JP3142649B2 - 生体挿入用プローブ - Google Patents
生体挿入用プローブInfo
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- JP3142649B2 JP3142649B2 JP04198435A JP19843592A JP3142649B2 JP 3142649 B2 JP3142649 B2 JP 3142649B2 JP 04198435 A JP04198435 A JP 04198435A JP 19843592 A JP19843592 A JP 19843592A JP 3142649 B2 JP3142649 B2 JP 3142649B2
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Description
し、特に、例えば、生体内での超音波診断に用いる生体
挿入用プローブに関するものである。
り、従来は開腹によって行われていた種々の手術の一部
が腹部に小さな穴(直径5mm〜1cm程度)を数か所開け
るだけで開腹せずに行われるようになってきている。こ
のような術式の進歩の裏には、その穴より腹腔鏡などの
内視鏡や超音波プローブなどを挿入し、体内の様子を外
部のモニタなどによって観察できるようになったことが
大きく貢献している。
術は実用段階に達しており、この術式を用いた場合の術
後回復が従来の手術に比べて非常に良いことから、急速
に普及している。従って、この術式を他の臓器、例え
ば、肝臓、胃、腎臓、子宮などへ適用してゆくことも大
いに期待されている。
となるのは胆嚢摘出の切り取り箇所となる胆嚢管の特定
である。従来はこの切り取り箇所の特定は、術中胆道造
影法(患部に造影剤を注入して位置の特定をする方法)
を用いてなされていたが造影剤使用の危険性を考慮し
て、最近では体内に挿入された超音波プローブを使用し
て胆嚢管を特定する試みがなされている。
た小さな穴からプローブを挿入して手術の目的となる部
位をよく観察するために、(1)プローブ径が小さいも
のであること(上述の術式に従うなら、小さな穴は直径
5mm〜1cm程度なので、少なくとも、プローブ径は1cm
未満であること)(2)部位観察のための視野が広いこ
と、或は、視野が可変であること、(3)体外からの遠
隔操作性に優れていることなどが要求されている。
件を満足する超音波プローブは現在まで見当たらなかっ
た。例えば、実願昭63−130009号に開示されて
いる超音波プローブは、その設計思想が従来の開腹手術
を前提としたものであるためプローブ径がかなり太いと
いう欠点がある。また、実願昭62−194305号や
実願平1−62808号などに開示されている超音波探
触子は、プローブ先端部が折り曲がって異なる角度に対
する診断を行うことが可能となっているが、体外で使用
することが前提となっているためプローブ自体が太く腹
腔内に挿入できるような構造とはなっていない。
るが、プローブ視野を変化させるために、その先端部を
直接手動操作することが必要であり手術中において手術
部位を適切に観察するという観点からすれば、極めて操
作性の悪いものであった。
で、遠隔操作性に優れた生体挿入用プローブを提供する
ことを目的とする。
に本発明の生体挿入用プローブは、以下の様な構成から
なる。即ち、生体に開けた小さな穴より一部を挿入して
生体の診断に用いる生体挿入用プローブであって、折り
曲げ可能な柔軟性を有する細径棒状の診断トランスデュ
ーサと、前記診断トランスデューサを挿入する硬性細径
棒状のパイプと、前記パイプの一端に回動自在に取り付
けられ前記診断トランスデューサの一端を固定するトラ
ンスデューサ取り付け部材と、前記トランスデューサ取
り付け部材が取り付けられた前記パイプの一端とは別の
端にあって、前記トランスデューサ取り付け部材の回動
を制御する制御部と、前記制御部による制御を前記トラ
ンスデューサ取り付け部材に伝達する伝達部とを有し、
前記制御部の制御に従って、前記トランスデューサ取り
付け部材は、生体挿入時には前記パイプの長手方向に延
びて前記診断トランスデューサをまっすぐに伸ばし、生
体診断時には回動して前記診断トランスデューサの先端
を折り曲げることを特徴とする生体挿入用プローブを備
える。
と生体の診断時には、制御部の制御に従って、トランス
デューサ取り付け部材が回動してパイプの長手方向に延
びたり、パイプの長手方向から傾いて、診断トランスデ
ューサの先端を伸ばしたり折り曲げたりするよう動作す
る。
例を詳細に説明する。
1〜図2)]図1は、本発明の代表的な実施例である超
音波プローブを装着した鉗子を示す外観図である。図1
に示されるように、鉗子1のパイプ部2の内部を貫通す
る鉗子穴3に超音波プローブ4が挿入され、パイプ部2
の先端部5に超音波プローブ4の一端がクリップ9によ
って固定される。また、先端部5は軸6を中心として回
転自在となっており、パイプ部2に取りつけられたワイ
ヤ7を介して、鉗子1のグリップ部8を操作することに
よって、先端部5が回転し、超音波プローブ4の視野を
変化させることができるようになっている。本実施例の
場合、このパイプ部2と先端部5の直径は1cm弱であ
る。
3と、握り部83の回転の中心となる支点84と、支持
体82と握り部83との間に設けられ両者の間の距離を
保とうとするバネ部材85(板バネ85aと板バネ85
bとを組み合わせて構成される)と、支点84を介して
握り部83の握り方向とは逆方向に移動して握り部83
の動きを先端部5に伝えるワイヤ止メ86(ワイヤ7は
ワイヤ止メヒンジ81に固定される)及び滑車87と、
支持体82と握り部83との間隔を調節し先端部5の曲
がり具合を保持する調整部88とで構成されている。握
り部83には滑り止めのために凹凸が、また調整部88
には握り部83を握ったときのグリップロックとしてス
トッパ89が設けられている。
方向及びB方向に回転可能となっている。ここで、調整
部88に対してA方向の力を何も加えないなら、板バネ
85aの弾性力によって調整部88は常にB方向の力が
加えられており、その結果、握り部83を常にロックす
るように作用する。図2は、鉗子1の先端部5の拡大図
である。図2に示されているように、パイプ部2と先端
部5とは軸6においてヒンジ61によって接続されてい
るが、板バネ62によってもパイプ部2と先端部5は接
続される。また、ワイヤ7はワイヤ止メ63で先端部5
に固定される。ここで、図2(a)は、先端部5がパイ
プ部2に対して約90°の角度で傾いて、板バネ62が
反っている状態を、図2(b)は先端部5がパイプ部2
に対して一直線となって板バネ62が直線になっている
状態を示す。本実施例の先端部5は、ワイヤ7を引くこ
とによって、パイプ部2に対して傾き、ワイヤ7を緩め
ることによって板バネ62の弾性力によって、先端部5
がパイプ部2に対して一直線の状態に戻るような構造に
なっている。本実施例では先端部5はパイプ部2に対し
て、0°〜90°の角度で傾けることができる。
態(これを初期状態という)では、先端部5はパイプ部
2の中心線10に対して平行に(即ち、パイプ部2と先
端部5が一直線になる)保持されるようになっている。
この初期状態より鉗子グリップ部8の支持体82をもち
握り部83を握って図1の矢印90方向に握り部83を
動かすと、ワイヤ止メ86は支点84を中心として矢印
90とは逆方向の矢印92方向に移動する。この動きは
滑車87及びワイヤ7を介して先端部5に伝えられ、先
端部5に対しては引っ張り力として作用する。この結
果、先端部5は図2(b)に示すような状態になる。
させてストッパ89を緩めてグリップロックを解除する
と、バネ部材85の弾性力によって握り部83は図1の
矢印91方向に動いて、ワイヤ止め86を矢印93の方
向に動かすことになり、ワイヤ7による先端部5への引
っ張り力を緩めるように作用する。この結果、先端部5
は図2(a)に示すような初期状態に戻る。この場合、
ストッパ89が完全に緩んだ状態ではなく、途中の状態
でグリップロックを行って、図2(c)に示すような中
間状態に先端部5を固定することもできる。
3は、鉗子1から取り出した超音波プローブ4のみを示
す図である。図3(a)は超音波プローブ4の上面図で
あり、図3(b)は超音波プローブ4の側面図である。
図3(a)及び図3(b)において、30は音響レンズ
であり、内部にリニアアレイ型の超音波トランスデュー
サが組み込まれている。図3に示されているように、超
音波プローブ4はケーブル部15と先端走査部20によ
り構成され、先端走査部20はケーブル部15に比べて
やや太く成型されている。このような形状をもつことに
よって、超音波プローブ4が鉗子1の先端部5の回転に
合わせて折り曲がったとき、その屈折部25が盛り上が
ったりすることを防いでいる。また、この形状によっ
て、屈折部25にストレスがかかることが防止され、耐
久性のある超音波プローブを提供することができる。こ
の超音波プローブ4のケーブル部15の外面は塩化ビニ
ル或はシリコンなどの伸縮性に富む折り曲げに強い物質
でできている。一方、先端走査部20は硬性部となって
いる。
したようにクリップ9によってのみ鉗子1に固定される
ので、超音波プローブ4の折り曲げ時に不要な張力がか
かることを防いでいる。
波診断可能な視野を示している。
4)]図4は、超音波プローブ4を図3(a)の線A−
A′と線B−B′に添って切断したときの先端走査部2
0の内部構造を示す断面図である。図4(a)が線A−
A′に対する断面図、図4(b)が線B−B′に対する
断面図である。図4(a)及び図4(b)において、3
0は音響レンズ、35はリニアアレイ型に配列した圧電
体素子、40aと40bは圧電体素子おのおのに接続さ
れる電極、45aと45bは電極40a、40bに接続
されるリード線、50はこれらの構造を支えるための構
造維持体である。なお、この超音波プローブによる画像
撮影原理は公知のBモード法であり、圧電体素子35か
らの出力はリード線45a、45bを経て通常の超音波
診断装置に入力されて処理される。この出力の処理結果
は画像としてディスプレイ(不図示)に表示される [超音波プローブの動作説明(図5〜図7)]さて次
に、以上のような構成をもつ超音波プローブの動作につ
いて説明する。なお、ここで説明する動作は、従来技術
において説明した腹部に小さな穴を開けて外科手術を行
うことを前提としている。
の先端走査部20を先端部5より外に出す。このとき、
鉗子の先端部5は、図5(a)に示すように、グリップ
部8の操作によってパイプ部2の中心線10よりやや外
側に開いた状態としておく。
を閉じ、この時、図5(b)に示すようにクリップ9に
よって超音波プローブ4の先端走査部20の音響レンズ
30が外側となるように固定する。これによって、先端
部5をパイプ部2に対して90°傾けた時、鉗子の挿入
方向に対して前方の臓器を診断できることになる。
り出し(図6) 超音波プローブの腹部への挿入は、図6に示すようにグ
リップ部8の操作によって先端部5がパイプ部2と直線
になるようにして行う。腹部からの取り出し時も同様に
して行う。これによって、超音波プローブの挿入と取り
出しはパイプ部2の直径程度(約1cm)の穴があればよ
いことになる。
入したプローブは、鉗子グリップ部8の支持体82をも
ち握り部83を図1の矢印90方向に移動させてワイヤ
7を引っ張る。これによって、先端部5が中心線10に
対して傾くので診断しようとする対象に対して、最適な
角度でグリップロックする。なお、この際、鉗子1を回
転させて、診断位置を特定できることは言うまでもな
い。
の腹部への挿入と取り出しには鉗子全体が細い棒状とな
り、診断時には鉗子グリップ部の走査によって先端部の
みが回転して視野を広げるので、腹部に小さな穴を開け
て外科手術を行う際に、生体へ挿入が容易で、かつ極め
て操作性に優れた超音波診断を行うことができる。ま
た、鉗子と超音波プローブが簡単に着脱可能なので、診
断目的に合わせて周波数の異なる超音波プローブを選択
して使用したり、所定の使用回数に達した古い超音波プ
ローブを新しい超音波プローブに交換することもでき
る。
可能なので、ぞれそれ機能を損なわないような最適な滅
菌処理を行えるという利点もある。例えば、超音波プロ
ーブには消毒液による緩やかな滅菌処理を施し、鉗子に
対しては高圧蒸気滅菌を施すことができる。また、場合
によっては超音波プローブのみを使い捨てにすることも
可能である。
の先端走査部は片面にのみ音響レンズがあってその方向
に対してのみ超音波診断が行える場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
超音波プローブの先端走査部の両面に音響レンズを設け
て両方向に超音波診断が可能な超音波プローブを用いる
こともできる。この場合、図8に示すように、鉗子先端
部のクリップ部には音響レンズのサイズに相当する窓3
1が開けられていて、2方向に対する診断ができる構造
となっている。
回転角度は90°程度であったが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、鉗子のパイプ部の両側を
ワイヤ接続可能として、図9(a)に示すように鉗子の
先端部の回転角度を180°として視野を拡げたような
鉗子を用いることもできる。これによって、図9(b)
に示すように鉗子の挿入方向に対して前方の臓器を観察
できるばかりではなく、図9(c)に示すように鉗子の
挿入方向に対して後方の、例えば、腹壁を内側より観察
することが可能となる。
にリニアアレイ型の超音波トランスデューサを組み込ん
だ場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、電子コンベックス型プローブや
電子セクタ型プローブを用いることもできる。
ーブを鉗子に取り付ける場合について説明したが本発明
はこれに限定されるものではなく、柔軟性に富む細径棒
状のトランスデューサであれば超音波トランスデューサ
以外のもの、例えば、光分析センサなどでも良い。
みが示された。様々な態様が、本明細書に記載の特許請
求の範囲によつてのみ限定される本発明の範囲から逸脱
することなく、当業者には明らかである。それ故に、本
発明はここで示され説明された実施例のみに限定される
ものではない。
体への挿入時と生体の診断時などには、制御部の制御に
従って、トランスデューサ取り付け部材が回動してパイ
プの長手方向に延びたり、パイプの長手方向から傾くこ
とにより、診断トランスデューサの先端を伸ばしたり折
り曲げたりするので、小さな穴からの生体への挿入が容
易になるばかりではなく、制御部を生体外に、トランス
デューサ取り付け部材を生体内に置くことによって、遠
隔的に体外より診断トランスデューサの折り曲げを制御
することができる効果がある。
を装着した鉗子を示す外観図である。
を示す図である。
子の形状を示す図である。
を装着した鉗子の形状を示す図である。
着した鉗子の先端部を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 生体に開けた小さな穴より一部を挿入し
て生体の診断に用いる生体挿入用プローブであって、 折り曲げ可能な柔軟性を有する細径棒状の診断トランス
デューサと、 前記診断トランスデューサを挿入する硬性細径棒状のパ
イプと、 前記パイプの一端に回動自在に取り付けられ前記診断ト
ランスデューサの一端を固定するトランスデューサ取り
付け部材と、 前記トランスデューサ取り付け部材が取り付けられた前
記パイプの一端とは別の端にあって、前記トランスデュ
ーサ取り付け部材の回動を制御する制御部と、 前記制御部による制御を前記トランスデューサ取り付け
部材に伝達する伝達部とを有し、 前記制御部の制御に従って、前記トランスデューサ取り
付け部材は、生体挿入時には前記パイプの長手方向に延
びて前記診断トランスデューサをまっすぐに伸ばし、生
体診断時には回動して前記診断トランスデューサの先端
を折り曲げることを特徴とする生体挿入用プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04198435A JP3142649B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 生体挿入用プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04198435A JP3142649B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 生体挿入用プローブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078493A JPH078493A (ja) | 1995-01-13 |
JP3142649B2 true JP3142649B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=16391043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04198435A Expired - Lifetime JP3142649B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 生体挿入用プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3142649B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10363014B1 (en) * | 2018-04-12 | 2019-07-30 | Endosound, Llc | Steerable ultrasound attachment for endoscope |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP04198435A patent/JP3142649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH078493A (ja) | 1995-01-13 |
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