JP2006136515A - 枕 - Google Patents

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誠二 山口
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宏 森
Toshiyuki Yoshida
稔之 吉田
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Abstract

【課題】リラックスしながら快適に入眠できる枕を提供する。
【解決手段】就寝者の頭部を揺動させ入眠に導く揺動手段13と、酸素濃度が21%以上の高濃度酸素空気を放出する高濃度酸素放出手段100を備えたもので、揺動手段13により頭部が自動的に揺動されて入眠に導かれるので、従来の枕のように使用者が意識的に枕部9を動かす必要が無く、更に高濃度酸素空気により血中酸素濃度が上昇し、心拍数を低減させ心身をリラックス状態に導く作用が促進される。また高濃度酸素空気には覚醒効果があり寝覚め感がすっきりする効果もある。また、マッサージを目的とするような過度の刺激を与えることも無く入眠が促進される。
【選択図】図2

Description

本発明は、頭部を揺動させる機能を有する枕に関するものである。
従来、この種の枕について図12〜14を用いて説明する。
図12は、従来の枕の外観図、図13は、図12のA−A断面図、図14は、図12のB−B断面図である。
図12〜図14に示すように、この枕は、クッション等の弾性体からなる枕部1と、枕部1を支持する支持手段2から構成され、枕部1の両側に設けられた支持軸3、4が支持手段2の支持側板5、6に設けられた複数の溝7に嵌合して支持されている。
上記構成により、使用者は支持軸3、4が嵌合する溝7を選択することによって、枕部1の高さを容易に調整可能である。また、支持軸3、4と溝7との間の滑りによって枕部1が揺動自在なので、頸部への負担を少なくすることが可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−177956号公報
しかしながら、上記従来の枕では、使用者が就寝姿勢をとった時に枕部1が支持軸3、4回りに揺動し、頸部が自然な角度に落ち着くことで頸部への負担を少なくするものであり、揺動によって入眠促進を図ろうとすると、使用者自身が意識的に枕部を動かさなければならず、逆に眠りを乱してしまうという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、リラックス状態や寝起きの覚醒状態に導くことができる枕を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の枕は、就寝者の頭部を揺動させ入眠に導く揺動手段と、酸素濃度が21%以上の高濃度酸素空気を放出する放出手段を備えたもので、揺動手段により頭部が自動的に揺動されて入眠に導かれるので、従来の枕のように使用者が意識的に枕部を動かす必要が無く、更に高濃度酸素空気により血中酸素濃度が上昇し、心拍数を低減させ心身をリラックス状態に導く作用が促進される。また高濃度酸素空気には覚醒効果があり寝覚め感がすっきりする効果もある。また、マッサージを目的とするような過度の刺激を与えることも無く入眠が促進される。
尚、頭部を揺動させることによる入眠効果の原理は、電車等の乗り物に乗るとその揺れで眠たくなるといったことと同じであるが、頭部が揺れると自律神経系に刺激が与えられ、交感神経と副交感神経のバランスがとられ、交感神経優位であった緊張状態が解消され、リラックス状態になることで、入眠が促進される。
以上のように、本発明の枕は、揺動手段により頭部が自動的に揺動されて入眠に導かれるので、従来の枕のように使用者が意識的に枕部を動かす必要が無く、更に高濃度酸素空気により血中酸素濃度が上昇し、心拍数を低減させ心身をリラックス状態に導く作用が促進される。
第1の発明は、就寝者の頭部を揺動させ入眠に導く揺動手段と、酸素濃度が21%以上の高濃度酸素空気を放出する放出手段を備えたもので、揺動手段により頭部が自動的に揺動されて入眠に導かれるので、従来の枕のように使用者が意識的に枕部を動かす必要が無く、また、マッサージを目的とするような過度の刺激を与えることも無く入眠が促進される。更に高濃度酸素空気により血中酸素濃度が上昇し、心拍数を低減させ心身をリラックス状態に導く作用が促進される。
第2の発明は、特に、第1の発明の枕は、頭部を支持する面を有する枕部と、前記面を揺動する揺動手段と、前記揺動手段の揺動運動を制御する揺動制御手段とを備え、前記揺動手段に連動して高濃度酸素空気を放出するようにしたもので、例えば、揺動制御手段によりさまざまな揺動運動の制御とそれに連動した高濃度酸素空気の供給が可能となるので、使用者の個人差に応じた入眠誘導や覚醒制御が可能となる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の枕部は、プラスチックで成型され揺動制御手段と、放出手段を内蔵したケースと、前記ケースの外周を覆うと共に軟質材からなるカバーで構成したもので、各部分の保護とクッション性を両立させることができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の揺動制御手段の制御装置を、枕本体の背面部に設置したもので、制御装置の放熱性が高められ、就寝者の首部や頭部への熱伝導を極力低減し、リラックス状態を阻害しないで入眠が可能となる。
第5の発明は、特に、第2〜4のいずれか一つの発明の揺動手段は、枕部を左右又は前後又はその両方を交互又は特定の設定パターンで揺動させるようにしたもので、頭部が上下左右に設定された適切な入眠アルゴリズムで揺動され、自律神経系に対する効果的な刺激が与えられるので、入眠が一層促進される。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の揺動手段を、膨張収縮可能な複数の空気袋と、前記空気袋に空気を給気又は/および排気するエアーポンプで構成したもので、空気を揺動源として使用するようにしているため、人体に与える刺激が柔らかく、入眠が快適となる枕を実現できる。
第7の発明は、特に、第6の発明のエアーポンプを、枕に内蔵または枕外に配したもので、内蔵したものは取り扱いが容易であり、外部にエアーポンプを配した場合は、耳元での騒音が低減され、また、枕本体自体をコンパクトに構成出来る利点がある。
第8の発明は、特に、第6又は第7の発明の空気袋に排出穴を設け、エアーポンプより供給されたエアーが所定の速度で自動排出されるようにしたもので、強制排出機構が不必要となりコンパクト化が図れる。また構成も簡素化され、また、自動的に定位置に復帰する動作が可能となる。
第9の発明は、特に、第6〜8のいずれか一つの発明の空気袋を、ポリエチレンで形成したもので、伸縮耐久性や強度が確保される。
第10の発明は、特に、第6〜9のいずれか一つの発明の空気袋を、膨張又は/および収縮時の音を遮音する遮音材で覆ったもので、膨張収縮時に空気袋の伸び縮みに伴う音がなく、入眠の際、眠りを乱されない。
第11の発明は、特に、第6〜10のいずれか一つの発明の空気袋に、前記空気袋内から空気が抜けた場合でも一定以上の弾力性を持たせるために、前記空気袋の下面に弾力性に富む軟質材を設けたもので、常に枕の首や頭部を受ける部分に、一定以上の弾力性を持たせることができる。
第12の発明は、特に、第6〜11のいずれか一つの発明の空気袋と枕表面との間には、空気袋を保護する保護膜を設けたもので、枕表面からの衝撃や鋭利な突起物との接触等から空気袋を保護することが可能になる。
第13の発明は、特に、第1〜12のいずれか一つの発明の揺動手段は、頭の当接部垂線上方方向を動作起点位置とし、揺動の一定周期毎に前記動作起点位置に復帰するように制御されるもので、常に頭部が定位置を中心に揺動が繰り返されることで、枕の信頼性が向上し、かつ、揺動による入眠効果を持続させることが可能となる。
第14の発明は、特に、第6〜13のいずれか一つの発明の空気袋とエアーポンプとを連通する空気流路に、空気の脈流を整流する整流タンクを設けたもので、空気袋内へ流入する圧縮空気振動や音を低減することが可能になり、より一層入眠が促進される。
第15の発明は、特に、第1〜14のいずれか一つの発明の枕部の頭部が当接する表面に通気手段を設け、その通気手段を介して高濃度酸素空気を放出する手段と、直接マスク等で鼻部近傍より高濃度酸素空気を吸引できる手段を切替選択できるようにしたもので、入眠前のくつろぎ時間・読書時間等と睡眠時間とで使用形態を自由に選択出来、快適性が向上する。
第16の発明は、特に、第1〜15のいずれか一つの発明の揺動制御手段と放出手段は、予め設定された設定時間になると揺動運動や高濃度酸素空気の放出を停止するようにしたもので、入眠した後も揺動が継続することや酸素気流によって眠りが乱されるのを防ぐことができ、安定した睡眠が得られる。
第17の発明は、特に、第6〜16のいずれか一つの発明の空気袋の膨張・収縮を繰り返す周期や運動のパターンを任意または手動で設定出来るようにしたもので、揺動による刺激で交感神経が優位になりリラックス状態が持続し速やかに入眠に導くことが可能となる。
第18の発明は、特に、第1〜17のいずれか一つの発明の枕に、就寝者の睡眠状態を検出する睡眠状態検出手段を備え、前記睡眠状態検出手段の出力信号に基づき揺動制御手段や放出手段を制御するもので、例えば、睡眠状態検出手段により就寝者の入眠を検知すると揺動運動や酸素放出を停止したり、眠りが深くなるにつれ揺動運動の大きさや酸素供給量を間欠または連続的に減少させる等のきめの細かい制御が可能となり、より安定した睡眠が得られる。
第19の発明は、特に、第1〜18のいずれか一つの発明の揺動制御手段は、揺動の大きさや揺動速度、揺動周期等を任意に設定できる揺動設定部を有し、高濃度酸素空気の放出量を、前記揺動制御手段による揺動制御動作に連動して変化させるようにしたもので、使用者が好みの揺動運動、高濃度酸素空気の放出量を設定することができるので、使い勝手がよい。
第20の発明は、特に、第1〜19のいずれか一つの発明の高濃度酸素空気を直接鼻近傍で吸引するマスク等の備品を、枕内に格納できるようにしたもので、枕が小型化でき、持ち運びも容易になるので使い勝手が向上する。
第21の発明は、特に、第3〜20のいずれか一つの発明のカバーを枕部に着脱自在に設けたもので、水洗い等の清掃が容易になり、メンテナンス性を向上させることが可能となる。
第22の発明は、特に、第2〜21のいずれか一つの発明の枕部の高さを任意に調整出来るようにしたもので、個人差による適切な枕の位置の差を調整することができ、入眠が快適となる。
第23の発明は、特に、第1〜22のいずれか一つの発明の枕表面形状を、首から頭に沿うようS字曲線に形成したもので、頭部のフィット感を向上させ使用者を心地よい睡眠に導くことが可能となる。
第24の発明は、特に、第1〜23のいずれか一つの発明の枕の頭部当接部に圧力検知手段を設け、前記頭部が枕より外れた場合に高濃度酸素空気の放出や揺動動作を停止するようにしたもので、枕の無駄な運転を防止することが出来る。
第25の発明は、特に、第1〜24のいずれか一つの発明の枕に、時計機能やタイマー機能を設け、揺動手段や放出手段の運転又は停止又は予約動作を行えるようにしたもので、使用者の好みにより設定が出来る。
第26の発明は、特に、第1〜25のいずれか一つの発明の枕に、人体の呼吸数、脈拍数等を検知する検知手段を設け、前記検知手段からの信号に基づき高濃度酸素空気の放出量や揺動動作を制御するようにしたもので、使用者の健康状態に応じたきめ細かな制御が可能で使用者を心地よい睡眠や覚醒に導くことが可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。、
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における枕の外観図、図2は、図1のC−C断面図、図3は、図1のD−D断面図である。
本実施の形態における枕8は、枕部9と、枕部9を支持する枕支持手段10によって構成されている。
枕部9は、クッション11、クッション11を支持する樹脂製の支持板12、クッション11を揺動する揺動手段13、揺動手段13を制御する揺動制御手段14、揺動手段13と揺動制御手段14とを支持する支持板15を備え、少なくとも揺動手段13と揺動制御手段14は、プラスチックで成型されたケース9aに収納され、ケース9a共々全体がカバー16で覆われている。
クッション11は、就寝時に頭部に与える刺激が適度な柔らかさ、あるいは固さを有するものであれば特に材質的な制限はない。尚、クッション11は、プラスチックで成型した成型品、ウレタンあるいはそば殻等軟質材であれば何でもよい。
揺動手段13は、空気袋17、18と、エアーポンプ19と、三方弁20とによって構成されている。揺動制御手段14は、本実施の形態では、図示しないマイコンとその周辺回路によって構成されている。
図3に示すように、枕部9は、底面に複数の突起21を備えている。突起21は中空状に成型してあり、枕支持手段10と嵌合する。
カバー16は、伸縮性に優れた布地等で構成されている。空気袋17、18は、ポリエチレンやビニール等の合成樹脂で構成されており、空気の注入、空気の排出によって膨張・収縮する。
枕支持手段10は、人体の頭部の荷重によって変形することのない強度を有しており、例えば、金属やプラスチック樹脂によって構成されている。また、枕支持手段10は、枕支持台22と、寝具固定手段23と、脚部24を備えている。
脚部24は、中空状とした台座25に一部が嵌入しており、伸縮できる構成となっている。すなわち、台座25と脚部24は、複数の孔26を有しており、この孔26にボタン27を嵌合することによって、台座25から上部に突出する脚部24の長さを決定できるものである。以上のように、台座25、孔26、ボタン27及び脚部24は、枕支持手段10の高さを調整する高さ調整手段28を構成している。
枕支持台22は、前記枕部9の一部が収容される溝状の枕固定手段29と、枕部9の底面に設けた突起21が嵌合すると共に、バネ材から構成された振動除去手段30とを有している。すなわち、枕部9は一部が、枕固定手段29に収容された状態で、振動除去手段30によって支持されている。
寝具固定手段23は、バネ31aと、バネ31aの一端を固定する固定部31bにより構成されている。バネ31aの自由端(図中の右端)を持ち上げて布団や毛布等の寝具を挟み込んで、バネ31aの自由端を放すと、バネ31aは、前記寝具を固定部31bとバネ31aの間に挟む形で復帰する。
また、100は、酸素濃度の高い空気即ち高濃度酸素空気を放出する高濃度酸素放出手段であり、チューブ101を介して枕部9の表面に設けた酸素放出口102に送出され、そこから外部に放出される構成になっている。高濃度酸素放出手段100はゼオライト吸着方式や酸素富化膜方式等どの様な手段であっても良い。また、放出される高濃度酸素空気の酸素濃度は、21%以上であるが、好ましくは23%以上、更に好ましくは、30%以上がよい、例えば、一般的に疲れていない状態等では23〜30%程度また、過度のストレスや疲れ状態では30%〜40%程度の供給が健常者にとって適切である。
以下、本実施の形態における枕の動作について説明する。
本実施の形態における枕8は、先ず寝具を寝具固定手段23と台座25の間に挟んで固定する。次に、枕部9の突起21を枕支持手段10の振動除去手段30に挿入し、高さ調整手段28を調整して、枕部9の位置を使用者に合った高さに決定する。こうして、就寝の準備ができる。
次に、使用者が図示していないスイッチを入れると、揺動制御手段14が動作を開始する。すなわち、エアーポンプ19と三方弁20を駆動する。こうして、例えば空気袋17に初めに空気を送り、次に空気袋17の空気を抜いて、空気袋18に空気を送る。続いて空気袋18の空気を抜いて、空気袋17に空気を送る。揺動制御手段14は、このように、空気袋17、18とに交互に空気を供給する動作を継続する。この時間を適切に設定すると、クッション11は右側と左側とが交互に高くなる、あるいは低くなる。このため、使用者の頭部は、この動きに同期して、右側にあるいは左側に揺動する。こうして所定の時間が経過すると、揺動制御手段14は動作を停止する。そして、この揺動制御に連動して酸素放出手段100より高濃度の酸素を酸素放出口102より放出させる。
以上のように、本実施の形態によれば、枕部9が自動的に揺動と高濃度酸素空気の放出を行なうので、使用者は身体的リラックスし、負担を与えること無く揺動運動で使用者を心地よい睡眠に導くことが可能となる。
また、揺動制御手段14によりさまざまな揺動運動の制御が可能となるので、使用者の個人差に応じた揺動運動の制御が可能となり、使い勝手が向上する。
また、枕部9のクッション11として、クッションを使用すると、人体に与える刺激が柔らかく、入眠が快適となる。また、プラスチックの成型品を使用することによって、人体に与える刺激に適度な固さがあって、入眠が快適となる。また、そば殻を使用することによって、人体に適度な固さの刺激を与えることができ、入眠が快適となる。
また、枕部9の左右を交互に上下することにより、頭部が上下左右に揺動され、自律神経系に対する効果的な刺激が与えられるので、入眠が一層促進される。また酸素放出口113からの高濃度酸素空気の供給により、血中酸素濃度が高まり、結果として心拍数が減少してリラックス状態になる効果がある。
また、枕部8の揺動源として空気を使用するようにしているため、人体に与える刺激が柔らかく、入眠が快適となる枕8を実現するものである。また、予め設定された設定時間になると揺動制御手段14が揺動手段13の揺動運動を停止するので、入眠した後も揺動が継続することによって逆に眠りが乱されるのを防ぐことができ、安定した睡眠が得られる。
また、空気袋17、18、エアーポンプ19、及び揺動制御手段14は、枕部9内部に格納されているので、枕8が小型化でき、持ち運びも容易になるので使い勝手が向上する。
また、枕支持手段10は、枕部9が載置される位置を調整する高さ調整手段28を有し、枕部9を載置する位置が自由に調整できるので、個人差による適切な枕部9の位置の差を調整することができ、入眠が快適な枕8を提供することができる。また、枕支持手段10は、枕部9を固定する枕固定手段29を備えているので、枕部9の位置が固定され、就寝中の使用者の動きによって枕部9の位置がずれることがなく、使用者を心地よい睡眠に導くことが可能となる。
また、枕支持手段10は、寝具を固定する寝具固定手段23にバネ31aを用いているので、厚さ等が異なる種々の寝具を支持することができ、睡眠中に寝具が人体からずれたりすることがなく、使用者を心地よい睡眠に導くことが可能となる。
また、枕支持手段10が振動を除去する振動除去手段30を有しているので、使用者に枕部9の振動が伝達されることがなく、使用者を心地よい睡眠に導くことが可能となる。
また、枕支持手段10に、人体による荷重によって変形することのない強度を持たせることにより、使用者の入眠中の動きによって枕部9の位置がずれることがなく、使用者を心地よい睡眠に導くことが可能となる。
また、揺動制御手段14等の制御装置(図示せず)を枕部9の背面部に設けるようにすれば、制御装置で発生する熱の人の頭部への熱伝達が緩和されると共に、制御装置の放熱作用も促進され信頼性が向上する。
また、空気袋17、18のそれぞれに図示しない排出穴を設けるようにすれば、空気袋17、18へは空気供給だけで済むため三方弁20が不用または合理化される。
また、図2に示すように、空気袋17、18の夫々に、膨張収縮する際に発生する音を遮音するための遮音材107、108を外周を覆うように設ければ、静音化が図られ、またこの遮音材107、108が、空気袋17、18の保護膜の役割も果し、枕部9の耐久性が向上する。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態における枕について図4〜図8を用いて説明する。なお、上記実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4は、本実施の形態における枕の外観図、図5(a)は、図4のE−E断面図、図5(b)は、図4のF−F断面図である。
本実施の形態と上記第1の実施の形態と相違する点は、図4に示すように、枕8が、枕部32と、揺動制御ユニット33と、給排気用の接続ホース34と、揺動設定部としてのリモコン35とから構成される点にある。
図5(a)、(b)に示すように、枕部32は、通気性のよい弾性体からなる通気手段としてのクッション36と、クッション36を支持する樹脂製の支持板37と、縦方向空気袋及び静音化空気袋としてのベローズ38、39と、ベローズ38、39を支持する支持板40と、枕部32の形状を保持するための保持部材41、42、52と、弾性体からなり就寝者の首部を保持する首保持手段51と、各部を覆う伸縮性の布地のカバー43とから構成されている。
ベローズ38、39は、内部に常に空気が残留するようにそれぞれ残留手段44a、44b、45a、45bを有している。クッション36には頭部を保持する保持手段としての窪み部53を設けている。
揺動制御ユニット33は、エアーポンプ47と、揺動制御手段48と、四方弁49と、消音手段50から構成されている。尚、揺動手段は、ベローズ38、39と、エアーポンプ47と、四方弁49と、消音手段50と、起点規制手段46aと、スペーサ46bから構成されるが、本実施の形態では、各構成要素が、枕部32と揺動制御ユニット33に分かれて配設されている。起点規制手段46aはノーマルオープンのマイクロスイッチからなり、出力信号が揺動制御手段48に入力されるようケーブル48aで揺動制御手段48と接続されている。尚、図5(a)の状態は、ベローズ38、39が共に一番収縮した状態で、この時、起点規制手段46aは対向して支持板37に設けられたスペーサ46bによる押圧を受けて接点が閉じた状態になっている。
上記構成による枕の動作、作用を以下に説明する。
就寝者は、枕の窪み部53の上に後頭部が乗るようにして就寝する。この際、首保持手段51により首部を不要に加圧することなく、就寝者の首部を就寝時に最適な姿勢に保持する。就寝者は、リモコン35で揺動の大きさや揺動速度、揺動周期等を設定し、エアーポンプ47と揺動制御手段48を起動させる。具体的な設定値としては、例えば、膨張時の送風時間、最上部での停止時間、最下部での停止時間等である。
先ず、図6(a)、(b)に基づき、ベローズ38を膨張、収縮させる際の動作について説明する。
図6(a)、(b)はベローズ38を膨張、収縮させる際の断面図である。揺動制御手段48はエアーポンプ47と四方弁49を制御し、エアーポンプ47から送り出される圧縮空気を図6(a)の矢印に示すように、一方の接続ホース34と四方弁49とを介してベローズ38に送る。ベローズ38が膨張すると、起点規制手段46aのマイクロスイッチはスペーサ46bによる押圧から開放されて接点が開成した状態となる。圧縮空気はリモコン35で設定された送風時間だけベローズ38に送風され、その間、ベローズ38は枕の高さ方向に膨張する。この送風時間が経過すると、揺動制御手段48は四方弁49による給排気経路を遮断するよう制御し、リモコン35で設定された最上部での停止時間だけその状態を維持する。
次に、揺動制御手段48は、図6(b)の矢印に示すように四方弁49を作動させることにより、ベローズ38中の空気は頭部の自重により排気される。そして、ベローズ38が収縮し、図5(a)の状態に達すると起点規制手段46aのマイクロスイッチがスペーサ46bによる押圧を受けて接点が閉じる。揺動制御手段48は、起点規制手段46aから接点閉の信号を受けると、四方弁49の排気経路を閉じ、リモコン35で設定された最下部での停止時間だけ、その状態を維持する。105は、酸素放出手段でチューブ106で枕部32の表面より、高濃度酸素空気を放出するよう構成されている。109はエアーポンプ47から供給される空気の脈流を整流するために設けた整流タンクであり、枕部32の膨張伸縮時の振動を低減する役割を果たしている。
次に、図7(a)、(b)に基づき、ベローズ39を膨張、収縮させる際の動作について説明する。図7(a)、(b)は、ベローズ39を膨張、収縮させる際の断面図である。揺動制御手段48は、エアーポンプ47と四方弁49を制御し、エアーポンプ47から送り出される圧縮空気を図7(a)の矢印に示すように、接続ホース34と四方弁49とを介してベローズ39に送る。
ベローズ39が膨張すると、起点規制手段46aのマイクロスイッチはスペーサ46bによる押圧から開放されて接点が開の状態となる。圧縮空気はリモコン35で設定された送風時間だけベローズ39に送風され、その間、ベローズ39は枕の高さ方向に膨張する。この送風時間が経過すると、揺動制御手段48は四方弁49による給排気経路を遮断するよう制御し、リモコン35で設定された最上部での停止時間だけその状態を維持する。
次に、揺動制御手段48は、図7(b)の矢印に示すように四方弁49を作動させることにより、ベローズ39中の空気は頭部の自重により排気される。そして、ベローズ39が収縮し、図5(a)の状態に達すると起点規制手段46aのマイクロスイッチがスペーサ46bによる押圧を受けて接点が閉じる。揺動制御手段48は、起点規制手段46aから接点閉の信号を受けると、四方弁49の排気経路を閉じ、リモコン35で設定された最下部での停止時間だけ、その状態を維持する。
以下、同様にしてベローズ38と39の膨張、収縮が繰り返されるが、本実施の形態では、揺動制御手段48により、ベローズ38、39の膨張収縮を繰り返す毎に、ベローズ38、39の膨張を小さくするようエアーポンプ47が制御される。このような制御は、例えば四方弁49の弁開口度を調節して行う。
図8は、四方弁49の弁開口度Boの経時的な設定値を示す特性図である。ここでは、時刻T0から揺動を開始し、最初、弁開口度がB1であったものが、時間Tc後の時刻T1ではゼロになるよう弁開口度Boを制御する。このような上下左右の動きにより、就寝者の頭部が揺動され、就寝者を心地よい睡眠に導くことが可能となる。
尚、ベローズ38が収縮する際、ベローズ38中に残留手段44a、44bが配設してあり、残留手段44a、44b同士が接触することにより、ベローズ38がそれ以上収縮しないようになっている。ベローズ39でも同様に45a、45b同士が接触することにより、ベローズ39がそれ以上収縮しないようになっている。これにより、ベローズ38、39中に常に空気が残留するようになっている。
また、図4に示すように、高濃度酸素空気を直接鼻部近傍で吸引するための酸素吸引マスク110が、枕部32よりチューブ111を介して接続され、レバーやスイッチ等からなる切替手段112で、枕部32の表面に設けた酸素放出口113か、あるいは酸素吸引マスク110のどちらか一方から高濃度酸素空気を放出させるかが選択出来る構成となっている。
このことにより、就寝前のくつろぎ時間帯は、酸素吸引マスク110で直接酸素を吸引し、就眠時には、切替手段112を操作して、枕部32表面より頭部全体に酸素をふんわり放出させ、違和感・束縛感なく酸素を吸引することが出来、使用感が大幅に向上する。
また、ベローズ38、39が完全に潰れてしまうと、ベローズの襞同士が密着して、再度、膨張する際、襞の密着がはがれる際に異音が発生するが、内部に設けた残留手段44a、44b、45a、45bにより、ベローズ38、39が完全に潰れることが無く、膨張時に異音が発生することはなく、揺動中、静音が維持される。
以上のように、本実施の形態によれば、就寝者の首を保持する首保持手段51を備えたので、首部を不要に加圧することなく、就寝者の首部を就寝時に最適な姿勢に保持し、首に下から押し上げられる力が加わる、つまり首部よりも頭頂方向が下がり、首部に無理な緊張状態を作り出すといった就寝時のリラックス状態を阻害する姿勢になることがなく、よりリラックスした状態での入眠が可能となる。
頭部を上下させ揺動させる空気袋として、風船のようなゴム袋を用いると、空気の圧力が拡散するため、頭部に所定の圧力をかけて揺動するためには空気の供給量を多くする必要があり、大型のエアーポンプを使用する必要があるが、本実施の形態では、枕の高さ方向に伸縮自在な空気袋、即ちベローズ38、39を用いているので、頭部を持ち上げるための空気圧力が拡散することなく直接頭部に加わるようになり、小型のエアーポンプを用いて少ない流量で頭部を揺動することが可能となり、枕部32の小型化が図れる。また、縦方向に伸縮するベローズ38、39を用いることで、空気圧力が拡散しないので、揺動運動を制御する際の時間差がなくなり、精度のよい頭部揺動制御を行うことが可能となる。
また、縦方向に伸縮する空気袋としてのベローズ38、39は、空気バネであり、素材の選定によって膨張時の伸び高さを変えることなく収縮時の初期高さを低くできるので、様々な枕高さに対応することが可能になる。
また、静音空気袋として、残留手段44a、44b、45a、45bを配設したベローズ38、39を用いているので、膨張収縮時にベローズ38、39の伸び縮みに伴う音がなく、入眠の際、眠りを乱されることがない。
また、上記のように、ベローズ38、39内に常に空気が残留するように残留手段44a、44b、45a、45bを設けたことにより、ベローズ38、39内部が密着せず空間が残るので、圧縮空気が通気しやすくなり、頭部を持ち上げる初期段階にあっても、容易に頭部持ち上げ揺動が可能になる。
また、枕部32の頭部が当接する面に頭部を保持する窪み部53を備えたので、枕部32に頭部が固定され、枕部32の変動による揺動効果を頭部が受けやすくなる。
また、作動起点位置を規制する起点規制手段46aを用いることで、例えば、様々な揺動パターンを繰り返しても、一パターンあるいは一周期の最初は必ずいつも同じ高さ、位置から頭部の揺動が行われるので、常時設定された通りの揺動が繰り返されることで、枕8の信頼性が向上し、かつ、揺動による入眠効果を持続させることが可能となる。
また、ベローズ38、39とエアーポンプ47との間の経路に消音手段50を設けたので、ベローズ38、39内へ流入する圧縮空気音を消音することが可能になり、より一層入眠が促進される。
また、枕部32の頭部に当接する面に通気手段としてクッション36を設けたので、頭部が発汗で濡れることなく乾いた状態を維持できるので、快適性が向上する。
また、揺動による刺激を突然中止すると、刺激がなくなってしまったことに反応して交感神経がやや優位になりリラックス状態が途切れることがあるが、ベローズ38、39の膨張収縮を繰り返す毎に、ベローズ38、39の膨張を小さくするようエアーポンプ47を制御するので、揺動による刺激を徐々に小さくしてゆくことができ、リラックス状態が途切れることなく、速やかに入眠に導くことが可能となる。
また、揺動制御手段48が、揺動の大きさや揺動速度、揺動周期等を任意に設定可能なリモコン35を有し、前記リモコン35で設定される設定値に基づきエアーポンプ47を制御するので、使用者が好みの揺動運動を設定することができる。また、高濃度酸素放出手段105からの酸素放出についても、揺動制御手段48に連動して高濃度酸素空気の流量・風速・間欠噴出し等が変化し最適なリラックス制御を行う。
なお、上記実施の形態では、エアーポンプ47によりベローズ38、39を1つずつ膨張、収縮させるようにしたが、エアーポンプ47で、ベローズ38、39の一方から吸気した空気を、他方に供給する構成としてもよい。
この構成により、例えば、膨張させた一方のベローズ38の空気を排気するのと同時に、ベローズ39を膨張させることで、エアーポンプ47により、ベローズ38、39を1つずつ膨張、収縮させる場合よりも揺動運動を途切れなく連続的に行うことができ、よりスムーズな揺動が可能となるものである。
また、他の枕の例として、就寝者の睡眠状態を検出する睡眠状態検出手段(図示せず)を備え、前記睡眠状態検出手段の出力信号に基づき、揺動制御手段48で、枕部32の揺動運動を制御する構成としてもよい。実用的な睡眠状態検出手段としては、例えば、枕部32に圧電センサ(図示せず)等を配設して就寝者の体動を検出し、体動静止時間から入眠の有無や睡眠の深さを推測する構成を用いればよい。
図9は、四方弁49の弁開口度Boと体動BMとの関係を示す特性図である。図中、寝返り等の体動が有ると実線のバー印をつけている。そして、時刻T0から枕部32の揺動を開始し、就寝者の体動が無くなってからTs時間後の時刻T2で弁開口度Boをゼロとして、揺動を停止するようにする。
上記構成により、例えば、睡眠状態検出手段により就寝者の入眠を検知すると揺動運動を停止したり、眠りが深くなるにつれ枕部32の揺動運動の大きさを減少させる等のきめの細かい制御が可能となり、より安定した睡眠が得られる。
なお、睡眠状態検出手段は、本実施の形態では、枕部32に圧電センサを配設し体動を検出する構成としたが、圧電センサのほか感圧センサ等を用いて就寝者の心臓の鼓動や呼吸を検出する構成、あるいは脳波検出用電極を設け、検出した心拍、呼吸、脳波をもとに睡眠状態を推測するような構成としてもよい。
また、枕8とは別に設けた赤外線センサ等で就寝者の体動を検出し、揺動制御手段48に信号を送信する構成としてもよい。
また枕部32から頭部が外れた場合には酸素放出や揺動動作を停止させる停止手段(図示せず)を設けるようにすれば、頭部に枕部32が被さり呼吸系に悪影響を与える等の危険性を回避することができる。
また枕部32に、時計機能やタイマー機能を持たせることにより、使用者の用途に応じて任意に揺動動作や酸素放出の開始時間、終了時間、運転時間等を自由に設定出来るため使い勝手が向上する。
(実施の形態3)
図10は、本発明の第3の実施の形態における枕の枕部の平面図である。就寝した際、図面上側が頭頂方向、図面下側が首の方向である。なお、上記実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図10において、54は枕部、55a、55b、55c及び56a、56b、56cは空気袋、57はエアーポンプ、58は、エアーポンプ57から供給される空気を空気袋55a、55b、55c及び56a、56b、56cに供給する際に、流路や流量を調節するための調節弁、59は揺動制御手段、60は首保持手段、61はエアーポンプ57と空気袋55a、55b、55c及び56a、56b、56cとを接続するチューブである。前記第1、2の実施の形態では、空気袋(又はベローズ)を2つ使用した構成であったが、本実施の形態では、空気袋を3つ以上使用して揺動を制御する構成としている。また、首に近づくほど空気袋の大きさを小さくしている。
図11(a)、(b)は、図10のG−G断面図で、図11(a)は、空気袋55a、55b、55cが収縮した状態、図11(b)は空気袋55a、55b、55cが膨張した状態を示している。
図11(a)において、62はゴム、プラスチック、樹脂等で構成され就寝者の頭を保持する保持手段、63は空気袋55a、55b、55c(56a、56b、56c)に入る空気の音を遮音、防音、吸音するため、空気袋55a、55b、55c(56a、56b、56c)を覆うもので、ゴム、プラスチック又は樹脂等で構成され柔軟性、伸縮性に富んだ遮音手段で、64は就寝者の頭部と首部全体を保持し、弾性体からなる枕ベース部で、枕ベース部64の首が当接する部分を凸部にして首保持手段60を設けている。65は伸縮性のある布地から構成され、空気袋55a、55b、55c及び56a、56b、56c、首保持手段60、保持手段62、遮音手段63、枕ベース部65を包み込むカバーである。空気袋55a、55b、55c及び56a、56b、56cと首保持手段60と保持手段62と遮音手段63は、それぞれがずれないように接合されている。
上記構成により、就寝者は、枕部54の上に後頭部を乗せて就寝し、エアーポンプ57と揺動制御手段59を起動させる。エアーポンプ57から送り出される圧縮空気は、チューブ61を介して空気袋55a、55b、55c及び56a、56b、56cに送られる。圧縮空気が送られると、空気袋55a、55b、55cが図11(b)のように膨張する。同時に、遮音手段63、カバー65も伸びる。空気袋55a、55b、55cを収縮する場合は、揺動制御手段59により調節弁58を作動させ、就寝者の頭部の自重により排気を行う。空気袋56a、56b、56cの膨張、収縮を行う場合も上記と同様に揺動制御手段59によりエアーポンプ57と調節弁58を制御する。
このように、空気袋55a、55b、55c及び56a、56b、56cへの送風、排気を行うことで就寝者の頭部の上下移動、左右揺動が行われる。又首に近づくほど空気袋
55a、55b、55cの大きさが小さくなっているので、頭頂側の空気袋55a(56a)と、首側の空気袋55c(56c)とで膨張や収縮の速さが異なるため、揺動運動にバリエーションを持たせることができ、第1、第2の実施の形態に比べ、さらにきめの細かい頭部揺動が可能となる。
また、首に近づくほど空気袋の大きさが小さくなり(55a⇒55b⇒55c、56a⇒56b⇒56c)、首にかかる負担がより小さくなるのでさらに快適な入眠を実現できる。
尚、空気袋55a、55b、55c及び56a、56b、56cそれぞれを独立して給排気する構成としてもよく、揺動運動にさらに多彩なバリエーションを持たせることができ、さらにきめの細かい頭部揺動が可能となる。また、例えば、頭部の大きさの小さい人には、首側の2つの空気袋55b(56b)、55c(56c)のみを使用する等、頭部や首部のサイズの個人差に応じた使用方法が可能となり、使い勝手が向上する。
また、上記実施の形態では。揺動手段として空気袋を用いたが、揺動手段は空気袋を用いた構成に限定するものではなく、例えば、油圧やモータ駆動等を利用した他の実施可能な手段を用いてもよい。
また、揺動の周期は定期的に限らず、ランダムな周期にしたり、1/fnのゆらぎを有した揺動でもよく、さらに快適な入眠を実現できる。
また、上記実施の形態では、揺動運動を入眠の促進に用いたが、例えば、就寝者が設定した起床時刻または前記起床時刻の所定時間前に揺動運動を発生させる構成を付加してもよく、入眠の促進のみならず、目覚めを促進したり、快適な起床を提供する枕が実現できる。
また、枕8の形状をS字曲線にすることにより、首部や頭部へのなじみ感が増し、入眠効果が増す。
以上のように、本発明に係る枕は、高濃度酸素空気のリラックス効果と揺動手段による頭部自動的揺動で心地よく入眠に導くことができるので、枕単体の他にも、頭を支持又は保持する枕部を有する医療機器や、健康機器等にも広く適用できる。
本発明の実施の形態1における枕の外観図 図1のC−C断面図 図1のD−D断面図 本発明の実施の形態2における枕の外観図 (a)図4のE−E断面図、(b)図4のF−F断面図 (a)同枕のベローズ38を膨張させる際の図4のE−E断面図、(b)同ベローズ38を収縮させる際の図4のE−E断面図 (a)同枕のベローズ39を膨張させる際の図4のE−E断面図、(b)同ベローズ39を収縮させる際の図4のE−E断面図 同枕の弁開口度Boの経時的な設定値を示す特性図 同枕の弁開口度Boと体動BMとの関係を示す特性図 本発明の実施の形態3における枕の枕部の平面図 (a)図10のG−G断面図(同枕の空気袋が収縮した状態)、 (b)図10のG−G断面図(同枕の空気袋が膨張した状態) 従来の枕の外観図 図12のA−A断面図 図12のB−B断面図
符号の説明
8 枕
9、32、54 枕部
10 枕支持手段
11 クッション(通気手段)
13 揺動手段
14、48、59 揺動制御手段
17、18、55 空気袋
19、47、57 エアーポンプ
23 寝具固定手段
28 高さ調節手段
29 枕固定手段
30 振動除去手段
35 リモコン(揺動設定部)
36 クッション(通気手段)
38、39 ベローズ(縦方向空気袋、静音空気袋)
44、45 残留手段
46 起点規制手段
50 消音手段
51、60 首保持手段
53 窪み部(保持手段)
62 保持手段
100 高濃度酸素放出手段(放出手段)

Claims (26)

  1. 就寝者の頭部を揺動させ入眠に導く揺動手段と、酸素濃度が21%以上の高濃度酸素空気を放出する放出手段を備えた枕。
  2. 頭部を支持する面を有する枕部と、前記面を揺動する揺動手段と、前記揺動手段の揺動運動を制御する揺動制御手段とを備え、前記揺動手段に連動して高濃度酸素空気を放出するようにした請求項1に記載の枕。
  3. 枕部は、プラスチックで成型され揺動制御手段と、放出手段を内蔵したケースと、前記ケースの外周を覆うと共に軟質材からなるカバーで構成した請求項1又は2に記載の枕。
  4. 揺動制御手段の制御装置を、枕本体の背面部に設置した請求項1〜3のいずれか1項に記載の枕。
  5. 揺動手段は、枕部を左右又は前後又はその両方を交互又は特定の設定パターンで揺動させるようにした請求項2〜4のいずれか1項に記載の枕。
  6. 揺動手段を、膨張収縮可能な複数の空気袋と、前記空気袋に空気を給気又は/および排気するエアーポンプで構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の枕。
  7. エアーポンプを、枕に内蔵または枕外に配した請求項6に記載の枕。
  8. 空気袋に排出穴を設け、エアーポンプより供給されたエアーが所定の速度で自動排出されるようにした請求項6又は7に記載の枕。
  9. 空気袋を、ポリエチレンで形成した請求項6〜8のいずれか1項に記載の枕。
  10. 空気袋を、膨張又は/および収縮時の音を遮音する遮音材で覆った請求項6〜9のいずれか1項に記載の枕。
  11. 空気袋に、前記空気袋内から空気が抜けた場合でも一定以上の弾力性を持たせるために、前記空気袋の下面に弾力性に富む軟質材を設けた請求項6〜10のいずれか1項に記載の枕。
  12. 空気袋と枕表面との間には、空気袋を保護する保護膜を設けた請求項6〜11のいずれか1項に記載の枕。
  13. 揺動手段は、頭の当接部垂線上方方向を動作起点位置とし、揺動の一定周期毎に前記動作起点位置に復帰するように制御される請求項1〜12のいずれか1項に記載の枕。
  14. 空気袋とエアーポンプとを連通する空気流路に、空気の脈流を整流する整流タンクを設けた請求項6〜13のいずれか1項に記載の枕。
  15. 枕部の頭部が当接する表面に通気手段を設け、その通気手段を介して高濃度酸素空気を放出する手段と、直接マスク等で鼻部近傍より高濃度酸素空気を吸引できる手段を切替選択できるようにした請求項1〜14のいずれか1項に記載の枕。
  16. 揺動制御手段と放出手段は、予め設定された設定時間になると揺動運動や高濃度酸素空気の放出を停止するようにした請求項1〜15のいずれか1項に記載の枕。
  17. 空気袋の膨張・収縮を繰り返す周期や運動のパターンを任意または手動で設定出来るようにした請求項6〜16のいずれか1項に記載の枕。
  18. 就寝者の睡眠状態を検出する睡眠状態検出手段を備え、前記睡眠状態検出手段の出力信号に基づき揺動制御手段や放出手段を制御する請求項1〜17のいずれか1項に記載の枕。
  19. 揺動制御手段は、揺動の大きさや揺動速度、揺動周期等を任意に設定できる揺動設定部を有し、高濃度酸素空気の放出量を、前記揺動制御手段による揺動制御動作に連動して変化させるようにした請求項1〜18のいずれか1項に記載の枕。
  20. 高濃度酸素空気を直接鼻近傍で吸引するマスク等の備品を、枕内に格納できるようにした請求項1〜19のいずれか1項に記載の枕。
  21. カバーを枕部に着脱自在に設けた請求項3〜20のいずれか1項に記載の枕。
  22. 枕部の高さを任意に調整出来るようにした請求項2〜21のいずれか1項に記載の枕。
  23. 枕表面形状を、首から頭に沿うようS字曲線に形成した請求項1〜22記載のいずれか1項に記載の枕。
  24. 枕の頭部当接部に圧力検知手段を設け、前記頭部が枕より外れた場合に高濃度酸素空気の放出や揺動動作を停止するようにした請求項1〜23のいずれか1項に記載の枕。
  25. 時計機能やタイマー機能を設け、揺動手段や放出手段の運転又は停止又は予約動作を行えるようにした請求項1〜24のいずれか1項に記載の枕。
  26. 人体の呼吸数、脈拍数等を検知する検知手段を設け、前記検知手段からの信号に基づき高濃度酸素空気の放出量や揺動動作を制御するようにした請求項1〜25のいずれか1項に記載の枕。
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