JP3139136U - 軸シール材 - Google Patents

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Abstract

【課題】
電子写真機構における現像ローラなどの回転軸からトナーなどの微粉末体が外部へ漏出することを防止するシート状の軸シール材を提供する。
【解決手段】
密度0.2〜0.6g/cm3である単層ないし複数層の不織布またはフェルトのシート素材からなり、その穴開き平面形状における内周面が円形および外周面が非円形の異形であり、シール素材が羊毛を主体とするフェルトであると好ましく、穴開き平面形状における外周面が三角形から十六角形の正多角形である。
【選択図】 図3

Description

本考案は、電子複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ受信機、印刷機能付きワードプロセッサのような電子写真機構において、現像ローラなどにおける回転軸からのトナー漏出を防止するために用いる軸シール材に関する。
電子複写機やレーザビームプリンタなどの電子写真機構は、現在では図1のように、消耗部品をカートリッジ化することが多く、現像ローラ1および感光ドラム2および他の基材を一体化し、プロセスカートリッジ3としてユーザ自身で交換可能になっている。カートリッジ3において、現像容器5中のトナーを現像ローラ1の周面に供給し、クリーニング機構7が一次転写後に感光ドラム2の表面から残トナーを掻き取り、該クリーニング機構で生じた廃トナーをクリーニング容器8内へ排出し、該カートリッジの交換時に同時に廃棄する。
カートリッジ3では、微粉粒体のトナーが少量でも外部へ漏出すると使用者の手を汚し、仕事環境を著しく損なうので、トナーが存在する個所に各種のシール部材を取り付けてトナー漏出を未然に防いでいる。例えば、現像ローラ1の両端部にシール材10を取り付け、一方、クリーニング機構7では、回収した残トナーが両端部のシール材12によって容器開口部14の両側から漏出することを防いでいる。カートリッジ3において、現像ローラ1や感光ドラム2の周辺は一時的に100℃前後に達することがあるため、シール材10,12として摺動性と耐熱性が優れた羊毛フェルトやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維のフェルトを使用することが一般的である。
シール材10,12は、稼動部材のスムースな回転を維持し且つ高い密接度を要求されるため、通常、感光ドラムなどに接触するフェルトと、弾性を付与するウレタンフォーム層との2層構造になっている。この種のシール材の公知例として、特開昭61−129664号、特開平4−134374号、登録実用新案第2537613号が存在する。本出願人も、実用新案登録第3111895号および第3112862号において、繊維断面に鋭角が形成されたPTFE繊維のニードルフェルトを使用することにより、トナーの漏出防止をいっそう高めている。このフェルトは、現像ローラ1や感光ドラム2の周辺における平坦な個所に用いた場合、トナーの漏出防止を十分に発現する。
特開昭61−129664号公報 特開平4−134374号公報 登録実用新案第2537613号公報 実用新案登録第3111895号公報 実用新案登録第3112862号公報
プロセスカートリッジ3において、各種のシール材10,12を設置すると、稼動部材のスムースな回転を維持し且つトナーの漏出防止を発揮するけれども、このような措置だけではトナーの漏出防止は未だに完全ではなく、依然として微量の微粉粒体であるトナーが外部へ漏出することがある。このトナー漏出の状況を詳細に検査すると、トナーは現像ローラ1の回転軸16を通って外部へ漏れることが判明した。また、カートリッジ構造によっては、感光ドラム2の回転軸18または帯電ローラ20の回転軸からごく微量のトナー漏出が発生していた。
現像ローラ1などの回転軸16は、その端面と軸受部の壁面との間隔が殆どないので、該軸受部の周端部にO−リングを設置することが多く、回転軸16からトナーの漏出を完全阻止することは不可能であった。このため、薄いスポンジシートを軸受部の壁面に貼り付けても、トナー漏出の防止効果があまり上がらず、一方、シール材を回転軸に巻き付けても、該シール材が回転軸とともに回ってしまって漏出防止を達成できない。
本考案は、電子写真機構に用いるシール材に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、現像ローラなどの回転軸周辺に取り付けた際に該回転軸とともに回転せず、該回転軸からトナーが漏出することを効果的に防止できる軸シール材を提供することを目的としている。本考案の他の目的は、カートリッジ内部の狭い間隙に配置できる小型の軸シール材を提供することである。
本考案に係る軸シール材は、電子写真機構における現像ローラなどの回転軸からトナーなどの微粉末体が外部へ漏出することを防止する。本考案の軸シール材は、密度0.2〜0.6g/cm3である単層ないし複数層の不織布またはフェルトのシート素材からなり、その穴開き平面形状における内周面が円形および外周面が非円形の異形である。
本考案の軸シール材において、シール素材は羊毛を主体とするフェルトであると好ましい。また、本考案の軸シール材では、穴開き平面形状における外周面が三角形から十六角形の正多角形であり、望ましくは平面形状における外周面が正六角形である。
本考案を図面に基づいて説明すると、本考案に係る軸シール材22(図2)は、図3に例示するようにプロセスカートリッジ3の現像ローラ1の回転軸16の基端部周辺に取り付け、さらに感光ドラム2の回転軸18および帯電ローラ20の回転軸などに設置してもよい(図1参照)。軸シール材22は、着脱可能なカートリッジ3における現像ローラ1や感光ドラム2だけでなく、さらに各種の電子複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ受信機の本体に回転可能に設置した現像ローラや感光ドラムなどにも適用できるのは当然である。
図1において、軸シール材22(図2)を適用するカートリッジ3は、現像ローラ1を有する現像容器5と、感光ドラム2、帯電ローラ20およびクリーニング機構7を有するフレーム24とによって構成し、該現像容器がフレーム24に対して揺動可能になるように取り付ける。カートリッジ3をプリンタ本体に着脱可能に収納すると、該カートリッジの上方には、レーザビーム26を照射してドラム表面に静電潜像を形成する露光機構が配置され、感光ドラム2の下周面には、現像したトナー像を一次転写する転写ローラ30が接触する。転写紙32は、感光ドラム2と転写ローラ30との間を通過し、該転写紙の送り方向である矢印の前方に定着装置(図示しない)を配置する。
感光ドラム2には、OPCなどの感光層をアルミニウムシリンダ体の外周面に設けている。カートリッジ3が収納されたプリンタにおいて、感光ドラム2は矢印向きに所定の周速度で回転され、該ドラムは、その回転に従って、ドラム表面を一様に帯電させる帯電ローラ20と接触してから、順次、レーザビーム26の照射による露光機構、現像ローラ1さらに転写ローラ30と接触する。感光ドラム2は、現像容器5の現像ローラ1でドラム表面に形成されたトナー像を転写紙32に一時転写した後に、転写後の残トナーを除去するクリーニング機構7と接触する。
プロセスカートリッジ3において、現像ローラ1の回転軸16は、図3に示すように現像容器5の両側壁軸受部34に回転自在に支承され、このような軸受部については、感光ドラム2の回転軸18および帯電ローラ20の回転軸を支承するフレーム24についてもほぼ同様である。軸受部34は、図3または図4から明らかなように、回転軸16が挿入可能な貫通孔36または盲孔からなり、該軸受部周辺の壁面に凹み38を設ける。凹み38では、その外周面の平面形状は軸シール材22のそれとほぼ等しく、その深さは軸シール材22の厚みと同等またはそれ以下である。
軸シール材22は、比較的柔軟で熱安定性が良好な天然ないし合成繊維のフェルト40(図5)または不織布からなる。フェルト40は、ニードルパンチフェルトまたは天然繊維からなる縮充フェルトなどであり、一方、不織布を使用する場合には、湿式ないし乾式不織布またはスパンボンドなどのいずれでもよい。
軸シール材22を構成する有機繊維は、一時的に100℃前後に達する現像ローラ1や感光ドラム2の軸受部周辺に使用できる程度に耐熱性であればよく、高い摺動性を有する点でPTFE繊維であると好ましい。耐熱性の有機繊維は、180〜230℃に達する可能性がある軸受部の場合には、PTFE繊維または他のフッ素系繊維、ポリイミド繊維および/またはアラミド繊維から選択すると望ましい。これらの繊維は、その物性を損なわない程度に、耐熱性の有機繊維または他の無機または有機繊維を混綿して使用することも可能である。
一方、軸シール材22を構成する天然繊維は、羊毛や兎毛などの獣毛を主としたフェルティング性を有する繊維からなり、通常、ラップフォーマによってカードウェブを重ねたラップを原料として用いる。このラップは、ハードニング加工によって水分と熱を与えた後に圧力と振動を加えて繊維をある程度絡合させる。使用可能な天然繊維は、羊毛、兎毛、牛毛、山羊毛などの獣毛であり、ポリエステル繊維やナイロン繊維などの合成繊維を一部加えることも可能である。天然繊維は、ハードニング加工である程度絡合させた後に、縮充加工において、縮充助剤を加えて再び水分と熱の存在下で機械的作用を与える。この縮充加工は、ハンマー式縮充機、ストック式縮充機またはローラ縮充機などを用いる。フェルト40において、例えば羊毛である天然繊維の繊径は18〜23μm、好ましくは18〜21μmである。
縮充加工後のフェルトは、幅出し乾燥の後に、仕上げ工程において、表面の毛羽を刈り取るシャーリングを行い、所望に応じてその前に針布またはエメリー巻ロールでブラッシングする。また、サンドペーパ巻きロールを用いる毛刈処理などによって表面の毛羽をカットすることも可能である。フェルト用のシャーリング機は、プレーンカットまたはパイルカットのスパイラルナイフであり、表面に現れたバーなどをピンセットによって星取り作業を追加してもよい。仕上げの最終工程はプレスであり、薄物長尺フェルトではロータリプレス機、中厚以上のシートフェルトではプレートプレス機を使用する。
得たフェルトまたは不織布の表面には、スプレーまたはコーティングによってフッ素樹脂加工を施すことも可能である。この樹脂加工に用いるフッ素樹脂は、PTFE粒子の粒径0.10〜0.35μm、濃度約60重量%の水性ディスパージョンであり、通常、非イオン界面活性剤を加えて安定化させている。このフッ素樹脂は、PTFE樹脂のほかに、潤滑性と非粘着性を有するフッ素ゴム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)やテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などの樹脂でもよい。
得たフェルト40または不織布は、単層ないし使用繊維が異なる複数層で構成し、密度が0.2〜0.6g/cm3であることが望ましく、所望に応じて基布を介在させることも可能である。この際に、密度が0.2g/cm3未満であると、繊維組織が粗になりすぎてトナーの漏出を十分に阻止することができず、一方、密度0.6g/cm3を超えると、軸シート材22による摩擦抵抗が大きくなりすぎて現像ローラ1などの回転を阻害し、摩擦抵抗によって回転軸16などが発熱しやすくなる。
軸シール材22には、フェルト40または不織布を単独で使用しても、図5に示すように、さらに所望のクッション層42を貼り付けてもよい。クッション層42は、ポリウレタンフォーム、ポリエステル不織布やニードルフェルトなどであればよく、クッション性があればポリウレタン以外の他のスポンジゴムなども使用可能である。クッション層42は、ポリウレタンフォームであれば厚さ0.5〜4mmであると好ましい。
フェルト40またはクッション層42の下面には、さらに両面テープを接着することも可能である。
軸シール材22を製造するには、フェルト40または不織布などのシート素材46(図5)を所定の平面形状に打抜くかまたは裁断する。軸シール材22の平面形状は、軸受部34の凹み38のそれに対応させ、その穴開き平面形状において内周面が円形であり且つ外周面が非円形の異形であることを要する。軸シール材22の内周面は、回転軸16の直径とほぼ等しい内径の円形平面である。軸シール材22の外周面は、通常、六角形平面であり、所望に応じて三角形から十六角形の正多角形平面としてもよく、さらに楕円形平面、菱形平面や歯車形などの異形平面にすることも可能である。
軸シール材22を軸受部34の凹み38内に嵌め込んで貼着すると、図3に示すように、その内周面48は回転軸16の周面と接触し、且つその表面50は現像ローラ1などの端面54と接触する。軸シール材22は、内周面48および表面50が回転軸16や現像ローラ1の端面と接触しても、回転軸16の回転を阻害することなく、微粉粒体であるトナーがカートリッジ3の外部さらに電子写真機構外部へ漏出することを防止する。
本考案に係る軸シール材は、無給油摺動性および低摩擦性を有する天然ないし合成繊維のフェルトまたは不織布からなる。本考案の軸シール材は、現像ローラや感光ドラムなどの回転軸に対して静止しており、内部で飛散するトナーが回転軸から外部へ漏出することを防止する。本考案の軸シール材は、現像ローラや感光ドラムなどのスムースな回転を維持するとともに、電子写真機構からごく微量のトナーが外部へ漏出することを防止し、複写作業時の手の汚れおよび仕事環境を損なうことがない。
本考案の軸シール材は、カートリッジ内部における狭い間隙に配置できても回転軸とともに回ることがなく、種々のトラブルの要因になりやすい構成繊維が脱毛したり、フェルトや不織布のほつれや毛羽立ちも殆ど生じない。本考案の軸シール材は、トナー漏出防止についてO−リングなどと比べてコストダウンを図ることができ、組込本体である電子複写機やレーザビームプリンタについて販売価格が低迷することに柔軟に対応できる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案は実施例に限定されるものではない。繊径18〜21μmの羊毛を、ハードニング加工の後に縮充助剤を加え、再び水分と熱の存在下において強力な圧縮衝撃と摩擦力を加えて縮充加工する。縮充加工後のフェルトは、幅出し乾燥の後に仕上げ工程において、表面の毛羽を刈り取るシャーリングを行い、裏面をスキ割りしてから2枚重ねにし、さらに仕上げの最終工程で140℃のプレートプレス機を用い、圧力2kgf/cmを加えてプレスする。
得た羊毛フェルト40は、厚さ2.2mm、密度が0.31〜0.36g/cmである。得たフェルトシート素材46は、図2のような穴開き六角形の平面形状に裁断して軸シール材22を製造する。軸シール材22に関して、その内径が5mm、外接円の直径が10mmである。
図3に示すように、軸シール材22を軸受部34の六角形凹み38内に嵌め込むと、その内周面48は回転軸16の周面と接触し、且つその表面50は軸受部34の表面52から僅かに突出して現像ローラ1の端面と接触する。軸シール材22は、カートリッジ3において、現像ローラ1のほかに、感光ドラム2や帯電ローラ20などの回転軸にも適用できる。
現像ローラ1において、羊毛フェルト40製の軸シール材22は、該ローラの端面および回転軸16の周面と密に接触し、厚さ2.2±0.2mmであってもシール性が高く、無給油摺動性があり且つ摩擦抵抗も小さい。したがって、軸シール材22を回転軸16などに取り付けると、該回転軸を通る飛散トナーの除去能力が優れ且つ耐久性が高いため、プロセスカートリッジ3などにおいて広く適用可能である。
シート素材46(図5)を製造するために、平均繊度3.3デシテックスのPTFE繊維100%のウェブを積層し、目付400g/m2のカードラップを形成し、さらにラップ全体をニードルパンチする。ニードルパンチの後に、約250℃で3分間プレスすることにより、厚さ1.0mmのフェルト40を得る。
フェルト40には、図5に示すように、ポリアミド系の熱融着性不織布(図示しない)を介して、厚さ1.2mmのポリウレタンフォームであるクッション層42を積層し、全体を熱ローラ対に通して貼り付けてシート素材46を得る。シート素材46は、穴開き六角形の平面形状に裁断し、軸受部34の六角形凹み38内に嵌め込む。
現像ローラ1において、PTFE繊維フェルト40製の軸シール材22は、該ローラの端面および回転軸16の周面と密に接触し、シール性が高く、無給油摺動性があり且つ摩擦抵抗も小さい。したがって、軸シール材22を回転軸16などに取り付けると、該回転軸を通る飛散トナーの除去能力が優れ且つ耐久性が高いため、プロセスカートリッジ3などにおいて広く適用可能である。
繊径10〜20μmの兎毛を用い、実施例1と同様に処理して兎毛フェルト40を製造する。得た兎毛フェルト40は、厚さ2.2mm、密度が0.35〜0.40g/cmである。得たフェルトシート素材46は、穴開き八角形の平面形状に裁断して軸シール材22を製造する。軸シール材22に関して、その内径が5mm、外接円の直径が10mmである。穴開き八角形平面の軸シール材22は、軸受部34の八角形凹み38内に嵌め込む。
現像ローラ1において、兎毛フェルト40製の軸シール材22は、該ローラの端面および回転軸16の周面と密に接触し、シール性が高く、無給油摺動性があり且つ摩擦抵抗も小さい。したがって、軸シール材22を回転軸16などに取り付けると、該回転軸を通る飛散トナーの除去能力が優れ且つ耐久性が高いため、プロセスカートリッジ3などにおいて広く適用可能である。
シート素材46(図5)を製造するために、平均繊度3.3デシテックスのPTFE繊維100%のウェブを積層し、目付400g/m2のカードラップを形成し、さらにラップ全体をニードルパンチする。ニードルパンチの後に、約250℃で3分間プレスすることにより、厚さ1.0mmのフェルト40を得る。
フェルト40には、図5に示すように、ポリアミド系の熱融着性不織布(図示しない)を介して、厚さ1.2mmのポリエステル不織布のクッション層42を積層し、全体を熱ローラ対に通して貼り付けてシート素材46を得る。シート素材46は、穴開き八角形の平面形状に裁断し、軸受部34の八角形凹み38内に嵌め込む。
現像ローラ1において、PTFE繊維フェルト40製の軸シール材22は、該ローラの端面および回転軸16の周面と密に接触し、シール性が高く、無給油摺動性があり且つ摩擦抵抗も小さい。したがって、軸シール材22を回転軸16などに取り付けると、該回転軸を通る飛散トナーの除去能力が優れ且つ耐久性が高いため、プロセスカートリッジ3などにおいて広く適用可能である。
比較例1
実施例1と同様に処理して羊毛フェルトを製造する。この羊毛フェルトの下面には、さらに厚さ0.1mmの両面粘着テープを接着する。得たフェルトシート素材は、ドーナツ形の平面形状に裁断して軸シール材を製造する。この軸シール材に関して、その内径が5mm、外径が8mmである。この軸シール材は、軸受部34におけるO−リング用の環状溝内に嵌め込んで裏面を貼着する。
この軸シール材は、現像ローラ1の端面および回転軸16の周面と密に接触し、使用当初はシール性が高いけれども、使用を続けるうちに回転軸16とともに回るようになり、微粉粒体であるトナーのシール性が低下してしまう。したがって、この軸シール材は、回転軸16に取り付けると、該回転軸を通る飛散トナーを長期間十分に除去することができず、プロセスカートリッジ3に適用することができない。
本考案に係る軸シール材を適用したプロセスカートリッジの一例を示す概略断面図である。 本考案に係る軸シール材の一例を示す斜視図である。 軸シール材を取り付けた現像ローラの要部を示す概略断面図である。 軸シール材を嵌め込む軸受部の凹みを示す部分斜視図である。 軸シール材の別の適用例であるトナーカートリッジの概略断面図である。
符号の説明
1 現像ローラ
2 感光ドラム
3 プロセスカートリッジ
20 帯電ローラ
22 軸シール材
34 軸受部
38 凹み
40 フェルト
42 クッション層
46 シート素材

Claims (4)

  1. 電子写真機構における現像ローラなどの回転軸からトナーなどの微粉末体が外部へ漏出することを防止するシート状の軸シール材であって、密度0.2〜0.6g/cm3である単層ないし複数層の不織布またはフェルトのシート素材からなり、その穴開き平面形状における内周面が円形および外周面が非円形の異形である軸シール材。
  2. シール素材が羊毛を主体とするフェルトである請求項1記載の軸シール材。
  3. 穴開き平面形状における外周面が三角形から十六角形の正多角形である請求項1または2記載の軸シール材。
  4. 穴開き平面形状における外周面が正六角形である請求項3記載の軸シール材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015140869A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 ニッタ株式会社 シール材およびシール機構
JP7465447B2 (ja) 2020-05-25 2024-04-11 株式会社リコー 現像剤収容装置、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

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