JP3143417B2 - 収納ユニットおよびその組立方法 - Google Patents

収納ユニットおよびその組立方法

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JP3143417B2
JP3143417B2 JP09243209A JP24320997A JP3143417B2 JP 3143417 B2 JP3143417 B2 JP 3143417B2 JP 09243209 A JP09243209 A JP 09243209A JP 24320997 A JP24320997 A JP 24320997A JP 3143417 B2 JP3143417 B2 JP 3143417B2
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克己 斉藤
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株式会社ハイタッチ双葉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家屋などの建築物内
に押入れやクローゼットなどの収納部の施工を熟練者に
よらずに迅速に行い得るようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋などの建築物内に押入れを施工する
場合には、左右の側板と、裏板つまり後側板と、天井板
と、床板つまり地板とを支柱に取り付けてこれらにより
押入れ構成壁体を形成した後に、後側の支柱に後框(う
しろかまち)を打ち付け、これに対応させて押入れの開
口部側には前框を前側の支柱に打ち付けており、さらに
これらの前後の框の間に根太と言われる棒状の木材を打
ち付けた後に、これらの上面に棚板を配置するようにし
ている。棚板の左右と後の端面と押入れの側面との間に
隙間が発生することが不可避であることから、その隙間
を覆うために、雑巾摺りと言われる棒状の木材を棚板の
端部と壁面とのなす角部に打ち付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の押入
れ施工方式にあっては、前後の框と根太とを家屋建築現
場において所定の長さに切断して寸法合わせを行った
り、その位置決めや釘打ち作業を行う必要があり、押入
れの施工に長時間かかるだけでなく、熟練者が施工する
ことが必要であった。なお、実公平7−41783号公
報には、前框に係合溝を形成しておき、棚板の前側端部
を係合溝に係合させるようにして棚板を回転させて前後
の框に取り付けるようにした技術が示されている。
【0004】本発明の目的は、熟練者によらずとも、迅
速に所定の精度で押入れを組み立てることができる技術
を提供することにある。
【0005】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0007】すなわち、本発明の収納ユニットは、左側
板と、右側板と、側辺で相互に連結された複数の裏板材
からなる裏板と、天板と、地板と、1つあるいは複数の
棚板とを有し、前面側に収納物出し入れ用の開口部が形
成されるユニット本体と、前記開口部に開閉自在に設け
られる扉とを有し、前記左側板と前記右側板の内面には
予め取付桟が固定され、前記裏板はこれを構成する前記
複数の裏板材の内面が同一面となる展開状態と前記裏板
材相互を折り曲げた折り畳み状態とに回動自在に形成さ
れ、組み立てる際に前記裏板を前記折り畳み状態から展
開状態にし、前記左側板と前記右側板の内面に予め固定
された取付桟の位置を基準として前記裏板の内面に取付
桟を固定するようにしたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の収納ユニットの組立方法
は、左側板と右側板と天板と地板と棚板とをそれぞれ形
成する工程と、側辺で相互に連結された複数の裏板材か
らなり、これらの裏板材の内面が相互に同一面となる展
開状態と、前記裏板材相互が折り畳まれた折り畳み状態
とに回動自在となる裏板を形成する工程と、前記裏板を
前記左側板と前記右側板とに組み付ける工程と、前記裏
板をこれを構成する前記裏板材が折り畳まれた状態から
展開状態となるように前記左右の側板とともに広げる工
程と、前記左側板と前記右側板の内面にそれぞれに予め
固定された取付桟の位置を基準として前記裏板内面に取
付桟を固定する工程とを有することを特徴とする。
【0009】本発明にあっては、裏板が相互に回動自在
に連結された複数の裏板材により形成されているので、
それを折り畳んだ状態から展開状態に広げることにより
裏板を組み立てることができ、さらに、左右の側板には
予め取付桟が固定されているので、左右の側板を裏板に
組み付けて裏板を展開させた後に、左右の側板に組立前
に予め固定されている取付桟の位置を基準として容易に
裏板に取付桟を固定することができる。これにより、ユ
ニット形成部において少ない作業者により迅速かつ容易
に押し入れやクローゼットを構築することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1(A)は本発明の一実施の形態である
収納ユニットを示す正面図であり、図2は図1(A)に
示された収納ユニットの扉としての襖を外した状態を示
す斜視図であり、図3は図2における3−3線に沿う断
面図である。
【0012】この収納ユニット10は押入れを構築する
ためのものであり、図2に示すように、収納ユニット1
0を正面から見て左側に位置する左側板11と、右側に
位置する右側板12とを有し、これらの左右側板11,
12の後面側には後側板つまり裏板13が取り付けら
れ、左右側板11,12と裏板13の上端部には天板1
4が取り付けられ、下端部には地板15が取り付けられ
るようになっている。
【0013】図2に示すように、左側板11は、ベニア
板などからなる化粧板11aとその外側に上下方向およ
び水平方向に延びた複数の補強部材11bとにより形成
されており、右側板12および裏板13も左側板11と
同様に、化粧板と複数の補強部材とにより形成されてい
る。
【0014】左側板11の前面側には左側の垂直枠部1
6が一体に固定されており、右側板12の前面側には右
側の垂直枠部17が一体に固定されている。
【0015】図4は裏板13を示す図であり、裏板13
は2枚の裏板材18a,18bからなり、これらの裏板
材18a,18bは、相互に内側辺18a1と18b1の部
分で複数のヒンジ部19により連結されており、図4に
おいて実線で示すように裏板材18a,18bを相互に
折り曲げた折り畳み状態と、図4において二点鎖線で示
すように裏板材18a,18bの内面が同一面となる展
開状態との範囲で回動自在となっている。それぞれのヒ
ンジ部19は化粧板と補強部材とからなる裏板材のうち
補強部材の部分に取り付けられている。図5(A)は完
全に折り畳んだ状態のヒンジ部を示し、図5(B)は展
開した状態のヒンジ部を示す。
【0016】図6(A),(B)は天板14を示す図で
あり、天板14の中央部には点検口14aが形成され、
この点検口14aは閉塞用板材14bが取り外し自在に
閉塞されるようになっている。
【0017】これらの左右の側板11,12、天板14
および地板15はそれぞれ図示する形状に予め工場にお
いて形成されて準備されており、裏板13も図示するよ
うに同一の形状とサイズに形成された2枚の裏板材18
a,18bを相互にヒンジ部19により連結することに
より、予め工場において形成されて準備されている。こ
れらの部材を建築現場において釘や木ねじ釘などの釘部
材を用いて相互に固定して組み立てることにより、ユニ
ット本体20が形成されることになる。このユニット本
体20により形成される収納ユニット10つまり押入れ
ユニットは、その左右の幅がWであり、高さ寸法がHで
あり、奥行き寸法がDとなっており、これらの寸法は任
意の値に設定することができる。
【0018】垂直枠部16,17の上端部にはこれらを
結ぶように鴨居21が水平枠部として取り付けられ、下
端部にはこれらを結ぶように敷居22が水平枠部として
取り付けられるようになっている。さらに、垂直枠部1
6,17の上部にはこれらを結ぶように中鴨居23が取
り付けられるようになっている。
【0019】図3に示すように、鴨居21、中鴨居23
および敷居22には、それぞれ襖案内溝21a,22
a,23a,23bが形成されており、それぞれの襖案
内溝には、図1(A)に示されるように、下側の襖24
と天袋用の襖25が摺動自在に設けられるようになって
いる。
【0020】中鴨居23とほぼ同一面となるようにユニ
ット本体20内には、上棚板とも言われる天袋床板26
が取り付けられるようになっており、この天袋床板26
と地板15との間に位置させてユニット本体20内に
は、図7に示す中棚板27が取り付けられるようになっ
ており、中棚板27の前端面には前框(まえかまち)2
8が取り付けられている。これらの天袋床板26と中棚
板27は、天板14および地板15を含めてそれぞれが
水平板材を構成している。
【0021】図9に示すように、右側板12の内面に
は、取付溝31aを有し横断面がコの字形状となった天
板取付用の取付桟31が固定されている。同様に、右側
板12の内面には、それぞれ取付溝を有する天袋底板取
付用の取付桟32と、中棚板取付用の取付桟33と、地
板取付用の取付桟34とが固定されている。そして、左
側板11の内面にも、それぞれの取付桟31〜34に対
応して同様の取付桟が固定されている。これらの取付桟
は予め工場において、ねじ釘などの釘部材を用いて固定
される。釘部材をそれぞれの取付桟31〜34の溝の部
分に打ち込むようにすると、釘部材の頭部が外部から目
視されることはなく、外観品質を向上させることができ
る。なお、図9の取付桟31〜34は、厚みおよび幅を
誇張して示している。
【0022】次に、前述した構造の収納ユニットを組み
立てて、押入れを構築する手順について説明する。
【0023】まず、図2および図3に示される収納ユニ
ット10を構成する各部材を工場においてそれぞれ木材
を素材として所定の寸法に裁断してそれぞれを準備す
る。
【0024】その際に、左側板11の前面側には左側の
垂直枠部16が工場において一体に固定され、右側板1
2の前面側には右側の垂直枠部17が同様に一体に固定
される。さらに、それぞれの側板11,12の内面には
工場において取付桟31〜34が固定されるが、取付桟
31〜34を家屋建築現場において、収納ユニット10
の組み立て前に左右の側板11,12に固定するように
しても良い。
【0025】準備されたそれぞれの部材は、トラックな
どの運送手段によって家屋建築現場まで搬送される。そ
の際に、裏板13は2枚の裏板材18a,18bを連結
して回動自在に形成されているので、裏板材18a,1
8bを折り畳んだ状態としてトラックに積み込むことが
可能となる。
【0026】収納ユニット10の組み立ては家屋建築現
場において行われることになるが、その建築途中の家屋
において収納ユニットが組み付けられることになるユニ
ット形成空間部が形成された後に、収納ユニット10の
組み立てが行われる。図3にはユニット形成空間部を形
成する土台40aの部分のみが示されている。ただし、
土台40aを有することなく、この部分に床板が設けら
れている場合でも、収納ユニットを組み付けることがで
きる。
【0027】図2および図3に示す収納ユニット10を
組み立てるには、まず、図8に示すように、完全に折り
畳まれた状態の裏板13をある程度広げた状態とし、そ
の状態で裏板13の左側辺に左側板11を固定し、右側
辺に右側板12を固定する。図8に示す場合には、この
作業を符号35で示すユニット形成空間部内において行
っている状態を示す。それぞれの側板11,12と裏板
13との固定作業は、それぞれの裏板材18a,18b
の外側辺に設けられた突起部18cを、両方の側板1
1,12に形成された垂直溝11c,12c内に押し込
み、釘部材により裏板13と側板11,12とを固定す
ることによりなされる。なお、図8にあっては、ユニッ
ト形成空間部35は支柱40bおよび図示しない壁部材
によって形成されているが、壁部材のみによって形成す
るようにしても良い。
【0028】図8に示すように、側板11,12を折り
曲げられた状態の裏板13に対して固定した後に、支柱
などに側板11,12と裏板13とを取り付けるので、
側板11,12を支柱や壁部材に直接固定する場合に比
して、その側板11,12の裏板13に対する固定作業
は広いスペース内で行うことができる。
【0029】次いで、図8に示すように裏板13が折り
曲げられた状態から、裏板材18a,18bの内面が同
一面となる展開状態にまで広げながら、側板11,12
と裏板13とをユニット形成空間部35内の所定の位置
に配置する。このようにして、左右の側板11,12と
裏板13とが配置された状態を示すと、図9の通りであ
り、この作業は裏板13への側板11,12の固定作業
と同様に一人の作業者により容易に行うことができる。
【0030】裏板13を展開した状態のサイズと同一の
サイズの部材により裏板を形成するようにし、それを家
屋内の所定の押入れ設置位置に固定する場合には、その
作業は一人の作業者では困難であり、裏板の内側と外側
とに一人ずつの合計2名の作業者が必要であるが、裏板
13を2枚の裏板材18a,18bによって折り曲げ自
在つまり回動自在とすることによって、折り畳んだ状態
の裏板13に側板11,12を固定した後に、裏板13
を展開させるだけで、裏板13と側板11,12との配
置を行うことができ、一人の作業者によって裏板13な
どの取付作業を行うことができる。裏板13に側板1
1,12を固定する前、あるいは裏板13を展開状態に
する前に、2枚の裏板材18a,18bの側面に接着剤
を塗布しておき、展開状態とすることにより裏板材18
a,18bを接着剤により接着するようにしても良い。
【0031】なお、図8に示すように、側板11,12
が固定された裏板13を折り畳んだ状態から展開した状
態にする際に、側板11,12と裏板13の下面を滑り
易くするために、それぞれの下面に摩擦抵抗が小さい樹
脂などを貼り付けるようにしても良い。
【0032】次いで、図10に示すように、左右の側板
11,12の取付桟31〜34に対応させて、裏板13
の内面に4本の取付桟41〜44を固定する。この固定
作業は、取付桟41〜44の両端を左右の側板11,1
2に固定された取付桟31〜34に突き当ててこれらを
基準とすることができるので、高い精度で迅速かつ容易
に行うことができる。しかも、回動自在に連結された2
つの裏板材18a,18bの内面に取付桟41〜44を
固定することにより、裏板13の強度が取付桟によって
も向上することになる。これらの取付桟41〜44の固
定に際しては、通常の釘やねじ釘などの釘部材を溝の部
分に取り付けることにより、釘部材の頭部が外部から目
視されることなく、外観品質を向上させることができ
る。この釘の取付に合わせて、接着剤を使用して取付桟
と裏板13とを接着するようにしても良い。
【0033】そして、図11に示すように、取付桟3
1,41により形成される平面コの字形状の取付桟の溝
に天板14を滑り込ませてこれを取り付け、同様にし
て、天袋床板26、中棚板27および地板15を取り付
ける。ただし、図11にあっては、中棚板27のみを取
付桟33,43の溝に滑り込ませた状態が示されてい
る。これらの取付が完了した後に、左右の側板11,1
2の垂直枠部16、17の間に、鴨居21と敷居22と
中鴨居23とを固定する。
【0034】このようにして、収納ユニットの組立が完
了した状態を示すと、図2の通りであり、この収納ユニ
ットにより形成された押入れに襖24,25を取り付け
た状態を示すと、図1(A)の通りである。
【0035】図示する収納ユニット10は、収納物の出
し入れ用のその開口部側に左右の垂直枠部16,17
と、鴨居21と、敷居22と中鴨居23とが一体となる
ので、ユニット形成空間部に収納ユニット10を据え付
けることにより、そのままの状態で図1(A)に示した
それぞれの襖24,25を配置することができる。これ
により、家屋に対する押入れの構築を熟練工を要するこ
となく、迅速かつ容易に行うことができる。
【0036】ただし、それぞれの側板11,12に垂直
枠部16,17を一体に取り付けないようにしても良
く、その場合には、垂直枠部16,17に対応する部分
に支柱ないし取付枠がユニットの組立前あるいは組立後
に取り付けられることになる。また、天板14と地板1
5の取付は、図示するような取付桟31,41,34,
44を用いることなく、予め側板11,12に根太を固
定しておき、それぞれの根太に天板14と地板15を載
置した後に、雑巾摺りを側板11,12と裏板13に取
り付けることによりそれぞれを固定するようにしても良
い。
【0037】図1(B)は本発明の他の実施の形態であ
る収納ユニット10aを示す正面図であり、この場合に
は、図1(A)に示された中鴨居23を有しておらず、
扉としての2つの襖24aのみが垂直枠部16a,17
aと鴨居21aと敷居22aとにより形成される枠体に
開閉自在に支持されている。その場合には、前記天袋床
板26は上棚板となり、図1(B)に示すように上棚板
26の前面には前框28aが設られることになる。
【0038】図1(A),(B)はそれぞれ和風の押入
れとして本発明を具体化した場合を示すが、洋風の押入
れとしての物入れやクローゼットとして本発明を具体化
することも可能である。
【0039】図1(C)は洋風の押入れつまりクローゼ
ットとして本発明の収納ユニット10bを具体化した場
合を示す正面図であり、左右の垂直枠部16b,17b
と上下の水平枠21b,22bとにより形成される枠体
には、二対の折り畳み式の開閉戸51,52が設けられ
ている。それぞれの開閉戸51,52は外側の扉板51
a,52aと、これらにヒンジ54により結合された内
側の扉板51b,52bとを有し、折り畳み動作によっ
て開閉されるようになっている。図1(C)にあって
は、一方の開閉戸52が開かれた状態となって示されて
おり、上棚板と中棚板のそれぞれの前框28b,28c
がそれぞれ示されている。
【0040】収納ユニットの外側面が外部に露出される
場合には、その外面に石膏ボードや化粧板を取り付ける
ようにしても良く、その場合には、収納ユニットの外面
にこれらを取り付けるための下地処理を施すようにす
る。
【0041】図示する実施の形態にあっては、収納ユニ
ット10をそれを構成する部材を順次、建築物に形成さ
れたユニット形成空間部に組み付けるようにしている
が、図2に示すように建築現場において収納ユニットを
組み立てた後に、これを家屋内のユニット形成空間部に
搬入するようにしても良い。
【0042】図12は本発明の他の実施の形態である収
納ユニットを示す概略平面図であり、この図にあって
は、左右の側壁61,62が固定される裏板63は、3
つの裏板材63a,63bおよび63cの3枚の板材に
より形成され、これらの板材は前述した場合と同様のヒ
ンジ部により相互に回動自在に連結されている。このよ
うに、本発明の収納ユニットの裏板は2つの裏板材によ
り構成するようにしても良く、3つの裏板材により構成
するようにしても良く、さらには3枚以上の板材により
構成するようにしても良い。
【0043】図13は本発明のさらに他の実施の形態で
ある収納ユニットを示す概略平面図であり、この収納ユ
ニットは、相互に回動自在に連結された裏板材68a,
68bにより形成される第1の裏板68と、相互に回動
自在に連結された裏板69a,69bにより形成される
第2の裏板69とを有している。第1の裏板68の図1
3における左側の側辺つまり一方の側辺には第1の側板
つまり左側板65が固定されるようになっており、他方
の側辺には仕切り壁66が固定されるようになってい
る。そして、この仕切り壁66には第2の裏板69が一
方の側辺で固定されるようになっており、第2の裏板6
9の他方の側辺には、第2の側板67が固定されるよう
になっている。この場合には仕切り壁66は第1の裏板
68に対しては右側板となり、第2の裏板69に対して
は左側板となる。
【0044】図14は本発明のさらに他の実施の形態で
ある収納ユニットを示す概略図であり、2つの押入れな
いしクローゼットを隣接させるとともに、相互に逆向き
に配置した場合を示す。この場合には、側板65,67
および裏板68,69が図13の場合と同様の構造とな
っており、仕切り壁66の一方の側辺に裏板68が固定
されるのに対して、仕切り壁66の他方の側辺に裏板6
9が固定されることになる。
【0045】このようにして、2組の押入れやクローゼ
ットを相互に隣接させて構築する場合にも、本発明の収
容ユニットを適用することができ、さらに背中合わせに
押入れなどを構築する場合にも本体の収納ユニットを適
用することができる。
【0046】なお、図12〜図14に示す収納ユニット
の場合にも、前述した中棚板などの水平板材が組み付け
られるが、それらは図示省略されている。
【0047】図示する場合には、木造建築の家屋に押入
れやクローゼットなどを構築するために本発明の収納ユ
ニットを適用した場合を示すが、たとえば、中層ないし
高層の鉄筋コンクリート造の建築物内に住戸を建築する
場合にも、本発明の収納ユニットを組み付けるようにし
ても良い。その場合には、鉄筋コンクリートや鉄骨コン
クリートなどにより形成された建築物の躯体の住戸部
に、住戸部建築の初期に収納ユニットを組み付けると、
その位置を基準として、他の間仕切りや壁などを構築す
ることが容易となる。
【0048】そして、収納ユニットの背面側を室内の壁
として使用する場合には、裏板の背面に化粧板を取り付
けるようにし、左右の側板の背面側を壁として使用する
場合にも同様に側板の背面に化粧板を取り付けるように
する。
【0049】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】たとえば、図示する場合には、ユニット本
体20内に二段の棚板26,28を設けるようにした
が、一段の棚板のみを設ける場合にも本発明を適用する
ことが可能であり、さらには、左右の垂直枠部と上下の
水平枠部とにより形成される枠体に開閉自在に支持され
る扉としては、襖や折り畳み戸以外に、アコーディオン
式の扉を用いるようにしても良い。また、水平枠部とし
ての鴨居21を天袋床板26に予め一体に固定するよう
にし、水平枠部としての敷居22を地板15に予め一体
に固定するようにし、左右側板11,12と裏板13と
天板14と地板15とによりユニット本体20を組み立
てることにより、扉を支持するための枠体が同時に組み
立てられるようにしても良い。この収納ユニットを組み
付けることができるのは、在来工法の木造建築やツーバ
イフォー工法の木造検知のみならず、鉄筋コンクリート
製などのマンションに対しても適用することができる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0052】(1).収納ユニットを構成する裏板を折り畳
み状態と展開状態とに回動自在に2枚の裏板材により形
成したので、押入れやクローゼットを少ない作業者によ
って短時間で組み立てることができる。
【0053】(2).中棚板などの水平板材を取付桟の溝の
中に滑り込ませるだけで、固定することができるので、
その取付作業をも容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施の形態である収納ユニ
ットを示す正面図であり、(B),(C)はそれぞれ本
発明の他の実施の形態である収納ユニットを示す正面図
である。
【図2】図1(A)に示す収納ユニットにおける扉とし
ての襖を外した状態における斜視図である。
【図3】図2における3−3線に沿う断面図である。
【図4】折り畳んだ状態の裏板を示す斜視図である。
【図5】(A)は折り畳んだ状態における裏板のヒンジ
部を示す断面図であり、(B)は展開した状態における
裏板のヒンジ部を示す断面図である。
【図6】(A)は天板を示す平面図であり、(B)は同
図(A)における6b−6b線に沿う拡大断面図であ
る。
【図7】中棚板を示す斜視図である。
【図8】裏板を組み付けている状態を示す断面図であ
る。
【図9】左右の側板と裏板との組立が終了した状態を示
す斜視図である。
【図10】裏板の内面に取付桟を固定した状態を示す斜
視図である。
【図11】取付桟に中棚板を取り付けた状態を示す斜視
図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である収納ユニット
を示す概略平面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態である収納ユ
ニットを示す概略平面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態である収納ユ
ニットを示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 収納ユニット 11 左側板 12 右側板 13 裏板 14 天板 15 地板 16,17 垂直枠部 18a,18b 裏板材 19 ヒンジ部 20 ユニット本体 21 鴨居(水平枠部) 22 敷居(水平枠部) 23 中鴨居 24,25 襖 26 天袋床板 27 中棚板 28 前框 31〜34 取付桟 41〜44 取付桟 40a 土台 40b 支柱 51,52 折り畳み式開閉戸 61 左側板 62 右側板 63 裏板 65 左側板(第1の側板) 66 仕切り壁 67 右側板(第2の側板) 68 裏板(第1の裏板) 69 裏板(第2の裏板)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左側板と、右側板と、側辺で相互に連結
    された複数の裏板材からなる裏板と、天板と、地板と、
    1つあるいは複数の棚板とを有し、前面側に収納物出し
    入れ用の開口部が形成されるユニット本体と、 前記開口部に開閉自在に設けられる扉とを有し、前記左側板と前記右側板の内面には予め取付桟が固定さ
    れ、 前記裏板これを構成する前記複数の裏板材の内面が同
    一面となる展開状態と前記裏板材相互を折り曲げた折り
    畳み状態とに回動自在に形成され、 組み立てる際に前記裏板を前記折り畳み状態から展開状
    態にし、前記左側板と前記右側板の内面に予め固定され
    た取付桟の位置を基準として前記裏板の内面に取付桟を
    固定するようにしたことを特徴とする収納ユニット。
  2. 【請求項2】 それぞれ側辺で相互に連結された複数の
    裏板材からなる第1および第2の裏板と、 前記第1の裏板の一方側の側辺に固定される第1側板
    と、 前記第1の裏板の他方側の側辺に固定されるとともに、
    前記第2の裏板の一方側の側辺に固定される仕切り壁
    と、 前記第2の裏板の他方側の側辺に固定される第2側板と
    を有し、 組み立てる際に前記第1および第2の裏板を折り畳み状
    態から展開状態にするようにしたことを特徴とする収納
    ユニット。
  3. 【請求項3】 左側板と右側板と天板と地板と棚板とを
    それぞれ形成する工程と、 側辺で相互に連結された複数の裏板材からなり、これら
    の裏板材の内面が相互に同一面となる展開状態と、前記
    裏板材相互が折り畳まれた折り畳み状態とに回動自在と
    なる裏板を形成する工程と、前記裏板を前記左側板と前記右側板とに組み付ける工程
    と、 前記裏板をこれを構成する前記裏板材が折り畳まれた状
    態から展開状態となるように前記左右の側板とともに広
    げる工程と、 前記左側板と前記右側板の内面にそれぞれに予め固定さ
    れた取付桟の位置を基準として前記裏板内面に取付桟を
    固定する工程と を有することを特徴とする収納ユニット
    の組立方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の収納ユニットの組立方法
    において、複数の裏板材からなる裏板の少なくとも一方
    の側辺に前記左右の一方の側板を固定した状態で前記裏
    板を展開状態として組み立てるようにしたことを特徴と
    する収納ユニットの組立方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の収納ユニットの
    組立方法において、前記左右の側板と前記裏板とに固定
    され平面においてコの字形状となった取付桟の取付溝内
    に水平板材を滑り込ませて前記水平板材を取り付けるよ
    うにしたことを特徴とする収納ユニットの組立方法。
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