JP3140633B2 - 溶接状況の監視方法 - Google Patents

溶接状況の監視方法

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JP3140633B2
JP3140633B2 JP06094896A JP9489694A JP3140633B2 JP 3140633 B2 JP3140633 B2 JP 3140633B2 JP 06094896 A JP06094896 A JP 06094896A JP 9489694 A JP9489694 A JP 9489694A JP 3140633 B2 JP3140633 B2 JP 3140633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は溶接状況の監視方法に
関し、特にティグ溶接を利用する製造分野一般に使用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ティグ溶接は図1に示すように行
なわれている。即ち、電源1に接続したタングステン電
極2と母材3との間にアーク4を発生させ、その熱によ
り母材3とフィラーワイヤ5を溶融させながら溶接を進
行させる。この際、アーク4及び溶融池6はシールドガ
ス7(例えばアルゴンガス)により大気から遮蔽されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、場合によって
は、風によってシールドガスが乱れて大気からの遮断が
損われて、溶融金属が酸化したり、あるいは溶接トーチ
の冷却水が突然漏れて溶接部に触れ、溶接欠陥が発生し
たりすることが生じる。従来、このような異常は溶接作
業者によって監視され、防止されていた。この発明はこ
うした事情を考慮してなされたもので、上述したような
異常を作業者の監視に頼ることなく自動的に検出し、溶
接欠陥の発生を最小限に防止しえる溶接状況の監視方法
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、ティグ溶接
における溶接音に基づいて溶接状況を監視する方法にお
いて、溶接部の近くにマイクロフォンを設置して溶接部
から発生する音をモニターし、その溶接音圧から溶接状
況が正常か異常かを判断するとともに、異常の場合には
周波数−時間平面での溶接音圧の分布から横風によりシ
ールドが乱れた場合かあるいはトーチからの水漏れによ
ってアークが乱れた場合かを識別することを特徴とする
溶接状況の監視方法である。この発明においては、周波
数−時間平面で溶接音圧の分布を示すことが好ましい。
その理由は、こうした分布を示すことにより溶接状況の
正常・異常の他に、異常の場合にはその因子を識別する
ことができるからである。
【0005】
【作用】溶接部近傍には、溶接電源から発する冷却ファ
ン等の音、ノズルから噴出されるシールドガスの音、ア
ークによって大気が振動する音、周辺から聞こえてくる
騒音等が混在している。これらの音が溶接部近傍に設置
されたマイクロフォンによって、検出される。これらの
音のうち、溶接電源から発する冷却ファン、あるいはノ
ズルから噴出されるシールドガスの音等は、図2に示す
ように低周波数域では高いが、周波数の増加と共に低下
する傾向にある。
【0006】一方、横風やトーチからの水漏れによって
シールドが乱れると、図3及び図4のように、低周波数
から高周波数域にかけて音圧の高い溶接音が発生する
特徴がある。従って、ノイズの音圧が低く、シールド等
の状況を示す溶接音圧の高い、高周波数域に着目すれ
ば、溶接状況の善し悪しを高い確率で判断することがで
きる。
【0007】また、図5、図6、図7、図8のように、
周波数−時間平面で溶接音圧の分布を示すことにより溶
接状況の正常・異常の判断ができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。溶接部近傍には、溶接電源から発する冷却ファン等
の音、ノズルから噴出されるシールドガスの音、アーク
によって大気が振動する音、周辺から聞こえてくる騒音
等が混在している。そこで、まず、図示しないが、溶接
部の近傍にマイクロフォンを設置し、これらの音をマイ
クロフォンにより検出する。
【0009】そして、溶接部から発生している溶接音の
うち、比較的高い周波数域の10キロHz近傍の信号成
分を選定する。即ち、マイクロフォンにより検出された
音のうち、ノイズに属する溶接電源から発する冷却ファ
ン、あるいはノズルから噴出されるシールドガスの音圧
等は、図2に示すように低周波数域では高いが、周波数
の増加と共に低下する傾向にある。なお、図2におい
て、Aは電源から発する音であり、Bはシールドガスが
流れている音である。
【0010】一方、横風やトーチからの水漏れによって
シールドが乱れると、図3及び図4のように、低周波数
から高周波数域にかけて音圧の高い溶接音が発生する
特徴がある。ここで、図3は横風によりシールドが乱れ
た場合の溶接音を示し、低周波数域から高周波数域にか
けて音圧の高い溶接音の発生が認められる。図4は、ト
ーチからの水漏れによってアークが乱れた場合には、高
周波数域において更に高い音圧の発生が認められること
を示している。
【0011】従って、ノイズの音圧が低く、シールド等
の状況を示す溶接音圧の高い、高周波数域に着目すれ
ば、溶接状況の善し悪しを高い確率で判断することがで
きる。また、図5、図6、図7、図8のように、周波数
が9〜11KHzの各条件における溶接音の実効値の平均
値を時間との関係で示すことにより、溶接状況の正常・
異常の判断ができる。ここで、図5は正常な溶接の場合
の、図6は冷却水漏れが生じた場合の、図7はシールド
ガス流量が20l(リットル)/min で横風が発生した
場合の、図8はシールドガス流量が10l(リットル)
/min で横風が発生した場合の実測値である。正常な場
合に比べ、異常の場合はいずれの場合にも高い溶接音が
得られているのが分かる。
【0012】更に、図9は溶接が正常の場合、図10は
トーチの冷却水漏れによってアークが乱れた場合の溶接
音を、周波数−時間平面で示したものである。これらの
図より、溶接音の分布状態が異なっているの明らかであ
る。この分布状態から、溶接部にどのような異常が発生
しているかを知ることができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
溶接状況の正常・異常の判断、及び異常の場合にはその
因子の識別が作業員に頼ることなく可能であり、溶接の
自動化、無人化に貢献できる溶接状況の監視方法を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ティグ溶接の概念図。
【図2】ノイズに属する溶接電源から発する冷却ファ
ン、あるいはノズルから噴出されるシールドガスの音圧
等と周波数との関係を示す特性図。
【図3】横風によりシールドが乱れた場合の溶接音によ
る音圧と周波数との関係を示す特性図。
【図4】トーチからの水漏れによってアークが乱れた場
合の音圧と周波数との関係を示す特性図。
【図5】正常な溶接の場合の周波数−時間平面で溶接音
圧の分布図。
【図6】冷却水漏れが生じた場合の周波数−時間平面で
溶接音圧の分布図。
【図7】シールドガス流量が20l/min で横風が発生
した場合の周波数−時間平面で溶接音圧の分布図。
【図8】シールドガス流量が10l/min で横風が発生
した場合の実測値の周波数−時間平面で溶接音圧の分布
図。
【図9】溶接が正常の場合の溶接音を周波数−時間平面
で示した図。
【図10】トーチの冷却水漏れ、溶融金属に接してアー
クが乱れた場合の溶接音を周波数−時間平面で示した
図。
【符号の説明】
1…電源、 2…タングステン電極、 3
…アーク、4…アーク、 5…フィラーワイ
ヤ、 6…溶融池、7…シールドガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 孝夫 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (56)参考文献 特開 平5−50244(JP,A) 特開 昭59−209485(JP,A) 特開 昭63−76762(JP,A) 特開 昭49−23149(JP,A) 特表 平3−501827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/095 B23K 9/167 B23K 31/00 G01H 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティグ溶接における溶接音に基づいて溶
    接状況を監視する方法において、 溶接部の近くにマイクロフォンを設置して溶接部から発
    生する音をモニターし、その溶接音圧から溶接状況が正
    常か異常かを判断するとともに、異常の場合には周波数
    −時間平面での溶接音圧の分布から横風によりシールド
    が乱れた場合かあるいはトーチからの水漏れによってア
    ークが乱れた場合かを識別することを特徴とする溶接状
    況の監視方法。
  2. 【請求項2】 溶接部から発生している溶接音のうち、
    比較的高い周波数域の10キロHz近傍の溶接音に着目
    し、その音圧が正常値に比べ、同等レベルであれば正
    常、高ければ異常と、溶接状況を判断することを特徴と
    する請求項1記載の溶接状況の監視方法。
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