JP3143167U - 多機能型の健康枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】木の成分の本来持つリラクゼーション効果と、端面を特定の形状に造形することによる指圧、刺激効果を同時に発揮させ、それらの組み合わせによる相乗効果を十分にもたらすことのできる、健康促進効果に優れた、多機能型の健康枕を提供する。
【解決手段】左右に延びる長尺状の木製の枕本体2からなり、枕本体2の中央部3上面に左右の側部4上面よりも一段下がった頭部載置面5を形成し、枕本体2の前後端面のいずれか一方の端面7を波形に形成するとともに、他方の端面8に床面に対する支持面を形成し、枕本体2の、前記波形に形成した端面7を上向きにした姿勢で、その端面7に頭部から首部に亘る範囲の任意箇所を支持可能とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、木の成分の本来持つリラックス効果と、特定の形状に造形したことによる頭部から首部に亘る指圧、刺激効果を同時に発揮させ、その相乗効果を十分にもたらすことのできる、健康促進効果に優れた、健康枕に関するものである。
多くの人は一日のおおよそ3分の1を自分の睡眠時間にあてており、快適に睡眠するには自分に合う枕を選択することが重要である。しかしながら、自分に合う枕を選択するには、サイズ、硬さ、形状など多くの要素があり、どの枕が自分にとって最適であるかを理解して購入する人はむしろ少ない。その一方で、ホテル備え付けの枕など、自分が通常使っていない枕を使用すると、肩こりがひどくなったり、眠りが浅くなってしまうことはよくあることである。
かかる枕については、木製からなる健康志向型の枕が、従来より種々提案されている(特許文献1、特許文献2を参照)。
特開2003−319859号公報 特開2005−185690号公報
しかし、特許文献1の健康枕は、丸太材を単純に半割りして枕に用いたものであり、また、特許文献2の健康硬枕は、多数の部材の組み合わせからなるもので、製作コストが高くつくなどの欠点がある。
本考案は、前記課題に鑑みてなされたもので、木の成分の本来持つリラクゼーション効果と、特定の形状に造形したことによる頭部から首部に亘る指圧、刺激効果とを同時に発揮させ、その相乗効果を十分にもたらすことのできる、健康促進効果に優れた、多機能型の健康枕を、しかも、低コストで提供することを目的とする。
また、本考案は、上記に加えて、枕本体の裏面を利用して足裏を適度に指圧、刺激して、健康促進効果に優れた、健康枕を提供することを目的とする。
前記課題を達成するために、本考案に係る請求項1の健康枕は、
左右に延びる長尺状の木製の枕本体からなり、
枕本体の中央部上面に左右の側部上面よりも一段下がった頭部載置面を形成し、
枕本体の前後端面のいずれか一方の端面を波形に形成するとともに、他方の端面に床面に対する支持面を形成し、
枕本体の、前記波形に形成した端面を上向きにした姿勢で、その端面に頭部から首部に亘る範囲の任意箇所を支持可能としたことを特徴とする。
本考案の請求項1記載の健康枕によると、通常使用時には、頭部載置面を上にして床面上に枕本体を設置し、頭部載置面上に頭を載せて横たわる姿勢をとり、リラックスした姿勢で休息又は睡眠をとることができる。木の成分の本来持つリラックス効果を十分享受することができる。
また、頭部から肩にかけてこりがある時は、波形に造形された端面を上にして、その反対の端面の支持面を床面上に支持させた姿勢で、波形に造形された端面の上に頭部から首部に亘る範囲のこりのある箇所をあてて支持させ、こりのある部分を圧迫し、適度に指圧、刺激を与え、血行を促進させ、こりをほぐすことができる。この場合も、木の成分の本来持つリラックス効果と、適度な指圧、刺激効果を同時に発揮させ、その相乗効果を身体に十分もたらすことができる。それらの相乗効果は身体の自律神経に作用し、身体のストレスを十分に和らげるべく作用する。
本考案の請求項2に係る健康枕は、前記波形に形成された端面に、大きさの異なる複数の谷部および山部が形成されていることを特徴とする。
本考案の請求項2記載の健康枕によると、前記波形の端面に形成された大きさの異なる複数の谷部および山部のいずれかの最適な部位に、頭部から首部に亘る範囲のこりのある箇所をあてて支持させ、こりのある部分を効果的に圧迫し、適度に指圧、刺激を与え、血行を促進させ、こりを効果的にほぐすことができる。
本考案の請求項3に係る健康枕は、枕本体の中央部裏面に、中間部を残して、前端面側および後端面側にそれぞれ開口する切欠き部を形成し、これにより前記中間部に左右に延びる足踏み部を形成したことを特徴とする。
本考案の請求項3記載の健康枕によると、枕本体の裏面を上にして、枕本体を床面上に設置し、上の足踏み部を足踏み運動して、足裏のツボを適度に指圧、刺激し、血行を促進させることができる。
本考案の請求項4に係る健康枕は、頭部載置面の両側に頭部載置面上の頭部を左右から支持する支持斜面を形成したことを特徴とする。
本考案の請求項4記載の健康枕によると、頭部載置面の左右に頭部を左右から支持する支持斜面を形成したので、寝返り時に頭部が左右の端から床面上に落下するのを防ぐことができる。
本考案の請求項5に係る健康枕は、枕本体を霧島檜から構成したことを特徴とする。
本考案の請求項5記載の健康枕によると、霧島檜の樹脂成分に含まれる爽やかな芳香成分が、リラクゼーション効果、精神安定効果、アロマテラピー効果を発揮し、癒しの効果を身体に与え、リラックスした状態で休息、睡眠することができる。また、樹脂成分に含まれるヒノキチオールは、高い抗菌防虫作用を発揮し、防ダニ効果があり、ダニアレルギー症状者に対しても安心して用いることが可能である。
本考案の健康枕によると、左右に延びる長尺状の木製の枕本体からなり、枕本体の中央部上面に左右の側部上面よりも一段下がった頭部載置面を形成し、枕本体の前後端面のいずれか一方の端面を波形に形成し、他方の端面に床面に対する支持面を形成し、枕本体の、前記波形に形成した端面を上向きにした姿勢で、その端面に頭部から首部に亘る範囲の任意箇所を支持可能としたから、通常の使用時においては、枕本体の中央部上面の、左右の側部上面よりも一段下がった頭部載置面に頭部を載置して、木の成分の本来持つリラクゼーション効果を享受しながら休息または睡眠することができ、また、頭部から肩部に亘る範囲にこりがある時は、波形に造形された端面を上向きにした姿勢で、その端面にこりのある箇所をあてて頭部の重みで支持させ、こりの部分を適度に指圧、刺激することができ、木の成分の持つリラクゼーション効果と、こり部分に対する指圧・刺激効果とを同時に発揮させることができ、それらの組み合わせによる相乗効果により、現代人に多いストレスを和らげ、健康増進を大いに図ることができるという優れた効果を奏する。
また、枕本体の中央部裏面に、中間部を残して、前端面側および後端面側にそれぞれ開口する切欠き部を形成し、これにより前記中間部に左右に延びる足踏み部を形成したから、枕本体の裏面を利用して、同裏面を上にして、上から足踏み部を足踏みし、足裏を適度に指圧、刺激して、健康促進を図ることができる。これにより、枕本体の裏面を利用して足裏への指圧効果をも付与できるという効果を奏する。
さらに、一本の枕本体を切削加工して、かかる多機能の健康枕を実現でき、製作コストが大変安く済むという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本考案に係る健康枕について、一実施形態を説明する。図1は本考案に係る健康枕の全体斜視図を示している。同図において、符号1は健康枕である。
図1に示すように、本考案の健康枕1は、左右に延びる(図示例の場合、長さ約35cm)長尺状の木製の枕本体2からなり、枕本体2の中央部3の上面には、図1および図2に示すように、左右の側部4,4の上面よりも一段下がった(図示例の場合、床面Gから高さ約2cm)平坦状の頭部載置面5が形成されている。頭部載置面5は、図5に示すように、床面G上に横たわる姿勢で、頭部Hを載置する場所であり、頭部載置面5の両側には頭部Hを左右から支持する支持斜面6,6が形成されている。
図1および図3に示すように、枕本体2の前端面7は波形形状に造形されると共に、その反対側の後端面8には床面Gに対する支持面8aが形成されている。前端面7には、左の側部4側から右の側部4側にかけて、大きさ(深さおよび高さ)の異なる第1谷部7a,山部7b,第2谷部7cのそれぞれが滑らかな湾曲線でもって、形成されている。図3および図4に示すように、この波形に形成された前端面7を上向きにし、反対の後端面8の支持面8aを床面Gに支持させた安定姿勢で、前端面7に対し頭部から首部に亘る範囲の任意箇所を支持可能とされている。
図示例の健康枕1は、前端面7を上向きにし、後端面8の支持面8aを床面Gに支持させた姿勢で、床面Gから第1谷部7aまでの高さが約7cm、山部7bまでの高さが約7.5〜8cm、床面Gから一番低い第2谷部7cまでの高さが約6cmに設定されている。
枕本体2の中央部3の裏面には、図3および図4に示すように、中間部9を残して、前端面7側および後端面8側にそれぞれ開口する切欠き部10,10が形成されている。これにより前記中間部9に、左右に延びる足踏み部11が形成されている。足踏み部11の断面は、図7に示すように、上面側の両角部が丸められている。また、足踏み部12の両端は左右の側部4,4の裏面に接続されている。図示例の場合、足踏み部12の幅×深さ×長さは約2cm×約2cm×約28cmとされており、これに合わせて、前端面7の幅は約1cmの細幅とされている。
枕本体2は、霧島檜から構成されており、霧島檜の樹脂成分に含まれる芳香成分(フィトンチッド,ヒノキチオール)がリラクゼーション効果、精神安定効果、アロマテラピー効果、ひいては癒しの効果をもたらす。また、ヒノキチオールは、高い抗菌防虫作用を発揮し、防ダニ効果があり、ダニアレルギー症状者に対しても安心して用いることが可能である。
次に、上記構成の健康枕1について、その使用方法について説明する。
図5は、第1の使用形態を示すもので、通常の使用時では、頭部載置面5を上にした姿勢で、枕本体2を床面Gの上に置き、頭部Hを頭部載置面5の上に載置した姿勢で横たわるようにする。霧島檜の樹脂成分に含まれる芳香成分がリラクゼーション効果、精神安定効果、アロマテラピー効果、癒しの効果を発揮し、リラックスした状態で休息、睡眠することができる。頭部載置面5の左右には頭部Hを左右から支持する支持斜面6,6が形成されているので、寝返り時に頭部Hが左右の端から床面G上に落下するのを防ぐことができる。
図6は、第2の使用形態を示すもので、肩部や首部、後頭部にこりがある場合には、図6に示すように、枕本体2の、波形に形成された前端面7を上にして、後端面8の支持面8aを下にした安定姿勢で床面G上に立てた姿勢とする。そして、こりのある任意箇所、例えば図6に示すように、首部Kを枕本体2の上向きの前端面7にあてるようにして、頭を静かに下ろし、首部を前端面7に支持させる。
こりのある首部を、細幅の前端面7の第1谷部7a、山部7b、第2谷部7cのいずれかの好みの箇所に軽くあてて支持させ、短時間(数十秒間あるいは数分間)の間、頭部の自重によって圧迫し、あるいは、左右の谷部7a、7cから山部7bにかけて移動させながら圧迫する。これにより、首部Kのこりやツボの部分を適度に指圧、刺激して、こりをほぐし、血行を促進することができる。
頭部は、後頭部だけでなく、頭を横向きにして、側頭部の、例えばこめかみ部分を、山部7bに軽くあてて支持させ、短時間の間、頭部の自重によって圧迫し、こめかみ部分を中心として頭部にマッサージ効果を加えるようにしてもよい。
霧島檜の成分によるリラクゼーション効果と、前端面7を波形に造形したことによる頭部から首部への指圧、刺激効果を同時に発揮させ、それらの組み合わせによる相乗効果を十分にもたらすことができ、現代人に多いストレスを和らげて、健康増進を大いに図ることができる。
枕本体2は、両手又は片手でもって、波形形状に造形された前端面7を、腰・肩・腕・足などに軽く当て、それら腰・肩・腕・足などを圧迫し、当該部位にマッサージ効果を与えることもできる。
図7は、第3の使用形態を示すもので、図7に示すように、枕本体2の頭部載置面5を下にし、足踏み部11を上にした姿勢で、枕本体2を床面G上に設置し、足踏み部12の上で足踏み運動をして足部Fの足裏を圧迫することができる。これにより、足部Fの足裏を指圧、刺激して、血行を促進することができる。
かくして、本考案の健康枕1によれば、枕本体2の中央部3の上面を凹ませて頭部載置面5を形成すると同時に、枕本体2の前端面7を波形に形成して頭部から首部にかけての指圧部を形成し、また、同時に、枕本体2の中央部3の裏面を利用して足踏み部11を形成することができ、このように、一つの枕本体2の各面を利用して、多機能化された健康枕を提供することができる。
本考案の健康枕は、木の成分の本来持つリラクゼーション効果と、端面を特定の形状に造形することによる指圧、刺激効果を同時に発揮させ、それらの組み合わせによる相乗効果を十分にもたらすことのできる、健康促進効果に優れた、多機能型の健康枕として利用可能である。
本考案の健康枕を示す全体斜視図、 図1に示す健康枕の正面図、 図1に示す健康枕の裏面図、 図1に示す健康枕を、波形の端面を上にして床面上に設置した状態の斜視図、 図1に示す健康枕の第1の使用形態を示す正面図、 図1に示す健康枕の第2の使用形態を示す正面図、 図1に示す健康枕の第3の使用形態を示す側断面図である。
符号の説明
1 健康枕
2 枕本体
3 中央部
4 側部
5 頭部載置面
6 支持斜面
7 前端面
7a 第1谷部
7b 山部
7c 第2谷部
8 後端面
8a 支持面
9 中間部
10 切欠き部
11 足踏み部
H 頭部
K 首部
F 足部
G 床面

Claims (5)

  1. 左右に延びる長尺状の木製の枕本体からなり、
    枕本体の中央部上面に左右の側部上面よりも一段下がった頭部載置面が形成され、
    枕本体の前後端面のいずれか一方の端面が波形に形成されるとともに、他方の端面に床面に対する支持面が形成され、
    枕本体の、前記波形に形成された端面を上向きにした姿勢で、その端面に頭部から首部に亘る範囲の任意箇所を支持可能としたことを特徴とする、健康枕。
  2. 前記波形に形成された端面は、大きさの異なる複数の谷部および山部が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の健康枕。
  3. 枕本体の中央部裏面に、中間部を残して、前端面側および後端面側にそれぞれ開口する切欠き部が形成され、これにより前記中間部に左右に延びる足踏み部が形成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の健康枕。
  4. 頭部載置面の両側に頭部載置面上の頭部を左右から支持する支持斜面が形成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の健康枕。
  5. 枕本体が霧島檜から構成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の健康枕。
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