JP3144031B2 - アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法 - Google Patents

アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法

Info

Publication number
JP3144031B2
JP3144031B2 JP7443492A JP7443492A JP3144031B2 JP 3144031 B2 JP3144031 B2 JP 3144031B2 JP 7443492 A JP7443492 A JP 7443492A JP 7443492 A JP7443492 A JP 7443492A JP 3144031 B2 JP3144031 B2 JP 3144031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
oxygen
analysis
aluminum alloy
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7443492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05281142A (ja
Inventor
政志 福田
信啓 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP7443492A priority Critical patent/JP3144031B2/ja
Publication of JPH05281142A publication Critical patent/JPH05281142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3144031B2 publication Critical patent/JP3144031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム及びアルミ
ニウム合金の酸素分析方法に関する。詳しくは不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法により、アルミニウム及びアルミ
ニウム合金材の酸化物中の酸素分を定量分析する酸素分
析方法及び前記方法による測定値の校正用検量線作成に
用いる標準試料に関するものである
【0002】
【従来の技術】環境保全及びアルミニウムのリサイクル
の優位性から、二次合金の使用量が増加している。二次
合金中の主として酸化物よりなる非金属介在物による悪
影響が懸念されるため、酸化物の定量的把握が強く求め
られている。従来から、アルミニウム及びアルミニウム
合金中の酸化物中の酸素分の定量分析すなわち酸素分析
法として、速中性子放射化分析法が行われている。この
方法は、14MeVの中性子を照射し、16O(n、p)
16N反応により、生成した生成核種16Nのγ線濃度を計
測することにより酸素分析する方法である。線源として
中性子を発生させる必要があるため、装置及び付帯設備
が大型かつ高価であり、厳密な維持管理が要求され、広
く普及していない。一方、鉄鋼分野においては、比較的
安価な装置で簡便な酸素分析法として、不活性ガス融解
−赤外線吸収法が用いられ広く普及している。しかしな
がらアルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析には
殆ど使用されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】不活性ガス融解−赤外
線吸収法による酸素分析法の基本的な原理は、酸化物中
の酸素分を極めて高温度で炭素で還元してCOガスとし
て抽出し、このCOガスを酸化銅でCO2 に酸化し、赤
外検出器で酸素量を定量分析することにある。不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法による鉄鋼材料の酸素分析法の要
点の概要は、予め脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の
錫浴中に分析試料をそのままで浸せきした後約1700
℃以上に加熱し、分析試料中の酸素分を炭素で還元して
COガスとして抽出する方法である。一方、アルミニウ
ム及びアルミニウム合金材の酸素分析法として不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法が使用されない最大の理由は、高
温での炭素による酸化物の還元反応時にアルミニウム及
びアルミニウム合金材中の特定構成元素(アルミニウ
ム、亜鉛及びマグネシウム)が蒸発し、周辺の壁等に蒸
着し、還元により生じたCOガスの一部がその蒸着金属
に吸着する現象(以下本吸着現象をゲッタ−作用とい
う)があり、酸素量を正確に測定することが出来ないこ
とにある。
【0004】アルミニウム及びアルミニウム合金の構成
元素の中の各元素特にアルミニウム、亜鉛及びマグネシ
ウムがどの程度のゲッター作用効果を示すかは明らかで
ないために、その対策は確立されてなく、アルミニウム
及びアルミニウム合金材の酸素分析への不活性ガス融解
−赤外線吸収法による分析手法が確立されていなかっ
た。一方、不活性ガス融解−赤外線吸収法では、測定値
の校正用検量線作成に用いるアルミニウム及びアルミニ
ウム合金製標準試料が必要である。アルミニウム合金材
に含まれる特定元素の種類および含有量によりゲッター
作用の影響が異なるので、標準試料についてもゲッター
作用の影響およびその対策に留意した品質が要求され
る。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので
あって、不活性ガス融解−赤外線吸収法によるアルミニ
ウム及びアルミニウム合金材に適した酸素分析法および
前記酸素分析法の測定値の校正用アルミニウム及びアル
ミニウム合金製標準試料を提供することを課題とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に鋭意研究を重ねた結果、本発明者等は、アルミニウ
ム、亜鉛及びマグネシウムそれぞれの元素のゲッタ−作
用を防止する方法を取り入れたアルミニウム及びアルミ
ニウム合金材の酸素分析法及び前記酸素分析法に適した
酸素が均一分散したアルミニウム及びアルミニウム合金
製標準試料の製造方法を見出し本発明を完成するに到っ
たものである。即ち、本発明の第1の要旨は、不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法によるアルミニウム及びマグネシ
ウム含有量が0.5wt%以下であるアルミニウム合金
の酸素分析法において、予め脱酸素処理されている黒鉛
ルツボ中の錫浴中に分析試料が挿入または封入された金
属製小容器を浸せきし、黒鉛ルツボの頂面と底面の各々
に通電端子部材を固定し、次いで2000℃以上に加熱
して分析試料中の酸化物の酸素分をCOガスに還元する
処理工程を含むことを特徴とするアルミニウム及びアル
ミニウム合金の酸素分析法にある。
【0006】本発明の第2の要旨は、不活性ガス融解−
赤外線吸収法によるマグネシウム含有量が0.5wt%
を超えるアルミニウム合金の酸素分析法において、予め
脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の珪素含有錫浴中に
分析試料が挿入または封入された金属製小容器を浸せき
し、黒鉛ルツボの頂点と底面の各々に通電端子部材を固
定し、次いで2000℃以上に加熱して分析試料中の酸
化物をCOガスに還元する処理工程を含むことを特徴と
するアルミニウム合金の酸素分析法にある。本発明の第
3の要旨は、前記酸素分析法に用いる標準試料であっ
て、溶湯を空気中でアトマイズして得られたアルミニウ
ム及びアルミニウム合金粉末粒子並びに機械加工によ
り製造されたアルミニウム及びアルミニウム合金粉末、
チップファイバーとから選ばれた1種または2種以上
からなる物を原材料としたことを特徴とする酸素定量分
析用アルミニウム及びアルミニウム合金製標準試料であ
る。以下に本発明を更に詳述する。
【0007】不活性ガス融解−赤外線吸収法において、
アルミニウム及びアルミニウム合金材中のγ−アルミ
ナ、α−アルミナまたはスピネル等の酸化物中の酸素分
を炭素により還元しようとする場合、鉄鋼材料の場合と
異なりアルミニウム及びアルミニウム合金溶湯に炭素が
殆ど溶解しないため、鉄鋼材料におけると同様な還元作
用効果は殆ど生ぜず、且つ炭素還元時に1700℃以上
の高温に達するとゲッタ−作用が生じ、これらの両対策
を主とする特別の工夫が必要であった。酸化物中の酸素
分を炭素で還元してCOガスとして抽出処理する際、高
温に加熱された黒鉛ルツボ中の錫浴または珪素含有錫浴
内で、分析試料、金属製小容器の順序で溶融を始め、黒
鉛ルツボ材中の炭素も金属製小容器材の溶湯中に溶解
し、溶解した炭素が分析試料の酸化物中の酸素分を還元
する働きをするものと推察される。
【0008】金属製小容器材としては、アルミニウム及
びアルミニウム合金より高い融点を有し、その溶湯に炭
素が溶解し易い金属が望ましく、ニッケル、鉄、銅、コ
バルト、バナジウム、アンチモン、白金等が挙げられ、
金属製小容器としてはニッケル製のカプセルを用いるの
が最も実用的である。アルミニウムと亜鉛のゲッタ−作
用を完全に防止する並びにマグネシウムのゲッタ−作用
を殆ど完全に防止するための主手段の一つとして、分析
試料をその端部のいずれかが開口している金属製小容器
に挿入した後その開口端が錫浴外に出ないように浸せき
するかまたは開口端を封じるかのいずれかの方法を採用
する。しかしながらマグネシウム含有量が0.5wt%
を超えるアルミニウム合金の酸素分析においては、この
方法のみではゲッタ−作用を完全に防止できず、マグネ
シウムの蒸発を最小限にするために、珪素を溶解せしめ
た錫浴を用いてマグネシウムのゲッタ−作用の90%を
防止する。若干の防止出来ないゲッタ−作用による誤差
分の補償は、分析試料のマグネシウム含有量に近似した
マグネシウム含有量のアルミニウム合金製標準試料を用
いて得られた検量線を使用して測定値を校正することで
達成できる。
【0009】珪素添加量としては錫1gに対し珪素30
〜100mgの割合が良い。黒鉛ルツボおよびその内容
物の加熱は、黒鉛ルツボの頂面と底面の各々に通電端子
部材を固定し通電し、黒鉛ルツボが発熱体として機能す
ることにより行われる。黒鉛ルツボの頂面に通電端子部
材を固定する際、還元により生成したCOガスの流出を
阻害しない配慮を要する。次に酸素が均一に分散し酸素
含有量が0.005wt%〜0.2wt%の範囲にある
標準試料の製造方法について述べる。アルミニウム及び
アルミニウム合金表面の酸化皮膜層及び比表面積(表面
積/重量)と酸素含有量との間には一定の関係があり、
数1の通りである。酸素含有量は、酸化皮膜層の厚さが
一定であれば比表面積に比例し、比表面積が一定であれ
ば、酸化皮膜層の厚さに比例する。比表面積は形状によ
り変化するため形状をほぼ一定にすることが望ましい。
【0010】
【数1】 酸素含有量(wt%)=S×I×f×100+C (1) ここに、S:比表面積(cm2 /g) I:酸化皮膜層の厚さ(cm) f:酸化物の比重×O2 /Al23 ≒1.65 C:アルミニウム内部の酸素含有量 (通常0.0010〜0.0030wt%)
【0011】発明者等は、強制的に酸化皮膜層を付けた
一定形状のアルミニウム及びアルミニウム合金粉末と切
削等の機械加工により得られる一定形状の自然酸化皮膜
程度のアルミニウム及びアルミニウム合金製粉末、チッ
プ及びファイバ−との1種または2種以上を混合するこ
とを特徴とする方法を考案し採用した。強制的に酸化皮
膜層を付ける方法として、高温のアルミニウム及びアル
ミニウム合金溶湯を空気中でアトマイズする方法が良
い。この方法は粒径の大きなもの(150μm以上)を
多量に得ることが困難であるが、ほぼ一定粒径で酸化皮
膜層が厚く、ほぼ一定の酸化皮膜厚さ(0.020〜
0.025μm)の粉末が得られる。
【0012】切削等の機械加工による一定形状の自然酸
化皮膜層をもつ粉末、チップまたはファイバ−は、鋸、
旋盤切削、シェ−パ−切削、またはビビリ振動切削等に
より製造することが出来る。これら機械加工による製造
方法では、切削方法により形状及び大きさを自由に選ぶ
ことが出来、一定形状で一定の酸化皮膜層の厚さ(0.
010〜0.015μm)のものを得ることが出来る。
例えばこれら比表面積の異なった原材料の中で、酸化皮
膜層の厚さ0.010μm、比表面積20.4cm2
gのアルミニウム及びアルミニウム合金チップ(0.5
×2×4mm)を固めて焼結し押出加工することにより
酸素含有率0.005wt%の標準試料が得られる。ま
た、酸化皮膜層の厚さ0.025μm、比表面積493
cm2 /gのアルミニウム及びアルミニウム合金粉末
(平均粒径45μm)を固めて焼結し押出加工すること
により酸素含有量0.2wt%の標準試料が得られる。
更に前記の2種類の粉末等を9対1の比率で均一に混合
し焼結し押出加工することにより酸素含有量0.025
wt%の標準試料が得られる。このように、酸化皮膜層
の厚さ及び比表面積の異なったアルミニウム及びアルミ
ニウム合金の粉末、チップまたはファイバ−から選ばれ
た1種または2種以上を適切に配合し、成型体を作製し
たのち押し出しを行うことにより、酸素含有量水準を
0.005〜0.2wt%の範囲でコントロ−ル出来、
かつ酸素を均一に分散したアルミニウム及びアルミニウ
ム合金製標準試料を製造することが出来る。
【0013】
【実施例】次に実施例により本発明の内容を具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものでない。 〔実施例1〕Al−4wt%Zn合金またはADC12
(Al−11wt%Si−2.5wt%Cu−0.3w
t%Mg合金)で約0.3gを分析試料として準備し、
予め2400〜2500℃で脱酸素処理されている黒鉛
ルツボ中の約1gの錫浴に分析試料そのまま(鉄鋼材料
法)または分析試料を約0.4gのニッケルカプセルに
封入して該ニッケルカプセルを浸せきし、次いで黒鉛ル
ツボおよびその内容物を2200〜2400℃に加熱保
持し、抽出したCOガスを酸化銅で酸化してCO2 ガス
とし、赤外検出器で酸素量を定量した。
【0014】本発明法A(請求項1記載の方法)による
場合は、実施例2に示したADC12製標準試料を用い
て得られた検量線にて赤外検出器での測定値を校正し
た。またAC7A(Al−5wt%Mg合金)で約0.
3gを分析試料として準備し、予め2400〜2500
℃で脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の約1gの錫浴
に分析試料そのまま(鉄鋼材料法)または分析試料を約
0.4gのニッケルカプセルに封入して該ニッケルカプ
セルを浸せきし、もしくは予め2400〜2500℃で
脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の約1gの65mg
の珪素を含有した錫浴に分析試料を約0.4gのニッケ
ルカプセルに封入して該ニッケルカプセルを浸せきし、
次いで黒鉛ルツボおよびその内容物を2200〜240
0℃に加熱保持し、抽出したCOガスを酸化銅で酸化し
てCO2 ガスとし、赤外検出器で酸素量を定量した。本
発明法B(請求項1記載の方法)による場合は、実施例
2に示したAC7A製標準試料を用いて得られた検量線
にて赤外検出器での測定値を校正した。前記の赤外検出
器での測定値またはこれを校正した結果を表1に示す。
【0015】〔実施例2〕表2に示す化学組成の No.1
アルミニウム合金および No.2アルミニウム合金の各溶
湯を空気中でアトマイズして比表面積493cm2 /g
(平均粒径45μm)であり、酸素量から酸素皮膜層の
厚さが0. 025μmのアルミニウム合金粉末素材を製
造した。また表2に示す化学組成の No.1アルミニウム
合金および No.2アルミニウム合金の各溶湯を鋳造して
得られた8inchビレットをビビリ振動切削加工法に
より比表面積47cm2 /g(170μm×2. 0m
m)、酸素量から、酸化皮膜層の厚さは0. 015μm
の一定形状のアルミニウム合金ファイバ−を作製した。
また前記ビレットを旋盤加工してカ−ル状材を採取し、
酸化皮膜層の厚さが0.010μmの一定形状のチップ
(0.5×2×4mm)素材及び不定形の素材(0.1
〜5mm)を製造した。これらの各素材を表3に示す配
合割合に従って、混合機等により均一に混合し、200
mmφの成形体とし押出加工により30mmφの丸棒を
作製した。この14種類の押出材を切断して分析試料と
し、速中性子放射化分析法及び本発明の方法にて酸素含
有量とそのバラツキを調査した。それらの結果を表4及
び表5に示す。
【0016】表4及び表5の結果から、空気中でアトマ
イズした粉末と機械加工にて作製したファイバ−等を混
合比率を変える事により、酸素含有量水準をコントロ−
ルすることができ、またバラツキが少ないアルミニウム
およびアルミニウム合金製標準試料が得られことが明白
である。表3のNo.1−4及び2−4の混合比で作製
した標準試料を用いた検量線で校正した本発明の酸素分
析値と、速中性子放射化分析法で求めた酸素分析値との
対比関係を調査した結果を図1に示す。両酸素分析法の
値が一致した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、不活性ガス融解−
赤外線吸収法によりアルミニウム及びアルミニウム合金
中の酸素含有量を安価で簡便に且つ速中性子放射化分析
法と同等あるいはそれ以上の精度で分析する方法を本発
明により確立することが出来た。したがってアルミニウ
ム及びアルミニウム合金製品の品質管理の向上に寄与す
る効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】不活性ガス融解−赤外線吸収法による酸素分析
値と速中性子放射化分析法による酸素分析値の対比関係
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不活性ガス融解−赤外線吸収法によるアル
    ミニウム及びマグネシウム含有量が0.5wt%以下の
    アルミニウム合金の酸素定量分析法において、予め脱酸
    素処理されている黒鉛ルツボ中の錫浴中に分析試料が挿
    入または封入された金属製小容器を浸せきし、黒鉛ルツ
    ボの頂点と底面の各々に通電端子部材を固定し、次いで
    2000℃以上に加熱して分析試料中の酸化物をCOガ
    スに還元する処理工程を含むことを特徴とするアルミニ
    ウム及びアルミニウム合金の酸素定量分析法。
  2. 【請求項2】不活性ガス融解−赤外線吸収法によるマグ
    ネシウム含有量が0.5wt%を超えるアルミニウム合
    金の酸素定量分析法において、予め脱酸素処理されてい
    る黒鉛ルツボ中の珪素含有錫浴中に分析試料が挿入また
    は封入された金属製小容器を浸せきし、黒鉛ルツボの頂
    点と底面の各々に通電端子部材を固定し、次いで200
    0℃以上に加熱して分析試料中の酸化物をCOガスに還
    元する処理工程を含むことを特徴とするアルミニウム合
    金の酸素定量分析法
  3. 【請求項3】請求項1記載の酸素定量分析法で求められ
    酸素量の測定値を、酸素含有量に関するアルミニウム
    及びアルミニウム合金製標準試料を用いて得られた検量
    すなわち不活性ガス融解−赤外線吸収法の赤外検出器
    の測定値と標準試料の酸素含有量との関係線にて校正す
    ることを特徴とするアルミニウム及びアルミニウム合金
    の酸素定量分析法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の酸素定量分析法で求められ
    た酸素量の測定値を、酸素含有量に関するアルミニウム
    及びアルミニウム合金製標準試料を用いて得られた検量
    線すなわち不活性ガス融解−赤外線吸収法の赤外検出器
    の測定値と標準試料の酸素含有量との関係線にて校正す
    ることを特徴とするアルミニウム合金の酸素定量分析
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の酸素定量分析法に
    用いる標準試料であって、溶湯を空気中でアトマイズし
    て得られたアルミニウム及びアルミニウム合金粉末
    並びに機械加工により製造されたアルミニウム及びア
    ルミニウム合金粉末、チップファイバーとから選ばれ
    た1種または2種以上からなる物を原材料としたことを
    特徴とする酸素定量分析用アルミニウム及びアルミニウ
    ム合金製標 準試料。
JP7443492A 1992-03-30 1992-03-30 アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法 Expired - Fee Related JP3144031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7443492A JP3144031B2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7443492A JP3144031B2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05281142A JPH05281142A (ja) 1993-10-29
JP3144031B2 true JP3144031B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=13547114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7443492A Expired - Fee Related JP3144031B2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3144031B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102087208A (zh) * 2010-12-21 2011-06-08 湖南晟通科技集团有限公司 一种铝及铝合金中氧化夹杂物含量的检测方法
CN102478504A (zh) * 2010-11-26 2012-05-30 湖南晟通科技集团有限公司 一种铝及铝合金氧化夹杂物含量的检测方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4038123B2 (ja) * 2002-05-29 2008-01-23 株式会社堀場製作所 含有酸素分析装置および含有酸素分析方法
CN103698181A (zh) * 2013-12-20 2014-04-02 西南铝业(集团)有限责任公司 铝合金62Sn光谱标准样品及制备方法
CN104034664A (zh) * 2014-05-30 2014-09-10 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 一种测定药芯焊丝药粉和焊剂含氧量的方法
CN109342351B (zh) * 2018-11-28 2020-07-31 北京科技大学 一种测定高氢金属钛中氧含量的方法
CN111579340A (zh) * 2020-05-26 2020-08-25 宁波江丰电子材料股份有限公司 超高纯铝/铝合金样品的预处理方法及氧含量检测方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102478504A (zh) * 2010-11-26 2012-05-30 湖南晟通科技集团有限公司 一种铝及铝合金氧化夹杂物含量的检测方法
CN102087208A (zh) * 2010-12-21 2011-06-08 湖南晟通科技集团有限公司 一种铝及铝合金中氧化夹杂物含量的检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05281142A (ja) 1993-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Seybolt et al. Vanadium-oxygen solid solutions
JP3144031B2 (ja) アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法
Nakajima et al. Diffusion of iron in β Ti-Fe alloys
Chubb et al. Diffusion in uranium monocarbide
Harries et al. Non-equilibrium segregation in metals and alloys
EP1969339A1 (en) Nickel flux composition
Michael et al. Solidification of aluminum-rich aluminum-copper alloys
Papazoglou et al. New high-palladium casting alloys: studies of the interface with porcelain.
Neuhaus et al. Grain boundary diffusion of indium in nickel and nickel-indium
Razaz et al. On the dissolution process of manganese and iron in molten aluminum
BRUNE et al. Corrosion resistance of a passivated and non‐passivated cobalt‐chromium alloy
Shimozaki et al. Interdiffusivity and Ratio of Intrinsic Diffusivities in Ag–Zn Alloys
Hehenkamp et al. Solvent diffusion in silver-antimony alloys
JPH02247550A (ja) はんだ合金の組成分析方法
Mead et al. Diffusion in gold and Au-Ag alloys
McLennan et al. A new alloy specially suitable for use in radium beam therapy
Ohno et al. Structural changes in the oxidation zones of gold alloys for porcelain bonding containing small amounts of Fe and Sn
Elliot et al. The sintering of nickel/aluminium spheres to nickel plates
Samosyuk et al. The use of the microtron for the activation analysis of pure metals and alloys
WO2005064323A1 (en) Process for producing fused beads determining the platimum group metal content of ceramic powders by means of xrf analysis
Hoshino et al. Interdiffusion and Kirkendall effect in Cu—In alloys
Zanin et al. Analysis of solders by x-ray spectrometry
DE2632993A1 (de) Verfahren und vorrichtung zur entnahme von proben aus metallschmelzen und schmelzmittel hierfuer
Albwght et al. A chemical concentration x-ray determination of selenium in copper-, nickel-and iron-base alloys
Danko et al. Solders and Babbitts-Routine Spectrographic Analysis

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees