JP3144031B2 - アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法 - Google Patents
アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム及びアルミ
ニウム合金の酸素分析方法に関する。詳しくは不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法により、アルミニウム及びアルミ
ニウム合金材の酸化物中の酸素分を定量分析する酸素分
析方法及び前記方法による測定値の校正用検量線作成に
用いる標準試料に関するものである。
ニウム合金の酸素分析方法に関する。詳しくは不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法により、アルミニウム及びアルミ
ニウム合金材の酸化物中の酸素分を定量分析する酸素分
析方法及び前記方法による測定値の校正用検量線作成に
用いる標準試料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環境保全及びアルミニウムのリサイクル
の優位性から、二次合金の使用量が増加している。二次
合金中の主として酸化物よりなる非金属介在物による悪
影響が懸念されるため、酸化物の定量的把握が強く求め
られている。従来から、アルミニウム及びアルミニウム
合金中の酸化物中の酸素分の定量分析すなわち酸素分析
法として、速中性子放射化分析法が行われている。この
方法は、14MeVの中性子を照射し、16O(n、p)
16N反応により、生成した生成核種16Nのγ線濃度を計
測することにより酸素分析する方法である。線源として
中性子を発生させる必要があるため、装置及び付帯設備
が大型かつ高価であり、厳密な維持管理が要求され、広
く普及していない。一方、鉄鋼分野においては、比較的
安価な装置で簡便な酸素分析法として、不活性ガス融解
−赤外線吸収法が用いられ広く普及している。しかしな
がらアルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析には
殆ど使用されていない。
の優位性から、二次合金の使用量が増加している。二次
合金中の主として酸化物よりなる非金属介在物による悪
影響が懸念されるため、酸化物の定量的把握が強く求め
られている。従来から、アルミニウム及びアルミニウム
合金中の酸化物中の酸素分の定量分析すなわち酸素分析
法として、速中性子放射化分析法が行われている。この
方法は、14MeVの中性子を照射し、16O(n、p)
16N反応により、生成した生成核種16Nのγ線濃度を計
測することにより酸素分析する方法である。線源として
中性子を発生させる必要があるため、装置及び付帯設備
が大型かつ高価であり、厳密な維持管理が要求され、広
く普及していない。一方、鉄鋼分野においては、比較的
安価な装置で簡便な酸素分析法として、不活性ガス融解
−赤外線吸収法が用いられ広く普及している。しかしな
がらアルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析には
殆ど使用されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】不活性ガス融解−赤外
線吸収法による酸素分析法の基本的な原理は、酸化物中
の酸素分を極めて高温度で炭素で還元してCOガスとし
て抽出し、このCOガスを酸化銅でCO2 に酸化し、赤
外検出器で酸素量を定量分析することにある。不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法による鉄鋼材料の酸素分析法の要
点の概要は、予め脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の
錫浴中に分析試料をそのままで浸せきした後約1700
℃以上に加熱し、分析試料中の酸素分を炭素で還元して
COガスとして抽出する方法である。一方、アルミニウ
ム及びアルミニウム合金材の酸素分析法として不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法が使用されない最大の理由は、高
温での炭素による酸化物の還元反応時にアルミニウム及
びアルミニウム合金材中の特定構成元素(アルミニウ
ム、亜鉛及びマグネシウム)が蒸発し、周辺の壁等に蒸
着し、還元により生じたCOガスの一部がその蒸着金属
に吸着する現象(以下本吸着現象をゲッタ−作用とい
う)があり、酸素量を正確に測定することが出来ないこ
とにある。
線吸収法による酸素分析法の基本的な原理は、酸化物中
の酸素分を極めて高温度で炭素で還元してCOガスとし
て抽出し、このCOガスを酸化銅でCO2 に酸化し、赤
外検出器で酸素量を定量分析することにある。不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法による鉄鋼材料の酸素分析法の要
点の概要は、予め脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の
錫浴中に分析試料をそのままで浸せきした後約1700
℃以上に加熱し、分析試料中の酸素分を炭素で還元して
COガスとして抽出する方法である。一方、アルミニウ
ム及びアルミニウム合金材の酸素分析法として不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法が使用されない最大の理由は、高
温での炭素による酸化物の還元反応時にアルミニウム及
びアルミニウム合金材中の特定構成元素(アルミニウ
ム、亜鉛及びマグネシウム)が蒸発し、周辺の壁等に蒸
着し、還元により生じたCOガスの一部がその蒸着金属
に吸着する現象(以下本吸着現象をゲッタ−作用とい
う)があり、酸素量を正確に測定することが出来ないこ
とにある。
【0004】アルミニウム及びアルミニウム合金の構成
元素の中の各元素特にアルミニウム、亜鉛及びマグネシ
ウムがどの程度のゲッター作用効果を示すかは明らかで
ないために、その対策は確立されてなく、アルミニウム
及びアルミニウム合金材の酸素分析への不活性ガス融解
−赤外線吸収法による分析手法が確立されていなかっ
た。一方、不活性ガス融解−赤外線吸収法では、測定値
の校正用検量線作成に用いるアルミニウム及びアルミニ
ウム合金製標準試料が必要である。アルミニウム合金材
に含まれる特定元素の種類および含有量によりゲッター
作用の影響が異なるので、標準試料についてもゲッター
作用の影響およびその対策に留意した品質が要求され
る。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので
あって、不活性ガス融解−赤外線吸収法によるアルミニ
ウム及びアルミニウム合金材に適した酸素分析法および
前記酸素分析法の測定値の校正用アルミニウム及びアル
ミニウム合金製標準試料を提供することを課題とするも
のである。
元素の中の各元素特にアルミニウム、亜鉛及びマグネシ
ウムがどの程度のゲッター作用効果を示すかは明らかで
ないために、その対策は確立されてなく、アルミニウム
及びアルミニウム合金材の酸素分析への不活性ガス融解
−赤外線吸収法による分析手法が確立されていなかっ
た。一方、不活性ガス融解−赤外線吸収法では、測定値
の校正用検量線作成に用いるアルミニウム及びアルミニ
ウム合金製標準試料が必要である。アルミニウム合金材
に含まれる特定元素の種類および含有量によりゲッター
作用の影響が異なるので、標準試料についてもゲッター
作用の影響およびその対策に留意した品質が要求され
る。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので
あって、不活性ガス融解−赤外線吸収法によるアルミニ
ウム及びアルミニウム合金材に適した酸素分析法および
前記酸素分析法の測定値の校正用アルミニウム及びアル
ミニウム合金製標準試料を提供することを課題とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に鋭意研究を重ねた結果、本発明者等は、アルミニウ
ム、亜鉛及びマグネシウムそれぞれの元素のゲッタ−作
用を防止する方法を取り入れたアルミニウム及びアルミ
ニウム合金材の酸素分析法及び前記酸素分析法に適した
酸素が均一分散したアルミニウム及びアルミニウム合金
製標準試料の製造方法を見出し本発明を完成するに到っ
たものである。即ち、本発明の第1の要旨は、不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法によるアルミニウム及びマグネシ
ウム含有量が0.5wt%以下であるアルミニウム合金
の酸素分析法において、予め脱酸素処理されている黒鉛
ルツボ中の錫浴中に分析試料が挿入または封入された金
属製小容器を浸せきし、黒鉛ルツボの頂面と底面の各々
に通電端子部材を固定し、次いで2000℃以上に加熱
して分析試料中の酸化物の酸素分をCOガスに還元する
処理工程を含むことを特徴とするアルミニウム及びアル
ミニウム合金の酸素分析法にある。
に鋭意研究を重ねた結果、本発明者等は、アルミニウ
ム、亜鉛及びマグネシウムそれぞれの元素のゲッタ−作
用を防止する方法を取り入れたアルミニウム及びアルミ
ニウム合金材の酸素分析法及び前記酸素分析法に適した
酸素が均一分散したアルミニウム及びアルミニウム合金
製標準試料の製造方法を見出し本発明を完成するに到っ
たものである。即ち、本発明の第1の要旨は、不活性ガ
ス融解−赤外線吸収法によるアルミニウム及びマグネシ
ウム含有量が0.5wt%以下であるアルミニウム合金
の酸素分析法において、予め脱酸素処理されている黒鉛
ルツボ中の錫浴中に分析試料が挿入または封入された金
属製小容器を浸せきし、黒鉛ルツボの頂面と底面の各々
に通電端子部材を固定し、次いで2000℃以上に加熱
して分析試料中の酸化物の酸素分をCOガスに還元する
処理工程を含むことを特徴とするアルミニウム及びアル
ミニウム合金の酸素分析法にある。
【0006】本発明の第2の要旨は、不活性ガス融解−
赤外線吸収法によるマグネシウム含有量が0.5wt%
を超えるアルミニウム合金の酸素分析法において、予め
脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の珪素含有錫浴中に
分析試料が挿入または封入された金属製小容器を浸せき
し、黒鉛ルツボの頂点と底面の各々に通電端子部材を固
定し、次いで2000℃以上に加熱して分析試料中の酸
化物をCOガスに還元する処理工程を含むことを特徴と
するアルミニウム合金の酸素分析法にある。本発明の第
3の要旨は、前記酸素分析法に用いる標準試料であっ
て、溶湯を空気中でアトマイズして得られたアルミニウ
ム及びアルミニウム合金粉末、粒子並びに機械加工によ
り製造されたアルミニウム及びアルミニウム合金粉末、
チップ、ファイバーとから選ばれた1種または2種以上
からなる物を原材料としたことを特徴とする酸素定量分
析用アルミニウム及びアルミニウム合金製標準試料であ
る。以下に本発明を更に詳述する。
赤外線吸収法によるマグネシウム含有量が0.5wt%
を超えるアルミニウム合金の酸素分析法において、予め
脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の珪素含有錫浴中に
分析試料が挿入または封入された金属製小容器を浸せき
し、黒鉛ルツボの頂点と底面の各々に通電端子部材を固
定し、次いで2000℃以上に加熱して分析試料中の酸
化物をCOガスに還元する処理工程を含むことを特徴と
するアルミニウム合金の酸素分析法にある。本発明の第
3の要旨は、前記酸素分析法に用いる標準試料であっ
て、溶湯を空気中でアトマイズして得られたアルミニウ
ム及びアルミニウム合金粉末、粒子並びに機械加工によ
り製造されたアルミニウム及びアルミニウム合金粉末、
チップ、ファイバーとから選ばれた1種または2種以上
からなる物を原材料としたことを特徴とする酸素定量分
析用アルミニウム及びアルミニウム合金製標準試料であ
る。以下に本発明を更に詳述する。
【0007】不活性ガス融解−赤外線吸収法において、
アルミニウム及びアルミニウム合金材中のγ−アルミ
ナ、α−アルミナまたはスピネル等の酸化物中の酸素分
を炭素により還元しようとする場合、鉄鋼材料の場合と
異なりアルミニウム及びアルミニウム合金溶湯に炭素が
殆ど溶解しないため、鉄鋼材料におけると同様な還元作
用効果は殆ど生ぜず、且つ炭素還元時に1700℃以上
の高温に達するとゲッタ−作用が生じ、これらの両対策
を主とする特別の工夫が必要であった。酸化物中の酸素
分を炭素で還元してCOガスとして抽出処理する際、高
温に加熱された黒鉛ルツボ中の錫浴または珪素含有錫浴
内で、分析試料、金属製小容器の順序で溶融を始め、黒
鉛ルツボ材中の炭素も金属製小容器材の溶湯中に溶解
し、溶解した炭素が分析試料の酸化物中の酸素分を還元
する働きをするものと推察される。
アルミニウム及びアルミニウム合金材中のγ−アルミ
ナ、α−アルミナまたはスピネル等の酸化物中の酸素分
を炭素により還元しようとする場合、鉄鋼材料の場合と
異なりアルミニウム及びアルミニウム合金溶湯に炭素が
殆ど溶解しないため、鉄鋼材料におけると同様な還元作
用効果は殆ど生ぜず、且つ炭素還元時に1700℃以上
の高温に達するとゲッタ−作用が生じ、これらの両対策
を主とする特別の工夫が必要であった。酸化物中の酸素
分を炭素で還元してCOガスとして抽出処理する際、高
温に加熱された黒鉛ルツボ中の錫浴または珪素含有錫浴
内で、分析試料、金属製小容器の順序で溶融を始め、黒
鉛ルツボ材中の炭素も金属製小容器材の溶湯中に溶解
し、溶解した炭素が分析試料の酸化物中の酸素分を還元
する働きをするものと推察される。
【0008】金属製小容器材としては、アルミニウム及
びアルミニウム合金より高い融点を有し、その溶湯に炭
素が溶解し易い金属が望ましく、ニッケル、鉄、銅、コ
バルト、バナジウム、アンチモン、白金等が挙げられ、
金属製小容器としてはニッケル製のカプセルを用いるの
が最も実用的である。アルミニウムと亜鉛のゲッタ−作
用を完全に防止する並びにマグネシウムのゲッタ−作用
を殆ど完全に防止するための主手段の一つとして、分析
試料をその端部のいずれかが開口している金属製小容器
に挿入した後その開口端が錫浴外に出ないように浸せき
するかまたは開口端を封じるかのいずれかの方法を採用
する。しかしながらマグネシウム含有量が0.5wt%
を超えるアルミニウム合金の酸素分析においては、この
方法のみではゲッタ−作用を完全に防止できず、マグネ
シウムの蒸発を最小限にするために、珪素を溶解せしめ
た錫浴を用いてマグネシウムのゲッタ−作用の90%を
防止する。若干の防止出来ないゲッタ−作用による誤差
分の補償は、分析試料のマグネシウム含有量に近似した
マグネシウム含有量のアルミニウム合金製標準試料を用
いて得られた検量線を使用して測定値を校正することで
達成できる。
びアルミニウム合金より高い融点を有し、その溶湯に炭
素が溶解し易い金属が望ましく、ニッケル、鉄、銅、コ
バルト、バナジウム、アンチモン、白金等が挙げられ、
金属製小容器としてはニッケル製のカプセルを用いるの
が最も実用的である。アルミニウムと亜鉛のゲッタ−作
用を完全に防止する並びにマグネシウムのゲッタ−作用
を殆ど完全に防止するための主手段の一つとして、分析
試料をその端部のいずれかが開口している金属製小容器
に挿入した後その開口端が錫浴外に出ないように浸せき
するかまたは開口端を封じるかのいずれかの方法を採用
する。しかしながらマグネシウム含有量が0.5wt%
を超えるアルミニウム合金の酸素分析においては、この
方法のみではゲッタ−作用を完全に防止できず、マグネ
シウムの蒸発を最小限にするために、珪素を溶解せしめ
た錫浴を用いてマグネシウムのゲッタ−作用の90%を
防止する。若干の防止出来ないゲッタ−作用による誤差
分の補償は、分析試料のマグネシウム含有量に近似した
マグネシウム含有量のアルミニウム合金製標準試料を用
いて得られた検量線を使用して測定値を校正することで
達成できる。
【0009】珪素添加量としては錫1gに対し珪素30
〜100mgの割合が良い。黒鉛ルツボおよびその内容
物の加熱は、黒鉛ルツボの頂面と底面の各々に通電端子
部材を固定し通電し、黒鉛ルツボが発熱体として機能す
ることにより行われる。黒鉛ルツボの頂面に通電端子部
材を固定する際、還元により生成したCOガスの流出を
阻害しない配慮を要する。次に酸素が均一に分散し酸素
含有量が0.005wt%〜0.2wt%の範囲にある
標準試料の製造方法について述べる。アルミニウム及び
アルミニウム合金表面の酸化皮膜層及び比表面積(表面
積/重量)と酸素含有量との間には一定の関係があり、
数1の通りである。酸素含有量は、酸化皮膜層の厚さが
一定であれば比表面積に比例し、比表面積が一定であれ
ば、酸化皮膜層の厚さに比例する。比表面積は形状によ
り変化するため形状をほぼ一定にすることが望ましい。
〜100mgの割合が良い。黒鉛ルツボおよびその内容
物の加熱は、黒鉛ルツボの頂面と底面の各々に通電端子
部材を固定し通電し、黒鉛ルツボが発熱体として機能す
ることにより行われる。黒鉛ルツボの頂面に通電端子部
材を固定する際、還元により生成したCOガスの流出を
阻害しない配慮を要する。次に酸素が均一に分散し酸素
含有量が0.005wt%〜0.2wt%の範囲にある
標準試料の製造方法について述べる。アルミニウム及び
アルミニウム合金表面の酸化皮膜層及び比表面積(表面
積/重量)と酸素含有量との間には一定の関係があり、
数1の通りである。酸素含有量は、酸化皮膜層の厚さが
一定であれば比表面積に比例し、比表面積が一定であれ
ば、酸化皮膜層の厚さに比例する。比表面積は形状によ
り変化するため形状をほぼ一定にすることが望ましい。
【0010】
【数1】 酸素含有量(wt%)=S×I×f×100+C (1) ここに、S:比表面積(cm2 /g) I:酸化皮膜層の厚さ(cm) f:酸化物の比重×O2 /Al2 O3 ≒1.65 C:アルミニウム内部の酸素含有量 (通常0.0010〜0.0030wt%)
【0011】発明者等は、強制的に酸化皮膜層を付けた
一定形状のアルミニウム及びアルミニウム合金粉末と切
削等の機械加工により得られる一定形状の自然酸化皮膜
程度のアルミニウム及びアルミニウム合金製粉末、チッ
プ及びファイバ−との1種または2種以上を混合するこ
とを特徴とする方法を考案し採用した。強制的に酸化皮
膜層を付ける方法として、高温のアルミニウム及びアル
ミニウム合金溶湯を空気中でアトマイズする方法が良
い。この方法は粒径の大きなもの(150μm以上)を
多量に得ることが困難であるが、ほぼ一定粒径で酸化皮
膜層が厚く、ほぼ一定の酸化皮膜厚さ(0.020〜
0.025μm)の粉末が得られる。
一定形状のアルミニウム及びアルミニウム合金粉末と切
削等の機械加工により得られる一定形状の自然酸化皮膜
程度のアルミニウム及びアルミニウム合金製粉末、チッ
プ及びファイバ−との1種または2種以上を混合するこ
とを特徴とする方法を考案し採用した。強制的に酸化皮
膜層を付ける方法として、高温のアルミニウム及びアル
ミニウム合金溶湯を空気中でアトマイズする方法が良
い。この方法は粒径の大きなもの(150μm以上)を
多量に得ることが困難であるが、ほぼ一定粒径で酸化皮
膜層が厚く、ほぼ一定の酸化皮膜厚さ(0.020〜
0.025μm)の粉末が得られる。
【0012】切削等の機械加工による一定形状の自然酸
化皮膜層をもつ粉末、チップまたはファイバ−は、鋸、
旋盤切削、シェ−パ−切削、またはビビリ振動切削等に
より製造することが出来る。これら機械加工による製造
方法では、切削方法により形状及び大きさを自由に選ぶ
ことが出来、一定形状で一定の酸化皮膜層の厚さ(0.
010〜0.015μm)のものを得ることが出来る。
例えばこれら比表面積の異なった原材料の中で、酸化皮
膜層の厚さ0.010μm、比表面積20.4cm2 /
gのアルミニウム及びアルミニウム合金チップ(0.5
×2×4mm)を固めて焼結し押出加工することにより
酸素含有率0.005wt%の標準試料が得られる。ま
た、酸化皮膜層の厚さ0.025μm、比表面積493
cm2 /gのアルミニウム及びアルミニウム合金粉末
(平均粒径45μm)を固めて焼結し押出加工すること
により酸素含有量0.2wt%の標準試料が得られる。
更に前記の2種類の粉末等を9対1の比率で均一に混合
し焼結し押出加工することにより酸素含有量0.025
wt%の標準試料が得られる。このように、酸化皮膜層
の厚さ及び比表面積の異なったアルミニウム及びアルミ
ニウム合金の粉末、チップまたはファイバ−から選ばれ
た1種または2種以上を適切に配合し、成型体を作製し
たのち押し出しを行うことにより、酸素含有量水準を
0.005〜0.2wt%の範囲でコントロ−ル出来、
かつ酸素を均一に分散したアルミニウム及びアルミニウ
ム合金製標準試料を製造することが出来る。
化皮膜層をもつ粉末、チップまたはファイバ−は、鋸、
旋盤切削、シェ−パ−切削、またはビビリ振動切削等に
より製造することが出来る。これら機械加工による製造
方法では、切削方法により形状及び大きさを自由に選ぶ
ことが出来、一定形状で一定の酸化皮膜層の厚さ(0.
010〜0.015μm)のものを得ることが出来る。
例えばこれら比表面積の異なった原材料の中で、酸化皮
膜層の厚さ0.010μm、比表面積20.4cm2 /
gのアルミニウム及びアルミニウム合金チップ(0.5
×2×4mm)を固めて焼結し押出加工することにより
酸素含有率0.005wt%の標準試料が得られる。ま
た、酸化皮膜層の厚さ0.025μm、比表面積493
cm2 /gのアルミニウム及びアルミニウム合金粉末
(平均粒径45μm)を固めて焼結し押出加工すること
により酸素含有量0.2wt%の標準試料が得られる。
更に前記の2種類の粉末等を9対1の比率で均一に混合
し焼結し押出加工することにより酸素含有量0.025
wt%の標準試料が得られる。このように、酸化皮膜層
の厚さ及び比表面積の異なったアルミニウム及びアルミ
ニウム合金の粉末、チップまたはファイバ−から選ばれ
た1種または2種以上を適切に配合し、成型体を作製し
たのち押し出しを行うことにより、酸素含有量水準を
0.005〜0.2wt%の範囲でコントロ−ル出来、
かつ酸素を均一に分散したアルミニウム及びアルミニウ
ム合金製標準試料を製造することが出来る。
【0013】
【実施例】次に実施例により本発明の内容を具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものでない。 〔実施例1〕Al−4wt%Zn合金またはADC12
(Al−11wt%Si−2.5wt%Cu−0.3w
t%Mg合金)で約0.3gを分析試料として準備し、
予め2400〜2500℃で脱酸素処理されている黒鉛
ルツボ中の約1gの錫浴に分析試料そのまま(鉄鋼材料
法)または分析試料を約0.4gのニッケルカプセルに
封入して該ニッケルカプセルを浸せきし、次いで黒鉛ル
ツボおよびその内容物を2200〜2400℃に加熱保
持し、抽出したCOガスを酸化銅で酸化してCO2 ガス
とし、赤外検出器で酸素量を定量した。
明するが、本発明はこれに限定されるものでない。 〔実施例1〕Al−4wt%Zn合金またはADC12
(Al−11wt%Si−2.5wt%Cu−0.3w
t%Mg合金)で約0.3gを分析試料として準備し、
予め2400〜2500℃で脱酸素処理されている黒鉛
ルツボ中の約1gの錫浴に分析試料そのまま(鉄鋼材料
法)または分析試料を約0.4gのニッケルカプセルに
封入して該ニッケルカプセルを浸せきし、次いで黒鉛ル
ツボおよびその内容物を2200〜2400℃に加熱保
持し、抽出したCOガスを酸化銅で酸化してCO2 ガス
とし、赤外検出器で酸素量を定量した。
【0014】本発明法A(請求項1記載の方法)による
場合は、実施例2に示したADC12製標準試料を用い
て得られた検量線にて赤外検出器での測定値を校正し
た。またAC7A(Al−5wt%Mg合金)で約0.
3gを分析試料として準備し、予め2400〜2500
℃で脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の約1gの錫浴
に分析試料そのまま(鉄鋼材料法)または分析試料を約
0.4gのニッケルカプセルに封入して該ニッケルカプ
セルを浸せきし、もしくは予め2400〜2500℃で
脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の約1gの65mg
の珪素を含有した錫浴に分析試料を約0.4gのニッケ
ルカプセルに封入して該ニッケルカプセルを浸せきし、
次いで黒鉛ルツボおよびその内容物を2200〜240
0℃に加熱保持し、抽出したCOガスを酸化銅で酸化し
てCO2 ガスとし、赤外検出器で酸素量を定量した。本
発明法B(請求項1記載の方法)による場合は、実施例
2に示したAC7A製標準試料を用いて得られた検量線
にて赤外検出器での測定値を校正した。前記の赤外検出
器での測定値またはこれを校正した結果を表1に示す。
場合は、実施例2に示したADC12製標準試料を用い
て得られた検量線にて赤外検出器での測定値を校正し
た。またAC7A(Al−5wt%Mg合金)で約0.
3gを分析試料として準備し、予め2400〜2500
℃で脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の約1gの錫浴
に分析試料そのまま(鉄鋼材料法)または分析試料を約
0.4gのニッケルカプセルに封入して該ニッケルカプ
セルを浸せきし、もしくは予め2400〜2500℃で
脱酸素処理されている黒鉛ルツボ中の約1gの65mg
の珪素を含有した錫浴に分析試料を約0.4gのニッケ
ルカプセルに封入して該ニッケルカプセルを浸せきし、
次いで黒鉛ルツボおよびその内容物を2200〜240
0℃に加熱保持し、抽出したCOガスを酸化銅で酸化し
てCO2 ガスとし、赤外検出器で酸素量を定量した。本
発明法B(請求項1記載の方法)による場合は、実施例
2に示したAC7A製標準試料を用いて得られた検量線
にて赤外検出器での測定値を校正した。前記の赤外検出
器での測定値またはこれを校正した結果を表1に示す。
【0015】〔実施例2〕表2に示す化学組成の No.1
アルミニウム合金および No.2アルミニウム合金の各溶
湯を空気中でアトマイズして比表面積493cm2 /g
(平均粒径45μm)であり、酸素量から酸素皮膜層の
厚さが0. 025μmのアルミニウム合金粉末素材を製
造した。また表2に示す化学組成の No.1アルミニウム
合金および No.2アルミニウム合金の各溶湯を鋳造して
得られた8inchビレットをビビリ振動切削加工法に
より比表面積47cm2 /g(170μm×2. 0m
m)、酸素量から、酸化皮膜層の厚さは0. 015μm
の一定形状のアルミニウム合金ファイバ−を作製した。
また前記ビレットを旋盤加工してカ−ル状材を採取し、
酸化皮膜層の厚さが0.010μmの一定形状のチップ
(0.5×2×4mm)素材及び不定形の素材(0.1
〜5mm)を製造した。これらの各素材を表3に示す配
合割合に従って、混合機等により均一に混合し、200
mmφの成形体とし押出加工により30mmφの丸棒を
作製した。この14種類の押出材を切断して分析試料と
し、速中性子放射化分析法及び本発明の方法にて酸素含
有量とそのバラツキを調査した。それらの結果を表4及
び表5に示す。
アルミニウム合金および No.2アルミニウム合金の各溶
湯を空気中でアトマイズして比表面積493cm2 /g
(平均粒径45μm)であり、酸素量から酸素皮膜層の
厚さが0. 025μmのアルミニウム合金粉末素材を製
造した。また表2に示す化学組成の No.1アルミニウム
合金および No.2アルミニウム合金の各溶湯を鋳造して
得られた8inchビレットをビビリ振動切削加工法に
より比表面積47cm2 /g(170μm×2. 0m
m)、酸素量から、酸化皮膜層の厚さは0. 015μm
の一定形状のアルミニウム合金ファイバ−を作製した。
また前記ビレットを旋盤加工してカ−ル状材を採取し、
酸化皮膜層の厚さが0.010μmの一定形状のチップ
(0.5×2×4mm)素材及び不定形の素材(0.1
〜5mm)を製造した。これらの各素材を表3に示す配
合割合に従って、混合機等により均一に混合し、200
mmφの成形体とし押出加工により30mmφの丸棒を
作製した。この14種類の押出材を切断して分析試料と
し、速中性子放射化分析法及び本発明の方法にて酸素含
有量とそのバラツキを調査した。それらの結果を表4及
び表5に示す。
【0016】表4及び表5の結果から、空気中でアトマ
イズした粉末と機械加工にて作製したファイバ−等を混
合比率を変える事により、酸素含有量水準をコントロ−
ルすることができ、またバラツキが少ないアルミニウム
およびアルミニウム合金製標準試料が得られことが明白
である。表3のNo.1−4及び2−4の混合比で作製
した標準試料を用いた検量線で校正した本発明の酸素分
析値と、速中性子放射化分析法で求めた酸素分析値との
対比関係を調査した結果を図1に示す。両酸素分析法の
値が一致した。
イズした粉末と機械加工にて作製したファイバ−等を混
合比率を変える事により、酸素含有量水準をコントロ−
ルすることができ、またバラツキが少ないアルミニウム
およびアルミニウム合金製標準試料が得られことが明白
である。表3のNo.1−4及び2−4の混合比で作製
した標準試料を用いた検量線で校正した本発明の酸素分
析値と、速中性子放射化分析法で求めた酸素分析値との
対比関係を調査した結果を図1に示す。両酸素分析法の
値が一致した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、不活性ガス融解−
赤外線吸収法によりアルミニウム及びアルミニウム合金
中の酸素含有量を安価で簡便に且つ速中性子放射化分析
法と同等あるいはそれ以上の精度で分析する方法を本発
明により確立することが出来た。したがってアルミニウ
ム及びアルミニウム合金製品の品質管理の向上に寄与す
る効果は顕著である。
赤外線吸収法によりアルミニウム及びアルミニウム合金
中の酸素含有量を安価で簡便に且つ速中性子放射化分析
法と同等あるいはそれ以上の精度で分析する方法を本発
明により確立することが出来た。したがってアルミニウ
ム及びアルミニウム合金製品の品質管理の向上に寄与す
る効果は顕著である。
【図1】不活性ガス融解−赤外線吸収法による酸素分析
値と速中性子放射化分析法による酸素分析値の対比関係
を示す。
値と速中性子放射化分析法による酸素分析値の対比関係
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/20
Claims (5)
- 【請求項1】不活性ガス融解−赤外線吸収法によるアル
ミニウム及びマグネシウム含有量が0.5wt%以下の
アルミニウム合金の酸素定量分析法において、予め脱酸
素処理されている黒鉛ルツボ中の錫浴中に分析試料が挿
入または封入された金属製小容器を浸せきし、黒鉛ルツ
ボの頂点と底面の各々に通電端子部材を固定し、次いで
2000℃以上に加熱して分析試料中の酸化物をCOガ
スに還元する処理工程を含むことを特徴とするアルミニ
ウム及びアルミニウム合金の酸素定量分析法。 - 【請求項2】不活性ガス融解−赤外線吸収法によるマグ
ネシウム含有量が0.5wt%を超えるアルミニウム合
金の酸素定量分析法において、予め脱酸素処理されてい
る黒鉛ルツボ中の珪素含有錫浴中に分析試料が挿入また
は封入された金属製小容器を浸せきし、黒鉛ルツボの頂
点と底面の各々に通電端子部材を固定し、次いで200
0℃以上に加熱して分析試料中の酸化物をCOガスに還
元する処理工程を含むことを特徴とするアルミニウム合
金の酸素定量分析法。 - 【請求項3】請求項1記載の酸素定量分析法で求められ
た酸素量の測定値を、酸素含有量に関するアルミニウム
及びアルミニウム合金製標準試料を用いて得られた検量
線すなわち不活性ガス融解−赤外線吸収法の赤外検出器
の測定値と標準試料の酸素含有量との関係線にて校正す
ることを特徴とするアルミニウム及びアルミニウム合金
の酸素定量分析法。 - 【請求項4】請求項2記載の酸素定量分析法で求められ
た酸素量の測定値を、酸素含有量に関するアルミニウム
及びアルミニウム合金製標準試料を用いて得られた検量
線すなわち不活性ガス融解−赤外線吸収法の赤外検出器
の測定値と標準試料の酸素含有量との関係線にて校正す
ることを特徴とするアルミニウム合金の酸素定量分析
法 。 - 【請求項5】請求項3または4記載の酸素定量分析法に
用いる標準試料であって、溶湯を空気中でアトマイズし
て得られたアルミニウム及びアルミニウム合金粉末、粒
子並びに機械加工により製造されたアルミニウム及びア
ルミニウム合金粉末、チップ、ファイバーとから選ばれ
た1種または2種以上からなる物を原材料としたことを
特徴とする酸素定量分析用アルミニウム及びアルミニウ
ム合金製標 準試料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7443492A JP3144031B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7443492A JP3144031B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05281142A JPH05281142A (ja) | 1993-10-29 |
JP3144031B2 true JP3144031B2 (ja) | 2001-03-07 |
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ID=13547114
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7443492A Expired - Fee Related JP3144031B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | アルミニウム及びアルミニウム合金の酸素分析法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3144031B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102087208A (zh) * | 2010-12-21 | 2011-06-08 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 一种铝及铝合金中氧化夹杂物含量的检测方法 |
CN102478504A (zh) * | 2010-11-26 | 2012-05-30 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 一种铝及铝合金氧化夹杂物含量的检测方法 |
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CN103698181A (zh) * | 2013-12-20 | 2014-04-02 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 铝合金62Sn光谱标准样品及制备方法 |
CN104034664A (zh) * | 2014-05-30 | 2014-09-10 | 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 | 一种测定药芯焊丝药粉和焊剂含氧量的方法 |
CN109342351B (zh) * | 2018-11-28 | 2020-07-31 | 北京科技大学 | 一种测定高氢金属钛中氧含量的方法 |
CN111579340A (zh) * | 2020-05-26 | 2020-08-25 | 宁波江丰电子材料股份有限公司 | 超高纯铝/铝合金样品的预处理方法及氧含量检测方法 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7443492A patent/JP3144031B2/ja not_active Expired - Fee Related
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