JP3141404B2 - マルチスキャンモニタの入力映像信号のシステム判別方法及びマルチスキャンモニタ - Google Patents

マルチスキャンモニタの入力映像信号のシステム判別方法及びマルチスキャンモニタ

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JP3141404B2
JP3141404B2 JP03032987A JP3298791A JP3141404B2 JP 3141404 B2 JP3141404 B2 JP 3141404B2 JP 03032987 A JP03032987 A JP 03032987A JP 3298791 A JP3298791 A JP 3298791A JP 3141404 B2 JP3141404 B2 JP 3141404B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は種々のコンピュータの表
示装置として使用できるマルチスキャンモニタ及びマル
チスキャンモニタの入力映像信号システム判別方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に例えばメーカーの異る種々のコン
ピュータより出力される表示信号としての映像信号のシ
ステムは統一されておらず夫々別々のシステムとなされ
ており、この種々のコンピュータよりの映像信号を表示
できる様にしたマルチスキャンモニタに於いては入力映
像信号のシステムに応じた画サイズ補正、糸巻歪補正、
台形歪補正、画面の位置補正等の画歪補正を行う必要が
ある。
【0003】従来斯る入力映像信号のシステムを判別す
る方法として図4に示す如き映像信号のシステム判別方
法が提案されている。これはモードスイッチ、判別用の
マイコン及びメモリを有し、このモードスイッチのオン
・オフによりプリセットデータかユーザーデータかをユ
ーザーが選ぶ如くなされており、このモードスイッチに
よりプリセットデータを選択したときは、予めメモリに
記憶されている映像信号システムのデータと比較して入
力映像信号のシステムを判別するようにしたものであ
る。先ず入力映像信号の水平周波数fH を検出し、この
H がfH <33kHz,33kHz≦fH <40kH
z,40kHz≦fH <50kHz,50kHz≦fH
であるかを判断して4つのエリアに分ける。
【0004】このfH <33kHzのエリアにおいては
垂直周波数fV がfV <75HzかfV ≧75Hzかを
判断し、このfV <75Hzのときに同期信号の形態に
より更に判別しこの同期信号が水平同期信号及び垂直同
期信号のコンポジットシンクであるときはPGCシステ
ムと判断し、この水平同期信号及び垂直同期信号が夫々
別々の形態のセパレートシンクであるときはVGAシス
テムと判断し、この同期信号が3原色信号内の緑色信号
G上にあるときはユーザーが決めた第1のユーザーシス
テムと判断する。またfV ≧75kHzのときはユーザ
ーが決めた第1のユーザーシステムと判断する。
【0005】またエリア33kHz≦fH <40kHz
においても垂直同期信号fV がfV <75HzかfV
75Hzかを判別し、このfV <75Hzのときに同期
信号の形態により更に判別し、この同期信号が3原色信
号の内の緑色信号G上にあるときは Macintosh11シス
テムと判断し、この同期信号がセパレートシンクのとき
は800×600Stdシステムと判断し、この同期信
号がコンポジットシンクのときは第2のユーザーシステ
ムと判断する。
【0006】またこのfV ≧75Hzのときには同期信
号がセパレートシンクのときに8514Aシステムと判
断し、この他のときは第2のユーザーシステムと判断す
る。
【0007】またエリア40kHz≦fH <50kHz
においては、同期信号が3原色信号の内の緑色信号上に
あるかどうかを判断し、この同期信号が3原色信号の内
の緑色信号G上にあるときは1024×768Stdシ
ステムと判断し、その他のときは第3のユーザーシステ
ムと判断する。
【0008】またエリア50kHz≦fH においては、
同期信号が3原色信号の内の緑色信号上にあるかどうか
を判別し、この同期信号が3原色信号の内の緑色信号G
上にあるときには1280×1024システムと判断
し、その他のときは第4のユーザーシステムと判断す
る。
【0009】またモードスイッチによりユーザーデータ
を選択したときには入力映像信号の水平周波数fH がf
H <33kHzのエリアのときは第5のユーザーシステ
ムと判断し、33kHz≦fH<40kHzのエリアの
ときは第6のユーザーシステムと判断し、40kHz≦
H <50kHzのエリアのときは第7のユーザーシス
テムと判断し、50kHz≦fH のエリアのときは第8
のユーザーシステムと判断する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】斯る従来の入力映像信
号のシステム判別方法においては入力映像信号によって
ユーザーがモードスイッチを切換える必要があり、それ
だけユーザーが煩わしい不都合があると共に入力映像信
号の水平周波数fH によりエリアに分けて判断している
ので、4つのエリアの夫々に対しユーザーが必要に応じ
てユーザーシステムを挿入できるのは各エリアに於いて
モードスイッチのオン及びオフ時に夫々1個づつの2個
までであり、同一エリアに於いて3個以上のユーザーデ
ータを挿入できない不都合があり、また同一エリア中で
同期信号の状態の異るユーザーシステムを選べない不都
合がある。
【0011】本発明は斯る点に鑑み入力映像信号の水平
周波数fH 、同期信号の状態等に制限されることなく必
要に応じた数のユーザーシステムを設定できると共に良
好に自動判別ができるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明マルチスキャンモ
ニタの入力映像信号のシステム判別方法は例えば図1,
図2及び図3に示す如く予め既に知られている複数の映
像信号のシステムの情報が記憶されている固定システム
領域1aとユーザーの調整により調整された映像信号の
システムの情報が記憶されているユーザーシステム領域
1bとを有するメモリ1と、入力映像信号の水平周波数
H 、1垂直期間中の水平走査線数及び同期信号の極性
を検出する検出手段2とを有し、この検出手段2の検出
結果とこのメモリ1に記憶されたシステム情報とによ
り、この入力映像信号のシステムを判別する際に、先ず
このメモリ1のユーザーシステム領域1bをサーチし、
次に固定システム領域1aをサーチして、判別を行うよ
うにしたものである。
【0013】また本発明マルチスキャンモニタは例えば
図1,図2及び図3に示す如く画歪補正データを予め既
に知られている複数の映像信号の固定システムに対応し
て記憶した固定システム領域1aと画歪補正データをユ
ーザーの調整により調整された映像信号のユーザーシス
テムに対応して記憶したユーザーシステム領域1bとを
有し、このユーザーシステム領域1bを優先的に選択す
るようになされたメモリ1と、入力映像信号の水平周波
数fH 、1垂直期間中の水平走査線数及び同期信号の極
性を検出する検出手段2とを有し、この検出手段2の検
出結果によりこのメモリ1に記憶されたシステムを判別
してこの画歪補正データを選択し、この選択された画歪
補正データで画歪補正を行うようにしたものである。
【0014】
【作用】本発明に依れば入力映像信号の水平周波数
H 、1垂直期間中の水平走査線数及び同期信号の極性
によりこの入力映像信号のシステムを判別するようにし
ているのでこの入力映像信号の水平周波数fH 、同期信
号の状態等に制限されることなく必要に応じた数のユー
ザーシステムを設定できると共にこの入力映像信号の水
平周波数fH 、1垂直期間中の水平走査線数及び同期信
号の極性の検出結果とメモリ1に記憶されたシステム情
報とにより入力映像信号のシステムを判断するのに、先
ずメモリ1のユーザーシステム領域1bをサーチし、次
に固定システム領域1aをサーチするようにしているの
で、最適のシステムをより早く且つ自動的に判別でき
る。
【0015】また本発明マルチスキャンモニタに依れば
上述の如く最適システムをより早く且つ自動的に判別で
き、最適な画歪補正データで画歪補正が出来る。
【0016】
【実施例】以下図1,図2及び図3を参照して本発明マ
ルチスキャンモニタの入力映像信号のシステム判別方法
及びマルチスキャンモニタの例につき説明しよう。図1
において、3はマルチスキャンモニタの表示部を構成す
るカラー陰極線管を示し、このカラー陰極線管3には周
知の如く再生された赤色信号R,緑色信号G及び青色信
号Bが夫々入力端子3R,3G及び3Bに夫々供給され
る如くなされている。本例においては斯るマルチスキャ
ンモニタの表示部を構成するカラー陰極線管3の入力映
像信号のシステムに応じた画サイズの補正、画面中心位
置の補正、糸巻歪補正、台形歪補正等の画歪補正を行う
如くする。この画歪補正はマイクロコンピュータを構成
するCPU2によりメモリ1より選択された画歪補正デ
ータをデジタル信号をアナログ信号に変換するD−A変
換器を介して画歪補正回路4に供給し、この画歪補正回
路4よりの画歪補正信号をカラー陰極線管3の偏向コイ
ル5等に供給して行うものである。
【0017】本例に於いてはこのメモリ1を例えば電気
的に書き換え可能なE2 PROMにより構成し、このメ
モリ1に例えば図3に示す如く固定システム領域1a及
びユーザーシステム領域1bを設ける。
【0018】本例に於いては固定システム領域1aに予
め9種類のすでに知られている映像信号のシステムのデ
ータを固定システムデータとして記憶しておく。本例に
於いてはこの夫々の映像信号のシステム情報としては映
像信号の水平周波数fH 、1垂直期間の水平走査線数及
び同期信号の極性を記憶する。例えば第1の固定システ
ム Fixed−1のVGAGraphic 640×480のシステ
ムの映像信号の水平周波数fH は31.5kHz、1垂
直期間の水平走査線数は「525」、水平同期信号及び
垂直同期信号は共に負極性であり、第2の固定システム
Fixed−2のVGAText720×400システムの映像
信号の水平周波数fH は31.5kHz、1垂直期間の
水平走査線数は「449」、水平同期信号の極性は負極
性及び垂直同期信号の極性は正極性であり、第3の固定
システム Fixed−3のMCGAシステムの映像信号の水
平周波数fH は31.5kHz、1垂直期間の水平走査
線数は「449」、水平同期信号の極性は正極性及び垂
直同期信号の極性は負極性であり、固定システム領域1
aには之等システム情報とこれに対応して夫々のシステ
ムに適合した画歪補正データを記憶しておく。この画歪
補正データとしては画サイズの補正データ、画面中心位
置の補正データ、糸巻歪補正データ、台形歪補正データ
等である。
【0019】この固定システム領域1aには同様にして
Fixed−4としてMacintoshII システム、Fixed −5と
してVGA+システム、Fixed −6として8514Aシ
ステム、Fixed −7としてSony Std1システム、Fixed
−8としてSony Std2システム、Fixed −9としてMacI
I H/Rシステムのシステム情報とこれに対応する画歪
補正データとを記憶しておく。このメモリ1のユーザー
システム領域1bは初期状態では何も記憶されていない
が、ユーザーが例えば表示装置の前面に設けられた画歪
補正用のコントロールパネル6の調整用釦を調整するこ
とにより、この映像信号のシステムとその画歪補正デー
タがユーザーシステムデータとして記憶される。本例で
はこのユーザーシステム領域1bにこのユーザーシステ
ムデータが15個記憶できる如くなされている。図1に
おいて2H,2V及び2Sは夫々このマルチスキャンモ
ニタに供給される映像信号の水平周波数fH 、1垂直期
間の水平走査線数及び同期信号の入力端子である。
【0020】本例の入力映像信号のシステムの判別につ
いては図2のフローチャートに示す如くなされる。即ち
映像信号が供給されたときに、この映像信号にタイミン
グの変化があったかどうかを判断し、このタイミングに
変化がないときにはメモリ1より今までと同じ画歪補正
データをD−A変換器及び画歪補正回路4を介してカラ
ー陰極線管3の偏向コイル5等に供給する。このときタ
イミングに変化があったときは水平周波数fH 、1垂直
期間の水平走査線数、水平同期信号及び垂直同期信号の
極性を判別して映像信号のシステムを判別し、図3矢印
で示す如くメモリ1のユーザーシステム領域1bに記憶
されたユーザーシステム固定システム領域1aに記憶さ
れた固定システムの順でサーチする。
【0021】次に同一タイミング即ち水平周波数fH
1垂直期間の水平走査線数、水平同期信号及び垂直同期
信号の極性の全てが同一かどうかを判断し、全てが同一
のものが有ったときにはこの一致した映像信号のシステ
ムに対応して記憶されている画歪補正データをこのメモ
リ1より出力し画歪補正回路4を介してカラー陰極線管
3の偏向コイル5等に供給する。
【0022】同一タイミングのものが無いときには水平
周波数fH の一番近い映像信号システムに対応する画歪
補正データをメモリ1より出力する。この場合コントロ
ールパネル6の夫々の画歪に応じた調整用釦を調整して
画面を最適画面に補正する。このユーザーがコントロー
ルパネル6の調整用釦を調整して画面を補正したときに
は、この映像信号のシステム情報及びこの画歪補正デー
タがメモリ1のユーザーシステム領域1bに記憶され
る。その後データの補正が無かったときと共に入力映像
信号のタイミングの変化を待つ。この場合映像信号が入
力されたとき最新に記憶された映像信号システム及び画
歪補正データが選択されるので、その映像信号のシステ
ムのコンピュータを使用するときは最適の画歪補正デー
タが最も早く出力されることとなる。
【0023】以上述べた如く本例に依れば入力映像信号
の水平周波数、1垂直期間中の水平走査線数及び同期信
号の極性により映像信号のシステムを判別するようにし
ているので、この入力映像信号の水平周波数fH 、同期
信号の状態等に制限されることなく必要に応じた数のユ
ーザーシステムを設定できると共にこの入力映像信号の
水平周波数fH 、1垂直期間中の水平走査線数及び同期
信号の極性の検出結果とメモリ1に記憶されたシステム
情報とにより入力映像信号のシステムを判断するのに、
先ずメモリ1のユーザーシステム領域1bをサーチし、
次に固定システム領域1aをサーチするようにしている
ので、最適のシステムをより早く且つ自動的に判別でき
る利益がある。また本例のマルチスキャンモニタに依れ
ば入力映像信号の最適システムをより早く且つ自動的に
判別できるので最適な画歪補正データで画歪補正が出来
る利益がある。尚本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採
り得ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】本発明に依れば入力映像信号の水平周波
数fH 、同期信号の状態等に制限されることなく必要に
応じた数のユーザーシステムを設定できると共に入力映
像信号の最適なシステムをより早く且つ自動的に判別で
きる利益があり、また本発明に依れば最適な画歪補正デ
ータで画歪補正を行うことができるマルチスキャンモニ
タを得ることができる実用上の利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明マルチスキャンモニタの一実施例を示す
構成図である。
【図2】本発明の説明に供する線図である。
【図3】本発明の説明に供する線図である。
【図4】従来のマルチスキャンモニタの入力映像信号の
システム判別方法の説明に供する線図である。
【符号の説明】
1 メモリ 2 CPU 3 カラー陰極線管 4 画歪補正回路 5 偏向コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/46 H04N 5/46 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/18 G09G 1/16 G09G 5/12 H04N 3/23 H04N 3/27 H04N 5/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め既に知られている複数の映像信号の
    システムの情報が記憶されている固定システム領域と
    ユーザーの調整により調整された映像信号のシステムの
    情報が記憶されているユーザーシステム領域とを有する
    メモリと、 入力映像信号の水平周波数、1垂直期間中の水平走査線
    数及び同期信号の極性を検出する検出手段と、 を有し、 該検出手段の検出結果と上記メモリに記憶されたシステ
    ム情報とにより上記入力映像信号のシステムを判別する
    際に、先ず上記メモリのユーザーシステム領域をサーチ
    し、次に固定システム領域をサーチして、判別を行う
    うにしたことを特徴とするマルチスキャンモニタの入力
    映像信号のシステム判別方法。
  2. 【請求項2】 画歪補正データを予め既に知られている
    複数の映像信号の固定システムに対応して記憶した固定
    システム領域と、画歪補正データをユーザーの調整によ
    り調整された映像信号のユーザーシステムに対応して記
    憶したユーザーシステム領域とを有し、該ユーザーシス
    テム領域を優先的に選択するようになされたメモリと、 入力映像信号の水平周波数、1垂直期間中の水平走査線
    数及び同期信号の極性を検出する検出手段とを有し、 該検出手段の検出結果により上記メモリに記憶されたシ
    ステムを判別して上記画歪補正データを選択し、該選択
    された画歪補正データで画歪補正を行うようにしたこと
    を特徴とするマルチスキャンモニタ。
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JP2964904B2 (ja) * 1995-03-27 1999-10-18 日本電気株式会社 ホワイトバランス制御回路および制御方法
WO2000035189A1 (fr) * 1998-12-07 2000-06-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede et dispositif d'emission/reception pour systeme a interface serie numerique
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