JP3141512U - 分光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源ユニットの熱が分光ユニットに伝わりにくい分光装置を提供する。
【解決手段】本考案は、光源の発熱の分光ユニット2への影響を最小限に抑えることができる分光装置の提供を目的としており、所定の波長範囲の光を発する光源4を内包する光源ユニット1と、前記光源ユニット1からの光を分光して所望の波長の光を抽出する分光ユニット2によって構成される分光装置において、前記光源ユニット1と前記分光ユニット2が相互間に放熱板15を挟持して配設されていることを特徴とする。光源4の発熱によって光源ユニット1の温度が上昇し、筐体17とスペーサ16を通して放熱板15に熱が伝導される。しかし、放熱板15は多数の放熱フィン19を通じて外気によって冷却されるため、放熱板15の温度上昇は最小限に抑えられる。この結果、放熱板15からスペーサ16を通じて分光ユニット2の筐体18に流れる熱量もまた最小限に抑えられる。
【選択図】 図1
【解決手段】本考案は、光源の発熱の分光ユニット2への影響を最小限に抑えることができる分光装置の提供を目的としており、所定の波長範囲の光を発する光源4を内包する光源ユニット1と、前記光源ユニット1からの光を分光して所望の波長の光を抽出する分光ユニット2によって構成される分光装置において、前記光源ユニット1と前記分光ユニット2が相互間に放熱板15を挟持して配設されていることを特徴とする。光源4の発熱によって光源ユニット1の温度が上昇し、筐体17とスペーサ16を通して放熱板15に熱が伝導される。しかし、放熱板15は多数の放熱フィン19を通じて外気によって冷却されるため、放熱板15の温度上昇は最小限に抑えられる。この結果、放熱板15からスペーサ16を通じて分光ユニット2の筐体18に流れる熱量もまた最小限に抑えられる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、各種の試料の定性定量分析を行う分光光度計や、液体クロマトグラフ用の蛍光検出器などの構成要素として用いられる分光装置に関する。
分光装置は、ハロゲンランプ、重水素ランプあるいはキセノンランプ等の光源が発する広範な波長領域に亘る光から、ある特定の波長の光のみを選択的に出射する機能を有しており、吸光分光光度計や蛍光分光光度計、液体クロマトグラフのUV検出器や蛍光検出器など構成要素として広く一般的に利用されている。
従来使用されている分光装置の最も一般的な例は図5に示すとおり、光源ユニット1と分光ユニット2によって構成されている。
光源ユニット1には、光源4と集光鏡5が備えられており、光源4から放射された光が集光鏡5によって収束光となり、窓板6を通過したのち、外部の一点に焦点を結ぶように設置・配向されている。光源4としては、吸光分光光度計に利用される場合には重水素ランプまたはハロゲンランプ、蛍光分光光度計に利用される場合にはキセノンランプ、液体クロマトグラフ用UV検出器に利用される場合は重水素ランプ、液体クロマトグラフ用蛍光検出器に利用される場合には重水素ランプまたはキセノンランプが一般的に用いられ、それぞれの種類に対応した点灯電源(図5には示されない)によって点灯される。
分光ユニット2には、光束が経由する順に、窓板7、入口スリット8、コリメータ鏡9、回折格子10、集光鏡11、平面鏡12、出口スリット13、窓板14が備えられており、入口スリット8からコリメータ鏡9に至る光路長がコリメータ鏡9の焦点距離に等しく、また集光鏡11から平面鏡12を介して出口スリット13に至る光路長が集光鏡11の焦点距離に等しく設定されて、それぞれの光学素子が配置されている。これによって、入口スリット8を出た拡散光はコリメータ鏡9によって並行光束となり、回折格子10に入射する。また回折格子10によって反射された並行光束は集光鏡11によって集光されて出口スリット13上に焦点を結ぶ。
回折格子10は、その反射面の中心を通って紙面に垂直な直線の周りに回転可能な構造になっており、この回転角を変化させると、出口スリット13と窓板14を通して外部に出射する波長が変化する。したがって、出射する光の波長を正確に選択することができる。
光源ユニット1と分光ユニット2は、光束通過のための開孔を有するスペーサ3を挟んで配置されている。スペーサ3の厚みは、光源ユニット1から出射する光が分光ユニット2の入口スリット8上に正確に焦点を結ぶように決定されている。
上述の分光装置の出力は、図5の窓板14から出射したのち、目的に応じた各種の測定部に導かれる。たとえば、液体クロマトグラフ用蛍光検出器であれば、最適な集光光学系を介して、試料の通るフローセルに入射する。入射光によって励起されて発せられた試料の蛍光は、別の光学系によって検出器に送られて、検出・測定される。
分光装置に関する先行技術文献情報を調査したが発見されなかった。
しかし、上述した従来の分光装置には以下の欠点がある。すなわち、光源ユニット1の発する熱によって分光ユニット2の温度が上昇し、これによって出力光の波長が変化する、あるいは出力光の強度が変動する不具合が生じ易い。特に強力な出力光強度を必要とする液体クロマトグラフ用蛍光検出器では、光源4としてしばしばキセノンランプが使用されるが、この光源は、光強度のみならず、発熱量も他の種類の光源に比べてはるかに大きい。
このため、光源ユニット1の温度が上昇し、スペーサ3を介して熱が分光ユニット2に伝導され、分光ユニット2の温度が上昇しやすい。この温度上昇を防止するために、スペーサ3を熱伝導率のできるだけ小さい材料で製作することが必要であるが、材料コスト、加工性、材質強度などの問題点がある。
本考案は、上記の問題点を解決するために光源ユニットと、分光ユニットとの相互間に放熱フィンが形成されたスペーサを挟持して配設されたものである。
本考案に係る分光装置により、光源ユニットと分光ユニットの間の距離が確保されると共に、光源ユニットからスペーサに伝導した熱は、放熱フィンで外部に放散されるため、スペーサの温度が上昇しにくく分光ユニットへの悪影響が出ない。
光源ユニットの発する熱を分光ユニットに伝えないために、光源ユニットの分光ユニットを仲介する部分において、熱を外部に放出することが望ましく、この仲介部分に多数のフィンを備えた放熱板を用いる。
図1に本考案の実施例を示す。本図に示すとおり本実施例による分光装置は、光源ユニット1と分光ユニット2から構成され、両者の中間に放熱板15がスペーサ16を介して挟持されている。
光源ユニット1ならびに分光ユニット2については、構造、機能ともに図5に示す従来装置と同一であり、詳細な説明は省略する。
放熱板15とスペーサ16は一体に加工されているが、これらの外観は図2および図3に示す。図2は、放熱板15の平面図であり、図3は、図2におけるS−S´断面を右側方より見た図である。
放熱板15は、両面に多数の放熱フィン19を有する形状で、アルミニウムなどの熱伝導度の大きい材料を用いて製作する。放熱板15には光束が通過するための開孔Aが設けられている。また、放熱板15の両面にそれぞれ3個のスペーサ16が、開孔Aの中心に対して120度の角度をなすように取り付けられている。各スペーサ16の中心にはネジ止め用の孔Bが貫通している。
また、放熱板15の一方の面の3個のスペーサ16と他方の面の3個のスペーサ16は互いに開孔Aの中心に対して60度の角度だけ偏位させて取り付けられている。このような放熱板15とスペーサ16の組み立て品は、市販のアルミニウム引き抜き材製放熱板にアルミニウムから加工されたスリーブを溶接して製作することも可能であり、または、放熱用のフィンとスリーブとを同時にアルミニウムダイキャストとして製作することも可能である。
製作された放熱板15は、6個のスペーサ16の中心の孔Bを使って光源ユニット1の筐体17と分光ユニット2の筐体18にねじ止めされる。
放熱板15の厚さとスペーサ16の長さの和が光源ユニット1と分光ユニット2とを隔離させるが、この隔離の長さは、分光装置を組み立てた時、光源ユニット1の出射光が分光ユニット2内の入口スリット8上に正確に焦点を結ぶ構成に設計・製作されている。
上記のごとく構成された分光装置を稼働させた場合、光源4の発熱によって光源ユニット1の温度が上昇し、筐体17とスペーサ16を通して放熱板15に熱が伝導される。しかし、放熱板15は多数の放熱フィン19を通じて外気によって冷却されるため、放熱板15の温度上昇は最小限に抑えられる。この結果、放熱板15からスペーサ16を通じて分光ユニット2の筐体18に流れる熱量もまた最小限に抑えられる。さらに、放熱板15の両面のスペーサ16が互いに角度60度ずれているため、光源ユニット1の筐体17から分光ユニット2の筐体18まで直接的に熱の伝わる経路がない。したがって分光ユニット2に流れる熱量をより少なくしている。
スペーサ16の形状と放熱フィン19の形状は、上記の実施例に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。図4の(a)と(b)に正面図と断面図を示した変形例は、円筒形のスペーサ16の外周に幾層もの放熱フィン19が一体に加工されたものである。両端のフランジ部に穿設された取り付け用の孔Bに、図3の場合と同様に光源ユニット1と分光ユニット2がネジ止めなどの手段で取り付けられ、光は中心の開孔Aによって分光ユニット2へ導入される。スペーサ16に伝わった熱は、大きな表面積の放熱フィン19によって速やかに外気に放出され、分光ユニット2の温度上昇が最小限に抑えられる。
上述のように、本考案の分光装置においては、光源ユニット1から分光ユニット2に流れる熱が最小限に抑えられ、これによって、分光ユニット2の温度上昇が最小限に抑えられ、波長変動や光強度変動などの測定上の不具合を最小限に抑えられる分光装置が実現できる。スペーサとしては、図1〜図4に示す以外種々の変形例が挙げられ、図示例には限定されない。
本考案は、分光光度計あるいは液体クロマトグラフ検出器に利用される分光装置に利用できる。
1 光源ユニット
2 分光ユニット
3 スペーサ
4 光源
5、11 集光鏡
6、7、14 窓板
8 入口スリット
9 コリメータ鏡
10 回折格子
12 平面鏡
13 出口スリット
15 放熱板
16 スペーサ
17、18 筐体
19 放熱フィン
A 開孔
B 孔
2 分光ユニット
3 スペーサ
4 光源
5、11 集光鏡
6、7、14 窓板
8 入口スリット
9 コリメータ鏡
10 回折格子
12 平面鏡
13 出口スリット
15 放熱板
16 スペーサ
17、18 筐体
19 放熱フィン
A 開孔
B 孔
Claims (1)
- 所定の波長範囲の光を発する光源を内包する光源ユニットと、前記光源ユニットからの光を分光して所望の波長の光を抽出する分光ユニットによって構成される分光装置において、前記光源ユニットと前記分光ユニットが相互間に放熱フィンが形成されたスペーサを挟持して配設されていることを特徴とする分光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000972U JP3141512U (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 分光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000972U JP3141512U (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 分光装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011001660A Continuation JP5541460B2 (ja) | 2011-01-07 | 2011-01-07 | 分光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3141512U true JP3141512U (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=43291567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008000972U Ceased JP3141512U (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 分光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3141512U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019180712A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 株式会社島津製作所 | 治療支援装置 |
-
2008
- 2008-02-22 JP JP2008000972U patent/JP3141512U/ja not_active Ceased
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019180712A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 株式会社島津製作所 | 治療支援装置 |
JP7043947B2 (ja) | 2018-04-09 | 2022-03-30 | 株式会社島津製作所 | 治療支援装置 |
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