JPH083090B2 - 地盤注入用薬液の調合装置 - Google Patents

地盤注入用薬液の調合装置

Info

Publication number
JPH083090B2
JPH083090B2 JP2286301A JP28630190A JPH083090B2 JP H083090 B2 JPH083090 B2 JP H083090B2 JP 2286301 A JP2286301 A JP 2286301A JP 28630190 A JP28630190 A JP 28630190A JP H083090 B2 JPH083090 B2 JP H083090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
solution
tank
storage tank
preparation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2286301A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04159390A (ja
Inventor
成男 山口
鬨英 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2286301A priority Critical patent/JPH083090B2/ja
Publication of JPH04159390A publication Critical patent/JPH04159390A/ja
Publication of JPH083090B2 publication Critical patent/JPH083090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、A液とB液とを混合して得られる水ガラス
系グラウト薬剤を土壌中に注入することによって土質の
強化および安定化を図る土質安定化工法において、A液
およびB液を調合するための装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に、土質の強化するため、または漏水地盤等の止
水を行うために、土壌中に水ガラス系のグラウト薬剤を
注入し、水ガラスをゲル化して、土質を強化安定化する
工法が知られている。また、この工法において、水ガラ
ス系グラウト薬剤のゲル化時間を数秒から数十分の広い
時間範囲にわたって任意に調節することができ、かつ、
水ガラス水溶液と硬化剤液との混合比の変動によるゲル
化時間への影響が極めて少なく、従って、目的とする土
壌の強化あるいは止水等を確実に行うことができる方法
として、例えば特開昭61−215685号公報に見られるよう
な土質安定化工法が知られている。すなわち、この工法
は、ケイ酸ナトリウムに硬化剤とからなるPH11以上であ
る水溶液(A液)と、硬化剤の水溶液(B液)とを混合
し、土壌中に注入するものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、この工法を実施するにあたって使用される
A液は、ケイ酸ナトリウムと、硬化剤とを混合し、PH11
以上とすることによってゲル化しない状態に調合され
る。しかし、液中に、ケイ酸ナトリウムのゲル化を進行
させる硬化剤が混合されているため、ケイ酸ナトリウム
と硬化剤との混合を慌てると、両成分が充分に拡散され
ず、その結果、ゲル化しない混合割合であっても、部分
的なゲル化を生じて安定したA液が得られないといった
不都合があった。そのため、このようなA液の調合を現
場で行おうとした場合、その作業が煩わしくなるといっ
た不都合を生じる。
また、あらかじめ使用するA液およびB液の量の見当
がつかないような場合、液の調合作業と液の注入作業を
断続的に繰り返さなければならず、作業効率が低下する
といった不都合を生じる。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたもので、上記工
法におけるA液およびB液を自動的に調合し、かつ、連
続供給することのできる地盤注入用薬液の調合装置を提
供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明の地盤注入用薬液の調合装置は、 (a)ケイ酸ナトリウム (b)水溶性である無機酸、有機酸および無機酸性塩よ
りなる群から選ばれる一種 上記(a)成分および(b)成分を含有するA液と、
上記(b)成分を含有するB液とを混合して得られる水
ガラス系グラウト薬剤を、土壌中に注入する土質安定化
工法において、A液およびB液を調合するための装置で
あって、A液を調合するようになされたA液調合槽と、
該A液調合槽に連絡されたA液貯槽と、B液を調合する
ようになされたB液調合槽と、該B液調合槽に連絡され
たB液貯槽と、これらを制御する制御装置とを具備し、
A液貯槽およびB液貯槽には、貯液量がある一定量以下
にならないように管理する貯液手段がそれぞれ設けら
れ、これらA液貯槽およびB液貯槽から使用される液が
A液調合槽およびB液調合槽からそれぞれ補うようにな
され、また、B液貯槽には、一定容積のB液を計量する
計量装置が設けられ、この計量されたB液が、A液調合
槽に計量されたケイ酸ナトリウム水溶液中に供給されて
A液の調合が行われるようになされたものである。
上記(a)成分のケイ酸ナトリウムとしては、通常、
JIS K 1408に規定される3号ケイ酸ナトリウムが好まし
く用いられるが、1号ケイ酸ナトリウムや2号ケイ酸ナ
トリウムまたは3.5号相当のケイ酸ナトリウム等を使用
することができる。
上記(b)成分の水溶液無機酸、有機酸および無機酸
性塩としては、水溶性であれば、特に限定されないが、
例えば、無機酸としては、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、
ホウ酸、炭酸等が、有機酸としては、酢酸、シュウ酸、
ギ酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、アクリル酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、グリコー
ル酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸等が、また、無機酸
性塩としては、ホウ酸二水素ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリ
ウム、硫酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸
水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、硫酸水素カリ
ウム等のアルカリ金属の酸性塩が、それぞれ代表的に挙
げられる。
(作用) B液調合槽では、B液の調合と、B液貯槽への供給と
が繰り返し行われる。B液貯槽では、使用によって減量
したB液を、B液調合槽から補う。この際、貯液手段に
よって、B液貯槽の貯液量が一定量以下にならないよう
に管理するので、B液を連続的に使用することができ
る。また、B液貯槽中の一定容積のB液が計量装置によ
って計量される。A液調合槽では、まず、ケイ酸ナトリ
ウム水溶液が調合され、このケイ酸ナトリウム水溶液中
に、前記計量装置によって計量された一定容積のB液が
供給されてA液の調合が自動的に行われる。そして、A
液調合槽では、前記A液の調合と、A液貯槽への供給と
が繰り返し行われる。A液貯槽では、使用によって減量
したA液を、A液調合槽から補う。この際、貯液手段に
よって、A液貯槽の貯液量が一定量以下にならないよう
に管理するので、A液を連続的に使用することができ
る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、地盤注入用薬液の調合装置(以下、単に調
合装置を言う。)1の全体構成の概略を示している。
すなわち、この調合装置1は、ケイ酸ナトリウムおよ
び硬化剤を含有するA液と、硬化剤を含有するB液とを
混合して得られる水ガラス性グラウト薬剤を、土壌中に
注入する土質安定化工法において、A液およびB液を調
合するための装置であって、A液を調合するようになさ
れたA液調合槽2と、該A液調合槽に連絡されたA液貯
槽3と、B液を調合するようになされたB液調合槽4
と、該B液調合槽に連絡されたB液貯槽5と、これらを
制御する制御装置10とを具備し、A液およびB液を自動
調合し、連続供給可能となされている。
A液調合槽2は、液を調合するための液槽20に、液槽
20内を撹拌するための撹拌装置21と、液槽20に供給する
ケイ酸ナトリウム量を検出するための電極22とが設けら
れて構成されている。撹拌装置21は、モータ211に連結
されたプロペラ212が液槽20内で回転することによっ
て、該液槽20内を撹拌するようになされている。また、
液槽20は、有底円筒状に形成されている。そのため、撹
拌装置21による撹拌によって、該液槽20内に供給された
原料を滞留させることなく効率良く撹拌混合するように
なされている。
そして、この液槽20には、ケイ酸ナトリウムの供給管
6と、水の供給管7とB液供給管83とが連通されてい
る。このうち、B液供給管83の供給口(図示省略)は、
B液を拡散状態で噴出するように、複数の小孔からなる
シャワー状の供給口となされている。また、液槽20の底
部にはバルブ23が設けられて、このバルブ23を介して、
A液がA液貯槽3に供給されるようになされている。
A液貯槽3は、液を貯槽するための貯蔵槽30に、貯蔵
槽30内を撹拌するための撹拌装置31と、貯蔵槽30の貯液
量を検出するための電極32とが設けられていて構成され
ている。撹拌装置31は、モータ311に連結されたプロペ
ラ312が貯蔵槽30内で回転することによって、該貯蔵槽3
0内を撹拌するようになされている。これによって、貯
蔵槽30内の液は、滞留することなく均質状態を保つよう
になされている。
そして、この貯蔵槽30には、A液調合槽2のバルウ23
を有する供給管が連通されている。また、貯蔵槽30の底
部には、導出管33が設けられ、該導出管33からA液注入
ポンプ(図示省略)を介してA液の注入作業が行われる
ようになされている。
B液調合槽4は、液を調合するための液槽40に、液槽
40内を撹拌するための撹拌装置41と、液槽40に供給する
水量を検出するための電極42とが設けられて構成されて
いる。撹拌装置41は、モータ411に連結されたプロペラ4
12が液槽40内で回転することによって、該液槽40内を撹
拌するようになされている。また、液槽40は、有底円筒
状の形成されている。そのため、撹拌装置41による撹拌
によって、該液槽40内に供給された原料を滞留させるこ
となく効率良く撹拌混合するようになされている。
そして、この液槽40には、硬化剤の供給装置9と、水
の供給管7とが連通されている。また、液槽40の底部に
はバルブ43が設けられ、このバルブ43を介して、B液が
B液貯槽5に供給されるようになされている。
なお、供給装置9は、硬化剤投入時を知らせるチャイ
ムおよびパイロットランプ91と、硬化剤投入完了時に押
す投入完了ボタン92とによって構成されている。すなわ
ち、チャイムおよびパイロットランプ91の知らせによっ
て硬化剤を投入し、硬化剤の投入完了後、投入完了ボタ
ン92を押すことで、調合装置1自体が次のステップへと
作動するようになされている。ただし、この場合、硬化
剤の投入は人力投入によるが、硬化剤の計量手段を設け
てこれらをすべて自動化することも可能である。
B液貯槽5は、液を貯蔵するための貯蔵槽50に、貯蔵
槽50内を撹拌するための撹拌装置51と、貯蔵槽50の貯液
量を検出するための電極52とが設けられて構成されてい
る。撹拌装置51は、モータ511に連結されたプロペラ512
が貯蔵槽50内で回転することによって、該貯蔵槽50内を
撹拌するようになされている。これによって、貯蔵槽50
の液は、滞留することなく均質状態を保つようになされ
ている。
そして、この貯蔵槽50には、B液調合槽4のバルブ43
を有する供給管が連通されている。また、貯蔵槽50の底
部には、導出管53が設けられ、該導出管53からB液注入
ポンプ(図示省略)を介してB液の注入作業が行われる
ようになされている。
また、貯蔵槽50には、一定容積となされた計量槽80が
隣接して設けられている。この計量槽80には、貯蔵槽50
に設けられたポンプ81から、B液が供給され、計量槽80
をオーバーフローして再び貯蔵槽50に戻るようになされ
ている。そして、このオーバーフローした状態で、計量
槽80に、一定量のB液が計量されるようになされてい
る。また、この計量槽80には、B液の水位を検出する電
極82と、該計量槽80内のB液をA液調合槽2に供給する
B液供給管83とが設けられて計量装置8を構成してい
る。すなわち、電極82は、まず、計量槽80にB液を計量
した状態でポンプ81からのB液の供給を停止する。そし
て、B液供給管83から計量槽80内のB液をくみ出し、一
定量くみ出したところで、B液供給管83からのくみ出し
を停止するように制御される。この際、第2図に示すよ
うに、計量槽80の下部の断面積を小さくし、水位変動に
おける容量変動量を小さくしておくことで、微量の容量
調節を行うことができる。
なお、このようになる調合装置1には、水位を検出す
る電極が多数使用されているため、水準器(図示省略)
が設けられている。すなわち、この水準器によって、調
合装置1を、あらかじめ水平状態に設置することで、水
位変動による誤差があまり生じないようになされてい
る。
次に、このようになる調合装置1の制御装置10による
制御を、第3図に基づいて説明する。
まず、B液調合槽4では、水の供給管7から液槽40内
に水が供給される(ステップ1)。この水の供給量は、
電極42によって管理され、所定量となった所で電極42が
作動し、供給管7からの水の供給が停止される(ステッ
プ2)。つぎに、撹拌装置41による撹拌が開始され(ス
テップ3)、チャイムおよびパイロットランプ91によっ
て硬化剤の投入が指示される(ステップ4)。そして、
所定量の硬化剤を投入した後(ステップ5)、投入完了
ボタン92を押す(ステップ6)。すると、チャイムおよ
びパイロットランプ91による指示が停止される。その
後、撹拌装置41による撹拌が継続され、水と硬化剤とが
充分に混合され、B液の調合が完了する(ステップ
7)。そして、液槽40内のB液を撹拌した状態のまま、
B液貯槽5からの信号を待機する(ステップ8)。そし
て、B液貯槽5からの信号を受信すると、撹拌装置41に
よる撹拌が停止し(ステップ9)、液槽40内のB液が全
てB液貯槽5に供給される(ステップ10)。その後、上
記ステップ1以降の動作が繰り返し行われる。
B液貯槽5では、貯蔵槽50内に、バルブ43を介して供
給されたB液が貯蔵される(ステップ11)。このB液の
貯蔵は、電極52によって管理され、所定量となった所で
電極52が作動し、B液調合槽4からのBの供給を指示す
る(ステップ12)。この指示は、B液調合槽4のB液を
全部一括して入れることができる程度に貯蔵槽50内の液
量が減量したときに出される。ただし、貯蔵槽50ではB
液が連続的に使用されるので、貯蔵槽50内の液量が減量
しすぎたときにこの指示がされると、注入作業に使用す
るB液が底をついてしまうこととなる。そのため、貯蔵
槽50内に、ある程度のB液の残量が確保した上でこの指
示が出される。また、貯蔵槽50内のB液は、装置運転開
始後、最初のB液の貯蔵終了時から撹拌装置51による撹
拌が継続されているので、貯蔵槽50内のB液は均質状態
に管理されることとなる。そして、導出管53からB液注
入ポンプ(図示省略)を介してB液の注入作業が行われ
る(ステップ13)。また、B液の一部は、ポンプ81によ
って計量槽80に供給され(ステップ14)、該計量槽80か
らオーバーフローした状態が継続され、液の均質状態が
保たれる。そして、計量槽80内のB液を均質状態に保っ
たまま、A液調合槽2からの信号を待機する(ステップ
15)。そして、A液調合槽2からの信号を受信すると、
ポンプ81が停止し(ステップ16)、計量槽80内のB液
が、B液供給管83を介してA液調合槽2に供給される
(ステップ17)。そして、計量槽80内のB液が、ある一
定の水位まで下がる、すなわち、一定量のB液がA液調
合槽2に供給されると、電極82が作動して、B液供給管
83からの供給が停止し(ステップ18)、上記ステップ14
以降の動作が繰り返し行われる A液調合槽2では、ケイ酸ナトリウム供給管6から、
ケイ酸ナトリウムが供給される(ステップ19)。このケ
イ酸ナトリウムの供給量は、電極22によって管理され、
所定量となった所で電極22が作動し、ケイ酸ナトリウム
供給管6からのケイ酸ナトリウムの供給が停止される
(ステップ20)。つぎに、撹拌装置21による撹拌が開始
され(ステップ21)、B液の供給が指示される(ステッ
プ22)。そして、このようにして供給されたケイ酸ナト
リウム水溶液中に、前記B液供給管83からのB液が供給
され、これによってケイ酸ナトリウムとB液とが充分に
混合され、A液の調合が完了する(ステップ23)。そし
て、液槽20内のA液を撹拌した状態のまま、A液貯槽3
からの信号を待機する(ステップ24)。そして、A液貯
槽3からの信号を受信すると、撹拌装置21による撹拌が
停止し(ステップ25)、液槽20内のA液が全てA液貯槽
3に供給される(ステップ26)。その後、上記ステップ
19以降の動作が繰り返し行われる。
A液貯槽3では、貯蔵槽30内に、バルブ33を介して供
給されたA液が貯蔵される(ステップ27)。このA液の
貯蔵は、電極32によって管理され、所定量となった所で
電極32が作動し、A液調合槽2からのA液の供給を指示
する(ステップ28)。この指示は、A液調合槽2のA液
を全部一括して入れることができる程度に貯蔵槽30内の
液量が減量したときに出される。ただし、貯蔵槽30では
A液が連続的に使用されるので、貯蔵槽30内の液量が減
量しすぎたときにこの指示がされると、注入作業に使用
するA液が底をついてしまうこととなる。そのため、貯
蔵槽30内に、ある程度のA液の残量を確保した上でこの
指示が出される。また、貯蔵槽30内のA液は、装置運転
開始後、最初のA液の貯蔵終了時から撹拌装置31による
撹拌か継続されているので、貯蔵槽30内のA液は均質状
態に管理されることとなる。そして、導出管33からA液
注入ポンプ(図示省略)を介してA液の注入作業が行わ
れる(ステップ29)。
次に、このようになる調合装置1を使用する際の具体
例について説明する。
〔具体例〕
調合装置として、A液調合槽200(調合許容量)、
A液貯槽400(貯液許容量)、B液調合槽320(調合
許容量)、B液貯槽640(貯液許容量)のものを使用
した。そして、この調合装置のA液調合槽およびB液調
合槽で、表1に示す成分の、いわゆる水ガラス系溶液型
瞬結タイプのA液およびB液を調合した。
B液調合槽では、硬化剤を約20℃の水道水に添加して
撹拌した所、約5分後には完全に溶解したB液を得るこ
とができた。
また、A液調合槽では、3号ケイ酸ナトリウムを撹拌
しながら、所定量のB液を毎分40の速度で3分間かけ
て添加したところ、ゲル状のものが全くみられず、透明
な水溶液であるA液を得ることができた。
すなわち、B液調合槽では、水道水の供給時間等も含
めて約8分のサイクルで320のB液を調合することが
できるため、1時間で320×60/8=2400(内、B液注
入分1500、A液調合分900)のB液をB液貯槽で使
用することができることとなる。
また、A液調合槽では、3号ケイ酸ナトリウムの供給
時間等も含めて約6分のサイクルで200のA液を調合
することができるが、このA液調合用のB液が8分間の
サイクルで供給されるため、8分間の調合サイクルで計
算すると、1時間で200×60/8=1500(A液注入分)
のA液をA液貯蔵で使用することができることとなる。
(1)調合装置の作業能力 上記調合装置のA液貯蔵槽およびB液貯槽のそれぞれ
の導出管に、それぞれ注入ポンプを介して二重管ロッド
注入装置を2セット接続し、注入作業を行った。
なお、この二重管ロッド注入装置の1セットの作業能
力は、A液が5〜10/分(300〜600/時)、B液が
5〜10/分(300〜600/時)で、これを2セット使
用するため、1時間に用意するA液およびB液の量は、
それぞれ600〜1200であった。
その結果、調合装置は、作業に要する液量以上の処理
能力を有するため、作業を途中で中断することなく、連
続して注入作業を行うことができた。また、本装置を使
用することで、A液調合用のB液を、いちいち手動で計
量する必要もなく、しかも、計量誤差も少ない上に、A
液の調合においては撹拌やB液の送液スピードがプログ
ラムコントロールされているため、従来の勘や経験に基
づく手作業で発生するトラブルもなく、常に均質で透明
かつゲル物発生のない薬液を調合することができた。さ
らに、安全性の高い重炭酸塩を硬化剤として使用し、水
ガラス系溶媒型瞬結タイプの薬液を調合する場合、従来
の配合では溶解度との絡みで高価格の炭酸水素カリウム
を使用しなければならなかったが、本装置を用いて表1
のように調合することにより、炭酸水素ナトリウムだけ
で調合可能となり、低価格のグラウト剤供給という社会
的要求に応えることができる。
(2)A液およびB液の性能試験 上記調合装置によって調合された、いわゆる水ガラス
系溶液型瞬結タイプのA液およびB液を用い、ゲルタイ
ム、一軸圧縮強度、A液の安定性のそれぞれについて性
能試験を行った。
ゲルタイム:20℃に調整されたA液とB液とを1:1(容量
比)で混合し、流動しなくなるまでの時間を測定したと
ころ、ゲルタイムは5秒であった。
一軸圧縮強度:20℃に調整されたA液とB液とを1:1(容
量比)で混合し、ゲル化するまで素早く直径5cm、長さ1
0cmのモールドに流し入れ、60分間養生後、成型して一
軸圧縮強度を測定したところ、ホモゲルの強度は0.6kg/
cm2であった。
A液の安定性:A液500mlをビーカーに入れ、密封し、30
℃で安定性を試験したところ、3日以上経過しても粘度
の上昇もなく、安定していた。
以上の結果から、この調合装置によって調合されたA
液およびB液は、いわゆる水ガラス系溶液型瞬結タイプ
の地盤安定化用薬液として充分な性能を有していること
が確認された。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によると、A液およびB液
を自動的に調合し、かつ、連続供給することができるの
で、ケイ酸ナトリウムと硬化剤とからなるPH11以上であ
る水溶液(A液)と、硬化剤の水溶液(B液)とを混合
し、土壌中に注入する土質安定化工法を、有効に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明に係る図面であって、第1
図は地盤注入用薬液の調合装置の全体構成の概略を示す
システム構成図、第2図は計量槽の一例を示す縦断面
図、第3図は同調合装置の動作を示すフローチャート図
である。 1……地盤注入用薬液の調合装置 10……制御装置 2……A液調合槽 3……A液貯槽 32……電極(貯液手段) 4……B液調合槽 5……B液貯槽 52……電極(貯液手段) 8……計量装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ケイ酸ナトリウム (b)水溶性である無機酸、有機酸および無機酸性塩よ
    りなる群から選ばれる一種、 上記(a)成分および(b)成分を含有するA液と、上
    記(b)成分を含有するB液とを混合して得られる水ガ
    ラス系グラウト薬剤を、土壌中に注入する土質安定化工
    法において、A液およびB液を調合するための装置であ
    って、 A液を調合するようになされたA液調合槽と、該A液調
    合槽に連絡されたA液貯槽と、B液を調合するようにな
    されたB液調合槽と、該B液調合槽に連絡されたB液貯
    槽と、これらを制御する制御装置とを具備し、 A液貯槽およびB液貯槽には、貯液量がある一定量以下
    にならないように管理する貯液手段がそれぞれ設けら
    れ、これらA液貯槽およびB液貯槽から使用される液が
    A液調合槽およびB液調合槽からそれぞれ補うようにな
    され、また、B液貯槽には、一定容積のB液を計量する
    計量装置が設けられ、この計量されたB液が、A液調合
    槽に計量されたケイ酸ナトリウム水溶液中に供給されて
    A液の調合が行われるようになされたことを特徴とする
    地盤注入用薬液の調合装置。
JP2286301A 1990-10-23 1990-10-23 地盤注入用薬液の調合装置 Expired - Fee Related JPH083090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2286301A JPH083090B2 (ja) 1990-10-23 1990-10-23 地盤注入用薬液の調合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2286301A JPH083090B2 (ja) 1990-10-23 1990-10-23 地盤注入用薬液の調合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04159390A JPH04159390A (ja) 1992-06-02
JPH083090B2 true JPH083090B2 (ja) 1996-01-17

Family

ID=17702610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2286301A Expired - Fee Related JPH083090B2 (ja) 1990-10-23 1990-10-23 地盤注入用薬液の調合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH083090B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200266831Y1 (ko) * 2001-11-29 2002-03-04 거벽엔지니어링 주식회사 연약지반 보강을 위한 약액 교반장치
CN106706845B (zh) * 2016-11-29 2019-05-14 同济大学 一种稳压连续的室内模拟注浆试验装置及方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131690A (ja) * 1983-01-18 1984-07-28 Kyokado Eng Co Ltd 地盤注入工法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131690A (ja) * 1983-01-18 1984-07-28 Kyokado Eng Co Ltd 地盤注入工法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04159390A (ja) 1992-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH083090B2 (ja) 地盤注入用薬液の調合装置
KR101209218B1 (ko) 용탈이 없는 고강도 그라우팅약액 자동제조장치
KR100683020B1 (ko) 실리카 졸 자동 제조장치
JP3144917B2 (ja) 地盤注入用薬液の調合装置
CN220219114U (zh) 一种聚羧酸母液定量添加装置
CN204170634U (zh) 一种用于储层改造的自吸射流流体混配装置
JP2774821B2 (ja) 土質安定用薬液の調製方法
RU2239050C1 (ru) Способ приготовления облегченного тампонажного раствора
JPS5817516B2 (ja) ドシツアンテイカホウ
JPS6314758B2 (ja)
CN216756139U (zh) 一种混泥土减水剂加工用搅拌装置
CN209718223U (zh) 一种液体外加剂供料装置
JPS5847083A (ja) 水ガラス用の硬化剤組成物及び注入薬液
CN217126942U (zh) 一种涂装循环水药剂自动配比添加装置
JPS598382B2 (ja) 土質の安定化法
JP2001247865A (ja) 非アルカリ性地盤硬化用薬液の製造装置
RU17563U1 (ru) Передвижная установка приготовления гелеобразующих растворов метилцеллюлозы
CN209580078U (zh) 一种用于预拌混凝土生产的微沫引气装置
CN216171706U (zh) 一种用于液态畜用复合预混合饲料加工的饲料配液装置
CN213385887U (zh) 泡沫混凝土制备的发泡剂水溶液储存罐
CN213563576U (zh) 用于混凝土添加剂的气动搅拌装置
SU838000A1 (ru) Установка дл приготовлени ииНЪЕКТиРОВАНи PACTBOPOB
JPH0234999B2 (ja)
JPS6247915B2 (ja)
JP2022104602A (ja) 生コンクリート圧送用先行剤及び生コンクリート圧送方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees