JP3141164B2 - 電力需要予測方法及び装置 - Google Patents

電力需要予測方法及び装置

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JP3141164B2
JP3141164B2 JP18280891A JP18280891A JP3141164B2 JP 3141164 B2 JP3141164 B2 JP 3141164B2 JP 18280891 A JP18280891 A JP 18280891A JP 18280891 A JP18280891 A JP 18280891A JP 3141164 B2 JP3141164 B2 JP 3141164B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は将来の予想対象日の一日
当たりの電力需要を予測する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術は、特開昭60−106325
号公報に記載のように、過去の日々の日最高気温実績と
それぞれの日の電力需要実績から日最高気温に対する電
力需要特性を最小二乗法を用いて二次式で表現し、この
関係式に電力需要を予測しようとする予想対象日の予想
最高気温を代入することにより、予想対象日の電力需要
を予測していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、過去
の日々の電力需要実績と日最高気温から求めた二次式に
予想対象日の予想日最高気温を代入することにより、予
想対象日の電力需要を予測しているため、予想対象日の
前の日々における過去の気温など気象の変動による電力
需要の変動分については考慮していないという問題があ
った。
【0004】本発明は、予想対象日の予想気象だけでな
く、予想対象日とその前の日々を含め少なくとも3日間
における気象の変動を考慮することにより、電力需要の
予測精度を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電力需要予測方法は、過去の日の電力需要
実績とそれぞれの過去の日の気温、天気、湿度等の気象
データとから天気別に気温と電力需要との関係式を求
め、その関係式に予想対象日の予想される天気、気温を
代入して予想対象日の電力需要を求め、求めた予想対象
日の電力需要を、少なくとも予想対象日とその前日、前
前日の3日間での予想気象の変化パターンと類似する気
象データを持った過去の参照日の電力需要実績により補
正して、補正した値を予想対象日の電力需要予測値とす
ることを特徴としている。
【0006】前記予想気象の変化パターンは気温の変化
パターン、または湿度から求められる不快指数の変化パ
ターン、または変化パターンとし、さらに前記過去の日
の気温及び予想対象日の予想される気温をそれぞれ、夏
季は日最高気温とし、冬季、春季及び秋季は日平均気温
または日最低気温とするのがよい。
【0007】また、本発明の電力需要予測装置は、予想
対象日とその前日及び前前日の少なくとも3日間の予想
気象を入力するデータ入力部と、過去の日の電力需要実
績とそれぞれの過去の日の気温、天気湿度等の気象デー
タを有するデータベースと、そのデータベースに格納さ
れた過去の電力需要実績と気象データとから天気別に気
温と電力需要との関係式を求めるデータ分析部と、その
データ分析部で求めた関係式に予想日の予想される天
気、気温を代入して電力需要を求める電力需要予測部
と、電力需要予測部で求めた予想対象日の電力需要を、
少なくとも予想対象日とその前日、前前日の3日間での
予想気象の変化パターンと類似する気象データを持った
過去の参照日の電力需要実績により、補正する補正値計
算部と、その補正値計算部で補正された電力需要の値を
出力する出力部とから構成されたことを特徴としてい
る。
【0008】前記補正値計算部は、予想気象の変化パタ
ーンを、最上位クラスに分類された気象の種類と、第2
位のクラスに複数レベルに分割された対象日とその前日
の気温偏差と、第3位のクラスに複数レベルに分割され
た前日と前前日の気温偏差とから構成する階層構造と
し、また、前記過去の日の気温及び予想対象日の予想さ
れる気温をそれぞれ、夏季は日最高気温とし、冬季、春
季及び秋季は日平均気温または日最低気温とするのがよ
い。
【0009】
【作用】データ入力部は、電力需要を予測する予想対象
日とその前日及び前前日の少なくとも3日間の予想気象
を入力するのに用い、データベースは過去の日の電力需
要実績と過去の日それぞれの気温、天気、湿度等の気象
データを有しており、データ分析部はデータベース中に
格納されたデータを読み込み、天気別に気温に対する電
力需要の関係式すなわち回帰式を求め、電力需要予測部
はデータ分析部で求めた回帰式に予想日の予想される気
温を代入して電力需要を求め、補正値計算部は過去の気
象データから予想対象日とその前の日々を含めて少なく
とも3日間における気象の変化パターンと類似した日を
全て検索し、データ分析部で求めた気温と電力需要実績
の回帰式に類似した日の気温を代入したときの電力需要
値と電力需要実績の差を気象の変動による補正値として
計算し、需要予測部が予想対象日の予想気象をもとに予
測した電力需要値に気象の変動による補正値を加算して
補正し、出力部は補正値計算部で補正された電力需要の
値を出力する。
【0010】そして予想気象の変化パターンを、最上位
クラスに分類された気象の種類と、第2位のクラスに複
数レベルに分割された対象日とその前日の気温偏差と、
第3位のクラスに複数レベルに分割された前日と前前日
の気温偏差とから構成する階層構造にし、補正値計算部
が検索した過去の気象の変化パターンを同様に階層化し
て比較することにより、過去のデータから予想対象日と
類似した気象の変化パターンを持つ過去の日を容易に選
択することができる。
【0011】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1〜図5を用いて
説明する。図1は本発明の電力需要予測装置の構成図で
あり、図2は電力需要予測の手順を示すフローチャート
である。
【0012】電力需要予測装置は、データ入力部1、電
力需要予測部2、データベース3及び予測結果出力部4
からなる。データ入力部1はキーボード等の入力装置で
あり、予測結果出力部4は表示画面、印刷機等の表示装
置である。電力需要予測部2はデータ分析部5、需要予
測部6及び補正値計算部7からなる。データ入力部1と
電力需要予測部2は入力信号s1でつながれている。デ
ータベース3と電力需要予測部2はデータリクエスト信
号s2とデータ信号s3でつながれている。また、電力
需要予測部2と予測結果出力部4は出力信号s4でつな
がれている。
【0013】次に電力需要予測装置の動作について、図
1の構成図と図2のフローチャートを参照して説明す
る。図2において、ステップ10”予想条件の入力”で
は、データ入力部1を介して予想対象日の年月日、曜
日、予想気象(最高気温、最低気温、平均気温、湿度、
不快指数、天気、照度、日照時間など)をデータs1と
して電力需要予測装置2に入力し、このデータs1によ
り電力需要予測部2はデータベース3に過去のデータを
要求するリクエスト信号s2を出力する。
【0014】ステップ11”データベース中のデータの
取り込み”では、データベース3はリクエスト信号s2
を受けて、電力需要予測部2にデータs3を出力する。
出力されるデータs3は過去のデータで、年月日(カレ
ンダー)毎の電力需要、気象(最高気温、最低気温、平
均気温、天気、湿度など)である。これら電力需要予測
部2に取り込まれたデータs3はデータ分析部5に送ら
れる。
【0015】ステップ12”データの分析計算”では、
データ分析部5は次のように分析計算を実施する。デー
タ分析部5は、まず電力需要はその日の気温に最も関係
があることから、日最高気温Tと電力需要Pの関係を求
める、すなわち、データs3を用いて最小二乗法などに
より図3に示すような回帰曲線20、Pt(T)を計算
する。ここでは例として夏季の電力需要について説明す
る。
【0016】図3は夏季における日最高気温と電力需要
の関係を示す図で、日最高気温が高くなるにつれて冷房
装置の稼働が増加し、電力需要が伸びることを示してい
る。ある程度気温が低い(Tl)場合は冷房装置の稼働
が少なくなるので需要の伸びがなくなり、逆に気温が非
常に高い(Th)場合、冷房装置がフル稼働し、これ以
上冷房による電力需要の伸びがないことを示している。
ちなみに冬季の場合は、気温の低下とともに暖房装置の
稼働とともに電力需要が増加するグラフになる。
【0017】この他、データ分析部5で天気の影響を分
析するため、天気別(晴、曇り、雨など)に図3と同様
の回帰曲線を求める。この結果から天気wが与える影響
Pw(w)を計算し、基準天気w0での電力需要の回帰式
Ptw(T)を求める。ここでは電力需要が最小となる天
気を基準天気w0、予想対象日の気温を基準気温T0とす
る。
【0018】一般に電力需要には図4に示すように、2
4時間の周期と1週間の周期があり、週末(土、日、月
曜日)及び祝日はその他の日(平日)より電力需要が低
下する。週末、祝日の平日に対する電力需要の低下率を
下記の数式1で計算する。
【0019】
【数1】
【0020】ステップ13”予想気象での補正値の計
算”では、補正値計算部7が予想気象での補正値の計算
を実施する。予想対象日の電力需要予測値は予想気温T
fを基に関数Ptw(Tf)から計算できる。基準天気w0に
対する予想天気wfによる補正値はPw(wf)により計
算する。下記の数式2は予想対象日の予想気象のみを用
いた電力需要の予測値Pを示す。
【0021】
【数2】P=r0×(Ptw(Tf)+Pw(wf))
【0022】ここで図3の示すように回帰曲線20から
大きく外れた点P0が存在することがわかった。天気に
よる影響Pw(w)よりもその誤差が大きい場合もあ
る。電力需要と気温を時系列的に分析した結果、電力需
要実績と気温をプロットしたとき回帰曲線20から大き
く外れる場合(点A,B)は、図5に示す気温変動のパ
ターンと関係があることがわかった。ここで、パターン
に示す折れ線は3日間の相対的な気温の変化を示し、一
番左が前前日の気温、中央が前日の気温そして右が当日
の気温という具合に左側から時系列的に示している。
【0023】電力需要が回帰曲線から大きく外れる理由
について、夏の冷房により電力需要が変動する場合を例
にとって説明する。前日の気温が高く、当日が前日より
気温が低い場合、前日の余熱が残っていることや人は前
日からの延長で冷房装置を稼働し易いことが考えられ
る。このため、気温に対して一時遅れ的な要素が存在す
ることがわかる。但し、この傾向が当日と前日との気温
の変化だけでなく、前日と前前日との気温の変化も電力
需要に影響することがわかる。しかし、10日前の気温
変化が当日の電力需要に影響を与えるとは考えられない
ので、気温変動の影響を考慮する日を多くすれば多くす
るほど精度を向上できるものではない。
【0024】予想対象日とそれ以前の気温の変動パター
ンと類似する取り込んだデータs3を用いて気温変動パ
ターンによる補正値を計算する。類似する日の決定方法
は、当日の気温が予想対象日の気温と類似しており、変
動パターンが類似するときを検索する。類似度数qの計
算として下記の数式3を用いる。
【0025】
【数式3】
【0026】 予想対象日からi日前の気温変化 △Ti=Ti+1−Ti 参照する日からi日前の気温変化 △ti=ti+1−ti 予想対象日からi日前の気温 Ti 参照する日からi日前の気温 ti 定数 ki
【0027】類似度数qは、過去のデータに対して、予
想対象日の気温が等しく、第i日前から第(i+1)日
前の気温の変化が等しいとき、ゼロで、最も類似してい
ることになる。よって、類似度数qが小さいものからn
番目(n≧1)までの日を参照する日である。気温変動
による補正値Cは下記の数式4で示される。
【0028】
【数式4】
【0029】 定数 uj 気温変動による補正値Cj=(p0−Pw(w0))−Ptw(t0) 参照日の電力需要実績 p0 参照日の天気補正値 Pw(w0) 参照日の当日気温から予測した電力需要 Ptw(t0) 以上でステップ13”予想気象での補正値の計算”が終
了する。
【0030】ステップ14”予想気象での需要予測値の
計算”では、電力予測部6はその予想気象での需要予測
値の計算を実施する。予想気象での需要予測値Pの計算
を下記の数式5に示す。
【0031】
【数5】P=r×(Ptw(Tf)+Pw(wf)−C) r:週末、祝日の電力需要低下率
【0032】ステップ15”補正後の予測値の出力”で
は、電力需要予測部2は予想気象による電力需要予測値
Pとともに予想対象日の年月日、予想気象、週末の電力
需要低下率rなど予測計算に使用した値をデータ信号s
4として予想結果出力部4に出力する。予想結果出力部
4はデータ信号s4を表示画面、印刷機等にその値を出
力する。
【0033】以上説明したように第一の実施例によれ
ば、予想対象日と類似した気温変動である参照日を決定
し、その参照日の実績気温を回帰曲線20に代入した値
と電力需要実績との差を気温変動による補正値とするこ
とにより、予想対象日の天気と気温だけでなく気温変動
による電力需要を考慮することができるので電力需要の
予測精度が向上できる。
【0034】なお、上記第1の実施例では、図3の回帰
曲線は夏季における日最高気温と電力需要の関係を示す
が、日最高気温は夏季の電力需要との相関関係が強く、
また日平均気温は冬季の電力需要との相関関係が強いこ
とがわかっている。また日最高気温、日平均気温及び日
最低気温には相関関係があるので、夏季の電力需要を求
めるのに日平均気温または日最低気温を用いることがで
き、冬季の電力需要を求めるのに日最高気温または日最
低気温を用いることができる。
【0035】次に本発明の第二の実施例について説明す
る。第二の実施例は図1の構成と同じで、補正値計算部
7とデータベース3に次の動作を付加したものである。
第二の実施例では第一の実施例で予測した結果s4を予
測結果出力部4に出力するとともにデータベース3に出
力し、データベースとして格納する。不快指数は、暑さ
の度合いを知るためのものである。不快指数DIの計算
式(J.F.Bosenらによる)の例を下記の数式6に示
す。
【0036】
【数6】 DI=0.81×T+0.01×U×(0.99×T−14.3)+46.3 T:気温(℃) U:相対湿度(%)
【0037】日本人の体感によると、不快指数75以上
になると「やや暑さ」を感じ、80以上になると「暑く
て汗がでる」ようになり、85以上になると「暑くてた
まらない」ほどになるといわれている(理科年表よ
り)。同一気温でも不快指数が大きいほうが体感気温が
高いので電力需要は大きくなり、誤差が大きくなる原因
の一つと考えられる。補正値計算部7では不快指数の変
動パターンによる補正値Uを下記の数式7により計算す
る。
【0038】
【数7】U=P−Pf 過去の類似日の電力需要実績 P 過去の類似日の予測電力値 Pf
【0039】補正値計算を気温変動パターンのときの類
似日を検索する方法と同じく、不快指数の変動が等しい
ものを類似しているとする。需要予測部6では数式5に
不快指数の変動パターンによる補正値を加算した下記の
数式8により、予想気象での電力需要予測値Pを計算す
る。
【0040】
【数8】P=r×(Ptw(Tf)+Pw(wf)−C+U)
【0041】第二の実施例によれば、不快指数の変動を
考慮しているので、不快指数の変動による補正ができる
ので電力需要の予測精度を向上できる。
【0042】次に第三の実施例を図6を用いて説明す
る。第三の実施例は第一の実施例においてデータベース
3に気温の変動パターンによる参照日を設け、この構造
を図6に示す階層構造にしたものである。階層構造の例
としてフレームを用いた場合で説明する。図6では最上
位のクラスを気温変動データとし、この下位に参照日の
1日前と参照日(0日前)の気温の差△T0を正で大き
い、正で小さい、ゼロ、負で小さい、負で大きいに分類
する。以下、同じ方法で気温の差△Tiに応じて分類す
ることを繰り返し、階層化する。最下位には参照日の年
月日が格納されている。
【0043】図6では2日前までの例を示し、a1,a
2・・・、y1,y2は参照する年月日である。階層構
造となっているため、△T0が正で大、△T1が負で大で
ある場合は参照日の候補はe1,e2,・・・だけであ
る。参照日の候補e1,e2,・・・が分かったら、これ
らの日の気温などの気象データを取り込む。類似度数q
を参照日の候補e1,e2,・・・について計算し、類似
度数が小さいものからn番目までの日を参照することに
する。参照日のデータを用いて数式4により補正値を計
算し、数式5により予想気象による電力需要の予測値を
計算する。
【0044】第三の実施例によれば、気温の変動パター
ンごとにデータを格納しているので、同じパターンから
類似している参照日を検索でき、時間を短縮できる。
【0045】次に第四の実施例を図7を用いて説明す
る。第四の実施例は補正値計算部7に類似度数の計算結
果から数式4により補正値を決める代わりに気温変動に
よる電力需要の変動をファジィ推論によって求める機能
を付加したものである。第四の実施例の動作について説
明する。図5に示す気温変動のパターンをさらに細かく
分析すると、ファジィ推論のルールを作成できる。図7
に作成したファジィルールの一部の例を次に示す。
【0046】ファジィルール1:「当日の気温が高く、
前前日との気温偏差が負で小さく、前日との気温偏差が
正で小さいならば、気温変動による補正値は負で小さ
い」ファジィルール2:「当日の気温がやや高く、前前
日との気温偏差がゼロで、前日との気温偏差が正で大き
いならば、気温変動による補正値は負で大きい」図7の
例では予想対象日の予想気温を当日の気温、その前前日
の気温偏差、前日の気温偏差を入力する。ファジィルー
ルでは前件部に対する適合度の最小値を最大値とするよ
うに後件部の補正値のメンバーシップを修正する。修正
された後件部のメンバーシップ関数を重ねあわせてその
面積の重心を補正値とする。この値を気温変動による電
力需要の補正値Cとして、数式5により予想気象による
電力需要の予測値を計算する。
【0047】第四の実施例によれば、予想対象日の予想
気温と気温偏差が分かれば、データの検索、類似度数の
計算が不要なので、電力需要の予測に要する時間を短縮
でき、類似度数が小さいデータがない場合でもファジイ
推論により補正値を内挿でき予測精度を向上できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、電力需要予測方法は、
過去の日の電力需要実績とその過去の日の気象データと
から天気別に求めた気温と電力需要との関係式に予想対
象日の予想天気、気温を代入して予想対象日の電力需要
を計算し、その過去のデータから求めた電力需要の値
を、少なくとも予想対象日とその前日及び前前日の気象
変化のパターンと類似する過去の参照日の電力需要によ
り補正する方法としたので、予想対象日の電力需要の予
測精度を向上することができる。
【0049】また、本発明によれば、電力需要予測装置
は、過去の日の電力需要とその過去の日の気象とから求
めた天気別の気温と電力需要の関係式に予想対象日の予
想天気、気温を代入して予想対象日の電力需要を計算す
る電力需要予測部と、その電力需要予測部により求めた
電力需要予測値を、少なくとも予想対象日とその前日及
び前前日の気象変化のパターンと類似する過去の参照日
の電力需要により補正する補正値計算部を備えたので、
予想対象日の電力需要の予測精度を向上することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体構成図である。
【図2】予想対象日の電力需要予測値を求めるフローチ
ャートである。
【図3】気温と電力需要実績の関係を示す図である。
【図4】24時間周期及び一週間周期の電力需要の時間
推移を示す図である。
【図5】気温の変動パターンによる電力需要の補正値を
示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例のデータの階層構造を示
す図である。
【図7】本発明の第4の実施例のファジィ推論による補
正値算出方法を示す図である。
【符号の説明】
1 データ入力部 2 電力需要予測部 3 データベース 4 予測結出力部 5 データ分析部 6 需要予測部 7 補正値計算部
フロントページの続き (72)発明者 福崎 孝治 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社 日立製作所 エネルギー研究所内 (72)発明者 森田 憲一 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 遠藤 為治郎 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社 電力技術研究所内 (72)発明者 白崎 隆 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社 電力技術研究所内 (72)発明者 鈴木 生喜 宮城県仙台市青葉区錦町一丁目12番23号 東北電力株式会社 宮城給電指令所内 (56)参考文献 特開 平4−372046(JP,A) 特開 平6−161989(JP,A) 特開 昭60−106325(JP,A) 特開 昭56−14366(JP,A) 特開 昭60−102822(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 G06F 17/60 110

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ入力部を介して予想対象日とその
    前日及び前前日の少なくとも3日間の予想気象を入力
    し、データベースに格納された過去の日の電力需要実績
    と該過去の日の気温、天気、湿度等の気象データとか
    、データ分析部により、天気別に気温と電力需要との
    関係式を求め、需要予測部により、前記関係式と前記デ
    ータ入力部を介して入力された予想対象日の予想される
    天気、気温とから予想対象日の電力需要を求め、前記需
    要予測部で求めた予想対象日の電力需要を、少なくとも
    予想対象日とその前日、前前日の3日間での予想気象の
    変化パターンと類似する気象データを持った過去の参照
    日の電力需要実績により、補正値計算部で補正し、該補
    された電力需要の値を予想対象日の電力需要予測値と
    して出力部から出力することを特徴とするコンピュータ
    を用いた電力需要予測方法。
  2. 【請求項2】 前記予想気象の変化パターンは気温の変
    化パターンなることを特徴とする請求項1記載の電力需
    要予測方法。
  3. 【請求項3】 前記予想気象の変化パターンは気温と湿
    度から求められる不快指数の変化パターンなることを特
    徴とする請求項1記載の電力需要予測方法。
  4. 【請求項4】 前記予想気象の変化パターンは湿度の変
    化パターンなることを特徴とする請求項1記載の電力需
    要予測方法。
  5. 【請求項5】 前記過去の日の気温及び予想対象日の予
    想される気温をそれぞれ日最高気温とすることを特徴と
    する請求項1〜4いずれか記載の電力需要予測方法。
  6. 【請求項6】 前記過去の日の気温及び予想対象日の予
    想される気温をそれぞれ日平均気温とすることを特徴と
    する請求項1〜4いずれか記載の電力需要予測方法。
  7. 【請求項7】 前記過去の日の気温及び予想対象日の予
    想される気温をそれぞれ日最低気温とすることを特徴と
    する請求項1〜4いずれか記載の電力需要予測方法。
  8. 【請求項8】 予想対象日とその前日及び前前日の少な
    くとも3日間の予想気象を入力するデータ入力部と、過
    去の日の電力需要実績と該過去の日の気温、天気、湿度
    等の気象データを有するデータベースと、該データベー
    スに格納された過去の電力需要実績と気象データとから
    天気別に気温と電力需要との関係式を求めるデータ分析
    部と、該データ分析部で求めた関係式に予想日の予想さ
    れる気温を代入して電力需要を求める電力需要予測部
    と、該電力需要予測部で求めた予想対象日の電力需要
    を、少なくとも予想対象日とその前日、前前日の3日間
    での予想気象の変化パターンと類似する気象データを持
    った過去の参照日の電力需要実績により、補正する補正
    値計算部と、該補正値計算部で補正された電力需要の値
    を出力する出力部とから構成されたことを特徴とする電
    力需要予測装置。
  9. 【請求項9】 前記補正値計算部は、予想気象の変化パ
    ターンを、最上位クラスに分類された気象の種類と、第
    2位のクラスに複数レベルに分割された対象日とその前
    日の気温偏差と、第3位のクラスに複数レベルに分割さ
    れた前日と前前日の気温偏差とから構成する階層構造に
    することを特徴とする請求項5記載の電力需要予測装
    置。
  10. 【請求項10】 前記過去の日の気温及び予想対象日の
    予想される気温をそれぞれ日最高気温とすることを特徴
    とする請求項6または7記載の電力需要予測装置。
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