JP3139793U - 男性用パンツ - Google Patents
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Abstract
【課題】通気性がよく蒸れにくく、また座ったとき等に陰茎が下腹部や内股に直接接することがなく、さらに尿意を覚えたときに速やかに用が足せる男性用パンツを提供する。
【解決手段】陰茎を外方へ露出可能とする前開き口11が形成されたパンツ本体1と、前開き口11の上方から垂れ下がり、前開き口11から外方に露出した陰茎を覆うカバー部材2とを備える。カバー部材2には、開口部24を備えた袋部23が形成され、この袋部23に、陰茎の先端部が差し入れ可能としてある。
【選択図】図2
【解決手段】陰茎を外方へ露出可能とする前開き口11が形成されたパンツ本体1と、前開き口11の上方から垂れ下がり、前開き口11から外方に露出した陰茎を覆うカバー部材2とを備える。カバー部材2には、開口部24を備えた袋部23が形成され、この袋部23に、陰茎の先端部が差し入れ可能としてある。
【選択図】図2
Description
本考案は男性用パンツに関するものである。
男性用パンツはブリーフ型とトランクス型とに大別できる。ブリーフ型は、身体にフィットして男性局部をほどよく押さつけ、歩行や運動時にも安定して支持するものの、通気性が悪く蒸れることがあった。これに対してトランクス型は、開放的な構造のため通気性がよく、蒸れにくいという利点があるものの、男性局部を支持する部分がないため収まりが悪く、また座ったとき等に男性局部が下腹部や内股に直接接して、発汗する夏場には特に不快となることがあった。
そこで例えば、特許文献1では、トランクス型のパンツにおいて、略三角形のあて布の一辺をパンツ本体内側の上縁に取り付け、この一辺に対向する角部を股部に縫着して、略三角形のあて布で男性局部を包み込むようにし、トランクス型のパンツにブリーフ型のパンツの利点を併せ持つようにしたパンツが提案されている。また特許文献2では、パンツ本体の内側に、挿通口が形成された布片の周縁部を接合し、布片とパンツ本体とで囲まれた内袋内に、陰茎及び陰嚢を挿通口から挿入するようにし、陰茎や陰嚢が下腹部や内股に密着することを防止するパンツが提案されている。
実用新案登録第3003833号
特開平9−41201号公報
ところで、陰嚢内の精巣での精子の造精には体温よりも1度〜2度低い温度が適温であり、陰嚢、精巣の温度が1度上昇するだけで、健康な精子の生産量が最大40%減少すると言われているところ、パンツによる無理な締め付けは精巣の温度を上げる原因となる。また、中・高年と歳を重ねるにつれ尿意を堪えにくくなる傾向にあり、陰茎をパンツの外へ取り出すのに手間が掛かると失禁するおそれがある。
本考案はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通気性がよく蒸れにくく、また座ったとき等に陰茎が下腹部や内股に直接接することがなく、さらに尿意を覚えたときに速やかに用が足せる男性用パンツを提供することにある。
本考案によれば、陰茎を外方へ露出可能とする前開き口が形成されたパンツ本体と、前開き口の上方から垂れ下がり、前開き口から外方に露出した陰茎を覆うカバー部材とを備えたことを特徴とする男性用パンツが提供される。
ここで、身体の動きに伴う陰茎の動きを抑える観点から、前記カバー部材に、開口部を備えた袋部を形成し、この袋部に、陰茎の先端部を差し入れ可能としてもよい。
また、利便性や生産性などの観点からは、前記カバー部材として布を用い、布の上端部を前記パンツ本体の上縁に取り付けるようにするのが好ましい。さらには布の下端部を、前記パンツ本体に対して付け外し自在であるようにするのが好ましい。そしたまた、布を略三角形状又は略四角形状とし、その一辺を前記パンツ本体の上縁に取り付けるようにしてもよい。
パンツの意匠性や保温性、クッション性などを向上させる観点から、臀部を覆う後カバー部材をさらに設けてもよい。
本考案の男性用パンツでは、パンツ本体の前開き口から外方に露出された陰茎を、前開き口の上方から垂れ下がったカバー部材で覆う構成としたので、通気性がよく蒸れにくく、また座ったとき等に陰茎が下腹部や内股に直接接することがない。さらに、カバー部材を捲り上げるだけで陰茎を露出できるので、排尿のための動作を従来に比べて短時間できるようになる。
また、前記カバー部材に、開口部を備えた袋部を形成し、この袋部に、陰茎の先端部を差し入れ可能とすると、身体の動きに伴う陰茎の動きが抑えられ、激しい運動を行う際にも使用できるようになる。
前記カバー部材として布を用い、布の上端部を前記パンツ本体の上縁に取り付けるようにすると、意匠性が向上すると共に生産性等が向上する。また、布の下端部を、前記パンツ本体に対して付け外し可能とすると、陰茎の動きを適度に抑えることができ、履き心地が向上する。そしたまた、布を略三角形状又は略四角形状とし、その一辺を前記パンツ本体の上縁に取り付けるようにすると、生産性や利便性などが向上する。
また、臀部を覆う後カバー部材をさらに設けると、パンツの意匠性が向上するとともに、保温性やクッション性なども向上する。
以下、本考案に係る男性用パンツ(以下、単に「パンツ」と記すことがある)について図に基づいて説明するが、本考案はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は本考案に係るパンツの一実施形態を示す斜視図である。図1のパンツは、伸縮性のある素材で作製された太股まである、いわゆるロングボクサーパンツ型のパンツ本体1と、略四角形状のカバー部材2とを備える。カバー部材2は、パンツ本体1の横幅と略同一幅で且つ股下までの長さの四角形状の基体布21と布片22(図2に図示)からなり、基体布21の上辺及び両側辺上部が縫着部3によってパンツ本体1に取り付けられている。
図2は、図1のパンツにおいて、カバー部材2を捲り上げた図である。図2から理解されるように、パンツ本体1には、陰茎を外方へ露出するため涙形状の前開き口11が形成されている。一方、カバー部材2には、基体布21の裏面の幅方向略中央部に、パンツ本体1の横幅の略1/3程度の幅の略四角形状の布片22の周縁が縫着され、基体布21と布片22によって袋部23が形成されている。そして布片22の、パンツ本体1の前開き口11と対向する位置には、袋部23に通ずる略円形状の開口部24が形成されている。
このような構成のパンツを使用者が着用した状態図を図3に示す。使用者がパンツを履くと、パンツ本体1の前開き口11から陰茎が外方へ露出する。露出した陰茎の先端部はカバー部材2の開口部24から袋部23内へ挿入される。したがって、前開き口11から露出した陰茎は、前開き口11を覆っているカバー部材2によって覆われ、外から見えることはない。また、陰茎の先端部を袋部23内へ挿入することにより、身体の動きに伴う陰茎の動きが抑えられるようになる。
なお、この実施形態では前開き口11を孔形状としているが、例えば前開き口11をスリットや2枚の布を重ね合わせた構造としても構わない。また、カバー部材2の布片22の素材としてメッシュ状のものを用いてもよい。これにより通気性が向上し蒸れが一層抑えられるようになる。さらには、布片22の、少なくとも陰茎の先端が位置する領域に吸水性や撥水性のある素材を交換可能に取り付けておいてもよい。吸水性や撥水性の素材を取り付けておくことによって、用を足した後に残尿があるときでも、吸収性や撥水性の素材により残尿が効果的に吸収又は撥水され、使用者の不快感やパンツの汚れを抑えることができるようになる。
また、陰茎の先端部を袋部23に挿入せず、パンツ本体1の前開き口11から露出させた状態のままとしてもよい。このような状態であっても、カバー部材2が前開き口11を覆っているので、外から陰茎が見えることはない。
カバー部材2の基体布21や布片22(いずれも図2に図示)を立体縫製して、カバー部材2に形成する袋部23の容積を大きくして、袋部23内における陰茎の自由度を大きくしてもよい。
パンツ本体1の形状は、ロングボクサーパンツ型に限定されるものではなく、例えば図4に示すようなトランクス型のものや、ブリーフ型のものであってももちろん構わない。また、パンツ本体1の素材としては伸縮性を有するものに限定されるものではなく、従来公知の素材を用いることができる。
図5に、本考案で使用するカバー部材の他の実施形態を示す。この図は、カバー部材を裏面側から見た斜視図である。図2に示す実施形態では、基体布21と布片22とによって袋部23を形成していたが、この図の実施形態では、基本布21とは別体で袋部23を形成し、袋部23の上・下端部を基本布21の幅方向略中央部に縫着している。袋部には、前記実施形態と同様に、パンツ本体1(図2を参照)の前開き口11(図2を参照)と対向する位置に開口部24が形成されている。また袋部23の上部には上部開口231が形成されている。前述のような、袋部23の内底部に、吸水性や撥水性のある素材を交換可能に取り付ける場合には、この上部開口231を利用することにより当該素材の交換が容易となる。基本布21と袋部23との材質は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
図6は、本考案に係るパンツの他の実施形態を示す正面図である。図6のパンツは、ロングボクサーパンツ型のパンツ本体1に、略三角形状のカバー部材2’の一辺がパンツ本体1の上縁に取り付けられてなる。この図では図示しないが、前記実施形態と同様に、パンツ本体1には前開き口11(図2に図示)が形成され、カバー部材2’の裏面には開口部24(図2に図示)が形成されている。そして、略三角形状のカバー部材2’の下頂部と、パンツ本体1の、それに対応する位置に一対の磁石41が取り付けられている。この一対の磁石41によって、カバー部材2’の下端部がパンツ本体1に固定され、身体の動きに伴うカバー部材2’の揺れが抑えられるようになる。また、ズボン等を履く際にカバー部材2’が捲り上がることがなく邪魔にならなくなる。さらには性的能力が向上することもある。なお、磁石41の取り付け位置は、カバー部材2’の揺れを抑えられる位置であれば特に限定はなく、またその取り付け個数にも限定はない。
図7は、本考案に係るパンツのさらに他の実施形態を示す正面図である。図7のパンツは、ロングボクサーパンツ型のパンツ本体1と、略四角形状のカバー部材2とを備え、カバー部材2は、縫着部3によってその上辺及び一方の側辺がパンツ本体2に取り付けられている。このため、この図のパンツではカバー部材2は斜め上方へしか捲り上げられない。また、カバー部材2の、パンツ本体1に縫着されていない側辺の下部と、パンツ本体1の、それに対応する位置に一対の面ファスナ42a,42bが取り付けられている。この一対の面ファスナ42a,42bによって、図6の実施形態と同様に、カバー部材2の下端部がパンツ本体1に固定される。これにより、身体の動きに伴うカバー部材2の揺れが抑えられ、また、ズボン等を履く際にカバー部材2が邪魔となることがなくなる。なお、面ファスナ42a,42bの取り付け位置は、カバー部材2の揺れを抑えられる位置であれば特に限定はなく、またその取り付け個数にも限定はない。
図6及び図7のパンツでは、カバー部材2をパンツ本体1に固定する手段として磁石41(図6に図示)及び面ファスナ42a,42b(図7に図示)を用いているが、固定手段はこれらに限定されるものではなく、従来公知の固定手段を用いることができる。
また図8に示すように、臀部を覆う後カバー部材5を本考案のパンツにさらに設けてもよい。このような後カバー部材5を設けることによって、パンツの意匠性が向上するとともに、保温性やクッション性なども向上する。後カバー部材5の形状に特に限定はないが、意匠性の観点からは、カバー部材2(図2に図示)と同形状としてカバー部材2と対をなすようにするのが好ましい。後カバー部材5の材質はカバー部材2(図2に図示)同一であってもよいし、異なっていてもよい。
1 パンツ本体
2,2’ カバー部材
3 縫着部
5 後カバー部材
11 前開き口
21 基体布
22 布片
23 袋部
24 開口部
41 磁石
42a,42b 面ファスナ
2,2’ カバー部材
3 縫着部
5 後カバー部材
11 前開き口
21 基体布
22 布片
23 袋部
24 開口部
41 磁石
42a,42b 面ファスナ
Claims (6)
- 陰茎を外方へ露出可能とする前開き口が形成されたパンツ本体と、前開き口の上方から垂れ下がり、前開き口から外方に露出した陰茎を覆うカバー部材とを備えたことを特徴とする男性用パンツ。
- 前記カバー部材に、陰茎の先端部を差し入れ可能な開口部を備えた袋部が形成されている請求項1記載の男性用パンツ。
- 前記カバー部材が布製であって、その上端部が前記パンツ本体の上縁に取り付けられている請求項1又は2記載の男性用パンツ。
- 前記カバー部材の下端部が、前記パンツ本体に対して付け外し自在である請求項1〜3のいずれかに記載の男性用パンツ。
- 前記カバー部材が略三角形状又は略四角形状であって、その一辺が前記パンツ本体の上縁に取り付けられている請求項1〜4のいずれかに記載の男性用パンツ。
- 臀部を覆う後カバー部材をさらに備えた請求項1〜5のいずれかに記載の男性用パンツ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007009662U JP3139793U (ja) | 2007-12-17 | 2007-12-17 | 男性用パンツ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2007009662U JP3139793U (ja) | 2007-12-17 | 2007-12-17 | 男性用パンツ |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010001578A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Masayuki Kato | 男性用パンツ |
CN105077602A (zh) * | 2015-05-22 | 2015-11-25 | 廖龙 | 象头象牙象鼻内裤 |
KR20220005233A (ko) * | 2020-07-06 | 2022-01-13 | 조명숙 | 기능성 팬티 |
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2007
- 2007-12-17 JP JP2007009662U patent/JP3139793U/ja not_active Expired - Fee Related
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