JP3143581B2 - オーバープリントニス組成物 - Google Patents
オーバープリントニス組成物Info
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- JP3143581B2 JP3143581B2 JP6048796A JP6048796A JP3143581B2 JP 3143581 B2 JP3143581 B2 JP 3143581B2 JP 6048796 A JP6048796 A JP 6048796A JP 6048796 A JP6048796 A JP 6048796A JP 3143581 B2 JP3143581 B2 JP 3143581B2
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- varnish
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に撥水性、耐摩
擦性に優れた無色透明から乳白色のオーバープリントニ
ス組成物に関する。
擦性に優れた無色透明から乳白色のオーバープリントニ
ス組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、印刷物の光沢向上、印刷物の皮
膜保護の為、オーバープリントニス（以後ＯＰニスとい
うこともある）が使用されている。つまり、印刷インキ
各色（黄、紅、藍、墨等）を印刷後、無色透明なＯＰニ
スを印刷している。しかし、印刷物にコーヒー、ジュー
ス等の飲料物がこぼれたりすると、表面に汚れが付着
し、印刷物にべた付きが残ったりした。又、ポスター等
のように、風雨にさらされると、撥水性が不十分の為、
印刷物の皮膜が侵されるとがある。さらに、通常の印刷
物は熱や、引っ掻き傷に対しても必ずしも十分ではな
い。これらの対策として、従来ＯＰニスにポリエチレン
ワックスやシリコン系の添加剤を使用していたが、必ず
しも十分ではなかった。
膜保護の為、オーバープリントニス（以後ＯＰニスとい
うこともある）が使用されている。つまり、印刷インキ
各色（黄、紅、藍、墨等）を印刷後、無色透明なＯＰニ
スを印刷している。しかし、印刷物にコーヒー、ジュー
ス等の飲料物がこぼれたりすると、表面に汚れが付着
し、印刷物にべた付きが残ったりした。又、ポスター等
のように、風雨にさらされると、撥水性が不十分の為、
印刷物の皮膜が侵されるとがある。さらに、通常の印刷
物は熱や、引っ掻き傷に対しても必ずしも十分ではな
い。これらの対策として、従来ＯＰニスにポリエチレン
ワックスやシリコン系の添加剤を使用していたが、必ず
しも十分ではなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、撥水性、拭
き取り性、耐摩擦性等に優れたＯＰニス組成物を提供す
るものである。
き取り性、耐摩擦性等に優れたＯＰニス組成物を提供す
るものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、樹
脂、乾性油および溶剤からなるワニスに体積平均粒径が
２〜４マイクロメートルであるポリテトラフルオロエチ
レンワックス粒子を全オーバープリントニス組成物中１
５〜４０重量％添加してなることを特徴とするオーバー
プリントニス組成物に関する。
脂、乾性油および溶剤からなるワニスに体積平均粒径が
２〜４マイクロメートルであるポリテトラフルオロエチ
レンワックス粒子を全オーバープリントニス組成物中１
５〜４０重量％添加してなることを特徴とするオーバー
プリントニス組成物に関する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリテトラフル
オロエチレン（以下ＰＴＦＥと略す）ワックスの粒径
は、レーザー回折法、コールターカウンター法等により
得られる体積平均粒径である。ＰＴＦＥ粒子は、体積平
均粒径２〜４マイクロメートルのものであり、さらに好
ましくは、全粒子の４５重量％以上の粒子が体積平均粒
径２〜４ミクロンメートルのものを使用する。体積平均
粒径が２マイクロメートルに満たない場合は、ＯＰニス
皮膜の中にワックス粒子がもぐり込んでＯＰニス皮膜上
への突出せず、耐摩擦性が劣化する。また体積平均粒径
が４マイクロメートルより大きい場合は、ＰＴＦＥのＯ
Ｐニスへの分散性が悪く流動性も劣化し、ＰＴＦＥが印
刷機の版やブランケットへ堆積してしまう。又、ＰＴＦ
Ｅ粒子は、全ＯＰニス組成物中１５〜４０重量％を添加
する。含有量が１５重量％より少ないと、撥水性、拭き
取り性、耐摩擦性が十分に得られず、４０重量％より多
いと耐パイリング性、レベリング性が不十分となる。
オロエチレン（以下ＰＴＦＥと略す）ワックスの粒径
は、レーザー回折法、コールターカウンター法等により
得られる体積平均粒径である。ＰＴＦＥ粒子は、体積平
均粒径２〜４マイクロメートルのものであり、さらに好
ましくは、全粒子の４５重量％以上の粒子が体積平均粒
径２〜４ミクロンメートルのものを使用する。体積平均
粒径が２マイクロメートルに満たない場合は、ＯＰニス
皮膜の中にワックス粒子がもぐり込んでＯＰニス皮膜上
への突出せず、耐摩擦性が劣化する。また体積平均粒径
が４マイクロメートルより大きい場合は、ＰＴＦＥのＯ
Ｐニスへの分散性が悪く流動性も劣化し、ＰＴＦＥが印
刷機の版やブランケットへ堆積してしまう。又、ＰＴＦ
Ｅ粒子は、全ＯＰニス組成物中１５〜４０重量％を添加
する。含有量が１５重量％より少ないと、撥水性、拭き
取り性、耐摩擦性が十分に得られず、４０重量％より多
いと耐パイリング性、レベリング性が不十分となる。
【０００６】本発明のＯＰニスの組成は、本発明中のＰ
ＴＦＥワックス１５〜４０重量％、ロジン変性フェノー
ル樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、またはこれら乾性
油変性樹脂等の樹脂２０〜５０重量％、あまに油、桐
油、大豆油等の乾性油０〜３０重量％、ノルマルパラフ
ィン、イソパラフィン、アロマチックハイドロカーボ
ン、ナフテン、αーオレフィンまたはこれらの混合物等
の溶剤１０〜６０重量％、ドライヤー、乾燥抑制剤等の
添加剤１〜５重量％からなるものである。
ＴＦＥワックス１５〜４０重量％、ロジン変性フェノー
ル樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、またはこれら乾性
油変性樹脂等の樹脂２０〜５０重量％、あまに油、桐
油、大豆油等の乾性油０〜３０重量％、ノルマルパラフ
ィン、イソパラフィン、アロマチックハイドロカーボ
ン、ナフテン、αーオレフィンまたはこれらの混合物等
の溶剤１０〜６０重量％、ドライヤー、乾燥抑制剤等の
添加剤１〜５重量％からなるものである。
【０００７】
【実施例】次に実施例により本発明を説明する。尚、例
中「部」、「％」は重量基準である。樹脂は固形である
為使い易くするのに溶剤、乾性油で溶解した。すなわ
ち、ロジン変性フェノール樹脂４０重量％、桐油４０重
量％、３号ソルベント（日本石油化学（株）製溶剤）２
０重量％を攪拌付き４つ口フラスコに仕込み、１８０℃
で１時間かけ溶解しくみ出しワニスＡとした。ワニスＡ
に添加剤としてポリエチレンワックス、シリコンオイ
ル、実施例のＰＴＦＥワックスを表１の比率で混合し、
三本ロールで十分に分散練肉しその後、ナフテン酸コバ
ルトドライヤー０．２重量％、ナフテン酸マンガン０．
２重量％、乾燥抑制剤１重量％を混合した。
中「部」、「％」は重量基準である。樹脂は固形である
為使い易くするのに溶剤、乾性油で溶解した。すなわ
ち、ロジン変性フェノール樹脂４０重量％、桐油４０重
量％、３号ソルベント（日本石油化学（株）製溶剤）２
０重量％を攪拌付き４つ口フラスコに仕込み、１８０℃
で１時間かけ溶解しくみ出しワニスＡとした。ワニスＡ
に添加剤としてポリエチレンワックス、シリコンオイ
ル、実施例のＰＴＦＥワックスを表１の比率で混合し、
三本ロールで十分に分散練肉しその後、ナフテン酸コバ
ルトドライヤー０．２重量％、ナフテン酸マンガン０．
２重量％、乾燥抑制剤１重量％を混合した。
【０００８】 表１ ──────────────────────────────── ワニスＡ ワックス 添加量（重量％） 撥水性 耐摩擦性 ──────────────────────────────── 比較例１ 98.4 無し １ １ ２ 78.4 ポリエチレンワックス 20.0 ３ ３ ３ 58.4 上に同じ 40.0 ４ ４ ４ 93.4 東芝シリコンTSF 4700 5.0 ２ ２ ５ 58.4 上に同じ 40.0 ４ ４ ６ 88.4 ＰＴＦＥ 10.0 ３ ３ ７ 80.4 ＰＴＦＥ 13.0 ４ ４ ８ 53.4 ＰＴＦＥ 45.0 ５ ５ 実施例１ 78.4 ＰＴＦＥ 17.0 ５ ５ ２ 73.4 ＰＴＦＥ 20.0 ５ ５ ３ 68.4 ＰＴＦＥ 30.0 ５ ５ ４ 58.4 ＰＴＦＥ 38.0 ５ ５ ─────────────────────────────────
【０００９】各ニス０．３ｃｃをＲＩテスターにてコー
ト紙に印刷し常温で２４時間放置後各試験を行った。
尚、比較例８は印刷インキの紙への転移が不十分であっ
た。表中の試験法は以下の通りに行った。 （撥水性）市販のコーヒーを印刷物に１滴垂らし、１分
間後、布で拭き取った時の印刷物のべと付き度合いを５
段階評価で表示した（優）５──１（劣）。 （耐摩擦性）各印刷物をサザーランドラブテスター２ポ
ンドの荷重で２０回擦り、印刷物の傷付き度合いを５段
階評価で表示した。表示法は上記撥水性に同じ。
ト紙に印刷し常温で２４時間放置後各試験を行った。
尚、比較例８は印刷インキの紙への転移が不十分であっ
た。表中の試験法は以下の通りに行った。 （撥水性）市販のコーヒーを印刷物に１滴垂らし、１分
間後、布で拭き取った時の印刷物のべと付き度合いを５
段階評価で表示した（優）５──１（劣）。 （耐摩擦性）各印刷物をサザーランドラブテスター２ポ
ンドの荷重で２０回擦り、印刷物の傷付き度合いを５段
階評価で表示した。表示法は上記撥水性に同じ。
【００１０】
【発明の効果】本発明のＯＰニス組成物は撥水性、拭き
取り性、耐摩擦性を向上させることができる。
取り性、耐摩擦性を向上させることができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C09D 7/12
Claims (1)
- 【請求項１】 樹脂、乾性油および溶剤からなるワニス
に体積平均粒径が２〜４マイクロメートルであるポリテ
トラフルオロエチレンワックス粒子を全オーバープリン
トニス組成物中１５〜４０重量％添加してなることを特
徴とするオーバープリントニス組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6048796A JP3143581B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | オーバープリントニス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6048796A JP3143581B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | オーバープリントニス組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09249828A JPH09249828A (ja) | 1997-09-22 |
| JP3143581B2 true JP3143581B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=13143695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6048796A Expired - Fee Related JP3143581B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | オーバープリントニス組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3143581B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007185900A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子ペン用シート |
| JP5109949B2 (ja) * | 2008-12-02 | 2012-12-26 | 大日本印刷株式会社 | 印字・記録層を備えたプラスチックカード、シルクスクリーンインク組成物 |
| JP5523716B2 (ja) * | 2009-02-10 | 2014-06-18 | 株式会社エイエヌオフセット | 抗菌ｏｐニス剤、抗菌印刷物および抗菌印刷方法 |
| JP7005809B1 (ja) * | 2021-06-30 | 2022-01-24 | 東京インキ株式会社 | 抗菌オーバープリントニス、抗菌印刷物、および抗菌印刷物の製造方法 |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP6048796A patent/JP3143581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09249828A (ja) | 1997-09-22 |
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