JP3144038U - 糸外しガイド機構及びそれを用いた糸交換機構付電子制御サンプル整経機 - Google Patents
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Abstract
【課題】導糸手段から糸セレクトガイドへの糸の受け渡し時において、糸の太さ、種類及び性質に関係なく、糸セレクトガイドの内側に確実に糸が収納され、確実な糸の選択を可能とするようにした糸外しガイド機構及びそれを設けた糸交換機構付電子制御サンプル整経機を提供する。
【解決手段】糸外し位置と休止位置とに変位可能に取り付けられた糸外しガイド136aと、糸外しガイド136aに設けられた誘導ガイド246aと、を含み、誘導ガイド246aが糸外しガイド136aから突出された少なくとも一つの突出部248を有し、突出部248の突出方向が多方向へ曲げられた形態とされ、かつ少なくとも一つの突出部248の先端部が誘導ガイド端部とされており、糸外しガイド136aが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイドが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部が、前記糸セレクトガイドの先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されるようにした。
【選択図】図4
【解決手段】糸外し位置と休止位置とに変位可能に取り付けられた糸外しガイド136aと、糸外しガイド136aに設けられた誘導ガイド246aと、を含み、誘導ガイド246aが糸外しガイド136aから突出された少なくとも一つの突出部248を有し、突出部248の突出方向が多方向へ曲げられた形態とされ、かつ少なくとも一つの突出部248の先端部が誘導ガイド端部とされており、糸外しガイド136aが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイドが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部が、前記糸セレクトガイドの先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されるようにした。
【選択図】図4
Description
本考案は、整経胴に糸を巻き付ける導糸手段を1個又は複数個有し、設置された糸順序に従い、自動的に糸を交換し、整経胴上に糸を巻いていく電子制御サンプル整経機において、巻き付ける糸を効率的に交換することを可能とした糸外しガイド機構及びそれを用いた糸交換機構付電子制御サンプル整経機に関する。
に関する。
に関する。
従来、糸交換機構付電子制御サンプル整経機としては、特許文献1に示されるようなものが知られている。
特許文献1は、整経胴の側面に回転自在に設けられかつ整経胴に糸を巻きつける1個又は複数個の導糸手段と、該整経胴を支持する基台の一端部に該導糸手段に対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に突出し、糸収納時には待機位置に収納される複数個の糸セレクトガイドとを有し、導糸手段と各糸セレクトガイドとの間で糸の受け渡しを行うことにより、予め設定された糸順序に従い、自動的に糸を交換し整経胴上に糸を巻きつけていく電子制御サンプル整経機であり、糸外しを行う時には糸外し位置に移動し、糸外しを行わない時には休止位置に移動する糸外しガイドを上記複数個の糸セレクトガイドの各々に対応して1個ずつ設け、上記導糸手段から糸を外すときは1個の糸外しガイドに導糸手段に保持された糸を引っ掛けた後、次にその引っ掛けられた糸を該導糸手段から外し対応する糸セレクトガイドに渡すように動作させることによって、上記導糸手段から糸を外すときの糸の緩みを極小としたことを特徴とする糸交換機構付電子制御サンプル整経機を開示している(特許文献1の請求項1)。
さらに、特許文献1は、前記糸外しガイドが前記導糸手段の先端方向に傾斜する斜辺を有し、該導糸手段から糸を外す際に該導糸手段に保持されている糸を該糸外しガイドに引っ掛けた後、該糸外しガイドのガイド斜辺に沿って該導糸手段の先端方向へ滑動させて該導糸手段から糸を外すことにより、糸に対する物理的衝撃を少なくして糸外しを行うことができるようにしたこと(特許文献1の請求項2)及び前記糸外しガイドの先端部に三角形ガイド部を設け、該三角形ガイド部の一辺を前記ガイド斜辺とすること(特許文献1の請求項3)を開示している。
特許文献1に開示された糸外しガイド136a〜136jでは、固定式クリールB及び回転式クリール(特許文献1の段落[0020]など参照)から引出された糸22は、基台Yの糸セレクトガイド装置127に納められる。そして、糸セレクトガイド27a〜27j及び糸外しガイド136a〜136jの動作により、糸セレクトガイド27a〜27jから導糸手段6(ヤーンガイドとも呼ばれる)への糸22の受け渡し(つまり、糸セレクトガイド27a〜27jでの収納・待機状態の糸から整経ドラムへの巻付け)と、導糸手段6から糸セレクトガイド27a〜27jへの糸22の受け渡し(つまり、整経ドラムへの巻付状態から糸セレクトガイドへの収納状態)とが行われることにより糸選択を可能としているものである。
特許文献1に開示された糸外しガイド136a〜136jでは、特許文献1の図5、6、7、12、13等からわかるように、糸外しガイド136a〜136jの厚さ方向の延長線上に誘導ロッド146a〜146jが取付けられており、該誘導ロッド146a〜146jの先端は、くの字に曲がっている(特許文献1の図4参照)。そして、導糸手段6から糸セレクトガイド27a〜27jへの糸22の受け渡しは、導糸手段6が回転して糸セレクトガイド装置127に到達する前に、糸セレクトガイド27a〜27jと糸外しガイド136a〜136jを糸外し方向へ回転させ、糸外しガイドの先端部の三角形ガイド部137a〜137jと三角形ガイド部のガイド斜辺139a〜139jにより導糸手段6から糸22を外し、糸セレクトガイド27a〜27jへと受け渡している。
このように、特許文献1に開示された糸外しガイド136a〜136jの誘導ロッド146a〜146jは、導糸手段6から外された糸22を糸セレクトガイド27a〜27jの内側へ誘導する役割を果たすロッドである。
この従来の誘導ロッド146aが突設された糸外しガイド136aを図22に示す。図22において、三角形ガイド部137aにはガイド斜辺139aが設けられている。254は三角形ガイド部137aに開穿された孔であり、256は糸外しガイド136aに開穿された開口部である。138は糸外しガイド136aを回動させるためのロータリーソレノイドである。
図22によく示される如く、従来の糸外しガイド136aでは、X軸方向突出部348及びY軸方向突出部352を有する誘導ロッド146aが突設されていた。なお、誘導ロッド146aの先端には誘導端部158とされている。
しかしながら、上記したような従来の糸外しガイドでは、導糸手段から糸セレクトガイド27a〜27jへの糸の受け渡し時において糸セレクトガイド27a〜27jの先端と誘導ロッド146a〜146jまでの間隔が広いため(特許文献1の図11参照)、導糸手段6から外された糸が一度糸セレクトガイド27a〜27jの先端内側へ誘導されたあと、前記糸外しガイド136a〜136jの三角形ガイド部137a〜137jの内側面と糸セレクトガイド27a〜27jの先端との隙間から糸セレクトガイド27a〜27jの上側へ出てしまい糸選択ミスの原因となっていた。
そのため、整経する糸の太さ、種類及び性質によって、糸の受け渡し時における糸セレクトガイド27a〜27jの先端と糸外しガイド136a〜136jの三角形ガイド部137a〜137jの内側面との間隔を調整しながら糸選択ミスを防いでいた。
つまり、従来の糸外しガイドを設けた糸交換機構付電子制御サンプル整経機では、糸が変わる度に該変わった糸に合わせて、糸の受け渡し時における糸セレクトガイド27a〜27jの先端と糸外しガイド136a〜136jの三角形ガイド部137a〜137jの内側面との間隔を調整する作業が必要であった。
特開平11−293536
特開2002−013038
特開平7−133538
本考案は、上記した従来技術の問題点に鑑みなされたもので、導糸手段から糸セレクトガイドへの糸の受け渡し時において、糸の太さ、種類及び性質に関係なく、糸セレクトガイドの内側に確実に糸が収納され、確実な糸の選択を可能とするようにした糸外しガイド機構及びそれを設けた糸交換機構付電子制御サンプル整経機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る糸外しガイド機構は、糸外しを行う時には糸外し位置に移動し、糸外しを行わない時には休止位置に移動する糸外しガイドを複数個の糸セレクトガイドの各々に対応して1個ずつ設け、導糸手段から糸を外すときは1個の糸外しガイドに前記導糸手段に保持された糸を引っ掛けた後、次にその引っ掛けられた糸を前記導糸手段から外し対応する糸セレクトガイドに渡すように動作させるようにした糸交換機構付電子制御サンプル整経機に用いられる糸外しガイド機構であり、糸外し位置と休止位置とに変位可能に取り付けられた糸外しガイドと、前記糸外しガイドに設けられた誘導ガイドと、を含み、前記誘導ガイドが前記糸外しガイドから突出された少なくとも一つの突出部を有し、前記突出部の突出方向が多方向へ曲げられた形態とされ、かつ少なくとも一つの前記突出部の先端部が誘導ガイド端部とされており、前記糸外しガイドが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイドが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部が、前記糸セレクトガイドの先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されていることを特徴とする。
また、前記誘導ガイド端部の先端が導糸手段の回転方向に向かって傾斜しているのが好ましい。
さらに、前記糸外しガイドが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイドが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部が前記糸セレクトガイドよりもクリール側に位置するように形成されているのが好適である。
さらにまた、前記誘導ガイドが、前記糸外しガイドの長手方向から突出した第一突出部と、前記第一突出部から上方に突出した第二突出部と、を含み、第二突出部の先端部が前記誘導ガイド端部とされている構成とすることもできる。
前記誘導ガイドが、前記糸外しガイドの長手方向に対して垂直に突出した第一突出部と、前記第一突出部から垂直に突出した第二突出部と、前記第二突出部から上方に突出した第三突出部と、を含み、第三突出部の先端部が前記誘導ガイド端部とされている構成とすることもできる。
本考案の糸交換機構付電子制御サンプル整経機は、前記糸外しガイド機構を設け、前記導糸手段に保持された糸が、前記誘導ガイドにより下方に誘導されることにより、前記糸セレクトガイドの先端の下位置で前記糸外しガイドによって導糸手段から外されるようにし、前記糸セレクトガイドの内側に確実に糸が収納されるようにしたことを特徴とする。
本考案に係る糸外しガイド機構によれば、導糸手段から糸セレクトガイドへの糸の受け渡し時において、糸の太さ、種類及び性質に関係なく、糸セレクトガイドの内側に確実に糸が収納され、確実な糸の選択ができるという著大な効果を有する。
本考案に係る前記誘導ガイドは、従来の誘導ガイド(誘導ロッド)の形状を変えただけであるため、従来の糸外しガイドの基体部及びその先端の三角形ガイド部の形状を変更することなく、かつ、糸セレクトガイドと糸外しガイドの基体部の取付け関係の寸法なども変えることなく(糸の太さ、細さ、種類、性質に関係なく)、確実な糸の選択が可能となるという利点を有する。
また、本考案に係る糸交換機構付電子制御サンプル整経機によれば、前記糸外しガイド機構を設けたことにより、糸の太さ、種類及び性質に関係なく、糸セレクトガイドの内側に確実に糸が収納され、確実な糸の選択ができるという著大な効果を有する。
以下に本考案の一つの実施の形態を実施例に基づき添付図面を参照して説明する。図1〜図21において、図22に示した従来装置と同一又は類似部材は同一の符号を用いて説明する場合がある。また、電子制御サンプル整経機の基本的構成については、上記した特許文献1及び特許文献2などから公知であるため、詳細な説明ついては省略する。
図1は本考案に係る糸外しガイド機構を設けた糸交換機構付電子制御サンプル整経機の概略斜視図、図2は本考案に係る糸外しガイド機構を設けた糸セレクトガイド装置の概略斜視図、図3は本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイド装置と導糸手段の位置関係図、図4は本考案に係る糸外しガイド機構の糸外しガイドの第一の態様を示すもので、(a)糸外しガイドの概略右側面図、(b)糸外しガイドの概略背面図である。
図5は本考案に係る糸外しガイド機構における収納された糸(待機中の糸)及び糸セレクトガイド並びに糸外しガイドの待機位置と整経中の糸を示す概略説明平面図、図6は本考案に係る糸外しガイド機構における導糸手段から糸セレクトガイドへの受け渡し動作を示す概略説明平面図である。
図7は本考案に係る糸外しガイド機構の糸外し動作を示すもので、図6の状態からさらに糸軌道が変わった状態を示す概略説明平面図、図8は本考案に係る糸外しガイド機構の糸外し動作を示すもので、図7の状態からさらに糸軌道が変わった状態を示す概略説明平面図である。
図9は本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイドから導糸手段への受け渡し動作を示すもので、待機中から整経中の糸へ糸軌道が変わった状態を示す概略説明平面図、図10は本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイドから導糸手段への受け渡し動作を示すもので、図9の状態からさらに糸軌道が変わった状態を示す概略説明平面図である。
図11は本考案に係る糸外しガイド機構における整経中の糸軌道と待機中の糸の関係を示す概略説明側面図。図12は本考案に係る糸外しガイド機構における導糸手段から糸セレクトガイドへの受け渡し動作を示す概略説明側面図である。図13は本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイドから導糸手段への受け渡し動作を示す概略説明側面図である。
図14は本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイド及び糸外しガイドの位置を示す概略斜視図であり、糸セレクトガイド及び糸外しガイド共に待機位置にある状態を示す概略斜視図である。図15は本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイド及び糸外しガイドの位置を示す概略斜視図であり、糸セレクトガイド及び糸外しガイド共に動作位置(導糸手段から糸セレクトガイドへの受け渡し動作)にある状態を示す。図16は本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイド及び糸外しガイドの位置を示す概略斜視図であり、糸セレクトガイドが動作位置(糸セレクトガイドから導糸手段への受け渡し動作)にある状態を示す。
図17は本考案に係る糸外しガイド機構の誘導ガイドの第一の態様を示す概略斜視図、図18は図17のA矢視図、図19は本考案に係る糸外しガイド機構における糸外しガイドにより導糸手段から外される糸の状態を示す要部説明平面図である。
図20は本考案に係る糸外しガイド機構の誘導ガイドの第二の態様を示す概略斜視図、図21は図20のB矢視図、図22は従来技術に係る糸外しガイド機構の糸外しガイドを示すもので、(a)糸外しガイドの概略右側面図、(b)糸外しガイドの概略背面図である。
図1は、本考案に係る糸外しガイド機構を設けた糸交換機構付電子制御サンプル整経機の1つの例のサンプル整経機Wを示す。図1におけるサンプル整経機Wは、整経胴Aの側面に回転自在に設けられかつ整経胴Aに糸22を巻付ける複数本(図示例では8本)の導糸手段(図示例ではヤーンガイド)6a〜6hと、該整経胴Aを支持する基台Yの一端部に該導糸手段6a〜6hに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の糸選択手段、即ち糸セレクトガイド27を設けた糸セレクトガイド装置127と、該複数個の糸セレクトガイド27に対応してそれぞれ設置されかつ異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン106を立てる固定式クリールB及び異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン126を立てる回転式クリールFとを有し、ヤーンガイド6a〜6hと糸セレクトガイド27との間で糸22の受け渡しを行うことにより、設定された糸順序に従い自動的に糸を交換し、整経胴A上に糸を巻付けるものである。
このように、このサンプル整経機Wにおいては、固定式クリールBの糸22及び回転式クリールFの糸22を複数個の糸セレクトガイド27にそれぞれ収納し、該固定式クリールBの糸22及び回転式クリールFの糸22を併用可能とし、整経胴A上に必要に応じて固定式クリールBの糸22及び回転式クリールFの糸22をそれぞれ順次巻付けることができるようになっている。
符号17は整経胴Aの周面に移動可能に設定されたコンベアベルトである。また、整経胴Aの長手方向に複数本の綾取手段が互いに平行に設置されるが、その図示は省略してある。なお、サンプル整経機Wの基本的構成及び作用は上記した特許公報等により広く知られており、詳細な説明は省略する。
図2は糸セレクトガイド装置127の斜視概略図である。図示の例では、糸セレクトガイド装置127は、固定式クリールBの糸22を収納するための第一糸セレクトガイド装置127Bと回転式クリールFの糸22を収納するための第二糸セレクトガイド装置127Fとから構成されている。
前記第一糸セレクトガイド装置127Bは複数の糸セレクトガイド27a〜27jと糸外しガイド136a〜136jを有しており、第二糸セレクトガイド装置127Fは複数の糸セレクトガイド27k〜27rと糸外しガイド136k〜136rを有している。前記第一糸セレクトガイド装置127B及び第二糸セレクトガイド装置127Fは、ヤーンチェンジフレーム200に設けられており、該ヤーンチェンジフレーム200が基台Yに取り付けられている。このようにして、基台Yの一端部に糸セレクトガイド装置127が設けられている。
図3に本考案に係る糸外しガイド機構における糸セレクトガイド装置と導糸手段の位置関係図を示す。図3において、6は導糸手段であり、先端部が導糸杆6’とされている。210は整経胴Aに巻き付ける糸をガイドするためのガイド手段であり、特許文献3から知られている。なお、符号16は整経胴Aに設けられたドラムスポークである。59はフロントカバー、59aはフロントガイドロッド、141はフロントストッパである。138は糸外しガイド136aを回動させるためのロータリーソレノイドである。144は糸セレクトガイド間を仕切るためのセパレータである。
糸外しガイド136aの厚さ方向の延長線上に誘導ガイド246aが取付けられており、導糸手段6から糸セレクトガイド27aへの糸22の受け渡しは、導糸手段6が回転して糸セレクトガイド装置127に到達する前に、糸セレクトガイド27aと糸外しガイド136aを糸外し方向へ回転(図示例では、最大10.8°)させ、糸外しガイドの先端部の三角形ガイド部137aと三角形ガイド部のガイド斜辺139aにより導糸手段6から糸22を外し、糸セレクトガイド27a〜27j及び27k〜27rへと受け渡している。
また、糸外しガイド136aの誘導ガイド246aは、導糸手段6から外された糸22を糸セレクトガイド27aの内側へ誘導する役割を果たすガイドである。
図4及び図17〜図19に、糸外しガイド136aに設けられた誘導ガイドの第一の態様を示す。図4及び図17〜図19によく示される如く、糸外しガイド136aは、誘導ガイド246aが糸外しガイド136aから突出された少なくとも一つの突出部248を有し、前記突出部248の突出方向が多方向へ曲げられた形態とされ、かつ少なくとも一つの前記突出部248の先端部が誘導ガイド端部258とされており、前記糸外しガイド136aが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイド27aが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部258が、前記糸セレクトガイド27aの先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されている(図3参照)。
図示例では、誘導ガイド端部258が略くの字状とされており導糸手段の回転方向に向かって傾斜している。そして、前記糸外しガイド136aが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイド136aが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部258が前記糸セレクトガイド136aよりもクリール側(固定クリールF及び回転クリール)に位置するように形成されている
第一の態様である糸外しガイド136aでは、前記誘導ガイド246aが、前記糸外しガイド136aの長手方向に対して垂直に突出した第一突出部248と、前記第一突出部から垂直に突出した第二突出部250と、前記第二突出部250から上方に突出した第三突出部252と、を含み、第三突出部252の先端部が前記誘導ガイド端部258とされている。
すなわち、図17によく示される如く、糸外しガイド136aの長手方向に対して90°で第一突出部248がX軸方向に突出しており、前記第一突出部248に対して90°で第二突出部250がZ軸方向に突出しており、第二突出部250に対して90°で第三突出部252がY軸方向に突出している。
このように、従来の糸外しガイドに突設されていた誘導ロッド146とは、X軸方向及びY軸方向への突出部に加えてZ軸方向にも突出部を設けられており、先端部の誘導ガイド端部258が、糸外しガイド136が糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイド27が糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部258が、前記糸セレクトガイド27の先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成された点で、誘導ガイド246は従来の誘導ロッド146と相違するのである。
上記した糸外しガイド機構を設けたのが、図1に示した糸交換機構付電子制御サンプル整経機Wである。この糸交換機構付電子制御サンプル整経機Wでは、前記導糸手段6に保持された糸22が、前記誘導ガイド246により下方に誘導されかつ糸の進行を止められることにより、前記糸セレクトガイド27の先端の下位置で前記糸外しガイド136によって導糸手段6から外されるようにし、前記糸セレクトガイド27の内側に確実に糸22が収納されるのである(図19参照)。
図5〜図9に、糸外しガイド機構における導糸手段6から糸セレクトガイド27への受け渡し動作を上から見た様子を示す。なお、22mは整経中の糸、22nは休止中の糸をそれぞれ示す。図5〜図9とは別に、糸外しガイド機構における導糸手段6から糸セレクトガイド27への受け渡し動作を側面から見た様子を図11、図12に示す。
これら図面によく示される如く、糸外しガイド136は、誘導ガイド246が糸外しガイド136から突出された少なくとも一つの突出部248を有し、前記突出部248の突出方向が多方向へ曲げられた形態とされ、かつ少なくとも一つの前記突出部248の先端部が誘導ガイド端部258とされており、前記糸外しガイド136が糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイド27が糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部258が、前記糸セレクトガイド27の先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されている。
これらの図面により、糸外し機構における導糸手段6から糸セレクトガイド27への受け渡し動作を説明する。図5の糸22mは整経中の糸であり、待機中の糸セレクトガイド27並びに糸外しガイド136に接触しない状態で整経ドラムAに巻付けている(図11参照)。
図6は、受け渡しの指示により、糸セレクトガイド27jと糸外しガイド139jが糸外し位置に移動したところであり、糸22mは糸セレクトガイド27jの上面を通過するところである(図12参照)。
図7は、図6の状態から導糸手段6がさらに矢印方向へ回転したところであり、糸22mは糸セレクトガイド27jの先端上面を通過し、誘導ガイド246jに巻付進行(回転進行)を止められるとともに、糸セレクトガイド27jの先端内側へ誘導され、かつ、糸外しガイド136aの三角ガイド137aの斜辺139aにすべりながら導糸材6’から外れるところである。
図8は、図7の状態から導糸手段6がさらに矢印方向へ回転したところであり、糸22mは導糸材6’から外れ、糸セレクトガイド27jの内側へ収納されたところである。その後、糸セレクトガイド27j及び糸外しガイド136jは待機位置に戻り、導糸手段6から糸セレクトガイド27への受け渡しは完了する。
図14と図15に基づいてさらに説明する。図14では、糸セレクトガイド27h及び糸外しガイド136h共に待機位置にある状態である。本考案の場合には、糸外しガイド136hが動作し、糸セレクトガイド27hが動作すると(つまり糸収納位置となると)、図15によく示されるごとく、誘導ガイド端部258が糸セレクトガイド27の先端部よりも導糸手段6の回転方向の上流側に位置するように形成されている。
したがって、前記導糸手段6に保持された糸22が、前記誘導ガイド246により下方に誘導されることにより、前記糸セレクトガイド27の先端の下位置で前記糸外しガイド136によって導糸手段6から外されるようにし、前記糸セレクトガイド27の内側に確実に糸22が収納されるのである。
このようにして、糸の太さ、種類及び性質に関係なく、糸セレクトガイドの内側に確実に糸が収納され、確実な糸の選択ができる。
上述したように、誘導ガイドは糸外しガイド136aから突出された少なくとも一つの突出部を有し、前記突出部の突出方向が多方向へ曲げられた形態とされ、かつ少なくとも一つの前記突出部の先端部が誘導ガイド端部とされており、前記糸外しガイド136aが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイド27が糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部が、前記糸セレクトガイド27の先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されていればよいものである。
したがって、上記した第一の態様以外にも種々の形態が適用できる。
図20及び図21に、糸外しガイド136aに設けられた誘導ガイドの第二の態様を示す。第二の態様では、誘導ガイド266aが、糸外しガイド136aの長手方向から突出した第一突出部268と、前記第一突出部268から上方に突出した第二突出部272と、を含み、第二突出部272の先端部が誘導ガイド端部278とされている。
このような形態であっても、糸外しガイド136aが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイド27aが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部258が、前記糸セレクトガイド27aの先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されているため、前記導糸手段6に保持された糸22が、前記誘導ガイド246により下方に誘導されることにより、前記糸セレクトガイド27の先端の下位置で前記糸外しガイド136aによって導糸手段6から外されるようにし、前記糸セレクトガイド27の内側に確実に糸22が収納されるのである。
6,6a〜6h:導糸手段、6’:導糸杆、17:コンベアベルト、22,22m,22n:糸、27a〜27r:糸セレクトガイド、59:フロントカバー、59a:フロントガイドロッド、106,126:ボビン、127:糸セレクトガイド装置、127B:第一糸セレクトガイド装置、127F:第二糸セレクトガイド装置、136,136a〜136j:糸外しガイド、137a〜137j:三角形ガイド部、138:ロータリソレノイド、139a〜139j:ガイド斜辺、141:フロントストッパ、144:セパレータ、146,146a〜146j:誘導ロッド、158:誘導端部、200:ヤーンチェンジフレーム、246a〜246j,266a:誘導ガイド、248,268:突出部(第一突出部)、250,272:第二突出部、252:第三突出部、258,278:誘導ガイド端部、348:X軸方向突出部、352:Y軸方向突出部、A:整経胴、B:固定式クリール、F:回転式クリール、W:糸交換機構付電子制御サンプル整経機、Y:基台。
Claims (6)
- 糸外しを行う時には糸外し位置に移動し、糸外しを行わない時には休止位置に移動する糸外しガイドを複数個の糸セレクトガイドの各々に対応して1個ずつ設け、導糸手段から糸を外すときは1個の糸外しガイドに前記導糸手段に保持された糸を引っ掛けた後、次にその引っ掛けられた糸を前記導糸手段から外し対応する糸セレクトガイドに渡すように動作させるようにした糸交換機構付電子制御サンプル整経機に用いられる糸外しガイド機構であり、
糸外し位置と休止位置とに変位可能に取り付けられた糸外しガイドと、
前記糸外しガイドに設けられた誘導ガイドと、
を含み、
前記誘導ガイドが前記糸外しガイドから突出された少なくとも一つの突出部を有し、
前記突出部の突出方向が多方向へ曲げられた形態とされ、かつ少なくとも一つの前記突出部の先端部が誘導ガイド端部とされており、
前記糸外しガイドが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイドが糸収納位置に移動したときに、
前記誘導ガイド端部が、前記糸セレクトガイドの先端部よりも導糸手段の回転方向の上流側に位置するように形成されていることを特徴とする糸外しガイド機構。 - 前記誘導ガイド端部の先端が導糸手段の回転方向に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1記載の糸外しガイド機構。
- 前記糸外しガイドが糸外し位置に移動し、かつ糸セレクトガイドが糸収納位置に移動したときに、前記誘導ガイド端部が前記糸セレクトガイドよりもクリール側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の糸外しガイド機構。
- 前記誘導ガイドが、前記糸外しガイドの長手方向から突出した第一突出部と、
前記第一突出部から上方に突出した第二突出部と、
を含み、
第二突出部の先端部が前記誘導ガイド端部とされていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の糸外しガイド機構。 - 前記誘導ガイドが、前記糸外しガイドの長手方向に対して垂直に突出した第一突出部と、
前記第一突出部から垂直に突出した第二突出部と、
前記第二突出部から上方に突出した第三突出部と、
を含み、
第三突出部の先端部が前記誘導ガイド端部とされていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の糸外しガイド機構。 - 請求項1〜5いずれか1項記載の糸外しガイド機構を設け、前記導糸手段に保持された糸が、前記誘導ガイドにより下方に誘導されることにより、前記糸セレクトガイドの先端の下位置で前記糸外しガイドによって導糸手段から外されるようにし、前記糸セレクトガイドの内側に確実に糸が収納されるようにしたことを特徴とする糸交換機構付電子制御サンプル整経機。
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