JP3140475B2 - セラミック基板及びその製造方法 - Google Patents
セラミック基板及びその製造方法Info
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- JP3140475B2 JP3140475B2 JP03063607A JP6360791A JP3140475B2 JP 3140475 B2 JP3140475 B2 JP 3140475B2 JP 03063607 A JP03063607 A JP 03063607A JP 6360791 A JP6360791 A JP 6360791A JP 3140475 B2 JP3140475 B2 JP 3140475B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロニクス回路
用の高熱伝導性基板に係り、特に組成を傾斜させること
により、基板に機械加工性を付与させたセラミック基板
及びその製造方法に関する。
用の高熱伝導性基板に係り、特に組成を傾斜させること
により、基板に機械加工性を付与させたセラミック基板
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば(1)「機能性セラミックス」金属 1989年
1月号 72〜76頁、(2)「傾斜機能材料の発想と
開発動向」工業材料 第38巻 第12号(1990年
10月号)18〜25頁などに記載されるものがあっ
た。
例えば(1)「機能性セラミックス」金属 1989年
1月号 72〜76頁、(2)「傾斜機能材料の発想と
開発動向」工業材料 第38巻 第12号(1990年
10月号)18〜25頁などに記載されるものがあっ
た。
【0003】電子機器に対する小形化、高機能化、高信
頼性化、低コスト化への要求は極めて大きく、これに応
じて半導体チップは、高集積密度化、高速化の方向にめ
ざましく発達してきている。これに伴って、セラミック
基板に対しても、従来から用いられているアルミナ基板
以上の特性が求められるようになってきている。
頼性化、低コスト化への要求は極めて大きく、これに応
じて半導体チップは、高集積密度化、高速化の方向にめ
ざましく発達してきている。これに伴って、セラミック
基板に対しても、従来から用いられているアルミナ基板
以上の特性が求められるようになってきている。
【0004】アルミナ基板の欠点の一つは、その熱伝導
率が20W/(m・K)程度であり、それ程放熱性がよ
くないことである。
率が20W/(m・K)程度であり、それ程放熱性がよ
くないことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子機器の軽薄短小化
とともに、ハイブリッドモジュールの集積度が大幅に大
きくなり、単位面積当たりの発熱量が問題になっている
折から、アルミナに代わる新しい高熱伝導性基板が求め
られている。
とともに、ハイブリッドモジュールの集積度が大幅に大
きくなり、単位面積当たりの発熱量が問題になっている
折から、アルミナに代わる新しい高熱伝導性基板が求め
られている。
【0006】高熱伝導性基板としては、すでにいくつか
の材料が検討されており、炭化シリコン(SiC)に少
量の酸化ベリリウム(BeO)を加えたSiC−BeO
系で熱伝導率として270W/(m・K)が得られてい
る。この値は、アルミナの熱伝導率の値の10倍以上も
あり、大変有望な材料であるが、比誘電率εr が1MH
zで40もあり、アルミナの比誘電率の4倍以上であ
る。
の材料が検討されており、炭化シリコン(SiC)に少
量の酸化ベリリウム(BeO)を加えたSiC−BeO
系で熱伝導率として270W/(m・K)が得られてい
る。この値は、アルミナの熱伝導率の値の10倍以上も
あり、大変有望な材料であるが、比誘電率εr が1MH
zで40もあり、アルミナの比誘電率の4倍以上であ
る。
【0007】一般に、基板の比誘電率は回路の伝搬速度
に大きく影響し、信号の遅延時間は√εr に比例する。
従って、上記のSiC系のようにεr の大きなものは、
基板用セラミックとしては不向きである。
に大きく影響し、信号の遅延時間は√εr に比例する。
従って、上記のSiC系のようにεr の大きなものは、
基板用セラミックとしては不向きである。
【0008】一方、高熱伝導性セラミックスとして、窒
化アルミニウム(AlN)も有望視されている。熱伝導
率も改善され、現在270W/(m・K)という値が得
られるようになった。更に、比誘電率もアルミナに比
べ、やや小さく8.7程度であり、実用化に向けてその
開発が急がれている。しかし、AlNは一般に硬くて脆
いという欠点がある。
化アルミニウム(AlN)も有望視されている。熱伝導
率も改善され、現在270W/(m・K)という値が得
られるようになった。更に、比誘電率もアルミナに比
べ、やや小さく8.7程度であり、実用化に向けてその
開発が急がれている。しかし、AlNは一般に硬くて脆
いという欠点がある。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するために、
厚み方向に組成傾斜を持たせた選択された材料により、
各種の優れた特性を有するセラミック基板及びその製造
方法を提供することを目的とする。
厚み方向に組成傾斜を持たせた選択された材料により、
各種の優れた特性を有するセラミック基板及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】より具体的には、AlN系材料に、特殊な
方法で窒化ホウ素を加えることにより、厚み方向に組成
傾斜を持たせ、基板材料としての機械的強度を保有しな
がら、切削加工性をもたせ、合わせて誘電率を低減し得
るセラミック基板及びその製造方法を提供する。
方法で窒化ホウ素を加えることにより、厚み方向に組成
傾斜を持たせ、基板材料としての機械的強度を保有しな
がら、切削加工性をもたせ、合わせて誘電率を低減し得
るセラミック基板及びその製造方法を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するために、セラミック基板において、厚み方
向に組成傾斜を持たせたAl1-x Bx N系(0.3≧X
≧0)で、高熱伝導性を有し、かつ機械加工性を有す
る。
的を達成するために、セラミック基板において、厚み方
向に組成傾斜を持たせたAl1-x Bx N系(0.3≧X
≧0)で、高熱伝導性を有し、かつ機械加工性を有す
る。
【0012】また、Al1-x Bx N系に高熱伝導性を付
与させるために加えられた全重量が、10モル%以下の
CaO,CaF2 ,AlF3 ,Y2 O3 ,YF3 から選
ばれた少なくとも一種を含む組成を有する。
与させるために加えられた全重量が、10モル%以下の
CaO,CaF2 ,AlF3 ,Y2 O3 ,YF3 から選
ばれた少なくとも一種を含む組成を有する。
【0013】更に、基板面の片側(X=0又は微小なX
の値)は高熱伝導性を有し、機械的強度も強く、もう一
方の片側(X≠0)は切削加工を可能にしたものであ
る。
の値)は高熱伝導性を有し、機械的強度も強く、もう一
方の片側(X≠0)は切削加工を可能にしたものであ
る。
【0014】
【作用】上記したように、本発明によれば、セラミック
基板は、 (1)窒化アルミニウム粉末(AlN)と窒化ホウ素粉
末(BN)の混合体を焼結した、Al1-x Bx N系
(0.3≧X≧0)であり、厚さ方向に組成を傾斜させ
ている。そして、BNにより機械加工性を持たせ、厚み
方向に切削性を持たせることができる。
基板は、 (1)窒化アルミニウム粉末(AlN)と窒化ホウ素粉
末(BN)の混合体を焼結した、Al1-x Bx N系
(0.3≧X≧0)であり、厚さ方向に組成を傾斜させ
ている。そして、BNにより機械加工性を持たせ、厚み
方向に切削性を持たせることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
ながら詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例を示すセラミ
ック基板の構成図である。
ック基板の構成図である。
【0017】この実施例のセラミック基板は、窒化アル
ミニウム粉末(AlN)と窒化ホウ素粉末(BN)の混
合体を焼結して成るものであるが、厚さ方向に組成を傾
斜させているところに特徴がある。一般に、AlNとB
Nは固溶せず複合体となり、AlNマトリックス中に析
出するBNが破壊エネルギーを吸収し、切削加工を可能
としている。即ち、BNにより機械加工性を持たせ、厚
み方向に切削性を持たせるようにしている。
ミニウム粉末(AlN)と窒化ホウ素粉末(BN)の混
合体を焼結して成るものであるが、厚さ方向に組成を傾
斜させているところに特徴がある。一般に、AlNとB
Nは固溶せず複合体となり、AlNマトリックス中に析
出するBNが破壊エネルギーを吸収し、切削加工を可能
としている。即ち、BNにより機械加工性を持たせ、厚
み方向に切削性を持たせるようにしている。
【0018】ここで、厚さ方向に組成傾斜をもたせる方
法は、一般的に次のように行なえば可能である。
法は、一般的に次のように行なえば可能である。
【0019】即ち、Al1-x Bx N系において、Xを0
より0.3迄いくつかの値を選び、幾種類かの混合粉を
用意する。例えば、X=0、0.05、0.1、0.1
5、0.20、0.25、0.30と7種を選ぶとす
る。これらの粉末を通常のセラミックス製造法に従っ
て、厚み0.5mm、直径10mmφ程度の円板(ペレ
ット)とする。これら7板の円板(ペレット)を積み重
ねて一体化し、所定の温度、雰囲気で焼成することによ
って、厚さ方向にほぼ連続的にXの異なる組成傾斜のセ
ラミック基板が得られる。
より0.3迄いくつかの値を選び、幾種類かの混合粉を
用意する。例えば、X=0、0.05、0.1、0.1
5、0.20、0.25、0.30と7種を選ぶとす
る。これらの粉末を通常のセラミックス製造法に従っ
て、厚み0.5mm、直径10mmφ程度の円板(ペレ
ット)とする。これら7板の円板(ペレット)を積み重
ねて一体化し、所定の温度、雰囲気で焼成することによ
って、厚さ方向にほぼ連続的にXの異なる組成傾斜のセ
ラミック基板が得られる。
【0020】このように、Al1-x Bx N系において、
X=0〜0.3の範囲で幾種類かのペレットを用意し、
それらを合体し、焼成して、傾斜組成を有するセラミッ
ク基板を得るようにしている。ここで、X=0の側は、
熱伝導率も高く、機械的強度も大きい。一方、X≠0で
BNを含む側は、熱伝導率はBNの増加とともに低下す
るが、機械加工性が改善されている。
X=0〜0.3の範囲で幾種類かのペレットを用意し、
それらを合体し、焼成して、傾斜組成を有するセラミッ
ク基板を得るようにしている。ここで、X=0の側は、
熱伝導率も高く、機械的強度も大きい。一方、X≠0で
BNを含む側は、熱伝導率はBNの増加とともに低下す
るが、機械加工性が改善されている。
【0021】ここで、X=0.3としたのは、Xの増加
とともに熱伝導率が低下することになり、Xが0.3を
超えると基板材料として望ましい100W/(m・K)
以上の値が得られなくなるからである。
とともに熱伝導率が低下することになり、Xが0.3を
超えると基板材料として望ましい100W/(m・K)
以上の値が得られなくなるからである。
【0022】基本的には、Al1-x Bx N系において高
熱伝導性基板が得られるが、一般にAlNは難焼結体で
あり、種々の添加物が焼結性を高め、更に、高熱伝導化
に効果がある。添加物として有用な効果が見られるもの
は、CaO,CaF2 ,AlF3 、Y2 O3 、YF3 等
の酸化物、フッ化物であり、全重量で10モル%以下が
有効である。10モル%以上になると、熱伝導率100
W/(m・K)以上のものが得られないので、10モル
%以下とした。
熱伝導性基板が得られるが、一般にAlNは難焼結体で
あり、種々の添加物が焼結性を高め、更に、高熱伝導化
に効果がある。添加物として有用な効果が見られるもの
は、CaO,CaF2 ,AlF3 、Y2 O3 、YF3 等
の酸化物、フッ化物であり、全重量で10モル%以下が
有効である。10モル%以上になると、熱伝導率100
W/(m・K)以上のものが得られないので、10モル
%以下とした。
【0023】以下、具体的な実施例について説明する。 『実施例 1』 CaO 2モル%、CaF2 2モル%を含むAl
N、Al0.96B0.04N、Al0.91B0.09N、Al
0.87B0.13N、Al0.82B0.18N、Al0.76B0.24
Nの6種類の粉末を用意する。これらの粉末を有機バイ
ンダー等を加えて、ドクターブレード法で0.2mm厚
のシートを作成する。これら6枚のシートを順番に重
ね、加圧圧縮により一体化する。この積層シートを、例
えば、窒素気流中で1900℃、6時間焼成する。得ら
れた基板は、次のような特性を示す。
N、Al0.96B0.04N、Al0.91B0.09N、Al
0.87B0.13N、Al0.82B0.18N、Al0.76B0.24
Nの6種類の粉末を用意する。これらの粉末を有機バイ
ンダー等を加えて、ドクターブレード法で0.2mm厚
のシートを作成する。これら6枚のシートを順番に重
ね、加圧圧縮により一体化する。この積層シートを、例
えば、窒素気流中で1900℃、6時間焼成する。得ら
れた基板は、次のような特性を示す。
【0024】 熱伝導率(AlNの面) 180W/m・K 比誘電率(1MHz) 8.5 切削加工時間(AlNと対抗面との対比) 1/10 『実施例 2』 AlF3 1モル%、Y2 O3 3モル%を含むAl
0.99B0.01N、Al0.96B0.04N、Al0.90B0.10
N、Al0.86N0.14N、Al0.75B0.25Nの5種の
粉末を用意し、有機バインダーを加えて、10mmφ厚
み0.3mmの円板を各々作成する。これら5枚の円板
を順番に重ね、加圧圧縮により一体化する。この積層円
板を、窒素気流中で1850℃、10時間焼成する。得
られた円板は、次のような特性を有する。
0.99B0.01N、Al0.96B0.04N、Al0.90B0.10
N、Al0.86N0.14N、Al0.75B0.25Nの5種の
粉末を用意し、有機バインダーを加えて、10mmφ厚
み0.3mmの円板を各々作成する。これら5枚の円板
を順番に重ね、加圧圧縮により一体化する。この積層円
板を、窒素気流中で1850℃、10時間焼成する。得
られた円板は、次のような特性を有する。
【0025】 熱伝導率(Al0.99B0.01N面) 195W/(m・K) 比誘電率(1MHz) 8.6 切削加工時間(Al0.99B0.01N面と対抗面との対比) 1/18 『実施例 3』 Y2 O3 1.5モル%、YF3 4モル%、CaO
1モル%を含むAlN、Al0.95B0.05N、Al
0.90B0.10N、Al0.88B0.12N、Al0.86B0.14
N、Al0.78B0.22N、Al0.78B0.29Nの7種類
の粉末を用意する。これらの粉末を有機バインダーを加
えて、ドクターブレード法で0.15mm厚のシートを
作成する。これらのシートを順番に重ね、加圧圧縮によ
り一体化する。この積層シートを、例えば、1940
℃、5時間、窒素気流中で焼成して基板を得る。得られ
た基板の特性は下記の特性を示す。
1モル%を含むAlN、Al0.95B0.05N、Al
0.90B0.10N、Al0.88B0.12N、Al0.86B0.14
N、Al0.78B0.22N、Al0.78B0.29Nの7種類
の粉末を用意する。これらの粉末を有機バインダーを加
えて、ドクターブレード法で0.15mm厚のシートを
作成する。これらのシートを順番に重ね、加圧圧縮によ
り一体化する。この積層シートを、例えば、1940
℃、5時間、窒素気流中で焼成して基板を得る。得られ
た基板の特性は下記の特性を示す。
【0026】 熱伝導率(AlN面) 145W/(m・K) 比誘電率(1MHz) 8.5 切削加工時間(AlNと対抗面との対比) 1/15 『実施例 4』 CaO 0.5モル%、CaF2 1.2モル%、Y2
O3 1.4モル%を含むAlN、Al0.96B
0.04N、Al0.92B0.08N、Al0.88B0.12N、
Al0.83B0.17N、Al0.80B0.20N、Al0.76B
0.24Nの7種の粉末を用意する。有機バインダーを加
え、15mmφ厚み0.35mmの円板を各々作成し、
これらの7枚の円板を順番に重ね、加圧圧縮により一体
化する。この積層円板を窒素気流中で、1920℃、8
時間焼成して円板を得る。得られた円板は以下の特性を
有する。
O3 1.4モル%を含むAlN、Al0.96B
0.04N、Al0.92B0.08N、Al0.88B0.12N、
Al0.83B0.17N、Al0.80B0.20N、Al0.76B
0.24Nの7種の粉末を用意する。有機バインダーを加
え、15mmφ厚み0.35mmの円板を各々作成し、
これらの7枚の円板を順番に重ね、加圧圧縮により一体
化する。この積層円板を窒素気流中で、1920℃、8
時間焼成して円板を得る。得られた円板は以下の特性を
有する。
【0027】 熱伝導率(AlN面) 210W/(m・K) 比誘電率(1MHz) 8.7 切削加工時間(AlNと対抗面との対比) 1/13 また、セラミック基板の低誘電率化の観点からすると、
Al1-x Bx N系では、AlNに比べて、それ程の低誘
電率化には限界がある。しかし、各種の添加物を10モ
ル%以下添加することによって、AlN単体より低くす
ることが可能であることがわかり、添加物は低誘電率化
にも作用効果のあることがわかった。
Al1-x Bx N系では、AlNに比べて、それ程の低誘
電率化には限界がある。しかし、各種の添加物を10モ
ル%以下添加することによって、AlN単体より低くす
ることが可能であることがわかり、添加物は低誘電率化
にも作用効果のあることがわかった。
【0028】ここで、切削加工の評価については、一例
として、200gの重さのおもりを72m/secの速
度で負荷し、1mmの厚さを切削するのに要する時間を
比較してみると、X=0では約50分間かかるのに対し
て、X=0.1では約10分間、X=0.2では約5分
間、更にX=0.3では2.5分間となり、Xの増加と
ともに大幅に短縮されることがわかった。
として、200gの重さのおもりを72m/secの速
度で負荷し、1mmの厚さを切削するのに要する時間を
比較してみると、X=0では約50分間かかるのに対し
て、X=0.1では約10分間、X=0.2では約5分
間、更にX=0.3では2.5分間となり、Xの増加と
ともに大幅に短縮されることがわかった。
【0029】以上のように、本発明の利点は、基板とし
て必要な面は、機械的強度も高く、熱伝導率も大きく、
更に比誘電率を低下させることができる。
て必要な面は、機械的強度も高く、熱伝導率も大きく、
更に比誘電率を低下させることができる。
【0030】また、組成を傾斜させることにより、もう
一方の片側から切削加工が可能であるという利点を有し
ている。
一方の片側から切削加工が可能であるという利点を有し
ている。
【0031】例えば、BN面からなら上下配線用の穴
(スルーホール)を微小ドリル(0.5mmφ)で容易
に形成することができる。
(スルーホール)を微小ドリル(0.5mmφ)で容易
に形成することができる。
【0032】このようにして、傾斜機能材料を利用した
高熱伝導性機械加工性基板を得ることができる。
高熱伝導性機械加工性基板を得ることができる。
【0033】このような基板は、多層高密度配線用基板
として好適である。
として好適である。
【0034】次に、図2は本発明の第2の実施例を示す
セラミック基板の構成図である。
セラミック基板の構成図である。
【0035】この実施例のセラミック基板は、窒化アル
ミニウム粉末(AlN)とアルミナ(Al2 O3 )の混
合体を焼結して成るものであるが、厚さ方向に組成を傾
斜させる。
ミニウム粉末(AlN)とアルミナ(Al2 O3 )の混
合体を焼結して成るものであるが、厚さ方向に組成を傾
斜させる。
【0036】このように構成することにより、AlN系
は熱伝導率が高く(200W/m・K)、アルミナは機
械的強度が大であるので、即ち、熱伝導率はAlNでか
せいで、機械的強度はアルミナでカバーすることがで
き、高強度高熱伝導性基板を得ることができる。因み
に、アルミナの熱伝導率は20W/m・K以下である。
は熱伝導率が高く(200W/m・K)、アルミナは機
械的強度が大であるので、即ち、熱伝導率はAlNでか
せいで、機械的強度はアルミナでカバーすることがで
き、高強度高熱伝導性基板を得ることができる。因み
に、アルミナの熱伝導率は20W/m・K以下である。
【0037】その製造方法は、原料粉末として、Al
N、AlON、Al2 O3 を用意する。厚み方向に組成
を傾斜させるには、次のような幾種類かの混合粉を用意
する。例えば、AlN、0.75AlN−0.25A
lON、0.5AlN−0.5AlON、0.75
AlON−0.25Al2 O3 、0.50AlON−
0.5Al2 O3 、0.25AlON−0.75Al
2 O3 、Al2 O3 の7種を選ぶとする。これらの粉
末を通常のセラミックス製造法に従って、厚み0.5m
m、直径10mmφ程度の円板とする。これら7枚の円
板を一体化し、所定の温度、雰囲気で焼成することによ
って、厚さ方向にほぼ連続的に窒素Nの異なる組成傾斜
のセラミックスが得られる。この系においては、機械的
強度を改善するために、MgO、Y2 O3 、CaO等の
添加物が有効である。
N、AlON、Al2 O3 を用意する。厚み方向に組成
を傾斜させるには、次のような幾種類かの混合粉を用意
する。例えば、AlN、0.75AlN−0.25A
lON、0.5AlN−0.5AlON、0.75
AlON−0.25Al2 O3 、0.50AlON−
0.5Al2 O3 、0.25AlON−0.75Al
2 O3 、Al2 O3 の7種を選ぶとする。これらの粉
末を通常のセラミックス製造法に従って、厚み0.5m
m、直径10mmφ程度の円板とする。これら7枚の円
板を一体化し、所定の温度、雰囲気で焼成することによ
って、厚さ方向にほぼ連続的に窒素Nの異なる組成傾斜
のセラミックスが得られる。この系においては、機械的
強度を改善するために、MgO、Y2 O3 、CaO等の
添加物が有効である。
【0038】以下、具体的な実施例について説明する。 『実施例1』 MgO 1モル%を含むAlN、0.8AlN−
0.2AlON、0.5AlN−0.5AlON、
0.2AlN−0.8AlON、0.8AlON−
0.2Al2 O3 、0.5AlON−0.5Al2 O
3 、0.2AlON−0.8Al2 O3 、Al2 O
3 の8種の粉末を用意し、これらの粉末を有機バインダ
ー等を加え、ドクターブレード法で0.2mm厚のシー
トを作成する。これらのシートを順番に重ね、加圧圧縮
により一体化する。この積層シートを、例えば、コント
ロールされた窒素気流中で、1830℃で5時間焼成す
る。得られた基板は、次のような特性を有する。
0.2AlON、0.5AlN−0.5AlON、
0.2AlN−0.8AlON、0.8AlON−
0.2Al2 O3 、0.5AlON−0.5Al2 O
3 、0.2AlON−0.8Al2 O3 、Al2 O
3 の8種の粉末を用意し、これらの粉末を有機バインダ
ー等を加え、ドクターブレード法で0.2mm厚のシー
トを作成する。これらのシートを順番に重ね、加圧圧縮
により一体化する。この積層シートを、例えば、コント
ロールされた窒素気流中で、1830℃で5時間焼成す
る。得られた基板は、次のような特性を有する。
【0039】 熱伝導率(AlN面) 130W/(m・K) 比誘電率(1MHz) 8.9 硬さ(ビッカース)(Al2 O3 面) 2500kg/mm2 硬さ(ビッカース)(AlN面) 1300kg/mm2 次に、図3は本発明の第3の実施例を示すセラミック基
板の構成図である。
板の構成図である。
【0040】この実施例のセラミック基板は、ポーラス
ガラス(B2 O3 −SiO2 )とアルミナ(Al
2 O3 )の混合体を焼結して成るものであるが、厚さ方
向に組成を傾斜させる。
ガラス(B2 O3 −SiO2 )とアルミナ(Al
2 O3 )の混合体を焼結して成るものであるが、厚さ方
向に組成を傾斜させる。
【0041】このように構成することにより、上部は誘
電率の低いポーラスガラス(多孔質ガラス:誘電率εr
は4以下)を用いて誘電率εr を下げ、下部はアルミナ
により基板の強度をかせぐことにより、誘電率の小さ
く、しかも機械的強度のある基板を得ることができる。
このようなセラミック基板は、低誘電率であるために、
配線の容量成分が減少し、信号の遅延をなくすことがで
きる。
電率の低いポーラスガラス(多孔質ガラス:誘電率εr
は4以下)を用いて誘電率εr を下げ、下部はアルミナ
により基板の強度をかせぐことにより、誘電率の小さ
く、しかも機械的強度のある基板を得ることができる。
このようなセラミック基板は、低誘電率であるために、
配線の容量成分が減少し、信号の遅延をなくすことがで
きる。
【0042】従って、高速コンピュータ用基板などに好
適である。
適である。
【0043】その製造方法は、原料粉末として、ホウケ
イ酸ガラス(B2 O3 −SiO2 )とアルミナを用意す
る。厚み方向に組成を傾斜させるには、次のような幾種
類かの混合粉を用意する。例えば、モル%で、(B2
O3 −SiO2 )30−Al2 O3 70、(B2 O3
−SiO2 )40−Al2 O3 60、(B2 O3 −S
iO2 )30−Al2 O3 70の3種を選ぶものとす
る。これらの粉末を通常のセラミックス製造法に従っ
て、厚さ0.3mm、直径10mmφ程度の円板とす
る。これらの3枚の円板を一体化し、所定の温度、雰囲
気で焼成することによって、厚さ方向にほぼ連続的にA
l2 O3 の異なる組成傾斜のセラミックスが得られる。
この系において、多孔質にするためには、500〜70
0℃程度で熱処理をし、ガラスを析出させ、その後ガラ
ス成分を酸流により除去することによって得られる。ま
た、ガラス成分のホウケイ酸ガラス以外のガラスでも同
様の効果が得られる。
イ酸ガラス(B2 O3 −SiO2 )とアルミナを用意す
る。厚み方向に組成を傾斜させるには、次のような幾種
類かの混合粉を用意する。例えば、モル%で、(B2
O3 −SiO2 )30−Al2 O3 70、(B2 O3
−SiO2 )40−Al2 O3 60、(B2 O3 −S
iO2 )30−Al2 O3 70の3種を選ぶものとす
る。これらの粉末を通常のセラミックス製造法に従っ
て、厚さ0.3mm、直径10mmφ程度の円板とす
る。これらの3枚の円板を一体化し、所定の温度、雰囲
気で焼成することによって、厚さ方向にほぼ連続的にA
l2 O3 の異なる組成傾斜のセラミックスが得られる。
この系において、多孔質にするためには、500〜70
0℃程度で熱処理をし、ガラスを析出させ、その後ガラ
ス成分を酸流により除去することによって得られる。ま
た、ガラス成分のホウケイ酸ガラス以外のガラスでも同
様の効果が得られる。
【0044】以下、具体的な実施例について説明する。 『実施例1』 モル%で、(B2 O3 −SiO2 )35−Al2 O3
65、(B2 O3 −SiO2 )40−Al2 O3 6
0、(B2 O3 −SiO2 )50−Al2 O350、
(B2 O3 −SiO2 )60−Al2 O3 40の4種
の粉末を用意し、これらの粉末を有機バインダー等を加
え、ドクターブレード法で0.25mm厚のシートを作
成する。これらのシートを順番に重ね、加圧圧縮により
一体化する。この積層シートを1050℃で3時間空気
中で焼成する。この焼結体を600℃で2時間熱処理を
し、ガラス成分を析出させ、ガラス成分を塩酸(Hc
l)で除去して得た多孔質セラミック基板は、次のよう
な特性を有する。
65、(B2 O3 −SiO2 )40−Al2 O3 6
0、(B2 O3 −SiO2 )50−Al2 O350、
(B2 O3 −SiO2 )60−Al2 O3 40の4種
の粉末を用意し、これらの粉末を有機バインダー等を加
え、ドクターブレード法で0.25mm厚のシートを作
成する。これらのシートを順番に重ね、加圧圧縮により
一体化する。この積層シートを1050℃で3時間空気
中で焼成する。この焼結体を600℃で2時間熱処理を
し、ガラス成分を析出させ、ガラス成分を塩酸(Hc
l)で除去して得た多孔質セラミック基板は、次のよう
な特性を有する。
【0045】 比誘電率(B2 O3 −SiO2 60−Al2 O3 40の面) (1MHz) 4.3 硬さ(ビッカース)(B2 O3 −SiO2 35−Al2 O3 65の面) 1500kg/mm2 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、厚み方向に組成傾斜を持たせた選択された材料
により、各種の優れた特性を有するセラミック基板を得
ることができる。
よれば、厚み方向に組成傾斜を持たせた選択された材料
により、各種の優れた特性を有するセラミック基板を得
ることができる。
【0047】即ち、AlN系材料に、特殊な方法で窒化
ホウ素を加えることにより、厚み方向に組成傾斜を持た
せ、基板材料としての機械的強度を保有しながら、切削
加工性をもたせ、合わせて誘電率を低減することができ
るセラミック基板を得ることができる。また、組成を傾
斜させることにより、もう一方の片側から切削加工が可
能であるという実用的効果を奏する。
ホウ素を加えることにより、厚み方向に組成傾斜を持た
せ、基板材料としての機械的強度を保有しながら、切削
加工性をもたせ、合わせて誘電率を低減することができ
るセラミック基板を得ることができる。また、組成を傾
斜させることにより、もう一方の片側から切削加工が可
能であるという実用的効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施例を示すセラミック基板の
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示すセラミック基板の
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示すセラミック基板の
構成図である。
構成図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 厚み方向に組成傾斜を持たせたAl1-x
Bx N系(0.3≧X≧0)で、高熱伝導性を有し、か
つ機械加工性を有することを特徴とするセラミック基
板。 - 【請求項2】 請求項1記載のセラミック基板におい
て、Al1-x Bx N系に高熱伝導性を付与させるために
加えられた全重量が、10モル%以下のCaO、CaF
2 、AlF3 、Y2 O3 、YF3 から選ばれた少なくと
も一種を含む組成を有するセラミック基板。 - 【請求項3】 請求項1記載のセラミック基板におい
て、基板面の片側(X=0又は微小なXの値)は高熱伝
導性を有し、機械的強度も強く、もう一方の片側(X≠
0)は切削加工が可能であることを特徴とするセラミッ
ク基板。 - 【請求項4】 厚み方向に組成傾斜を持たせたAl1-x
Bx N系(0.3≧X≧0)のセラミック基板の製造方
法において、 (a)前記Xを0より0.3迄いくつかの値を選定して
得られる複数個のペレットを用意し、 (b)該ペレットを順次積み重ねて一体化し、 (c)所定の温度、雰囲気で焼成し、 (d)厚さ方向にほぼ連続的に前記Xの異なる組成傾斜
をさせることを特徴とするセラミック基板の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載のセラミック基板の製造方
法において、添加物として全重量が、10モル%以下の
CaO、CaF2 、AlF3 、Y2 O3 、YF3 から選
ばれた少なくとも一種を添加することを特徴とするセラ
ミック基板の製造方法。 - 【請求項6】 厚み方向に組成傾斜を持たせたAlN−
Al2 O3 系のセラミック基板の製造方法において、 (a)原料粉末がAlN、AlON、Al2 O3 からな
る複数個のペレットを用意し、 (b)該ペレットを順次積み重ねて一体化し、 (c)所定の温度、雰囲気で焼成し、 (d)厚さ方向にほぼ連続的にNの異なる組成傾斜をさ
せることを特徴とするセラミック基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03063607A JP3140475B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | セラミック基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03063607A JP3140475B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | セラミック基板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524928A JPH0524928A (ja) | 1993-02-02 |
JP3140475B2 true JP3140475B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=13234148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03063607A Expired - Fee Related JP3140475B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | セラミック基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3140475B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69521409T2 (de) * | 1995-03-01 | 2002-05-16 | Sumitomo Electric Industries, Inc. | Boraluminiumnitrid-Beschichtung und Verfahren zu ihrer Herstellung |
JP5064202B2 (ja) * | 2007-12-25 | 2012-10-31 | パナソニック株式会社 | 立体回路基板用窒化アルミニウム系基材の製造方法、及び立体回路基板 |
PT2900404T (pt) * | 2012-09-27 | 2021-11-16 | Allomet Corp | Métodos de formação de um artigo metálico ou cerâmico tendo uma nova composição de material de graduação funcional |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP03063607A patent/JP3140475B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0524928A (ja) | 1993-02-02 |
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