JP3144873U - 画像測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】汎用のインターフェースを用いて情報を転送した場合においても、被測定物に対するフォーカス位置を正確に演算することのできる画像測定装置を提供する。
【解決手段】画像測定装置100は、ワーク12の画像を撮像する画像測定機1と、画像測定機1で撮像されたワーク12の画像に関する画像情報にデータ処理を施して画像測定を実行するコンピュータシステム2と、画像測定機1とコンピュータシステム2との間で情報を転送する第1及び第2のインターフェース61、62とを備える。画像測定機1は、相対位置情報をインターフェース62を介してコンピュータシステム2に転送する情報転送制御部51とを備え、情報転送制御部51は、フォーカス駆動部52による駆動がされている間における撮像ユニット17による複数回の画像撮像動作の終了後に一括して相対位置情報をコンピュータシステム2に転送する。
【選択図】図3
【解決手段】画像測定装置100は、ワーク12の画像を撮像する画像測定機1と、画像測定機1で撮像されたワーク12の画像に関する画像情報にデータ処理を施して画像測定を実行するコンピュータシステム2と、画像測定機1とコンピュータシステム2との間で情報を転送する第1及び第2のインターフェース61、62とを備える。画像測定機1は、相対位置情報をインターフェース62を介してコンピュータシステム2に転送する情報転送制御部51とを備え、情報転送制御部51は、フォーカス駆動部52による駆動がされている間における撮像ユニット17による複数回の画像撮像動作の終了後に一括して相対位置情報をコンピュータシステム2に転送する。
【選択図】図3
Description
本考案は、画像測定装置に関し、特に被測定物のフォーカス位置を演算して被測定物にフォーカスをあわせるオートフォーカス機能を有する画像測定装置に関する。
従来、精密部品の輪郭形状の測定等にオートフォーカス機能を有する画像測定装置が用いられている。この画像測定装置で精密部品の三次元測定を行う場合は、撮像ユニットを基準位置から光軸方向に移動させ、各ポイントで被測定物を撮像する。そして、各ポイントでの画像データと撮像ユニットの基準位置からの移動量のデータとを取得する。画像データは、画像処理部にてA/D変換、二値化処理、及びエッジ検出処理等の画像処理を行った後、コントラスト演算部にて画像処理が施され、コントラスト値が算出される。このコントラスト値に基づいて、複数のポイントで撮像した画像データのうち、被測定物に対して焦点のあった画像データを選択する。
そして、各ポイントで得られた撮像ユニットの移動量のデータ及び被測定物に対して焦点のあった画像データから、画像測定装置における被測定物と撮像ユニットとのフォーカス位置を決定して、被測定物にフォーカスをあわせる(特許文献1参照)。
特開2005−017805号公報
このような画像測定装置においては、CCDカメラ等を有する画像測定機と、画像処理等を行うホストコンピュータとの間で情報を高速で転送するために専用のインターフェースが用いられており、製品価格の高騰を招いていた。画像測定装置を安価に提供するためには、インターフェースとして汎用インターフェースを用いることが望ましい。しかし、汎用インターフェースを用いた場合、情報の転送に遅延が生じ、画像データと撮像ユニットの移動量のデータとの対応に不整合が生じる問題があった。
本考案は、汎用のインターフェースを用いて情報を転送した場合においても、被測定物に対するフォーカス位置を正確に演算することのできる画像測定装置を提供することを目的とする。
本考案の一態様に係る画像測定装置は、被測定物の画像を撮像する画像測定機と、前記画像測定機で撮像された前記被測定物の画像に関する画像情報にデータ処理を施して画像測定を実行するコンピュータと、前記画像測定機と前記コンピュータとの間で情報を転送する第1及び第2のインターフェースとを備え、前記画像測定機は、前記被測定物の画像を結像させるための結像レンズ、及び前記被測定物の画像を撮像する撮像面を有し、前記撮像面、前記結像レンズ及び前記被測定物の間の相対位置を調整可能に構成された撮像ユニットと、前記撮像ユニットで撮像された前記画像情報を前記第1のインターフェースを介して前記コンピュータに転送する画像転送制御部と、前記相対位置を調整して前記被測定物の画像の前記撮像面におけるフォーカス状態を変化させる駆動部と、前記駆動部により調整された前記相対位置に関する相対位置情報を記憶する第1メモリと、前記相対位置情報を前記第2のインターフェースを介して前記コンピュータに転送する情報転送制御部とを備え、前記コンピュータは、前記画像測定機から前記第1のインターフェースを介して転送された前記画像情報を保持するフレームグラバと、前記画像測定機から前記第2のインターフェースを介して転送された前記相対位置情報を記憶する第2メモリと、前記画像情報及び前記相対位置情報に基づいて前記被測定物の画像が前記撮像ユニットにおいてフォーカス状態となるフォーカス位置を演算するフォーカス位置演算部とを備え、前記情報転送制御部は、前記駆動部による駆動がされている間における前記撮像ユニットによる複数回の画像撮像動作の終了後に一括して前記相対位置情報を前記コンピュータに転送することを特徴とする。
本考案によれば、汎用のインターフェースを用いて情報を転送した場合においても、被測定物に対するフォーカス位置を正確に演算することのできる画像測定装置を提供することができる。
以下、添付した図面を参照して、本考案に係る画像測定装置100の第1の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態に係る画像測定装置100の構成]
図1は、本実施の形態に係る画像測定装置100の全体構成を示す斜視図である。この画像測定装置100は、被測定物の画像を撮像する画像測定機1と、この画像測定機1を駆動制御すると共に、必要なデータ処理を実行して画像測定を実行するコンピュータシステム2とにより構成されている。
図1は、本実施の形態に係る画像測定装置100の全体構成を示す斜視図である。この画像測定装置100は、被測定物の画像を撮像する画像測定機1と、この画像測定機1を駆動制御すると共に、必要なデータ処理を実行して画像測定を実行するコンピュータシステム2とにより構成されている。
画像測定機1は、次のように構成されている。即ち、架台11上には、被測定物12(以下、ワーク12とする)を載置する測定テーブル13が装着されており、この測定テーブル13は、図示しないY軸駆動機構によってY軸方向(図1の矢印Yにより示す方向)に駆動される。架台11の両側縁中央部には上方に延びる支持アーム14、15が固定されており、この支持アーム14、15の両上端部を連結するようにX軸ガイド16が固定されている。このX軸ガイド16には、撮像ユニット17が支持されている。撮像ユニット17は、図示しないX軸駆動機構によってX軸ガイド16に沿ってX軸方向(図1の矢印Xにより示す方向)に駆動される。
撮像ユニット17の内部は、図2に示すように構成されている。即ち、X軸ガイド16に沿って移動可能にスライダ31が設けられ、スライダ31に一体にZ軸ガイド32が固定されている。このZ軸ガイド32には、支持板33がZ軸方向に摺動自在に設けられ、この支持板33に、画像測定用の撮像手段であるCCDカメラ34と、非接触式変位計であるレーザプローブ35とが併設されている。この非接触変位計として、レーザプローブ35の代わりにタッチプローブを用いることもできる。CCDカメラ34とレーザプローブ35とは、一定の位置関係を保ってX、Y、Zの3軸方向に同時に移動できるようになっている。CCDカメラ34は、撮像ユニット17のZ軸方向の駆動によりワーク12に対するフォーカスをあわせる。
CCDカメラ34には、撮像範囲を照明するための照明装置36が付加されている。レーザプローブ35の近傍位置には、レーザプローブ35のレーザビームによる測定位置を確認するために、測定位置の周辺を撮像するCCDカメラ38と、レーザプローブ35の測定位置を照明するための照明装置39とが設けられている。レーザプローブ35は、撮像ユニット17の移動の際にレーザプローブ35を退避するための上下動機構40と、レーザビームの方向性を最適な方向に適合させるための回転機構41とにより支持されている。
コンピュータシステム2は、図1に示すようにコンピュータ本体21、キーボード22、ジョイスティック23、マウス24、ディスプレイ25及びプリンタ26により構成されている。コンピュータ本体21は、CCDカメラ34により撮像されたワークの画像データ(画像情報)やレーザプローブ35で検出された変位量等を取り込む。これらの入力情報、オペレータの指示及びプログラム記憶部に格納されたプログラムに基づいて、ワーク12の画像の解析、撮像ユニット17によるワーク12へのフォーカス動作の解析、測定値の演算処理等の各種の処理を実行する。キーボード22、ジョイスティック23、マウス24からはオペレータの指示情報が入力され、コンピュータ本体21による処理の結果がディスプレイ25に表示される。また、画像測定装置100による画像測定の結果が、プリンタ26から出力される。
次に、画像測定機1及びコンピュータシステム2について、図3を参照して説明する。図3は、画像測定機1及びコンピュータシステム2によって構成される画像測定装置100のブロック図である。
画像測定機1は、撮像ユニット17及び測定テーブル13の位置を制御するフォーカス駆動部52を有する。フォーカス駆動部52は、撮像ユニット17又は測定テーブル13を制御駆動させて、ワーク12、CCDカメラ34の撮像面及び対物レンズ19の間の相対位置を調整する。
また、フォーカス駆動部52は、この相対位置の調整に関する相対位置情報を情報転送制御部51に転送する。情報転送制御部51は、後述するように、この相対位置情報のメモリ53への格納、及びコンピュータ2への転送制御を司る。
また、フォーカス駆動部52は、コンピュータシステム2から転送されるフォーカス位置制御の指示命令に基づき、ワーク12、CCDカメラ34の撮像面及び対物レンズ19の間の相対位置を変化させることもできる。これにより、フォーカス駆動部52はワーク12の画像の、CCDカメラ34の撮像面におけるフォーカス状態を制御する。
また、フォーカス駆動部52は、この相対位置の調整に関する相対位置情報を情報転送制御部51に転送する。情報転送制御部51は、後述するように、この相対位置情報のメモリ53への格納、及びコンピュータ2への転送制御を司る。
また、フォーカス駆動部52は、コンピュータシステム2から転送されるフォーカス位置制御の指示命令に基づき、ワーク12、CCDカメラ34の撮像面及び対物レンズ19の間の相対位置を変化させることもできる。これにより、フォーカス駆動部52はワーク12の画像の、CCDカメラ34の撮像面におけるフォーカス状態を制御する。
また、画像測定機1は、フォーカス駆動部52により制御駆動された測定テーブル13及び撮像ユニット17の相対位置に関する相対位置情報Pを保持するメモリ(第1メモリ)53を有する。メモリ53には、フォーカス駆動部52による相対位置の変更を行いつつ撮像ユニット17によりワーク12を複数回撮像した場合における、各撮像位置での一連の相対位置情報P(P1、P2、P3・・・)が保持される。この実施の形態では、メモリ53に保持される相対位置情報P(P1、P2、P3・・・)には、複数回の画像撮像動作についての一連の管理番号(A001、A002、A003・・・)が付されるものとする。
そして、画像測定機1は、メモリ53に保持された相対位置情報Pをコンピュータシステム2に転送するとともに、コンピュータシステム2から転送されたフォーカス位置制御の指示命令をフォーカス駆動部52に送信する情報転送制御部51を有する。
ここで、情報転送制御部51は、フォーカス駆動部52による相対移動を行いつつ画像測定機1によるワーク12の複数回の画像撮像動作を終了した後に、メモリ53に保持された一連の相対位置情報P(P1、P2、P3・・・)をコンピュータシステム2に一括して転送する。すなわち、情報転送制御部51は、フォーカス駆動部52による相対移動が行われている間は、相対位置情報Pを逐一コンピュータシステム2に送信せずメモリ53に格納しておく。そして、フォーカス駆動部52による相対移動が終了した場合において、このメモリ53に格納されていた相対位置情報Pを一括してコンピュータシステム53に送信する。
情報転送制御部51は、I/O端子55、56を介して、I/F(第2のインターフェース)62によりコンピュータシステム2と情報を送受信する。ここで、情報転送制御部51による相対位置情報の転送に用いられるI/F62として、汎用のI/F、例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェースを用いることができる。USBインターフェースは、汎用性のために転送速度が不十分であるが、本実施の形態では、相対位置情報Pを一括して送信する形式としているため、転送速度が不十分であっても問題はない。
ここで、情報転送制御部51は、フォーカス駆動部52による相対移動を行いつつ画像測定機1によるワーク12の複数回の画像撮像動作を終了した後に、メモリ53に保持された一連の相対位置情報P(P1、P2、P3・・・)をコンピュータシステム2に一括して転送する。すなわち、情報転送制御部51は、フォーカス駆動部52による相対移動が行われている間は、相対位置情報Pを逐一コンピュータシステム2に送信せずメモリ53に格納しておく。そして、フォーカス駆動部52による相対移動が終了した場合において、このメモリ53に格納されていた相対位置情報Pを一括してコンピュータシステム53に送信する。
情報転送制御部51は、I/O端子55、56を介して、I/F(第2のインターフェース)62によりコンピュータシステム2と情報を送受信する。ここで、情報転送制御部51による相対位置情報の転送に用いられるI/F62として、汎用のI/F、例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェースを用いることができる。USBインターフェースは、汎用性のために転送速度が不十分であるが、本実施の形態では、相対位置情報Pを一括して送信する形式としているため、転送速度が不十分であっても問題はない。
また、CCDカメラ34によるワーク12の複数回の画像撮像動作により得られたワーク12の画像情報M(M1、M2、M3・・・)は、画像転送制御部57によりコンピュータシステム2に逐次転送される。画像情報Mには、ワーク12の二次元画像データに加え、複数回の画像撮像動作についての一連の管理番号(B001、B002、B003・・・)が付されているものとする。ここで、画像情報Mに含まれる管理番号(B001、B002、B003・・・)は、相対位置情報Pに含まれる管理番号(A001、A002、A003・・・)と対応しているものである。CCDカメラ34の画像情報は、I/O端子54を介してI/F(第1のインターフェース)61によりコンピュータシステム2に転送される。
コンピュータシステム2は、画像測定機1から転送された画像情報M(M1、M2、M3・・・)をI/O端子74を介して受信して、保持するフレームグラバ72を有する。また、コンピュータシステム2は、画像測定機1から転送された相対位置情報Pを受信して保持するメモリ(第2メモリ)73を有する。メモリ73には、コンピュータシステム2において行う一連のフォーカス位置演算に用いるプログラム(例えば、コントラスト値算出プログラム、フォーカス位置算出プログラム等)が保持されている。
コンピュータシステム2のCPU71は、フレームグラバ72及びメモリ73に記憶された画像情報M及び相対位置情報Pを読み出すとともに、フォーカス位置演算に用いるプログラムを実行する。これにより、撮像ユニット17のワーク12に対するフォーカス位置を算出する。また、CPU71は、算出したフォーカス位置に撮像ユニット17を移動させるフォーカス位置制御の指示命令を画像測定機1に送信する。CPU71及びメモリ73は、I/O端子75、76を介してI/F62に接続されている。
次に、CPU71について、図4を参照して説明する。図4は、CPU71及びその周囲の構成のブロック図である。
CPU71は、フレームグラバ72からワーク12の画像情報M(M1、M2・・・)を取得し、この画像情報M(M1、M2・・・)に基づき画像撮像動作で得られたワーク12の画像のコントラスト値C(C1、C2・・・)を算出するコントラスト値算出部81を有する。また、CPU71は、一連の画像撮像動作で得られた画像情報M(M1、M2・・・)の管理番号(B001、B002・・・)を、コントラスト値算出部81で算出されたコントラスト値C(C1、C2・・・)とともに後述するフォーカス位置演算部85に転送する管理番号転送部82を有する。
また、CPU71は、相対位置情報P(P1、P2、P3・・・)の管理番号(A001、A002・・・)を、相対位置情報Pとともに後述するフォーカス位置演算部85に転送する管理番号転送部84を有する。
フォーカス位置演算部85は、コントラスト値算出部81から転送されたコントラスト値Cがピークの値を示す画像情報Mを特定するとともに、その画像情報Mの管理番号Bを特定する。フォーカス位置演算部85は、その管理番号Bに対応する管理番号Aが付された相対位置情報Pを特定し、この特定された相対位置情報Pの位置が、ワーク12の画像のフォーカス位置であると判定する。そして、フォーカス位置情報転送部86は、フォーカス位置演算部85により算出されたフォーカス位置すなわち相対位置情報Pが示す相対位置に撮像ユニット17及び被測定物を移動させるように、フォーカス位置の指示命令をI/F62を介して画像撮像機1に送信する。
[第1の実施の形態に係る画像測定装置100の動作]
次に、コンピュータシステム2のCPU71の動作について、図5を参照して説明する。図5は、第1の実施の形態の画像測定装置100におけるワーク12に対するオートフォーカス動作を説明するフローチャートである。以下、図5に示すフローチャートを用いて、画像測定装置100のオートフォーカス動作について説明する。
次に、コンピュータシステム2のCPU71の動作について、図5を参照して説明する。図5は、第1の実施の形態の画像測定装置100におけるワーク12に対するオートフォーカス動作を説明するフローチャートである。以下、図5に示すフローチャートを用いて、画像測定装置100のオートフォーカス動作について説明する。
画像測定装置100は、オペレータの指示又はメモリ73に格納されたプログラムからの命令等に基づいて、ワーク12に対するオートフォーカス動作を開始する。一連の撮像動作の間に撮像ユニット17が、Z軸方向の所定の範囲内を等速度で例えば上方に向けて移動して、フォーカス位置を変化させ続けているものとする。
ステップS1において、CCDカメラ34による撮像動作について、所定の時間の間隔が経過するまで待機する。CCDカメラ34による撮像動作は、例えば秒間60フレームの画像を得るために、16msec毎に実行される。
次に、所定時間経過後、ステップS2において、撮像ユニット17内のCCDカメラ34による撮像動作を開始する。
次に、ステップS3において、フォーカス駆動部52は、CCDカメラ34によるワーク12の複数回の撮像動作を実行した際の相対位置情報Pをメモリ53に送信する。そして、メモリ53はこの相対位置情報Pを保持する。
次に、ステップS4において、CCDカメラ34は、撮像動作により得られたワーク12の画像情報MをI/F61を介してコンピュータシステム2のフレームグラバ72に逐次転送する。画像情報M(M1、M2・・・)には前述のようにワーク12の二次元画像データや複数回の画像撮像動作についての一連の管理番号(B001、B002・・・)の他に、画像撮像動作を実行した時間をデータとするタイムスタンプ等が含まれていてもよい。
次に、ステップS5において、フォーカス駆動部52は、撮像ユニット17による複数回の画像撮像動作が終了したかどうかを判定する。これはコントラスト値算出部82において、得られた複数の画像情報M(M1、M2・・・)に、コントラスト値Cのピークを示すものが存在した場合や、Z軸方向の所定の範囲内での撮像ユニット17の移動が終了した場合等に撮像動作が終了したものと判断することができる。
Z軸方向の所定の範囲内での撮像動作が終了していない場合、ステップS1に戻り、所定間隔待機した後、撮像ユニット17はワーク12に対する画像撮像動作、相対位置情報Pの保持、及び画像情報Mの転送の動作(ステップS2〜S4)を繰り返す。撮像動作が終了していた場合、画像測定装置100は、次のステップS6に移行する。
Z軸方向の所定の範囲内での撮像動作が終了していない場合、ステップS1に戻り、所定間隔待機した後、撮像ユニット17はワーク12に対する画像撮像動作、相対位置情報Pの保持、及び画像情報Mの転送の動作(ステップS2〜S4)を繰り返す。撮像動作が終了していた場合、画像測定装置100は、次のステップS6に移行する。
次に、ステップS6において、情報転送制御部51は、メモリ53に保持されている相対位置情報をメモリ73に転送する。ここで情報転送制御部51は、一連の撮像動作の間に得られた相対位置情報Pを、一括してメモリ73に転送する。
次に、ステップS7において、CPU71はフレームグラバ72及びメモリ73から画像情報M及び相対位置情報Pを取得して、CCDカメラ34のワーク12に対するフォーカス位置を上述の手法により演算する。
次に、ステップS8において、CPU71により演算されたフォーカス位置に撮像ユニット17を移動させる。撮像ユニット17の移動の代わりに、測定テーブル13を移動させてワーク12をフォーカス位置へ移動させることも可能である。これによりワーク12の画像をCCDカメラ34の撮像面にフォーカスさせることができる。その後、画像測定装置100のオートフォーカス動作が終了する。
[第1の実施の形態に係る画像測定装置100の効果]
本実施の形態に係る画像測定装置100において、画像測定機1とコンピュータシステム2を接続するインターフェースとして、専用のI/Fでなく、汎用のI/F、例えばUSBを用いている。専用のI/Fを用いた場合、コンピュータシステム2には、相対位置情報を受信するため、専用のモーションコントロールボードを導入する必要があった。本実施の形態に係る画像測定装置は汎用のI/F(例えばUSB)を用いているため、専用のボードを導入する場合よりも、画像測定装置を安価に提供することが可能となる。
本実施の形態に係る画像測定装置100において、画像測定機1とコンピュータシステム2を接続するインターフェースとして、専用のI/Fでなく、汎用のI/F、例えばUSBを用いている。専用のI/Fを用いた場合、コンピュータシステム2には、相対位置情報を受信するため、専用のモーションコントロールボードを導入する必要があった。本実施の形態に係る画像測定装置は汎用のI/F(例えばUSB)を用いているため、専用のボードを導入する場合よりも、画像測定装置を安価に提供することが可能となる。
ここで、汎用品のインターフェースを用いた場合、情報の転送に遅延が生じ、画像情報と相対位置情報との対応の不整合が生じる問題があった。しかし、本実施の形態に係る画像測定装置は、オートフォーカス動作に際し、一連の画像撮像動作が終了した後に一括して相対位置情報Pをコンピュータシステム2に転送する。そして、画像情報Mと相対位置情報Pとに付した一連の管理番号により、2つの情報を対応付けてフォーカス位置を演算するため、情報の転送遅延により、画像情報と相対位置情報との対応に不整合が生じることがない。
本実施形態に係る画像測定装置は、汎用のインターフェースを用いて情報を転送した場合においても、二次元画像データと撮像ユニット17の移動量のデータとを対応づけて、被測定物のフォーカス位置を演算することができる。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、追加、組み合わせ等が可能である。例えば、本考案の実施の形態においては、撮像ユニット17のZ軸方向の移動によりフォーカス動作を実行していた。このフォーカス動作は、撮像ユニット17内にフォーカスレンズを設けるとともに、このフォーカスレンズをワーク12に対して相対的に移動させることによって実行してもよい。
また、本考案に係る画像測定装置の実施の形態には以下のものが含まれる。
(1)画像測定機内の撮像ユニットにより、被測定物の画像を撮像する工程と、
前記撮像ユニットによって撮像された画像情報を第1のインターフェースを介してコンピュータのフレームグラバに転送する工程と、
前記画像測定機内の相対位置制御部によって制御された前記被測定物と前記撮像ユニットとの相対位置を相対位置情報として第1メモリに記憶する工程と、
前記画像測定機内の情報転送制御部が、前記撮像ユニットによる複数回の画像撮像動作の終了後に一括して、前記第1メモリに記憶された前記相対位置情報を第2のインターフェースを介して前記コンピュータに転送する工程と、
前記画像測定機から転送された前記相対位置情報を前記コンピュータ内の第2メモリに記憶する工程と、
前記コンピュータ内のフォーカス位置演算部が前記画像情報及び前記相対位置情報に基づいて前記被測定物と前記撮像ユニットとのフォーカス位置を演算する工程と
を有することを特徴とする画像測定方法。
(1)画像測定機内の撮像ユニットにより、被測定物の画像を撮像する工程と、
前記撮像ユニットによって撮像された画像情報を第1のインターフェースを介してコンピュータのフレームグラバに転送する工程と、
前記画像測定機内の相対位置制御部によって制御された前記被測定物と前記撮像ユニットとの相対位置を相対位置情報として第1メモリに記憶する工程と、
前記画像測定機内の情報転送制御部が、前記撮像ユニットによる複数回の画像撮像動作の終了後に一括して、前記第1メモリに記憶された前記相対位置情報を第2のインターフェースを介して前記コンピュータに転送する工程と、
前記画像測定機から転送された前記相対位置情報を前記コンピュータ内の第2メモリに記憶する工程と、
前記コンピュータ内のフォーカス位置演算部が前記画像情報及び前記相対位置情報に基づいて前記被測定物と前記撮像ユニットとのフォーカス位置を演算する工程と
を有することを特徴とする画像測定方法。
(2)画像測定機内の撮像ユニットにより、被測定物の画像を撮像するステップと、
前記撮像ユニットによって撮像された画像情報を第1のインターフェースを介してコンピュータのフレームグラバに転送するステップと、
前記画像測定機内の相対位置制御部によって制御された前記被測定物と前記撮像ユニットとの相対位置を相対位置情報として第1メモリに記憶するステップと、
前記画像測定機内の情報転送制御部が、前記撮像ユニットによる複数回の画像撮像動作の終了後に一括して、前記第1メモリに記憶された前記相対位置情報を第2のインターフェースを介して前記コンピュータに転送するステップと、
前記画像測定機から転送された前記相対位置情報を前記コンピュータ内の第2メモリに記憶するステップと、
前記コンピュータ内のフォーカス位置演算部が前記画像情報及び前記相対位置情報に基づいて前記被測定物と前記撮像ユニットとのフォーカス位置を演算するステップと
を画像測定装置のコンピュータに実行させるよう構成されたことを特徴とする画像測定プログラム。
前記撮像ユニットによって撮像された画像情報を第1のインターフェースを介してコンピュータのフレームグラバに転送するステップと、
前記画像測定機内の相対位置制御部によって制御された前記被測定物と前記撮像ユニットとの相対位置を相対位置情報として第1メモリに記憶するステップと、
前記画像測定機内の情報転送制御部が、前記撮像ユニットによる複数回の画像撮像動作の終了後に一括して、前記第1メモリに記憶された前記相対位置情報を第2のインターフェースを介して前記コンピュータに転送するステップと、
前記画像測定機から転送された前記相対位置情報を前記コンピュータ内の第2メモリに記憶するステップと、
前記コンピュータ内のフォーカス位置演算部が前記画像情報及び前記相対位置情報に基づいて前記被測定物と前記撮像ユニットとのフォーカス位置を演算するステップと
を画像測定装置のコンピュータに実行させるよう構成されたことを特徴とする画像測定プログラム。
1・・・画像測定機、 2・・・コンピュータシステム、 11・・・架台、 12・・・ワーク、 13・・・測定テーブル、 14、15・・・支持アーム、 16・・・X軸ガイド、 17・・・撮像ユニット、 19・・・対物レンズ、 21・・・コンピュータ本体、 22・・・キーボード、 23・・・ジョイスティック、 24・・・マウス、 25・・・ディスプレイ、 26・・・プリンタ、 31・・・スライダ、 32・・・Z軸ガイド、 33・・・支持板、 34、38・・・CCDカメラ、 35・・・レーザプローブ、 36、39・・・照明装置、 40・・・上下動機構、 41・・・回転機構、 51・・・情報転送制御部、 52・・・フォーカス駆動部、 53・・・メモリ、 54、55、56・・・I/O端子、 57・・・画像転送制御部、 61、62・・・I/F、 71・・・CPU、 72・・・フレームグラバ、 73・・・メモリ、 74、75、76・・・I/O端子、 81・・・コントラスト値算出部、 82、84・・・管理番号転送部、 85・・・フォーカス位置演算部、 86・・・フォーカス位置情報転送部。
Claims (3)
- 被測定物の画像を撮像する画像測定機と、
前記画像測定機で撮像された前記被測定物の画像に関する画像情報にデータ処理を施して画像測定を実行するコンピュータと、
前記画像測定機と前記コンピュータとの間で情報を転送する第1及び第2のインターフェースと
を備え、
前記画像測定機は、
前記被測定物の画像を結像させるための結像レンズ、及び前記被測定物の画像を撮像する撮像面を有し、前記撮像面、前記結像レンズ及び前記被測定物の間の相対位置を調整可能に構成された撮像ユニットと、
前記撮像ユニットで撮像された前記画像情報を前記第1のインターフェースを介して前記コンピュータに転送する画像転送制御部と、
前記相対位置を調整して前記被測定物の画像の前記撮像面におけるフォーカス状態を変化させる駆動部と、
前記駆動部により調整された前記相対位置に関する相対位置情報を記憶する第1メモリと、
前記相対位置情報を前記第2のインターフェースを介して前記コンピュータに転送する情報転送制御部と
を備え、
前記コンピュータは、
前記画像測定機から前記第1のインターフェースを介して転送された前記画像情報を保持するフレームグラバと、
前記画像測定機から前記第2のインターフェースを介して転送された前記相対位置情報を記憶する第2メモリと、
前記画像情報及び前記相対位置情報に基づいて前記被測定物の画像が前記撮像ユニットにおいてフォーカス状態となるフォーカス位置を演算するフォーカス位置演算部と
を備え、
前記情報転送制御部は、前記駆動部による駆動がされている間における前記撮像ユニットによる複数回の画像撮像動作の終了後に一括して前記相対位置情報を前記コンピュータに転送する
ことを特徴とする画像測定装置。 - 前記第2のインターフェースは、USB(Universal Serial Bus)で形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の画像測定装置。 - 前記撮像ユニットは、複数回の画像撮像動作により得られた前記画像情報に一連の第1の管理番号を付し、
前記相対位置制御部は、前記相対位置情報に前記第1の管理番号と対応する一連の第2の管理番号を付し、
前記フォーカス演算部は、フォーカス位置を演算するに際し、一の前記画像情報に付された前記第1の管理番号と一の前記相対位置情報に付された前記第2の管理番号とを対応付けて、前記被測定物と前記撮像ユニットとのフォーカス位置を演算する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008004570U JP3144873U (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | 画像測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008004570U JP3144873U (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | 画像測定装置 |
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JP3144873U true JP3144873U (ja) | 2008-09-18 |
Family
ID=43294699
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JP2008004570U Expired - Fee Related JP3144873U (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | 画像測定装置 |
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JP (1) | JP3144873U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014220657A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 株式会社ミツトヨ | 画像測定装置及び画像測定プログラム |
CN104764399A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-07-08 | 广东万濠精密仪器股份有限公司 | 可快速对焦的测量仪及其测量方法 |
-
2008
- 2008-07-04 JP JP2008004570U patent/JP3144873U/ja not_active Expired - Fee Related
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