JP2015081393A - 男性用下着 - Google Patents

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Abstract

【課題】陰茎と陰嚢を分けて陰茎を上向きに保持し、陰嚢を下向きに開放して放熱可能としつつ、両また先端部その他の敏感な部分に触れない、快適な男性用下着を提供する。【解決手段】そけい部に囲まれた下腹部に密着する下着で、下腹部を覆う外側あて布3の内側に、両そけい部上の二点で連繋された内側あて布5を備え、陰茎保持部を形成する。内側あて布の下方縁7の両端は外側あて布下縁4上か、少なくとも一方が延長されてより下方で連繋し、陰茎導入部9とする。下縁の一端と延長された先端連繋部8、そけい部上の連携部6の間は開口してサイド開口部11として、横から陰茎の出し入れを可能にする。また陰茎保持部に連続した下方の股にあたる部位に、外周を本体生地に連繋して、着用者の陰嚢の上部を覆うサポート部13と、伸縮性を持つネットで陰嚢ポケット部14を設けると、陰茎を上向きに保持し陰嚢が放熱可能で不快感のない男性用下着となる。【選択図】図1

Description

本発明は着用感および通気性に優れた男性用下着に関するものである。
男性の下半身に装着される男性用下着としては一時期トランクスが主流であったが、昨今ボクサーブリーフタイプが一般的になっている。これはトランクスが主に綿生地で男性局部と腰部を覆うだけで、陰茎は陰嚢とともに下垂するままに任されていたのに対し、ボクサーブリーフが陰茎を上向きに保持し外見的にもスリムに見えるという、すぐれた機能が評価されたものであろう。さらに近年のボクサーブリーフは、陰嚢部にメッシュ生地を使うなどしてより機能性を増しているが、長時間陰茎を上向き保持するために、下腹部の下着が陰茎を周囲から圧迫するという基本構造は変わっていない。
しかしながらそのために陰茎と臀部は弾力のある化繊の生地によってピッタリと覆われ、気温の高い時期や活発に体を動かしたとき、また睡眠中などに汗が発散せず、腰まわり全体が蒸れて不快感を生み、皮膚疾患の原因ともなりがちである。また体の動きによっては、陰茎が横を向いたり萎縮して下部空間に押し込められたりし、位置調節ができず窮屈な思いをすることも少なからず発生する。また陰嚢の放熱が妨げられるので、高温に弱いとされる男性の精子の健康が心配されるところである。
こうした欠点に対して、陰茎への圧迫を避けつつ上向きに保持するために、特許文献1(特開2000−154401号公報)は陰茎の前後にあて布を配置し、さらに外側あて布の左右両側縁のそけい部に弾性部材を配置して、陰茎を上向きに保持する下着を開示する。また、特許文献2(特開2011−52356号公報)は、そけい部の弾性部材ではなく外側あて布に弾性部材を配置して、内外あて布が陰茎を上向きに挟み込み、かつ陰茎を位置決め保持する手段を持つ下着を開示する。これらはいずれも外側あて布の上部または全体に弾性部材を配置した開口部を設け、それを引き下ろして排尿するという共通点を持っている。
その結果いずれも、小用時に前あて布を引き下ろすためにズボンのベルトをはずす手間がかかる。加えて前者では、そけい部に弾性部材を配置することで内外のあて布の間に陰茎を収め横方向のテンションを弱めようとしているが、逆に縦方向のテンションが強くなるので、引っ張られた下着が両股にあたって不快となるデメリットを生じる。また後者でもそけい部の弾性部材に代えて外側あて布全体を弾性部材で形成し、内外あて布で陰茎を挟み込むが、結果的に陰茎は前後から圧迫されることになる。また陰茎を位置決めのために保持することは、使用感の上で大きな問題があると言わざるを得ない。さらに両者とも、陰嚢や臀部が布に覆われ十分な放熱を阻害していることについては、課題と捉えず対案を提示していない。
それに対して特許文献3(登録第5131615号)はJOCストラップタイプのインナーいわゆるヒモパンを想定して、陰嚢をネットでくるみ臀部も開放して放熱効果が高く、ストラップが両またに触れることのない下着を開示する。しかし陰茎を支える根元部が細く、睡眠時など体の動きによっては陰茎が陰茎保持部から脱落する可能性がゼロではなかった。
特開2000−154401号公報 特開2011−52356号公報 特許登録 第5131615号
そこで本発明は、JOCストラップタイプの、陰茎が脱落することともあるという欠点をなくし、かつボクサーブリーフタイプのような下着でも陰茎を圧迫せず、陰茎を確実に常時上向きに保持し、かつ陰嚢や臀部を開放して十分に放熱可能としつつ、装着時に陰嚢、陰茎、両また、臀部等のセンシティブな部位を圧迫して不快感を生じることのない男性用下着を提供することを目的とする。とくに両また先端部は下肢を支える太い腱が皮膚のすぐ下にあるので、生地がこの部位にあたったり、この部位を通るゴムが上方に引っ張られて首吊り状態になっていたりすると、強い不快感を生じ長時間の着用には無理がある。したがってそれを如何に避けるかも課題とする。
第1の発明に係る男性用下着は、左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、胴部が通挿されるウエスト開口部と、どちらか一方が主たるあて布として、ウエスト開口部と少なくとも一部が連続した、内外二重のあて布を備え、外側あて布は少なくとも着用者の陰茎を覆い、外側あて布の下縁は、ウエスト開口部から所定の間隔をあけて、所定の長さを持ち、下縁に連続して、外側あて布を股下から後方に支持する後方支持部を備え、内外あて布は下縁より上の所定の一対の連繋部で、互いに向き合うあて布、またはウエスト開口部に連繋されて、陰茎保持部が形成され、内側あて布の下方縁は所定の形をなし、下方縁の先端は前記下縁の両端で連繋されて、陰茎導入部が形成されていることを特徴とする。
外側あて布の下縁がウエスト開口部からあける所定の間隔は10〜20cmとし、所定の長さを2〜8cmとする。内外あて布が連繋する所定の二点は、下縁より上で、内外あて布の中心線に対して左右対称または非対称な、下縁両端から3cm以上離れている、互いに向き合うあて布またはウエスト開口部上の一対の点とする。内側あて布下方縁の所定の形とは、外側あて布下縁の両端を結んだ辺を下に見てコの字、またはVまたはUの字の凹部が下を向いて切り込まれた形、または、直線かそのように切り込まれた下方縁の両端がさらにストラップ等で下方に延長されている形とする。また外側あて布下縁の中央から内側あて布下方縁の直線または切れ込みの頂点部分までの距離は1〜8cmとする。
ここでは前提として、内外どちらかのあて布は主たるあて布として、ウエスト開口部に少なくとも一部を連繋されている。そして外側あて布は少なくとも陰茎を覆うものとしているが、これは長方形や台形、また中央部が膨らんだ紡錘型などが考えられる。そけい部の一対の下端を結ぶ線分を覆う下着の部分は、平均的な男性が陰茎を上向きに保持したときの陰嚢との境界外周部とほぼ重なり、男性の体格にもよるが、その位置は概ねウエスト位置から10〜20cm離れている。よって着用者の体格に合わせて、外側あて布の下縁をウエスト開口部から10〜20cm離し長さを2〜8cmとして、陰茎を上向きに保持し、外側あて布に連続した後方支持部を股下に設け後方に引っ張ると、陰茎と陰嚢の境界外周が外側あて布下縁にあてられる。
そこで内側あて布下方縁を上記の形にして、その一対の先端を外側あて布下縁両端で連繋し、内外あて布を下縁より上の所定の上記二点に連繋して上または左右斜め上方向に引っ張ると、陰茎の根元に、陰茎の形に擬した陰茎導入部があるので、陰茎はそこから自然に前方へ移動する。そして互いに連繋された内外二重のあて布によって陰茎を上向きに保持する陰茎保持部が確保されているので、陰茎は先端の重みによって自然に外側あて布の中央部あたりに傾き、中央上向きに保持される。
このとき陰茎導入部の下方縁の切れ込みを小さめに作っておくと、切れ込みが陰茎の位置を両横または上から決めるので、陰茎は陰茎保持部から脱落せず、上下左右にずれることがない。下方縁および延長された先端連繋部に至るストラップに弾性部材を配置すると、さらに効果的である。また外側あて布上部に開口部を設けておくと、着用時指を差し入れることができるので、内側あて布を上に上げて陰茎を内部に導いたり位置を整えたりできて便利である。ただし、いずれも必須ではない。
この発明は、外側あて布が後方支持部によって後方に引っ張られ、前身頃が下腹部に密着するタイプの男性用下着を想定している。ここには外側あて布外周が生地本体に連続している通常のボクサータイプや、ビキニスタイルのパンツのほかに、前身頃以外はストラップで成り立っているJOCストラップタイプのヒモパンも含まれているが、いずれも小用は脚部開口部をたくし上げ、陰茎導入部から陰茎を取り出すことを想定しており、ズボンのベルトをはずす必要はない。
第2の発明に係る男性用下着は、第1の発明に加えて、主たるあて布が一対の所定の点で、ウエスト開口部に連繋され、内外あて布の下縁より上の一対の連繋部が、所定の点上にあることによって、下縁両端が外側左右斜め上に引き上げられることを特徴とする。主たるあて布が連繋する一対の所定の点は、前記下縁の両端から垂線を立てたとき、左右外側30度以上広がった、そけい部に近いウエスト開口部上の点とする。またあて布が連繋する一対の所定の点は、下縁より上で下縁両端から3cm以上離れ、前記下縁の両端から外側左右斜め上方向に広がった、互いに向き合うあて布、または前記ウエスト開口部上にあるものとする。
そけい部は着用者の体勢が変わってもその長さが変わることのない部位であるが、この発明により、主たるあて布はそけい部に囲まれた下腹部の相当部分を覆い、陰茎保持部の上部はこの連繋部によって必ず外側左右斜め上方向に引き上げられることになる。したがって着用時前かがみになっても、外側あて布の側部と下腹部との間に隙間ができず、陰茎が脱落することがない。
第3の発明に係る男性用下着は、第1の発明に加えて、後方支持部の少なくとも一部が一対のストラップからなり、臀部外周を巡って前記ウエスト開口部に連繋し、脚部開口部をなしていることを特徴とする。この発明により、第1の発明がJOCストラップタイプのヒモパンに限定されるが、臀部外周をストラップが巡るので、不快感のない下着となる。
第4の発明に係る男性用下着は、第1の発明に加え、後方支持部が股部を覆って脚部開口部に至り、さらに臀部を覆ってウエスト開口部に至り、かつ、前腹部で主たるあて布と連繋され、全体として下着本体を形成していることを特徴とする。この発明により、第1の発明が通常のボクサータイプや、ビキニスタイルのパンツに限定され、これらが上向き保持力に優れた下着となる。
第5の発明に係る男性用下着は、第1の発明に加えて、下方縁の先端の連繋部のうち、少なくとも一点が、外側あて布の下縁の一端よりもさらに下にあり、内側あて布下方縁の先端がさらに下方に延長されて、後方支持部の所定の点で連繋されて、陰茎導入部が形成され、上下二点の連繋部と下縁の一端にはさまれた、陰茎保持部の該当する側部が、開口してサイド開口部となっていることを特徴とする。
後方支持部の所定の点とは、外側あて布下縁から下にあって、外側あて布下縁と1辺を共有し、辺の横幅が2〜8cm、縦7cmの外側あて布の中心線に対して対称な、股下に位置する台形または長方形の内部に属し、下着の表側または裏側の、延長する先端部の側に属する一点または二点とする。この発明により、少なくとも一方または両方の先端が陰嚢上部に接する後方支持部に連繋され、さらに陰茎保持部の下方により大きく広げられるサイド開口部が形成される。この延長された先端連繋部は陰茎と陰嚢の境界外周より下に位置するので、結果的に内側あて布の下部はより後方に引っ張られることになり、陰茎は陰茎導入部からより脱落しにくくなる。先端連繋部の所定の点を上記のように限定し体格にあわせて作成すれば、連繋された延長部がまたの先端部に触れることはない。両方の先端を延長して連繋すれば、脱落しにくくなる効果が倍になり陰茎はより安定する。
なお外側あて布下縁の中央から内側あて布下方縁の直線または切れ込みの頂点部分までの距離は-3〜3cmとする。これはサイド開口部から手を入れ内側あて布を操作できるので、内側あて布下方縁はフラットでもよく、下方縁の先端延長部に柔らかな弾性部材を使えば、外側あて布下縁よりも下に陰茎導入部があっても問題ないからである。外側あて布上部に開口部を設けておくと、便利なのは第1の発明と同じであるが、第1の発明と同様に必須であるわけではない。
この発明をサイド開口縁が脚部開口部の一部をなしている下着、すなわちJOCストラップタイプやビキニブリーフなどのそけい部から下は覆わないタイプの下着に応用すれば、サイド開口部は第1の発明より大きく開けることができるので、陰茎導入部ではなくここから陰茎を直接取り出せ、また容易に元に戻すことができ、小用時に支障はない。また内側あて布が下方縁先端の連繋部から上または斜め上方向に引っ張られているので、JOCストラップタイプと比べて陰茎がより脱落しにくくなっている。開口部を両側に設けると左右の使い分けも自由である。
またこれを臀部に密着する本体生地を備え、かつサイド開口部が脚部開口部の一部とはなっていないボクサーブリーフのように、下着全体が着用者の腰回りに密着しているタイプの下着に応用しても、脚部開口部から手を入れて下着の内側から、または表側のサイド開口部から直接陰茎を取り出せ、また容易に元に戻すことができる。先端連繋部がより下げられた位置にあるので、開口部はより大きく開くことができ、小用時に支障はないのも同様である。
第6の発明に係る男性用下着は、第5の発明に加え、臀部に密着する本体生地を備え、そのサイド開口部において、本体生地が外側あて布ではなく内側あて布と連携していることを特徴とする。通常主たるあて布が内側にあるとき、サイド開口部は陰茎保持部の側面にあり下着の外側に開いているが、逆に主たるあて布が外側にあるとき、サイド開口部は下着の内側に開くことになる。しかしこの発明により、どちらの場合においても、サイド開口部において外側あて布は本体生地から分離され、代わりに内側あて布が本体生地と連繋され、脚部開口部ではなくサイド開口部から直接陰茎の出し入れが可能になる。またこのサイド開口部があることで、下着全体に横方向のテンションがかかっても陰茎が過度に抑えられることがなくなる。このサイド開口部を両側に設けてもよい。
第7の発明に係る男性用下着は、左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、胴部が通挿されるウエスト開口部と、ウエスト開口部と少なくとも一部が連続したあて布が陰茎保持部として前腹部に配置され、
あて布の下縁は、ウエスト開口部から所定の間隔をあけて、所定の長さを持ち、あて布は、一対の所定の点で、ウエスト開口部に連繋され、下縁に連続して、あて布を股下から後方に支持する後方支持部を備え、陰茎保持部の下方両側にサイド支持部が設けられ、サイド支持部は、下縁より上の一対の所定の点と、後方支持部の一対の所定の点で連繋されており、下縁より下におけるサイド支持部の左右両側の端から端までが8cmを越えないことによって、両また先端部に触れないことを特徴とする。
あて布の下縁がウエスト開口部からあける所定の間隔は10〜20cm、所定の長さを2〜8cmとする。またあて布がウエスト開口部に連繋する所定の点は、下縁の両端から垂線を立てたとき、左右外側45度以上の一対の点とする。さらに下縁より上の一対の所定の連繋部は、下縁両端から3〜10 cmの間の、下縁の両端から外側左右斜め上方向に広がったあて布上にあるものとし、最後に後方支持部の所定の点は、前出どおり、あて布下縁から下にあって、あて布下縁と1辺を共有し、辺の横幅が2〜8cm、縦7cmのあて布の中心線に対して対称な、股下に位置する台形または長方形の内部に属し、下着の表側または裏側の、延長する先端部の側に属する一点または二点とする。
これは前出の発明の簡略型であるが、第3の発明のようなJOCストラップタイプのヒモパンで、よりそけい部近くにまで覆うようにし、サイド開口部のストラップを残しつつ、内側あて布を省略している。サイド支持部は、ストラップでも、あて布下縁両端や後方支持部と連続していてもよい。このように内側あて布がなく陰茎導入部を欠くので、陰茎の動きはやや自由にはなるが、この発明により、連繋部に上下の範囲を設けられるのでサイド支持部の横幅が限定され、サイド支持部が両また先端部に触れることを防いでいる。そして立体的に突き出した陰茎を左右から支えることで、単純なJOCストラップタイプより、陰茎を安定的に上向き保持することを可能にしている。後方支持部を第3の発明のように臀部外周を巡る形にすれば、さらに不快感のない下着となる。
第8の発明に係る男性用下着では、左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、胴部が通挿されるウエスト開口部と、臀部に密着する本体生地を備え、前身頃に連続した下方の股にあたる部位に、外周を本体生地に連繋され、前身頃を股下から後方に支持する陰嚢収容部が設けられ、その陰嚢収容部が、所定の形と大きさを持ち、着用者の陰嚢の上部前面から側面を部分的に覆うサポート部と、前記サポート部に連続して伸縮性を持つネットからなり、陰嚢を収める陰嚢ポケット部とで形成されていることを特徴とする。
この発明もやはり、下着全体が着用者の腰回りに密着しているタイプの下着を想定している。サポート部の所定の形と大きさは、前身頃下縁と向かい合う辺の幅が互いに2〜8cm、高さ1〜7cmの台形または長方形、またはそれらを内包する曲線によって構成された形とする。ただし4つの頂点と対角線の交点が支えられているなら、ヒモ状構造のように1枚の布地でなくても、また1辺と2つの先端がヒトデの先端のように結ばれた形でも良しとする。
陰茎の重みは通常、陰嚢上部に密着した伸縮性のある生地が支えるが、この幅が大きいと陰嚢上部の外周生地がそけい部のテンションで引き上げられ、両股先端にあたって不快感を生む。しかしこの構成により、その部位を伸縮性の少ない生地で、かつ上記の大きさで作ったサポート部が覆うと、サポート部の横幅は陰嚢上部を横断する外周長より少なくなる。
すると人体の構造上、両また先端部より陰嚢上部のほうが必ず前下方に出張った形になっているので、陰嚢上部を覆うサポート部が、そけい部に沿った斜め上方へのテンションによって陰茎の重みを支えつつ、斜め下後方へのテンションを受けて陰嚢上部を内側に引き寄せる。結果的に脚部開口部とサポート部の間の生地には上方へのテンションがあまりかからず、生地がつりあがって両また先端部にあたることは防止される。またこのサポート部が外側あて布の延長上にあることで、陰茎保持部の下縁にのみ陰茎の重みがかかったり、陰茎と陰嚢の境界外周部が引きつれをおこしたりといった問題もなく、陰茎はサポート部に支えられてしっかり安定する。
今までブリーフ生地が密着していた陰嚢本体はネットにくるまれ、重みで外部に突き出す形になるがその分自由に放熱する。ネットを形成する繊維は弾力性があり十分に細くかつ柔らかいので、陰嚢に違和感はまったくない。かりにこれがメッシュの生地の場合、被覆率がネットより高く伸縮性にも劣るので、外気との接触があるとはいえ覆われている感覚が残り、また陰嚢の自由な形の変化についていけず抵抗感を生じる。しかし弾力性のある細い繊維によって編まれたネットで陰嚢をくるんでもそうした感覚は生じないので、メッシュ生地よりネットが優れている。
第9の発明に係る男性用下着では、左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、胴部が通挿されるウエスト開口部と、臀部に密着する本体生地を備え、前身頃と股部以外の本体生地の面積の5割以上が、伸縮性を持つネットによって形成されていることを特徴とする。この構成により、今まで腰周りに密着していたタイプの男性用下着の生地の大部分が伸縮性を持つネットに替えられ、腰部全体が自由に放熱可能な男性用下着が可能になる。
ネットの方がメッシュ生地に比べて伸縮性に富むので、より締め付けが少なく開放的で、放熱効果の高い男性用下着となる。下着本体を腰部に支えることができればよいので、肛門周囲をくりぬいた形にしたり、くりぬいた部分に汚れ防止の生地をつけたりすることなども自由である。またストラップが臀部周囲に密着するJOCストラップタイプと比べても、ネットが支える下着は軽く肌当たりが柔らかいので、より優れている。第1から第5までの発明と組み合わせれば、陰茎をしっかり保持しかつ陰嚢の放熱も可能で、さらに快適な下着となる。
以上本発明によれば、陰茎と陰嚢を区分けすることにより陰茎を上向き中央に保持し、陰嚢をネットでくるんでその放熱を阻害しない、開放的な男性用下着が可能となる。従来のボクサーブリーフ等の密着するタイプの下着と比べて自由に放熱できるので、熱に弱い精子を健康な状態に保つ効果が大いに期待できる。また汗をかきやすい臀部も覆わず、陰嚢やまた付け根等の比較的敏感な部分に生地本体があたることもなく快適な下着でもある。
考えてみれば、乳房という下垂物を持つ成人女性にとって、ブラジャーは必需品である。同様に陰茎という下垂物と陰嚢という放熱器官を持つ男性にも、それを収めるにふさわしい下着があってしかるべきであった。近年における夏の異常高温は熱中症等の健康問題を生んでおり、精子の健康にも配慮した男性用下着の開発が待たれていたところでもある。本発明はそうした意味において最適な男性用下着といえる。
本発明の一実施の形態における男性用下着の正面図 本発明の一実施の形態における男性用下着の上からの平面図 本発明の一実施の形態における男性用下着の着用時の側面図 本発明の一実施の形態における男性用下着の前からの斜視図 本発明の一実施の形態における男性用下着の上からの斜視図
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、この男性用下着は、胴部が通挿されるウエスト開口部1と、左右脚部が通挿される一対の脚部開口部2とを備えている。脚部開口部とウエスト開口部は着用者の脚部および腰部を一巡可能に、かつ腰周りにとどまるように、伸縮性を持つ部材で形成したボクサーブリーフタイプとする。外側あて布3はウエスト開口部に連繋され、そけい部に囲まれた下腹部を覆う。下着本体は外側あて布も含めて伸縮性を持つ化繊生地とする。
外側あて布下縁4はウエスト開口部から15cm離し、長さを6cmとする。また下腹部中央の内側に伸縮性の少ない綿生地またはメッシュ生地で逆台形状の内側あて布5を設け、上縁はウエスト開口部に連繋し、下縁両端からそけい部方向に5cm離れた一対の点(そけい部上の連繋部6)において、外周の一部を外側あて布に連繋する。内側あて布の下方縁7は半径2cmの半円が上方に切れ込んで、両端がストラップ等によって延長されている形とする。内側あて布の下方縁の両端から下方に延長する所定の長さを着用者から見て右は1cm、左は5cmとして、右側の先端を外側あて布下縁右端に連繋し、左側連繋部はさらにその下4cmの延長された先端連繋部8において本体生地に連繋して、股を通って後方に支持する。このようにすると、外側あて布下縁の両端の間で内側あて布とストラップによる陰茎導入部9が形成され、さらに外側あて布と内側あて布とで陰茎保持部が作られた形になる。
外側あて布上方にはウエスト開口部と平行に6cm程度の上部開口部10を設ける。さらに着用者から見て外側あて布下縁左端と本体左側のそけい部上の連繋部、および延長された先端連繋部の三点を結ぶ部位は連携されず、ここにサイド開口部11を形成する。これによって外側あて布は下から大きく開けられるので、ここから陰茎を取り出して小用を足せる。陰茎保持部の外側で開口部以外の外側あて布の外周は、下着本体生地に連繋する。またサイド開口部の内側において内側あて布および先端延長部の外側は、直接本体生地に連繋するものとし、本体生地はそのまま臀部を覆い脚部開口部に至らせる。
外側あて布の下縁に連続して、股下に本体生地に連続して陰嚢収容部12を設ける。そのうち下縁に近いほうは、着用者の陰嚢の上部前面から側面を覆うサポート部13とする。ここは好ましくは伸縮性の少ないメッシュ生地とし、長さを陰茎の重みを支えるに足る2cm程度、横幅は陰嚢上部を横断する外周長より少なくなるように6cm程度の長方形とする。すると着用者の陰嚢上部は横断部の外周長より少ない横幅でサポート部によって部分的に覆われ、前面から側面にかけてしっかり支えられる。このとき、そけい部のテンションはサポート部が支える陰茎と陰嚢の重みと釣り合い、結果的に脚部開口部を押さえる生地の延長部は両また先端部を経ずにサポート部に至り、両また先端部に生地があたることがなくなる。先ほどの内側あて布の下方縁左側の延長された先端連繋部は、このサポート部上に置く。
サポート部に連続して伸縮性を持つネットからなり、陰嚢収容部の後部に陰嚢本体を収める陰嚢ポケット部14を設ける。ネットの網目間隔は陰嚢を支えたとき、4〜6mm程度になるように設けることが好ましい。すると陰嚢の本体は陰嚢ポケット部に入り柔らかくくるまれて下垂するが、その放熱機能が損なわれることはない。歩行やスポーツに際しての不快感もなく、陰嚢が過度に揺れることも防ぐので活動に支障はない。長年の間に陰嚢が下垂し、周囲の血管が細くなるようなことも防止する。
さらに、陰茎保持部および陰嚢収容部を除く下着本体をやはり伸縮性のある本体ネットで形成すると、今まで腰部全体に密着して放熱を妨げていたボクサーブリーフのような下着が、腰部全体から自由に放熱することが可能で、軽く開放的な下着となる。肛門周囲をくりぬいた形にしたり、くりぬいた部分に綿生地をつけたりしてもよい。
このように本形態では、外側外側あて布の内側に伸縮性の少ないあて布を設けたが、このように形成された陰茎保持部があれば適切に陰茎を保持できるので、あて布の伸縮性については特に問わない。内側あて布の先端連繋部の両方を延長し、両方にサイド開口部を設けてもよい。陰茎保持部のうち陰茎の先端があたる部位は綿生地が好ましいが、それ以外で陰茎の根元やそけい部に近い上方はメッシュ生地など風通しのよいものにすることも考えられる。
このような下着はトランクスやステテコと組み合わせてインナーとして使えば、外見上も支障なく使えるので快適である。最近商品化されている室内用カラーステテコ等と組み合わせれば、生地が二重に臀部を覆うこともなく、快適に室内で過ごせる。またこれらの下着は放熱機能に優れているので、スポーツ用サポーターとして使える。激しい運動をしても陰茎保持部が陰茎をしっかり支え、陰嚢は陰嚢ポケット部にあってその放熱を阻害されない。
さらに陰茎の上向き保持力に優れ装着感もほとんどないので、ナイトウェアのインナーとしても使える。パジャマないしステテコの下にこの下着を装着すれば、睡眠中自由に動いても陰茎が常時下腹部に安定し、横になっていても陰茎が陰茎保持部から脱落することがない。かつ局部や臀部の蒸れを感じることもないので快適な睡眠がとれる。
以上本発明によれば、陰茎と陰嚢を区分けすることにより陰茎を上向き中央に保持し、陰嚢を覆うことなく自然に下垂させてその放熱を阻害しない、開放的な男性用下着が可能となる。ボクサーブリーフタイプでもJOCストラップタイプでもトランクスやステテコなどの開放的下着と併用すれば、腰部に密着した下着よりは自由に放熱できるので、熱に弱い精子を健康な状態に保つ健康的な下着である。また汗をかきやすい臀部も覆わず、陰嚢やまた付け根等の比較的敏感な部分にストラップがあたることもなく快適でもある。どのタイプもスポーツ用サポーターとしてもナイトウェアのインナーとしても使えるので、市販の下着に満足できない男性の需要が想定でき、男性下着市場への参加も十分考えられる。
1.ウエスト開口部 2.脚部開口部 3.外側あて布 4.外側あて布下縁 5.内側あて布 6.そけい部上の連繋部 7. 下方縁 8. 延長された先端連繋部 9. 陰茎導入部 10. 上部開口部 11. サイド開口部 12. 陰嚢収容部 13. サポート部 14. 陰嚢ポケット部

Claims (9)

  1. 左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、
    胴部が通挿されるウエスト開口部と、
    どちらか一方が主たるあて布として、前記ウエスト開口部と、少なくとも一部が連続した、内外二重のあて布を備え、
    前記外側あて布は少なくとも着用者の陰茎を覆い、
    前記外側あて布の下縁は、前記ウエスト開口部から所定の間隔をあけて、所定の長さを持ち、
    前記下縁に連続して、前記外側あて布を股下から後方に支持する後方支持部を備え、
    前記内外あて布は前記下縁より上の所定の一対の連繋部で、
    互いに向き合うあて布、または前記ウエスト開口部に連繋されて、陰茎保持部が形成され、
    前記内側あて布の下方縁は所定の形をなし、
    前記下方縁の先端は前記下縁の両端で連繋されて、
    陰茎導入部が形成されていることを特徴とする男性用下着。
  2. 前記主たるあて布は、一対の所定の点で、前記ウエスト開口部に連繋され、
    かつ、前記内外あて布の前記下縁より上の前記連繋部が、
    所定の点上にあることによって、
    前記下縁両端が外側左右斜め上に引き上げられることを特徴とする請求項1記載の男性用下着。
  3. 前記後方支持部の少なくとも一部が一対のストラップからなり、
    臀部外側を巡って前記ウエスト開口部に連繋し、
    前記脚部開口部をなしていることを特徴とする請求項1記載の男性用下着。
  4. 前記後方支持部が股部を覆って前記脚部開口部に至り、
    さらに臀部を覆って前記ウエスト開口部に至り、
    かつ、前腹部で前記主たるあて布と連繋され、
    全体として下着本体を形成していることを特徴とする請求項1記載の男性用下着。
  5. 前記下方縁の先端の前記連繋部のうち、少なくとも一点が、
    前記外側あて布の下縁の一端よりもさらに下にあり、
    前記内側あて布下方縁の先端がさらに下方に延長されて、
    前記後方支持部の所定の点で連繋されて、陰茎導入部が形成され、
    上下二点の前記連繋部と前記下縁の一端にはさまれた、前記陰茎保持部の該当する側部が、開口してサイド開口部となっていることを特徴とする請求項1記載の男性用下着。
  6. 臀部に密着する本体生地を備え、
    前記サイド開口部において、前記本体生地が前記外側あて布ではなく、
    内側あて布と連携していることを特徴とする請求項5記載の男性用下着。
  7. 左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、
    胴部が通挿されるウエスト開口部と、
    前記ウエスト開口部と少なくとも一部が連続したあて布が、
    陰茎保持部として前腹部に配置され、
    前記あて布の下縁は、前記ウエスト開口部から所定の間隔をあけて、所定の長さを持ち、
    前記あて布は、一対の所定の点で、前記ウエスト開口部に連繋され、
    前記下縁に連続して、前記あて布を股下から後方に支持する後方支持部を備え、
    陰茎保持部の下方両側に、サイド支持部が設けられ、
    前記サイド支持部は、前記下縁より上の一対の所定の点と、前記後方支持部の一対の所定の点で連繋されており、
    前記下縁より下における前記サイド支持部の左右両側の端から端までが8cmを越えないことによって、
    両また先端部に触れないことを特徴とする男性用下着。
  8. 左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、胴部が通挿されるウエスト開口部と、臀部に密着する本体生地を備え、
    前身頃下方の股にあたる部位に、外周を前記本体生地に連繋され、前記前身頃を股下から後方に支持する陰嚢収容部が設けられ、
    前記陰嚢収容部が、所定の形と大きさを持ち、着用者の陰嚢の上部前面から側面を部分的に覆うサポート部と、
    前記サポート部に連続して、伸縮性を持つネットからなり陰嚢を収める陰嚢ポケット部とで形成されていることを特徴とする男性用下着。
  9. 左右脚部が通挿される一対の脚部開口部と、胴部が通挿されるウエスト開口部と、臀部に密着する本体生地を備え、
    前身頃と股部以外の前記本体生地の面積の5割以上が、伸縮性を持つネットによって形成されていることを特徴とする男性用下着。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107549882A (zh) * 2016-07-01 2018-01-09 洽兴包装工业(中国)有限公司 内裤改良结构

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