JP3139580U6 - ハンズフリー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドセットやイヤホンなどを装着することなく快適に携帯端末のハンズフリー通話を行い、携帯端末のモニタを見なくても通信情報を視認可能にする。
【解決手段】ハンズフリー装置は、自動車等のルームミラーに携帯端末とのハンズフリー操作を行うマイクロホン5およびスピーカを設けてなる。ミラーハウジング2の正面にミラー板3が設けられる。ミラーハウジング2の内部には、携帯端末の通信情報を電光表示するディスプレイが設けられる。ハーフミラーモニタ29は、ミラー板3の鏡面をなしてディスプレイを覆い隠すとともに、ディスプレイに電光表示される通信情報をミラー板3の正面側に透過表示する。
【選択図】図1

Description

本考案は、携帯端末の通話に用いられるハンズフリー装置に関するもので、詳しくは、自動車等のルームミラーにハンズフリー機能を内蔵させたミラー型ハンズフリー装置に関するものである。
近年、運転中の携帯電話の使用による事故対策として、携帯電話を手で持つことなく通話を行うハンズフリー装置が普及し始めている。この種の装置は、例えばヘッドセットやイヤホンと、マイクとが一体に構成されており、耳の近くにハンズフリー装置を装着して用するものが一般的である。最近では、携帯電話の音声信号をブルートゥース(Bluetooth:登録商標)による無線通信でハンズフリー装置に送受信することで、使用者が携帯電話の通話をより快適に行えるようにしたものもある。
なお、ハンズフリー装置に関する先行技術としては特許文献1〜4が開示されている。
特開2001−354067号公報 特開平10−107880号公報 実開平7−39152号公報 実用新案登録第3110855号公報
ところで、このような従来のハンズフリー装置は、携帯電話を直接操作しなくとも、通話が行える点で便利な反面、ヘッドセットやイヤホンなどが運転の妨げになることがある。例えばヘッドセットやイヤホンのサイズが合わず耳への装着感が悪いと運転に集中し辛くなり、また、装着感が良好でも、装着物の耳栓効果により外部の音が十分に聞き取れないことも起こりうる。
また、従来のハンズフリー装置では、携帯電話の着信時に着信情報を直ぐに知ることができないといった問題もある。携帯電話の着信があると、通常、携帯電話のモニタに発信者の電話番号や登録名などの着信元(相手先)の情報が表示されるが、一旦、着信音が鳴ると、運転者は、通話を始める前に心理的に着信元の情報が気になってしまう。このため、着信コール中に携帯電話を取り出して着信画面をチェックする手間がかかり、運転に集中できないことが起こりうる。
本考案は、このような現状に鑑みなされたもので、ヘッドセットやイヤホンなどを装着することなく快適に携帯端末のハンズフリー通話を行うことが可能で、かつ、携帯端末のモニタを見なくても通信情報を視認可能にしたハンズフリー装置を提供することを目的としている。
[第1考案]
前記課題を解決するための本考案のハンズフリー装置は、
自動車等のルームミラーに、携帯端末とのハンズフリー操作を行うマイクロホンおよびスピーカを設けてなるハンズフリー装置であって、
ミラーハウジングと、
このミラーハウジングの正面に設けられるミラー板と、
前記ミラーハウジングの内部に設けられ、前記携帯端末の通信情報を電光表示するディスプレイと、
前記ミラー板の鏡面をなして前記ディスプレイを覆い隠すとともに、前記ディスプレイに電光表示される通信情報を前記ミラー板の正面側に透過表示するハーフミラーモニタとを備える構成とした。
第1考案の構成では、第1に、自動車等のルームミラーに携帯端末とのハンズフリー操作を行うマイクロホンおよびスピーカを設ける点に特徴がある。従来のハンズフリー装置では、耳元近くのヘッドセットやイヤホンで音声信号を送受信する構成が一般的であったが、本考案では、車内のフロントガラス上部に取り付けられるルームミラーに着目し、その取付位置で音声を送受信することで、ヘッドセットやイヤホンを不要とした。この結果、通話者は、耳元に何らの装着物を装着しなくとも、ハンズフリーで快適に通話を行うことができる。
第2に、第1考案の構成では、ルームミラーの鏡面に携帯端末の通信情報を表示するディスプレイをハーフミラーで覆い隠す点に特徴がある。
このような構成によれば、通話者は、例えば着信コールを聞いた後、ルームミラーの鏡面を見れば、発信者の携帯番号や名称などの情報をハーフミラーモニタの表示により即座に知ることができる。これにより、携帯端末をわざわざ取り出してその着信画面を確認する必要がなくなる。
なお、自動車等のルームミラーにハンズフリー装置を適用する点については、前述の特許文献1〜4においても開示されるが、上記の本考案の第2の特徴については開示されていない。すなわち、特許文献1〜3は、通信情報の表示機能に関する示唆や記載が存在しない点で、本考案の構成とは明確に区別される。
また、特許文献4には、通信情報の表示可能なモニタ(符号126参照)が存在するが、本考案のように電光表示のディスプレイをハーフミラーで覆う構成が存在しない点で本考案とは異なる。つまり、特許文献4の技術では、モニタがミラー板の一部に鏡面から分離されて常に表示されるから、鏡面の視認性が低下するのに対し、本考案では、通信情報を表示しないときには、ハーフミラーモニタが鏡面となるため、ミラー板の表面全体を鏡面として有効に利用することができる。
[第2考案]
第1考案において、携帯端末とハンズフリー装置との通信手段は、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)を用いた無線通信によることが望ましい。
このような構成によれば、携帯端末とハンズフリー装置を車内で配線することなく、長時間、無線接続することができ、ハンズフリー装置の使い勝手がさらに良好になる。その他、無線通信手段としては、赤外線を用いるIrDA(Infrared Data Association)、HomeRF等を採用することも可能である。
[第3考案]
また、第1考案において、前記ハーフミラーモニタに電光表示する通信情報としては、着信元の電話番号を採用するとよい。
一般に、携帯電話では、通信データを送受信する際、携帯電話固有の製造番号をパスワードとして利用し、ID認証(端末認証)を行っている。携帯電話の着信時には、ID認証を行うために着信元の電話番号(端末番号)を受信する。着信元の電話番号は、携帯電話のモニタに表示されるが、同時にハンズフリー装置のハーフミラーモニタにも電話番号を表示することで、携帯電話のモニタを見なくとも着信元の電話番号を直ぐに知ることができる。もちろん固定電話の電話番号についても、ハーフミラーモニタに表示することができる。
その他の通信情報としては、氏名・名称、メールアドレス、通話時間等が挙げられる。携帯端末とハンズフリー装置との間で連繋を図ることで、携帯端末のデータベースから名称やメールアドレスのデータをハンズフリー装置に送信してハーフミラーモニタに表示するようにしてもよい。
[第4考案]
第4考案によるハンズフリー装置は、第1考案の構成を備えるものであって、
前記ミラーハウジングの背面に、既存のルームミラーの正面に前記ハウジングを重ねて保持可能なクリップを設ける構成とした。
このような構成によれば、自動車などの既存のルームミラーにクリップによってハンズフリー装置を極めて簡単に取り付けることができる。この際、ハンズフリー装置の鏡面がルームミラーとして使用可能になる。既存のルームミラーへの取付キットとしてハンズフリー装置を設計すれば、自動車等のユーザが低コストでルームミラーにハンズフリー機能を付加することができるようになり、同装置の普及に役立つ。
[第5考案]
第5考案によるハンズフリー装置は、第1考案の構成を備えるものであって、
前記ミラーハウジングに、前記携帯端末から音声信号を無線通信により受信して音声として出力する補助イヤホンを着脱可能に取り付ける構成とした。
自動車等のルームミラーにハンズフリー機能を内蔵させる場合、ルームミラーの取付位置付近から通話音声が車内全体に響き渡る。車内に通話者が単独でいるときは通話音声が邪魔になることはないが、他の乗員も同乗しているときには、通話音声が迷惑になることがあり、また、通話者のプライバシー保護のため、通話音声を抑えることが必要になることもある。
第5考案の構成によれば、ミラーハウジングから補助イヤホンを取り外して耳に直接付けて音声を聞くことで、ルームミラーのスピーカからの音声出力を停止させることができる。これにより、通話音声が車内全体に洩れるのを回避することができ、同乗者に会話の内容を知られなくて済む。
なお、第5考案による補助イヤホンと携帯端末との無線通信は、第1考案と同様に、ブルートゥースによることが望ましい。その他、無線通信手段としては、赤外線を用いるIrDA(Infrared Data Association)、HomeRF等を採用してもよい。
[第6考案]
第6考案によるハンズフリー装置は、第5考案の構成を備えるものであって、
前記ミラーハウジングおよび前記補助イヤホンの少なくとも一方に、他方を着脱可能に吸着する磁石を埋め込む構成とした。
このような構成によれば、ミラーハウジングから補助イヤホンを極めて簡単に取り外すことができ、しかも、磁力によってイヤホン取付座にイヤホンが確実に保持されるので、走行時の振動などでイヤホンが脱落する心配がない。
[第7考案]
第7考案によるハンズフリー装置は、第5考案の構成を備えるものであって、
前記ミラーハウジングに、前記補助イヤホンの内蔵バッテリに電力を供給するクレードルを設ける構成とした。
一般に、無線通信によるイヤホンを用いる場合、その本体サイズが小型化されるため、内蔵バッテリの容量を十分に確保できないことが多い。このため、イヤホンの必要時に充電量が不足してイヤホンを使用できないことが起こりうる。
第7考案の構成によれば、ミラーハウジングのクレードルに補助イヤホンを取り付けておくことで、補助イヤホンの内蔵バッテリに電力が供給される。これにより、補助イヤホンを常にフル充電に近い状態にして待機させることができ、補助イヤホンを使用するハンズフリー通話をいつでも快適に行うことが可能になる。
[第1〜7考案]
第1〜7考案のハンズフリー装置は、乗用車、トラック、バス等のルームミラーを備えた車両に適用することできる。また、第1〜7考案のルームミラーは、車両の後方を確認するためのバックミラーの他、サンバイザー等の補助ミラーに適用することも可能である。携帯端末には、携帯電話の他、ノートパソコン、PHS端末等も含まれる。
第1〜7考案は、必要に応じて単独で適用してもよいし、これらの考案を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の考案を組み合わせてもよい。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
実施形態によるハンズフリー装置1の外観を図1〜図5に示した。図1は同装置の斜視図、図2は同装置の平面図、図3は同装置の正面図、図4は同装置の背面図、図5は同装置の底面図である。
ハンズフリー装置1は、自動車等のフロントガラス上部に設けられるルームミラーの前面に固定される。ハンズフリー装置1の鏡面がルームミラーの鏡面に置き換わってバックミラーとして用いられる。
図1に示すように、ハンズフリー装置1は、横長扁平のハウジング2の前面にミラー板3が取り付けられる。ハウジング2の中央やや下側の位置に通話者の声を入力するマイクロホン5が設けられ、ハウジング2の背面側には通話先の相手の音声を出力するスピーカ6(図4参照)が設けられている。ハウジング2の側端には補助イヤホン8が着脱可能に取り付けられている。
図2,図4および図5に示すように、ハウジング2の背面側にはクリップ9が設けられており、左右それぞれ一対の固定片9aおよび可動片9bが背面上下にほぼ均等な間隔を保って配置されている。固定片9aは、背面上端に固定されており、可動片9bは、ハウジング2内のバネ材で上向きに付勢される。可動片9bをバネ材に反して押し下げると、可動片9bが直線上の軌道で下方へに移動し(図4二点鎖線参照)、押し下げ負荷を開放すると、図4実線の位置に戻る。既存のルームミラーの上端に固定片9aを引っ掛けて可動片9bとの間で挟み込んむことで、ルームミラーにハンズフリー装置1が保持される。
ハウジング2の上端面には、電源スイッチ12およびFM周波数選択キー13が設けられる(図2参照)。
電源スイッチ12は、ハンズフリー装置1を長時間使用しない場合にバッテリ21(図6参照)を節約するために電源のオンオフを切り替えるものである。
FM周波数選択キー13は、車載のカーオーディオで通話を聞くためのFM周波数を選択するものである。カーオーディオのFMラジオチューナの周波数をこのキーで設定した周波数に合わせることで、上記スピーカ6とともにカーオーディオのスピーカからも音声が出るようになる。
ハウジング2の前面には、マルチファンクションキー14、録音機能キー15および再生機能キー16が配置される(図3参照)。
マルチファンクションキー14は、ハンズフリー装置1と携帯端末との間の通話切替や再ダイヤル等を行う操作ボタンである。
録音機能キー15および再生機能キー16は、使用者によるボイスメモ録音・再生を行う場合に使用する。例えば録音機能キー15を1回押と、録音が開始され、再度、録音機能キー15を押すと、録音が終了する。録音したメッセージを再生する場合は、再生機能キー16を押すと、録音した音声メモがスピーカ6から流れる。使用者は、手をハンドルにおいたまま簡単にボイスメモを取ることができる。
ハウジング2の下端面には、音量調節ダイヤル17とスピーカモードスイッチ18とが設けられる(図5参照)。音量調節ダイヤル17は、スピーカ6と補助イヤホン8の通話音量を調節するものである。
スピーカモードスイッチ18は、スピーカ6の出力モードを切り替えるスイッチである。通常モードではスピーカのみから通話音声が出る。拡張モードでは、スピーカ6の他にカーオーディオのスピーカ6からも通話音声が出る。騒音などでスピーカ6からの音声が聞き取りにくい場合には、拡張モードを使用することで通話が快適になる。
図6に示すように、ハウジング2の内部にはマイクロホン5およびスピーカ6の他、制御基板20、バッテリ21が収納されている。ハウジング2の中央に制御基板20とマイクロホン5、制御基板20の左右のスペースにバッテリ21とスピーカ6が取り付けられる。
制御基板20には、制御部22、通信部23、表示部24、入力部25、記憶部26および音声処理部27が設けられる(図7参照)。
制御部22は、記憶部26から読み出した通信プログラムを実行するもので、通信部23および入力部25からの信号、並びに音声処理部27からの音声信号に基づいた処理を行う。また、通信部23による携帯端末との接続および切断の制御を行う。
通信部23は、ブルートゥースを用いて携帯端末と無線通信する機能を有する。通信アンテナが通話相手の携帯端末からの信号を受信すると、受信信号の増幅、周波数変換、復調、A/D変換等のブルートゥースの無線通信プロトコルに従った処理を施してその結果を制御部22に出力する。通話相手の携帯端末に送信する音声信号が制御部22から入力されると、この信号に対してD/A変換、変調、周波数変換、増幅等のブルートゥースの無線通信プロトコルに従った処理を施し、その結果の信号を通信アンテナに出力する。
表示部24は、ディスプレイ28(図6参照)とステータスランプとを備えている。ディスプレイ28は、制御部22から出力される表示データに基づいて通信情報を7セグメントLEDによる数字やアルファベットで電光表示する。ステータスランプは、携帯端末との接続や切断などの状況を、そのLED点灯色(青、赤、緑、黄など)により通話者に知らせる。
入力部25は、前述の各種キー、スイッチの操作に基づいた信号を制御部22に出力する。
記憶部26は、ハンズフリー通話の制御を実現するためのプログラムを格納する。また、ディスプレイ28に表示する通信データを記憶して制御部22に出力する。
音声処理部27は、制御部22から入力されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してスピーカ6に出力するとともに、マイクロホン5から入力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して制御部22に出力する。
ミラー板3には、制御基板20のディスプレイ28の直ぐ前の位置にハーフミラーモニタ29が設けられる(図1および図3参照)。ハーフミラーモニタ29は、正面から観ると、鏡面として見える一方、内側から外側へ向けて透視可能になっている。ディスプレイ28が電光表示すると、この光がハーフミラーモニタ29を透過して正面側に見える。
なお、ミラー板3の鏡面のうちハーフミラーの範囲については、ディスプレイ28の直ぐ前の部分のみであっても、ミラー板3の鏡面全体であってもよい。
図8に示すように、補助イヤホン8は、本体部31と耳当て部32とからなるもので、本体部31の側面に耳当て部32が突出している。本体部31には、ブルートゥースによるハンズフリー機能を実現するための制御基板、バッテリ等が内蔵されている。本体部31の側面には、通話接続用の電源スイッチ31aが付いている。
ハウジング2の側端部には、補助イヤホン8を着脱可能に取り付けるためのクレードル35が設けられる。このクレードル35には、補助イヤホン8の耳当て部32を収納する凹溝36と充電用の端子ピン37とが上下に配置されている。クレードル35に補助イヤホン8を取り付けると、凹溝36に耳当て部32が嵌まり、補助イヤホン8のピン孔に端子ピン37が差し込まれる。
凹溝36の穴周りには、矩形に窪む段差部38が設けられる。この段差部38は、耳当て部32の付け根部31bの形状に合わせて矩形状に形成される。耳当て部32の付け根部31bの縦横寸法よりも段差部38の縦横寸法が若干大きい。段差部38に耳当て部32の付け根部31bを挿入すると、段差部38に付け根部31bがぴったりと収まり、耳当て部32が凹溝36の奥にほぼ密閉された状態で収まる。これにより、耳当て部32に誇りや汚れが付きにくくなる。また、補助イヤホン8の挿入位置が正確に位置決めされるため、補助イヤホン8のピン孔に端子ピン37を簡単に位置合わせすることができる。
ハウジング2の段差部38の内側には磁石39Aが埋め込まれる。この磁石39Aは、耳当て部32の付け根部31bに埋め込まれた磁石39Bに引き合うように配置されている。クレードル35に補助イヤホン8を近づけると、磁力によって両者が引き合って段差部38に付け根部31bが吸着される。これにより、クレードル35への補助イヤホン8の取付状態が保持される。
次に、ハンズフリー装置1の作用・効果を説明する。
ハンズフリー装置1を使用する場合、図9に示すように、車内のルームミラーMの手前にクリップ9によりハンズフリー装置1を重ねて取り付ける。ハンズフリー装置1の鏡面は、角度調節して後方確認に支障がないように設定する。通話者の携帯端末とハンズフリー装置1との間は、予めブルートゥースのペアリングを行い、両者をリンクさせて通信の準備をしておく。
携帯端末に着信があると、ハンズフリー装置1のスピーカ6から携帯端末の着信音が鳴る。このとき、マルチファンクションキー14を1回押すことで、ハンズフリー装置1にによる通話を行うことが可能になる。着信時には、図10に示すように、ハーフミラーモニタ29に着信元の電話番号が電光表示されて浮かび上がる。再度、マルチファンクションキー14を押せば通話状態が終了し、電光表示が消えてハーフミラーモニタ29が元の鏡面に戻る。
ハンズフリー装置1と携帯端末との間で通話を切り替えるには、マルチファンクションキー14をゆっくり2回連続で押す。すると、ハーフミラーモニタ29に「TRANSFER」と表示され、携帯端末のみによる通話状態であることを通話者に知らせる。携帯端末をハンズフリー装置1に再接続する場合は、再度マルチファンクションキー14をゆっくり2回連続押しすると、ハーフミラーモニタ29に「CONNECTED」と表示され、再接続の状態を通話者に知らせる。
最後にかけた番号にリダイヤルするには、マルチファンクションキー14を素速く2回押す。このとき、ハーフミラーモニタ29には「REDIAL」と表示される。
このように本実施形態によれば、イヤホンやヘッドセットを使用しなくとも、ルームミラーのマイクロホン5とスピーカ6により携帯端末のハンズフリー通話を行うことができる。ルームミラーは、運転席から見て前方の比較的顔に近い位置にあるため、音声が聞き取り易く、マイクの集音感度を良好に保つことができる。
また、本実施形態では、着信元の電話番号がハーフミラーモニタ29に表示されるため、携帯端末のモニタを見なくとも、相手先の情報を知ることができ、着信時にわざわざ携帯端末を取り出すようなことを行わなくて済む。また、携帯端末の接続状況を確認するときも、ハーフミラーモニタ29を見るだけでよくなる。
さらに、本実施形態のハンズフリー装置1では、ディスプレイ28がハーフミラーで覆われるため、ミラー板3の全体を鏡面として有効利用することができる。このため、ハンズフリー装置1の鏡面全体をバックミラーとして有効利用することができ、ディスプレイ28が運転の妨げになるようなことがない。
本実施形態において、車内で通話内容を他者に聞かれたくないときには、ハンズフリー装置1の補助イヤホン8を使用する。この場合、補助イヤホン8をクレードル35から取り外し、補助イヤホン8の電源スイッチ31aをオンにして耳に付ける。すると、スピーカモードが強制的にイヤホンモードにに切り替わり、車内に音が洩れなくなる。補助イヤホン8をクレードル35に戻せば、ハンズフリー装置1が通常の使用状態に復帰する。
このように本実施形態では、必要に応じてイヤホン通話を選択することもでき、必要に応じて、使い分けることで車内の種々の状況に対応することができる。
また、本実施形態によれば、補助イヤホン8がクレードル35に磁力によって保持されるため、補助イヤホン8を極めて簡単に本機から取り外すことができ、使い勝手がよい。一方で、車内の揺れや振動などにより補助イヤホン8が脱落しにくく、安心してクレードル35に補助イヤホン8をセットしておくことができる。
さらに、補助イヤホン8の内蔵バッテリには、補助イヤホン8を使用しない間、充電用の端子ピン37を通じて電力が供給される。このため、補助イヤホン8が常にフル充電に近い状態に保たれており、長時間の通話でも安心して話せる。
[変形例]
本考案の実施形態を説明したが、実施形態はこれらに限定されることなく、その他の変形・変更を伴ってもよい。
例えば前記実施形態のハンズフリー装置1では、ディスプレイ28の文字をLEDで表示する構成としたが、光源はこれに限られず冷陰極放電灯、蛍光表示管、白熱フィラメント、液晶モニタ、有機EL等であってもよい。また、ディスプレイ28のセグメント表示は、ドットマトリクス表示にしても構わない。補助イヤホン8とクレードル35の磁石39A,39Bについては一方を金属片にしてもよい。
制御基板20、バッテリ21、スピーカ6、マイクロホン5等の配置は前記実施形態に限定されるものではなく、ハウジング2の形状に応じて適宜変更可能である。
既存のルームミラーについては、必ずしも必要でなく、車内にルームミラー型のハンズフリー装置を直接取り付ける構成としてもよい。
本考案の実施形態によるハンズフリー装置を示す斜視図である。 同ハンズフリー装置を示す平面図である。 同ハンズフリー装置を示す正面図である。 同ハンズフリー装置を示す背面図である。 同ハンズフリー装置を示す底面図である。 同ハンズフリー装置の内部構成を説明するための断面図である。 同ハンズフリー装置の制御基板の構成を説明するためのブロック図である。 同ハンズフリー装置を示すもので、(A)はクレードルから補助イヤホンを外した状態を示す部分拡大図、(B)はクレードルに補助イヤホンを取り付けた状態を示す部分拡大図である。 同ハンズフリー装置の使用状態を示す側面図である。 同ハンズフリー装置のハーフミラーモニタを示す部分拡大図である。
符号の説明
1 ハンズフリー装置
2 ハウジング(ミラーハウジング)
3 ミラー板
5 マイクロホン
6 スピーカ
8 補助イヤホン
9 クリップ
9a 固定片
9b 可動片
12 電源スイッチ
13 FM周波数選択キー
14 マルチファンクションキー
15 録音機能キー
16 再生機能キー
17 音量調節ダイヤル
18 スピーカモードスイッチ
20 制御基板
21 バッテリ
28 ディスプレイ
29 ハーフミラーモニタ
31 本体部
32 耳当て部
31a 電源スイッチ
35 クレードル
36 凹溝
37 端子ピン
38 段差部
39A,39B 磁石

Claims (7)

  1. 自動車等のルームミラーに、携帯端末とのハンズフリー操作を行うマイクロホンおよびスピーカを設けてなるハンズフリー装置であって、
    ミラーハウジングと、
    このミラーハウジングの正面に設けられるミラー板と、
    前記ミラーハウジングの内部に設けられ、前記携帯端末の通信情報を電光表示するディスプレイと、
    前記ミラー板の鏡面をなして前記ディスプレイを覆い隠すとともに、前記ディスプレイに電光表示される通信情報を前記ミラー板の正面側に透過表示するハーフミラーモニタとを備えることを特徴とする、ハンズフリー装置。
  2. 請求項1記載のハンズフリー装置であって、携帯端末とハンズフリー装置との通信手段が、ブルートゥースを用いた無線通信によるものである、ハンズフリー装置。
  3. 請求項1または2記載のハンズフリー装置であって、前記ハーフミラーモニタに電光表示する通信情報が、着信元の電話番号である、ハンズフリー装置。
  4. 請求項1、2または3記載のハンズフリー装置であって、前記ミラーハウジングの背面に、既存のルームミラーの正面に前記ハウジングを重ねて保持可能なクリップを設ける、ハンズフリー装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載のハンズフリー装置であって、前記ミラーハウジングに、前記携帯端末から音声信号を無線通信により受信して音声として出力する補助イヤホンを着脱可能に取り付ける、ハンズフリー装置。
  6. 請求項5記載のハンズフリー装置であって、前記ミラーハウジングおよび前記補助イヤホンの少なくとも一方に、他方を着脱可能に吸着する磁石を埋め込む、ハンズフリー装置。
  7. 請求項5または6記載のハンズフリー装置であって、前記ミラーハウジングに、前記補助イヤホンの内蔵バッテリに電力を供給するクレードルを設ける、ハンズフリー装置。
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