JP3139548U - ホイール用袋ナット - Google Patents

ホイール用袋ナット Download PDF

Info

Publication number
JP3139548U
JP3139548U JP2007009292U JP2007009292U JP3139548U JP 3139548 U JP3139548 U JP 3139548U JP 2007009292 U JP2007009292 U JP 2007009292U JP 2007009292 U JP2007009292 U JP 2007009292U JP 3139548 U JP3139548 U JP 3139548U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill hole
female screw
cap nut
bolt
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2007009292U
Other languages
English (en)
Inventor
敬之 寺嶋
Original Assignee
株式会社ジャパン アクティブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ジャパン アクティブ filed Critical 株式会社ジャパン アクティブ
Priority to JP2007009292U priority Critical patent/JP3139548U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139548U publication Critical patent/JP3139548U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

【課題】ホイール用袋ナットにおいて、ナット全長をコンパクトにし、軽自動車等をはじめとする種々の車種で確実なホイールの取り付けができるようにする。
【解決手段】外周面に工具係合部5が設けられた柱状素材に対しその一端側から非貫通状態でドリル孔を形成すると共に、このドリル孔の内周面にタイヤ用ホイール10の取付ボルト9に螺合する雌ねじ部2を形成し、且つドリル孔の奥部にできる袋壁3の円錐状凹部を径方向に中グリ加工して雌ねじ部2より径大な内側面4aを有するボルト先端収納部4を形成してある。
【選択図】図1

Description

本考案は、ホイール用袋ナットに関するものである。
自動車の車軸側に設けられたホイールの取付ボルトに対し、タイヤ用ホイールを取り付ける場合に用いるホイール用袋ナットは、多くの場合、図5に示すようにナットの一面側に対して袋部100を溶接等により固着して製作していた。
また図6に示すように、柱状のナット素材101に対し、その一端側から非貫通状態でドリル孔102を形成すると共に、このドリル孔102の内周面に雌ねじ部103を形成することで製作する場合もあった。
なお、袋ナットを用いたボルトとの締結構造として、ボルトに最適な軸力を発生させて確実な被締結物の固定及び保持ができるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。この締結構造で採用されるボルトは、先端の所定長さ部分にだけ雄ねじ部が設けられ、この雄ねじ部が細径の軸部(首部)で突出支持されるようになっている。これに対してナットは、ボルトの雄ねじ部が丁度通り抜けるだけの長さに形成された雌ねじ部を有した構造となっている。
従って、ボルトとナットとを螺合させると、ボルトの雄ねじ部がナットの雌ねじ部を通り過ぎたときに、雄ねじ部の後端と雌ねじ部の先端面とが当接して、それ以上の螺合締め付けも、螺合緩みも生じない状態(この状態が「ボルトに最適な軸力が発生した状態」であると説明)が得られるものとしている。
特開2005−214360号公報
図5に示す袋ナットでは、機械加工、溶接、メッキなど、加工種が全く異なる複数の工程が必要であることから、製作が面倒で高コストになる欠点があった。またこの種の袋ナットでは、縁石や歩道への接触で袋部100が脱落や割れを起こすことがあった。
図6に示す袋ナットでは、ドリル孔102の奥部にできる円錐状凹部104に対してタップを立てられないため、雌ねじ部103の有効長が短くなり、車種(軽自動車など)によってはホイール105の取付不良に繋がるおそれもあった。これを防止するには、雌ねじ部103の有効長を長くさせることを目的に、ナット全長(外形寸法)を長くせざるを得ず、コスト高や見栄えの悪さを招来することになっていた。
ところで、ボルトとナットとの締結構造として、ボルトに最適な軸力を発生できる公知の構造(特許文献1で開示のもの)では、ナットの奥部に対し、ボルトの雄ねじ部が雌ねじ部を通過した状態として収納可能にする長い空間が必要となっている。そのため、このナットもまた、ナット全長を長くせざるを得ないものであった。
本考案は、前記事情に鑑みてなされたものであって、可及的にナット全長をコンパクトにでき、そのうえで軽自動車等をはじめとする種々の車種で確実なホイールの取り付けができるものとし、更に製作上の面倒さや高コスト化などを防止し且つ破損し難くしたホイール用袋ナットを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本考案は次の手段を講じた。
即ち、本考案に係るホイール用袋ナット1は、外周面に工具係合部5が設けられた柱状素材30に対しその一端側から非貫通状態でドリル孔31を形成すると共に、このドリル孔31の内周面にタイヤ用ホイール10の取付ボルト9に螺合する雌ねじ部2を形成し、且つ前記ドリル孔31の奥部にできる袋壁3の円錐状凹部31aを径方向に中グリ加工して前記雌ねじ部2より径大な内側面4aを有するボルト先端収納部4を形成してある。
このように、ドリル加工によるドリル孔31と、ねじ切り加工(タップ等)による雌ねじ部2と、中グリ加工によるボルト先端収納部4とを有した構成の袋ナット1であると、タイヤ用ホイール10の取付ボルト9に対して雌ねじ部2を螺合させる有効長を可及的に長く確保できることになる。すなわち、雌ねじ部2の可及的に奥方まで、取付ボルト9との螺合に使用できることになる。
そのため、袋ナット1としてのナット全長を可及的にコンパクトにできることになり、低コスト化及び見栄えの悪化防止が可能になる。これにより、軽自動車等をはじめとする種々の車種で確実なホイール10の取り付けができるものとなる。また、袋壁3を一体に有する構造であるから、縁石や歩道への接触で袋壁3が脱落や割れを起こす心配もない。
更に、前記のようにドリル加工、ねじ切り加工、中グリ加工といった機械加工だけで製作できるので、製作が簡単であり低コスト化も図れる。
前記ボルト先端収納部4は、前記袋壁3にドリル孔31で形成された前記円錐状凹部31aの頂点を最奥とする奥部平坦面4bを有しており、この奥部平坦面4bと前記袋壁3の外面とは、前記取付ボルト9の先端面9aと略平行に形成されたものとするのがよい。
このようにすることで、袋ナット1としてのナット全長を更に一層、コンパクトにできることになる。
前記雌ねじ部2により形成される開口端2aまわりには、外周部に、前記工具係合部5から前記開口端2aへ向かって徐々に径小となるテーパ嵌合部6が形成され、また内周部に、前記開口端2aから内方へ前記雌ねじ部2より大径の盗み凹部33が形成されたものとするのがよい。
外周部のテーパ嵌合部6は、確実なホイール10の取り付けを一層推進させるものであり、内周部の盗み凹部33は、ねじ切り加工の容易化や綺麗な仕上がり、更には取付ボルト9との着脱に伴う雌ねじ部2の損傷防止などに有益となる。
本考案に係るホイール用袋ナットでは、可及的にナット全長をコンパクトにでき、そのうえで軽自動車等をはじめとする種々の車種で確実なホイールの取り付けができるものとなっている。また製作上の面倒さや高コスト化などが防止され、破損し難くなっている。
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1及び図2は、本考案に係るホイール用袋ナット1の一実施形態を示している。この袋ナット1は、鉄やアルミなどの金属素材により、その外形全体が、正六角形柱体などを呈するように形成されたものであって、その一端側にのみ開口端2aを生じるように雌ねじ部2が設けられ、他端側は袋壁3で閉鎖されたものとなっている。
この袋壁3の内側には、雌ねじ部2に連通する状態でボルト先端収納部4が設けられている。このボルト先端収納部4は、雌ねじ部2の内径(ねじ谷となる位置での内径)よりも更に径大となる内側面4aを有したもので、この内側面4aは、雌ねじ部2の軸方向に平行するストレート面として形成されている。
袋壁3の外面は、図例では僅かに外膨れとなる曲面としてあるが、概ね、雌ねじ部2の軸方向に対して直行する方向(取付ボルト9の先端面9aと同じ方向)で、略フラットな平坦面として形成されている。勿論、曲面ではなく完全な平坦面として形成してもよい。
ボルト先端収納部4は、このような略平坦な袋壁3の外面や、取付ボルト9の先端面9aに対し、略平行に形成された奥部平坦面4bを有したものとなっている。すなわち、袋壁3として、必要最小限の壁厚が得られるようになっている。
この袋ナット1の外周面には、スパナなどの工具で係合可能とするように、対向する二面幅部などによる工具係合部5が設けられている。また雌ねじ部2の開口端2aまわりとなる外周部には、工具係合部5から開口端2aへ向かって徐々に径小となるテーパ嵌合部6が形成されている。
このテーパ嵌合部6は、袋ナット1を自動車の車軸側に設けられた取付ボルト9へ螺合させる際に、タイヤ用ホイール10のボルト通孔11に対してその開口縁部に施された面取り部12と合致し、確実なホイール10の取り付けを可能とさせるうえで有益となっている。
図3に示すように、前記した雌ねじ部2は、袋ナット1の柱状素材30に対してその一端側30aから非貫通状態でドリル孔31を形成し、次にこのドリル孔31の内周面にねじ切り加工(タップ32によるタップ立て等)を施すことで形成してある。
なお、ねじ切り加工を行うに際し、予め、ドリル孔31の開口端(雌ねじ部2の開口端2aとなる部分)に対し、その内周部に、開口端2aから内方へ向けて雌ねじ部2より大径となる盗み凹部33を形成しておくのが好適である。
この盗み凹部33は、ねじ切り加工の容易化が図られ、また綺麗な仕上がりが得られる点で有益である。更には袋ナット1を取付ボルト9と着脱するときに、雌ねじ部2の損傷を防止する利点もある。
このようにしてドリル孔31を形成すると、ドリル孔31の奥部にできる袋壁3には、
ドリル先端に対応した円錐状凹部31aが残置形成されることになる。
図4に示すように、前記したボルト先端収納部4は、ドリル孔31内へ中グリバイト40を挿入し、この中グリバイト40によって袋壁3にできた円錐状凹部31aを径方向に拡大させるようにして、中グリ加工することにより、形成してある。
このとき、ボルト先端収納部4は、前記円錐状凹部31aの頂点を最奥として形成するようにしてある。すなわち、ドリル孔31の全ての空間を最大限に活用してボルト先端収納部4が形成されているものである。
以上詳説したように、本考案に係る袋ナット1では、雌ねじ部2の奥方にボルト先端収納部4が形成されており、これにより、ねじ切り加工では雌ねじ部2を形成できない奥方位置(即ち、ボルト先端収納部4内)まで、取付ボルト9との螺合に使用できることになる。
そのため、取付ボルト9に対して雌ねじ部2を螺合させる有効長を可及的に長く確保できることになる。従って、袋ナット1としてのナット全長を可及的にコンパクトにできることになり、低コスト化及び見栄えの悪化防止が可能になる。
また、これにより軽自動車等をはじめとする種々の車種で確実なホイール10の取り付けができるものとなる。また、袋壁3を一体に有する構造であるから、縁石や歩道への接触で袋壁3が脱落や割れを起こす心配もない。
更に、本考案に係る袋ナット1は、ドリル加工、ねじ切り加工、中グリ加工といった機械加工だけで製作できるので、製作が簡単であり低コスト化も図れる。
ところで、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、柱状素材の材質は鉄やアルミなどの他、真鍮や銅、或いはその他の合金などとすることが可能であり、また樹脂などを採用することも可能である。
雌ねじ部2を形成する前(ねじ切り加工の前)に、ボルト先端収納部4を形成(中グリ加工)をするようにしてもよい。
本考案に係るホイール用袋ナットの一実施形態を示した側断面図である。 取付ボルトへホイールを取り付けた状態(本考案の袋ナットにおける使用状態)を示した側断面図である。 ねじ切り加工の様子を示した側断面図である。 中グリ加工の様子を示した側断面図である。 袋部を別部品の後付けにより製作した従来の袋ナットを示した側断面図である。 ナット長が不足することによりホイールを確実に取り付けできない状況に陥った従来の袋ナットを示した側断面図である。
符号の説明
1 ホイール用袋ナット
2 雌ねじ部
2a 開口端
3 袋壁
4 ボルト先端収納部
4a 内側面
4b 奥部平坦面
5 工具係合部
6 テーパ嵌合部
9 取付ボルト
9a 先端面
10 タイヤ用ホイール
30 柱状素材
31 ドリル孔
31a 円錐状凹部
33 盗み凹部

Claims (3)

  1. 外周面に工具係合部(5)が設けられた柱状素材(30)に対しその一端側から非貫通状態でドリル孔(31)を形成すると共に、このドリル孔(31)の内周面にタイヤ用ホイール(10)の取付ボルト(9)に螺合する雌ねじ部(2)を形成し、且つ前記ドリル孔(31)の奥部にできる袋壁(3)の円錐状凹部(31a)を径方向に中グリ加工して前記雌ねじ部(2)より径大な内側面(4a)を有するボルト先端収納部(4)を形成してあることを特徴とするホイール用袋ナット。
  2. 前記ボルト先端収納部(4)は、前記袋壁(3)にドリル孔(31)で形成された前記円錐状凹部(31a)の頂点を最奥とする奥部平坦面(4b)を有しており、この奥部平坦面(4b)と前記袋壁(3)の外面とは前記取付ボルト(9)の先端面(9a)と略平行に形成されていることを特徴とする請求項1記載のホイール用袋ナット。
  3. 前記雌ねじ部(2)により形成される開口端(2a)まわりには、外周部に前記工具係合部(5)から前記開口端(2a)へ向かって徐々に径小となるテーパ嵌合部(6)が形成され、内周部に前記開口端(2a)から内方へ前記雌ねじ部(2)より大径の盗み凹部(33)が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホイール用袋ナット。
JP2007009292U 2007-12-03 2007-12-03 ホイール用袋ナット Expired - Lifetime JP3139548U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009292U JP3139548U (ja) 2007-12-03 2007-12-03 ホイール用袋ナット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009292U JP3139548U (ja) 2007-12-03 2007-12-03 ホイール用袋ナット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3139548U true JP3139548U (ja) 2008-02-21

Family

ID=43289752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007009292U Expired - Lifetime JP3139548U (ja) 2007-12-03 2007-12-03 ホイール用袋ナット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3139548U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018144625A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 建三 山本 自動車用ホイールナット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018144625A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 建三 山本 自動車用ホイールナット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3970378B2 (ja) スポークニップルとその製造方法
US5324149A (en) Lightweight lug nut
EP2014934B1 (en) Lock nut
US20180186179A1 (en) Centerlock wheel assembly
JP3136113U (ja) 工具用ソケット
JPH07229509A (ja) 耐振性ネジ
EP2816244B1 (en) Anti-theft locking device for vehicle wheels
JP3139548U (ja) ホイール用袋ナット
US20090315390A1 (en) Wheel and lug nut system
JP2019127057A (ja) ホイール取付け用ナットのキャップ部材およびホイール取付け方法
JP6069649B2 (ja) 盗難防止ボルト
WO2015019872A1 (ja) ネジセット
US6315409B1 (en) Fixtures and fitting structure for eyeglass lens
KR20170131998A (ko) 도난 방지용 휠 너트 장치 및 이의 제조 방법
JP2021028525A (ja) 盗難防止用ボルトキャップ
US20220118792A1 (en) Center cap adaptor with specialized lug nut
JP2009008128A (ja) ボルト
JP5388116B2 (ja) プラズマトーチ
US20100284764A1 (en) Anti-theft fastener
US20040165938A1 (en) Positioning device for connecting spokes to bicycle rim
JP3148481U (ja) ナット
JP3198543U (ja) ホイール取付け用ボルトおよびホイール取付け構造
JP5193155B2 (ja) ステアリングホイール締結構造体
JP5771400B2 (ja) グロープラグ
JP5471295B2 (ja) 鞍乗型車両の電気機器取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 3

A624 Registrability report (other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A624

Effective date: 20090529

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term