JP3140048U - 伏せ寝用枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小形で簡単に持ち運びができ、クッション性に優れ、不都合なく呼吸でき、かつ、簡単に型崩れせず耐久性に優れ、目覚まし装置等を組み込むことができる伏せ寝用枕を提供する。
【解決手段】 平面視で略馬蹄形に形成したクッション材3を綿混紡繊維で形成した外側カバー2で覆って構成し、前記クッション材3を下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5とを積層して構成し、前記略馬蹄形の中央部くりぬき空間を鼻と口に対応する呼気用空間10として形成するとともに、当該略馬蹄形の顎を載せる部分に前記呼気用空間10と連通する呼気流通隙間11を形成する。前記クッション材3に芳香剤を埋設するとともに、下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4に目覚まし装置6を埋設する。
【選択図】図1
【解決手段】 平面視で略馬蹄形に形成したクッション材3を綿混紡繊維で形成した外側カバー2で覆って構成し、前記クッション材3を下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5とを積層して構成し、前記略馬蹄形の中央部くりぬき空間を鼻と口に対応する呼気用空間10として形成するとともに、当該略馬蹄形の顎を載せる部分に前記呼気用空間10と連通する呼気流通隙間11を形成する。前記クッション材3に芳香剤を埋設するとともに、下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4に目覚まし装置6を埋設する。
【選択図】図1
Description
本考案は、ちょっとひと眠りするのに好適な伏せ寝用枕に関するものである。
昼食後や少し疲れたときなどにおいて、ちょっと(15分程度)ひと眠りすると頭がすっきりしてその後の仕事もはかどると言われている。ところが、事務所などでは横たわって眠る場所も無く、椅子にもたれて、あるいは机にうつ伏して眠るのが一般的である。また、ひと眠りする際には伏せ寝するのが熟睡に最適な姿勢であるといわれている。それにもかかわらず、従来では伏せ寝用枕は存在しなかった。他方、マッサージ用ベッドの中には、伏せ寝用ベッド(以下「従来例」という)があり、この伏せ寝用ベッドは、患者が横たわり伏せ寝した状態で、顔と口に対応する部分がくり貫いてあり、不都合なく呼吸できるように構成されている。
なお、伏せ寝用枕に関する特許文献は見当たらなかったが、技術的に参照すべきものとして、例えば以下に示す特許文献が知られている。この特許文献(以下「文献例」という)には旅行用の簡便な枕が開示されており、この旅行用枕は、空気注入袋をクッション材とし、このクッション材を綿混紡繊維で形成した外側カバーで覆って構成したものである。この旅行用枕の形状は、平面視で略コの字状に形成され、この枕を首の後方から跨がせて(コの字空間内に首が入るように)装着するように構成されている。
実登3096146
上記従来例では以下のような不都合がある。即ち、「伏せ寝用ベッド」は、簡単に持ち運びできないだけでなく、クッション性が悪くちょっとひと眠りするにも顔が痛くなるため熟睡できない、という問題がある。また、上記文献例の「旅行用枕」は、クッション材を綿混紡繊維で形成した外側カバーで覆って構成したことから、肌触りの改良がなされているが、空気注入袋をクッション材としていることから、脱気等により簡単に型崩れし易いうえ、クッション材中に目覚まし装置等を組み込むことができず、また、コの字空間が大きすぎて、伏せ寝用枕に転用することはできない。
本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、小形で簡単に持ち運びができ、クッション性に優れ、不都合なく呼吸でき、かつ、簡単に型崩れせず耐久性に優れ、目覚まし装置等を組み込むことができる伏せ寝用枕を提供することを目的とする。
本考案は前記課題を解決するものとして以下のように構成される。
即ち、請求項1に記載の考案は、平面視で略馬蹄形に形成したクッション材3を綿混紡繊維で形成した外側カバー2で覆って構成し、前記クッション材3を下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5とを積層して構成し、前記略馬蹄形の中央部くりぬき空間を鼻と口に対応する呼気用空間10として形成するとともに、当該略馬蹄形の顎を載せる部分に前記呼気用空間10と連通する呼気流通隙間11を形成したことを特徴とするものである。
即ち、請求項1に記載の考案は、平面視で略馬蹄形に形成したクッション材3を綿混紡繊維で形成した外側カバー2で覆って構成し、前記クッション材3を下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5とを積層して構成し、前記略馬蹄形の中央部くりぬき空間を鼻と口に対応する呼気用空間10として形成するとともに、当該略馬蹄形の顎を載せる部分に前記呼気用空間10と連通する呼気流通隙間11を形成したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の考案は、上記請求項1に記載した伏せ寝用枕において、前記クッション材3を構成する下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4に目覚まし装置6を埋設したことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の考案は、上記請求項1又は請求項2に記載した伏せ寝用枕において、前記クッション材3に芳香剤を埋設したことを特徴とするものである。
請求項1に記載の考案では、平面視で略馬蹄形に形成したクッション材3を綿混紡繊維で形成した外側カバー2で覆って構成し、前記クッション材3を下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5とを積層して構成したことから、軽くて持ち運びが容易で、クッション性に優れる。また、前記略馬蹄形の中央部くりぬき空間を鼻と口に対応する呼気用空間10として形成するとともに、その略馬蹄形の顎を載せる部分に前記呼気用空間10と連通する呼気流通隙間11を形成したことから、伏せ寝姿勢でも不都合なく呼吸できる。
しかも、請求項1に記載の考案では、前記クッション材3の下層を硬質弾性ポリウレタンフォーム4で構成したことから、この下層部分4は顔を載せても型崩れや変形することはなく耐久性に優れる。それゆえこの下層部分4に目覚まし装置6等を埋設することができ、しかも、上層に軟質弾性ポリウレタンフォーム5が積層してあるので、肌触りに違和感を覚えることもない。これにより、全体として伏せ寝用枕として好適に使用できる。
また、請求項2に記載の考案では、前記クッション材3を構成する下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4に目覚まし装置6を埋設したことから、ちょっとひと眠りする際に寝過ごしを防止することができる。
さらに、請求項3に記載の考案では、前記クッション材3に芳香剤を埋設したことから、睡眠時においてリラグゼーション効果を期待できる。
以下、本考案の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
尚、以下の実施形態では、技術的に好ましい種々の部材が付加されているが、本考案の技術的範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
尚、以下の実施形態では、技術的に好ましい種々の部材が付加されているが、本考案の技術的範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本考案の実施形態に係る伏せ寝用枕の平面図、図2は図1中のA−A線矢視縦断側面図である。この伏せ寝用枕1は、図示するように、平面視で略馬蹄形に形成したクッション材3を綿混紡繊維の外側カバー2で覆って構成されている。即ち、この略馬蹄形の上部に額を、左右に頬を、下部に顎を載せて伏せ寝姿勢をとるのである。上記クッション材3は、下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5とを積層して構成される。また、この略馬蹄形中央部のくりぬき空間は、鼻と口に対応する呼気用空間10として形成され、また、略馬蹄形の顎を載せる下部には前記呼気用空閧10と連通する呼気流通隙間11が形成されている。
上記外側カバー2は、上記クッション材3と同様に平面視で略馬蹄形の袋状に形成され、そのクッション材3よりも若干大きめに形成されている。この外側カバー2の上側面には、クッション材3の挿入容易性を考慮して、太線で示すチャック開口部2aが開口形成されており、このチャック開口部2aよりクッション材3を挿入し得るように構成されている。なお、外側カバー2を綿混紡繊維で形成したのは、良好な肌触りを意図したものであり、この綿混紡繊維は、綿のみで紡いだ綿紡繊維を排除するものではない。また、上記の実施形態では、外側カバー2はクッション材3と同様に平面視で略馬蹄形の袋状に形成したものについて例示したが、これに限るものではなく、略馬蹄形のクッション材3に綿布を巻きつけて止めたものでも差し支えない。
下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4は、例えば発砲スチロールのような比較的変形し難い(型崩れし難い)部材で構成されている。従って、顔を載せても型崩れすることはなく耐久性に優れる。このことは上層に積層した軟質弾性ポリウレタンフォーム5の型崩れを防止する機能をも備えている。また、型崩れし難い下層部分4に目覚まし装置6等を埋設した状態においても、顔面に違和感が生じないように意図したものである。なお、目覚まし装置6「等」としたのは、後述するように、下層部分4に芳香剤を埋設する場合を排除しないためである。
上層に積層した軟質弾性ポリウレタンフォーム5は、例えばスポンジのような比較的柔らかで、顔面に沿って弾性変形する部材で構成されている。これは、伏せ寝用枕1に顔を載せたときに、優れたクッション性を有し、顔面に違和感を覚えることもなく、全体として伏せ寝用枕として好適に使用できることを意図したものである。
上記クッション材3を構成する下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4には、所要の複数箇所に凹部が形成され、その凹部に目覚まし装置6が埋設されている。この目覚まし装置6は、電源電池7と、プリント配線板8と、プリント配線板8と一体に組み込まれたオンーオフスイッチ8a及びタイマー8bと、振動発生器9a及びメロディ発生器9bとを備え、あらかじめタイマー8bで設定した時間が経過すると、振動発生器9a又はメロディ発生器9bが作動して寝過ごしを防止することができるように構成されている。
上記目覚まし装置6は、振動発生器9aとメロディ発生器9bとを備え、プリント配線板8と一体に組み込まれた図示しない切り替え手段により、いずれか一方が作動するように構成されている。これは、伏せ寝用枕1を使用する場所に応じて、他人に迷惑を及ぼさない振動発生器9aに切り替え、不都合の無い場所ではメロディ発生器9bに切り替えるように意図したものである。なお、メロディ発生器9bはベル音のみを発生するものでも差し支えない。また、目覚まし装置としては、少なくとも振動発生器9aとメロディ発生器9の少なくともいずれか一方を備えるものであれば足りる。
上記プリント配線板8と一体に組み込まれたオンーオフスイッチ8a、タイマー8b及び上記切り替え手段(図示せず)は、図1中の太線で示すチャック開口2aのA−A線上端の側面に臨ませて設けられている。これは操作の容易性を考慮したものである。
また、この実施形態では前記クッション材3に芳香剤が埋設される。これは睡眠時においてリラグゼーション効果を期待できるからである。芳香剤としては香りのよい乾燥した花びらや好みの香水等が考えられる。上記芳香剤を埋設するクッション材3は、下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4又は上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5のいずれでも差し支えない。リラグゼーション効果を期待することができれば足りるからである。なお、下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム4と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム5との積層は接着しない状態のままが好ましい。その方が芳香剤の交換や目覚まし装置6のメンテナンスに好都合だからである。
1…伏せ寝用枕、2…外側カバー、2a…チャック開口部、3…クッション材、4…硬質弾性ポリウレタンフォーム、5…軟質弾性ポリウレタンフォーム、6…目覚まし装置、7…電源電池、8…プリント配線板、8a…オンーオフスイッチ、8b…タイマー、9a…振動発生器、9b…メロディ発生器、10…呼気用空間、11…呼気流通隙間。
Claims (3)
- 平面視で略馬蹄形に形成したクッション材(3)を綿混紡繊維で形成した外側カバー(2)で覆って構成し、前記クッション材(3)を下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム(4)と上層の軟質弾性ポリウレタンフォーム(5)とを積層して構成し、前記略馬蹄形の中央部くりぬき空間を鼻と口に対応する呼気用空間(10)として形成するとともに、当該略馬蹄形の顎を載せる部分に前記呼気用空間(10)と連通する呼気流通隙間(11)を形成したことを特徴とする伏せ寝用枕。
- 請求項1に記載した伏せ寝用枕において、
前記クッション材(3)を構成する下層の硬質弾性ポリウレタンフォーム(4)に目覚まし装置(6)を埋設したことを特徴とする伏せ寝用枕。 - 記請求項1又は請求項2に記載した伏せ寝用枕において、
前記クッション材(3)に芳香剤を埋設したことを特徴とする伏せ寝用枕。
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JP2014204905A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | 株式会社イノアックコーポレーション | 頭部支持用具 |
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