JP3144917B2 - 地盤注入用薬液の調合装置 - Google Patents

地盤注入用薬液の調合装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、A液とB液とを混合し
て得られる水ガラス系グラウト薬剤を土壌中に注入する
ことによって土質の強化および安定化を図る土質安定化
工法において、A液およびB液を調合するための装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、土質を強化するため、または漏
水地盤等の止水を行うために、土壌中に水ガラス系のグ
ラウト薬剤を注入し、水ガラスをゲル化して、土質を強
化安定化する工法が知られている。
【0003】従来より、この工法に用いられるA液およ
びB液を自動的に調合して連続供給するために、調合槽
および貯槽を具備し、各槽内に攪拌装置を設けて構成し
た調合装置が提案されている。すなわち、この調合装置
は、調合槽で調合した薬液を、該調合槽で調合後、貯槽
に移送し、常に貯槽内に薬液を満たした状態としておく
ことで薬液の連続供給を可能としたものである。そし
て、調合槽では、プロペラによる攪拌装置で薬液を混合
攪拌するようになされていた。また、貯槽でも、プロペ
ラによる攪拌装置で薬液を均質に保つようになされてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の調
合装置の場合、各槽にプロペラによる攪拌装置を設けて
いるので、各槽の上方に駆動モータなどを配置しなけれ
ばならず、特に高さ方向に大型化してしまうこととな
る。その結果、配管などにも制約が生じ、作業効率も低
下してしまうといった不都合を生じる。
【0005】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、液循環による攪拌により小型化を図ることのできる
地盤注入用薬液の調合装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の地盤注入用薬液の調合装置は、ケイ酸ナトリ
ウムを含有するA液と、水溶性の水ガラス用硬化剤を含
有するB液とを混合して得られる水ガラス系グラウト薬
剤を、土壌中に注入する土質安定化工法において使用さ
れるA液とB液それぞれを調合するための装置であっ
て、A液とB液それぞれを調合する調合槽とA液とB液
それぞれを貯蔵する貯蔵槽とA液とB液それぞれを調合
槽から貯蔵槽へ移送するための移送装置を備えた装置で
あり、調合槽および貯蔵槽のなかから選ばれるすくなく
とも1つの液槽内の底部に吸液部と吐液部とを具備した
薬液調製装置が配置され、吸液部から吸引された液槽内
の薬液が吐液部から再び液槽内へ吐出されることにより
液槽内で液循環による混合攪拌が行われるようになされ
たものである。
【0007】上記A液に含有されるケイ酸ナトリウムと
しては、通常、JIS K 1408に規定される3号
ケイ酸ナトリウムが好ましく用いられるが、1号ケイ酸
ナトリウムや2号ケイ酸ナトリウムまたは3.5号相当
のケイ酸ナトリウム等を使用することもできる。
【0008】上記B液に含有される水溶性の水ガラス用
硬化剤としては、無機酸、有機酸、無機酸性塩、無機正
塩、グリオキザールおよびエチレンカーボネートよりな
る群から選ばれる少なくとも一種を用いることができ
る。
【0009】このうち、水溶性無機酸、有機酸、無機酸
性塩、無機正塩としては、水溶性であれば、特に限定さ
れないが、具体的には、例えば無機酸としては、硫酸、
塩酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、炭酸等が、有機酸として
は、酢酸、シュウ酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸、吉草
酸、アクリル酸、マロン酸、コハク酸、グルタミン酸、
アジピン酸、グリコール酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ
酸等が、また、無機酸性塩としては、ホウ酸二水素ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウ
ム、リン酸二水素ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素
カリウム、硫酸水素カリウム等のアルカリ金属の酸性塩
が、それぞれ代表的に挙げられる。また、無機正塩とし
ては、塩化カリウム、塩化ナトリウムが代表的に挙げら
れる。
【0010】
【作用】本発明によると、液槽の底部に、すくなくと
も吸液部と吐液部とを具備した薬液調整装置を配置して
いるので、吸液部から吸引された液槽内の薬液を吐液部
から再び液槽内へ吐出し、液槽内での液循環による混合
攪拌を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0012】図1は、地盤注入用薬液の調合装置(以
下、単に調合装置と言う。)1の全体構成の概略を示し
ている。
【0013】すなわち、この調合装置1は、ケイ酸ナト
リウムを含有するA液と、硬化剤を含有する瞬結配合用
のBS 液もしくはこのBS 液を希釈した緩結配合用のB
L 液とを混合して得られる水ガラス系グラウト薬剤を、
土壌中に注入する土質安定化工法において、A液、BS
液およびBL 液を調合するための装置であって、液槽本
体2の内部が所望の容積毎に区画分割されて、A液調合
槽21、A液貯槽22、BS 液調合槽23、BS 液貯槽
24、BL 液調合槽25およびBL 液貯槽26が一段並
列に形成されるとともに、この液槽本体2に、移送装置
3、攪拌装置4、および移送もしくは循環攪拌に切替え
可能な移送・循環攪拌装置5が設けられたものである。
【0014】このうち、A液調合槽21、BS 液調合槽
23、BS 液貯槽24、BL 液調合槽25の底部には、
液溜まり27が凹設され、該液溜まり27に移送装置
3、攪拌装置4および移送・循環攪拌装置5が配置可能
となされている。さらに、A液貯槽22、BS 液貯槽2
4およびBL 液貯槽26の底部には、吐出管28が設け
られ、これら各槽の薬液を薬液切換装置6に導くように
なされている。
【0015】移送装置3は、水中ポンプ31と、該水中
ポンプ31に接続された移送管32とによって構成され
ている。この移送装置3は、水中ポンプ31をBS 液調
合槽23の液溜まり27に挿入するようにして配置さ
れ、該BS 液調合槽23内のB S 液を移送管32の導出
されたBS 液貯槽24に移送するようになされている。
【0016】攪拌装置4は、図2および図3に示すよう
に、水中ポンプ41と、吐液管42とこれらを接続する
接続管43とによって構成されている。このうち、吐液
管42は、接続管43からT字状に分岐しており、その
先端には、下方45°に傾斜した吐出口44が互いに反
対方向を向いて突設されている。この攪拌装置4は、水
中ポンプ41をBS 液調合槽23の液溜まり27に挿入
するようにして配置され、吐出口44から吐き出される
S 液が側壁に対して斜め方向に噴出するようになされ
ている。すなわち、BS 液調合槽23で調合されるBS
液が、該BS 液調合槽23の底部から水中ポンプ41で
吸い上げられ、接続管43、吐液管42を経て吐出口4
4から吐き出されることとなる。そして、この吐き出さ
れたBS液は、BS 液調合槽23の側壁に沿って図2中
時計方向回りの水流回転を起こすこととなり、BS 液調
合槽23のBS 液が混合攪拌されることとなる。具体的
には、例えば292リットルの水に対して31kgの粉
末状硬化剤(炭酸水素カリウムと炭酸水素ナトリウムと
の混合物)を、200リットル/分の吐出量で混合攪拌
することで、約5分で完全溶解することができる。な
お、この攪拌装置4の場合、吐液管42の中心点が水流
回転の中心となるので、この吐液管42の中心点がBS
液調合槽23の中心に配置するように設定することが、
S 液調合槽23内に層流域を形成しない点で好まし
い。また、このBS 液調合槽23としては、層流域を形
成しない点では、角をなくした形状にしたり、円筒状に
形成することが望ましい。
【0017】また、この攪拌装置4は、A液貯槽22に
も配置され、A液貯槽22内のA液を混合攪拌するよう
になされている。ただし、このA液貯槽22では、すで
に調合されたA液が満たされているので、BS 液調合槽
23に設けた攪拌装置4のように積極的な混合攪拌が必
要とされない。そのため、水中ポンプ41も液溜まり2
7に配置するのではなく、A液貯槽22内に直接配置さ
れ、吐液管42および吐出口44も一方向のみに突設さ
れており、A液貯槽22内をゆるやかに混合攪拌するよ
うになされている。
【0018】移送・循環攪拌装置5は、水中ポンプ51
と、該水中ポンプ51に接続され、移送部52および循
環部53に分岐された分岐管54と、該分岐管54のう
ち、循環部53の先端に接続された吐液管55と、分岐
管54の移送部52および循環部53をそれぞれ開閉す
る電磁バルブ56とによって構成されている。このう
ち、吐液管55は、上記A液貯槽22に配置された攪拌
装置4の吐液管42と同様に、吐出口57が一方向のみ
に突設され、液槽内をゆるやかに混合攪拌するようにな
されている。この移送・循環攪拌装置5は、水中ポンプ
51をA液調合槽21の液溜まり27に挿入するように
して配置され、この配置状態で、循環部53がA液調合
槽21内に位置し、移送部52がA液貯槽22に導出さ
れるようになされている。そして、電磁バルブ56の切
替えによって、A液調合槽21内のA液を、該A液調合
槽21内で循環攪拌させたり、A液貯槽22に移送した
りできるようになされている。また、BS 液貯槽24に
も移送・循環攪拌装置5が同様に配置され、BS 液貯槽
24内のBS 液を、該BS 液貯槽24内で循環攪拌させ
たり、BL 液調合槽25に移送するようになされてい
る。さらに、BL 液調合槽25にも移送・循環攪拌装置
5が同様に配置され、BL 液調合槽25内のBL液を、
該BL 液調合槽25内で循環攪拌させたり、BL 液貯槽
26に移送するようになされている。
【0019】そして、このようにして構成される調合装
置1には、各槽の薬液量を検出する電極(図示省略)
や、全体を制御する制御装置などが具備され、全体を自
動制御するようになされている。
【0020】また、A液調合槽21、BS 液調合槽23
およびBL 液調合槽25には、各薬液を調合する時に使
用する水の供給管7が導かれ、A液調合槽21には、ケ
イ酸ナトリウムの供給管8が導かれている。
【0021】次に、このようになる調合装置1の動作に
ついて説明する。
【0022】まず、BS 液調合槽23では、水の供給管
7から水が供給される。この水の供給量は、電極(図示
省略)によって管理され、所定量となった所で電極(図
示省略)が作動し、供給管7からの水の供給が停止され
る。つぎに、攪拌装置4による液循環攪拌が開始され、
チャイムおよびパイロットランプなど(図示省略)によ
って硬化剤の投入が指示される。そして、所定量の硬化
剤を投入した後、投入完了ボタン(図示省略)を押す。
すると、硬化剤の投入指示が停止される。その後、攪拌
装置4による液循環攪拌が継続され、硬化剤が溶解し
て、BS 液の調合が完了する。そして、BS 液調合槽2
3内のBS 液を液循環攪拌した状態のまま、BS 液貯槽
24からの信号を待機する。そして、BS 液貯槽24か
らの信号を受信すると、攪拌装置4による液循環攪拌が
停止して移送装置3が作動し、BS液調合槽23内のB
S 液が全てBS 液貯槽24に供給される。その後、上記
動作が繰り返し行われる。
【0023】BS 液貯槽24では、移送されたBS 液が
貯蔵される。このBS 液の貯蔵は、電極(図示省略)に
よって管理され、所定量となった所で電極(図示省略)
が作動し、BS 液調合槽23からのBS 液の供給を指示
する。この指示は、BS 液調合槽23のBS 液を全部一
括して入れることができる程度にBS 液貯槽24内の液
量が減量したときに出される。ただし、BS 液貯槽24
ではBS 液が連続的に使用されるので、BS 液貯槽24
内の液量が減量しすぎたときにこの指示がされると、注
入作業に使用するBS 液が底をついてしまうこととな
る。そのため、B S 液貯槽24内に、ある程度のBS
の残量を確保した上でこの指示が出される。また、BS
液貯槽24内のBS 液は、装置運転開始後、最初のBS
液の貯蔵終了時から移送・循環攪拌装置5による液循環
攪拌が継続されているので、BS 液貯槽24内のBS
は均質状態に管理されることとなる。そして、吐出管2
8から薬液切替装置6を介してBS 液の注入作業が行わ
れる。また、BS 液の一部は、BL 液の調合に使用され
るため、移送・循環攪拌装置5の液循環攪拌が移送に切
替えられてBL 液調合槽25に供給される。
【0024】BL 液調合槽25では、水の供給管7から
水が供給されるとともに、BS 液貯槽24からのBS
が供給される。そして、移送・循環攪拌装置5による液
循環攪拌によって、この両者が充分に混合され、BL
の調合が完了する。そして、BL 液調合槽25内のBL
液を液循環攪拌した状態のまま、BL 液貯槽26からの
信号を待機する。そして、BL 液貯槽26からの信号を
受信すると、移送・循環攪拌装置5による液循環攪拌が
移送に切替えられ、BL 液調合槽25内のBL液が全て
L 液貯槽26に供給される。その後、上記動作が繰り
返し行われる。
【0025】BL 液貯槽26では、移送されたBL 液が
貯蔵される。このBL 液の貯蔵は、電極(図示省略)に
よって管理され、所定量となった所で電極(図示省略)
が作動し、BL 液調合槽25からのBL 液の供給を指示
する。この指示は、BL 液調合槽25のBL 液を全部一
括して入れることができる程度にBL 液貯槽26内の液
量が減量したときに出される。ただし、BL 液貯槽26
ではBL 液が連続的に使用されるので、BL 液貯槽26
内の液量が減量しすぎたときにこの指示がされると、注
入作業に使用するBL 液が底をついてしまうこととな
る。そのため、B L 液貯槽26内に、ある程度のBL
の残量を確保した上でこの指示が出される。そして、吐
出管28から薬液切替装置6を介してBS 液の注入作業
が行われる。
【0026】A液調合槽21では、ケイ酸ナトリウム供
給管8から、ケイ酸ナトリウムが供給される。このケイ
酸ナトリウムの供給量は、電極(図示省略)によって管
理され、所定量となった所で電極(図示省略)が作動
し、ケイ酸ナトリウム供給管8からのケイ酸ナトリウム
の供給が停止される。ついで、水の供給が指示される。
この水の供給量は、電極(図示省略)によって管理さ
れ、所定量となった所で電極(図示省略)が作動し、水
の供給が停止される。つぎに、移送・循環攪拌装置5に
よる液循環攪拌が開始され、この両者が充分に混合さ
れ、A液の調合が完了する。そして、A液調合槽21内
のA液を攪拌した状態のまま、A液貯槽22からの信号
を待機する。そして、A液貯槽22からの信号を受信す
ると、移送・循環攪拌装置5による液循環攪拌が移送に
切替えられ、A液調合槽21内のA液が全てA液貯槽2
2に供給される。その後、上記動作が繰り返し行われ
る。
【0027】A液貯槽22では、A液調合槽21から移
送されたA液が貯蔵される。このA液の貯蔵は、電極
(図示省略)によって管理され、所定量となった所で電
極(図示省略)が作動し、A液調合槽21からのA液の
供給を指示する。この指示は、A液調合槽21のA液を
全部一括して入れることができる程度にA液貯槽22内
の液量が減量したときに出される。ただし、A液貯槽2
2ではA液が連続的に使用されるので、A液貯槽22内
の液量が減量しすぎたときにこの指示がされると、注入
作業に使用するA液が底をついてしまうこととなる。そ
のため、A液貯槽22内に、ある程度のA液の残量を確
保した上でこの指示が出される。また、A液貯槽22内
のA液は、装置運転開始後、最初のA液の貯蔵終了時か
ら攪拌装置4による液循環攪拌が継続されているので、
A液貯槽22内のA液は均質状態に管理されることとな
る。そして、吐出管28から薬液切替装置6を介してA
液の注入作業が行われる。
【0028】なお、本実施例では、液槽本体2を横一列
に分割して各液槽を形成しているが、特にその分割形状
および各液槽の配置としては、限定されるものではな
く、必要に応じて適宜決定することができる。
【0029】また、本実施例では、各液槽に、攪拌装置
4、移送・循環攪拌装置5などの調製装置を設けて調合
装置1を構成しているが、従来のプロペラによる攪拌装
置とこれらの調製装置とを併用して調合装置1を構成し
てもよい。また、移送装置3、攪拌装置4、移送・循環
攪拌装置5などの配置は、特に限定されるものではな
く、必要に応じて適宜追加、変更されてもよい。例え
ば、あらかじめBS 液の一部が混合されてpH11以上
に調製されたA液を用いる土質安定化工法を実施する場
合には、BS 液貯槽24に移送装置3を設け、該BS
貯槽24内のBS 液をA液調合槽21に移送できるよう
に調合装置1を構成すればよい。さらに、本実施例で
は、A液と、瞬結配合用のBS 液および緩結配合用のB
L液とを備えた3液系の調合装置1について述べている
が、2液系の調合装置1についても同様に構成すること
で、小型化を図ることができることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、吸
液部から吸引した液槽内の薬液を吐液部から吐出し、液
槽内での液循環による混合攪拌を行うことができるの
で、液槽の外部に攪拌装置などを突出させることなく、
コンパクトな調合装置を構成することができ、持ち運び
が便利になるとともに、作業性の改善を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】地盤注入用薬液の調合装置の全体構成の概略を
示すシステム構成図である。
【図2】B液調合槽を示す平面図および側断面図であ
る。
【図3】攪拌装置の吐液管を示す正面図および側面図で
ある。
【符号の説明】
1 地盤注入用薬液の調合装置 2 液槽本体 21 A液調合槽 22 A液貯槽 23 BS 液調合槽 24 BS 液貯槽 25 BL 液調合槽 26 BL 液貯槽 4 攪拌装置(薬液調製装置) 41 水中ポンプ(吸液部) 42 吐液管(吐液部) 5 移送・循環攪拌装置(薬液調製装置) 51 水中ポンプ(吸液部) 55 吐液管(吐液部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸ナトリウムを含有するA液と、水
    溶性の水ガラス用硬化剤を含有するB液とを混合して得
    られる水ガラス系グラウト薬剤を、土壌中に注入する土
    質安定化工法において使用されるA液とB液それぞれを
    調合するための装置であって、A液とB液それぞれを調
    合する調合槽とA液とB液それぞれを貯蔵する貯蔵槽と
    A液とB液それぞれを調合槽から貯蔵槽へ移送するため
    の移送装置を備えた装置であり、調合槽および貯蔵槽の
    なかから選ばれるすくなくとも1つの液槽内の底部に吸
    液部と吐液部とを具備した薬液調製装置が配置され、吸
    液部から吸引された液槽内の薬液が吐液部から再び液槽
    内へ吐出されることにより液槽内で液循環による混合攪
    拌が行われるようになされたことを特徴とする地盤注入
    用薬液の調合装置。
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