JP3142268U - 靴下 - Google Patents

Abstract

【課題】装着位置がずれたり、編地に損傷を来たすことのない鳩目ボタンのような装飾品を備えた靴下を提供する。
【解決手段】鳩目ボタン等の装飾品を装着して成る靴下の構成において、当該装着相当位置の編組織をミス編組織とした鳩目ボタン装着位置の編組織を予め粗な組織であるミス編としているため、鳩目ボタンの凸面の挿入がスムーズであり、よって、その作業において生地に破れや損傷を生じることがない。また、その編組織が目印となって装着位置を間違えることがなく、作業効率、生産性を高めることができる。
【選択図】図３

Description

本考案は、鳩目ボタンのような装飾品を備えた靴下の提供に関する。

従来より、靴下の側面に装飾品としてのワンポイント柄を編み込んだり、ワッペン等を縫着したり、接着したものが知られる。
また、凹面、凸面を１組としたボタン式の鳩目ボタンを装飾品として備えたものも散見される。
更に、本考案に近い構成としてボタン止め用の穴を設けたものもある。

実開昭６３−１３１７０６号公報

かかる鳩目ボタン式の場合、靴下編成後に装着するため位置がずれたり、或いは、編地を介して凹面、凸面を押し当てて一体化するため編地に損傷を来たすことがあった。

本考案は、かかる従来の欠点を解消したもので、その特徴とするところは、鳩目ボタン等の装飾品を装着して成る靴下の構成において、当該装着相当位置の編組織をミス編組織としたことにある。

本考案によれば、鳩目ボタン装着位置の編組織を予め粗な組織であるミス編としているため、鳩目ボタンの凸面の挿入がスムーズであり、よって、その作業において生地に破れや損傷を生じることがない。また、その編組織が目印となって装着位置を間違えることがなく、作業効率、生産性を高めることができる。

通常、ソックス等を編成する場合、平編組織、ゴム編組織等が一般的である。本考案は、靴下編成時に予め特定の部分（鳩目ボタン装着位置）のみミス編（ウエルト、或いは、浮き編；Float stitchとも称する）となるようコンピュータ等により編機を制御し、これによって常に定位置に同組織を形成させる。
かかるミス編領域は、１〜数ウエール、１〜数コース、或いは、これを組み合わせて形成するが、鳩目ボタンの凸面の挿入がスムーズに行える最小単位とすることが望ましい。
編組織の一部にミス編が形成される場合、その組織は目視でき、目印となる。
以下、例示した図面によりこれを説明するが、勿論これに限定されるものではない。

図１は、鳩目ボタン１を装着した本考案靴下を示す。また、図２は、ボタン装着位置３を形成した模式図であり、当該部の編組織は、図３に示すように本体部の編組織が平編組織４であるのに対し、ボタン装着位置の編組織が１ウエール目飛びさせたミス編組織５となっている。かかる組織は、前記したコンピュータ制御により形成したものである。
なお、かかるミス編は、更に対応する反体面に設けることも、異なる位置、数を設けることも任意である。

本考案構成によれば、鳩目ボタンによる装飾以外でも編地を挿通させ固定させるような装飾品の装着において、同様の効果が得られるものである。

鳩目ボタンを装着した本考案斜視図。 鳩目ボタン装着部分を示した一部切欠斜視図。 鳩目ボタン装着部分の編組面図。

符号の説明

１ 鳩目ボタン
３ ボタン装着位置
４ 平編組織
５ ミス編組織

Claims (1)

1. 鳩目ボタン等の装飾品を装着して成る靴下の構成において、当該装着相当位置の編組織をミス編組織としたことを特徴とする靴下。