JP3142811B2 - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JP3142811B2
JP3142811B2 JP10031511A JP3151198A JP3142811B2 JP 3142811 B2 JP3142811 B2 JP 3142811B2 JP 10031511 A JP10031511 A JP 10031511A JP 3151198 A JP3151198 A JP 3151198A JP 3142811 B2 JP3142811 B2 JP 3142811B2
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陽子 鈴木
和夫 谷
英孝 前田
瑞明 鈴木
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電アクチュエ
ータに関し、更に詳しくは、最大トルクを得るため振動
体と移動体との構造に工夫を凝らした圧電アクチュエー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】現在OA機器、情報処理機器の小型化が
進み、これに伴って、駆動・搬送に用いる動力源として
圧電アクチュエータが注目されている。このような圧電
アクチュエータの一例として、本願出願人らにより開発
されたマイクロ圧電モータが知られている(電気学会
第15回センサ・シンポジウム TECHNICAL DIGEST1
81頁〜184頁 1997年)。
【0003】図10に、そのマイクロ圧電モータの組立
図を示す。このマイクロ圧電モータ500は、軸突起部
11を持つ円盤状の回転移動体1と、振動体ブロック5
02と、軸突起部11を支持する基盤シャーシ3とから
構成されている。振動体ブロック502には、伸縮運動
を発生する圧電素子4を支持体521に張着した屈曲変
位機構部522が3つ設けてある。前記屈曲変位機構部
522はL字形状をしており、このL字形状の短辺端部
は振動体ブロック502の中心部523に固定されてい
る。この屈曲変位機構部522は、回転移動体1の摺動
部12に内包される円の接線方向と一致するように配置
する。
【0004】また、回転移動体1および基盤シャーシ3
には磁気吸着力の発生する磁石材料を用い、回転移動体
1と振動体ブロック502とを一定加圧下で接触させ
る。また、振動体ブロック502、特に屈曲変位機構部
522には、前記磁石材料の磁力の影響を受けないよう
に非磁性体材料を用いる。回転移動体1の軸突起部11
は、振動体ブロック502の中空軸穴525にて軸支さ
れる。回転移動体1の本体は、金属または樹脂系で形成
し、振動体ブロック502との摺動面12には酸化皮膜
処理を施す。また、回転移動体1や振動体ブロック50
2などの形成には、エッチング等のフォトファブリケー
ション技術を用いる。
【0005】図11は、このマイクロ圧電モータの動作
原理を示す説明図である。圧電素子4に特定周波数の駆
動電圧を印加することにより、当該圧電素子4が図中矢
印A方向に伸縮する。この伸縮により屈曲変位機構部5
22が図中矢印B方向に振動する。屈曲変位機構部52
2が振動すると、当該屈曲変位機構部522の先端が回
転移動体1に接触する。接触方向は、回転移動体1に対
して垂直ではなく、図中矢印Cの示す方向であるから、
その横方向の力の成分Chにより回転移動体1が移動す
ることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のマイクロ圧
電モータ500では、圧電素子4を取り付ける支持体5
21を含め前記振動体ブロック502を平面に構成して
ある。このため、支持体先端の回転移動体1に接触する
面積が大きくなること、屈曲変位機構部522以外の部
分まで回転移動体1に接触することから、摩擦によるエ
ネルギーロスが大きくなるという問題点があった。ま
た、回転中心から前記回転移動体1との接触部まで距離
が大きいほど、モータのトルクが大きくなる。しかし、
前記接触部が振動体ブロック502の最外径より内側に
位置しているので、エネルギー変換効率が低くなるとい
う問題点があった。さらに、回転移動体1との接触位置
が定まり難いため、設計通りのトルクを得にくいという
問題点があった。
【0007】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、振動体ブロックから回転移動体へのエ
ネルギー変換効率を向上でき且つ設計通りのトルクが得
られる圧電アクチュエータを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る圧電アクチュエータは、回転移動
体と、この回転移動体の内円接線方向に延出した一端固
定他端自由とした梁部を持ち、前記梁部の外側部分を高
くして前記回転移動体に接触するようにした支持体と、
当該支持体の梁部毎に展着した圧電体とからなる振動体
と、を備えたものである。
【0009】このように、梁部の外側部分を高くして前
記回転移動体に接触させるようにすれば、振動体の中心
から最遠部分が回転移動体に接触することになるから、
最大トルクを得ることができる。また、梁部以外の部分
が回転移動体に接触しないことから、全面接触する場合
と比べてエネルギーロスが少ない。このため、振動体か
ら回転移動体へのエネルギー変換効率が向上する。ま
た、接触位置を規定できるので、設計通りのトルクが得
られる。
【0010】また、請求項2に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、この回転移動体の内円接線方向に延
出した一端固定他端自由とした梁部を持ち、径方向に曲
げて前記梁部の外側部分が前記回転移動体に接触するよ
うにした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電
体とからなる振動体と、を備えたものである。
【0011】このように、支持体を径方向に曲げて前記
梁部の外側部分が前記回転移動体に線接触するようにす
れば、振動体の中心から最遠部分が回転移動体に接触す
ることになるから、最大トルクを得ることができる。ま
た、梁部以外の部分が回転移動体に接触しないこと、振
動体と回転移動体との接触形態が線接触に近いことか
ら、全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少な
い。このため、振動体から回転移動体へのエネルギー変
換効率が向上する。また、接触位置を規定できるので、
設計通りのトルクが得られる。
【0012】また、請求項3に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、この回転移動体の内円接線方向に延
出した一端固定他端自由とした梁部を持ち、当該梁部先
端を斜めに曲げて梁部の外側部分が前記回転移動体に接
触するようにした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着
した圧電体とからなる振動体と、を備えたものである。
【0013】梁部先端を斜めに曲げれば、その頂点が梁
部の外側部分において回転移動体と接触することにな
る。このため、最大トルクを得ることができる。また、
梁部以外の部分が回転移動体に接触しないこと、振動体
と回転移動体が振動体の曲げた部分の頂点で接触するこ
とから、全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少
ない。このため、振動体から回転移動体へのエネルギー
変換効率が向上する。また、接触位置を規定できるの
で、設計通りのトルクが得られる。しかも、振動体の加
工が容易である。
【0014】また、請求項4に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、この回転移動体の内円接線方向に延
出した一端固定他端自由とした梁部を持ち、この梁部が
中心から離れるに従って厚くなり、最厚部分が前記回転
移動体に接触するようにした支持体と、当該支持体の梁
部毎に展着した圧電体とからなる振動体と、を備えたも
のである。
【0015】このように、梁部を中心から離れるに従っ
て厚くすれば、最厚部分が回転移動体と接触するように
なる。従って、全面接触する場合と比べてエネルギーロ
スが少ない。特に、振動体の中心から最遠部分が最厚部
分になれば、最大トルクを得ることができる。この結
果、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率が向
上する。また、接触位置を規定できるので、設計通りの
トルクが得られる。
【0016】また、請求項5に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、この回転移動体の内円接線方向に延
出した一端固定他端自由とした梁部を持ち、この梁部先
端外側に突起を設け、この突起が前記回転移動体に接触
するようにした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着し
た圧電体とからなる振動体と、を備えたものである。
【0017】梁部外側先端に突起を設ければ、突起頭部
が梁部の外側部分において回転移動体と接触することに
なる。このため、最大トルクを得ることができる。ま
た、梁部以外の部分が回転移動体に接触しないこと振動
体と回転移動体とが突起頭部で接触することから、全面
接触する場合と比べてエネルギーロスが少ない。このた
め、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率が向
上する。また、接触位置を規定できるので、設計通りの
トルクが得られる。
【0018】また、請求項6に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、長辺部分と短辺部分とからなりその
長辺部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自
由端となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、当該梁
部の外側部分を高くして前記回転移動体に接触するよう
にした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電体
とからなる振動体とを備えたものである。
【0019】このように、梁部の外側部分を高くして前
記回転移動体に接触させるようにすれば、振動体の中心
から最遠部分が回転移動体に接触することになるから、
最大トルクを得ることができる。また、梁部以外の部分
が回転移動体に接触しないことから、全面接触する場合
と比べてエネルギーロスが少ない。このため、振動体か
ら回転移動体へのエネルギー変換効率が向上する。ま
た、接触位置を規定できるので、設計通りのトルクが得
られる。
【0020】また、請求項7に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、長辺部分と短辺部分とからなりその
長辺部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自
由端となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、径方向
に曲げて前記梁部の外側部分が前記回転移動体に接触す
るようにした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着した
圧電体とからなる振動体とを備えたものである。
【0021】このように、支持体を径方向に曲げて前記
梁部の外側部分が前記回転移動体に線接触するようにす
れば、振動体の中心から最遠部分が回転移動体に接触す
ることになるから、最大トルクを得ることができる。ま
た、梁部以外の部分が回転移動体に接触しないこと、振
動体と回転移動体との接触形態が線接触に近いことか
ら、全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少な
い。このため、振動体から回転移動体へのエネルギー変
換効率が向上する。また、接触位置を規定できるので、
設計通りのトルクが得られる。
【0022】また、請求項8に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、長辺部分と短辺部分とからなりその
長辺部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自
由端となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、当該梁
部先端を斜めに曲げて前記梁部の外側部分が前記回転移
動体に接触するようにした支持体と、当該支持体の梁部
毎に展着した圧電体とからなる振動体とを備えたもので
ある。
【0023】梁部先端を斜めに曲げれば、その頂点が梁
部の外側部分において回転移動体と接触することにな
る。このため、最大トルクを得ることができる。また、
梁部以外の部分が回転移動体に接触しないことから、全
面接触する場合と比べてエネルギーロスが少ない。この
ため、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率が
向上する。また、接触位置を規定できるので、設計通り
のトルクが得られる。しかも、振動体の加工が容易であ
る。
【0024】また、請求項9に係る圧電アクチュエータ
は、回転移動体と、長辺部分と短辺部分とからなりその
長辺部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自
由端となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、この梁
部が中心から離れるに従って厚くなり、最厚部分が前記
回転移動体に接触するようにした支持体と、当該支持体
の梁部毎に展着した圧電体とからなる振動体とを備えた
ものである。
【0025】このように、梁部を中心から離れるに従っ
て厚くすれば、最厚部分が回転移動体と接触するように
なる。従って、全面接触する場合と比べてエネルギーロ
スが少ない。特に、振動体の中心から最遠部分が最厚部
分になれば、最大トルクを得ることができる。この結
果、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率が向
上する。また、接触位置を規定できるので、設計通りの
トルクが得られる。
【0026】また、請求項10に係る圧電アクチュエー
タは、回転移動体と、長辺部分と短辺部分とからなりそ
の長辺部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して
自由端となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、この
梁部外側先端に突起を設け、この突起が前記回転移動体
に接触するようにした支持体と、当該支持体の梁部毎に
展着した圧電体とからなる振動体とを備えたものであ
る。
【0027】梁部外側先端に突起を設ければ、突起頭部
が梁部の外側部分において回転移動体と接触することに
なる。このため、最大トルクを得ることができる。ま
た、梁部以外の部分が回転移動体に接触しないことか
ら、全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少な
い。このため、振動体から回転移動体へのエネルギー変
換効率が向上する。また、接触位置を規定できるので、
設計通りのトルクが得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0029】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に係るマイクロ圧電モータを示す組立図であ
る。図2は、図1に示したマイクロ圧電モータを示す断
面説明図である。なお、図2では、説明の便宜上、振動
体ブロックの断面を概略表示している。このマイクロ圧
電モータ100は、軸突起部11を持つ円盤状の回転移
動体1と、振動体ブロック2と、軸突起部11を支持す
る基盤シャーシ3とから構成されている。図2および図
1に示すように、振動体ブロック2は、径方向に曲げら
れており、全体的に見て略逆円錐形状になっている。振
動体ブロック2には、伸縮運動を発生する圧電素子4を
支持体21に張着した屈曲変位機構部22が3つ設けて
ある。屈曲変位機構部22はL字形状をしており、この
L字形状の短辺端部22aは振動体ブロック2の中心部
23に固定されている。また、屈曲変位機構部22は、
振動体ブロック2の外周に沿って均等配置されている。
外径は数ミリ程度である。さらに、この屈曲変位機構部
22は、前記回転移動体下面の摺動部12に内包される
円の接線方向と一致するように配置する。また、振動体
ブロック2が曲げられているため、組立状態で屈曲変位
機構部22の外周部分24が前記回転移動体1に線接触
する。
【0030】前記屈曲変位機構部22の自由端が描く楕
円運動の方向によって、回転移動体1の回転方向が決ま
る。ここでは、回転移動体1を軸支した構成であるか
ら、屈曲変位機構部22の運動軌跡を回転移動体1の運
動軌跡に一致させてやれば、屈曲変位機構部22から回
転移動体1への運動転換が効率的なものとなる。図中で
は屈曲変位機構部22が時計回りに延出してあるが、こ
の延出方向を反対にすると、回転移動体1の回転方向が
反対になる。また、回転中心から屈曲変位機構部22ま
での距離と、振動体ブロック2に設ける屈曲変位機構部
22の形状および数とにより、マイクロ圧電モータ10
0の回転トルクおよび回転速度が決まる。これら回転中
心から屈曲変位機構部22までの距離や、屈曲変位機構
部22の形状および数は、要求されるモータの仕様に基
づき設定する。この際、各屈曲変位機構部22の固有振
動数は形状に依存するので、シミュレーションモデルの
結果と実験データとから、仕様に合うよう決定する。
【0031】前記圧電素子4とは、歪発生機能、共振機
能および電圧発生機能を兼ね備えた材料をいう。すなわ
ち、印加された電圧に応じて応力ないし変位を生じ、印
加電圧の周波数により共振現象を生じさせ、加えられた
圧力に応じて電圧が発生する特性を示す材料である。本
例の圧電素子4には、圧電定数の高い薄膜ジルコンチタ
ン酸鉛を用いてある。また、チタン酸バリウム、ニオブ
酸リチウムやジルコンチタン酸鉛などを用いても良い。
また、これら圧電セラミックスの代わりに、傾斜機能材
料やリチウムナイオベートを用いることもできる。
【0032】振動体ブロック2には、ステンレス、ベリ
リウム銅、リン青銅、黄銅、ジュラルミン、チタンやシ
リコン材の金属系または非金属系の弾性材料を用いる。
また、回転移動体1および基盤シャーシ3には磁気吸着
力の発生する磁石材料を用い、回転移動体1と振動体ブ
ロック2とを一定加圧下で接触させている。例えば回転
移動体1にはステンレス系、基盤シャーシ3にはネオジ
ウム系の磁石材料を用いる。この磁石材料によって基盤
シャーシ3が回転移動体側に引き寄せられるので、回転
移動体1の摺動部12と振動体ブロック2の屈曲変位機
構部22との間で安定した密着性が得られる。また、振
動体ブロック2、特に屈曲変位機構部22には、前記磁
石材料の磁力の影響を受けないように非磁性体材料を用
いるのが好ましい。
【0033】回転移動体1の軸突起部11は、振動体ブ
ロック2の中空軸穴25に回転自在に軸支してある。逆
に、回転移動体側に中空軸穴を設け、振動体ブロック側
に軸突起部を設けるようにしてもよい。回転移動体1の
摺動部12は、屈曲変位機構部22と摩擦する部分であ
るから、摩擦係数が大きいこと、耐磨耗性に優れるこ
と、安定した摩擦係数を維持できることなどの要求を満
たす材料を用いるのが好ましい。例えば回転移動体1の
本体を金属または樹脂で形成しておき、振動体ブロック
2との摺動面12に酸化皮膜処理を施すようにする。ま
た、前記摺動面12を、セルロース系繊維、カーボン系
繊維、ウィスカとフェノール樹脂との複合材料、ポリイ
ミド樹脂とポリアミド樹脂との複合材料を用いて形成す
るようにしてもよい。
【0034】回転移動体1や振動体ブロック2の形成に
は、エッチング等のフォトファブリケーション技術を用
いるのが好ましい。非機械加工プロセスを用いること
で、加工形成時に発生する変形、応力および機械的スト
レスを排除できるためである。また、部品の高精度化よ
り、各要素部品の組立調整工程を最小限に抑えることが
できると共に、機能および再現性が安定するためであ
る。本例の屈曲変位機構部22は、厚さ百ミクロン程度
の銅系材料をエッチングすることにより形成する。ま
た、振動体ブロック2の曲げは、プレス加工により行
う。図3に示すように、平面形成した振動体ブロック
2’をダイス301上に載置し、当該振動体ブロック
2’の中心部をポンチ302により加圧する。所定の曲
げが得られるまでプレスを継続する。
【0035】また、図4に示すように、中空円錐台形状
の成形用ブロック404を振動体ブロック2’の中空軸
穴25に嵌入して、屈曲変位機構部22を曲げるように
してもよい。この場合は、成形用ブロック404により
回転移動体1の軸突起部11を軸支することになる。な
お、成形用ブロック404の形状を、角錐台形状として
もよい。
【0036】また、前記支持体21と圧電素子4とは接
着により一体化する。係る接着に要求される条件は、非
常に薄い接着層であること、接着層が非常に硬く且つ強
靱であること、支持体21と圧電素子4との接着後は共
振周波数付近の抵抗値が小さいことである。支持体21
と圧電素子4との間には、直接接合または接着剤による
接合であっても接合界面が存在する。この接合界面は、
支持体21と圧電素子4との間の伝搬特性を決める重要
な因子となる。このため、接着剤の特性およびその膜厚
管理が重要となる。例えば前記接着剤には、ホットメル
トおよびエポキシ樹脂に代表される高分子接着材を用い
る。本例では、エポキシ系の接着剤を用いて最適膜厚に
なるようにしている。なお、接着剤を用いないで圧電素
子4を直接接合してもよい。また、薄膜形成、厚膜形成
のプロセス手段により圧電素子4を設けるようにしても
よい。
【0037】また、屈曲変位機構部22としては、1枚
の圧電素子で構成されるユニモルフ型、2枚の圧電素子
で構成されるバイモルフ型、または、4枚以上の圧電素
子で構成されるマルチモルフ型があり、いずれを用いる
ようにしても良い。圧電素子4や支持体21の材料およ
びこれらの接着方法は、マイクロ圧電モータ100に要
求される屈曲変位機構部22の変位量、力、応答性およ
び構造的制約条件により設定される。本例の屈曲変位機
構部22では、ユニモルフ型構成を採用してあある。変
位電圧特性上でヒステリシスを持ちにくい特性を持つた
めである。また、バイモルフ型と比較して変位量は小さ
いが発生力が大きいこと、回転移動体の負荷荷重および
加圧力が適当であるためである。なお、マイクロ圧電モ
ータ100の仕様により、マルチモルフ型を採用し、厚
みを一定に維持した上で層数を増やすことで変位と力と
を増加させることもできる。また、屈曲変位機構部22
の固定端から自由端にかけてテーパを設け、応答性を向
上させることもできる。係る構成による振動体ブロック
2によれば、屈曲変位機構部22の屈曲変位を極めて安
定に励起することができる。なお、振動体ブロック2の
屈曲変位機構部22の配置、形状、数量および構成は、
図1に示した例に限定されない。
【0038】符号5は、圧電素子4を駆動するドライバ
であり、信号発生器6から駆動周波数を得る。図5に、
入力信号を印加した時の屈曲変位機構部22の固定端か
ら自由端の振動挙動を示す。横軸の左端から右端が、屈
曲変位機構部22の固定端から自由端までの有効長とな
る。縦軸は屈曲変位機構部22の変位量を表す。変位量
が0のときは、振動が励起されていないことを示す。屈
曲変位機構部22は、入力信号の印加条件によって微少
な変位および力の混在する振動を発し、縦運動と楕円運
動を励起する。振動モードでは、屈曲変位機構部22の
変位が正側に位置するので、当該屈曲変位機構部22か
ら回転移動体1に運動が伝わる。また、回転移動体1の
回転方向は、楕円運動の横方向成分により決まる。この
ため、振動体ブロック2の屈曲変位機構部22は、回転
移動体1に要求される回転方向に従って配置する。この
屈曲変位機構部22の配置方向によって、回転移動体1
が時計周りに回転するか、反時計周りに回転するかが決
まる。
【0039】屈曲変位機構部22に入力する駆動電圧お
よび周波数は、屈曲変位機構部22の寸法、形状に応じ
た固有振動数に合致するように調整する。入力信号を共
振周波数近傍に設定すれば屈曲変位機構部22の最大振
幅が得られるからである。振動体ブロック2の振動モー
ドには、屈曲変位機構部22の長辺方向を利用した変位
拡大の1次振動モードと2次以上の振動モードとによる
運動機構が有効利用可能である。実験の結果、入力信号
の電圧振幅が、0.5〜数十ボルト、周波数が数十K〜
数百Kヘルツの範囲で、屈曲変位機構部22の各振動モ
ードが確認できた。また、振動体ブロック2の回転運動
を安定に励起するには、2次振動モード以上を用いるの
が好ましい。さらに、入力信号の位相差を利用したり、
デューティ比を制御したり、多重振動モードを利用する
ことにより、回転移動体1を安定して回転させることが
できる。
【0040】(実施の形態2)図6は、この発明の実施
の形態2に係るマイクロ圧電モータを示す組立図であ
る。このマイクロ圧電モータ200は、実施の形態1に
係るマイクロ圧電モータ100と略同様の構成である
が、振動体ブロック202の形状が異なる。以下、実施
の形態1との相違点について説明し、同一の構成につい
ては説明を省略する。この振動体ブロック202の屈曲
変位機構部222は、中心から外周方向に向かって徐々
に厚くなってゆく構成である。従って、支持部221の
径方向の断面は、台形になる。このようにすれば、屈曲
変位機構部222の最外周部分224が回転移動体1に
線接触することになる。また、支持体221の断面は、
正確な台形にならなくても構わない。このような形状
は、厚めに形成した振動体ブロック2にスパッタリング
などの除去加工を施すことで精度よく形成できる。ま
た、厚さが最大になる部分が必ずしも最外周部分224
でなくてもよい。すなわち、図7に示すように、屈曲変
位機構部222の最外周部分224の近傍224’を最
厚部分としてもよい。また、図示しないが、中心から外
周方向に向かって段差を設け、徐々に厚くなってゆく構
成にしてもよい。以上のようにすれば、エネルギー変換
効率が向上し、最大トルクが得られる。また、回転移動
体1との接触位置が特定できるから、設計通りのトルク
が得られる。
【0041】(実施の形態3)図8は、この発明の実施
の形態3に係るマイクロ圧電モータを示す組立図であ
る。このマイクロ圧電モータ300の振動体ブロック3
02は、実施の形態1のように振動体ブロック全体を曲
げるのではなく、屈曲変位機構部322の先端324を
斜めに曲げるようにしたものである。このようにすれ
ば、屈曲変位機構部322の先端324であって振動体
ブロック302の中心から遠い部分が回転移動体1に点
接触することになる。また、図9に示すように、先端3
24を曲げず、当該先端324に突起325を設けても
よい。このようにすれば、振動体ブロック302の中心
から遠い部分にあたる突起325が回転移動体1に点接
触することになる。なお、実施の形態1と同様の構成に
ついては説明を省略する。このように、屈曲変位機構部
322の先端324を曲げたり、突起325を設けるこ
とで、エネルギー変換効率が向上し、最大トルクが得ら
れる。また、回転移動体1との接触位置が特定できるか
ら、設計通りのトルクが得られる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の圧電ア
クチュエータ(請求項1)では、梁部の外側部分を高く
して前記回転移動体に接触させるようにしたので、振動
体の中心から最遠部分が回転移動体に接触することにな
るから、最大トルクを得ることができる。また、全面接
触する場合と比べてエネルギーロスが少ない。このた
め、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率が向
上する。また、接触位置を規定できるので、設計通りの
トルクが得られる。
【0043】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項2)では、支持体を径方向に曲げて前記梁部の外側
部分が前記回転移動体に線接触するようにしたので、振
動体の中心から最遠部分が回転移動体に接触することに
なるから、最大トルクを得ることができる。また、全面
接触する場合と比べてエネルギーロスが少ない。このた
め、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率が向
上する。また、接触位置を規定できるので、設計通りの
トルクが得られる。
【0044】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項3)では、梁部先端を斜めに曲げることによって、
その頂点が梁部の外側部分において回転移動体と接触す
るようにしたので、最大トルクを得ることができる。ま
た、全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少な
い。このため、振動体から回転移動体へのエネルギー変
換効率が向上する。また、接触位置を規定できるので、
設計通りのトルクが得られる。また、振動体の加工が容
易である。
【0045】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項4)では、梁部を中心から離れるに従って厚くした
ので、最厚部分が回転移動体と接触するようになる。従
って、全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少な
くなり、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率
が向上し、最大トルクが得られる。また、接触位置を規
定できるので、設計通りのトルクが得られる。
【0046】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項5)では、梁部外側先端に突起を設けたので、突起
頭部が梁部の外側部分において回転移動体と接触するこ
とになる。このため、最大トルクを得ることができる。
また、全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少な
いため、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率
が向上する。また、接触位置を規定できるので、設計通
りのトルクが得られる。
【0047】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項6)では、長辺部分と短辺部分とからなりその長辺
部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自由端
となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、当該梁部の
外側部分を高くして前記回転移動体に接触するようにし
た。このため、振動体の中心から最遠部分が回転移動体
に接触することになるから、最大トルクを得ることがで
きる。また、全面接触する場合と比べてエネルギーロス
が少ないため、振動体から回転移動体へのエネルギー変
換効率が向上する。また、接触位置を規定できるので、
設計通りのトルクが得られる。
【0048】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項7)では、長辺部分と短辺部分とからなりその長辺
部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自由端
となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、径方向に曲
げて前記梁部の外側部分が前記回転移動体に接触するよ
うにした。このため、振動体の中心から最遠部分が回転
移動体に接触することになるから、最大トルクを得るこ
とができる。また、全面接触する場合と比べてエネルギ
ーロスが少ないため、振動体から回転移動体へのエネル
ギー変換効率が向上する。また、接触位置を規定できる
ので、設計通りのトルクが得られる。
【0049】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項8)では、長辺部分と短辺部分とからなりその長辺
部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自由端
となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、当該梁部先
端を斜めに曲げて前記梁部の外側部分が前記回転移動体
に接触するようにした。このため、最大トルクを得るこ
とができる。また、全面接触する場合と比べてエネルギ
ーロスが少ないため、振動体から回転移動体へのエネル
ギー変換効率が向上する。また、接触位置を規定できる
ので、設計通りのトルクが得られる。しかも、振動体の
加工が容易である。
【0050】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項9)では、長辺部分と短辺部分とからなりその長辺
部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自由端
となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、この梁部が
中心から離れるに従って厚くなるようにした。このた
め、最厚部分が回転移動体と接触するようになるから、
全面接触する場合と比べてエネルギーロスが少なくな
り、振動体から回転移動体へのエネルギー変換効率が向
上し、最大トルクが得られる。また、接触位置を規定で
きるので、設計通りのトルクが得られる。
【0051】また、この発明の圧電アクチュエータ(請
求項10)では、長辺部分と短辺部分とからなりその長
辺部分が前記回転移動体の内円接線方向に延出して自由
端となり短辺部分が固定端となる梁部を持ち、この梁部
外側先端に突起を設けて当該突起が前記回転移動体に接
触するようにした。このため、突起頭部が梁部の外側部
分において回転移動体と接触することになるから、最大
トルクを得ることができる。また、全面接触する場合と
比べてエネルギーロスが少ないため、振動体から回転移
動体へのエネルギー変換効率が向上する。また、接触位
置を規定できるので、設計通りのトルクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るマイクロ圧電モ
ータを示す組立図である。
【図2】図1に示したマイクロ圧電モータを示す断面説
明図である。
【図3】振動体ブロックの加工方法を示す説明図であ
る。
【図4】振動体ブロックの加工方法を示す説明図であ
る。
【図5】入力信号を印加した時の屈曲変位機構部の固定
端から自由端の振動挙動を示すグラフ図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るマイクロ圧電モ
ータを示す組立図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係るマイクロ圧電モ
ータの変形例を示す組立図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るマイクロ圧電モ
ータを示す組立図である。
【図9】この発明の実施の形態4に係るマイクロ圧電モ
ータの変形例を示す組立図である。
【図10】従来のマイクロ圧電モータの一例を示す組立
図である。
【図11】図10に示したマイクロ圧電モータの動作原
理を示す説明図である。
【符号の説明】
100 マイクロ圧電モータ 1 回転移動体 11 軸突起部 12 摺動部 2 振動体ブロック 3 基盤シャーシ 4 圧電素子 21 支持体 22 屈曲変位機構部 23 中心部 24 外周部分 25 中空軸穴 5 ドライバ 6 信号発生器
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 瑞明 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−277624(JP,A) 特開 平4−29576(JP,A) 実開 平5−67194(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転移動体と、 この回転移動体の内円接線方向に延出した一端固定他端
    自由とした梁部を持ち、前記梁部の外側部分を高くして
    前記回転移動体に接触するようにした支持体と、当該支
    持体の梁部毎に展着した圧電体とからなる振動体と、を
    備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 回転移動体と、 この回転移動体の内円接線方向に延出した一端固定他端
    自由とした梁部を持ち、径方向に曲げて前記梁部の外側
    部分が前記回転移動体に接触するようにした支持体と、
    当該支持体の梁部毎に展着した圧電体とからなる振動体
    と、を備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 回転移動体と、 この回転移動体の内円接線方向に延出した一端固定他端
    自由とした梁部を持ち、当該梁部先端を斜めに曲げて梁
    部の外側部分が前記回転移動体に接触するようにした支
    持体と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電体とからな
    る振動体と、を備えたことを特徴とする圧電アクチュエ
    ータ。
  4. 【請求項4】 回転移動体と、 この回転移動体の内円接線方向に延出した一端固定他端
    自由とした梁部を持ち、この梁部が中心から離れるに従
    って厚くなり、最厚部分が前記回転移動体に接触するよ
    うにした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電
    体とからなる振動体と、を備えたことを特徴とする圧電
    アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 回転移動体と、 この回転移動体の内円接線方向に延出した一端固定他端
    自由とした梁部を持ち、この梁部先端外側に突起を設
    け、この突起が前記回転移動体に接触するようにした支
    持体と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電体とからな
    る振動体と、を備えたことを特徴とする圧電アクチュエ
    ータ。
  6. 【請求項6】 回転移動体と、長辺部分と短辺部分とか
    らなりその長辺部分が前記回転移動体の内円接線方向 に延出して自由端となり短辺部分が固定端となる梁部を
    持ち、当該梁部の外側部分を高くして前記回転移動体に
    接触するようにした支持体と、当該支持体の梁部毎に展
    着した圧電体とからなる振動体と、を備えたことを特徴
    とする圧電アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 回転移動体と、 長辺部分と短辺部分とからなりその長辺部分が前記回転
    移動体の内円接線方向に延出して自由端となり短辺部分
    が固定端となる梁部を持ち、径方向に曲げて前記梁部の
    外側部分が前記回転移動体に接触するようにした支持体
    と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電体とからなる振
    動体と、を備えたことを特徴とする圧電アクチュエー
    タ。
  8. 【請求項8】 回転移動体と、 長辺部分と短辺部分とからなりその長辺部分が前記回転
    移動体の内円接線方向に延出して自由端となり短辺部分
    が固定端となる梁部を持ち、当該梁部先端を斜めに曲げ
    て前記梁部の外側部分が前記回転移動体に接触するよう
    にした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電体
    とからなる振動体と、を備えたことを特徴とする圧電ア
    クチュエータ。
  9. 【請求項9】 回転移動体と、 長辺部分と短辺部分とからなりその長辺部分が前記回転
    移動体の内円接線方向に延出して自由端となり短辺部分
    が固定端となる梁部を持ち、この梁部が中心から離れる
    に従って厚くなり、最厚部分が前記回転移動体に接触す
    るようにした支持体と、当該支持体の梁部毎に展着した
    圧電体とからなる振動体と、を備えたことを特徴とする
    圧電アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 回転移動体と、 長辺部分と短辺部分とからなりその長辺部分が前記回転
    移動体の内円接線方向に延出して自由端となり短辺部分
    が固定端となる梁部を持ち、この梁部外側先端に突起を
    設け、この突起が前記回転移動体に接触するようにした
    支持体と、当該支持体の梁部毎に展着した圧電体とから
    なる振動体と、を備えたことを特徴とする圧電アクチュ
    エータ。
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