JP3142131B2 - 車両用空気ばね - Google Patents

車両用空気ばね

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JP3142131B2
JP3142131B2 JP02133174A JP13317490A JP3142131B2 JP 3142131 B2 JP3142131 B2 JP 3142131B2 JP 02133174 A JP02133174 A JP 02133174A JP 13317490 A JP13317490 A JP 13317490A JP 3142131 B2 JP3142131 B2 JP 3142131B2
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diaphragm
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勲 岡本
道雄 林
典夫 西川
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Railway Technical Research Institute
Toyo Tire Corp
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Railway Technical Research Institute
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ボルスターレス(Bolsterless)台車の
台車わく上に設定される空気ばね(枕ばね)の柔軟特性
を充分に活用すると同時に、曲線走行時の乗り心地の改
善を目的とする車両用空気ばねに関するものである。
[従来の技術] 従来台車の構造方式の使用経過は、ボルスター方式す
なわち台車わく上に、揺れ枕(Bolster)を使用して台
車の上下、左右の振動を吸収する機能を持たせる揺れ枕
だけのもの(スイングハンガ方式)、台車わく上の揺れ
枕に空気ばねを併用して車体を支持するダイレクトマウ
ント方式や台車わく上の空気ばねにて揺れ枕を支持し、
その揺れ枕にて車体を支持するインダイレクトマウント
方式等が使用されて来たが、近時、車両の軽量化、メン
テナンスフリー及びコストダウン等を図る点から上記の
ような多くの部品からなる揺れ枕方式を廃止し、台車わ
く上に直接枕ばねとして空気ばねを使用し車体を支持す
る揺れ枕のないボルスターレス方式が採用されるに至っ
たものである。
また、空気ばねにはダイヤフラム型、ベローズ型等が
使用されている。特にボルスターレス方式は、上記のよ
うな構成のため、空気ばねは非常に柔軟なばね定数を有
し、特に大きく変位する特性を有するものが要求されて
いる。
従来の車両用空気ばねのダイヤフラム型には、たとえ
ば、特願昭53−148097号(特公昭58−4216号・車両用空
気バネ)、特願昭53−155545号(特公昭58−4217号・車
両用空気バネ)、実願昭58−159066号(実公昭63−4674
5号・空気ばね)等があり、ベローズ型には、実願昭57
−89157号(実公平1−22775号・空気ばね)、実願昭55
−65343号(実公昭60−28827号・空気ばね装置)、実願
昭60−81700号(実公昭61−197338号・空気ばね)、特
願昭57−43336号(特公昭62−69290号・空気ばね)等が
開示されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の技術の項に言及したとおり、車両の高速
化、軽量化、低コスト化、保守の簡易化等のため車両の
台車構造は、ボルスターレス方式の方向に指向してい
る。
車両の直線走行時は車両の左右方向の空気ばね(枕ば
ね)のばね定数は柔軟な程良いが、曲線走行時は、車両
の遠心力による振れ等を考慮すると、ある程度硬い方が
乗り心地上好ましいと考えられる。
しかるに、曲線を高速で通過する時、空気ばねの前後
方向の水平特性は柔らかければ柔らかいほど、レールへ
の横圧が下がる誘因となるので、極力ばね定数を下げる
ことが要求される。従って、車両が曲線状のレール上を
高速で通過する時に空気ばねに要求される条件は、左右
方向には、やや硬く、前後方向には柔らかいばね定数を
持つ、いわゆる異方向性空気ばねの出現が要求される。
さらに、直線走行時は、よほど軌道狂いがない範囲で
は、左右方向変位は±10〜±20mm以内であるが、曲線を
高速で通過する時の左右方向変位は、遠心力による外方
への振れを考えると、±20〜±40mmになることもある。
一般に、空気ばねの左右方向の特性は、荷重と撓みの
関係において、ほぼ直線形の関係にあるが、もし非線形
な関係を持たすことができれば、直線走行時に柔らか
く、曲線走行時における左右の振れ変位をもう少し小さ
く押えることができる。すなわち、乗り心地上好ましい
方向の特性が得られる。
本発明は、この様な好適な乗り心地の得られる車両用
空気ばねの提供を目的とするものである。
なお、上記従来技術において、空気ばねを取り付ける
円形の上部外筒の端部に、環状の下部外筒を設けたスト
ッパーを設置したものがある。さらに、ストッパー内部
にゴムをライニングしたもの等がある。これらのストッ
パーは、空気ばねの可撓部の膨脹変形の形状をコントロ
ールするものであり、本発明のような、好適な乗り心地
の得られる車両用空気ばねの構想を有するものではな
い。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、直線走行時に
発生するような左右変動では、何ものにも拘束されるこ
とのない様に、荷重と撓み特性が直線形の関係を有し、
大変位になるに伴い、荷重と撓み特性が非線形の関係を
生起するように、前後方向の変動を拘束するような抵抗
を与えることなく、前後方向には好適な自由な移動性を
与える大きな滑り性を与え、左右方向のみの変動を抑制
するような荷重と撓み特性が非線形の関係を生起する構
想の下に、前記目的の達成を図るものである。
そもそも、車両が曲線を高速で進行する場合、車体は
遠心力により外方に振られて、カーブを曲がることにな
り、車体を支持する空気ばねは、変位吸収の好適な乗り
心地の限度を越えた大きな変位を生起することとなる。
因って、本発明においては、要望される左右変動の抑
制度に対応して、空気ばねのダイヤフラムの左右方向の
みの外方に、約20mm以内において、適宜な所要間隔を設
けて、曲面状の滑り性の大なる変位支持体を設定して、
異状変位を抑制する様にする。すなわち、異状変位の場
合、空気ばねのダイヤフラムは、変位支持体に接触しな
がら前後方向への変位を受けることになるので、この接
触位置において、変位支持体とダイヤフラムとは接触す
べりを生起する。この時の前後方向の変位を可及的抑制
することのない様に大なる滑り性を付与することが重要
な条件であり、さらに、変位支持体との接触による摩耗
を生起することのない様に抑制することが重要な条件で
ある。
従って、変位支持体は、曲面状の金属板の内面に、非
接着性の表面特性を有する滑り性の樹脂のようなポリテ
トラフルオロエチレン〔(C2F4)n・テフロン〕やポリ
エチレンテレフタレートフィルム(テトロン)等の大な
る滑り性を有する低摩擦性の被覆層を形成した変位支持
体を構成するものである。
すなわち、曲面状の金属板の内面に、滑り性と低摩擦
性の被覆層を設定した変位支持体を、ダイヤフラムの左
右の外側にのみ約20mm程度以内の適宜な所要間隔を設け
て設定することによって、本発明の空気ばねを構成する
ものである。通常は約5〜15mm程度の範囲に設定する。
[作用] 上記のように構成された本発明の空気ばねは、直線走
行時には、ダイヤフラムは拘束されることなく第4図の
荷重・撓み特性のような柔らかい直線形の関係を有し、
大変位を生起する曲線走行時には第3図の荷重・撓み特
性のような非線形の関係を生起する作用を有すると共
に、前後方向には可及的変位を抑制しないようなすべり
性作用を有するものである。
[実施例] 次に、例示の図面に基づいて、本発明の構成を具体的
に説明する。
第1図は、本発明の一例を示す、車両用空気ばねの概
要の縦断面図、第2図は、本発明の変位支持体の配置概
要を示す平面図、第3図は、直線形特性と非線形特性の
複合特性の一例を示す、本発明の左右方向の特性曲線図
であり、縦軸は荷重、横軸は撓みを示す。第4図は、荷
重と撓みの関係が直線形特性を示す前後方向の特性直線
図である。
第1図において、1は車体、2は空気ばねの上面板、
3は下面板、4はダイヤフラムが固定される上面板のビ
ード部、5は下面板のビード部、6は中央のストッパー
部、7はダイヤフラムである。
このようなダイヤフラム型空気ばね(AS)に、前の作
用項に言及した作用機能を発揮させるため、5〜15mmの
範囲の所要間隔をあけて、曲面状の金属板8aの内面に滑
り性と低摩擦性の被覆層8bを形成した柔軟な接触性を有
する特殊な構成の変位支持体を、上面板のビード部4
の下部の外周に、ダイヤフラムの左右方向の一部に設定
するものである。その配置は、第2図の変位支持体の配
置概要の平面図に示すとおり、前後方向(Fr−Re方向)
には設定せず、左右方向(Le−Ri方向)にのみ設定する
ものである。
このような変位支持体の構成によって、第3図の左右
方向の特性曲線図の一例が示すような直線形特性と非線
形特性を示す荷重・撓み特性の空気ばねが得られるもの
である。
[発明の効果] 本発明は以上説明したように構成されているので、前
記作用項に言及したような作用機能を有するものであ
り、車両の直線走行時並びに曲線走行時において好適な
乗り心地の得られる特徴を発揮するものであり、特に、
特殊な変位支持体の設定によって、繰り返しの激しい変
位を柔軟に支持し、摩耗等の損傷することなく、ダイヤ
フラムの長期の耐久寿命が得られる耐久効果をも発揮す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一例を示す車両用空気ばねの概要縦
断面図、 第2図は、本発明の変位支持体の配置概要平面図、 第3図は、本発明の荷重・撓み特性の一例を示す左右方
向の特性曲線図で、縦軸は荷重、横軸は撓みを示すもの
である。 第4図は、荷重・撓み関係が直線形を示す前後方向の特
性直線図である。 AS……空気ばね、7……ダイヤフラム ……変位支持体、8a……曲面状の金属板 8b……滑り性と低摩擦性の被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 典夫 兵庫県加古郡稲美町六分一字蕩ケ谷1183 番地 東洋ゴム工業株式会社兵庫事業所 明石工場内 (56)参考文献 特開 平1−182642(JP,A) 特開 昭54−86073(JP,A) 実開 昭53−138060(JP,U) 実開 昭60−81338(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61F 5/10 F16F 9/04 B60G 11/26 - 11/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方の上面板と下方の下面板との間にダイ
    ヤフラムを取り付けてなる車両用空気ばねにおいて、前
    記ダイヤフラムの左右方向にのみ、その外側に前記ダイ
    ヤフラムと間隔をおいて変位支持体を設置し、左右方向
    において非線形のばね特性を得るようにし、前記間隔
    は、直線走行時にダイヤフラムが変位支持体によって左
    右方向で拘束されることのない間隔で、かつ曲線走行時
    にダイヤフラムの左右方向の大変位を抑制し得る間隔に
    設定された車両用空気ばね。
  2. 【請求項2】前記変位支持体が曲面状に設定されている
    請求項1記載の車両用空気ばね。
  3. 【請求項3】前記間隔は、5mm〜15mmの範囲内に設定さ
    れた請求項1又は2記載の車両用空気ばね。
  4. 【請求項4】前記変位支持体は、その内面に滑り性を備
    えた被覆層が形成された請求項1、2又は3記載の車両
    用空気ばね。
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WO2014196080A1 (ja) * 2013-06-07 2014-12-11 株式会社 日立製作所 横圧を低減できる鉄道車両および横圧低減方法
JP6730176B2 (ja) * 2016-12-27 2020-07-29 Toyo Tire株式会社 鉄道車両用空気ばね
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