JP3144072B2 - 同期検出装置および同期検出保護方法 - Google Patents

同期検出装置および同期検出保護方法

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    • H04H60/11Arrangements for counter-measures when a portion of broadcast information is unavailable

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  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Protection Of Generators And Motors (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディジタル音楽
放送の受信機に好適な同期検出装置および同期検出保護
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同期ワードの全ビット数分の受信
信号を、同期ワードビットパターンと比較して、同期検
出を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の同期検出
方法では、同期ワードのビット数に1回のエラーが発生
するようなエラー頻度になると同期の検出が不確実にな
り、同期を維持できなくなってしまう。また、同期ワー
ドのビット数を少なくすればよりエラー頻度の高いとこ
ろでも同期を検出し維持することができるようになる
が、今度はデータ列中に同期ワードと同じビット列が現
れ易くなり、誤同期を引き起こしたり、正しい同期を確
立するのに多大な時間がかかったりするようになってし
まう。
【0004】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、エラー頻度が高まっても、正しい同期を
維持できる同期検出装置および同期検出保護方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の同期検出
装置は、同期が確立したことを検出して、同期確立検出
信号を出力する同期確立検出手段と、同期が確立されて
いる状態を示す同期確立検出信号が出力されたことに対
応して、同期検出のための検出対象ビット数を低減する
低減手段とを備えることを特徴とする。本発明の第2の
同期検出装置は、同期信号の到来を予測して同期信号到
来予測信号を出力する同期信号到来予測手段と、同期信
号を検出して同期信号検出信号を出力する同期信号検出
手段と、同期信号到来予測信号が出力されたときに、同
期信号検出手段が同期検出信号を検出した回数を計数す
る計数手段と、計数手段の計数値が所定値に到達したと
きに、同期が確立されたと判定して、同期検出のための
検出対象ビット数を低減する低減手段とを備えることを
特徴とする。
【0006】本発明の同期検出保護方法は、同期信号の
到来が予測されたときに、同期信号の全ビットを検出し
て同期を検出する全ビット同期検出が行われた回数分、
保護カウント値を増加し、保護カウント値が第1の閾値
に到達した後、同期検出用ビット数を低減して同期を検
出する一部ビット同期検出に切り替え、一部ビット同期
検出に切り替えた後において、同期信号の到来が予測さ
れたときに一部ビット同期検出が行われなかった回数
分、保護カウント値を低減し、かつ、一部ビット同期検
出が行われた回数分、保護カウント値を増加し、保護カ
ウント値が第2の閾値に到達した後、再び全ビット同期
検出に切り替えることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の第1の同期検出装置においては、同期
が確立したことを検出して、同期確立検出信号が出力さ
れ、同期が確立されている状態を示す同期確立検出信号
が出力されたことに対応して、同期検出のための検出対
象ビット数低減されるので、エラー頻度が高くなって
も、正しい同期を維持することができる。本発明の第2
の同期検出装置においては、同期信号の到来が予測され
て同期信号到来予測信号が出力され、同期信号が検出さ
れて同期信号検出信号が出力され、同期信号到来予測信
号が出力されたときに、同期検出信号が検出された回数
が計数され、その計数値が所定値に到達したときに、同
期が確立されたと判定されて、同期検出のための検出対
象ビット数が低減されるので、エラー頻度が高くなって
も、正しい同期を維持することができる。
【0008】本発明の同期検出保護方法においては、同
期信号の到来が予測されたときに、同期信号の全ビット
を検出して同期を検出する全ビット同期検出が行われた
回数分、保護カウント値が増加され、保護カウント値が
第1の閾値に到達した後、同期検出用ビット数を低減し
て同期を検出する一部ビット同期検出に切り替えられ、
一部ビット同期検出に切り替えた後において、同期信号
の到来が予測されたときに一部ビット同期検出が行われ
なかった回数分、保護カウント値が低減され、かつ、一
部ビット同期検出が行われた回数分、保護カウント値が
増加され、保護カウント値が第2の閾値に到達した後、
再び全ビット同期検出に切り替えられる。このように、
同期をとりに行くときは同期信号の全ビットを利用して
誤同期を防ぎ、一度同期を確立した後は、同期信号の一
部のビットのみを利用して同期の確認を行うので、同期
信号のビット数に1回のエラーが発生するようなエラー
頻度になっても同期を確立できるとともに、より高いエ
ラー頻度に対しても同期を維持できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を、ドイツでおこなわれている
DSRの受信機に適用した場合の実施例について説明す
る。
【0010】DSRとは、Digital Satel
lite Radioの略称で、衛星を利用したディジ
タル音声放送システムである。音声を32kHzでサン
プリングして16ビットに量子化したものをスケールフ
ァクタというものを導入して64サンプル単位にスケー
ルファクタを割り当てて16ビットから14ビットにデ
ータを圧縮している。この音声データを、ステレオで1
6チャネル(モノラルであれば32チャネル)を多重化
して10.24Mbpsの2つのビット列にしてQPS
K変調し、一つの電波にのせている。
【0011】伝送されるデータとしては、14ビット化
された音声データと、スケールファクタと、プログラム
情報と、プログラム付随情報がある。データは32kH
zでフレーム化されている。フレーム毎に、各チャネル
の32個の音声データが配置される。64個のフレーム
で構成されるスペシャルサービスフレーム毎に、各チャ
ネルのスケールファクタが得られるように、1フレーム
あたり16ビットのスケールファクタデータが配置され
る。プログラム付随情報には、このスケールファクタの
ビットの余剰部分が割り当てられている。8個のスペシ
ャルサービスフレーム(512個のフレーム)で構成さ
れるスペシャルサービススーパーフレーム毎に、全ての
チャネルについての番組カテゴリーやステレオ/モノに
ついての情報が入るように、1フレームあたり1ビット
のプログラム情報データが配置される。
【0012】フレームは、AフレームとBフレームとい
う2つの基本構造が等しいフレームで構成されている。
A/B各フレームは、320ビットで構成されており、
4つの77ビットブロックと、11ビットのバーカーコ
ードと、1ビットのスペシャルサービスビットとからな
っている。ただし、スペシャルサービスビットがあるの
はAフレームのみで、Bフレームのその位置は0固定と
なっている。また、Bフレームは反転したバーカーコー
ドとなっている。A/Bフレームの基本構造は図1に示
されているように、バーカーコード11ビットの後にス
ペシャルサービスビット1ビットが配置され、それに続
いて2つの77ビットブロックを1ビットづつ交互に組
み合わせた(インターリーブ)154ビットのダブルブ
ロックワードが2つ配置され、320ビットになってい
る。
【0013】A/B各フレームからバーカーコードおよ
びスペシャルサービスビットからなる12ビットを除い
た部分について、伝送スクランブルがかけられ、さらに
差動エンコードされた後、QPSK変調がかけられる。
【0014】77ビットブロックは、図2に示されてい
るように構成され、ステレオのチャネル番号で1と2、
3と4、・・・、15と16が一つの77ビットブロッ
クを構成する。チャネル1とチャネル2の入った77ビ
ットブロックで説明すると、まず、チャネル1の左の音
声データ14ビットうちの上位11ビットが上位から順
に配置され、次に、チャネル1の右の上位11ビットが
上位から順に配置され、さらに、チャネル2の左の音声
データ14ビットうちの上位11ビット、およびチャネ
ル1の右の上位11ビットが、それぞれ上位から順に配
置される。これらの44ビットが、BCH(63,4
4)で符号化され、その後ろに、19ビットのチェック
ビットが付加される。その後ろに、チャネル1の付加情
報ビット(前述した、スケールファクタまたはプログラ
ム付随情報が入っているビット)およびチャネル2の付
加情報ビットが各1ビットずつ配置される。この後ろ
に、チャネル1の左の音声データの下位3ビットが、上
位から順に配置され、その後ろに、チャネル1の右の下
位3ビットが、上位から順に配置され、その後ろに、チ
ャネル2の左の下位3ビットが、上位から順に配置さ
れ、その後ろに、チャネル1の右の下位3ビットが、上
位から順に配置されて合計77ビットとなる。付加情報
ビットと下位ビットは誤り訂正符号化されていない。
【0015】スペシャルサービスビットSは、64個の
フレーム(64ビット)でスペシャルサービスフレーム
SAを構成し、8個のスペシャルサービスフレームSA
でスペシャルサービススーパーフレームSAUを構成す
る。スペシャルサービススーパーフレームSAUには、
プログラム情報スペシャルサービススーパーフレーム
と、プログラムソーススペシャルサービススーパーフレ
ームと、ゼロバイトスーパーフレーム(ウィリアードコ
ード以外の全てのビットが0であるスペシャルサービス
フレームで構成されるスペシャルサービススーパーフレ
ーム)の3種類がある。そして、7個のプログラム情報
スペシャルサービススーパーフレームと、1個のゼロバ
イトスーパーフレームと、8個のプログラムソーススペ
シャルサービススーパーフレームとでスペシャルサービ
ススーパースーパーフレームSAUUを構成する。これ
らの関係は、図3に示されている。
【0016】スペシャルサービスフレームSAは、16
ビットのウィリアードコードと、ステレオ1チャネルあ
たり2バイト(モノラル1チャネルあたり1バイト)の
プログラム情報/プログラムソースバイトと、ステレオ
1チャネルあたり1バイトのモード情報バイトとを、ス
テレオ2チャネル分6バイト(48ビット)含んでい
る。全部でステレオ16チャネルが多重化されているた
め、8個のスペシャルサービスフレームで全てのチャネ
ルの情報を伝送できるようになり、これがスペシャルサ
ービススーパーフレームSAUである。情報は、ステレ
オのチャネル番号で1と2、3と4、・・・、15と1
6の組み合わせで入っており、1と2の情報が入ってい
るスペシャルサービスフレーム以外のスペシャルサービ
スフレームでは、ウィリアードコードSYNC1の11
番目と12番目のビットが1になっており、これによっ
てスペシャルサービススーパーフレームの始まりがわか
るようになっている。スペシャルサービススーパースー
パーフレームSAUUは、ゼロバイトスーパーフレーム
の存在によってその区切り目を認識できるようになって
いる。
【0017】付加情報ビットは、すでに説明したよう
に、ステレオ1チャネルあたり1ビットが、1フレーム
から得られるが、これを64フレーム単位(64ビッ
ト)で処理するようになっている。この付加情報ビット
フレームは、前述のスペシャルサービスフレームと同期
しており、スペシャルサービスフレームのウィリアード
コードの最後のビットが含まれているフレームの次のフ
レームの付加情報ビットが付加情報ビットフレームの最
初のビットになる。この付加情報ビットフレームの内容
は、左チャネルのスケールファクタ3ビットと右チャネ
ルのスケールファクタ3ビットを(14,6)BCHで
符号化したものを3回繰り返した42ビットと、プログ
ラム付随情報22ビットである。この付加情報ビットフ
レームは64フレームごとに各ステレオチャネルに対し
て1つ、つまり16種類の付加情報ビットフレームが得
られることになる。
【0018】以上で、DSRのデータのフレーム構造に
ついての概略の説明を終わり、次に、図4を参照して、
DSR受信機について説明する。DSR受信機は、アン
テナまたはCATV線からRF入力を受け取り、周波数
変換/選局部1でRF入力から必要な周波数を選択し、
QPSK復調部2の入力信号S1の周波数に変換する。
QPSK復調部2では、この入力信号S1を同相成分と
直交成分の2つの10Mbpsのディジタル信号S2a
およびS2bに復調する。デコーダ3では、これら2つ
のディジタル信号S2aおよびS2bを受けて、そのデ
ータの処理を行いD/A変換部4へ必要なタイミング信
号とともに音声データS3を出力するとともに、マイコ
ン5にプログラム情報やプログラム付随情報PI等を示
す信号S5を出力する。マイコン5からは、チャネルの
選択やステレオ/モノラルの切り換えのための信号S4
がデコーダ3に送られ、デコーダ3は信号S4に基づい
て必要なデータを選び出して処理する。
【0019】図5は、デコーダ3の構成を示す。デコー
ダ3は、2つのディジタル信号S2aおよびS2bを、
それそれ、Aフレームデータ入力およびBフレームデー
タ入力として受けて、ブロック31で差動デコードして
バーカーコードの検出を行いフレーム同期の確立/保護
を行う。このときに、Aフレームのバーカーコードの直
後に配置されたスペシャルサービスビット(Sビット)
を抜き取り、ブロック32に送る。ブロック31では、
このほかに伝送スクランブルをデスクランブルしたり、
選択されたチャネルの含まれる77ビットブロックを選
び出す作業の1部を行ったり、他のブロックで必要とな
る各種のタイミングパルスを作り出したりする。
【0020】ブロック31は、選びだした77ビットブ
ロックをブロック33に送出する。ブロック33では、
77ビットブロックの(63,44)BCH誤り訂正/
エラー検出を行い、その結果をブロック34に送出す
る。ブロック34では、誤り訂正された上位11ビット
と下位3ビットを組み合わせて14ビットのデータに戻
し、さらにブロック35で得られたスケールファクタを
用いて16ビットのデータに復元する。この16ビット
のデータはブロック36に送られ、ブロック33でのエ
ラー情報と併せて判断されて、エラーのデータに対して
は直線補間処理がなされ、図4のD/A変換部4に出力
される。
【0021】ブロック31からスペシャルサービスビッ
トを受け取ったブロック32は、ウィリアードコードす
なわち同期信号の検出を行いスペシャルサービスフレー
ム及びスペシャルサービススーパーフレームの同期の確
立/保護を行う。そしてタイミング信号をマイコン5と
のインタフェースがしやすいように変えて出力する。ブ
ロック35では、ブロック32で確立されたスペシャル
サービスフレームの同期情報をもとにブロック31から
受け取った選択されたチャネルの付加情報ビットのデー
タ処理を行う。ブロック35は、スケールファクタに関
して、3回繰り返し送られてきたもので多数決判定を行
い、さらに(14,6)BCH誤り訂正を行って、ブロ
ック34に送出し、プログラム付随情報PIを必要なタ
イミング信号とともに出力する。
【0022】DSRの場合、複数の種類のフレームがあ
り、それらが全て正しく同期が確立していないと正しく
受信できたことにならない。A/Bフレームの同期は、
A/Bフレームの相関を利用することによってビットエ
ラーレートが1/1より悪くても確立する方法がある
が、スペシャルサービスフレームの同期は16ビットの
ウィリアードコードによるためビットエラーレートが1
/16以上に悪くなるとウィリアードコードの検出がで
きなくなり同期を確立できない。従って、受信できるビ
ットエラーレートの範囲はスペシャルサービスフレーム
の同期が確立できる範囲に限定されてしまう。A/Bフ
レームの同期が確立できるビットエラーレートの範囲と
は隔たりがあるので、スペシャルサービスフレームの同
期が確立できるビットエラーレートの範囲を改善すれば
その分受信できるビットエラーレートの範囲が広がるこ
とになる。
【0023】以下に、図6、図7および図8を参照して
説明する本発明の実施例は、このスペシャルサービスフ
レームの同期が確立できる範囲を改善するためのもので
ある。スペシャルサービスフレームSAは、サブフレー
ムであり、メインフレームであるA/Bフレームの同期
がはずれない限りはタイミングがずれることはないの
で、一度正しい同期が確立されてしまえばあとはスペシ
ャルサービスフレーム周期毎に正しい位置にウィリアー
ドコードがきているかどうかを確認して同期保護動作を
するだけなので、余りきびしくウィリアードコードを検
出しなくても良い。そこで、非同期状態から同期を確立
するまでの間は16ビット全てのビットを調べてウィリ
アードコードを検出し、同期を確立してからはウィリア
ードコードの1部のビットを無視して検出することによ
ってよりビットエラーレートの悪いところでもウィリア
ードコードを検出できるようにする。
【0024】図6は、本発明の同期検出装置の一実施例
すなわちウィリアードコード検出部分を示す。図5のブ
ロック32からのスペシャルサービスビットSBITDATA
が、2つの8ビットシフトレジスタ60および62を直
列接続して構成される16ビットシフトレジスタに供給
される。シフトレジスタのクロックはA/Bフレーム周
期のクロックである。このシフトレジスタの出力をゲー
トでデコードすることによってウィリアードコードを検
出する。
【0025】NANDゲート64は、シフトレジスタ6
2の出力QA、XQB、QCおよびXQDを受けて、第
5乃至8ビットを検出する。NANDゲート70は、シ
フトレジスタ62の出力XQH、XQG、XQFおよび
XQE、ならびにシフトレジスタ60の出力QD、Q
C、QBおよびQAを受けて、上位4ビットおよび下位
4ビットを検出する。
【0026】NANDゲート66および68は、とも
に、第9乃至12ビットを検出するものであるが、スペ
シャルサービススーパーフレームSAUの同期を確立す
るためにスペシャルサービススーパーフレームSAUの
最初のスペシャルサービスフレームSAとそれ以外のス
ペシャルサービスフレームSAとではここの部分の第1
1および12ビットが異なるので、NANDゲート68
が、シフトレジスタ60の出力QH、QG、XQFおよ
びXQEを受けて、最初のスペシャルサービスフレーム
SAのウィリアードコード(SYNC1)を検出し、N
ANDゲート66が、シフトレジスタ60の出力QH、
QG、QFおよびQEを受けて、その他のスペシャルサ
ービスフレームSAのウィリアードコード(SYNC
2:正確にはウィリアードコードとはいわない)を検出
する。
【0027】NANDゲート64の出力は、NORゲー
ト72および74の入力に供給される。NANDゲート
66の出力は、NORゲート72の入力に供給される。
NANDゲート68の出力は、NORゲート74の入力
に供給される。NANDゲート70の出力は、ANDゲ
ート7の一方の入力に供給される。ANDゲート7
の他方の入力には、Lレベルのときに同期確立検出信号
であるDETCONT信号が供給される。ANDゲート71の
出力は、NORゲート72および74の入力に供給され
る。
【0028】NORゲート72および74は、すべての
入力信号がLレベルのときにHレベルの信号を出力する
負論理の論理積ゲートとして機能し、ぞれぞれ、Hレベ
ルのときに第1同期信号(SYNC1)検出信号となる
Sy1DET信号、およびHレベルのときに第2同期信号(S
YNC)検出信号となるSy2DET信号を出力する。
【0029】他方、直列接続された3個のカウンタ7
6、78および80は、9ビットのカウンタを構成して
おり、カウントセット信号COUNTSETで初期化されて、ク
ロック入力CKに供給されるA/Bフレーム周期のクロ
ックをカウントする。ANDゲート84は、カウンタ7
8のキャリーアウト出力COおよびカウンタ80の出力
QAを受けて、A/Bフレーム周期のクロック512カ
ウントに1発のパルスを第1同期信号到来予測信号Sy1P
Tとして出力する。ANDゲート82は、カウンタ76
のキャリーアウト出力CO、ならびにカウンタ78の出
力QAおよびQBを受けて、A/Bフレーム周期のクロ
ック64カウントに1発(512カウントに8発)のパ
ルスを第2同期信号到来予測信号Sy2PTとして出力す
る。
【0030】前述のDETCONT信号は、ウィリアードコー
ドの検出ビット数を切り換える信号で、この入力をLレ
ベルにすることにより、NANDゲート70の出力を無
視することができ、NANDゲート70が担当する8ビ
ットが検出対象からはずれ、ウィリアードコードを残り
の8ビットで検出することになる。
【0031】図7および図8は、本発明の同期検出保護
方法の一実施例すなわち図6の同期検出装置の動作を示
す。非同期状態からウィリアードコードが最初に検出さ
れて第1同期信号検出信号Sy1DETが出力されると(ステ
ップS1)、カウントセット信号COUNTSETによって、カ
ウンタ76、78および80が初期化される(ステップ
S2)。そして、スペシャルサービスフレーム周期が経
過すると、第2同期信号到来予測信号Sy2PT(初期化し
てからスペシャルサービススーパーフレーム周期が経過
した場合は第1同期信号到来予測信号Sy1PTも同時に)
が出力されるので、このときに第1同期信号検出信号Sy
1DETまたは第2同期信号検出信号Sy2DETが出力されてい
なければ(ステップS4のNo)、疑似同期符号を検出
したものとして、また次の第1同期信号検出信号Sy1DET
を待ち、第1同期信号検出信号Sy1DETまたは第2同期信
号検出信号Sy2DETが出力されていれば(ステップS4の
Yes)、同期保護カウントをカウントアップし(ステ
ップS5)、後方保護回数に達したかどうかを判定し、
後方保護が終了していなければ(ステップS6のN
o)、次の第1同期信号到来予測信号Sy1PTまたは第2
同期信号到来予測信号Sy2PTが出力されるタイミングま
でそのまま待ち、後方保護が終了していたならば(ステ
ップS6のYes)、DETCONT信号をLレベルに落とし
て、NANDゲート70の出力パルスを無視するように
して、ウィリアードコード検出ビット数を8ビットに切
り換える(ステップS7)。この状態を同期状態とい
う。
【0032】同期状態では、いままで同様に、第1同期
信号到来予測信号Sy1PTまたは第2同期信号到来予測信
号Sy2PTが出力されるタイミングを待ち(ステップS1
1)、第1同期信号検出信号Sy1DETまたは第2同期信号
検出信号Sy2DETが出力されているか調べて(ステップ
S12)、出力されていれば同期保護カウントをカウン
トアップ(上限に達していたらそのまま)(ステップS
13)してこの動作の繰り返しを行う。
【0033】第1同期信号検出信号Sy1DETまたは第2同
期信号検出信号Sy2DETが出力されていない場合は、同期
保護カウントをカウントダウンして(ステップS1
4)、前方保護回数に達したかどうかを判定する(ステ
ップS15)。前方保護回数に達していない場合は、そ
のまま再び、第1同期信号到来予測信号Sy1PTまたは第
2同期信号到来予測信号Sy2PTが出力されるタイミング
を待つ。前方保護回数に達した場合は、DETCONT信号を
Hレベルに上げてNANDゲート70の出力パルスを有
効にしてウィリアードコードの全ビット(16ビット)
を検出するように切り替えて非同期状態に戻る(ステッ
プS16)。
【0034】以上、説明したように、図6の本発明の同
期検出装置の実施例および図7の本発明の同期検出保護
方法においては、同期をとりに行くときは同期ワードの
すべてのビットを利用して誤同期を防ぎ、一度同期を確
立した後は、同期ワードの一部のビットのみを利用して
同期の確認を行うので、同期ワードのビット数に1回の
エラーが発生するようなエラー頻度になっても同期を維
持できるようになり、より高いエラー頻度に対しても同
期を維持し、正しいデータを受け取れる確率が高まる。
特に、ディジタル音楽放送のようにデータがエラー訂正
できなくて不完全なものであっても、その程度によって
は簡単な補間などの処理によってある程度の埋め合わせ
が可能であったり、ノイズが増えて聞き取りにくくはな
るものの聞こえないよりはよいという状態が存在する場
合には、受信能力を広げるのに有効である。
【0035】また、図6の実施例においては、従来型の
同期検出回路に、ANDゲート71を追加し、同期保護
アルゴリズム中に同期符号の検出ビット数を切り換える
信号の出力を追加するという簡単な変更だけで、よりエ
ラー頻度の高い状況でも同期を維持できる。
【0036】さらに、図6の実施例においては、2種類
の同期信号の共通部分を共通のゲート70により検出し
ているので、ハードウェア構成が簡単になる。
【0037】
【発明の効果】本発明の第1の同期検出装置によれば、
同期が確立したことを検出した後、同期検出のための検
出対象ビット数を低減するので、エラー頻度が高くなっ
ても、正しい同期を維持することができる。また、本発
明の第2の同期検出装置によれば、同期信号到来予測信
号が出力されたときに、同期検出信号を検出した回数を
計数し、その計数値が所定値に到達したときに、同期が
確立されたと判定されて、同期検出のための検出対象ビ
ット数を低減するので、エラー頻度が高くなっても、正
しい同期を維持することができる。
【0038】本発明の同期検出保護方法によれば、同期
をとりに行くときは同期信号の全ビットを利用して同期
信号を検出することにより誤同期を防ぎ、一度同期を確
立した後は、同期信号の一部のビットのみを利用して同
期の確認を行うので、同期信号のビット数に1回のエラ
ーが発生するようなエラー頻度になっても同期を確立で
きるとともに、より高いエラー頻度に対しても同期を維
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DSRのA/Bフレームの基本構造を示す図で
ある。
【図2】DSRの77ビットブロックの構成を示す図で
ある。
【図3】DSRのスペシャルサービスフレーム、スペシ
ャルサービススーパーフレームおよびスペシャルサービ
ススーパースーパーフレームの構成を示す図である。
【図4】DSR受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のデコーダ3の構成例を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の同期検出回路の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図7】本発明の同期検出保護方法の一実施例の一部を
示すフローチャートである。
【図8】本発明の同期検出保護方法の一実施例の残部を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
60,62 シフトレジスタ 64,66,68,70 NANDゲート 71,82,84 ANDゲート 72,74 NORゲート 76,78,80 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−305240(JP,A) 特開 昭63−107247(JP,A) 特開 昭60−139040(JP,A) 特開 平1−291538(JP,A) 特開 昭60−227542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/08 H04J 3/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期が確立したことを検出して、同期確
    立検出信号を出力する同期確立検出手段と、同期が確立されている状態を示す 前記同期確立検出信号
    が出力されたことに対応して、同期検出のための検出対
    象ビット数を低減する低減手段とを備えることを特徴と
    する同期検出装置。
  2. 【請求項2】 前記低減手段が、検出対象ビット数を1
    6ビットから8ビットに低減することを特徴とする請求
    項1記載の同期検出装置。
  3. 【請求項3】 第1信号パターンからなる第1同期信号
    と、前記第1信号パターンのうちの一部が共通な第2信
    号パターンからなる第2同期信号との共通部分を検出す
    るための共通ゲートと、 前記第2信号パターンとは異なる部分の前記第1信号パ
    ターンを検出するための第1パターン検出用ゲートと、 前記第1信号パターンとは異なる部分の前記第2信号パ
    ターンを検出するための第2パターン検出用ゲートとを
    さらに備え、前記同期確立検出信号が出力されたことに対応して、前
    記共通ゲートが検出した前記第1信号パターンと前記第
    2信号パターンとの前記共通部分を同期検出のための検
    出対象から除く ことを特徴とする請求項1に記載の同期
    検出装置。
  4. 【請求項4】 第1信号パターンからなる第1同期信号
    と、前記第1信号パターンのうちの一部が共通な第2信
    号パターンからなる第2同期信号との共通部分を検出す
    るための共通ゲートと、 前記第2信号パターンとは異なる部分の前記第1信号パ
    ターンを検出するための第1パターン検出用ゲートと、 前記第1信号パターンとは異なる部分の前記第2信号パ
    ターンを検出するための第2パターン検出用ゲートと、 前記共通ゲートの出力信号を同期検出の対象から除く制
    御ゲートとをさらに備え、前記同期確立検出手段は、前記共通ゲートの出力信号お
    よび前記第1パターン検出用ゲートの出力信号を使用す
    ることにより、または前記共通ゲートの出力信号および
    前記第2パターン検出用ゲートの出力信号を使用するこ
    とにより、同期が確立したことを検出して、前記同期確
    立検出信号を出力し、 前記制御ゲートは、前記同期確立検出信号が出力された
    ことに対応して、前記共通ゲートの出力信号を同期検出
    の対象から除く ことを特徴とする請求項1に記載の同期
    検出装置。
  5. 【請求項5】 同期信号の到来を予測して同期信号到来
    予測信号を出力する同期信号到来予測手段と、 前記同期信号を検出して同期信号検出信号を出力する同
    期信号検出手段と、 前記同期信号到来予測信号が出力されたときに、前記同
    期信号検出手段が前記同期検出信号を検出した回数を計
    数する計数手段と、前記計数手段の計数値が所定値に到達したときに、同期
    が確立されたと判定して、同期検出のための検出対象ビ
    ット数を低減する低減手段と を備えることを特徴とする
    同期検出装置。
  6. 【請求項6】 同期信号の到来が予測されたときに、前
    記同期信号の全ビットを検出して同期を検出する全ビッ
    ト同期検出が行われた回数分、保護カウント値を増加
    し、 前記保護カウント値が第1の閾値に到達した後、同期検
    出用ビット数を低減して同期を検出する一部ビット同期
    検出に切り替え、前記一部ビット同期検出に切り替えた後において、 前記
    同期信号の到来が予測されたときに前記一部ビット同期
    検出が行われなかった回数分、前記保護カウント値を低
    減し、かつ、前記一部ビット同期検出が行われた回数
    分、保護カウント値を増加し、 前記保護カウント値が第2の閾値に到達した後、再び
    記全ビット同期検出に切り替えることを特徴とする同期
    検出保護方法。
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