JP3144686U - 耐水性本 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋内、屋外を問わず水や湿気のある場所であっても支障なく読むことが出来る携帯持ち運びが便利な新書本様式の耐水性本を提供する。
【解決手段】所要の印刷が施された複数枚の耐水性シート2,2・・・を積層し、その積層された耐水性シートの綴じ部位を接着剤3により接合し無線綴じ製本したことによる。前記耐水性シートへの印刷はUVインクによることが好ましい。また耐水性シートの表面にエンボス、細溝等の凹凸加工を施すことが耐水性シートが湿った際に貼り付いてしまうことを防ぐ上で望ましい。
【選択図】図1
【解決手段】所要の印刷が施された複数枚の耐水性シート2,2・・・を積層し、その積層された耐水性シートの綴じ部位を接着剤3により接合し無線綴じ製本したことによる。前記耐水性シートへの印刷はUVインクによることが好ましい。また耐水性シートの表面にエンボス、細溝等の凹凸加工を施すことが耐水性シートが湿った際に貼り付いてしまうことを防ぐ上で望ましい。
【選択図】図1
Description
本考案は屋内、屋外を問わず水や湿気の多い場所において読むための耐水性本に関する。
入浴時の読書や、屋外での活動の際に本を読む機会が増え、従来の紙製の本より耐水性に富む本の需要が増えており、いくつかの耐水性本が提案されている。
(特許文献1、2)
(特許文献1、2)
上記特許文献に開示されている耐水性本は、耐水性シートを複数枚重ね合わせるのに専用綴じ具で製本するリング製本構造(特許文献1)、耐水性糸を使用する中綴じ、平綴じ製本構造(特許文献2)である。
しかしながら上記製本方法では、持ち運び携帯に便利な新書本様式の耐水性本を製作するのに難があった。
実用新案登録 3104214 実用新案登録 3122141
本考案は、屋内、屋外を問わず水や湿気の多い場所にあっても支障なく読むことが出来、本としての形態機能を長期にわたり維持でき、持ち運び携帯に便利な新書本様式の耐水性本を提供することを課題としている。
上記課題を解決する手段として本考案は、所要の印刷が施された複数枚の耐水性シートを積層し、その積層された耐水性シートの側端位置を綴じ部位とし、耐水性に富む接着剤により接合し無線綴じ製本したことによる。
前記接着剤としてはホットメルトタイプを用いるのが良く、好ましくはポリウレタン系接着剤が望ましい。
耐水性シートは塩化ビニルシートで厚さ0.05〜0.5mmであることが適当であり、ポリエステルシートを用いる場合にも同様に0.05〜0.5mmであることが適当である。
さらに耐水性シートとして、ユポやピーチコート等の合成紙も使用可能であり厚さは同様に0.05〜0.5mmであることが適当である。
前記耐水性シートへの印刷はUVインクによることが好ましい。また耐水性シートの表面にエンボス、細溝等の凹凸加工を施すことが耐水性シートが湿った際に貼り付いてしまうことを防ぐ上で望ましい。
本考案による耐水性本は、新書本を始めとして一般の小説、コミック、屋外ガイドマップ、学習教材、教科書等々様々な種類の書籍として提供することが出来る。
本考案によれば、表紙、裏表紙および本文各ページが耐水性シートで構成されており、耐水性および耐久性に富む接着剤で各シートを接合しているので屋外、屋内を問わず水分、湿気が多い場所でも快適に読める、携帯し易く持ち運びに便利な無線綴じ構造の新書本様式の耐水性本の提供が可能になる。
更に上記接着剤に耐水性、耐久性に富むポリウレタン系を使用することにより各ページが散逸、脱落することのなく長期にわたり本としての機能形態が維持できる。
図1〜図2は本考案による無線綴じ構造の耐水性本1の基本的実施形態を示すものである。
上記耐水性本1は、新書本とする場合には一辺が173mm、他辺が105mmの矩形状とされるが、本の目的に応じ適宜な寸法を選択することができる。
前記耐水性本1の表紙、裏表紙、及び本文各ページは耐水性シート2,2・・・より構成されている。
この耐水性シート2は塩化ビニル樹脂シートまたはポリエステルシート、合成紙で厚さ0.05〜0.5mmの範囲のものが適当である。
なを、必要により耐水性シート2の厚さは表紙2a、裏表紙2bは本文2cより厚手の耐水性シートを用いることが出来る。
各ページの印刷は、水濡れや湿気により剥落することの無いUVインク(紫外線照射硬化インク)を用いて所用内容の印刷がなされる。
上記耐水性シート2、2・・・を綴じて製本する手段として、本考案においては耐水性シート2の側端部位を耐水性に富む接着剤3を用いて接合する無線綴じにて製本する。
前記耐水性に富む接着剤3にはホットメルトタイプが適しており、ポリウレタン系樹脂成分が好ましい。
図2は本考案の無線綴じで製本した耐水性本を閉じた状態での端面を示す図であり耐水性シートの複数の本文2cの端面部が、連続している1枚の同じく耐水性シートの表紙2a及び裏表紙2bに包まれる形で接着剤3により無線綴じ製本接合されている。
耐水性本1を水中に落したり、水で濡れた場合に各ページがぴったり貼り付き剥し難くなることを防止するために、各ページを構成する耐水性シート2,2・・・の表面にエンボス、細溝等の凹凸加工を施すことができる。
こうすることにより、耐水性本1を水中に落としたり水で濡れても耐水性シート2、2・・・間に微小な隙間が形成されることにより貼り付きが防止される。
上記無線綴じにて製本した耐水性本は、リング等を使用していないので携帯持ち運びがしやすい新書本の形態での利用が可能になり、様々な書籍本の耐水性本への応用、利用に役立たせることができる。
1 本考案による耐水性本
2 耐水性シート
2a 表紙
2b 裏表紙
2c 本文
3 接着剤
2 耐水性シート
2a 表紙
2b 裏表紙
2c 本文
3 接着剤
Claims (8)
- 所要の印刷が施された複数枚の耐水性シートを積層し、その積層された耐水性シートの綴じ部位が耐水性に富む接着剤により無線綴じされていることを特徴とする耐水性本。
- 前記綴じ部位が、積層された耐水性シートの側端位置とされ、この綴じ部位で耐水性に富む接着剤により無線綴じされていることを特徴とする請求項1記載の耐水性本。
- 前記耐水性に富む接着剤がポリウレタン系の成分からなる請求項1、2いずれか記載の耐水性本。
- 前記耐水性シートが塩化ビニルで構成され、その厚さが0.05〜0.5mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の耐水性本。
- 前記耐水性シートがポリエステルで構成され、その厚さが0.05〜0.5mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の耐水性本。
- 前記耐水性シートが合成紙で構成され、その厚さが0.05〜0.5mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の耐水性本。
- 前記耐水性シートの表面にUVインクにより所要の印刷が施されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の耐水性本。
- 前記耐水性シートの表面にエンボス、細溝等の凹凸が施されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の耐水性本。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008004594U JP3144686U (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 耐水性本 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008004594U JP3144686U (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 耐水性本 |
Publications (1)
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JP3144686U true JP3144686U (ja) | 2008-09-11 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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2008
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