JP3141317U - ロッド交換式織機のミドルフック - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロッド交換式の織機において、ミドルフックの近傍での、ヘルドとヘルドロッドとの衝突を抑制し、その磨耗を防いで、耐久性を向上させると共に、織機運転時の騒音を防止し、経糸の損傷を無くすためのミドルフックを提供する。
【解決手段】 ロッド交換式の織機では、ヘルド2を装填したヘルドロッド3を、数個のミドルフック4で中間支持して、ヘルドフレームのフレームスチーブ1に着脱自在に取付ける。ミドルフック4の本体の両側には、細長く伸び出すように、緩衝特性を有する素材製の緩衝体10が付いている。この為、織機稼動時にはヘルド2がヘルドロッド3と衝突する前に、ヘルド2の端が緩衝体10に衝突し、ヘルド2の振れが抑制され、かつ、衝突時の衝撃が吸収緩和されて、ヘルド2やヘルドロッド3の磨耗を防止する。
【選択図】 図1

Description

この考案は、高速運転されるロッド交換式織機に於いて、ミドルフック近傍での、ヘルドとヘルドロッドとの衝突・磨耗を防止するためのミドルフックに関する。
現在、ヘルドフレームの型式には、ロッド交換式と、ライダレス式とが存在する。ロッド交換式とは、ヘルドフレームに対してヘルドロッドが着脱自在で、織り方の変更に伴うヘルドの交換時には、ヘルドフレームの本体は織機本体に取付けたままとし、その内のヘルドロッドだけを、ヘルドの付いた状態で取替えるようにする方式である。また、ライダレス式とは、ヘルドロッドがヘルドフレームに固定されていて、ヘルドの交換時には、ヘルドフレーム全体を織機本体から取り外して、ヘルドロッドごと全体的に取替えるようにする方式である。本考案は、この内のロッド交換式に関するものである。
また、ロッド交換式の織機のミドルフックは、従来から提案されている。(特許文献1参照) 更に、ヘルド振れ止めのための装置としては、ブラシを用いたものが従来、既に提案されている。(特許文献2、特許文献3を参照)
特開平10−158950号公報 登録実用新案第3004821号公報 特開平10−1844号公報
織機の運転速度は近年ますます高速化して、織機稼動時にはヘルドが激しく動かされて、上下方向の他、左右、前後のあらゆる方向に高速で振動させられるため、従来の振れ止め装置はほとんど役に立たず、織機稼動に伴って、ヘルドとヘルドロッドとが激しく衝突するようになる。特に、この衝突は、ミドルフックの近傍(通常、10mm以内)で、激しく起こる。その原因は明確ではないが、ヘルドロッド中央部では、ヘルドの左右方向への動きは、ある程度、許容されるが、ミドルフックの近くでは、ミドルフック側へのヘルドの動きが制限される為、この位置では集中的にヘルドロッドを叩くようになって、ヘルドとヘルドロッドとの衝突が激しくなるのではないかと、考えられる。このように特に高速織機ではミドルフックの近傍で、ヘルドとヘルドロッドとが激しく、かつ、頻繁に衝突し、この箇所での、ヘルドやヘルドロッドの磨耗が激しくなって、耐用期間が短縮したり、織機運転時の騒音が激しくなるなどの問題を招くようになる。その上、ヘルドに大きな横揺れが発生して、経糸の損傷や切断を招く原因にもなる。
本考案は、このような点に鑑み、ロッド交換式の高速織機において、ミドルフック近傍でのヘルドやヘルドロッドの磨耗を防止して、これらの長寿命化を図り、かつ、織機運転時の騒音を低減すると共に、経糸の損傷を無くすミドルフックを提供するにある。また、このミドルフックは、従来のミドルフックと同様に取り扱うことができ、実用上、非常に便利なミドルフックを提供するにある。
本考案のミドルフックの技術的手段は、ヘルドを装填したヘルドロッドを、数個のミドルフックによって支持して、フレームスチーブの内端縁に着脱自在に支持するロッド交換式織機において、ミドルフック本体の両側から細長く伸び出すように、緩衝特性を有する素材製の緩衝体を形成し、ミドルフックの近傍では、織機稼動時に、ヘルドとヘルドロッドとが衝突する前に、ヘルドの端が緩衝体に衝突するようにしたことにある。
また、緩衝体の長さは、20mm以内とするのが好ましい。更に、緩衝特性を有する素材としては、柔軟性と、弾力性と、耐衝撃性と、耐摩耗性とを有する素材を用いるのが好ましい。
本考案のミドルフックでは、ミドルフック本体の両側に緩衝体が伸び出すように付いているので、織機運転時にミドルフック近傍では、ヘルドがヘルドロッドと衝突する前に、ヘルドの端が緩衝体に衝突し、ヘルドの振れが抑制されると共に、ヘルドの端が、緩衝体と衝突して、その衝撃が吸収緩和される。この結果、ヘルドとヘルドロッドとの衝突が抑制され、ヘルドやヘルドロッドの磨耗が防止されて、耐用期間を延ばすことができる。その上、織機運転時の騒音を防止でき、かつ、ヘルドの横揺れによる経糸の損傷や切断を防止できる。更に、このミドルフックは、従来のものと同じように取り扱えるので、実用上、非常に便利である。
請求項2のものでは、緩衝体の長さが、20mm以内に特定されていて、特に磨耗の激しい、ミドルフックの近傍で効果的に磨耗を防止できる。更に、緩衝体の長さが比較的短いので、ミドルフック着脱時の取り扱いにも都合がよい。
請求項3のものでは、緩衝体の素材が、柔軟性と、弾力性と、耐衝撃性と、耐摩耗性とを有するものに特定されているので、衝撃の吸収緩和を確実に行うことができる。
本考案のミドルフックを実施するための最良の形態を、図面の実施例に基づいて説明する。図1には、本考案のミドルフックをヘルドフレームに組み付けた状態が示されている。1はヘルドフレームの上下の枠を構成するフレームスチーブ、2は経糸を通すためのヘルドである。ヘルド2には、端部近くに孔が設けられていて、この孔にヘルドロッド3を通して、ヘルド2の上下両端が支持される。ヘルドロッド3は、その両端がヘルドフレームのサイドステーに固定される他、その中間部の数箇所がミドルフック4によって支持される。ミドルフック4の形状は、図4に示されるような略U字形で、内側に形成された空所6でヘルドロッド3を抱くように支持し、図5に示されるように、その端の連結部7を揃えて、フレームスチーブ1に取付けられているフックハンガー5にセットする。このセット操作は、図1に示されるように、ミドルフック4をフレームスチーブ1の長手方向に移動させて、連結部7をフックハンガー5の溝8に嵌結合させる。また、フックハンガー5に対する、ミドルフック4の着脱は自在である。従って、ミドルフック4の着脱によって、ヘルド2が装填されたヘルドロッド3を、フレームスチーブ1に対して自由に着脱できる。ここまでの構成、及び取扱方法は従来と同じである。
本考案のミドルフック4では、このミドルフック本体に、その両側から細長く伸び出すように緩衝体10が付いている。緩衝体10の形状は、断面が長手方向に同一形状の4角形で、細長く突出している。緩衝体10の長さLは、長いほど良いが、通常は、磨耗の激しい範囲(通常、10mm程度)を包括し、かつ、着脱取扱時の操作性を考慮すると、緩衝体10の長さは、通常、20mm以内とするのが適当である。また、緩衝体10の素材には、柔軟性、弾力性、耐衝撃性、及び耐摩耗性を適度に持った緩衝特性を有する素材を用いる。例えば、各種ゴム、各種合成ゴム、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、塩化ビニル樹脂などが適当である。実施例では、ポリアミド樹脂製のものを用いた。なお、ミドルフック4の製造時には、ミドルフック本体と緩衝体10とを別体とし、緩衝体10のみをこの素材製としてもよいが、ミドルフック全体をこの素材で作るようにすることも可能である。
次に、本考案の、緩衝体10の付いたミドルフック4の使用方法と作用とについて説明する。まず、ヘルドロッド3に、必要な数のヘルド2を装填して、これにミドルフック4を取付ける。この取付操作は、略U字形のミドルフック4の端を広げ、ここにヘルドロッド3を挿通して、ミドルフック4の内側に形成された空所6でヘルドロッド3を抱くように支持し、更に、その両端の連結部7を合わせて、フレームスチーブ1に取付けられているフックハンガー5の溝8にスライドさせて嵌結合させる。この取付操作は従来と同じであり、これで取付作業は完了する。図1に、この取付状態が示されている。
このようにしてミドルフック4を取付けると、本考案のミドルフックには緩衝体10が突出状に付いているので、ミドルフック4の近傍では、織機稼動によるヘルド2の上下動時に、ヘルド2の孔がヘルドロッド3と衝突する前に、ヘルド2の端が緩衝体10と衝突するようになる。この為、織機が高速で運転された場合でも、ヘルド2の振れが小さくなって、ヘルド2とヘルドロッド3との衝突を抑制できる。その上、緩衝体10の素材が緩衝特性を有する素材製なので、ヘルド2と緩衝体10とが衝突した時の衝撃が吸収緩和されるようになる。このようにして、ヘルド2と、ヘルドロッド3との衝突はほとんど無くなるので、両者に磨耗を招くことを防止できる。以上のようにしてヘルド2の衝突時の衝撃が吸収緩和され、かつ、ヘルド2の振れが小さくなるので、織機運転時の騒音や、経糸の損傷が少なくなる。
上記の緩衝体10の付いたミドルフック4は、通常は、上下のヘルドロッド3の両方に取付けるが、場合によっては、上下いずれか一方のみに取付けるようにすることも可能である。
本考案は、前記の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の範囲内で自由に変形実施可能である。特に、緩衝体の素材は、緩衝特性を持ったものであれば、自由に採択可能である。また、緩衝体の形状や、長さなどは、実施例のものに限定されず自由である。
本考案のミドルフックをヘルドフレームに組み付けた状態の正面図。 ミドルフックとフックハンガーとの分解状態の断面図。 ミドルフックの正面図。 ミドルフックの側面図。
符号の説明
1 フレームスチーブ
2 ヘルド
3 ヘルドロッド
4 ミドルフック
5 フックハンガー
6 空所
7 連結部
8 溝
10 緩衝体

Claims (3)

  1. ヘルドを装填したヘルドロッドを、数個のミドルフックによって支持して、フレームスチーブの内端縁に着脱自在に取付けるロッド交換式織機において、ミドルフック本体の両側から細長く伸び出すように、緩衝特性を有する素材製の緩衝体を形成し、ミドルフックの近傍では、織機稼動時に、ヘルドとヘルドロッドとが衝突する前に、ヘルドの端が緩衝体に衝突する、ロッド交換式織機のミドルフック。
  2. 緩衝体の長さを、20mm以内とした、請求項1記載のロッド交換式織機のミドルフック。
  3. 緩衝特性を有する素材として、柔軟性と、弾力性と、耐衝撃性と、耐摩耗性とを有する素材を用いた、請求項1記載のロッド交換式織機のミドルフック。

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