JP3143747U - 書道用ゲージセット - Google Patents

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Abstract

【課題】初学者の書道上達に資する書道用のゲージセットを提供する。
【解決手段】特に、板状の本体に第一のスケールを有するゲージと、第一のスケールに一対一に対応する第二のスケールを有する下敷きとからなる。該本体は、透明部材からなるものとすることができる。さらに、第一のスケールおよび第二のスケールは、n個のマス目部とし、さらに均等に等分された複数のマス目からそれぞれ構成されるものとすることも可能である。また、複数のマス目において、当該マス目の横辺よりも長い横傍線をさらに重ねて表示したものとすることもできる。
【選択図】図5

Description

本考案は、書道用ゲージセットに関するものである。
以下、従来の書道用ゲージについて下敷き型ゲージを例に、図31により説明する。
図31に示す従来の下敷き型ゲージ59は、フェルトなどの材料からなる下敷き部57と、この下敷き部57に印刷等されたマス目状のスケール58からなる。
従来、手本に記載された文字を半紙60に模写する場合、この下敷き型ゲージ59の上に半紙60を置き、下敷き部57に印刷されたスケール58が半紙60に透けて見えるように、文鎮等で半紙60を押さえて固定していた。
初学者は、このようなスケール58を用いることにより、手本となる文字を半紙60のどの位置にどのようなバランスで模写すべきか等を学習していた。
なお、本考案に関連する先行技術文献としては、例えば、特許文献1および特許文献2が知られている。
実開平6−67091号公報 特開平7−146639号公報
しかしながら、上記従来の構成では、手本における文字を構成する部首等の位置、大きさや全体的なバランス等を客観的に把握するのが困難であり、児童等の初学者の書道上達を促すのに十分ではなかった。すなわち、一般的に、普段ペンなどの硬筆で書く文字に比べ、毛筆で書くような大きな文字は、全体のバランスを把握することが難しいとされる。この傾向は、文字が大きくなればなるほど顕著となる。また、毛筆においては、各点画を構成する線や点の太さ等に緩急をつけるなど、硬筆の場合とは異なる特有の表現方法がある。とすると、たとえ下敷き部側にスケールによる一定の目盛りがあったとしても、手本側には何らの目盛りもないため、結局のところ手本の文字を目視により参照するほかない。このような場合に、手本の線の太さの緩急や傾斜、部首等の大きさ、さらには全体のバランス等を目視のみにより正確に把握し、白紙の半紙に表現するのは、初学者にとっては困難である。したがって、上記従来の構成は、毛筆で書くような大きな文字を手本通り正しく模写することを補助するものではなく、書道初学者、特に児童の書道上達を促すのに十分ではなかった。
そこで、本考案は、初学者でも簡単に手本となる文字のバランス等を把握し、正しく模写することを補助することのできる書道上達用具を提供することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本考案に係る書道用ゲージセットは、特に、板状の本体に第一のスケールを有するゲージと、第一のスケールに一対一に対応する第二のスケールを有する下敷きとからなることを最大の特徴とする。また、本体は、透明部材からなるものとすることができる。さらに、第一のスケールおよび第二のスケールは、n個のマス目部とすることもできる。このマス目部は、さらに均等に等分された複数のマス目からそれぞれ構成されるものとすることも可能である。また、複数のマス目において、当該マス目の横辺よりも長い横傍線をさらに重ねて表示したものとすることもできる。あるいは、マス目部は、各頂点を結んで構成される対角線を表示することもできる。また、マス目部は、9等分することにより形成された9つのマス目から構成されるとともに、各頂点を結んで構成される対角線が記載されたことを特徴とすることもできる。さらに、マス目部は、下辺近傍に文字数を示す数字を表示することもできる。また、第一のスケールは、黒色と白色の色彩のバランスを50%とした線分により構成することもできる。
本考案の書道用ゲージセットの効果は、初学者の書道上達に資することである。すなわち、まず、第一のスケールを有するゲージを、例えば手本の上に置くなどすることにより、手本となる文字の用紙における位置や大きさ、バランス等を第一のスケールを用いて客観的に把握することができる。また、下敷き側には、この第一のスケールに一対一に対応する第二のスケールが設けられている。この下敷きの上に半紙等を載せることにより、半紙等を介して第二のスケールが透けて見える。すると、第一のスケールで把握した文字のバランス等により、第二のスケール上の半紙において模写すべき文字の正しいバランス等をイメージしやすくなる。これにより、白紙の半紙上であっても手本通りに書くことが比較的容易となるため、初学者の書道上達に資することができる。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本考案について図面を参照しながら説明する。図1から図5は、本考案の実施の形態1における書道用ゲージセットである。
本実施の形態における書道用ゲージセットは、図1に示すごとく本体1に第一のスケール2を有するゲージ3と、図2に示すごとく、第一のスケール2に一対一に対応する第二のスケール4を有する下敷き5とからなることを特徴とする。
ここで、本体1は、合成樹脂等の透明部材により構成することができる。また、下敷き5の材料としては、フェルトやラシャ、ポリエステル、ビロードなどの材料を用いることができる。
ゲージ3には、任意のスケールを印刷等することにより、第一のスケール2を形成する。さらに、ゲージ3とともに用いられる下敷き5には、第一のスケール2に一対一に対応する第二のスケール4を印刷等すればよい。ここでは、図1、図2に示すようなマス目部からなるスケールを、第一のスケール2および第二のスケール4として印刷等により形成した場合を例にとって説明する。
このとき、マス目部は、手本における文字の数に合わせて、任意にn個形成すればよい。通常、書道の手本には、用紙に何文字書くかによりさまざまな形式が用いられるためである。そのため、マス目部は、2文字を書く場合には、2文字分、4文字を書く場合には4文字分、6文字書く場合には6文字分というように、さまざまなパターンを構成することが想定できる。
もっとも、般若心経等を手本とする場合など、写経用に使用するものであれば単に行のみを示すスケールであればよく、必ずしも第一のスケール2および第二のスケール4をマス目状とすることが必要というわけではない。
なお、ゲージ3および下敷き5の四隅には手本や半紙の配置用の印(位置合わせトンボ)8、9を入れておくことにより、より簡便に手本や半紙をセットすることができる。
以上のような構成により、初学者の書道上達に資することができる。すなわち、図3に示すごとく第一のスケール2を有する透明部材からなるゲージ3を、例えば手本6の上に置くなどすることにより、手本となる文字を構成する部首等の位置や大きさ、文字自体の用紙における位置や大きさ、全体的なバランス等を客観的に把握することができる。
また、本体1は、より望ましくは板状とすることができる。これにより、簡便に手本の上に置くだけで文字のバランス等を客観的に把握することができるからである。ここで、本体1の形状としては、袋状にして手本を中に入れるような構成とすることや、手本をその表面および裏面より挟み込むような構成とすることが考えられる。しかしながら、このゲージ3をプラスチック等の合成樹脂で構成する場合、静電気が発生することがあり、手本を袋体の中に入れる場合や表裏面から挟み込む場合に煩雑となることがある。特に、半紙等の比較的薄い材質で手本が構成されている場合などは、特に問題となる。すなわち、手本が変わるたびにいちいちゲージ3を袋体や挟み体にセットするという構成をとると、非常に煩雑となり、特に児童等の書道の練習意欲を維持することが難しくなる。したがって、望ましくは、本体1は板状とし簡便な構成とすべきである。
なお、ゲージ3は必ずしも手本6の用紙上に置くことを必要としない。すなわち、ゲージ3に形成された第一のスケールにより手本における文字のバランス等を客観的に把握できればよく、例えば、手本6の下に敷く構成とすることもできる。したがって、この場合など、ゲージ3は、必ずしも透明部材を用いなければならないわけではない。
また、下敷き5側には、上述のとおり、この第一のスケール2に一対一に対応する第二のスケール4が設けられている。図5に示すごとく、この下敷き5の上に半紙7を載せることにより、半紙7を介して第二のスケール4が透けて見える。すると、第一のスケール2で把握した文字のバランス等により、第二のスケール4上の半紙において模写すべき文字の正しいバランス等をイメージしやすくなる。これにより、白紙の半紙7上であっても手本通りに書くことが比較的容易となるため、初学者の書道上達に資することができる。
なお、本考案にいう「一対一に対応する」とは、必ずしも第一のスケール2および第二のスケール4の構成が完全に一致することを必要とするものではない。たとえ、手本6側の第一のスケール2の構成が、例えば9つのマス目部に対角線を有する構成であり、かつ、下敷き5側の第二のスケール4の構成が9つのマス目部のみからなり、対角線を有しない構成であったとしても、手本側の文字のバランス等のイメージを把握し、下敷き側に置かれた半紙7に当該イメージを反映させることができる限りにおいては、両スケールの構成が完全に一致する場合と同等の効果を発揮することができる。すなわち、ここにいう「一対一に対応する」とは、スケールの構成、例えば、ゲージ3または下敷き5全体における位置や大きさ等が両スケール間において実質的に呼応しているという意味である。
したがって、両スケールの構成が実質的に呼応していればよく、スケールの大きさそのものは、必ずしも同一である必要はない。例えば、手本6側の第一のスケール2と相似形となるが、全体の大きさは第一のスケール2よりも大きな第二のスケール4を下敷き5側に設けることもできる。これにより、小さな手本に書かれた文字の位置・バランス等のイメージを第一のスケール2により把握し、この手本のイメージを基にそのイメージを拡大し、下敷き5に設けられた相似形の第二のスケール4に反映させるときなどに有用である。したがって、両スケールの構成は必ずしも同一の大きさに限定されるわけではない。
また、マス目部における対角線は、マス目部を構成する縦線や横線などとともに手本の文字の縦線、横線、斜め線などの位置や角度を把握し、半紙にどのように手本を模写するかを決定する際に、初学者の助けとなる。
さらに、マス目部をいかに等分するかにより、文字のバランスの把握のしやすさが変わってくると考えられる。ここで、本考案者は、9等分したマス目部からなるとした構成の際に最も偏や旁等の部首のバランス等を把握するのに適することを見出した。すなわち、単にマス目部を4等分しただけでは、余りに大雑把にしか文字のバランスを把握することができない。特に、画数の多い漢字等の場合に細かな部首や点画のバランスを把握するのに不向きである。また、マス目部を例えば16等分にまですると、逆にスケールが細かすぎて、これまた画数の多い漢字等の細かな点画のバランスを分析するのにかえって邪魔となることがある。したがって、最もバランスよく文字のイメージを捉えるには、マス目部を9等分とするのが望ましい。画数の多い漢字において、偏や旁などの漢字の構成要素がどこから始まりどこで終わり、またどのような角度で記載されるべきか等を適度に分析することができるからである。
なお、好適な実施形態としては、9つのマス目部と、対角線と、後述するマス目部の横辺よりも長く重ねてマス目部に表示された横棒線とを適宜組み合わせて同時に表示するのが望ましい。
また、ゲージ3に用いる第一のスケール2は、黒色と白色の色彩のバランスを50%とした線分で構成することが望ましい。手本等に通常用いられる墨は、黒色が用いられるため、線分の黒色と白色の色彩のバランスを50%とすることで、手本等の墨とスケールの色とをはっきりと区別することができるからである。
一方、下敷き5側の第二のスケール4における線分は、黒色100%とする方が望ましい。すなわち、第二のスケール4は、下敷き5に置かれる半紙を介して透けて見える必要があるので、むしろ濃い方が望ましいからである。また、第一のスケール2および第二のスケール4は赤やグレーなどのカラーをつけることもできる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本考案について図面を参照しながら説明する。図6から図10は、本考案の実施の形態2における書道用ゲージセットである。
本実施の形態2は、上述した実施の形態1の書道用ゲージセットにおける根本的な構成と基本的には変わるものではないが、マス目部のパターン数を4つとしたものである。
具体的には、図6に示すごとく本体10に第一のスケール11を有するゲージ12と、図7に示すごとく、第一のスケール11に一対一に対応する第二のスケール13を有する下敷き14とからなることを特徴とする。ここで、ゲージ12には、マス目部が手本の4文字に対応するように印刷等することにより、第一のスケール11を形成する。さらに、ゲージ12とともに用いられる下敷き14には、第一のスケール11に一対一に対応する第二のスケール13を印刷等すればよい。その他の構成は実施の形態1に示した構成を用いることができる。
以上のような構成により、初学者の書道上達に資することができる。すなわち、図10に示すごとく第一のスケール11を有する透明部材からなるゲージ12を、例えば手本15の上に置くなどすることにより、手本となる文字を構成する部首等の位置や大きさ、文字自体の用紙における位置や大きさ、全体的なバランス等を客観的に把握することができる。
また、下敷き14側には、上述のとおり、この第一のスケール11に一対一に対応する第二のスケール13が設けられている。図10に示すごとく、この下敷き14の上に半紙16を載せることにより、半紙16を介して第二のスケール13が透けて見える。すると、第一のスケール11で把握した文字のバランス等により、第二のスケール13上の半紙16において模写すべき文字の正しいバランス等をイメージしやすくなる。これにより、白紙の半紙16上であっても手本通りに書くことが比較的容易となるため、初学者の書道上達に資することができる。
本実施の形態のような4文字用またはそれ以上の文字数用の第一のスケール11および第二のスケール13においては、手本の文字における「本文」(例えば、図8における「六月の雨」)用のマス目と、氏名記載欄用のマス目とが重なり合うことがある(図7に示す如く、手本本文の「の」および「雨」用のマス目が氏名記載欄と重なり合うような場合)。本実施の形態では、このような場合に対応するため、本文用のマス目と氏名記載欄用のマス目の線分に濃淡をつけている。これにより、本文用と氏名記載用のマス目を明確に区別することができ、誤認を避けることが出来る。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本考案について図面を参照しながら説明する。図11から図15は、本考案の実施の形態3における書道用ゲージセットである。
本実施の形態3は、上述した実施の形態1の書道用ゲージにおける根本的な構成と基本的には変わるものではないが、マス目部のパターン数を6つとしたものである。
具体的には、図11に示すごとく本体17に第一のスケール18を有するゲージ19と、図12に示すごとく、第一のスケール18に一対一に対応する第二のスケール21を有する下敷き22とからなることを特徴とする。ここで、ゲージ19には、マス目部が手本の6文字に対応するように印刷等することにより、第一のスケール18を形成する。さらに、ゲージ19とともに用いられる下敷き22には、第一のスケール18に一対一に対応する第二のスケール21を印刷等すればよい。その他の構成は実施の形態1に示した構成を用いることができる。
以上のような構成により、初学者の書道上達に資することができる。すなわち、図15に示すごとく第一のスケール18を有する透明部材からなるゲージ19を、例えば手本23の上に置くなどすることにより、手本となる文字を構成する部首等の位置や大きさ、文字自体の用紙における位置や大きさ、全体的なバランス等を客観的に把握することができる。
また、下敷き22側には、上述のとおり、この第一のスケール18に一対一に対応する第二のスケール21が設けられている。図12に示すごとく、この下敷き22の上に半紙24を載せることにより、半紙24を介して第二のスケール21が透けて見える。すると、第一のスケール18で把握した文字のバランス等により、第二のスケール21上の半紙24において模写すべき文字の正しいバランス等をイメージしやすくなる。これにより、白紙の半紙24上であっても手本通りに書くことが比較的容易となるため、初学者の書道上達に資することができる。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4を用いて、本考案の考案について図面を参照しながら説明する。図16から図20は、本考案の実施の形態4における書道用ゲージセットである。
本実施の形態4は、上述した実施の形態1の書道用ゲージセットにおける根本的な構成と基本的には変わるものではないが、マス目部のパターン数を1行7文字分としたものである。
具体的には、図16に示すごとく本体25に第一のスケール26を有するゲージ27と、図17に示すごとく、第一のスケール26に一対一に対応する第二のスケール29を有する下敷き30とからなることを特徴とする。ここで、ゲージ27には、マス目部が手本の1行7文字に対応するように印刷等することにより、第一のスケール26を形成する。さらに、ゲージ27とともに用いられる下敷き30には、第一のスケール26に一対一に対応する第二のスケール29を印刷等すればよい。その他の構成は実施の形態1に示した構成を用いることができる。
以上のような構成により、初学者の書道上達に資することができる。すなわち、図20に示すごとく第一のスケール26を有する透明部材からなるゲージ27を、例えば手本31の上に置くなどすることにより、手本となる文字を構成する部首等の位置や大きさ、文字自体の用紙における位置や大きさ、全体的なバランス等を客観的に把握することができる。
また、下敷き30側には、上述のとおり、第一のスケール26に一対一に対応する第二のスケール29が設けられている。図19に示すごとく、この下敷き30の上に半紙32を載せることにより、半紙32を介して第二のスケール29が透けて見える。すると、第一のスケール26で把握した文字のバランス等により、第二のスケール29上の半紙32において模写すべき文字の正しいバランス等をイメージしやすくなる。これにより、白紙の半紙32上であっても手本通りに書くことが比較的容易となるため、初学者の書道上達に資することができる。
(実施の形態5)
以下、実施の形態5を用いて、本考案について図面を参照しながら説明する。図21から図25は、本考案の実施の形態5における書道用ゲージセットである。
本実施の形態5は、上述した実施の形態4の書道用ゲージセットにおける根本的な構成と基本的には変わるものではないが、草書・行書や仮名の各文字が切れ目なく連続的に書かれた、いわゆる連綿体にも対応できるものとした。すなわち、図21および図22に示すように、マス目部の横辺よりも長い横棒線36、41が表示されたことを特徴とする。このとき、マス目部は、その横棒線36、41の近傍に文字数を示す数字37、42を表示することもできる。
以上のような構成により、初学者の書道上達、特に連綿体の学習に資することができる。すなわち、本実施形態におけるマス目は、図23に示す如く、手本43の連綿体に対応すべく切れ目なく連続させている。このマス目部にその横辺よりも長い横棒線36および図24に示す横棒線41を重ねて表示したことにより、図25に示すごとく半紙44に透けて見える下敷き40におけるマス目部において、半紙44に模写する際に一文字、一文字の区切りが明確となるため、手本を見ながら書き進むうちに起こりがちであったマス目の位置取り間違いを防止することができ、初学者の助けとなる。また、図23および図24に示す如く、この横棒線36、41近傍に数字37、42を表記することにより、模写の際、現在何文字目を模写しているのか等を簡単に把握することができる。これは、特に半紙44に多くの文字、特に連綿体を模写する場合などに有効である。
(実施の形態6)
以下、実施の形態6を用いて、本考案について図面を参照しながら説明する。図26から図30は、本考案の実施の形態6における書道用ゲージセットである。
本実施の形態6は、上述した実施の形態5の書道用ゲージセットにおける根本的な構成と基本的には変わるものではないが、マス目部のパターン数を1行11文字分とし、草書・行書や仮名の各文字が切れ目なく連続的に書かれた、いわゆる連綿体にも対応できるものとした。
具体的には、図26に示すごとく本体45に第一のスケール46を有するゲージ47と、図27に示すごとく、第一のスケール46に一対一に対応する第二のスケール51を有する下敷き52とからなることを特徴とする。ここで、ゲージ47には、マス目部が手本の1行11文字に対応するように印刷等することにより、第一のスケール46を形成する。さらに、ゲージ47とともに用いられる下敷き52には、第一のスケール46に一対一に対応する第二のスケール51を印刷等すればよい。その他の構成は実施の形態5に示した構成を用いることができる。
また、図26および図27に示すように、マス目部の横辺よりも長い横棒辺48、53が表示されたことを特徴とする。このとき、横棒辺48、53の近傍に文字数を示す数字49、54を表示することもできる。
なお、本実施の形態のような多数字用の書道用スケールにおいては、本文用のマス目と氏名記載欄用のマス目の大きさがほぼ同じであるため、他の実施の形態の場合と比較して、両者を誤認するおそれが強い。そのため、本文用のマス目と氏名記載欄用のマス目に明確に濃淡をつけることが望ましい。
以上のような構成により、初学者の書道上達、特に連綿体の学習に資することができる。すなわち、図30に示すごとく第一のスケール46を有する透明部材からなるゲージ47を、例えば手本55の上に置くなどすることにより、手本となる文字を構成する部首等の位置や大きさ、文字自体の用紙における位置や大きさ、全体的なバランス等を客観的に把握することができる。
また、下敷き52側には、上述のとおり、第一のスケール46に一対一に対応する第二のスケール51が設けられている。図30に示すごとく、この下敷き52の上に半紙56を載せることにより、半紙56を介して第二のスケール51が透けて見える。すると、第一のスケール46で把握した文字のバランス等により、第二のスケール51上の半紙56において模写すべき文字の正しいバランス等をイメージしやすくなる。これにより、白紙の半紙56上であっても手本通りに書くことが比較的容易となるため、初学者の書道上達に資することができる。マス目部にその横辺よりも長い横棒線48、53を重ねて表示したことにより、図30に示すごとく半紙56に透けて見える下敷き52におけるマス目部において、半紙56に模写する際に一文字、一文字の区切りが明確となるため、手本を見ながら書き進むうちに起こりがちであったマス目の位置取り間違いを防止することができ、初学者の助けとなる。
なお、上記本考案における各実施の形態では、ゲージを物理的に手本に置くなどする構成を例に詳細に説明したが、本考案はこのような対応に限られるわけではない。すなわち、本考案は、上記各実施の形態に限定されることはなく、本考案の技術的思想内で当業者により多くの変形が可能であることは明白である。
例えば、上記実施の形態1から6までに記載したように、ゲージと下敷きとを書道用ゲージセットとして使用する場合のほか、ゲージ自体を下敷きとして使用することもできる。すなわち、上記実施の形態1から6に記載した下敷き5、14、22、30、52としてスケールを布材料に印刷するのではなく、合成樹脂等の透明部材に印刷し、手本と半紙の間に配置し、ゲージ兼下敷きとして使用することができる。この場合、より好ましくは、ゲージ兼下敷きにスケールを印刷する場合には、黒色100%とすることができる。
これにより、ゲージの代わりに手本の上に置くなどすることにより、前述の各実施例の書道用ゲージセットと同様に、手本となる文字の用紙における位置や大きさ、バランス等を客観的に把握することができる。この場合、ゲージ兼下敷きの上に載せた白紙の半紙を透かして、単に下に敷かれた手本の文字だけを透かして見るだけでなく、透明部材上に印刷されたスケールをも同時に透かし見ることができ、把握した位置や大きさ、バランス等をゲージ用下敷きの上に置いた半紙に直接毛筆でなぞり書きすることにより、より直感的に書道の練習が可能となる。
また、上記各実施例に示すごとく、各ゲージに印刷されるスケールを黒色と白色の色彩のバランスを50%とするよりも、ゲージ兼下敷きに印刷されるスケールを黒色100%とする方が、スケールが当該ゲージ兼下敷きに置かれる半紙を介してより濃く、容易に透けて見える。すなわち、スケールの線がより濃く鮮明であるため、白紙の半紙の上からでもよりよく透けて見え、ゲージ兼下敷きに半紙を載せてなぞる際により見やすいという利点がある。
なお、上記に示したようなゲージ兼下敷きを使用するなぞり書きは、従来より書道において行われているなぞり書きとは根本的に異なる。
すなわち、一般的に、書道において行われてきたなぞり書きを用いた書道練習方法は、手本の上から白紙の半紙を重ねるように載せて、手本の文字を上からなぞって書き写すものである。このとき、重ねた半紙の上から、墨の付いた筆で手本の文字を直接なぞるのであるから、下に置かれた手本そのものを汚すという課題がある。そこで、上に載せる半紙の資質を墨が滲んだり、裏に通らないようにするため、ニカワ液に明礬を加えた礬砂と呼ばれる水溶液を紙に引いたりするなどの特殊加工を施すことが要求された。
一方、本ゲージ兼下敷きは、透明部材により構成されているので、手本と白紙の半紙の間に敷くことによって、手本の表面を保護することになり、墨のにじみにより裏通りで手本を汚す心配が減少する。ただし、本発明は、本ゲージ兼下敷きとして半紙に直接各スケールを印刷し、前述した礬砂引き加工を施すことを妨げるものではない。
また、硬筆習字やペン、ボールペン習字などのテキスト作りにおいても、上記各実施の形態に示したような手本の文字の数に合わせてスケールのマス目、対角線、横傍線や数字等を印刷した合成樹脂等の透明部材で構成したゲージと、このゲージに一対一に対応したマス目を薄く印刷した練習用紙をワンセットにしたテキストとして構成することもできる。これにより、毛筆書道だけでなく、広く硬筆習字やペン、ボールペン習字などでも同様の速習効果を挙げることができる。
さらに、例えば、パーソナルコンピューター(PC)や携帯電話やPDAなどの携帯端末、テレビなど書道の手本を表示できるようなディスプレイ部と、このディスプレイ部に表示される画像を処理するCPUなどのコントロール部と、このようなコントロール部に命令を送るインターフェース部を備えた電子機器によってもソフトウェア的に実現することができる。すなわち、このようなディスプレイ部に手本となる画像を表示させ、この画像に第一のスケールを有するゲージをさらに重ねて表示し、手本上の漢字等の位置やバランス等を客観的に把握することができるからである。さらに、このような第一のスケールと一対一に対応する第二のスケールを下敷きに印刷して、物理的な下敷きを設けてもよいし、また、半紙に相当するものをさらに上記電子機器上のディスプレイ部で表示し、この電子的な半紙に重ねて上記第一のスケールに一対一に対応する第二のスケールに表示することにより同等な効果が期待できる。このとき、スケールのパターンとしては、上記実施の形態の中で述べたさまざまなパターンを用いることができる。
本考案は、初学者の書道上達に資するという効果を有し、書道用具として有用であるため産業上の利用可能性を有する。
本考案の実施の形態1におけるゲージ。 本考案の実施の形態1における下敷き。 本考案の実施の形態1におけるゲージ。 本考案の実施の形態1における下敷き。 本考案の実施の形態1における書道用ゲージセット。 本考案の実施の形態2におけるゲージ。 本考案の実施の形態2における下敷き。 本考案の実施の形態2におけるゲージ。 本考案の実施の形態2における下敷き。 本考案の実施の形態2における書道用ゲージセット。 本考案の実施の形態3におけるゲージ。 本考案の実施の形態3における下敷き。 本考案の実施の形態3におけるゲージ。 本考案の実施の形態3における下敷き。 本考案の実施の形態3における書道用ゲージセット。 本考案の実施の形態4におけるゲージ。 本考案の実施の形態4における下敷き。 本考案の実施の形態4におけるゲージ。 本考案の実施の形態4における下敷き。 本考案の実施の形態4における書道用ゲージセット。 本考案の実施の形態5におけるゲージ。 本考案の実施の形態5における下敷き。 本考案の実施の形態5におけるゲージ。 本考案の実施の形態5における下敷き。 本考案の実施の形態5における書道用ゲージセット。 本考案の実施の形態6におけるゲージ。 本考案の実施の形態6における下敷き。 本考案の実施の形態6におけるゲージ。 本考案の実施の形態6における下敷き。 本考案の実施の形態6における書道用ゲージセット。 従来の書道用ゲージ(下敷き)。
符号の説明
1 本体
2 第一のスケール
3 ゲージ
4 第二のスケール
5 下敷き
6 手本
7 半紙

Claims (15)

  1. 板状の本体に第一のスケールを有するゲージと、
    前記第一のスケールに一対一に対応する第二のスケールを有する下敷きとからなる書道用ゲージセット。
  2. 前記本体は、透明部材からなる請求項1に記載の書道用ゲージセット。
  3. 前記第一のスケールおよび前記第二のスケールは、n個のマス目部からなる請求項1または2に記載の書道用ゲージセット。
  4. 前記マス目部は、均等に等分された複数のマス目からそれぞれ構成されることを特徴とする請求項3に記載の書道用ゲージセット。
  5. 前記マス目部は、その横辺よりも長い横棒線を重ねて表示したことを特徴とする請求項4に記載の書道用ゲージセット。
  6. 前記マス目部は、各頂点を結んで構成される対角線が記載されたことを特徴とする請求項4または5に記載の書道用ゲージセット。
  7. 前記マス目部は、9等分することにより形成された9つのマス目から構成されるとともに、各頂点を結んで構成される対角線が記載されたことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の書道用ゲージセット。
  8. 前記マス目部は、前記横棒線の近傍に文字数を示す数字を表示した請求項4ないし7のいずれかに記載の書道用ゲージセット。
  9. 前記第一のスケールは、黒色と白色の色彩のバランスを50%とした線分により構成した請求項1ないし8のいずれかに記載の書道用ゲージセット。
  10. 透明部材からなる本体と、
    この本体に設けられた第一のスケールとを有し、
    前記第一のスケールは、n個のマス目部からなるゲージ。
  11. 前記マス目部は、9等分することにより形成された9つのマス目から構成されるとともに、各頂点を結んで構成される対角線が記載されたことを特徴とする請求項10に記載のゲージ。
  12. 前記マス目部の横辺よりも長い横棒線を前記マス目部に重ねて表示したことを特徴とする請求項10または11に記載のゲージ。
  13. 前記本体は、板状とした請求項10ないし12のいずれかに記載のゲージ。
  14. 前記マス目部は、前記横棒辺の近傍に文字数を示す数字を表示した請求項10ないし13のいずれかに記載のゲージ。
  15. 請求項10ないし14のいずれかに記載のゲージの前記第一のスケールに一対一に対応する第二のスケールを有する下敷き。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017016025A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 日本ソリッド株式会社 古典の模書および臨書用学書
JP2017198785A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 株式会社森山商会 書道用模写シート

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