  5. 前記フード支持アームは、管径の異なる前記フード取付部側の金属管と前記下部側の金属管とからなり、前記伸縮調整手段は、いずれか一方の金属管を他方の金属管に外嵌して摺動自在にした2重管連結構造により構成され、いずれか一方の金属管に少なくとも1個の貫通孔を穿設し、且つ他方の金属管に複数の貫通孔を穿設し、一方の金属管の貫通孔を他方の金属管のいずれかの貫通孔に位置合わせし、各貫通孔に締結具を挿着して、前記フード取付部に取り付けた前記排気フードの高さ位置を設定する請求項2〜4のいずれかに記載の調理用排気装置。
  6. 前記排気フードは、逆椀形状のフードと、前記フード上部に設けられ、前記排気口を有する排気筒と、前記フード内に取り付けたフィルタと、前記フードと前記排気筒の間に形成したフランジ部とからなり、前記フランジ部に穿設したアーム連結孔と、前記延設方向に沿って前記フード取付部に穿設した複数個の取付孔とにより、複数の前記フード固定部を構成し、いずれかの取付孔を前記アーム連結孔に位置合わせし、前記アーム連結孔及び前記取付孔に締結具を挿着して、前記排気フードを前記フード取付部に取着することにより前記排気フードの前後位置を設定する請求項3に記載の調理用排気装置。
  7. 各フード支持アームを連結部材により、互いに並行に連結配置した、一対の前記フード支持アームを有し、前記アーム支持部は、前記吸引装置に突設された一対のアーム下端受部からなり、前記一対のフード支持アーム夫々の下端を各アーム下端受部に装着し、夫々の前記フード取付部が前記排気筒を挟むようにして前記フランジ部に取着された請求項1〜6のいずれかに記載の調理用排気装置。
  8. 建屋内部に設置したとき、前記吸引装置の前記放出口を、前記建屋の隔壁に設けられた外気導入口を介して外気と連通させ、前記吸引装置の排気を外気に放出させる外気排気管を備えた請求項1〜7のいずれかに記載の排気装置。
JP2008004670U 2008-07-08 2008-07-08 調理用排気装置 Expired - Fee Related JP3144942U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004670U JP3144942U (ja) 2008-07-08 2008-07-08 調理用排気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004670U JP3144942U (ja) 2008-07-08 2008-07-08 調理用排気装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3144942U true JP3144942U (ja) 2008-09-18

Family

ID=43294761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008004670U Expired - Fee Related JP3144942U (ja) 2008-07-08 2008-07-08 調理用排気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3144942U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017194220A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 株式会社日立産機システム 換気扇
CN108954452A (zh) * 2018-09-17 2018-12-07 浙江美宁电器有限公司 一种高效率自净式抽油烟机及其制造方法
JP2021036187A (ja) * 2019-08-26 2021-03-04 富士工業株式会社 油煙清浄装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017194220A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 株式会社日立産機システム 換気扇
CN108954452A (zh) * 2018-09-17 2018-12-07 浙江美宁电器有限公司 一种高效率自净式抽油烟机及其制造方法
JP2021036187A (ja) * 2019-08-26 2021-03-04 富士工業株式会社 油煙清浄装置
JP7359433B2 (ja) 2019-08-26 2023-10-11 富士工業株式会社 油煙清浄装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10001284B2 (en) Modular vent hood blower kit for in-line or external application
JP3144942U (ja) 調理用排気装置
KR20180099393A (ko) 포터블 후드
KR100819482B1 (ko) 주방용 후드장치
KR200422737Y1 (ko) 이동이 가능한 조리용 냄새 및 연기 배출장치
EP1418386B1 (en) Fume and/or steam exhausting device for kitchen hoods
KR20180099392A (ko) 포터블 후드
CN111503695A (zh) 进风结构及组合烹饪设备
JP2001074289A (ja) 有煙焼き排煙装置
KR20110093492A (ko) 조리용구에 탈부착하는 휴대용 연기 흡입기
CN216159119U (zh) 圆形抽风过滤安装架
JP3166557U (ja) 加熱調理器用排煙装置
CN216159118U (zh) 方形抽风过滤安装架
JPH05231689A (ja) 焼き肉等用の排煙装置
JP3246757U (ja) 卓上排油煙機
KR102524052B1 (ko) 이동식 주방용 환기장치
KR20200025165A (ko) 이동식 연기 포집기
CN214664614U (zh) 一种炭炉
CN215175361U (zh) 吸油烟机
DK180793B1 (en) A kitchen installation for use in exhausting kitchen fumes and a structure and building comprising said kitchen installation
JP2003176941A (ja) 簡易設置型排煙機構
CN216545935U (zh) 一种移动餐车
JP3223566U (ja) ストーブ
CN220303735U (zh) 一种用于烧烤炉的可扩展式吸烟装置的烟囱
JP3084104U (ja) 移動式卓上型家庭用焼肉換気装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees