JP3139194B2 - 半導体素子用温度検出回路装置 - Google Patents

半導体素子用温度検出回路装置

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JP3139194B2
JP3139194B2 JP05027033A JP2703393A JP3139194B2 JP 3139194 B2 JP3139194 B2 JP 3139194B2 JP 05027033 A JP05027033 A JP 05027033A JP 2703393 A JP2703393 A JP 2703393A JP 3139194 B2 JP3139194 B2 JP 3139194B2
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semiconductor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワー半導体素子等の
異常温度等を検出するための半導体素子用温度検出用回
路装置と、その温度検出用素子の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】パワー半導体素子を熱的破壊から保護す
るため等に使用される従来技術による半導体素子用温度
検出用回路装置(以降、温度検出回路と略称することが
ある。)として、温度検出対象であるパワー半導体素子
に対して一体に形成されたダイオードを用い、このダイ
オードの逆漏れ電流の温度依存性を利用して温度検出動
作を行うようにした温度検出回路が、特開平3−148
861号公報で知られている。この従来例においては、
温度検出用の素子であるダイオードとして、パワー半導
体素子が形成されている半導体基板に形成されたダイオ
ードを使用しているために、温度検出対象である半導体
素子とダイオードとの間には、熱抵抗体が存在していな
いとしてよい。このために、ダイオードはパワー半導体
素子の温度を温度差が無くしかも時間遅れを生ずること
なく検出することができている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る半導体素子用温度検出回路装置においては、温度検出
対象である半導体素子の温度を、パワー半導体素子が形
成されている半導体基板に形成されたダイオードにより
検出することで、パワー半導体素子の温度を温度差が無
くしかも時間遅れを生ずることなく検出することができ
ているが、次記する問題点が残存している。
【0004】ダイオードの逆漏れ電流値は、pn接合
部の寸法精度,pn接合部の不純物濃度とともに、pn
接合部における重金属イオン濃度の影響を受けるため
に、ダイオードの温度が同一であっても、その逆漏れ電
流値は個体によって同一ではなく、ばらつきが大きい。
温度検出回路に用いられているトランジスタの増幅
率,あるいはバッファのしきい値もばらつきを持ってい
る。
【0005】これらのため、温度検出回路としての検
出動作温度値には、±25〔℃〕と大きなばらつきが発
生している。したがって、温度検出回路の検出動作温
度のばらつきの下限値を、温度検出対象である半導体素
子の通常動作温度範囲の上限値である150〔℃〕に設
定すると、温度検出回路の検出動作温度のばらつきの上
限値は200〔℃〕になる。この200〔℃〕は、温度
検出対象である半導体素子の許容上限温度であるので、
温度検出回路以外の要因が加わった場合には、半導体素
子が破壊するおそれがある。
【0006】本発明は、前述の従来技術の問題点に鑑み
なされたものであり、その目的は、温度検出対象である
半導体素子の温度を温度差が無くしかも時間遅れを生ず
ることなく検出できる特長を維持しながら、検出動作温
度のばらつきが小さくすることの可能な半導体素子用温
度検出回路装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では前述の目的
は、 )温度検出対象である半導体素子と一体に形成された
ダイオードを備えた半導体素子用温度検出回路装置にお
いて、温度検出対象である半導体素子と一体に形成され
たデプリーション形電界効果トランジスタと、基準電圧
発生手段と、この基準電圧発生手段の発生する電圧値と
前記ダイオードの順方向電圧降下値とを比較する電圧比
較手段を備え、前記デプリーション形電界効果トランジ
スタは,前記ダイオードに直列に接続されてダイオード
に順方向電流を供給するものである構成とすること、ま
)温度検出対象である半導体素子と一体に形成された
ダイオードを備えた半導体素子用温度検出回路装置にお
いて、前記ダイオードとして第一のダイオードと第二の
ダイオードを備えるとともに、第一のダイオードと,こ
の第一のダイオードのアノード側に直列に接続された第
一の定電流発生手段を有する第一の直列回路と、第二の
ダイオードと,この第二のダイオードのカソード側に直
列に接続された第二の定電流発生手段と,基準電圧発生
手段を有する第二の直列回路と、電圧比較手段を備え、
この電圧比較手段は,第一のダイオードのアノード側電
位と,第二のダイオードのカソード側電位とを比較する
ものであり、前記第一の定電流発生手段は,前記第一の
ダイオードに順方向電流を供給するものであり、前記第
二の定電流発生手段は,前記第二のダイオードに順方向
電流を供給するものである構成とすること、また )温度検出対象である半導体素子と一体に形成された
ダイオードを備えた半導体素子用温度検出回路装置にお
いて、前記ダイオードとして第一のダイオードと第二の
ダイオードを備えるとともに、第一のダイオードと,こ
の第一のダイオードのアノード側に直列に接続された第
一のデプリーション形電界効果トランジスタを有する第
一の直列回路と、第二のダイオードと,この第二のダイ
オードのカソード側に直列に接続された第二のデプリー
ション形電界効果トランジスタと,基準電圧発生手段を
有する第二の直列回路と、電圧比較手段を備え、この電
圧比較手段は、第一のダイオードのアノード側電位と,
第二のダイオードのカソード側電位とを比較するもので
あり、前記第一のデプリーション形電界効果トランジス
タは,温度検出対象である半導体素子と一体に形成され
て,前記第一のダイオードに順方向電流を供給するもの
であり、前記第二のデプリーション形電界効果トランジ
スタは,温度検出対象である半導体素子と一体に形成さ
れて,前記第二のダイオードに順方向電流を供給するも
のである構成とすること、また4)前記1項から3 までのいずれかに記載の手段におい
て、ダイオードは、1個であるか,または2個以上が互
いに直列に接続されたものである構成とすること、さら
にまた5)前記1項から3 までのいずれかに記載の手段におい
て、ダイオードは、温度検出対象である半導体素子が形
成されている半導体基板上に、電気絶縁膜を介して形成
されたものである構成とすること、により達成される。
【0008】
【作用】本発明においては、半導体素子用温度検出回路
装置を、ダイオードに直列に接続されて,ダイオード
に順方向電流を供給する定電流発生手段と、基準電圧発
生手段と、この基準電圧発生手段の発生する電圧値とダ
イオードの順方向電圧降下値とを比較する電圧比較手段
を備えた構成とすることにより、まず、温度検出対象で
ある半導体素子の温度を検出するダイオードには、定電
流発生手段により一定値の順方向電流が通流される。図
26は、順方向電流を通流されたシリコンダイオード
の、アノードとカソードとの間に発生する順方向電圧降
下値の温度依存性の一例を示す特性曲線である。図26
において、横軸は〔℃〕で示したダイオードの温度、縦
軸は〔mV〕で示したダイオードの順方向電圧降下値で
あり、図26中の上側の線は順方向電流値が100〔μ
A〕の場合の、中間の線は順方向電流値が10〔μA〕
の場合の、下側の線は順方向電流値が1〔μA〕の場合
のそれぞれの特性曲線である。図26から容易に分かる
ように、一定値の順方向電流を通流されたダイオードに
発生する順方向電圧降下値は、負の温度依存性を持ち,
温度に対してほぼ直線的に変化するとともに、シリコン
ダイオードにあっては、150,〜200〔℃〕の温度
範囲において、増幅することなくそのまま直接電圧比較
手段に入力することが可能な数百〔mV〕の電圧降下値
を得ることができるものである。したがって、この温度
依存性を利用することで、温度検出対象である半導体素
子の温度を検出するものである。
【0009】一方、基準電圧発生手段からは、温度が変
化に対して安定して一定値となる電圧値を得るととも
に、その電圧値を、検出すべき異常温度における前記ダ
イオードの順方向電圧降下値にほぼ一致させた値に選定
するものとする。ダイオードの順方向電圧降下値を、基
準電圧発生手段が発生する前述の値を持つ電圧値と、電
圧比較手段によって比較することで、ダイオードの順方
向電圧降下値が基準電圧発生手段が発生する電圧値より
も低い値となれば、温度検出対象である半導体素子の温
度は、前述した所定の異常温度値を越えたことを意味す
ることになるので、電圧比較手段から検出動作用の出力
信号を出力させるものである。また温度検出対象であ
る半導体素子と一体に形成されたデプリーション形電界
効果トランジスタと、基準電圧発生手段と、この基準電
圧発生手段の発生する電圧値と前記ダイオードの順方向
電圧降下値とを比較する電圧比較手段を備え、前記デプ
リーション形電界効果トランジスタは,前記ダイオード
に直列に接続されてダイオードに順方向電流を供給する
ものである構成とすることにより、前記による作用に
加えて、デプリーション形電界効果トランジスタが備え
ている、(イ)ドレイン〜ソース間電圧値がそのピンチ
オフ電圧値(以降、VSATと略称することがある。)を
越えたいわゆる飽和領域で使用される場合には、ドレイ
ン電流値はドレイン〜ソース間電圧値のいかんにかかわ
らずほぼ一定値(以降この電流値を、ISAT と略称する
ことがある。)となり、しかも、(ロ)このISAT は温
度に対して負の依存性を示すという性質を利用するもの
である。
【0010】デプリーション形電界効果トランジスタ
が、温度検出対象である半導体素子と一体に形成されて
いることで、このISAT は半導体素子の温度変化に追随
して変化する。このISAT を、ダイオードの順方向電流
として供給することにより、ダイオードの順方向電圧降
下値は、順方向電圧降下値の持つ負の温度依存性に加え
て、ISAT の持つ負の温度依存性が加わることにより、
の場合よりも増大した温度依存度を備えることとな
る。このダイオードの順方向電圧降下値を、と同様
に、基準電圧発生手段が発生する電圧値と、電圧比較手
段によって比較することで、ダイオードの順方向電圧降
下値が基準電圧発生手段が発生する電圧値よりも低い値
となれば、温度検出対象である半導体素子の温度は、前
述した所定の異常温度値を越えたことを意味することに
なるので、電圧比較手段から検出動作用の出力信号を出
力させるものである。
【0011】の場合には、例えば、電圧比較手段がオ
フセットを持っていたとしても、ダイオードの順方向電
圧降下値が大きい温度依存度を持つので、電圧比較手段
が比較する電圧差の1〔℃〕当たりの変化量がの場合
よりも増大される。これにより、半導体素子用温度検出
回路装置から温度検出動作用の出力信号が出力される際
の半導体素子の温度のばらつきは、の場合よりも小さ
くなるものである。またダイオードとして第一のダイ
オードと第二のダイオードを備えるとともに、第一のダ
イオードと,この第一のダイオードのアノード側に直列
に接続された第一の定電流発生手段を有する第一の直列
回路と、第二のダイオードと,この第二のダイオードの
カソード側に直列に接続された第二の定電流発生手段
と,基準電圧発生手段を有する第二の直列回路と、電圧
比較手段を備え、この電圧比較手段は,第一のダイオー
ドのアノード側電位と,第二のダイオードのカソード側
電位とを比較するものであり、前記第一の定電流発生手
段は,前記第一のダイオードに順方向電流を供給するも
のであり、前記第二の定電流発生手段は,前記第二のダ
イオードに順方向電流を供給するものである構成とする
ことにより、第二の直列回路の持つ第二のダイオードの
カソードの電位は、基準電圧発生手段の発生する一定電
圧値から、負の温度依存性を持つ第二ダイオードの順方
向電圧降下値を差し引いたものであるから、正の温度依
存性を持つこととなる。この正の温度依存性を持つ第二
のダイオードのカソード側電位と、の場合と同様に負
の温度依存性を持つ第一のダイオードのアノード側電位
を、電圧比較手段によって比較するものである。
【0012】の場合に対比させて説明すれば、の場
合の基準電圧発生手段が発生する電圧値が、このの場
合においては、第二のダイオードのカソード側電位に置
き替わったものと言うことができる。したがって、の
場合においては、第二のダイオードのカソード側電位が
正の温度依存性を持つために、電圧比較手段が比較する
電圧差の1〔℃〕当たりの変化量がの場合よりも増大
される。これにより、例えば、電圧比較手段がオフセッ
トを持っていたとしても、半導体素子用温度検出回路装
置から検出動作用の出力信号が出力される際の半導体素
子の温度のばらつきは、の場合よりも小さくなるもの
である。またダイオードとして第一のダイオードと第
二のダイオードを備えるとともに、第一のダイオード
と,この第一のダイオードのアノード側に直列に接続さ
れた第一のデプリーション形電界効果トランジスタを有
する第一の直列回路と、第二のダイオードと,この第二
のダイオードのカソード側に直列に接続された第二のデ
プリーション形電界効果トランジスタと,基準電圧発生
手段を有する第二の直列回路と、電圧比較手段を備え、
この電圧比較手段は、第一のダイオードのアノード側電
位と,第二のダイオードのカソード側電位とを比較する
ものであり、前記第一のデプリーション形電界効果トラ
ンジスタは,温度検出対象である半導体素子と一体に形
成されて,前記第一のダイオードに順方向電流を供給す
るものであり、前記第二のデプリーション形電界効果ト
ランジスタは,温度検出対象である半導体素子と一体に
形成されて,前記第二のダイオードに順方向電流を供給
するものである構成とすることにより、第二の直列回路
の持つ第二のダイオードのカソードの電位は、基準電圧
発生手段の発生する一定電圧値から、負の温度依存性を
持つデプリーション形電界効果トランジスタのISAT が
通流する第二のダイオードの順方向電圧降下値を差し引
いたものであるから、正の温度依存性を持つこととな
る。このダイオードの順方向電圧降下値の温度依存度
は、(イ)デプリーション形電界効果トランジスタのI
SAT の持つ負の温度依存性と、(ロ)一定電流を通流し
た際の第二のダイオードの順方向電圧降下値が持つ負の
温度依存性とが相乗したものであるから、の場合の第
二のダイオードのカソード側電位が持つ温度依存度より
も大きい依存度を持ちえることとなる。
【0013】の場合に対比させて説明すれば、の場
合の基準電圧発生手段が発生する電圧値が、このの場
合においては、第二のダイオードのカソード側電位に置
き替わったものと言うことができる。したがって、の
場合においては、第二のダイオードのカソード側電位が
正の温度依存性を持つために、電圧比較手段が比較する
電圧差の1〔℃〕当たりの変化量がの場合よりも増大
される。これにより、例えば、電圧比較手段がオフセッ
トを持っていたとしても、半導体素子用温度検出回路装
置から検出動作用の出力信号が出力される際の半導体素
子の温度のばらつきは、の場合よりもさらに小さくな
るものである。また半導体素子用温度検出回路装置に用
いられるダイオードを、2個以上が互いに直列に接続
されたものである構成とすることにより、,〜に記
述したそれぞれのダイオードの順方向電圧降下値が、ダ
イオードの直列個数倍されることになるために、,
の場合におけるダイオード、また,における第一の
ダイオード、の順方向電圧降下値に基づいて電圧比較手
段に与えられる電位が備える負の温度依存性の温度依存
度は、,〜の場合よりも増大される。また、,
における第二のダイオードのカソード側電位に基づいて
電圧比較手段に与えられる電位が備える正の温度依存性
の温度依存度も、,の場合よりも増大される。
【0014】これにより、電圧比較手段が比較する電圧
差の1〔℃〕当たりの変化量が,〜で記述したもの
よりも増大される。これにより、例えば、電圧比較手段
がオフセットを持っていたとしても、半導体素子用温度
検出回路装置から検出動作用の出力信号が出力される際
の半導体素子の温度のばらつきは、一層小さくなるもの
である。さらにまた温度検出対象である半導体素子が
形成されている半導体基板上に、電気絶縁膜を介して形
成されたものである構成とすることにより、寄生トラン
ジスタを形成することがなくなるために、電源電圧が変
動した際にも、ダイオードの電位は影響を受けることが
ないので、半導体素子用温度検出回路装置から検出動作
用の出力信号が出力される際の半導体素子の温度は、電
源電圧変動の影響を受けることがない。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。参考例 1;図1は、本発明の一参考例による半導体素子
用温度検出回路装置の要部の回路図である。図1におい
て、9は、1個のシリコン製のダイオード1と、定電流
発生手段としてのよく知られた定電流発生回路2と、基
準電圧発生手段としてのよく知られた基準電圧発生回路
3と、電圧比較手段としてのよく知られた電圧コンパレ
ータ(以降、コンパレータと略称することがある。)4
とで構成されて、図示されていない半導体装置(例え
ば、パワーIC等のパワー半導体素子である。)を熱的
破壊から保護する等のために使用される半導体素子用温
度検出回路装置であり、温度に関する信号を出力するも
のである。温度検出回路9は、図示しない直流電源から
電源を受け取る電源端子9bと、電源端子9bに接続さ
れる電源線9cと、アース9dと、出力端子9aを備え
ている。
【0016】定電流発生回路2は、温度に依存すること
の無い一定値を有する電流2aをダイオード1のアノー
ドに向けて供給する。基準電圧発生回路3は、温度に依
存することの無い一定電圧(以降、Vcと略称すること
がある。)3aをコンパレータ4の反転入力端子に供給
する。Vc3aの値は、コンパレータ4で対比される電
圧に近い値(この場合においては、150〔℃〕付近に
おけるダイオード1のアノード側の電圧)に選定するこ
とが好ましい。ダイオード1は、温度検出対象である半
導体素子の形成されているシリコン基板に、既知の半導
体製作手法を用いて形成されたものであり、電流2aが
順方向に通流された場合に、そのアノードとカソードと
の間に発生する順方向電圧降下値は、先に図26中に示
した通り電流2aの値に応じてその値は異なるが、負の
温度依存性を呈するものである。
【0017】コンパレータ4は、ダイオード1の前記の
順方向電圧降下値により定まるアノード側電位(以降、
Va略称することがある。)1aを非反転入力端子に入
力し、非反転入力端子の電位が反転入力端子の電位より
高位である場合には、その出力端子から電源線9cの持
つ電圧にほぼ等しい値の電圧(以降、「H」と略称する
ことがある。)を出力する。また、コンパレータ4は、
非反転入力端子の電位が反転入力端子の電位より低位で
ある場合には、その出力端子からアース9dの持つ電圧
にほぼ等しい値の電圧(以降、「L」と略称することが
ある。)を出力する。
【0018】前述の構成とすることで、コンパレータ4
の非反転入力端子に入力されるVa1aと、反転入力端
子に入力されるVc(図2中に、一定値0,5〔V〕と
して示す。)3aは、温度に対してそれぞれ図2中に例
示する依存性を備えている。また、ダイオード1は、温
度検出対象である半導体素子の形成されているシリコン
基板に、既知の半導体製作手法を用いて形成されたもの
であるので、例えば、半導体素子の温度が過大な電流が
通流するなどが原因で上昇したとすると、ダイオード1
の温度は、半導体素子の温度とほぼ同一値でしかも時間
遅れを生ずることなく追随して上昇する。ダイオード1
の温度が上昇して、図2に示したVaとVcとの交点A
に対応する温度TA (図2中では150〔℃〕)に到達
すると、両電位は同一値となる。なお、コンパレータ4
は、ダイオード1の温度がTA より低い範囲において
は、非反転入力端子の電位Va1aが反転入力端子の電
位Vc3aより高位であるので「H」を、また、ダイオ
ード1の温度がTAより高い範囲になると、非反転入力
端子の電位Vaが反転入力端子の電位Vc3aより低位
であるので「L」を、それぞれ出力信号4aとして出力
する。出力信号4aは、出力端子9aから温度検出回路
9の外部に出力され、半導体装置に通流する電流の値を
低減したり、あるいはしゃ断したり、あるいは警報を出
すなど、半導体装置の保護等に必要な適切な処置の実行
に利用される。なお、半導体装置の温度が低下して、出
力信号4aが「H」に戻った場合には、手動あるいは自
動操作により、半導体装置を通常の動作に戻すこととな
る。
【0019】ところで、ダイオード1の順方向電圧降下
値は、ダイオード1の寸法誤差,不純物濃度のばらつき
の影響を受けて、あるばらつきを持つものである。ま
た、定電流発生回路2が供給する電流2aの値には±1
0〔%〕程度のばらつきを、Vcの値には±10〔m
V〕程度のばらつきを容認しなければならない場合が有
る。こうしたばらつきの存在により、VaとVcは、図
3に例示するように各々上限線(VaH , VcH )と下
限線(VaL , VcL )を持つものとして考慮しておか
なければならない。したがって、出力信号4aが「H」
から「L」に反転される点である両電位の交点は、最も
低い温度となるのはVaL とVcH の交点AL であり、
最も高い温度となるのはVaH とVcL の交点AH であ
る。また、コンパレータ4は、オフセット電圧が存在す
ることを容認しなければならないものである。このため
に、出力信号4aが「H」から「L」に切り換えられる
温度は、交点AH に対応する温度TAH(TA よりΔTA
だけ高いものとする。)よりも僅かに(ΔTH だけ高い
ものとする。)高い温度TAHH となる。また、出力信号
4aが「L」から「H」に戻る際の温度は、交点AL に
対応する温度TAL(TAよりΔTA だけ低いものとす
る。)よりも僅かに(ΔTL だけ低いものとする。)低
い温度TALL となる。
【0020】前記したダイオード1の順方向電圧降下値
のばらつきは、pn接合部の寸法精度,pn接合部の不
純物濃度の影響は受けるが、ダイオードの逆漏れ電流値
のばらつきの場合とは異なり、pn接合部における重金
属イオン濃度の影響を受けることはない。また、ダイオ
ード1の順方向電圧降下値は、従来例とは異なり直接コ
ンパレータ4に入力していることで、温度TA に対する
ばらつきの上下限値TAHH とTALL との差は、ほぼ10
〔℃〕に納まる。
【0021】参考例2;図4は、本発明の異なる参考例
による半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図で
ある。図4において、図1に示した本発明の一参考例に
よる半導体素子用温度検出回路装置と同一部分には同じ
符号を付し、その説明を省略する。図4において、9A
は、温度検出回路9と同一の構成要素を持ち、しかしな
がら温度検出回路9と異なる接続関係とした温度検出回
路である。すなわち、温度検出回路9は、アース9dの
電位を基準としたVc3aを用いた回路であるのに対し
て、温度検出回路9Aは、電源線9cの電位(以降、V
S 略称することがある。)を基準としたVc3aを用い
た回路である。
【0022】温度検出回路9Aにおいては、定電流発生
回路2は、温度に依存することの無い一定値を有する電
流2aを、ダイオード1にそのカソードから引き出す形
で供給する。基準電圧発生回路3は、Vcを逆極性とし
てコンパレータ4の反転入力端子に供給する。コンパレ
ータ4は、ダイオード1の順方向電圧降下値により定ま
るカソード側電位(以降、Vb略称することがある。)
1bを非反転入力端子に入力し、非反転入力端子の電位
が反転入力端子の電位より高位である場合には、「H」
を、また、非反転入力端子の電位が反転入力端子の電位
より低位である場合には「L」を、その出力端子から出
力する。
【0023】前述の構成としたので、コンパレータ4の
反転入力端子に入力される電位は、VS −Vcに一定で
あり、非反転入力端子に入力されるVbは、VS−Va
に等しい関係に有るので、コンパレータ4の反転入力端
子と非反転入力端子との間の電位差は、参考例1の場合
とは反転した関係にあるがその絶対値は同一である。し
たがって、その出力端子から出力される信号4aも参考
1の場合に対し反転した関係になるが、その点を除け
参考例1の場合と全く同一の動作を行うものであり、
そのばらつきの値も参考例1の場合と同一値となる。
【0024】参考例3;図5は、本発明の異なる参考例
による半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図で
ある。図5において、図1に示した本発明の一参考例
よる半導体素子用温度検出回路装置と同一部分には同じ
符号を付し、その説明を省略する。図5において、9B
は、ダイオード1が3個互いに直列に接続されたダイオ
ード接続体10を備えており、その他は、温度検出回路
9の構成と同一の構成を持つ温度検出回路である。
【0025】前述の構成とすると、コンパレータ4の非
反転入力端子に入力されるVa1aと、反転入力端子に
入力されるVc(図6中に、一定値1,5〔V〕として
示す。)3aは、温度に対してそれぞれ図6中に例示す
る依存性を備えている。図6中に示したVaとVcとの
交点Aに対応する温度TA (図6では150〔℃〕)
で、両電位は同一値となる。コンパレータ4のVaとV
cの値に対応して行う動作は、参考例1の場合と同一で
ある。
【0026】ところで、ダイオード接続体10の順方向
電圧降下値とVcの値は、参考例1におけるダイオード
1の場合のそれぞれ3倍となっており、Vcのばらつき
参考例1の場合と同等の±10〔mV〕程度に納めら
れるので、ばらつきの存在によるVaとVcの交点に対
応する最も高い温度と最も低い温度の、温度TA との温
度差は、参考例1の場合よりも低減される。また、コン
パレータ4に、オフセット電圧が存在することにより生
ずる前記交点に対応する温度との差も、Vaの温度に対
する変化量が参考例1の場合の3倍であるので、参考例
1の場合の1/3に低減される。
【0027】参考例4;図7は、本発明のさらに異なる
参考例による半導体素子用温度検出回路装置の要部の回
路図である。図7において、図4に示した本発明の異な
る参考例による半導体素子用温度検出回路装置、およ
び、図5に示した本発明の異なる参考例による半導体素
子用温度検出回路装置と同一部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。図7において、9Cは、ダイオー
ド1に替わりダイオード接続体10を備えている以外
は、温度検出回路9Aの構成と同一の構成を持つ温度検
出回路である。
【0028】温度検出回路9Cにおいては、コンパレー
タ4の反転入力端子に入力される電位は、VS −Vcに
一定であり、非反転入力端子に入力されるVbは、VS
−Vaに等しい関係に有り、コンパレータ4の反転入力
端子と非反転入力端子との間の電位差は、参考例1の場
合とは反転した関係にあるがその絶対値は同一であるこ
とは、参考例2の場合と同一である。また、VaとVc
の値が、参考例1,2の場合に対して3倍であるので、
VaとVcの交点に対応する最も高い温度と最も低い温
度の差、あるいは、コンパレータ4の持つオフセット電
圧による前記交点に対応する温度との差が、ともに参考
2の場合に対して低減されることは、参考例3の場合
と同一となる。
【0029】実施例;図8は、請求項1,4に対応す
る本発明の一実施例による半導体素子用温度検出回路装
置の要部の回路図である。図8において、図1に示した
本発明の一参考例による半導体素子用温度検出回路装置
と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8において、9Dは、ダイオード1に電流を供給する
電流源として、よく知られたnチャンネルデプリーショ
ン形電界効果トランジスタ(以降、nDMOSと略称す
ることがある。)5を使用している点が、図1による温
度検出回路9とは異なっている温度検出回路である。
【0030】nDMOS5は、そのドレインを電源線9
cと、そのソースをダイオード1のアノードに、また、
そのゲートをそのソースにそれぞれ接続される。このよ
うに接続されたnDMOS5の、ドレイン電圧(以降、
VD と略称することがある。)値に対するドレイン電流
(以降、ID 略称することがある。)値5aの関係は、
よく知られているように図9に例示する関係になり、V
D がnDMOS5が有するピンチオフ電圧(以降、VSA
T と略称することがある。)を越える飽和領域において
は、ID はほぼ一定の値を持つ飽和ドレイン電流(以
降、ISAT と略称することがある。)となる。
【0031】nDMOS5として、温度検出対象である
半導体素子の形成されているシリコン基板に、既知の半
導体製作手法を用いて形成されたものを使用し、しかも
その飽和領域において動作されるように設定すれば、n
DMOS5の温度はダイオード1の場合と同様に、半導
体素子の温度とほぼ同一値でしかも時間遅れを生ずるこ
となく追随するので、ISAT の温度依存性は、半導体素
子の温度を反映することが可能となる。
【0032】ところで、ISAT の温度依存性は図10に
例示する如く、ISAT の対数が、温度の対数に負の定数
を乗じた値に対して比例する関係にあるものである。し
たがって、ISAT の値は、その温度の上昇とともに低減
するものである。このため、ID 5aによりダイオード
1に生じる順方向電圧降下値の温度に対する変化は、I
SAT 値の温度依存性が重畳されることで、参考例1の場
合よりも大きくなる。したがって、ダイオード1の前記
の順方向電圧降下値により定まるVa1cは、図11中
に例示するように、参考例1の場合のVa1aよりもそ
の温度に対する変化は大きくなる。
【0033】本発明では前述の構成としたので、コンパ
レータ4の非反転入力端子に入力されるVa1cと、反
転入力端子に入力されるVc(図11中に、図2の場合
と同様、一定値0,5〔V〕として示す。)3aは、温
度に対してそれぞれ図11中に例示する依存性を備えて
おり、特に、Vaの値は、ID 5aの負の温度依存性を
利用したことで、参考例1による図2中に示したものよ
り、温度に対して大きく変化している。したがって、
考例1との差異を主体に説明すると、図11中に示した
VaとVcとの交点Aに対応する温度TA (図11中で
は150〔℃〕)に対する、ばらつきの存在によるVa
とVcの交点に対応する最も高い温度と最も低い温度
の、温度TA との温度差は、参考例1の場合よりも低減
される。また、コンパレータ4に、オフセット電圧が存
在することにより生ずる前記交点に対応する温度との差
も、Vaの温度に対する変化量が参考例1の場合よりも
大きいことにより、参考例1の場合よりも低減される。
【0034】実施例;図12は、請求項1,4に対応
する本発明の異なる実施例による半導体素子用温度検出
回路装置の要部の回路図である。図12において、図1
に示した本発明の一参考例による半導体素子用温度検出
回路装置、図4に示した本発明の異なる参考例による半
導体素子用温度検出回路装置、および図8に示した請求
1,4に対応する本発明の一参考例による半導体素子
用温度検出回路装置と同一部分には同じ符号を付し、そ
の説明を省略する。図12に示した温度検出回路9E
は、図8に示したnDMOS5を電流源として用いるよ
うにした温度検出回路9Dに対して、図4に示した温度
検出回路9Aの場合と同様の電源線9cの電位;VS を
基準としたVc3aを用いるようにした回路である。
【0035】したがって、その出力端子から出力される
信号4aも実施例の場合に対し反転した関係になる
が、その点を除けば実施例の場合と全く同一の動作を
行うものであり、そのばらつきの値も実施例の場合と
同一値となる。実施例3;図13は、請求項1,4に対
応する本発明の異なる実施例による半導体素子用温度検
出回路装置の要部の回路図である。図13において、図
1に示した本発明の一参考例による半導体素子用温度検
出回路装置、図5に示した本発明の異なる参考例による
半導体素子用温度検出回路装置、および図8に示した請
求項1,4に対応する本発明の一実施例による半導体素
子用温度検出回路装置と同一部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。図13に示した温度検出回路9F
は、図8に示したnDMOS5を電流源として用いるよ
うにした温度検出回路9Dに対して、図5に示した温度
検出回路9Bの場合と同様の,ダイオード接続体10を
備えるようにした回路である。
【0036】したがって、参考例3の場合と同様に、ダ
イオード接続体10の順方向電圧降下値とVcの値は、
実施例におけるダイオード1の場合のそれぞれ3倍に
なることを除けば、実施例の場合と全く同一の動作を
行うものである。このため、ID 5aによりダイオード
接続体10に生じる順方向電圧降下値の温度に対する変
化は、ダイオード1による実施例の場合よりも大きく
なる。したがって、ダイオード接続体10の前記の順方
向電圧降下値により定まるVa1cは、図14中に例示
するように、実施例の場合よりもその温度に対する変
化は大きくなる。この結果、出力端子から出力される信
号4aが「H」から「L」に切り換えられる際の温度の
ばらつきの値は、実施例の場合と比較して、ほぼ参考
1の場合に対する参考例3の場合と同等のレベルで低
減される。
【0037】実施例;図15は、請求項1,4に対応
する本発明のさらに異なる実施例による半導体素子用温
度検出回路装置の要部の回路図である。図15におい
て、図1に示した本発明の一参考例による半導体素子用
温度検出回路装置、図5に示した本発明の異なる参考例
による半導体素子用温度検出回路装置、図7に示した
発明のさらに異なる参考例による半導体素子用温度検出
回路装置、図8に示した請求項1,4に対応する本発明
の一実施例による半導体素子用温度検出回路装置、およ
び図13に示した請求項1,4に対応する本発明の異な
る実施例による半導体素子用温度検出回路装置と同一部
分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0038】図15に示した温度検出回路9Gは、図1
2に示したnDMOS5を電流源として用い,しかも電
源線9cの電位;VS を基準としたVc3aを用いるよ
うにした温度検出回路9Eに対して、図5,図7,図1
3に示したダイオード接続体10を備えるようにした回
路である。したがって、その出力端子から出力される信
号4aも実施例の場合に対し反転した関係になるが、
その点を除けば実施例の場合と全く同一の動作を行う
ものであり、そのばらつきの値も実施例の場合と同一
値となる。実施例;図16は、請求項2,4に対応す
る本発明の一実施例による半導体素子用温度検出回路装
置の要部の回路図である。図16において、図1に示し
本発明の一参考例による半導体素子用温度検出回路装
置と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。図16において、9Hは、第一の直列回路6Aと、
第二の直列回路6Bを備え、各々の出力をコンパレータ
4の有する反転入力端子と非反転入力端子に入力するよ
うに構成した温度検出回路である。
【0039】第一の直列回路6Aは、第一のダイオード
1Aと、この第一のダイオード1Aのアノード側に直列
に接続された第一の定電流発生手段としての第一の定電
流発生回路2Aから構成される。また、第二の直列回路
6Bは、第二のダイオード1Bと、この第二のダイオー
ド1Bのカソード側に直列に接続された第二の定電流発
生手段としての第二の定電流発生回路2Bと、基準電圧
発生回路3とで構成される。第一のダイオード1Aと第
二のダイオード1Bは共に、参考例1等におけるダイオ
ード1と同様に、温度検出対象である半導体素子の形成
されているシリコン基板に、既知の半導体製作手法を用
いて形成されたものであり、電流が順方向に通流された
場合に、そのアノードとカソードとの間に発生する順方
向電圧降下値は、図26中に示した負の温度依存性を示
すものである。また、定電流発生回路2A,2Bは、
考例1等における定電流発生回路2と同様に、温度に依
存することの無い一定値を有する電流2aをそれぞれ第
一のダイオード1Aおよび第二のダイオード1Bとに供
給する回路である。
【0040】第一の直列回路6Aにおいては、第一のダ
イオード1Aのアノード側のアース9dからの電位であ
るVa6aを発生させて、コンパレータ4の非反転入力
端子に供給する。Va6aは、参考例1等の場合のVa
1aと、全く同一のものである。また、第二の直列回路
6Bにおいては、第二のダイオード1Bのカソード側の
アース9dからの電位であるVb6bを発生させて、コ
ンパレータ4の反転入力端子に供給する。Vb6bは、
基準電圧発生回路3の発生する電圧から、電流2aによ
り第二のダイオード1Bに発生した負の温度依存性を持
つ順方向電圧降下値を差し引いたものであるので、図1
7中に例示したように温度と共に上昇する正の温度依存
性を備える。
【0041】本発明では前述の構成としたので、温度検
出回路9Hの備える第一のダイオード1Aと第二のダイ
オード1Bは、半導体素子の温度が過大な電流が通流す
るなどが原因で上昇したとすると、半導体素子の温度と
ほぼ同一値でしかも時間遅れを生ずることなく追随して
その温度を上昇する。第一のダイオード1A,第二のダ
イオード1Bが上昇して、図17に示したVaとVbと
の交点Aに対応する温度TA (図17中では150
〔℃〕)に到達すると、両電位は同一値となる。このと
き、コンパレータ4は出力信号4aを「H」から「L」
に切り換えて出力する。
【0042】ところで、この実施例の場合を参考例1の
場合と比較すると、非反転入力端子に入力されるVa6
aは、参考例1と全く同一であるが、反転入力端子に入
力されるVb6bは、参考例1が一定値のVcであるの
に対して、前記した通り正の温度依存性を備えるもので
ある。このため、コンパレータ4が比較する両電位の差
の1〔℃〕当たりの変化量は、参考例1と場合よりも増
大される。これにより、VaとVbとにばらつきが存在
することによるVaとVbの交点に対応する最も高い温
度と最も低い温度の、温度TA との温度差は、参考例
の場合よりも低減される。また、同じ理由により、コン
パレータ4に、オフセット電圧が存在することにより生
ずる前記交点に対応する温度との差も、参考例1の場合
よりも低減される。
【0043】実施例;図18は、請求項2,4に対応
する本発明の異なる実施例による半導体素子用温度検出
回路装置の要部の回路図である。図18において、図1
に示した本発明の一参考例による半導体素子用温度検出
回路装置、図5に示した本発明の異なる参考例による半
導体素子用温度検出回路装置、および、図16に示した
請求項2,4に対応する本発明の一実施例による半導体
素子用温度検出回路装置と同一部分には同じ符号を付
し、その説明を省略する。図18において、9Jは、第
一の直列回路6Aと、第二の直列回路6Bが備えるダイ
オードとして、ダイオード1Aあるいはダイオード1B
がそれぞれ3個互いに直列に接続されたダイオード接続
体10Aあるいはダイオード接続体10Bを備えるよう
にしたものであり、その他は、温度検出回路9Hの構成
と同一の構成を持つ温度検出回路である。
【0044】本発明では前述の構成としたので、コンパ
レータ4の非反転入力端子に入力されるVa6aと、反
転入力端子に入力されるVb6bは、温度に対してそれ
ぞれ図19中に例示する依存性を備えている。図19中
に示したVaとVbとの交点Aに対応する温度TA (図
19では150〔℃〕)で、両電位は同一値となる。コ
ンパレータ4のVaとVbの値に対応して行う動作は、
実施例の場合と同一である。
【0045】ところで、ダイオード接続体10A,10
Bの順方向電圧降下値は、実施例におけるダイオード
1A,1Bの場合のそれぞれ3倍となっていることによ
り、参考例3の場合と同様な理由で、VaとVbとにば
らつきが存在することによるVaとVbの交点に対応す
る最も高い温度と最も低い温度の、温度TA との温度差
は、実施例の場合よりも低減される。また、同じ理由
により、コンパレータ4に、オフセット電圧が存在する
ことにより生ずる前記交点に対応する温度との差も、実
施例の場合よりも低減される。
【0046】実施例;図20は、請求項3,4に対応
する本発明の一実施例による半導体素子用温度検出回路
装置の要部の回路図である。図20において、図1に示
した本発明の一参考例による半導体素子用温度検出回路
装置、図8に示した請求項1,4に対応する本発明の一
実施例による半導体素子用温度検出回路装置、および、
図16に示した請求項2,4に対応する本発明の一実施
例による半導体素子用温度検出回路装置と同一部分には
同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0047】図20において、9Kは、ダイオード1
A,1Bに電流を供給する電流源として、nDMOS5
A,5Bを使用している点が、図16による温度検出回
路9Hとは異なっている温度検出回路である。第一のn
DMOS5Aと第二のnDMOS5Bは共に、実施例
等におけるnDMOS5と同様に、温度検出対象である
半導体素子の形成されているシリコン基板に、既知の半
導体製作手法を用いて形成されたものであり、したがっ
て、図9に例示した関係の、nDMOS5と同一のVD
〜ID 特性を備えるものであり、また、そのISAT 値
も、図10による負の温度依存性を示すものである。
【0048】第一の直列回路6Aにおいては、第一のダ
イオード1Aのアノード側から、実施例等の場合のV
a1cと全く同一の、Va6cを発生させる。また、第
二の直列回路6Bにおいては、第二のダイオード1Bの
カソード側のアース9dからの電位であるVb6dを発
生させて、コンパレータ4の反転入力端子に供給する。
Vb6dは、基準電圧発生回路3の発生する電圧から、
nDMOS5Bの供給する前記の負の温度依存性を持つ
ID 5aにより,第二のダイオード1Bに発生した負の
温度依存性を持つ順方向電圧降下値を差し引いたもので
ある。したがって、Vb6dは、図21中に例示するよ
うに、実施例の場合のVb6bよりも大きな正の温度
依存性を備える。
【0049】本発明では前述の構成としたので、コンパ
レータ4の非反転入力端子に入力されるVa6cと、反
転入力端子に入力されるVb6dは、温度に対してそれ
ぞれ図21中に例示する依存性を備えており、ID 5a
の持つ負の温度依存性を利用することにより、Vaおよ
びVbの値は実施例による図17中に示したものよ
り、温度に対して大きく変化している。したがって、実
施例との差異を主体に説明すると、図21中に示した
VaとVbとの交点Aに対応する温度TA (図21中で
は150〔℃〕)に対する、ばらつきの存在によるVa
とVbの交点に対応する最も高い温度と最も低い温度
の、温度TA との温度差は、実施例の場合よりもさら
に低減される。また、コンパレータ4に、オフセット電
圧が存在することにより生ずる前記交点に対応する温度
との差も、Vaの温度に対する変化量が実施例の場合
よりも大きいことにより、実施例の場合よりも低減さ
れる。
【0050】実施例;図22は、請求項3,4に対応
する本発明の異なる実施例による半導体素子用温度検出
回路装置の要部の回路図である。図22において、図1
に示した本発明の一参考例による半導体素子用温度検出
回路装置、図5に示した本発明の異なる参考例による半
導体素子用温度検出回路装置、図8に示した請求項1,
に対応する本発明の一実施例による半導体素子用温度
検出回路装置、図16に示した請求項2,4に対応する
本発明の一実施例による半導体素子用温度検出回路装
置、および、図18に示した請求項2,4に対応する本
発明の異なる実施例による半導体素子用温度検出回路装
置と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0051】図22において、9Lは、ダイオード接続
体10A,10Bに電流を供給する電流源として、nD
MOS5A,5Bを使用している点が、図18による温
度検出回路9Jとは異なっている温度検出回路である。
本発明では前述の構成としたので、コンパレータ4の非
反転入力端子に入力されるVa6cと、反転入力端子に
入力されるVb6dは、温度に対してそれぞれ図23中
に例示する依存性を備えている。図23中に示したVa
とVbとの交点Aに対応する温度TA (図23では15
0〔℃〕)で、両電位は同一値となる。コンパレータ4
のVaとVbの値に対応して行う動作は、実施例の場
合と同一である。
【0052】ところで、ダイオード接続体10A,10
Bの順方向電圧降下値は、実施例におけるダイオード
1A,1Bの場合のそれぞれ3倍となっていることによ
り、参考例3の場合と同様な理由で、VaとVbとにば
らつきが存在することによるVaとVbの交点に対応す
る最も高い温度と最も低い温度の、温度TA との温度差
は、実施例の場合よりも低減される。また、同じ理由
により、コンパレータ4に、オフセット電圧が存在する
ことにより生ずる前記交点に対応する温度との差も、実
施例の場合よりも低減される。
【0053】実施例1,〜8における今までの説明で
は、それぞれの温度検出回路の備える回路要素は、ダイ
オード1,1A,1B、ダイオード接続体10,10
A,10B、nDMOS5,5A,5Bを除いては、そ
の構成について説明をしてこなかったが、各温度検出回
路の備える,例えば定電流発生回路などの前記を除く回
路要素は、温度検出対象である半導体装置とは別置して
配置してもよいし、また、個別素子あるいは集積回路素
子の様態として温度検出対象である半導体素子が形成さ
れた半導体基板に一体に形成してもよいものである。
【0054】実施例;図24は、請求項に対応する
本発明の一実施例による半導体素子用温度検出回路装置
に用いるダイオードの要部の断面図である。図24にお
いて、7は、温度検出対象である半導体装置が形成され
ているシリコン製の半導体基板、81は、半導体基板7
上に形成された電気絶縁膜としての酸化膜(SiO2
膜)、82は、酸化膜81上に形成されたp形半導体
層、83は、p形半導体層82中に形成されたn形半導
体層、84は、p形半導体層82とn形半導体層83の
上に形成された保護膜、85,86は、保護膜84にp
形半導体層82とn形半導体層83とに連通するよう窓
を設け,その窓の位置に形成されたアルミニウム電極で
ある。8は、酸化膜81,〜アルミニウム電極86から
なるダイオードである。前記したp形半導体層82とn
形半導体層83とにより、ダイオード8のpn接合が形
成される。
【0055】ダイオード8は、半導体素子を製造する際
に使用されるよく知られた半導体製法を用いて、形成さ
れるものであり、例えば、次記の工程により半導体基板
7上に形成される。 (イ)酸化膜(81)形成→(ロ)ポリシリコン膜形成
→(ハ)ポリシリコン膜にp形イオン注入(p形半導体
層82を形成)→(ニ)ポリシリコン膜一部エッチング
→(ホ)ポリシリコン膜上にマスク用膜形成→(ヘ)マ
スク用膜一部エッチング→(ト)ポリシリコン膜にn形
イオン注入(n形半導体層83を形成)→(チ)マスク
用膜除去→(リ)保護膜(84)形成→(ヌ)保護膜に
窓あけ→(ル)保護膜の窓部にアルミニウム層(アルミ
ニウム電極85,86)形成。
【0056】本発明では前述の構成としたので、図25
に示したダイオードの場合とは異なり、半導体基板7に
対して酸化膜81により絶縁されることにより、寄生ト
ランジスタが形成されることがない。図25は、ダイオ
ード73を、n形半導体基板7に、p形層71とn形層
72を形成して、層71と層72との間のpn接合によ
り形成するものである。ところが、この構造の場合に
は、n形の半導体基板7がp形層71に直接隣接するの
で、図25中に点線で示す寄生トランジスタ74が必ず
形成される。したがって、ダイオード73として使用し
たとしても、トランジスタ74として動作することとな
り、電源電圧の変動がダイオード73に流れる電流の値
に影響を与えることとなる。このような構造のダイオー
ドを、実施例1,〜中に示した温度検出回路に使用す
ると、電源電圧の変動により、出力端子から出力される
信号4aが切り換えられる際の温度値に変動を生じるこ
とがある。
【0057】図24に示したこの発明のダイオードを用
いる場合には、寄生トランジスタが存在していないの
で、信号4aが切り換えられる際の温度値が、電源電圧
の変動の影響を受ける問題は解消されるのである。な
お、複数のダイオード8が必要である場合には、酸化膜
81上に、n形半導体層83を形成したp形半導体層8
2を、互いに独立させて複数形成し、それぞれを、保護
膜84で覆った後に、それぞれ独立にアルミニウム電極
85,86を形成するばよい。これらのダイオード8の
直列接続は、アルミニウム電極85,86を用いて、保
護膜84の外側において接続することで行えばよいもの
である。
【0058】
【発明の効果】本発明においては、前述した構成とする
ことにより、下記の効果を奏する。温度検出回路から
検出動作用の出力信号が出力される際の半導体素子の温
度のばらつき、すなわち、検出動作温度のばらつきを、
ほぼ±10〔℃〕あるいはそれ以下という小さい値にす
ることが可能となる。
【0059】このことにより、温度検出回路の検出動
作温度のばらつきの下限値を、温度検出対象である半導
体素子の通常動作温度範囲の上限値である150〔℃〕
に対して余裕を持たせて155〔℃〕に設定しても、温
度検出回路の検出動作温度のばらつきの上限値を175
〔℃〕程度あるいはそれ以下にすることが可能になる。
これにより、温度検出対象である半導体素子の許容上限
温度200〔℃〕に対して、充分な余裕を得られるの
で、温度検出回路以外の要因が加わった場合であって
も、半導体素子を安全に保護することが可能になるので
ある。
【0060】また、温度検出回路に供給する電源電圧
が変動したとしても、その検出動作温度が影響を受ける
ことのない温度検出回路を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一参考例による半導体素子用温度検出
回路装置の要部の回路図
【図2】図1による温度検出回路装置の温度検出動作を
説明する特性線図
【図3】図1による温度検出回路装置の検出温度のばら
つきを説明する特性線図
【図4】本発明の異なる参考例による半導体素子用温度
検出回路装置の要部の回路図
【図5】本発明の異なる参考例による半導体素子用温度
検出回路装置の要部の回路図
【図6】図5による温度検出回路装置の温度検出動作を
説明する特性線図
【図7】本発明のさらに異なる参考例による半導体素子
用温度検出回路装置の要部の回路図
【図8】請求項1,4に対応する本発明の一実施例によ
る半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図
【図9】nチャンネルデプリーション形電界効果トラン
ジスタのドレイン電圧とドレイン電流に関する特性図
【図10】nチャンネルデプリーション形電界効果トラ
ンジスタの飽和ドレイン電流の温度依存性に関する特性
【図11】図8による温度検出回路装置の温度検出動作
を説明する特性線図
【図12】請求項1,4に対応する本発明の異なる実施
例による半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図
【図13】請求項1,4に対応する本発明の異なる実施
例による半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図
【図14】図13による温度検出回路装置の温度検出動
作を説明する特性線図
【図15】請求項1,4に対応する本発明のさらに異な
る実施例による半導体素子用温度検出回路装置の要部の
回路図
【図16】請求項2,4に対応する本発明の一実施例に
よる半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図
【図17】図16による温度検出回路装置の温度検出動
作を説明する特性線図
【図18】請求項2,4に対応する本発明の異なる実施
例による半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図
【図19】図18による温度検出回路装置の温度検出動
作を説明する特性線図
【図20】請求項3,4に対応する本発明の一実施例に
よる半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図
【図21】図20による温度検出回路装置の温度検出動
作を説明する特性線図
【図22】請求項3,4に対応する本発明の異なる実施
例による半導体素子用温度検出回路装置の要部の回路図
【図23】図22による温度検出回路装置の温度検出動
作を説明する特性線図
【図24】請求項に対応する本発明の一実施例による
半導体素子用温度検出回路装置に用いるダイオードの要
部の模式的断面図
【図25】半導体基板に直接形成されたダイオードの要
部の模式的断面図
【図26】シリコンダイオードの順方向電圧降下値の温
度依存性に関する特性曲線図
【符号の説明】
1,1A,1B ダイオード 2 定電流発生手段(定電流発生回路) 2A 定電流発生手段(定電流発生回路) 2B 定電流発生手段(定電流発生回路) 2a 電流 3 基準電圧発生手段(基準電圧発生回路) 3a 一定電圧(Vc) 4 電圧比較手段(コンパレータ) 4a 出力信号 5 デプリーション形電界効果トランジスタ(nDM
OS) 5A デプリーション形電界効果トランジスタ(nDM
OS) 5B デプリーション形電界効果トランジスタ(nDM
OS) 6A 第一の直列回路 6B 第二の直列回路 7 半導体基板 8 ダイオード 81 電気絶縁膜(SiO2 ) 9,9A,9B 半導体素子用温度検出回路装置
(温度検出回路) 9C,9G,9H 半導体素子用温度検出回路装置
(温度検出回路) 9J,9K,9L 半導体素子用温度検出回路装置
(温度検出回路) 10,10A,10B ダイオード接続体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度検出対象である半導体素子に対して一
    体に形成されたダイオードを備えた半導体素子用温度検
    出回路装置において、 温度検出対象である半導体素子に対して一体に形成され
    たデプリーション形電界効果トランジスタと、基準電圧
    発生手段と、この基準電圧発生手段の発生する電圧値と
    前記ダイオードの順方向電圧降下値とを比較する電圧比
    較手段を備え、前記デプリーション形電界効果トランジ
    スタは,前記ダイオードに直列に接続されてダイオード
    に順方向電流を供給するものであることを特徴とする半
    導体素子用温度検出回路装置。
  2. 【請求項2】温度検出対象である半導体素子に対して一
    体に形成されたダイオードを備えた半導体素子用温度検
    出回路装置において、 前記ダイオードとして第一のダイオードと第二のダイオ
    ードを備えるとともに、第一のダイオードと,この第一
    のダイオードのアノード側に直列に接続された第一の定
    電流発生手段を有する第一の直列回路と、第二のダイオ
    ードと,この第二のダイオードのカソード側に直列に接
    続された第二の定電流発生手段と,基準電圧発生手段を
    有する第二の直列回路と、電圧比較手段を備え、この電
    圧比較手段は,第一のダイオードのアノード側電位と,
    第二のダイオードのカソード側電位とを比較するもので
    あり、前記第一の定電流発生手段は,前記第一のダイオ
    ードに順方向電流を供給するものであり、前記第二の定
    電流発生手段は,前記第二のダイオードに順方向電流を
    供給するものであることを特徴とする半導体素子用温度
    検出回路装置。
  3. 【請求項3】温度検出対象である半導体素子に対して一
    体に形成されたダイオードを備えた半導体素子用温度検
    出回路装置において、 前記ダイオードとして第一のダイオードと第二のダイオ
    ードを備えるとともに、第一のダイオードと,この第一
    のダイオードのアノード側に直列に接続された第一のデ
    プリーション形電界効果トランジスタを有する第一の直
    列回路と、第二のダイオードと,この第二のダイオード
    のカソード側に直列に接続された第二のデプリーション
    形電界効果トランジスタと,基準電圧発生手段を有する
    第二の直列回路と、電圧比較手段を備え、この電圧比較
    手段は、第一のダイオードのアノード側電位と,第二の
    ダイオードのカソード側電位とを比較するものであり、
    前記第一のデプリーション形電界効果トランジスタは,
    温度検出対象である半導体素子に対して一体に形成され
    て,前記第一のダイオードに順方向電流を供給するもの
    であり、前記第二のデプリーション形電界効果トランジ
    スタは,温度検出対象である半導体素子に対して一体に
    形成されて,前記第二のダイオードに順方向電流を供給
    するものであることを特徴とする半導体素子用温度検出
    回路装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載の半
    導体素子用温度検出回路装置において、 ダイオードは、1個であるか,または2個以上が互いに
    直列に接続されたものであることを特徴とする半導体素
    子用温度検出回路装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかに記載の半
    導体素子用温度検出回路装置において、 ダイオードは、温度検出対象である半導体素子が形成さ
    れている半導体基板上に、電気絶縁膜を介して形成され
    たものであることを特徴とする半導体素子用温度検出回
    路装置。
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