JP3139302U

JP3139302U - 矯正下着

Info

Publication number: JP3139302U
Application number: JP2007009174U
Authority: JP
Inventors: 士雄李
Original assignee: 士雄李
Priority date: 2007-11-28
Filing date: 2007-11-28
Publication date: 2008-02-07
Anticipated expiration: 2017-11-28

Abstract

【課題】容易に装着でき、着用感及び美観が良好な矯正下着を提供すること。
【解決手段】コルセット２０１とブラジャー２０２とから成り、コルセット２０１の開き部の両側縁に互いに係合可能な係止具２０１１，２０１２を装着し、コルセット２０１の両側にストラップ２０１４を設け、コルセット２０１の両側外面の脇下部分に、複数のループ２０１３１を複数列設けて成るループ部２０１３を装着し、ブラジャーの両側端部に、複数のフック２０２１１を縦に配置して成るフック部２０２１を装着し、ブラジャー２０２の両側上端部に、ストラップ２０１４に係合する係合具２０２２を設け、フック２０２１１は、ループ２０１３１よりも少なく、ループ２０１３１の一部に係合する。
【選択図】図３

Description

本考案は、締付け力を調整できる矯正下着に関する。

近年、女性がスタイルの維持を重要視する傾向は非常に強まっており、特に産後の回復期にある女性は、妊娠時に腹部や腿部に起こる変形、むくみ等がひどいため、薬物、物理的方法、外科手術等のさまざまな方法で産前のスタイル、或いはより良いスタイルを取り戻そうとする。
このようなニーズに応えるため、様々な矯正下着が市販されている。例えば、伸縮性をもたない布で身体に合わせて作られた下着は、贅肉を強制的に下着の中に押し込み、一定の装着期間を経てスタイルを美しくするというものである。

また、図１に示す矯正下着１０は、コルセット１０１及びブラジャー１０２から成る。コルセット１０１は、着用者の腹部及び背部を覆い、その贅肉を無くそうとするものである。コルセット１０１の胸部は大きく開いており、ブラジャー１０２を装着した時、ブラジャー１０２と共に乳房を中央部に寄せて持ち上げるようになっている。
コルセット１０１の前部は左右に開くことができ、前開きの両側には互いに係合可能なフック１０１１及びループ１０１２が設置され、コルセット１０１の上縁部両側にはストラップ１０１３が取り付けられる。

ブラジャー１０２の構造は、一般的なブラジャーと同様であり、背部側の両端にフック１０２１及びループ１０２２を装着し、両側には胸部上端から背部上端に亘ってストラップ１０２３を架設してある。
この矯正下着を着用するには、ブラジャー１０２を装着してコルセット１０１を装着するのであるが、着用者の脇部及び背部においてコルセット１０１とブラジャー１０２が重なり、重なった部分の締付け力が大きすぎて不快感を感ずる。また、着用者の肩には２本のストラップ１０１３，１０２３が掛けられるため、外側に着用する衣服にも影響を与えて体裁が悪いだけでなく、２本のストラップ１０１３，１０２３が重なると装着時の不快感を引き起こす。

本考案が解決しようとする課題は、容易に装着でき、着用感及び美観が良好な矯正下着を提供することにある。

本考案の矯正下着は、胴部を取り巻くコルセットと、胸前部を覆うブラジャーとから成り、前記コルセットは、縦方向の開き部を有すると共に、該開き部の両側縁に互いに係合可能な係止具が装着され、前記コルセットの両側に肩にかけるストラップが設けられ、前記コルセットの両側外面の脇下部分に、複数のループを縦に並べた列を複数列設けて成るループ部がそれぞれ装着され、前記ブラジャーの両側端部に、複数のフックを縦に配置して成るフック部がそれぞれ装着され、前記ブラジャーの両側上端部には、前記ストラップに着脱自在に係合する係合具が設けられ、前記フックは、前記ループよりも少なく、前記ループの一部に着脱自在に係合する。

前記開き部の両側縁の係止具は、それぞれ同数のフック及びループを直線状に配列したものとすることができる。
前記ストラップは、前記コルセットの前部上端と背部上端との間に架設することがある。
前記ストラップの外面に、前記ブラジャーの係合具と着脱自在に係合する複数の係合部を、前記ストラップの延伸方向に沿って配設すると良い。前記係合部は縫製又は編織により形成する。
ガードルを備えることもあり、この場合、ガードルとコルセットとを一体に形成しても良い。
前記ブラジャーのカップは、フルカップタイプ、ハーフカップタイプ、或いは、３／４カップタイプのいずれでも良い。

本考案によれば、まずコルセットを着用してその外側にブラジャーを装着するので、コルセットにより猫背を矯正し、胸を突出させる効果が高く、また、ループ部が脇下の手の届く位置にあるため、ブラジャーの着用が非常に簡単である。
また、コルセットとブラジャーがストラップを共用し、背部においてコルセットとブラジャーとが重なり合わないため、着用感が良好で、外側の衣服に影響が表れ難く、美観を損なうことが無い。
さらに、フックと係合するループの位置を変えることにより、ブラジャーの高さ及び幅方向の取付位置を調節できるので、着用者の身体形状や必要とする寄せ上げ力に対応できる。

図３〜図５は、本考案の実施例１を示す。
本実施例の矯正下着２０は、上半身を矯正するものであり、図３及び図４に示すように、胴部を取り巻くコルセット２０１と胸前部を覆うブラジャー２０２とから成る。
コルセット２０１の前部には縦方向の開き部があり、開き部の両側縁には互いに着脱自在に係合する係止具２０１１，２０１２が装着される。係止具２０１１，２０１２は、それぞれ同数のフック２０１１１及びループ２０1２1を直線状に配列して成り、フック２０１１１とループ１０１２１とを係止すると、猫背を矯正するとともに、腹部の贅肉を締付け、装着後の緩みが生じず、強度も高い。

また、コルセット２０１の両側において、前部上端と背部上端との間にそれぞれストラップ２０１４が架設される。ストラップ２０１４の外面には、複数の係合部２０１４１を縫製又は編織により形成してある。これら係合部２０１４１はストラップ２０１４の延伸方向に沿って配設され、係合部２０１４１とストラップ２０１４との間には、両側が開口した間隙が形成されている。
コルセット２０１の両側外面の脇下部分には、ループ部２０１３が装着される。ループ部２０１３は、複数（図に示す例では９個）のループ２０１３１を縦に並べた列を複数列（図に示す例では３列）設けて成る。各ループ２０１３１間の距離は一定とする。

ブラジャー２０２は、コルセット２０１の前部両脇間に亘る土台布にフルカップタイプの左右のカップを取り付けて成り、土台布の両端部にそれぞれフック部２０２１が装着される。フック部２０２１は、コルセット２０１のループ２０１３１と着脱自在に係合される複数のフック２０２１１を縦に配置して成る。フック２０２１１の数はループ２０１３１の縦列の数よりも少なく、ループ２０１３１の一部を選択して係合できるようになっている。
左右のカップの上方において、ブラジャー２０２の両側上端部には、コルセット２０１の係合部２０１４１と着脱自在に係合する係合具２０２２が取り付けられている。係合具２０２２の側部には切欠きが形成され、係合部２０１４１へ側方から差し込んで係合できるようになっている。

矯正下着２０を着用するときは、最初にコルセット２０１を着用する。ストラップ２０１４を両肩に掛け、コルセット２０１を胴に巻いて係止具２０１１，２０１２を係合すると、脊椎をまっすぐにして猫背を矯正し、胸を張った状態に保つ。
次いで、ブラジャー２０２のフック部２０２１及び係合具２０２２をコルセット２０１のループ部２０１３及び係合部２０１４１と係合して、ブラジャー２０２を装着する。
ループ２０１３１の位置を変えてフック２０２１１を係合することにより、ブラジャー２０２の取付位置を幅方向及び上下方向に調整できる。また、係合部２０１４１の位置を変えて係合具２０２２を係合することにより、乳房を引き上げる力やブラジャー２０２のフィット感を調整できる。

矯正下着２０の外側に着用する衣服のデザイン等によって、図５に示すような３／４カップタイプのブラジャー２０２’或いはハーフカップタイプのブラジャーと交換することも可能である。
３／４カップタイプのブラジャー２０２’やハーフカップタイプのブラジャーは、乳房を被覆する機能はフルカップタイプのブラジャー２０２に及ばないものの、襟ぐりの大きい衣服に組み合わせるのに適しており、乳房を寄せ上げる効果も大きい。

図６は、本考案の実施例２を示す。
この矯正下着２０は、上半身に加えて下半身を矯正するものであって、ガードル２０３を組み合わせてある。ガードル２０３を着用することによって、ヒップアップ効果や臀部及び大腿部の引き締め効果がある。
その他の構成及び使用方法は実施例１と同様である。

図７は、本考案の実施例３を示す。
本実施例では、ガードル２０３とコルセット２０１とを一体に形成してある。その他の構成及び使用方法は、実施例２と変わるところは無いが、ガードル２０３とコルセット２０１とを同時に着用することができ、ウエスト部分に重なりができないので着用感がすっきりする。

従来の矯正下着の装着状態における斜視図。従来の矯正下着の分解斜視図。本考案の実施例１を示す矯正下着の装着状態における斜視図。本考案の実施例１を示す矯正下着の分解斜視図。実施例１に係る他のブラジャーの斜視図。本考案の実施例２を示す矯正下着の装着状態における斜視図。本考案の実施例３を示す矯正下着の装着状態における斜視図。

符号の説明

２０矯正下着
２０１コルセット
２０１１係止具
２０１１１フック
２０１２係止具
２０１２１ループ
２０１３ループ部
２０１３１ループ
２０１４ストラップ
２０１４１係合部
２０２，２０２’ ブラジャー
２０２１フック部
２０２１１フック
２０２２係合具
２０３ガードル

Claims

胴部を取り巻くコルセットと、胸前部を覆うブラジャーとから成り、前記コルセットは、縦方向の開き部を有すると共に、該開き部の両側縁に互いに係合可能な係止具が装着され、前記コルセットの両側に肩にかけるストラップが設けられ、前記コルセットの両側外面の脇下部分に、複数のループを縦に並べた列を複数列設けて成るループ部がそれぞれ装着され、前記ブラジャーの両側端部に、複数のフックを縦に配置して成るフック部がそれぞれ装着され、前記ブラジャーの両側上端部には、前記ストラップに着脱自在に係合する係合具が設けられ、前記フックは、前記ループよりも少なく、前記ループの一部に着脱自在に係合することを特徴とした矯正下着。
前記開き部の両側縁の係止具が、それぞれ同数のフック及びループを直線状に配列したものである請求項１に記載の矯正下着。
前記ストラップが、前記コルセットの前部上端と背部上端との間に架設されている請求項１又は２に記載の矯正下着。
前記ストラップの外面に、前記ブラジャーの係合具と着脱自在に係合する複数の係合部が、前記ストラップの延伸方向に沿って配設されている請求項１〜３のいずれかに記載の矯正下着。
前記係合部が縫製により形成されている請求項４に記載の矯正下着。
前記係合部が編織により形成されている請求項４に記載の矯正下着。
ガードルを備えた請求項１〜６のいずれかに記載の矯正下着。
前記ガードルが前記コルセットと一体に形成されている請求項７に記載の矯正下着。
前記ブラジャーのカップが、フルカップタイプである請求項１〜８のいずれかに記載の矯正下着。
前記ブラジャーのカップが、ハーフカップタイプである請求項１〜８のいずれかに記載の矯正下着。
前記ブラジャーのカップが、３／４カップタイプである請求項１〜８のいずれかに記載の矯正下着。